JP3759035B2 - タイヤ成形用シェーピングドラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はタイヤ成形用シェーピングドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車、乗用車、貨物車などに使用されるタイヤを製造する方法として、板状のゴムシート、スチールコード入りのゴムシートなどを多層に重ねて円環状のタイヤ素形材を成形し、このタイヤ素形材をシェーピングドラムにセットして、その内部に圧縮空気を注入するとともにコアをタイヤ素形材の内面に沿わせて拡大することによりタイヤ素形材を膨張成形し(シェーピング)、さらにタイヤ素形材をモールド中で加硫してタイヤを製造する方法がある。
【0003】
図7は従来におけるシェーピングドラムを示す断面図で、このシェーピングドラムは後述するようにリンク機構に左右2本径4本のリンクを用いたものである。図7においてシェーピングドラムの中心軸線(タイヤ素形材の中心軸線)の下側はシェーピング前の状態を、上側はシェーピング後の状態を夫々示している。図8は図7のE−E線に沿う拡大断面図である。
【0004】
図において1はタイヤ素形材、2はタイヤ素形材1のホイールに当接するビードである。シェーピングドラムは以下の構成要素を有している。11は水平に設けられた支持体、12は支持体11に設けられシェーピング時にタイヤ素形材1のビード2を固定するビードロックセグメント、13はタイヤ素形材1の内周面に当接してタイヤ素形材1の形状を維持するコア、14はコア13の内面に取付けたコアベース、15はシェーピング時にタイヤ素形材1の内部を気密に保持するゴムスリーブである。
【0005】
16はコア13の内側に設けられたリンク機構で、これは2本の左リンク17,18と2本の右リンク19,20をシェーピングドラムの軸線方向(タイヤ素形材1の軸線方向)にX字形に交叉して組合せたものである。図8に示すように左リンク17,18と右リンク19,20はシェーピングドラムの中心軸線Lと平行なコアベース14(コア13)の中心軸線Mを挟んで周方向前側および後側に振り分けて軸線方向に沿って配置されている。左リンク17,18の基端は支持体11に軸線方向に移動可能に設けられた移動体21に基端軸23により、右リンク19,20の基端は支持体11に軸線方向に移動可能に設けられた移動体22に基端軸24によって夫々回動可能に連結支持されている。左リンク17,18の先端は先端軸25により、右リンク19,20の先端は先端軸26によりコアベース14に夫々回動可能に連結支持されている。27は支持体11に設けられた圧縮空気供給口である。
【0006】
そして、コア13とリンク機構16はユニットとしてまとめられ、このユニットが支持体11の周囲にその周方向(タイヤ素形材1の周方向)に複数組並べて設けられている。
【0007】
このシェーピングドラムによりタイヤ素形材1をシェーピングする場合について述べる。シェーピングドラムにおいてシェーピングを行う前は、図7の下部に示すように移動体21,22が互いに離間する向きへ移動して、リンク機構16の左リンク17,18と右リンク19,20がシェーピングドラムの軸線方向に開放するように傾き動作して、夫々の先端がシェーピングドラムの中心軸線内側へ後退している。これによりコア13がシェーピングドラムの半径方向に沿って内側へ移動して、支持体11の周方向全体に並ぶ各コア13が縮小している。
【0008】
円環状をなすタイヤ素形材(タイヤ素形材)1を閉じている各コア13の外側に被せると、各コア13はゴムスリーブ15を介してタイヤ素形材1の内周面に当接する。ビードロックセグメント12でタイヤ素形材1のビード2をロックする。
【0009】
図7の上部に示すように供給口27からタイヤ素形材1の内部に圧縮空気を注入して、ゴムスリーブ15を介してタイヤ素形材1を半径方向外側へ向けて膨張させる。移動体21,22を互いに接近する向きへ移動して、リンク機構16の左リンク17,18と右リンク19,20をシェーピングドラム半径方向に沿って外周側へ向けて移動させて、シェーピングドラムの軸線方向に閉鎖するように傾き動作させ、各リンク夫々の先端をシェーピングドラムの外周側へ前進させる。これによりコア13がシェーピングドラムの半径方向に沿って外側へ移動して、支持体11の周方向全体に並ぶ各コア13が拡大する。各コア13はタイヤ素形材1の最終の内部形状と同じ大きさまで拡大する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のシェーピングドラムにおいては、複数のコア13がドラムの周方向に並べて配置されており、各コア13がドラム内側へ移動して縮小している時には、互いに隣接するコア13同士は近接して殆ど空隙が生じない。しかし、タイヤ素形材をシェーピングするために各コアをドラム外側へ移動して拡大すると、互いに隣接するコア13同士の間に空隙が生じる。
【0011】
このようにリンク機構として左右夫々2本のリンクを設けた構成では、コア13を拡大した場合、コアベース14の半径方向(コア13の半径方向)の位置や中心軸線Lとの平行性は確保できる。しかし、リンク機構16の左リンク17,18と右リンク19,20をコアベース14(コア13)の中心軸線M(シェーピングドラムの中心軸線L)を挟んで周方向前側と後側に振り分けて配置しているために、コアベース14(コア13)の中心軸線Mを挟んで周方向に沿って相反する向きに分力が働いて図8において仮想線で示すようにコアベース14(コア13)がその軸線方向からずれて変位する虞がある。
【0012】
従って、この変位の発生を防止するためにリンク機構16の左リンク17,18と右リンク19,20に発生する前記分力に耐える剛性をもたせる必要がある。また、コアベース14や移動体21,22におけるリンク支持部についても同様な変位現象が生じる虞があり、このためこれらの部品に対する案内機構や剛性確保のための構造が複雑となる。
【0013】
なお、図9および図10の断面図に示すようにリンク機構として左右夫々1本のリンクを設けた構成を採用したシェーピングドラムがある。図9および図10において図7と同じ部分は同じ符号を付して示している。
【0014】
図9に示すシェーピングドラムは、リンク機構として左右夫々1本のリンク31,32を設けるとともに、コアベース14を貫通してバー33を設けて、リンク31,32をバー33の突部に噛み合せて、コア13の拡大、縮小を行っている。これによりリンク31,32の相対位置が固定され、コアベース14の中心軸線に対する傾きを防止しようとするものである。
【0015】
図10に示すシェーピングドラムは、リンク機構として左右夫々1本のリンク34,35を設けるとともに、コア13に半径方向への案内体36を設けて、リンク34,35を開放、閉鎖する時に生じる軸線方向への位置ずれや中心軸線Lに対する位置ずれの発生を防止しようとするものである。
【0016】
これらのシェーピングドラムは何れもコアベースの位置ずれや傾きを防止するために、そのその目的のためにのみ専用の部品33、36を設けているので、部品点数が多くなるとともに構成が複雑となる。
【0017】
本発明は、特別な部品を設けることなくリンク機構の剛性を高め、簡素な構成でありながらリンク機構の部品の変位を抑えたタイヤ成形用シェーピングドラムを提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のタイヤ成形用シェーピングドラムは、円環状をなすタイヤ素形材の内周面に当接するコアと、前記タイヤ素形材の軸線方向に沿って開放して前記タイヤ素形材の半径方向内側へ後退するとともに前記タイヤ素形材の軸線方向に沿って閉鎖して前記タイヤ素形材の半径方向外側へ前進する第1のリンクおよび第2のリンクを有し、これら第1のリンクおよび第2のリンクの開放時に前記コアを前記タイヤ素形材の半径方向内側に向けて移動させるとともに閉鎖時に前記コアを前記タイヤ素形材の半径方向外側へ向けて移動させるリンク機構とを具備し、
前記リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクは、夫々前記タイヤ素形材の同一軸線上で交叉して配置され、一方のリンクにはその幅方向に沿って貫通する貫通孔がリンク長さ方向に沿って形成され、他方のリンクは前記一方のリンクの貫通孔に移動自在に挿通されていることを特徴とする。
【0019】
請求項2の発明は、請求項1に記載のタイヤ成形用シェーピングドラムにおいて、前記リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクの夫々の一端部には前記タイヤ素形材の軸線方向に沿って移動する移動体に回動自在に支持され。他端部は前記コアに回動自在に支持されていることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1ないし図6を参照して説明する。
【0021】
この実施の形態は、リンク機構における第1のリンクおよび第2のリンクとして夫々2本のリンクを設けている。図1はシェーピングドラムを正面から見て示す断面図、図2はリンク機構を拡大して示す図、図3は図2のA―A線に沿う断面図、図4は図2のB−B線に沿う断面図、図5は図2のC−Cに沿う断面図、図6はD−D線に沿う断面図である。
【0022】
図1はシェーピングドラムを示すもので、このシェーピングドラムは後述するようにリンク機構に左右2本、合計4本のリンクを用いたものである。図1においてシェーピングドラムの中心軸線(タイヤ素形材1の中心軸線)の下側はシェーピング前の状態を、上側はシェーピング後の状態を夫々示している。図において1はタイヤ素形材、2はタイヤ素形材1のホイールに当接するビードである。
【0023】
シェーピングドラムについて説明する。
図において51は水平に設けられた支持体、52は支持体51に設けられシェーピング時にタイヤ素形材1のビード2を固定するビードロックセグメント、53はタイヤ素形材1の内周面に当接してタイヤ素形材1の形状を維持するコア、54はコア53の内面に取付けたコアベース、55はシェーピング時にタイヤ素形材1の内部を気密に保持するゴムスリーブである。
【0024】
56はコア53の内側に設けられたリンク機構で、これは第1のリンクである2本の左リンク57,58と第2のリンクである2本の右リンク59,60をシェーピングドラムの軸線方向(タイヤ素形材1の軸線方向)にX字形に交叉して組合せるように配置して構成したものである。左リンク57,58と右リンク59,60はシェーピングドラムの中心軸線Lと平行なコア53の中心軸線M上において軸線方向に沿って交叉して組合せて配置されている。
【0025】
例えば第1のリンクである2本の左リンク57,58にはタイヤ素形材1の幅方向に沿って貫通する貫通孔57a,58aがリンク長さ方向に沿って形成されている。第2のリンクである2本の右リンク59,60は2本の左リンク57,58に形成された貫通孔57a,58aに移動自在に挿通されている。
【0026】
貫通孔57a,58aは左リンク57,58の幅方向の両側の側面間を貫通するもので、後述する左リンク57,58の基端支持部近傍および先端支持部近傍を除く長さ方向全体に亘って形成されている。この貫通孔57a,58aは左リンク57,58と右リンク59,60の開閉動作を行うのに必要な長さである。貫通孔57a,58aの厚さ(リンク板厚方向寸法)は右リンク59,60が挿通して円滑に移動できる大きさである。
【0027】
左リンク57,58の基端は支持体51に軸線方向に移動可能に設けられた移動体61に基端軸63により、右リンク59,60の基端は支持体51に軸線方向に移動可能に設けられた移動体62に基端軸64によって夫々回動可能に連結支持されている。また、移動体61,62は図示しない移動駆動機構により移動される。左リンク57,58の先端は先端軸65により、右リンク59,50の先端は先端軸66によりコアベース54に夫々回動可能に連結支持されている。すなわち、左リンク57,58と右リンク59,50はコア53を回動可能に支持している。
【0028】
67は支持体51に設けられた圧縮空気供給口で、図示しない圧縮空気供給機構に接続されている。
【0029】
このリンク機構56は、移動体61,62が支持体51の軸線方向に沿って互いに離間する向きへ移動すると、リンク機構56の左リンク57,58と右リンク59,60がシェーピングドラムの軸線方向に開放するように傾き動作して、夫々の先端がシェーピングドラムの中心軸線側へ後退する。移動体61,62が互いに支持体51の軸線方向に沿って互いに接近する向きへ移動すると、リンク機構56の左リンク57,58と右リンク59,60がシェーピングドラム半径方向に沿って外周側へ向けて移動して、シェーピングドラムの軸線方向に閉鎖するように傾き動作して、夫々の先端がシェーピングドラムの外周側へ前進するようになっている。
【0030】
そして、コア53とリンク機構56はユニットとしてまとめられ、このユニットが支持体51の周囲にその周方向(タイヤ素形材1の周方向)に複数組並べて設けられている。
【0031】
このシェーピングドラムによりタイヤ素形材1をシェーピングする場合について述べる。
【0032】
シェーピングドラムはシェーピングを行う前は図1の下部に示すように図示しない移動駆動機構により移動体61,62を離間する向きへ移動して、リンク機構56の左リンク57,58と右リンク59,60をシェーピングドラムの軸線方向に開放するように傾き動作させ、夫々の先端をシェーピングドラムの中心軸線側へ後退させる。このリンク機構56の動作によりコア53がシェーピングドラムの半径方向に沿って内側へ移動して、支持体51の周方向全体に並ぶ各コア53が縮小する。
【0033】
先ず、ビードロックセグメント52でタイヤ素形材1のビード2をロックする。次に、左リンク57,58と右リンク59,60がシェーピングドラムの軸線方向に開放するように傾き動作する時に、右リンク59,60は左リンク57,58に形成された貫通孔57a,58aを挿通して回動することにより、貫通孔57a,58aによってシェーピングドラムの中心軸線L、すなわちコア53の中心軸線(コアベース54の中心軸線)M上でその軸線方向に沿って回動するように案内される。
【0034】
このようにシェーピングドラムのリンク機構56においては、左リンク57,58と右リンク59,60がシェーピングドラムの軸線方向に開放、閉鎖するように傾き動作する時に、右リンク59,60は左リンク57,58に形成された貫通孔57a,58aを挿通して回動することにより、貫通孔57a,58aによってシェーピングドラムの中心軸線L、すなわちコア53の中心軸線(コアベース54の中心軸線)M上でその軸線方向に沿って回動するように案内される。このため、左リンク57,58と右リンク59,60はコア53の中心軸線(コアベース54の中心軸線)M上で安定して動作する。
【0035】
そして、円環状をなすタイヤ素形材(タイヤ素形材)1を閉じている各コア53の外側に被せると、コア53はゴムスリーブ55を介してタイヤ素形材1の内周面に当接する。
【0036】
図1の上部に示すように図示しない圧縮空気供給機構により供給口67からタイヤ素形材1の内部に圧縮空気を注入して、ゴムスリーブ55を介してタイヤ素形材1を半径方向外側へ向けて膨張させる。図示しない移動駆動機構により移動体61,62を接近する向きへ移動して、リンク機構56の左リンク57,58と右リンク59,60をシェーピングドラム半径方向に沿って外周側へ向けて移動させてシェーピングドラムの軸線方向に閉鎖するように傾き動作させ、夫々の先端をシェーピングドラムの外周側へ前進させる。
【0037】
これにより各コア53がシェーピングドラムの半径方向に沿って外側へ移動して、支持体51の周方向全体に並ぶ各コア53が拡大する。各コア53はタイヤ素形材1の最終の内部形状と同じ大きさまで拡大する。
【0038】
ここで、左リンク57,58と右リンク59,60がシェーピングドラムの軸線方向に閉鎖するように傾き動作する時に、右リンク59,60は左リンク57,58に形成された貫通孔57a,58aを挿通して回動することにより、貫通孔57a,58aによってシェーピングドラムの中心軸線L、すなわちコア53の中心軸線(コアベース54の中心軸線)M上でその軸線方向に沿って回動するように案内される。
【0039】
そして、左リンク57,58と右リンク59,60はコア53の中心軸線(コアベース54の中心軸線)M上、すなわち同一直線上で配置されて開閉動作することにより、リンクの開閉時にコア53の中心軸線(コアベース54の中心軸線)Mを中心として周方向に沿い相反する向きの分力が発生することが抑制される。このため、左リンク57,58と右リンク59,60が開閉動作する時に、コア53(コアベース54)が変位することを回避できる。
【0040】
従って、左リンク57,58と右リンク59,60に分力に耐える剛性を持たせたり、左リンク57,58と右リンク59,60とコアベース54および移動体61,62との接続部について案内機構を設けたり、剛性を持たせたりする必要が無く、左リンク57,58と右リンク59,60を組合せるだけの簡素な構成で安定したリンクの開閉動作を行うことができる。
【0041】
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されず、種々変形して実施することができる。例えば前述した実施の形態では、リンク機構における第1のリンクと第2のリンクを夫々2本ずつ設けているが、これに限定されず貫通孔を有するリンクを剛性を有する大きな1本のリンクとし、このリンクの貫通孔に挿通するリンクを2本として構成しても同様な効果を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明のタイヤ成形用シェーピングドラムによれば、コアを拡大、縮小移動させるリンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクをその一方に形成した貫通孔に他方を移動可能に挿通して、これら第1のリンクおよび第2のリンクを同一軸線上に交叉して開閉動作可能に配置している。このため、リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクは同一軸線上で安定して開閉動作して、リンクの開閉時にコアの中心軸線を中心として周方向に沿い相反する向きの分力が発生することが抑制される。このため、リンク機構の第1のリンクと第2のリンクが開閉動作する時にリンクが配置された軸線を挟んで相反する向きの分力が発生することを抑えることができ、リンク機構に剛性を持たせたり、案内機構を設けたりする必要が無い。従って、コアを拡大、縮小移動させるリンク機構は第1のリンクおよび第2のリンクを設けるだけの簡素な構成で安定したリンクの開閉動作を行うことができる。
【0043】
また、本発明のタイヤ成形用シェーピングドラムによれば、リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクを移動体とコアに回動自在に支持することにより、リンク機構を効果的で具体的な形態で提供することができる。
【0044】
また、本発明のタイヤ成形用シェーピングドラムによれば、リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクを夫々2本のリンクで構成することにより、リンク機構を効果的で具体的な形態で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるシェーピングドラムを正面から見て示す断面図。
【図2】同実施の形態のシェーピングドラムにおけるリンク機構を拡大して示す図。
【図3】同実施の形態のシェーピングドラムにおけるリンク機構を拡大して示す図。
【図4】同実施の形態のシェーピングドラムにおけるリンク機構を拡大して示す図。
【図5】同実施の形態のシェーピングドラムにおけるリンク機構を拡大して示す図。
【図6】同実施の形態のシェーピングドラムにおけるリンク機構を拡大して示す図。
【図7】従来の一形態におけるシェーピングドラムを正面から見て示す断面図。
【図8】同従来の形態のシェーピングドラムにおけるリンク機構を示す断面図。
【図9】従来の異なる形態におけるシェーピングドラムを正面から見て示す断面図。
【図10】従来の異なる形態におけるシェーピングドラムを正面から見て示す断面図。
【符号の説明】
1…タイヤ素形材
2…ビート
51…支持体
53…コア
54…コアベース
56…リンク機構
57…左リンク
57a…貫通孔
58…左リンク
58a…貫通孔
59…右リンク
60…右リンク
61…移動体
62…移動体

Claims (3)

  1. 円環状をなすタイヤ素形材の内周面に当接するコアと、前記タイヤ素形材の軸線方向に沿って開放して前記タイヤ素形材の半径方向内側へ後退するとともに前記タイヤ素形材の軸線方向に沿って閉鎖して前記タイヤ素形材の半径方向外側へ前進する第1のリンクおよび第2のリンクを有し、これら第1のリンクおよび第2のリンクの開放時に前記コアを前記タイヤ素形材の半径方向内側に向けて移動させるとともに閉鎖時に前記コアを前記タイヤ素形材の半径方向外側へ向けて移動させるリンク機構とを具備し、
    前記リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクは、夫々前記タイヤ素形材の同一軸線上で交叉して配置され、一方のリンクにはその幅方向に沿って貫通する貫通孔がリンク長さ方向に沿って形成され、他方のリンクは前記一方のリンクの貫通孔に移動自在に挿通されていることを特徴とするタイヤ成形用シェーピングドラム。
  2. 前記リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクの夫々の一端部には前記タイヤ素形材の軸線方向に沿って移動する移動体に回動自在に支持され。他端部は前記コアに回動自在に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ成形用シェーピングドラム。
  3. 前記リンク機構の第1のリンクおよび第2のリンクは夫々2本のリンクを有していることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ素形材成形用シェーピングドラム。
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