JP3760398B2 - 可塑性食品素材の充填装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可塑性及び保形性を有する例えばホイップクリームのような可塑性食品素材を被充填食品に吐出して充填するための可塑性食品素材の充填装置に係り、特に、可塑性食品素材を螺旋形状にして被充填食品に充填する可塑性食品素材の充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホイップクリームのような可塑性食品素材の充填装置としては、種々の装置が知られており(特開昭54−27895号、特公昭54−44747号、特開昭55−120751号、特開昭57−132840号、特開昭57−132841号、特開昭57−132842号、特開平5−207851号等の公報に掲載)、例えば、特公昭54−44747号公報に掲載されている装置は、図14に示すように、可塑性食品素材としてのホイップクリームを、吐出ノズル1からこの吐出ノズル1に対して遠近移動する被充填食品としてのスポンジケーキ2に吐出して加工するものであり、吐出ノズル1を揺動させるとともに、スポンジケーキ2を支持したテーブル3を上下動させながら回転させて、この吐出ノズル1の揺動速度,テーブル3の上下同速度及び回転速度を適宜に調整してスポンジケーキ2上にホイップクリームを例えば波状に吐出して例えば花柄模様等の種々の模様を飾り付けるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これらの従来の可塑性食品素材の充填装置にあっては、すべて、可塑性食品素材を被充填食品の吐出面に対して平行して、またはこれに沿って(即ち、二次元的に)、前後左右に直線的に、または曲線的に移動させながら、必要に応じて被充填食品の吐出面を吐出ノズルに対して遠近移動させたり、平面的に回転させながら、波形状、花型状等の様々な模様に吐出加工するものであり、吐出ノズルを被充填食品の吐出面に対して三次元的に回転させながら吐出ノズルの先端から可塑性食品素材を吐出することにより、可塑性食品素材の立体的な連続した螺旋形状の吐出を可能とするものではなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、容易に吐出ノズルから可塑性食品素材を螺旋状に吐出させることができるようにし、可塑性食品素材の螺旋加工をできるだけ均一かつ容易にした可塑性食品素材の充填装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明の技術的手段は、機台と、該機台に設けられ可塑性食品素材が充填される被充填食品を搬送するコンベアと、該コンベアで搬送される被充填食品に上記可塑性食品素材をその搬送過程で充填する充填部とを備えた可塑性食品素材の充填装置において、上記充填部を、上記コンベアの上方に位置して可塑性食品素材を被充填食品に対して吐出する吐出ノズルと、該吐出ノズルからの可塑性食品素材の吐出中に上記コンベアの載置面または可塑性食品素材の吐出面に対し三次元的に、該吐出ノズルを1つの回転軸を中心にして公転させる公転機構とを備えて構成している。公転は右回転でも左回転でもよい。
これを換言すると、上記吐出ノズルからの可塑性食品素材の吐出中に、該吐出ノズルの先端が上記コンベア上の被充填食品の載置面またはその可塑性食品素材の吐出面に対して任意の角度で交わる平面上に公転軌道を描くように、1つの回転軸を中心にして該吐出ノズルを公転させる公転機構とを備えて構成していることである。
ここで、可塑性食品素材とは、可塑性及び保形性があり、且つ吐出ノズルによって吐出可能な素材であればどのようなものでも良い。
例えば、ホイップクリーム、生クリーム、バタークリーム、チーズクリーム、ジャム、チョコレート、練り餡その他が使用可能である。
【0005】
この可塑性食品素材の充填装置によれば、搬送により吐出ノズルに対して移動する被充填食品に対して、吐出ノズルが仮想上の1つの回転軸を中心にして三次元的に公転させられながら、可塑性食品素材を吐出していく。ここで回転軸とは、吐出ノズルがそれを中心として公転する仮想または仮定上の軸線という意味であり、物理的に実際存在するものではない。
この場合、吐出ノズルは、1つの回転軸を中心にして公転させられるので、可塑性食品素材を、回転軸を中心にして螺旋状に形成していく。即ち、吐出ノズルは被充填食品に対して三次元的に回動させられながら吐出ノズルの先端から可塑性食品素材を吐出することにより、可塑性食品素材の立体的な螺旋状の吐出を行なう。
また、吐出ノズルを公転させることから、従来の揺動に比較して可塑性食品素材の吐出にムラが出にくく、そのため、可塑性食品素材の螺旋が均一に形成されていく。支持部材に支持された吐出ノズルは、自転させることなく公転のみさせられ、吐出ノズルの自転がないことから、可塑性食品素材がそれ自身の軸線回りに回転しないので可塑性食品素材の帯が捩じれることがなく、そのため、可塑性食品素材の表面形状が複雑になることなく明瞭に表出される。
回転軸はコンベア上の被充填食品の載置面またはその可塑性食品素材の吐出面と平行に設け、または任意の角度で交わるように設けることが可能である。
回転軸は吐出ノズルの軸線と平行に、若しくはほぼ平行に設け、または任意の角度で交わるように設けることが可能である。
吐出ノズルの公転は、回転軸を中心として円周回転でも、または楕円回転でも良い。
【0006】
そして、必要に応じ、上記吐出ノズルを、上記コンベアの搬送方向に直交する方向に複数列設した構成としている。同時に、複数の被充填食品に可塑性食品素材を充填することができ、充填効率が向上させられる。
そしてまた、上記公転機構を、上記機台に設けられるベース部材と、該ベース部材に近接して設けられ上記吐出ノズルを支持する支持部材と、上記ベース部材に回転可能に軸支された軸線を有した少なくとも左右一対の主軸と、上記各主軸にそれぞれ偏心して連設されるとともに上記支持部材に軸支される各偏心軸と、上記主軸の少なくとも一つを回転させる駆動機構とを備えて構成し、上記支持部材を上記主軸の軸線を中心に公転運動させる構成としている。
これにより、一つの簡単な回転機構装置とすることにより、該装置の耐久性の向上やメンテナンスの容易化もさることながら、複数の吐出ノズルの同期した均等な円周回転や比較的高速の円周回転が可能となり充填効率の向上に資するものである。
また、上記各主軸及び各偏心軸の軸線を上記回転軸と平行した構成により、吐出ノズルの先端の軌道が回転軸に直交する直交平面上であって回転軸を中心とする円周上にあるように吐出ノズルが公転させられる。公転が円運動になることから、より一層確実に螺旋が形成され、均一化が図られる。
【0007】
更に、必要に応じ、上記支持部材に上方に延びるロッドを固定して設け、上記ベース部材に該ロッドが通過する通過孔を有したプレートを設け、上記ロッドの上端側に設けた係止部材と上記プレートとの間であって圧縮状態で該ロッドに挿通されるコイルスプリングを設けた構成としている。これにより、支持部材の公転動に追従してロッドも通過孔を通過して公転動するが、常時コイルスプリングが伸縮をしてロッドを介して支持部材を押圧するので、慣性遠心力によって支持部材が跳ね上がることがなく、そのため、支持部材の公転動が安定させられる。
更にまた、上記駆動機構を、回転モータと、上記主軸の少なくとも一つに連係したプーリと、上記回転モータの回転を上記プーリに伝動する伝動ベルトとを備えて構成している。遠隔に駆動源を設置でき、そのため、吐出ノズルのあるコンベアの搬送径路を広くすることが可能になる。
【0008】
また、必要に応じ、上記回転軸の方向と上記被充填食品の相対的移動方向とが同方向とした構成としている。
回転軸の方向と上記被充填食品の相対的移動方向とが同方向なので、螺旋の形成が分かりやすく単純になり、吐出ノズルの公転速度が一定ならば、吐出ノズルと被充填食品との相対速度調整により螺旋の形状を容易に調整できるようになる。
更にまた、必要に応じ、上記コンベアの搬送方向を上記被充填食品が吐出ノズルの先端より後方向から前方向へ移動するように設定した構成としている。吐出ノズルが被充填食品に対して傾斜している場合に、可塑性食品素材が被充填食品に載置され易くなる。
【0009】
更に、上記吐出ノズルの軸線が上記回転軸に直交する平面に対して常時一定の角度関係にあるように該吐出ノズルを上記支持部材に取付けた構成としている。
この場合、上記吐出ノズルの軸線の上記回転軸に直交する平面に対する角度を、15度〜75度に設定したことが有効である。望ましくは、上記吐出ノズルの軸線の上記回転軸に直交する平面に対する角度を、35〜55度に設定したことが有効である。
【0010】
また、必要に応じ、上記充填部の前位に、上記コンベア上の被充填食品に搬送方向に沿い吐出ノズルからの可塑性食品素材が充填される切込を入れるカッタと、該カッタが入れた切込に挿入されて該切込を拡開して溝を形成する拡開体とを設けた構成としている。これにより、被充填食品に切込を入れこの切込を拡開した溝に可塑性食品素材を充填できる。この場合、拡開体で切込の拡開した溝を保持できるので、確実に可塑性食品素材が充填される。
この場合、上記拡開体を、上記コンベアの搬送方向に略沿って延び上記吐出ノズルが公転可能な間隔を有した二条の線材を備えて構成し、該二条の線材の上流側端部を上記切込に挿通可能になるように鋭角に閉じた構成としている。これにより、切込み先端に鋭角になった二条の線材の上流側端部が挿通され、この線材の間隔が開くに従って切込が拡開されていく。そのため、構造を簡単にすることができ、また、線材間にノズルを臨ませて容易に切込の拡開した溝に可塑性食品素材を充填できる。
【0011】
更に、必要に応じ、上記吐出ノズルの公転軌道の少なくとも一部が上記拡開された被充填食品の切込内に臨むように吐出ノズルを設けた構成としている。
この場合、吐出ノズルの公転軌道の全部が被充填食品の切込内に臨むように吐出ノズルを設けても良い。
より好ましくは、上記吐出ノズルの先端の公転軌道の少なくとも一部が被充填食品の切込内に臨むときに上記吐出ノズルの先端部が被充填食品に接触する程度に近接させて吐出ノズルを公転させる構成とする。
吐出ノズルの先端部から吐出された可塑性食品素材を被充填食品まで落下させるようにすると、落下途中に吐出された可塑性食品素材は慣性遠心力により螺旋が不規則に広がり、充填後の螺旋状が安定性を欠いてしまう。また、可塑性食品素材を被充填食品の切込内に充填する際、吐出ノズルの先端部が切込内に可及的に深く挿入して、より好ましくは底部や内壁に接触する程度に近接させられていることから、充填後の螺旋形状が安定する。
即ち、可塑性食品素材を吐出ノズルの先端部から吐出した後、「放出」するのではなく、被充填食品にあたかも「塗布」するごとくに吐出され、そのため、螺旋状が安定するのである。
更にまた、必要に応じ、上記吐出ノズルの先端部を丸め加工した構成としている。万一被充填食品がノズルの先端に当接しても抵抗になりにくく、吐出体の移動が円滑に行なわれる。吐出ノズル先端部が鋭利であると、被充填物品を傷つけたり、破損したりするおそれがある。
また、必要に応じ、上記吐出ノズルの吐出口の形状を鋭角の切り込みが等角度関係で放射状に配置された星型形状にした構成としている。ノズルの先端がギザギザしているので、吐出された可塑性食品素材は、波状に山谷がある凹凸ができて美しい形状となり、形状的に面白くなり、変化のある加工品が生成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る可塑性食品素材の充填装置について説明する。
図1乃至図11に示す実施の形態に係る可塑性食品素材の充填装置は、可塑性食品素材としてのホイップクリームCを、被充填食品としてのパン素材であるロールパンSに螺旋状に吐出して加工するものである。
パン素材であるロールパンSは、図1,図5,図12及び図13に示すように、棒状に形成され、その長手方向上部にV字形溝Saが形成されている。そして、このV字形溝SaにホイップクリームCを螺旋状に充填することにより、所謂「クリームサンド」(TM)等といわれる菓子パンBを構成する。
【0013】
この実施の形態に係る可塑性食品素材の充填装置は、機台10と、機台10に設けられ可塑性食品素材としてのホイップクリームCが充填される被充填食品としてのロールパンSを搬送するコンベア11と、コンベア11で搬送されるロールパンSにホイップクリームCを吐出ノズル41によりその搬送過程で充填する充填部40とを備えている。
コンベア11は、ベルトコンベアやローラコンベア等で構成され、図3,図4及び図5に示すように、ロールパンSを2列にして搬送する。図において、12は2列に搬送されるロールパンSを夫々両側から挟むようにガイドするガイド板12aを有したガイド機構である。
また、実施の形態に係るホイップクリームCの充填装置は、図2乃至図5に示すように、充填部40の前位に、コンベア11上のロールパンSに搬送方向に沿い吐出ノズル41からのホイップクリームCが充填される切込21を入れる一対のカッタ20と、このカッタ20が入れた切込21に挿入されて該切込21を拡開してV字形溝Saを形成する一対の拡開体30とを備えている。一対のカッタ20及び一対の拡開体30は、2列に搬送されるロールパンSに対応した位置に夫々設けられている。
カッタ20は、図2に示すように、円盤カッタ20であり、図示外の回転装置によって常時回転させられており、コンベア11によって搬送され、上記のガイド機構12で姿勢を整えられたロールパンSに長手方向中央に沿って切込21を入れる。
拡開体30は、図1及び図5に示すように、コンベア11の搬送方向に略沿って延び吐出ノズル41からのホイップクリームCが通過可能な間隔を有した二条の線材31を備えて構成され、二条の線材31の上流側端部32を切込21に挿通可能になるように鋭角に閉じて構成されている。
【0014】
充填部40は、コンベア11の上方に位置してホイップクリームCをロールパンSに対して吐出する吐出ノズル41と、該吐出ノズル41からのホイップクリームCの吐出中にコンベア11の載置面(ホイップクリームCの吐出面)に対し三次元的に、該吐出ノズル41を1つの回転軸Pを中心にして公転させる公転機構50とを備えて構成されている。
吐出ノズル41は、コンベア11の搬送方向に直交する方向に複数(実施の形態では2つ)列設されている。2つの吐出ノズル41は、2列に搬送されるロールパンSに対応した位置に夫々設けられている。
図11に示すように、吐出ノズル41の先端部は、丸め加工されており、また、吐出ノズル41の吐出口41aの形状は、鋭角の切り込みが等角度関係で放射状に配置された星型形状に形成されている。
図1乃至図10に示すように、42は吐出ノズル41が取付けられ所定量のホイップクリームCを吐出ノズル41に供給するプランジャポンプ等を備えたシリンダブロック、43はシリンダブロック42を駆動するアクチュエータ、44はシリンダブロック42及びアクチュエータ43が取付けられる取付部材、45はシリンダブロック42にホイップクリームCをパイプ46を介して送給するホッパである。シリンダブロック42,アクチュエータ43,取付部材44,ホッパ45は各吐出ノズル41毎に設けられている。
【0015】
この吐出ノズル41の取付けについて、詳しく説明すると、吐出ノズル41は、シリンダブロック42及び取付部材44を介して後述の支持部材52に支持されている。シリンダブロック42に対する取付姿勢や取付部44の形状等を適宜に定めることにより、所定の位置関係に設定されている。実施の形態では、シリンダブロック42は矩形状に形成され吐出ノズル41はその軸線Xがシリンダブロック42の下面に直交するようにシリンダブロック42に取付けられ、また、このシリンダブロック42の下面が取付けられる取付部材44の取付面が傾斜形成されている。
これにより、図1及び図9に示すように、吐出ノズル41は、回転軸Pの方向とロールパンSの相対的移動方向(搬送方向R)とが同方向で、かつ、吐出ノズル41の軸線Xが上記回転軸Pに直交する平面Mに対して常時一定の角度(θ)関係にあるように支持部材52に取付けられている。
そして、図1及び図9に示すように、上記の取付けによって、先ず、吐出ノズル41は、その先端の軌道が、回転軸Pに直交する直交平面M上であってこの回転軸Pを中心とする円周(Ma)上にあるように、公転のみさせられる。
【0016】
そしてまた、上記の取付によって、吐出ノズル41の軸線Xの回転軸Pに直交する平面Mに対する角度θが、15度〜75度、より具体的には、35〜55度に設定されている。実施の形態では、角度を、θ=45度に設定している。
更に、吐出ノズル41は、吐出ノズル41の公転軌道の少なくとも一部が上記拡開されたロールパンSの切込21のV字形溝Sa内に臨むように設けられている。即ち、吐出ノズル41の軌道がロールパンSに接触する程度に接近している。
更にまた、吐出ノズル41の先端は、コンベア11の搬送方向後流側に向けてある。これにより、コンベア11の搬送方向は、ロールパンSが吐出ノズル41の先端より後方向から前方向へ移動するように設定されることになる。
【0017】
公転機構50は、図1,図2,図6乃至図10に示すように、コンベア11の側部に立設された直立部材51a,51bに支持されて機台10に設けられコンベア11の上方で搬送方向に直交する方向に延びる断面矩形で板状のベース部材51と、ベース部材51に近接かつ平行に設けられ吐出ノズル41を取付部材44を介して支持する断面矩形で板状の支持部材52と、ベース部材51の左右にベアリング53を介して回転可能に軸支され上記回転軸Pと平行な軸線を有した一対の主軸54と、この各主軸54に夫々eだけ偏心して連結体55を介して連設されるとともに支持部材52にベアリング56を介して軸支される上記回転軸と平行な軸線を有した一対の偏心軸57と、各主軸54を同時に回転させる駆動機構60とを備えて構成されている。この駆動機構60により各主軸54が回転させられると、各偏心軸57が偏心回転し、支持部材52は、主軸54の軸線を中心に公転運動させられ、これにより、吐出ノズル41は、回転軸Pを中心にして公転させられる。
【0018】
駆動機構60は、図1,図2,図6乃至図9に示すように、直立部材51aの下部に設けられた電動の回転モータ61と、各主軸54に連係されたプーリ62と、回転モータ61の回転をプーリ62に伝動する伝動ベルト63とを備えて構成されている。64は伝動ベルト63をガイドするガイドローラである。ここで、プーリ62は、スプロケットを含む概念であり、また、伝動ベルト63は、スプロケットに噛合するチェーンあるいはタイミングベルトを含む概念である。実施の形態では、スプロケット(62)とタイミングベルト(63)で構成している。
また、図1及び図10に示すように、支持部材52の中間には上方に延びるロッド70が設けられている一方、ベース部材51にはロッド70が通過する長孔状の通過孔71を有したプレート72が設けられているとともに、ロッド70の上端側に設けた係止部材73とプレート72との間に圧縮状態でロッド70に挿通されるコイルスプリング74が設けられている。75はプレート72上部に設けられロッド70が上下動可能に挿通されてコイルスプリング74を受ける受け部材である。
これにより、支持部材52の公転動に追従してロッド70も長孔状の通過孔71を通過して公転動するが、常時コイルスプリング74が伸縮をしてロッド70を介して支持部材52を押圧するので、慣性遠心力によって支持部材52が跳ね上がることがなく、支持部材52の公転動が安定させられる。
図2乃至図4中符号80は、本装置の制御コントローラであって、特に、センサ等の検知により、吐出ノズル41からのホイップクリームCの吐出開始及び停止を制御する。
【0019】
従って、この実施の形態に係る可塑性食品素材の充填装置を用いて、菓子パンBを製造するときは、以下のようになる。
予め、棒状のロールパンSを作成し、図5に示すように、このロールパンSをコンベア11の上流に2列にし、かつ、左右の先端の位置を揃えて載置する。これにより、ロールパンSはコンベア11によって搬送される。このとき、ロールパンSはガイド機構12のガイド板12aによって両側から挟むようにガイドされる。そのため、姿勢が真直ぐになり、ぐらつくことが防止され、後述のカッタ20による切込21形成やホイップクリームCの充填が確実に行なわれる。
ロールパンSがカッタ20のあるところに搬送されると、カッタ20によってロールパンSの長手方向中央に沿って切込21が形成される。切込21は、例えば、底部を2〜3mm程度残して形成し、常法の底部を5mm残すものより深く形成する。これにより、V字形溝Saが閉じようとする復元力を減殺する。
次に、このロールパンSは拡開体30によって切込21が拡開されながら搬送される。このとき、先ず、ロールパンSの切り込み先端に鋭角になった二条の線材31の上流側端部32が挿通され、この線材31の間隔が開くに従って切込21が拡開されていく。これにより、ロールパンSの切込21は拡開してV字形溝Saになり、ロールパンSはV字形溝Saが閉じようとする復元力が拡開体30によって減殺されながら搬送されていく。
【0020】
そして、吐出ノズル41の先端部がロールパンSの切込21のV字形溝Saに臨むと、吐出ノズル41からホイップクリームCが吐出される。これにより、図12に示すように、ホイップクリームCが螺旋状にV字形溝Saに充填されていく。
この場合、図1及び図9に示すように、吐出ノズル41は、1つの回転軸Pを中心にして三次元的に公転させられるので、ホイップクリームCを、回転軸Pを中心にして螺旋状に形成することができる。
また、吐出ノズル41を公転させることから、従来の揺動に比較してホイップクリームCの吐出にムラが出にくく、そのため、ホイップクリームCの螺旋が均一に形成されていく。
更に、吐出ノズル41の先端の軌道が回転軸Pに直交する直交平面M上であって回転軸Pを中心とする円周Ma上にあるように吐出ノズル41が公転させられるので、円運動を行なうことから、より一層確実に螺旋が形成され、均一化が図られるだけでなく、該螺旋形状のピッチ(螺旋の山と山、谷と谷の間隔)を略均等にし、螺旋形状の美観を向上させることができる。
更にまた、吐出ノズル41の軸線Xが回転軸Pに直交する平面Mに対して常時一定の角度(θ)関係にあるように吐出ノズル41が公転のみさせられるので、吐出ノズルの角度を回転軸に平行にしたり直角にしたりする場合に比較して、吐出ノズルを公転させ易くなり、公転動を安定させて、確実に被充填食品の螺旋を形成することができる。また、自転がないことから、ホイップクリームCの帯が捩じれることがなく、そのため、ホイップクリームCの表面形状を明瞭に表出することができる。実施の形態では、星形形状のギザギザが複雑になることなく、良く表出されることになる。
【0021】
また、回転軸Pの方向とロールパンSの相対的移動方向(R)とが同方向であるので、螺旋の形成が分かりやすく単純になり、吐出ノズル41の公転速度が一定ならば、吐出ノズル41とロールパンSとの相対速度調整に螺旋の形状をより容易に調整できる。
なお、吐出ノズル41の回転速度とロールパンSの搬送速度を適宜調整することにより、ホイップクリームCの螺旋形状のピッチを任意に調節することもできる。
更に、ロールパンSを吐出ノズル41の先端より後方向から前方向へ移動させるので、傾斜した吐出ノズル41からのホイップクリームCがロールパンSに載置され易くなる。
更にまた、吐出ノズル41の軌道の少なくとも一部がロールパンSのV字形溝Sa内に臨むように吐出ノズル41を公転させるので、吐出ノズル41の先端部から吐出されたホイップクリームCをロールパンSまで落下させるようにすると、落下途中に吐出されたホイップクリームCは慣性遠心力により螺旋が不規則に広がり、充填後の螺旋状が安定性を欠いてしまうが、吐出ノズル41の先端部がV字形溝Saに可及的に深く挿入して底部や内壁に接触する程度に接近させられていることから、螺旋状が安定する。即ち、ホイップクリームCを吐出ノズル41の先端部から吐出した後、「放出」するのではなく、ロールパンSにあたかも「塗布」するごとくに吐出され、そのため、螺旋状が安定するのである。
【0022】
また、吐出ノズル41の先端部が丸め加工されているので、万一ロールパンSがノズルの先端に当接しても抵抗になりにくく、吐出体の移動が円滑に行なわれる。
そして、吐出ノズル41の吐出口の形状を鋭角の切り込みが等角度関係で放射状に配置された星型形状にしてあるので、吐出されたホイップクリームCが形状的に面白くなり、変化のある外観の菓子パンBが生成される。
【0023】
尚また、上記実施の形態では、被充填食品として、パン素材であるロールパンSの場合で説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、どのような食品であっても良い。ただし、被充填食品としては、高速回動する吐出ノズル41の先端部が接触しても容易に傷ついたり、破損したりしにくい、弾力性及び柔軟性のある食品が好適である。例えば、上記のパン類の他、スポンジケーキ類、カステラ類、蒸しパン類、ドーナツ等の揚げパン類等の小麦粉加熱調製品は適する。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の可塑性食品素材の充填装置によれば、吐出ノズルからの可塑性食品素材の吐出中にコンベアの載置面または可塑性食品素材の吐出面に対し三次元的に、吐出ノズルを1つの回転軸を中心にして公転させるので、可塑性食品素材を、回転軸を中心にして螺旋状に形成していくことができる。即ち、吐出ノズルを被充填食品に対して三次元的に回動させながら吐出ノズルの先端から可塑性食品素材を吐出することになり、そのため、可塑性食品素材の立体的な螺旋状の吐出を可能とする。
また、吐出ノズルを公転させることから、従来の揺動に比較して可塑性食品素材の吐出にムラが出にくく、そのため、可塑性食品素材の螺旋を均一に形成することができる。
【0025】
また、吐出ノズルをコンベアの搬送方向に直交する方向に複数列設した場合には、同時に、複数の被充填食品に可塑性食品素材を充填することができ、充填効率が向上する。
更に、公転機構を、ベース部材に回転可能に軸支された軸線を有した少なくとも左右一対の主軸と、各主軸に偏心して連設されるとともに吐出ノズルを支持する支持部材に軸支される偏心軸とを備えて構成し、主軸を回転させることにより支持部材を主軸の軸線を中心に公転運動させるようにした場合には、一つの簡単な回転機構装置とすることにより、該装置の耐久性の向上やメンテナンスの容易化もさることながら、複数の吐出ノズルの同期した均等な円周回転や比較的高速の円周回転が可能となり充填効率の向上に資するものである。
上記各主軸及び各偏心軸の軸線を上記回転軸と平行した構成により、吐出ノズルの先端の軌道が上記回転軸に直交する直交平面上であって回転軸を中心とする円周上にあるように吐出ノズルを公転させることができる。そのため、公転が円運動になることから、より一層確実に螺旋を形成することができ、均一化を図ることができる。
更にまた、回転軸を被充填食品のコンベアの載置面または可塑性食品素材の吐出面と略平行するように設け、且つ、吐出ノズルの先端の軌道が上記回転軸に直交する直交平面上であって回転軸を中心とする円周上にあるように吐出ノズルを公転させると、螺旋形状の均一化が図られるだけでなく、該螺旋ピッチ(螺旋の山と山、谷と谷の間隔)をほぼ均等にし、螺旋形状の美観を向上させることができる。
【0026】
更にまた、支持部材に上方に延びるロッドを設け、ベース部材にロッドが通過する通過孔を有したプレートを設け、ロッドの上端側に設けた係止部材とプレートとの間に圧縮状態のコイルスプリングを設けた場合には、支持部材の公転動に追従してロッドも通過孔を通過して公転動するが、コイルスプリングが伸縮をしてロッドを介して支持部材をプレートに押圧するので、遠心力によって支持部材が跳ね上がることがなく、そのため、支持部材の公転動を安定させることができる。
また、駆動機構を、回転モータの回転を主軸に連係したプーリに伝動ベルトで伝導させるように構成した場合には、遠隔に駆動源を設置でき、そのため、吐出ノズルのある搬送径路を広くすることができるという効果がある。
【0027】
そして、吐出ノズルの軸線が回転軸に直交する平面に対して常時一定の角度関係にあるように吐出ノズルを支持部材に取付けた場合には、吐出ノズルの角度を回転軸に平行にしたり直角にしたりする場合に比較して、吐出ノズルを公転させ易くなり、公転動を安定させて、確実に被充填食品の螺旋を形成することができる。また、回転軸の方向と被充填食品の相対的移動方向とを同方向とした場合には、螺旋の形成が分かりやすく単純になり、吐出ノズルの公転速度が一定ならば、吐出ノズルと被充填食品との相対速度調整により螺旋の形状を容易に調整できるという効果がある。
また、コンベアの搬送方向を被充填食品が吐出ノズルの先端より後方向から前方向へ移動するように設定した場合には、吐出ノズルが被充填食品に対して傾斜している場合に、可塑性食品素材が被充填食品に載置され易くなる。
【0028】
更に、充填部の前位に、コンベア上の被充填食品に搬送方向に沿い吐出ノズルからの可塑性食品素材が充填される切込を入れるカッタと、カッタが入れた切込に挿入されて該切込を拡開する拡開体とを設けた場合には、被充填食品に溝を形成してこの溝に可塑性食品素材を充填できる。この場合、拡開体で切込の溝を保持できるので、確実に可塑性食品素材を充填することができる。
この拡開体を二条の線材で構成した場合には、構造が簡単で、線材間にノズルを臨ませることができるので、干渉が防止される。
【0029】
更にまた、吐出ノズルの軌道が拡開された被充填食品の切込内に臨むように吐出ノズルを設けた場合には、可塑性食品素材を放出するのではなく、吐出ノズルの先端部から塗布するごとくに吐出することができ、そのため、螺旋状を安定させることができる。
また、吐出ノズルの先端部を丸め加工した構成とした場合には、万一被充填食品がノズルの先端に当接しても抵抗になりにくく、吐出ノズルの移動を円滑に行なわせることができる。
更に、吐出ノズルの吐出口の形状を鋭角の切り込みが等角度関係で放射状に配置された星型形状にした構成とした場合には、ノズルの先端がギザギザしているので、吐出された可塑性食品素材は、波状に山谷がある凹凸ができて美しい形状となり、形状的に面白くなり、変化のある加工品を生成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置を示す側面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置を示す要部平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置において吐出ノズルの取付け状態及び公転機構を示す要部正面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置において吐出ノズルの取付け状態及び公転機構を示す要部平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置において公転機構を示す要部側面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置において吐出ノズルの取付け状態を示す要部拡大図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置においてベース部材と支持部材との取付け状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は立面図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置において吐出ノズルの形状を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は正面図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置において吐出ノズルから吐出された流動状食品素材の状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る流動状食品素材の充填装置において加工された菓子パンの一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は横断面図である。
【図14】従来の流動状食品素材の充填装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
S ロールパン(被充填食品)
Sa 溝
C ホイップクリーム(流動状食品素材)
10 機台
11 コンベア
12 ガイド機構
12a ガイド板
20 カッタ
21 切込
30 拡開体
31 線材
40 充填部
41 吐出ノズル
P 回転軸
42 シリンダブロック
43 アクチュエータ
44 取付部材
45 ホッパ
46 パイプ
P 回転軸
X 吐出ノズルの軸線
R 搬送方向
M 回転軸に直交する平面
Ma 円周
θ 角度
50 公転機構
51 ベース部材
52 支持部材
54 主軸
57 偏心軸
60 駆動機構
61 回転モータ
62 プーリ
63 伝動ベルト
70 ロッド
71 通過孔
72 プレート
74 コイルスプリング
80 制御コントローラ

Claims (18)

  1. 機台と、該機台に設けられ可塑性食品素材が充填される被充填食品を搬送するコンベアと、該コンベアで搬送される被充填食品に上記可塑性食品素材をその搬送過程で充填する充填部とを備えた可塑性食品素材の充填装置において、上記充填部を、上記コンベアの上方に位置して可塑性食品素材を被充填食品に対して吐出する吐出ノズルと、該吐出ノズルからの可塑性食品素材の吐出中に上記コンベアの載置面または可塑性食品素材の吐出面に対し三次元的に、該吐出ノズルを1つの回転軸を中心にして公転させる公転機構とを備えて構成し、
    上記公転機構を、上記機台に設けられるベース部材と、該ベース部材に近接して設けられ上記吐出ノズルを支持する支持部材と、上記ベース部材に回転可能に軸支された軸線を有した少なくとも左右一対の主軸と、上記各主軸にそれぞれ偏心して連設されるとともに上記支持部材に軸支される各偏心軸と、上記主軸の少なくとも一つを回転させる駆動機構とを備えて構成し、上記支持部材を上記主軸の軸線を中心に公転運動させるようにし、
    上記支持部材に上方に延びるロッドを固定して設け、上記ベース部材に該ロッドが通過する通過孔を有したプレートを設け、上記ロッドの上端側に設けた係止部材と上記プレートとの間であって圧縮状態で該ロッドに挿通されるコイルスプリングを設けたことを特徴とする可塑性食品素材の充填装置。
  2. 上記各主軸及び各偏心軸の軸線を上記回転軸と平行に設定することを特徴とする請求項1に記載の可塑性食品素材の充填装置。
  3. 上記駆動機構を、回転モータと、上記主軸の少なくとも一つに連係したプーリと、上記回転モータの回転を上記プーリに伝動する伝動ベルトとを備えて構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の可塑性食品素材の充填装置。
  4. 上記充填部の前位に、上記コンベア上の被充填食品に搬送方向に沿い吐出ノズルからの可塑性食品素材が充填される切込を入れるカッタと、該カッタが入れた切込に挿入されて該切込を拡開して溝を形成する拡開体とを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
  5. 上記拡開体を、上記コンベアの搬送方向に略沿って延び上記吐出ノズルが公転可能な間隔を有した二条の線材を備えて構成し、該二条の線材の上流側端部を上記切込に挿通可能になるように鋭角に閉じたことを特徴とする請求項4記載の可塑性食品素材の充填装置。
  6. 上記吐出ノズルの公転軌道の少なくとも一部が上記拡開された被充填食品の切込内に臨むように該吐出ノズルを設けたことを特徴とする請求項4または5記載の可塑性食品素材の充填装置。
  7. 機台と、該機台に設けられ可塑性食品素材が充填される被充填食品を搬送するコンベアと、該コンベアで搬送される被充填食品に上記可塑性食品素材をその搬送過程で充填する充填部とを備えた可塑性食品素材の充填装置において、上記充填部を、上記コンベアの上方に位置して可塑性食品素材を被充填食品に対して吐出する吐出ノズルと、該吐出ノズルからの可塑性食品素材の吐出中に上記コンベアの載置面または可塑性食品素材の吐出面に対し三次元的に、該吐出ノズルを1つの回転軸を中心にして公転させる公転機構とを備えて構成し、
    上記充填部の前位に、上記コンベア上の被充填食品に搬送方向に沿い吐出ノズルからの可塑性食品素材が充填される切込を入れるカッタと、該カッタが入れた切込に挿入されて該切込を拡開して溝を形成する拡開体とを設け、
    上記拡開体を、上記コンベアの搬送方向に略沿って延び上記吐出ノズルが公転可能な間隔を有した二条の線材を備えて構成し、該二条の線材の上流側端部を上記切込に挿通可能になるように鋭角に閉じたことを特徴とする可塑性食品素材の充填装置。
  8. 上記公転機構を、上記機台に設けられるベース部材と、該ベース部材に近接して設けられ上記吐出ノズルを支持する支持部材と、上記ベース部材に回転可能に軸支された軸線を有した少なくとも左右一対の主軸と、上記各主軸にそれぞれ偏心して連設されるとともに上記支持部材に軸支される各偏心軸と、上記主軸の少なくとも一つを回転さ せる駆動機構とを備えて構成し、上記支持部材を上記主軸の軸線を中心に公転運動させることを特徴とする請求項7記載の可塑性食品素材の充填装置。
  9. 上記各主軸及び各偏心軸の軸線を上記回転軸と平行に設定することを特徴とする請求項8に記載の可塑性食品素材の充填装置。
  10. 上記吐出ノズルの公転軌道の少なくとも一部が上記拡開された被充填食品の切込内に臨むように該吐出ノズルを設けたことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
  11. 上記吐出ノズルを、上記コンベアの搬送方向に直交する方向に複数列設したことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
  12. 上記回転軸の方向と上記被充填食品の相対的移動方向とが同方向であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
  13. 上記吐出ノズルの軸線が上記回転軸に直交する平面に対して常時一定の角度関係にあるように該吐出ノズルを上記支持部材に取付けたことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
  14. 上記吐出ノズルの軸線の上記回転軸に直交する平面に対する角度を、15度〜75度に設定したことを特徴とする請求項13記載の可塑性食品素材の充填装置。
  15. 上記吐出ノズルの軸線の上記回転軸に直交する平面に対する角度を、35〜55度に設定したことを特徴とする請求項13記載の可塑性食品素材の充填装置。
  16. 上記コンベアの搬送方向を上記被充填食品が吐出ノズルの先端より後方向から前方向へ移動するように設定したことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
  17. 上記吐出ノズルの先端部を丸め加工したことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
  18. 上記吐出ノズルの吐出口の形状を鋭角の切り込みが等角度関係で放射状に配置された星型形状にしたことを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の可塑性食品素材の充填装置。
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