JP3763857B2 - 逆止弁付ジョイント装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、給湯器等の水廻り回路の器具に使用される逆止弁付ジョイント装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5には、浴槽1への湯張りや注水が可能な一般的な給湯装置のシステムが示されている。この給湯装置の器具2は、自動風呂釜(複合給湯器)として知られており、器具2のケース3内に、給湯熱交換器4と追い焚き熱交換器5とが並設されている。
【0003】
追い焚き熱交換器5の入口側には入側管路6が接続されており、追い焚き熱交換器5の出側には出側管路7が接続されており、器具内の入側管路6と戻り側外部管路8とは、ジョイント10cを介して接続され、また、出側管路7と往側外部管路11とは、ジョイント10dを介して接続されている。そして、戻り側外部管路8の入口側と往側外部管路11の出口側は、循環金具12を介して浴槽1の側壁に連結され、これら戻り側管路8と入側管路6と追い焚き熱交換器5と出側管路7と往側外部管路11とで、浴槽1内の湯水を循環する追い焚き循環管路13が形成されており、入側管路6にはこの浴槽湯水の循環を行う循環ポンプ14が組み込まれている。なお、入側管路6に設けられている番号の15は湯水の流れを検出する流水スイッチ、16は浴槽1内の湯水の温度を検出する風呂温度センサである。
【0004】
前記給湯熱交換器4の入口側には器具内給水管路17が接続され、この器具内給水管路17と外部給水管路18とはジョイント10aを介して接続されている。
【0005】
給湯熱交換器4の出側には器具内給湯通路20が接続されており、この器具内給通路20は、ジョイント10bを介して器具外給湯通路21に接続されている。そして、器具外給湯通路21は、所望の給湯場所に配管され、各種の給湯栓、図5に示す例では混合水栓22と、単水栓からなる給湯栓23が接続されている。
【0006】
前記混合水栓22として、様々な形態のものがあるが、この図5に示す混合水栓22は、給湯分岐管路19側の逆止弁24と、手動開閉弁25と、給水分岐管路29側の逆止弁26と、手動開閉弁27と、湯と水の混合水をシャワー側とカラン側とに選択切り換えする切り換え弁28とによって形成されている。
【0007】
前記器具内給湯通路20の途中には、分岐通路30の一端側が接続され、分岐通路30の他端側は入側管路6に接続されて、器具内給湯通路20と入側管路6とは分岐通路30を介して連通されている。この分岐通路30には注湯電磁弁31が介設されている。
【0008】
なお、図中、32は給水流量を検出する流量センサ、33は入水温度を検出する入水温度センサ、34は出湯温度を検出する出湯温度センサ、35は給湯熱交換器4からの給湯流量を調整する水量調整弁、36は必要に応じ設けられるバイパス通路、37は浴槽1内の湯水の水位を水圧によって検出する圧力センサである。
【0009】
この種の給湯装置の給湯と、湯張りと、追い焚きの動作は制御装置(図示せず)によって制御されており、給湯運転にあっては、給水温度を給湯の設定温度にすべく、バーナを燃焼して給湯熱交換器4を通る水を燃焼火力でもって加熱して設定温度の湯にし、給湯通路20,21を通して給湯を行う。
【0010】
また、湯張り動作時には、注湯電磁弁31を開け、給湯熱交換器4で作り出した湯を分岐通路30を通して追い焚き循環管路13に導き、この追い焚き循環管路13から浴槽1内に落とし込み、流量センサ32で検出される落とし込み水量が設定水位の水量となったとき(あるいは圧力センサ37で検出される浴槽1内の水位が設定水位になったとき)に注湯電磁弁31を閉じて湯張り動作を終了する。なお、この湯張り動作において、給湯熱交換器4のバーナを燃焼させないで、外部給水管路18から供給される水を、同様に、注湯電磁弁31を開けて浴槽1に落とし込むことにより、浴槽1に水が張られる。
【0011】
追い焚き動作時には、前記注湯電磁弁31を閉じた状態で循環ポンプ14を起動することにより、浴槽1内の湯水は追い焚き循環管路13を循環し、このとき、追い焚き熱交換器5のバーナ燃焼を行うことにより、循環湯水は、追い焚き熱交換器5を通るときに加熱されて追い焚きが行われ、風呂温度センサ16で検出される浴槽1内の湯温が風呂の設定温度に達したときに、循環ポンプ14を停止して追い焚き動作を終了する。
【0012】
上記の如く、制御装置の運転制御により、給湯と、湯張りと、追い焚きの各運転が自動的に行われることとなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記直結式の分岐通路30を備えた器具2において、湯張り動作を行うときは、通常、給湯栓23を閉めた状態で注湯電磁弁31が開けられて湯張りが行われるが、このとき、注湯電磁弁31の開閉時に注湯電磁弁31付近の圧力が急激に変化すると、注湯電磁弁31と給湯栓23との間で衝撃的な波が生じ、この衝撃的な水圧が圧力センサ37にかかり、いわゆるウォーターハンマが発生するという問題があり、このウォーターハンマにより、ときには、圧力センサ37が破損してしまうといった問題があった。
【0014】
上記各種の問題を解消するために、本発明者は、図4に示すように、分岐通路30の接続部38とジョイント10bとの間の器具内給湯通路20に逆止弁40を介設することを提案している(まだ未公開)。このように、接続部38とジョイント10b間に逆止弁40を介設することにより、混合水栓22が閉められている状態で、注湯電磁弁31を開閉して湯張りする場合においてウォータハンマが発生することを防止できる。
【0015】
ところで、器具2を寒冷地に設置するような場合には、器具2内の管路の凍結防止を図るために、通常、ジョイント(ジョイント部材)10a〜10dの部分に水抜き栓が設置される。このような場合、図4に示すように、ジョイント10bの上流側に逆止弁40が設置されると、逆止弁40は順方向の水の流れの向きに抵抗を持つために、ジョイント10bに設けた水抜き栓を操作して水抜きを行っても、逆止弁40の上流側、例えば、逆止弁40と分岐通路30の接続部38間の水が抜けず、この部分が凍結する虞がある。この凍結を防止するためには、接続部38と逆止弁40との間に新たに水抜き栓を設けることが必要となる。
【0016】
しかしながら、ジョイント10bに設けた水抜き栓の他にさらに逆止弁40の上流側位置に水抜き栓を設けることは、その作業が非常に煩雑となり、器具の設置施工の作業性が悪いものとなる。
【0017】
また、逆止弁40が器具2のケース3内に設けられるために、逆止弁40のメンテナンスを行うときにはケース3の蓋を開けて行わなければならないので、非常に不便である。
【0018】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、水抜き栓を逆止弁40の上流側と下流側の両方に設ける煩雑性を回避し、さらに、逆止弁のメンテナンスを容易に行うことができる逆止弁付ジョイント装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、本発明の第1の発明の装置は、ジョイントハウジングを有し、このジョイントハウジングには、その一端側に設けた流入口からジョイントハウジング内に入り込んだ流入通路と、この流入通路から横方向に位置をずらした位置でジョイントハウジングの内部から前記流入口側とは反対側の流出口に出る流出通路と、前記流入通路と流出通路をほぼ直交させて連通接続する屈曲通路とが形成され、また、前記ジョイントハウジングには前記屈曲通路に連通し前記流出通路の入り口側から前記流入通路および流出通路にほぼ直交する方向であって、流入通路の出口側とは反対側となる方向に伸張する筒穴を有する嵌合筒壁が形成され、この嵌合筒壁の筒穴先端側には栓体としての水抜き栓が着脱自在に挿入装着され、この水抜き栓の挿入先端側には先方開口の凹部空間が、後端側には後方開口の弁形成室が水抜き栓のほぼ中心線に沿って形成されてこの凹部空間と弁形成室とは連通孔を介して連通され、前記凹部空間の先端側には逆止弁の弁ロッドが進退移動可能に支持されてその弁ロッドの先端側には前記流入通路の出口に設けられた弁座に弁ばねの付勢力を受けて当接して流入通路の出口を閉じる逆止弁の弁体が設けられており、前記弁形成室には前記流出通路側の過剰圧力を前記弁形成室の後方開口から逃す圧力逃し弁が設けられていることを特徴として構成されている。
【0020】
また、本願の第2の発明の装置は、ジョイントハウジングを有し、このジョイントハウジングには、その一端側に設けた流入口からジョイントハウジング内に入り込んだ流入通路と、この流入通路から横方向に位置をずらした位置でジョイントハウジングの内部から前記流入口側とは反対側の流出口に出る流出通路とが設けられ、また、ジョイントハウジングには、前記流出通路の入り口側から前記流入通路および流出通路にほぼ直交する方向であって、かつ、前記流入通路の出口側とは反対側の方向に伸張する嵌合筒壁が形成され、ジョイントハウジング内において、前記嵌合筒壁の基端側は前記流出通路の入り口側をほぼ直交して横切り、かつ、前記流入通路にほぼ直交してその出口側に連通する通路空間に連通しており、前記嵌合筒壁の筒穴には栓体としての筒形状の水抜き栓が着脱自在に水密に挿入装着され、この水抜き栓の先端側の筒壁内には流入通路の出口側となる弁座が形成され、また、前記流出通路を横切る水抜き栓の筒壁位置には透孔が設けられて前記弁座から透孔に至る水抜き栓内の通路は前記流入通路と流出通路との連通接続通路と成し、また、前記水抜き栓の筒穴内には前記弁座に弁体を付勢当接して流入通路の出口を閉じる逆止弁が組み込み配設されており、筒形状の水抜き栓の筒穴内に前記逆止弁が組み込み配設されることで、逆止弁は水抜き栓と一体的にジョイントハウジングの前記嵌合筒壁内に着脱自在に装着される構成と成し、前記水抜き栓の筒穴内には、逆止弁の後方側に流出通路側の過剰圧力を逃す圧力逃し弁が組み込まれている構成と成していることを特徴とする。
【0021】
さらに、第3の発明の装置は、前記第1又は第2の発明の装置の構成を備えた上で、前記嵌合筒壁の筒穴内に挿入装着する栓体は弁体組み込み専用の栓部材と成し、ジョイントハウジングには逆止弁よりも上流側で流通路に連通する水抜き穴を設け、この水抜き穴に専用の水抜き栓を着脱自在に装着したことを特徴とする。
【0022】
【作用】
上記構成の本発明において、本発明の逆止弁付ジョイント装置を、例えば、図5に示すような回路の、ジョイント10bの代わりに設けることにより、ジョイントハウジング内に形成された逆止弁によって、開閉制御弁を開閉して湯張りを行うときに、ウォータハンマの防止ができるとともに、分岐通路に設けられる圧力センサの破損防止が可能となる。
【0023】
そして、ジョイントハウジングに設けた水抜き栓を抜くことにより、器具内給湯通路内の水が確実に抜かれて凍結防止が達成される。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の参考例および各実施例の説明において、従来例と同一の名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。説明の都合上、先ず、実施例の説明の前に本発明に関連する参考例を説明する。図1には、本発明に係る逆止弁付ジョイント装置を説明するための参考例の構成が示されている。本参考例の逆止弁付ジョイント装置は、ジョイントハウジング80に逆止弁40と栓体43を組み込んだ構成を示す。
【0025】
同図において、ジョイントハウジング80内には流入通路44と流出通路45とが横方向に位置をずらして形成されており、流入通路44と流出通路45はほぼ直交する屈曲通路46を介して連通接続されており、流入通路44の流入口44a側は、例えば、図4の器具内給湯通路20に接続され、流出通路45の流出口45a側は器具外給湯通路21に接続される。
【0026】
前記流入通路44の出口側はほぼ直角横方向に向けられており、この流入通路44の出口側の通路周壁部には突出壁を設けて弁座47が形成されている。
【0027】
この弁座47の対向側には水抜き栓を兼ねる栓体43が挿入装着される嵌合筒壁48が伸設されており、この嵌合筒壁48の先端側内周面に設けた雌ねじ部に螺合させて、栓体43が着脱自在に装着されている。
【0028】
栓体43の挿入側外周面にはパッキン収容溝50が周設されており、このパッキン収容溝50にOリング51が収容され、このOリング51によって栓体43と嵌合筒壁48との気密(水密)が図られている。
【0029】
前記栓体43の中心部分には軸長方向に先端側開口の凹部空間52が形成されている。栓体43の先端部の内側には係止保持部53が形成されており、この係止保持部53に円板状の張り出し鍔部54が係止保持されて、ブッシュ55が凹部空間52に収容されている。ブッシュ55の中心孔56には弁ロッド57が摺動自在に挿通されており、弁ロッド57の凹部空間52側の端部には抜け止め防止用のストッパ58が固定されている。
【0030】
前記弁ロッド57の他端側には弁体取り付け板60を介して弁体(弁)61が設けられている。
【0031】
前記張り出し鍔部54と弁体取り付け板60間には圧縮状態の弁ばね62が介設されており、この弁ばね62のばね圧によって、常時は、弁座47に弁体61が圧接し、流出通路45側から流入通路44側への湯水の逆流が防止されており、栓体43に一体的に固定されているブッシュ55と、弁ロッド57と、弁ばね62と、弁体取り付け板60と、弁体61と、弁座47とによって逆止弁40が構成されている。
【0032】
図2は、本発明の実施例を示すもので、図1に示す参考例と同様にしてジョイントハウジング80に逆止弁40と水抜き栓を兼用する栓体43が構成されるが、この実施例ではさらに、栓体43の内部に圧力逃がし弁63を組み込み形成している。すなわち、栓体43の後端側に後端開口(大気開放口)の弁形成室64を形成し、この弁形成室64と前記凹部空間52とを隔壁65によって区画し、この隔壁65に連通孔66を開けて凹部空間52と弁形成室64とを連通させている。
【0033】
連通孔66の縁部には後方側に突出する弁座67を設け、この弁座67に弁68を係止して連通孔66が閉じられている。弁68の取り付け板70と弁形成室64の後端側(開口端側)のばね受71との間には圧縮状のコイルばね72が介設されており、このコイルばね72のばね圧力によって弁68が弁座67に圧接し、連通孔66が閉じられている。
【0034】
この圧力逃がし弁63は流出通路45側の圧力が設定圧力を越えて異常な高圧となったときに、コイルばね72の付勢力に抗して弁68を開け、異常な圧力を連通孔66から外部へ逃がす役割を担っている。
【0035】
前記図1や図2に示すように、ジョイントハウジング80に逆止弁40と栓体43が組み込まれた逆止弁付ジョイント装置は、例えば、図5のジョイント10bの代わりに用いられる。この使用状態で栓体43を抜くことにより、逆止弁40の弁体61も一体的に抜き出されることとなり、これにより、ジョイントハウジング80よりも高位側(上流側)にある器具内給湯通路20内の水は残らず抜き出されることとなり、管路内の水抜きを完璧に行い、管路内の水の凍結防止を確実に達成することが可能となる。
【0036】
また、栓体43と弁体61が一体的に構成されることで、装置のコンパクト化を達成することができると共に、栓体43を抜き出すことにより、弁体61も一体的に抜け出るので、弁体61側の清掃等のメンテナンスや交換の作業も極めて容易となる。
【0037】
さらに、図2に示すように、栓体43に逆止弁40の弁体61と、圧力逃がし弁63を一体的に構成することにより、これらの弁体61や弁68を別体に設ける場合に比べ、大幅な装置のコンパクト化を達成することができると共に、それらの取り扱いを容易化することができる。
【0038】
さらに、図1および図2の逆止弁付ジョイント装置を図5の器具内給湯通路20と器具外給湯通路21との接続装置として用いたとき、栓体43は器具2のケース3の外側になるので、これら、栓体43を抜き出しての逆止弁40のメンテナンス等の作業を器具2の外部からできるので、そのメンテナンス等の作業も非常にやり易くなる。
【0039】
さらに、本実施例における逆止弁付ジョイント装置を、例えば、図5に示すジョイント10bの代わりに用いることにより、逆止弁40が分岐通路30と器具内給湯通路20との接続部よりも下流側の通路位置に設けられることとなるので、前記図4に示した逆止弁40と同様な働きによって、注湯電磁弁31を開けて湯張りを行うときに生じる様々な諸問題、つまり、注湯電磁弁31を開閉したときのウォータハンマの発生の問題や、ウォータハンマによる圧力センサ37の破損等の各種諸問題を一気に解決することも可能となる。
【0040】
図3はさらに他の実施例を示すもので、前記図1および図2のものと同一名称部分には同一符号を付してその重複説明は省略する。この図3に示すものは、水抜き栓43を筒状に形成して、ジョイント部材10bの流入通路44と水抜き栓43の内部筒空間とを連通し、さらに、水抜き栓43の筒周壁に透孔73を形成して、水抜き栓43の内部筒空間とジョイント部材10bの流出通路45を連通して、流入通路44から流出通路45に至る流通路の一部を水抜き栓43内に経由形成し、この水抜き栓43内の経由通路に、弁座47と、弁ロッド57を連結してなる弁体61と、弁ばね62と、この弁ばね62の一端側を支えるばね受け板74とによって構成される逆止弁を組み込んだことを特徴とする。
【0041】
水抜き栓43の後端側には圧力逃し弁63が組み込まれている。
【0042】
この図3に示す実施例の場合も、水抜き栓43をジョイント部材10bから抜き出すことにより、逆止弁も一体的に抜き出されることとなり、管路内の水抜きが完璧に行われて水の凍結防止が図られると共に、逆止弁の清掃やメンテナンスを容易に行うことができる等、前記図1、図2に示したものと同様の効果を奏することができる。
【0043】
なお、本発明は上記各実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記各実施例では、栓体43に、水抜き栓としての機能と、逆止弁40の弁体61(詳しくはブッシュ55と弁ロッド57と弁ばね62と弁体61との弁体側の部材)の保持機能を兼用させたが、これとは異なり、栓体43に弁体61の保持機能のみを持たせ、水抜き栓は栓体43と別個独立に設けるようにしてもよい。この場合には、図2、図3において、逆止弁40の上流側への流通路側で、ジョイントハウジング80に流入通路44と連通する水抜き用の穴を開け、この穴に、鎖線で示すように、専用の水抜栓75を着脱自在に設けるようにしてもよい。
【0044】
また、上記各実施例では、逆止弁40を流入通路44と流出通路45を連通する屈曲通路46に設けたが、流出通路45の内周壁に弁座を設け、この弁座にばね圧によって係止する弁体を設け、この弁座と弁体によって構成される逆止弁40を図2、図3の番号76で囲む領域に設けるようにしてもよい。なお、参考例の図1の装置も同様な変形が可能である。
【0045】
さらに、本発明の逆止弁付ジョイント装置の用途は、本実施例のような自動風呂釜の器具の配管接続具としての用途に限定されることはなく、例えば、図6に示すように、分岐通路30にジョイント10dを介して湯張り管75を接続し、この湯張り管75の先端を浴槽1に接続して湯張りを行うようにした、給湯と湯張り機能を持たせた給湯機能付燃焼機器のジョイント装置に適用できる(この場合は図6のジョイント10bを図2、図3のものに構成することになる)ことはもちろんのこと、通常の単機能の給湯器、風呂釜、温水暖房器具等、水廻りの回路に設置される様々な器具の配管接続具として適用されるものである。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、ジョイントハウジングに栓体を着脱自在に装着する構成とし、ジョイントハウジング内に栓体を利用して逆止弁を構成し、さらに、栓体を逆止弁の構成要素として機能させる他に水抜き栓として機能させたものであるから、水抜き栓と逆止弁とを別個独立の部材として設ける場合に比べ、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0047】
また、栓体をジョイントハウジングから抜き出すことにより、栓体と一体的に弁体も抜き出されるので、栓体を抜いての管路内の水抜きが確実に行われることとなる。しかも、栓体と共に弁体が抜き出されるので、弁体の清掃や交換等が容易となり、逆止弁のメンテナンスを行う上で非常に有利となる。
【0048】
また、栓体に圧力逃がし弁を組み込み形成したので、この圧力逃がし弁を逆止弁と別個独立に設ける場合に比べ、装置の大幅なコンパクト化が達成でき、本発明の装置を、例えば、水廻り回路の器具の通路に取り付けることにより、逆止弁と圧力逃がし弁が一括してその器具に取り付けられることとなり、これら各弁の取り付け設置施工の作業性を大幅に改善することができる。
【0049】
さらに、本発明の装置を器具に装着した場合、栓体は器具の外側となるので、栓体を抜き出しての水抜きと逆止弁のメンテナンス作業が非常にやり易くなるという優れた効果を奏することができる。
【0050】
さらに、ジョイントハウジングに着脱自在に装着する栓体を弁体組み込み専用の栓部材と成し、水抜き栓を別個に設けた構成のものにあっても、この水抜き栓は、ジョイントハウジングに設けられるので、逆止弁と水抜き栓の配設区間が極めて近距離となり、逆止弁が装着されたままの状態にあっても、水抜き栓を抜くことにより、器具の流通路内の水抜きを支障なく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に関連する逆止弁付ジョイント装置の参考例を示す構成断面図である。
【図2】 本発明の実施例を示す構成断面図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す構成断面図である。
【図4】自動風呂釜の器具内給湯通路20に逆止弁40を設けた提案例の給湯システムの説明図である。
【図5】従来の一般的な自動風呂釜の回路説明図である。
【図6】本発明のジョイント装置が適用される他の器具の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
40 逆止弁
43 栓体
44 流入通路
45 流出通路
47 弁座
61 弁体(弁)
62 弁ばね
63 圧力逃がし弁
80 ジョイントハウジング
Claims (3)
- ジョイントハウジングを有し、このジョイントハウジングには、その一端側に設けた流入口からジョイントハウジング内に入り込んだ流入通路と、この流入通路から横方向に位置をずらした位置でジョイントハウジングの内部から前記流入口側とは反対側の流出口に出る流出通路と、前記流入通路と流出通路をほぼ直交させて連通接続する屈曲通路とが形成され、また、前記ジョイントハウジングには前記屈曲通路に連通し前記流出通路の入り口側から前記流入通路および流出通路にほぼ直交する方向であって、流入通路の出口側とは反対側となる方向に伸張する筒穴を有する嵌合筒壁が形成され、この嵌合筒壁の筒穴先端側には栓体としての水抜き栓が着脱自在に挿入装着され、この水抜き栓の挿入先端側には先方開口の凹部空間が、後端側には後方開口の弁形成室が水抜き栓のほぼ中心線に沿って形成されてこの凹部空間と弁形成室とは連通孔を介して連通され、前記凹部空間の先端側には逆止弁の弁ロッドが進退移動可能に支持されてその弁ロッドの先端側には前記流入通路の出口に設けられた弁座に弁ばねの付勢力を受けて当接して流入通路の出口を閉じる逆止弁の弁体が設けられており、前記弁形成室には前記流出通路側の過剰圧力を前記弁形成室の後方開口から逃す圧力逃し弁が設けられている逆止弁付ジョイント装置。
- ジョイントハウジングを有し、このジョイントハウジングには、その一端側に設けた流入口からジョイントハウジング内に入り込んだ流入通路と、この流入通路から横方向に位置をずらした位置でジョイントハウジングの内部から前記流入口側とは反対側の流出口に出る流出通路とが設けられ、また、ジョイントハウジングには、前記流出通路の入り口側から前記流入通路および流出通路にほぼ直交する方向であって、かつ、前記流入通路の出口側とは反対側の方向に伸張する嵌合筒壁が形成され、ジョイントハウジング内において、前記嵌合筒壁の基端側は前記流出通路の入り口側をほぼ直交して横切り、かつ、前記流入通路にほぼ直交してその出口側に連通する通路空間に連通しており、前記嵌合筒壁の筒穴には栓体としての筒形状の水抜き栓が着脱自在に水密に挿入装着され、この水抜き栓の先端側の筒壁内には流入通路の出口側となる弁座が形成され、また、前記流出通路を横切る水抜き栓の筒壁位置には透孔が設けられて前記弁座から透孔に至る水抜き栓内の通路は前記流入通路と流出通路との連通接続通路と成し、また、前記水抜き栓の筒穴内には前記弁座に弁体を付勢当接して流入通路の出口を閉じる逆止弁が組み込み配設されており、筒形状の水抜き栓の筒穴内に前記逆止弁が組み込み配設されることで、逆止弁は水抜き栓と一体的にジョイントハウジングの前記嵌合筒壁内に着脱自在に装着される構成と成し、前記水抜き栓の筒穴内には、逆止弁の後方側に流出通路側の過剰圧力を逃す圧力逃し弁が組み込まれていることを特徴とする逆止弁付ジョイント装置。
- 請求項1又は請求項2記載の嵌合筒壁の筒穴内に挿入装着する栓体は弁体組み込み専用の栓部材と成し、ジョイントハウジングには逆止弁よりも上流側で流通路に連通する水抜き穴を設け、この水抜き穴に専用の水抜き栓を着脱自在に装着した請求項1又は請求項2記載の逆止弁付ジョイント装置。
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