JP3760565B2 - 照明用多機能バトンシステム - Google Patents

照明用多機能バトンシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3760565B2
JP3760565B2 JP13552697A JP13552697A JP3760565B2 JP 3760565 B2 JP3760565 B2 JP 3760565B2 JP 13552697 A JP13552697 A JP 13552697A JP 13552697 A JP13552697 A JP 13552697A JP 3760565 B2 JP3760565 B2 JP 3760565B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
baton
lighting
instruction information
lighting fixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13552697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10326510A (ja
Inventor
晋 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP13552697A priority Critical patent/JP3760565B2/ja
Publication of JPH10326510A publication Critical patent/JPH10326510A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3760565B2 publication Critical patent/JP3760565B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は舞台やスタジオ等の演出用照明器具に係り、特に前記複数の照明器具を吊り下げて構成される、照明用多機能バトンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
舞台照明では、時間と共に変化する情景や場面に応じて、照明も時間的に連続して変化させることが必要となる。また、テレビなどのスタジオ照明では、テレビカメラのような映像系を通して画像が再生されるため、映像系を考慮に入れた明るさや演色性に配慮する必要がある。さらに、テレビスタジオにあっては、各放送番組ごとに照明灯(以下、ランプという)の配置、姿勢の設定、各ランプの調光設定を行い、番組の進行につれて各ランプの明るさを調光制御する必要がある。
【0003】
テレビスタジオ,舞台等などでは、テレビカメラやマイクロフォンなどを床面上に移動させるため、このようなランプを内装した照明器具は、一般に天井側から吊り下げる方法が採られている。
【0004】
例えば、天井側にグリッド,すのこ等を配設し、このグリッド,すのこ等に照明器具懸架装置としての照明バトンをワイヤーで吊り下げ、該照明バトンに複数の照明器具を吊り下げ、照明バトンを昇降させて使用する。
【0005】
或いは、前記グリッド,すのこ等に照明器具懸架装置としての一点吊り装置を吊り下げ、該一点吊り装置の下端に1つの照明器具を吊り下げ、一点吊り装置を昇降させて使用するようになっている。
【0006】
図7に、従来の照明設備におけるスタジオ,舞台等内で使用される照明用バトンの具体的構成例を示す。
【0007】
グリッド23上には、複数の調光器31が設けられている。前記複数の調光器31の出力は、それぞれボーダーケーブル17を通して、照明バトン1の分岐器30に接続され、ボーダーケーブル17の各線につき分岐器30から複数の照明器具25にそれぞれ接続される構成となっている。即ち、照明バトン1には、ボーダーケーブル17の各線につき、複数のコネクタ18がそれぞれ配設されており、これら照明バトン1の側面に配設したコネクタ18には、それぞれ照明器具25の電源プラグ26が脱着可能(電気的に接続可能)に取り付けられるようになっている。
【0008】
また、照明バトン(以下サスペンションフライダクトともいう)1の下には、照明器具吊下げパイプ16が、照明バトン1の上には、吊り下げパイプ15が、それぞれ連接部材12により取り付けられていて、照明器具25は、照明器具吊下げパイプ16に吊り下げられるようになっている。
【0009】
さらに、照明バトン1は、複数本のワイヤー13にて吊り下げられるており、これらのワイヤー13は、グリッド23上に設けられた滑車22を通して、図示しない電動巻上機に巻き取られるようになっている。また、滑車22の近傍にはワイヤー13の揺れを検知する図示しない手段が設けられていて、前記電動巻上機には、巻き上げたときに照明バトン1が必要以上にグリッド23に接近することのないように(グリッド23の下方向に所定の長さで停止するように)なっている。尚、前記電動巻上機には、ワイヤー13に吊り下げられた照明バトン1の荷重とバランスする方向に、重り24の吊り下げられたワイヤー32が巻かれている。これにより、照明バトン1は、小さな力(ほぼ慣性力のみ)で昇降可能となっている。
【0010】
図8に、前記図7の照明バトンを、テレビスタジオ,舞台等内に配設した状態の斜視図を示す。
【0011】
テレビスタジオ,舞台等にはテレビカメラ33が床面上を移動可能に配置されており、天井側にはグリッド23が配設されている。グリッド23から複数の照明バトン(サスペンションフライダクト)1が昇降可能に吊り下げられている。グリッド23は、スタジオ,舞台等の天井側に一面に亘って配置されているが、図では一部のみ示して省略してある。
【0012】
ところで、上記従来品のバトン(サスペンションフライダクト)は、あくまでも電源を供給することだけ考えられており、付属しているのはブレーカー程度である。このため、前記従来品のバトンを用いてテレビスタジオ,舞台等の照明設備を構築した場合、特に、前記図8で示した如くに、テレビスタジオ,舞台等内に多数の照明バトンが用いられている場合や1つの照明バトンに異なった種類の照明器具が多数吊り下げられる場合などに、例えば、照明バトンに、照明プランナーが立案した仕込み図と異なった種類の照明器具を誤って吊り込んでしまったり、1つの照明バトンの最大吊り下げ重量を超えて照明器具を吊り下げてしまう等の問題があった。
【0013】
また、作業者が照明バトンに照明器具を吊り下げる際、前記照明プランナーが立案した仕込み図を参照しながら作業を行うため、照明器具の吊り込み作業や、照明器具の吊り込み作業完了後のメンテナンス(微調整)作業等において、非常に作業性(効率)が悪いという問題(欠点)があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、照明バトンに照明器具を吊り下げる際、作業者は、照明プランナーが立案した仕込み図を参照しながら、複数の照明バトンに複数の異なった種類の照明器具を吊り下げる必要がある。このため、仕込み図と異なった種類の照明器具を誤って吊り込んでしまったり、1つの照明バトンの最大吊り下げ重量を超えて照明器具を吊り下げてしまう等の作業ミスが発生しやすく、吊り込み作業或いはメンテナンス作業等において、非常に作業性(効率)が悪いという問題(欠点)があった。
【0015】
そこで、本発明はこのような問題に鑑み、照明器具の吊り下げ作業ミスをなくし、且つ効率的に吊り込み作業或いはメンテナンス作業が行い得る照明用多機能バトンシステムを提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明による照明用多機能バトンシステムは、各種の照明器具が吊り込まれる少なくとも1台の昇降自在なバトンと;仕込み図情報を読み取る読み取り手段と;前記読み取り手段により読み取られた仕込み図情報から、前記照明器具をどのバトンのどの位置に吊り込むかの情報を含む吊り込み指示情報を解析する解析手段と;前記バトン上に設けられ、各種の情報を表示する表示手段と;前記照明器具の吊り込み指示情報を前記表示手段に供給する吊り込み指示情報供給手段と;を具備して構成される。この構成により、照明プランナーが立案した仕込み図をシステム内に読み取り、読み取った情報をバトンの電源コンセント部付近に設けられた情報表示部に表示される。これにより、作業者は、吊り下げ作業ミスをなくし、且つ効率的に吊り込み作業或いはメンテナンス作業を行うことができる。
【0017】
請求項に記載の発明による照明用多機能バトンシステムは、各種の照明器具が吊り込まれる少なくとも1台の昇降自在なバトンと;仕込み図情報を読み取る読み取り手段と;前記読み取り手段により読み取られた仕込み図情報から、前記照明器具をどのバトンのどの位置に吊り込むかの情報を含む吊り込み指示情報を解析する解析手段と;前記バトン上に設けられ、各種の情報を表示する表示手段と;前記照明器具の吊り込み指示情報を前記表示手段に供給する吊り込み指示情報供給手段と;前記照明器具の吊り込み指示情報に基づいて前記バトンに吊り込まれた照明器具の種類を識別する、前記バトン内に設けられた照明器具認識手段と;前記照明器具認識手段により識別された照明器具の種類と、前記照明器具の吊り込み指示情報により指定された照明器具の種類とを比較する比較手段と;前記比較手段により、不一致であると判定された場合、前記表示手段にアラーム情報を供給するアラーム情報供給手段と;を具備して構成される。これにより、前記請求項1の有する作用効果に加え、作業者が、照明器具の吊り込み時に、前記吊り込み指示情報にしたがい、指示通りの照明器具を、前記バトンに吊り下げなかった場合、前記表示部に、NG等のマークを表示したり、表示部の点滅や表示色を変化させるなどして警告が行われ、より正確且つ効率的に吊り込み作業或いはメンテナンス作業を行うことができる。
【0018】
請求項に記載の発明による照明用多機能バトンシステムは、種の照明器具が吊り込まれる少なくとも1台の昇降自在なバトンと;仕込み図情報を読み取る読み取り手段と;前記読み取り手段により読み取られた仕込み図情報から、前記照明器具の吊り込み指示情報を解析する解析手段と;前記バトン上に設けられ、各種の情報を選択表示する表示手段と;前記照明器具の吊り込み指示情報を前記表示手段に供給する吊り込み指示情報供給手段と;前記バトン内に設けられ、前記照明器具の吊り込み指示情報に基づいて前記バトンに吊り込まれた照明器具の個別情報を識別する照明器具認識手段と;前記照明器具認識手段により識別された個別情報に含まれる照明器具の種別情報と、前記照明器具の吊り込み指示情報により指定された照明器具の種別とを比較する比較手段と;前記比較手段により、不一致であると判定された場合、前記表示手段にアラーム情報を供給するアラーム情報供給手段と;前記照明器具認識手段により識別された個別情報に含まれる照明器具の器具ID毎に管理される、照明器具毎の管理情報を記憶する器具情報記憶手段と;前記照明器具の使用状況やメンテナンス情報に基づいて、前記器具情報記憶手段に記憶された照明器具毎の管理情報を更新する更新手段と;前記表示手段に、前記器具情報記憶手段に記憶された所定の照明器具の管理情報を供給する管理情報供給手段と;を具備して構成される。これにより、前記請求項1および2の有する作用効果に加え、照明器具毎の管理情報を記憶する器具情報記憶手段に記憶された、照明器具の使用状況やメンテナンス情報に基づいて、例えばランプ等の使用時間が把握でき、玉切れ等に迅速に対応することができる。
【0019】
請求項に記載の発明による照明用多機能バトンシステムは、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の照明用多機能バトンシステムにおいて、前記表示手段が、前記照明器具の吊り込み可能なバトン上の位置に対応して設けられ、前記吊り込み指示情報供給手段は、前記吊り込み指示情報により照明器具の吊り込み指定のあったバトン上の吊り込み位置に対応した表示手段にのみ前記吊り込み指示情報を供給することを特徴として構成される。
【0020】
請求項に記載の発明による照明用多機能バトンシステムは、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の照明用多機能バトンシステムにおいて、前記バトンへの吊り込みに必要な照明器具を、選別し、舞台やスタジオに搬送する照明器具自動搬送手段と;前記照明器具の吊り込み指示情報を、前記照明器具自動搬送手段に通知する吊り込み指示情報通知手段と;を具備して構成される。これにより、吊り込み照明器具の搬出搬入の手間を大幅に省くことができると共に、吊り込み器具(照明器具)の吊り込み(設置)作業の大幅な省力化が図れる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の照明用多機能バトンシステムの実施の形態を示すブロック図である。
【0022】
図1における本発明の照明用多機能バトンシステムは、調光室9に設置されて照明プランナーにより立案された仕込み図(照明プラン)2を読み取る仕込み図読み取り装置3,情報処理装置4,調光卓5,吊り込み指示情報記憶装置6,器具情報記憶装置7,吊り込み情報記憶装置8と、舞台・スタジオ45に設置されたバトン内情報表示装置42,器具認識装置43,吊り込み器具44aと、備品倉庫49に設置された管理符号読み取り装置46,情報表示装置47,吊り込み器具44aと、仕込み指示用携帯端末41により構成される。尚、本発明の実施の形態における上記構成は、説明の簡単のため、舞台・スタジオ45には1台のバトンに1台の吊り込み器具(照明等)が設置されているものとしているが、これに限定されるものではなく、複数の吊り込み器具の設置された複数のバトンであっても同様である。
【0023】
以上の構成において、スキャナーやFDドライブ等の入力手段を有する仕込み図読み取り装置3により取り込まれた、照明プランナーにより立案された照明プランの仕込み図2は、情報処理装置4に供給される。情報処理装置4では、入力された仕込み図2に基づいて、どのバトンのどの位置(コンセント)にどの吊り込み器具を吊り込むのか、また、吊り込まれた器具の配置(照明の投射方位や傾斜角等)や各多機能バトンに吊り込まれる器具の総重量等を解析し、吊り込み指示情報および吊り込み情報として吊り込み指示情報記憶装置6および吊り込み情報記憶装置8にそれぞれ記憶する。
【0024】
図2は本発明の多機能バトンの一例を示した図である。
図2において、多機能バトン51の各電源コンセント58の上部には表示部53がそれぞれ設けられている。また、表示部53の脇(右側)にはモード切替等を行うための選択ボタンが設けられている。
【0025】
図3は前記表示部53に表示される各モード毎の情報の表示例を示した図である。表示部5は前記バトン内情報表示装置42により制御される。
【0026】
さて、前記情報処理装置4は、吊り込み指示情報記憶装置6,器具情報記憶装置7(後述),並びに吊り込み情報記憶装置8に記憶された情報を読み出して、吊り込み指示のあった多機能バトン51の内部に設けられたバトン内情報表示装置42に供給する。バトン内情報表示装置42はこの吊り込み指示情報に基づいて、吊り込み指示のあった多機能バトン51上の所定の位置(コンセント)に対応して設けられた表示部53に、前記図3(a)に示す如くの吊り込み指示情報(器具名,位置,フィルター,方向)を表示する。
【0027】
作業者は、この吊り込み指示情報(表示部53)を参照し、図2に示す如くに所定の吊り込み器具44aの吊り込みを行う。この際、作業者が吊り込み器具44aの電源プラグ26をコネクタ18と接合すると、例えば、図4に示す如くに電源プラグ26の凸部(電極)59の間に張り付けられた、個別器具の個別情報のプリントされたバーコードシールが、前記コネクタ18に設けられた図示しない読み取り手段により読み取られ、読み取られた個別器具の個別情報(器具名,器具種,器具ID)が、前記器具認識装置43に供給される。図4は本発明の構成要素である電源プラグ26の構造の一例を示した図である。
【0028】
器具認識装置43は、入力された前記個別器具の個別情報を情報処理装置4に通知する。この通知を受けた情報処理装置4は、器具情報記憶装置7に予め記憶された各器具毎の管理情報(器具ID,器具名,器具種,ランプ履歴,メンテ履歴,器具重量等)から当該器具を識別し、前記吊り込み指示情報にしたがって吊り込み器具44aの吊り込みが行われたか否かを判断し、間違った吊り込みが行われた場合には前記表示部53にNG等のマークを表示したり、表示部の点滅や表示色を変化させるなどして警告を行う。
【0029】
また、情報処理装置4は、前記吊り込み指示情報にしたがって、吊り込み器具が多機能バトン51に順次に吊り込まれて行く際、吊り込み器具の管理情報に含まれる器具重量情報から、当該多機能バトン51への器具の吊り込み重量が、バトンの最大吊り下げ重量に達する前に警告を行う。
【0030】
当該多機能バトン51への器具の吊り込み重量は、前記表示部53にて、確認することも可能である。即ち、表示部53脇のモード切替選択ボタン52の中の“MODE”ボタンを押下して、表示部53の表示を前記図3(c)の表示(MODE3)とすることにより、現在の吊り込み情報(器具数,総重量)を確認することができる。
【0031】
さらに、“MODE”ボタンを押下して、表示部53の表示を前記図3(b)の表示(MODE2)とすることにより、当該表示部53に対応する電源コンセント58に吊り込まれている吊り込み器具44aの器具情報(器具ID,器具名,ランプ使用時間,器具使用時間等)を確認することができ、ランプ使用時間等から、メンテナンスの要否を判別することができる。尚、この判別は前記情報処理装置4に行わせ、周知のメンテ部品自動発注システム等と連係させることで、作業者等の負担を軽減させることが可能である。
【0032】
ところで、既述の説明において、前記器具情報記憶装置7には、各器具毎の管理情報(器具ID,器具名,器具種,ランプ履歴,メンテ履歴,器具重量等)が予め記憶されているとしたが、これら記憶内容(各器具毎の管理情報)は、各器具が各多機能バトン51に吊り込まれ、使用(通電)されることにより、その内容(ランプ履歴,メンテ履歴等)が更新される。また、多機能バトン51に吊り込まれた器具が新規(器具情報記憶装置7に未登録)のものであった場合には、前記情報処理装置4により器具情報記憶装置7に登録が行われる。
【0033】
一方、システムのメンテナンス時等に各器具の管理情報が知りたい場合などには、例えば、前記倉庫49に設置された管理符号読み取り装置46に当該吊り込み器具48aの電源プラグ26を接続することにより、情報表示装置47の画面等から、器具情報記憶装置7に記憶されている吊り込み器具48aの管理情報を得ることができる。この制御は情報処理装置4によって行われ、情報の表示は、例えば前記図3に示した如くに行われる。また、これら吊り込み器具48aの管理情報や各多機能バトン51に吊り込まれた吊り込み器具44aの管理情報、或いは警告などの既述の各情報表示は、調光卓5に設けられた図示しない情報表示装置によっても実行可能である。
【0034】
以上のように照明プランナーにより立案された照明プランの仕込み図2に基づいて、各多機能バトン51への器具44aの吊り込みが全て完了すると、全体の照明テストが行われる。この際、照明プランナーの意図した効果が得られなかったり、さらなる演出等のため、器具吊り込み条件の変更(仕込み図2の変更)が行われる場合がある。
【0035】
図5は本発明の構成要素である仕込み指示用携帯端末41の構造の一例を示した図である。
【0036】
図5の仕込み指示用携帯端末41には、各多機能バトン51に設けられたものと同様(同機能)な表示部53とモード切替選択ボタン52が設けられていて、さらに、仕込み指示(変更)を行うためのテンキー55やコマンド送信スイッチ56などが設けられている。
【0037】
照明プランナーや演出家等は、この仕込み指示用携帯端末41を持ってスタジオや客席を移動しながら演出照明の効果の確認を行う。そして、問題が発見された場合等には仕込み指示用携帯端末41により仕込み指示(変更)を行う。仕込み指示(変更)は、例えば、図3(a)に示す表示画面において、モード切替選択ボタン52のSELECTスイッチにて変更したい項目(器具名,位置,フィルター,方向)を選択し、テンキー55,SETキーを用いて当該項目の内容を変更し、最後にSENDキー56を押下して情報処理装置4へ変更データを伝送する。
【0038】
変更データを受けた情報処理装置4は、該当する器具44aが吊り込まれた多機能バトン51の内蔵するバトン内情報表示装置42に変更内容を通知し、該当する器具44aが吊り込まれている電源コンセント58に対応する表示部53に変更内容を表示する。この際、表示部53を点滅するなどして作業者が気付きやすい(判別しやすい)ようにすると良い。
【0039】
図6は本発明の照明用多機能バトンシステムの他の実施の形態を示すブロック図である。
図6における本発明の照明用多機能バトンシステムは、図1に示す照明用多機能バトンシステムの構成に、器具搬送システム50を付加して構成される。
【0040】
器具搬送システム50は、例えば無人工場などで使用される周知の資材搬送システムや自動部品選別システム等を組み合わせることにより構成される。
【0041】
以上の構成において、前述と同様に、スキャナーやFDドライブ等の入力手段を有する仕込み図読み取り装置3により取り込まれた、照明プランナーにより立案された照明プランの仕込み図2は、情報処理装置4に供給される。情報処理装置4では、入力された仕込み図2に基づいて、どのバトンのどの位置(コンセント)にどの吊り込み器具を吊り込むのか、また、吊り込まれた器具の配置(照明の投射方位や傾斜角等)や各多機能バトンに吊り込まれる器具の総重量等を解析する。
【0042】
この際、情報処理装置4はどのバトンにどの吊り込み器具を吊り込むかの情報を前記器具搬送システム50に通知する。この通知を受けた器具搬送システム50は、例えば前記自動部品選別システムにより、各バトン毎に吊り込まれる吊り込み器具(照明)を選別し、前記資材搬送システムにより、前記選別された吊り込み器具を該当するバトンの下まで搬送する。
【0043】
作業者は、搬送された吊り込み器具を、表示部53の吊り込み指示情報を参照し、前記図2に示す如くに所定の吊り込み位置(表示部53に対応する電源コンセント位置)に、所定の吊り込み器具44aの吊り込みを行う。これにより、吊り込み器具の搬出搬入の手間を大幅に省くことができると共に、吊り込み器具(照明器具設置)の吊り込み(設置)作業の大幅な省力化が図れる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、照明プランナーが立案した仕込み図をシステム内に読み取り、読み取った情報をバトンの電源コンセント部付近に設けられた情報表示部に表示するようにしたので、作業者は、吊り下げ作業ミスをなくし、且つ効率的に吊り込み作業或いはメンテナンス作業を行うことができる。
【0045】
請求項に記載の発明によれば、前記請求項の有する作用効果に加え、作業者が、照明器具の吊り込み時に、前記吊り込み指示情報にしたがい、指示通りの照明器具を、前記バトンに吊り下げなかった場合、前記表示部に、NG等のマークを表示したり、表示部の点滅や表示色を変化させるなどして警告を行うようにしたので、より正確且つ効率的に吊り込み作業或いはメンテナンス作業を行うことができる。
【0046】
請求項に記載の発明によれば、前記請求項およびの有する作用効果に加え、照明器具毎の管理情報を記憶する器具情報記憶手段に記憶された照明器具の使用状況やメンテナンス情報に基づいて、例えば、ランプ等の使用時間が把握でき、玉切れ等に迅速に対応することができる。
【0047】
請求項に記載の発明によれば、前記請求項乃至それぞれの有する作用効果を有する。
【0048】
請求項に記載の発明によれば、吊り込み照明器具の搬出搬入の手間を大幅に省くことができると共に、吊り込み器具(照明器具)の吊り込み(設置)作業の大幅な省力化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明用多機能バトンシステムの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の多機能バトンの一例を示した図である。
【図3】表示部に表示される各モード毎の情報の表示例を示した図である。
【図4】本発明の構成要素である電源プラグの構造の一例を示した図である。
【図5】本発明の構成要素である仕込み指示用携帯端末の構成例を示した図である。
【図6】本発明の照明用多機能バトンシステムの他の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】従来の照明設備におけるスタジオ,舞台等内で使用される照明用バトンの具体的構成例を示す図である。
【図8】図7の照明バトンを、テレビスタジオ,舞台等内に配設した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 …仕込み図
3 …仕込み図読み取り装置
4 …情報処理装置
5 …調光卓
6 …吊り込み指示情報記憶装置
7 …器具情報記憶装置
8 …吊り込み情報記憶装置
9 …調光室
41 …仕込み指示用携帯端末
42 …バトン内情報表示装置
43 …器具認識装置
44a…吊り込み器具
45 …舞台・スタジオ
46 …管理符号読み取り装置
47 …情報表示装置
48a…吊り込み器具
49 …倉庫

Claims (5)

  1. 各種の照明器具が吊り込まれる少なくとも1台の昇降自在なバトンと;
    仕込み図情報を読み取る読み取り手段と;
    前記読み取り手段により読み取られた仕込み図情報から、前記照明器具をどのバトンのどの位置に吊り込むかの情報を含む吊り込み指示情報を解析する解析手段と;
    前記バトン上に設けられ、各種の情報を表示する表示手段と;
    前記照明器具の吊り込み指示情報を前記表示手段に供給する吊り込み指示情報供給手段と;
    を具備したことを特徴とする照明用多機能バトンシステム。
  2. 各種の照明器具が吊り込まれる少なくとも1台の昇降自在なバトンと;
    仕込み図情報を読み取る読み取り手段と;
    前記読み取り手段により読み取られた仕込み図情報から、前記照明器具をどのバトンのどの位置に吊り込むかの情報を含む吊り込み指示情報を解析する解析手段と;
    前記バトン上に設けられ、各種の情報を表示する表示手段と;
    前記照明器具の吊り込み指示情報を前記表示手段に供給する吊り込み指示情報供給手段と;
    前記照明器具の吊り込み指示情報に基づいて前記バトンに吊り込まれた照明器具の種類を識別する、前記バトン内に設けられた照明器具認識手段と;
    前記照明器具認識手段により識別された照明器具の種類と、前記照明器具の吊り込み指示情報により指定された照明器具の種類とを比較する比較手段と;
    前記比較手段により、不一致であると判定された場合、前記表示手段にアラーム情報を供給するアラーム情報供給手段と;
    を具備したことを特徴とする照明用多機能バトンシステム。
  3. 各種の照明器具が吊り込まれる少なくとも1台の昇降自在なバトンと;
    仕込み図情報を読み取る読み取り手段と;
    前記読み取り手段により読み取られた仕込み図情報から、前記照明器具をどのバトンのどの位置に吊り込むかの情報を含む吊り込み指示情報を解析する解析手段と;
    前記バトン上に設けられ、各種の情報を選択表示する表示手段と;
    前記照明器具の吊り込み指示情報を前記表示手段に供給する吊り込み指示情報供給手段と;
    前記バトン内に設けられ、前記照明器具の吊り込み指示情報に基づいて前記バトンに吊り込まれた照明器具の個別情報を識別する照明器具認識手段と;
    前記照明器具認識手段により識別された個別情報に含まれる照明器具の種別情報と、前記照明器具の吊り込み指示情報により指定された照明器具の種別とを比較する比較手段と;
    前記比較手段により、不一致であると判定された場合、前記表示手段にアラーム情報を供給するアラーム情報供給手段と;
    前記照明器具認識手段により識別された個別情報に含まれる照明器具の器具ID毎に管理される、照明器具毎の管理情報を記憶する器具情報記憶手段と;
    前記照明器具の使用状況やメンテナンス情報に基づいて、前記器具情報記憶手段に記憶された照明器具毎の管理情報を更新する更新手段と;
    前記表示手段に、前記器具情報記憶手段に記憶された所定の照明器具の管理情報を供給する管理情報供給手段と;
    を具備したことを特徴とする照明用多機能バトンシステム。
  4. 前記表示手段は、前記照明器具の吊り込み可能なバトン上の位置に対応して設けられ、前記吊り込み指示情報供給手段は、前記吊り込み指示情報により照明器具の吊り込み指定 のあったバトン上の吊り込み位置に対応した表示手段にのみ前記吊り込み指示情報を供給することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の照明用多機能バトンシステム。
  5. 前記バトンへの吊り込みに必要な照明器具を、選別し、舞台やスタジオに搬送する照明器具自動搬送手段と;
    前記照明器具の吊り込み指示情報を、前記照明器具自動搬送手段に通知する吊り込み指示情報通知手段と;
    を具備したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の照明用多機能バトンシステム。
JP13552697A 1997-05-26 1997-05-26 照明用多機能バトンシステム Expired - Fee Related JP3760565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13552697A JP3760565B2 (ja) 1997-05-26 1997-05-26 照明用多機能バトンシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13552697A JP3760565B2 (ja) 1997-05-26 1997-05-26 照明用多機能バトンシステム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005308401A Division JP4178476B2 (ja) 2005-10-24 2005-10-24 多機能バトンシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10326510A JPH10326510A (ja) 1998-12-08
JP3760565B2 true JP3760565B2 (ja) 2006-03-29

Family

ID=15153841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13552697A Expired - Fee Related JP3760565B2 (ja) 1997-05-26 1997-05-26 照明用多機能バトンシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3760565B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235067A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Lighting & Technology Corp バトン装置および照明装置
JP6179721B2 (ja) * 2013-11-11 2017-08-16 東芝ライテック株式会社 バトン装置
JP2019149315A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 東芝ライテック株式会社 照明システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10326510A (ja) 1998-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Box Set lighting technician's handbook: film lighting equipment, practice, and electrical distribution
JP5062618B2 (ja) 照明システムにおける機器設定装置
JP5371290B2 (ja) 照明制御システム
CN1633829A (zh) 外科照明控制和视频系统
KR20000006468A (ko) 원격감시제어시스템
JP5173231B2 (ja) 三次元演出方法およびシステム
CN110027951A (zh) 用于检测电梯轿厢操作面板状况的方法和系统
JP2009238526A (ja) 照明システム
CN103888701A (zh) 投影机及其控制方法
JP3760565B2 (ja) 照明用多機能バトンシステム
JP4178476B2 (ja) 多機能バトンシステム
JP4575894B2 (ja) 照明設備
JP5255385B2 (ja) 調光操作卓
JP6422609B1 (ja) 負荷制御システム及びその設置方法
JP6155887B2 (ja) 照明制御システム
JP6753318B2 (ja) 照明装置
CN221670091U (zh) 电脑灯控制电路
JP2015022943A (ja) 照明システム
JP3045733U (ja) 発光表示照明バトン
JPH11135270A (ja) アリーナ照明姿勢制御システム
KR20080073984A (ko) 조명 조정장치
CN211043996U (zh) 一种舞台元素集中控制装置
JP6486405B2 (ja) エレベーター乗りかご用led実演機、led実演システム及び照明比較方法
JP3887850B2 (ja) 照明装置
JP2017168415A (ja) 照明制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090120

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100120

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110120

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120120

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130120

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees