JP3761700B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、光ディスク用の基板などの基板に所定の処理を行う複数個の処理ユニットで構成された基板処理装置に係り、特に各処理ユニットを装置内情報通信網、いわゆる装置内LAN(local area network)によって接続する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の基板処理装置として、例えば半導体ウエハ(以下、単に「基板」と呼ぶ)に回路パターンを形成するための工程であるフォトリソグラフィ工程で利用される、レジスト塗布処理ユニットや露光処理ユニットや現像処理ユニットなどの各種の処理ユニットから構成される基板処理装置がある。前記の他、拡散工程で利用される、基板に酸化膜の生成や不純物をドープする熱拡散処理ユニットや搬送処理ユニットなどで構成される基板処理装置や、基板に窒化膜を生成するCVD処理ユニット等で構成される基板処理装置などがある。これらの基板処理装置は、基板処理装置ごとにその各処理ユニットを制御するメインコントローラを備えていて、このメインコントローラの指示によって、各処理ユニットを制御して基板に一連の処理を行っている。
【0003】
これらの基板処理装置のユーザである例えば半導体製造メーカでは、各種の基板処理装置が配備されたクリーンルーム内において基板の製造が行われていて、各基板処理装置ごとに生産量や稼動状況を管理している。この生産管理等には、基板処理装置ごとのメインコントローラに主にシリアル通信ケーブルで接続された例えばパソコンなどによって収集された、基板処理装置の各処理ユニットでの処理状況や処理枚数などの情報が利用されている。
【0004】
図4に示すように、クリーンルーム15内には、複数台の基板処理装置60が配置されていて、各基板処理装置60にはパソコン61がそれぞれ接続されている。上述したように基板処理装置のメインコントローラ60aは、各処理ユニット60b1〜60bnの動作を制御するとともに、各処理ユニットでの処理量および稼動状況の情報をパソコン61に送信する。オペレータは、パソコン61を操作して、必要な情報を取り出す。オペレータは、各基板処理装置から同様にして必要な情報を取り出して、各基板処理装置の稼動状況などを把握している。
【0005】
しかし、上述した方法では、クリーンルーム15の全体における稼動状況をリアルタイムに把握するのが困難であり、また、基板処理技術の複雑化に伴って、収集する情報量が膨大になり、シリアル通信による収集も困難になっている。
【0006】
そこで、近年、コンピュータのネットワーク技術の向上に伴って、上述した各基板処理装置から収集した情報をリアルタイムに有効活用かつ統括的に管理するため、クリーンルーム内の各基板処理装置を構内情報通信網、いわゆるイーサネットなどのLAN(local area network) によって接続することが試みられている。これら半導体メーカの動向に対応して、基板処理装置60内の各処理ユニット60b1〜60bn等も、基板処理装置60外からその稼動状況等を把握できるようにするため、LANによって接続されつつある。
【0007】
具体的には、LANで構成された基板処理装置は、図5に示すように構成され、クリーンルーム15内に配備される。基板処理装置71は、各処理ユニット71c1〜71cnと、これらを制御するメインコントローラ71bと、さらに、基板処理装置71内を統括的に管理するホストコントローラ71aとが装置内LAN74に接続されている。この装置内LAN74は、多量の情報を比較的高速で通信できるイーサネットなどのLANによって構築されているので、基板処理の複雑化に伴う情報量の増加に対応することもできる。ホストコントローラ71aには、ネットワークモジュールであるネットワークインターフェイスカード73が取り付けられていて、このネットワークフェイスカード73を介して、クリーンルーム内LAN16と接続される。
【0008】
クリーンルーム内LAN16には、このクリーンルーム内LAN16を統括的に管理するホストコンピュータ70が設けられている。このホストコンピュータ70は、クリーンルーム15内の全ての基板処理装置71の各処理ユニット71c1〜71cnの稼動状況や生産量などを詳細に把握することができるので、全基板処理装置71を統括管理して、効率よく各基板処理装置71を運用することが可能となる。さらに、クリーンルーム内LAN16内は、ホストコンピュータ70を介して、クリーンルーム15外のネットワーク17にも接続されていて、クリーンルーム15のある工場から離れた場所からも、携帯端末などによってクリーンルーム内LAN16のホストコンピュータ70にアクセスすることで、このクリーンルーム15内の稼動状況等を詳細に把握することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
LANに設けられたノード(LANに接続される機器)から発信された情報は、LANの通信回線上(以下、単に「LAN上」と呼ぶ)を流通する。この発信された情報には、送信したい目的のノードに対応するアドレスが含まれているので、各ノードは、自分のアドレスに対応する情報だけを受信し、この情報の応じた対応をする。このとき、複数台のノードから情報が発信された場合、LAN上には複数個の情報が流通することとなる。また、2つのグループのLAN同士が接続された場合、各LANに接続された全てのノードは、それぞれ同一回線上に存在するとみることができ、各ノードから発信された情報は、2つのLAN上を流通することとなる。
【0010】
上述した説明を従来例に当てはめて説明すると、クリーンルーム15内の複数台の基板処理装置71は、イーサネットによってクリーンルーム内LAN16が構築されていて、さらに、基板処理装置71内も同様にして各処理ユニット71c1〜71cnは装置内LAN74を構築している。したがって、クリーンルーム内LAN16を統括管理するホストコンピュータ70は、各基板処理装置71の各処理ユニット71c1〜71cnから発信される情報をLAN上から取り出すだけで各処理ユニットで行われている動作状況などの情報を詳細に把握することができる。また、各処理ユニット71c1〜71cnに対応するアドレスを含む命令情報を発信すれば、各処理ユニット71c1〜71cnを制御をすることもできる。
【0011】
したがって、近年、回路パターンの微細化に伴う基板処理の複雑化・高度化によって、各処理ユニット71c1〜71cn内で行われる数多くの制御、例えば基板のレジスト塗布や現像を行う場合の基板の回転方法や、処理手順などの、いわゆる機密情報が、基板処理装置71に数多く導入されている。これらの機密情報は、LANを通じてユーザである半導体メーカのホストコンピュータ70に把握され、また、ネットワーク17を通じて進入してくる部外者等に知られ、機密を保持することができなくなるという問題がある。
【0012】
また、比較的に多量の情報の流通を許容するイーサネットLANではあるが、各基板処理装置71の各処理ユニット71c1〜71cn間では、複雑で数多くの情報が相互に交換されるので、クリーンルーム内LAN16上には、各基板処置装置71の各処理ユニット71c1〜71cnから発信される多量の情報が氾濫することになる。したがって、装置内LAN74及びクリーンルーム内LAN16上では、トラフィックの増加による通信速度の低下によって、ホストコンピュータ70及び基板処理装置71間での情報の送受信や、ホストコントローラ71a及び特定の処理ユニット間などでの情報の送受信を迅速に行うことができないという問題もある。
【0013】
なお、これらの問題を解決するために、各基板処理装置71から特定の情報だけをクリーンルーム内LAN16に送信するとともに、特定の情報のみを装置内LAN74に取り入れることができるスイッチングハブやルータ等のネットワーク管理機器を設置することもできるが、これらのネットワーク管理機器は高価なので、基板処理装置71の製造コストの過大な増加を招くという問題もある。
【0014】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、機密情報の流出を防止するために装置内情報通信網と装置外情報通信網とを物理的に切り離しつつも、同一の情報通信網上に存在するかのように特定の情報だけを流通させることができるとともに、安価に製造することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、複数個の処理ユニットとホストコントローラとを備えた基板処理装置において、前記複数個の処理ユニットの各々をそれぞれ情報流通可能に接続する装置内情報通信網は、複数の基板処理装置を統括的に管理・制御するホストコンピュータが接続されている装置外情報通信網と物理的に切り離され、前記ホストコントローラは、前記装置内情報通信網に接続された第1の情報通信手段と、前記装置外情報通信網に接続された第2の情報通信手段と、前記第1の情報通信手段と前記第2の情報通信手段との間で、機密情報を除いた処理の進捗状況を含む特定の情報であって、前記ホストコントローラで前記ホストコンピュータのネットワークアドレスを付した進捗状況情報、及び、所定の処理をするための情報に前記第2の情報通信手段のネットワークアドレスが付された命令情報であって、前記ホストコントローラで前記装置内情報通信網のネットワークアドレスを付した命令情報だけを流通可能にすることで、前記装置内情報通信網と前記装置外情報通信網とを仮想的に接続する情報通信制御手段とを備え、前記第1の情報通信手段と前記第2の情報通 信手段とに、それぞれ異なるネットワークアドレスが割り当てられることを特徴とするものである。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記第1の情報通信手段と前記第2の情報通信手段とは、それぞれネットワークインターフェイスカードによって構成されたものである。
【0017】
【作用】
請求項1に記載の発明の作用は次のとおりである。
基板処理装置の各処理ユニットから発信される情報は、複数の基板処理装置を統括的に管理・制御するホストコンピュータが接続されている装置外情報通信網と物理的に切り離された装置内情報通信網内だけで流通する。情報通信制御手段は、装置内情報通信網内に流通する、機密情報を除いた処理の進捗状況を含む特定の情報であって、ホストコントローラでホストコンピュータのネットワークアドレスが付された進捗状況情報、及び、所定の処理をするための情報に前記第2の情報通信手段のネットワークアドレスが付された命令情報だけを、この装置内情報通信網に接続された第1の情報通信手段によって取得する。さらに、情報通信制御手段は、この特定の情報だけを第2の情報通信手段から装置外情報通信網に送信するので、基板処理に係る特定の情報以外の機密情報は、装置外情報通信網に送信されない。装置外情報通信網では、特定の情報だけが流通するので、装置外情報通信網に流通する情報量が比較的少なくなり、トラフィックが減少する。
【0018】
また、第1の情報通信手段と第2の情報通信手段とには、それぞれ異なったネットワークアドレスが割り振られているので、情報通信制御手段は、第1の情報通信手段と第2の情報通信手段とを混同することなく情報を送受信する。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、情報通信制御手段は、装置内情報通信網に接続されたネットワークインターフェイスカードを通じて、装置内情報通信網との情報のやり取りを行うとともに、装置外情報通信網に接続されたネットワークインターフェイスカードを通じて、装置外情報通信網との情報のやり取りを行うことで、装置外情報通信網と装置内情報通信網とを仮想的に接続して情報を流通させる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例に係る複数台の基板処理装置を配置したクリーンルーム内を示すブロック図である。図2は、本発明の実施例に係る基板処理装置を示すブロック図である。なお、この実施例では、各基板処理装置及び各基板処理装置内の各処理ユニットを情報通信網であるイーサネットによるLAN(Local area network) によって接続した場合について説明し、また、通信時には、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol) などの標準的なプロトコルが利用される。なお、本実施例では、イーサネットによるLANについて説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、例えばトークンパッシング方式のトークリングなどのLANによって各基板処理装置及び各処理ユニットを接続することもできる。
【0021】
図1に示すように、クリーンルーム15内には、複数台の基板処理装置M1〜Mnと、ホストコンピュータ2が配備されていて、基板処理装置M1〜Mnとホストコンピュータ2は、クリーンルーム内LAN16に接続されている。また、このクリーンルーム内LAN16は、クリーンルーム15の外側の例えばインターネットや社内LANなどのネットワーク17に接続されている。クリーンルーム内LAN16とネットワーク17との接続は、ブリッジなどのネットワーク管理機器によって接続されている。したがって、ネットワーク管理機器は、ネットワーク17上からのハッカーなどによる不必要なアクセスをキャンセルするとともに、クリーンルーム内LAN16上で流通する情報がネットワーク17に流出するのを防止する。なお、図1中の破線の矢印は、情報の流れを示すものである。
【0022】
ホストコンピュータ2は、クリーンルーム内LAN16に接続された基板処理装置M1 〜Mnを統括的に管理・制御する、いわゆるサーバーマシンである。ホストコンピュータ2は、ネットワーク17からのアクセスに対して応答したり、基板処理装置M1〜Mnから特定の情報、例えば装置の稼動状況や基板の処理状況などの情報を収集したり、基板処理装置M1〜Mnに対して基板処理の開始・終了・待機等の指示を行うものである。
【0023】
クリーンルーム内LAN16を統括管理するためのホストコンピュータ2には、ネットワークアドレスであるIPアドレス(Internet Protocol アドレス) が割り当てられている。ホストコンピュータ2に割り当てられたIPアドレスは、ネットワークの規模に合わせたアドレスが割り当てられ、例えばCクラスの場合250台分のアドレスを持つことができる、24ビットのネットワーク識別子と8ビットのホスト識別子で構成される。なお、このIPアドレスは、TCP/IPの規格に準拠するものであり詳細は省略し、ここでは、ホストコンピュータ2に割り当てられたIPアドレスを「A0」とする。さらに、基板処理装置M1〜Mnは、クリーンルーム内LAN16に接続されているので、これら各基板処理装置M1〜Mnに割り当てられるIPアドレスを「A1」〜「An」とする。
【0024】
次に、上述したクリーンルーム内LAN16におけるホストコンピュータ2と基板処理装置M1〜Mnとの間で行われる情報の送受信について説明する。
【0025】
特定の基板処理装置Miに所定の処理を行わせる場合、ホストコンピュータ2は、所定の処理をするための情報に特定の基板処理装置MiのIPアドレスAiを付した命令情報JAiをクリーンルーム内LAN16に発信する。この命令情報JAiは、クリーンルーム内LAN16上を流通する。基板処理装置M1〜Mnは、クリーンルーム内LAN16に流通する情報を常に把握して、自分に割り当てられたIPアドレスの情報だけを受信するように構成されているので、特定の基板処理装置Miは、クリーンルーム内LAN16上の命令情報JAiを受信して、この命令に応じた処理を行う。
【0026】
また、基板処理装置M1〜Mnからホストコンピュータ2に向けて情報を送信する場合、基板処理装置M1〜Mnは、例えば処理の進捗状況などの情報にホストコンピュータ2のIPアドレスA0を付した進捗状況情報SA0を、クリーンルーム内LAN16に発信する。この進捗状況情報SA0も上記命令情報JAiと同様に、クリーンルーム内LAN16上を流通する。ホストコンピュータ2も基板処理装置M1〜Mnと同様に、自分のIPアドレスの付された情報を常に把握し受信するので、ホストコンピュータ2は、進捗状況情報SA0を得ることができる。上述したように、基板処理装置M1〜Mnおよびホストコンピュータ2への情報の送受信は、送信したい目的の装置に対応するIPアドレスを付した情報を、クリーンルーム内LAN16に対して発信することで行われる。
【0027】
次に、クリーンルーム内LAN16に接続されている基板処理装置M1〜Mnは、それぞれ同様の構成となっているので、これらを代表する基板処理装置Miについて説明する。図2に示すように、基板処理装置Miは、複数台の処理ユニットY1〜Ynと、これら処理ユニットY1〜Ynを統括的に制御するメインコントローラと、クリーンルーム内LAN16と基板処理装置Miとの間での通信を制御するホストコントローラ3とが装置内LAN6によって接続されて構成されている。
【0028】
処理ユニットY1〜Ynは、例えばレジスト塗布装置、現像装置、加熱装置、冷却装置、露光装置、基板搬送装置などの処理装置である。これら処理ユニットY1〜Ynは、メインコントローラ4によって制御され、所定の動作をするたびに、動作に対応する動作情報を装置内LAN6に発信するものである。
【0029】
ホストコントローラ3は、装置内LAN6に接続された第1の通信処理部3aと、クリーンルーム内LAN16に接続された第2の通信処理部3bとを備えている。ホストコントローラ3は、装置内LAN6に流通する、予め決められた特定の情報だけを第2の通信処理部3bを通じて、クリーンルーム内LAN16に発信する。第1の通信処理部3aと第2の通信処理部3bとは、それぞれネットワークインターフェイスカードであるイーサネットカードで構成されていて、ホストコントローラ3に備える拡張スロットにそれぞれ装着されているものである。したがって、装置内LAN6とクリーンルーム内LAN16とは、物理的に切り離された状態で存在している。ホストコントローラ3で行われる処理は、本発明の情報通信制御手段の機能に相当する。
【0030】
基板処理装置Miには、上述したように、ホストコンピュータ2によって、例えばIPアドレスAiが割り当てられていたが、具体的にこのIPアドレスAiは、第2の通信処理部3bのイーサネットカードに割り当てられる。基板処理装置Mi内では、上記IPアドレスAiとは別個独立したIPアドレスが次のように割り当てられる。まず、処理ユニットY1〜Ynには、IPアドレスB1〜Bnを、メインコントローラ4には、IPアドレスBn+1を、第1の通信処理部3aのイーサネットカードには、IPアドレスB0が割り当てられる。つまり、基板処理装置Miには、2種類のIPアドレスAiとB0とが割り振られていることになる。なお、ホストコンピュータ2は、装置内LAN6とクリーンルーム内LAN16とが物理的に切り離されているので、IPアドレスB0を認識することができない。つまり、ホストコンピュータ2は、基板処理装置Mi内の処理ユニットY1〜Ynに対して直接的にアクセスすることはできない。
【0031】
上述した装置内LAN6におけるホストコントローラ3と処理ユニットY1〜Ynとメインコントローラ4との間での情報の送受信を図3を参照して説明する。なお、図中の破線の矢印は、情報の流れを示すものである。
【0032】
基板処理装置Miのホストコントローラ3は、クリーンルーム内LAN16に流通する自分宛の情報であるIPアドレスA1が付された情報JAiを第2の通信処理部3bのイーサネットカードを通じて受信する。さらに、ホストコントローラ3は、この情報JAiが正当な情報か否かを判断して、メインコントローラ4のIPアドレスBn+1を付した情報jBn+1を第1の通信処理部3aのイーサネットカードから装置内LAN6に発信する。発信された情報jBn+1は、装置内LAN6上を流通する。なお、上記情報JAiが正当な情報か否かを判断は、例えば複数個の正当な情報を予めホストコントローラ3に記憶しておくことで、受信した情報JA1を記憶している情報とを比較することで、正当か否かを判断することができる。もし、受信した情報JAiが正当な情報でない場合には、情報JAiを破棄する。
【0033】
装置内LAN6に接続されている処理ユニットY1〜Ynやメインコントローラ4などは、常に装置内LAN6上に流通する情報を把握して、自分のIPアドレスが付された情報だけを受信するように構成されているので、メインコントローラ4は、装置内LAN6に流通する情報jBn+1を受信する。メインコントローラ4は、この情報jBn+1に基づいて、処理ユニットY1〜Ynを制御するために、処理ユニットY1〜YnのIPアドレスB1〜Bnを付した制御情報jB1〜jBnを装置内LAN6に発信する。例えば処理ユニットYiは、自分のIPアドレスBiに対応する制御情報jBiだけを受信して、この制御情報jBiに応じた一連の動作を行う。また、処理ユニットYiは、制御情報jBiに応じた一連の動作をしていることをメインコントローラ4及びホストコントローラ3に知らせるために、予め決められた動作をする度に、送信先のIPアドレスを付した動作情報kBn+1、kB0を装置内LAN6に発信する。
【0034】
メインコントローラ4は、装置内LAN6上に流通する動作情報kBn+1を受信して、処理ユニットYiが正常に動作していることを確認する。ホストコントローラ3は、装置内LAN6上に流通する自分宛の動作情報kB0を逐一受信して、処理ユニットY1〜Ynの稼動状況や処理枚数などの情報を把握する。そして、基板処理装置Miの機密情報に係わらない特定の情報だけを、ホストコンピュータ2のIPアドレスA0を付してクリーンルーム内LAN16に発信する。ホストコンピュータ2は、上述したように、自分のIPアドレスの付された情報を受信するので、各基板処理装置M1〜Mnの稼動状況などの情報をそれぞれ把握することができる。
【0035】
上述したように、基板処理装置M1〜Mnは、装置内LAN6とクリーンルーム内LAN16とを物理的に切り離しているので、装置内LAN6内に流通する情報がクリーンルーム内LAN16に流出しない。したがって、基板処理装置における機密情報を装置外に漏らさない。また、装置内LAN6とクリーンルーム内LAN16とは、ホストコントーラ3によって、特定の情報だけが流通するように仮想的に接続されているので、装置内LAN6とクリーンルーム内LAN16は、実質的に同一のLANに接続されているとみることができる。つまり、ホストコンピュータ2によってクリーンルーム15内に配置された基板処理装置M1〜Mnを統括的に管理することができるので、効率よく各基板処理装置を運用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、基板処理装置の各処理ユニットが接続された装置内情報通信網と、基板処理装置が接続された装置外情報通信網とを物理的に切り離しているので、複数の基板処理装置を統括的に管理・制御するホストコンピュータが接続されている基板処理装置外から各処理ユニットに対する不必要なアクセスを防止することができるとともに、基板処理装置内の機密情報を基板処理装置外へ漏洩することを防止することができる。また、装置内情報通信網内と装置外情報通信網との間を、機密情報を除いた処理の進捗状況を含む特定の情報であって、ホストコントローラでホストコンピュータのネットワークアドレスが付された進捗状況情報、及び、所定の処理をするための情報に前記第2の情報通信手段のネットワークアドレスが付された命令情報を流通させることで仮想的に接続しているので、情報通信網としての機能を損なうことがない。さらに、装置外情報通信網には、特定の情報だけしか流通しないので、従来のように各基板処理装置の各処理ユニットからの情報が氾濫していた状態に比べて、比較的情報量が少なくなりトラフィックが減少し、その結果、通信速度を向上することができる。
【0037】
また、第1の情報通信手段と第2の情報通信手段には、それぞれ異なったネットワークアドレスが割り振られているので、情報通信制御手段は、第1の情報通信手段と第2の情報通信手段とを混同することなく特定の情報を送受信することができる。また、装置外情報通信網から基板処理装置を見た場合、装置外情報通信網から認識できるネットワークアドレスは、装置外情報通信網に接続された第2の情報通信手段に割り当てられた単一のネットワークアドレスだけであり、第1の情報通信手段に割り当てられたネットワークアドレスを認識することができないので、より確実に装置内情報通信網へのアクセスを防止することができる。
【0038】
請求項2に記載の発明によれば、第1の情報通信手段と第2の情報通信手段とは、ネットワークインターフェイスカードによって構成されているので、基板処理装置の製造コストを比較的安価にすることができる。また、ネットワークインターフェイスカードは、一般的なパソコン等の機器に使用されていて汎用性があるので、将来的に複数台の基板処理装置で構築される情報通信網(LAN)の発達に伴う拡張の場合にも、ネットワークイン ターフェイスカードを交換するだけよく、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る基板処理装置がLANによって接続された様子を示すブロック図である。
【図2】 実施例に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 基板処理装置とホストコンピュータとの情報の送受信の様子を示す図である。
【図4】 従来例の基板処理装置をクリーンルーム内に配置した様子を示すブロック図である。
【図5】 従来例の基板処理装置がLANによって接続された様子を示す図である。
【符号の説明】
2 …ホストコンピュータ
3 …ホストコントローラ
3a…第1の通信処理部
3b…第2の通信処理部
4 …メインコントローラ
6 …装置内LAN
15…クリーンルーム
16…クリーンルーム内LAN
17…ネットワーク
M1〜Mn…基板処理装置
A0〜An…基板処置装置等のアドレス
B0〜Bn…基板処理装置内の各処理ユニット等のアドレス
Claims (2)
- 複数個の処理ユニットとホストコントローラとを備えた基板処理装置において、
前記複数個の処理ユニットの各々をそれぞれ情報流通可能に接続する装置内情報通信網は、複数の基板処理装置を統括的に管理・制御するホストコンピュータが接続されている装置外情報通信網と物理的に切り離され、
前記ホストコントローラは、
前記装置内情報通信網に接続された第1の情報通信手段と、
前記装置外情報通信網に接続された第2の情報通信手段と、
前記第1の情報通信手段と前記第2の情報通信手段との間で、機密情報を除いた処理の進捗状況を含む特定の情報であって、前記ホストコントローラで前記ホストコンピュータのネットワークアドレスを付した進捗状況情報、及び、所定の処理をするための情報に前記第2の情報通信手段のネットワークアドレスが付された命令情報であって、前記ホストコントローラで前記装置内情報通信網のネットワークアドレスを付した命令情報だけを流通可能にすることで、前記装置内情報通信網と前記装置外情報通信網とを仮想的に接続する情報通信制御手段とを備え、
前記第1の情報通信手段と前記第2の情報通信手段とに、それぞれ異なるネットワークアドレスが割り当てられることを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1に記載の基板処理装置において、
前記第1の情報通信手段と前記第2の情報通信手段とは、それぞれネットワークインターフェイスカードによって構成された基板処理装置。
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