JP3758229B2 - 線分抽出方法、線分抽出装置及び線分抽出処理プログラム - Google Patents

線分抽出方法、線分抽出装置及び線分抽出処理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字や図形などの画像上の或る点を通る線分を抽出する線分抽出方法、線分抽出装置および線分抽出処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
文字や図形などの画像から、たとえば、文字のストロークなどの線分あるいは図形の輪郭線上における接線、法線などを求めることが画像処理を行う上で頻繁に行われる。このように多数の点列から或る線分を抽出することは、画像処理装置において基本的な機能の1つである。
【0003】
その代表的な例として、輪郭線上の各点について、その法線方向を決定する処理がある。この法線方向を決める方法の従来例について以下に説明する。
【0004】
まず、電子化したデジタル画像である図形を2値化して、画素の連結状態を調べることで、図形の輪郭線を抽出する。この抽出された画像は、デジタル画像であるため、凹凸が大きく、この状態のまま各種の処理を行うと、誤差が生ずるので、輪郭線自体の平滑化を行う。輪郭線を抽出する前に、元の図形画像自身をフィルタなどで平滑化することも有効な手段であるが、それだけでは抽出した輪郭線を十分滑らかにすることは難しいので、輪郭線自体の平滑化は必要である。この輪郭線自体の平滑化は、たとえば、輪郭線上の或る点を中心に設定した枠内でガウスフィルタなどをかけるなどして行うことができる。
【0005】
次に、このようにして平滑化された輪郭線から、法線方向を決定する方法を、以下に示す幾つかの例を参照しながら説明する。
【0006】
図7に示すように、輪郭線L1上に、隣接する3つの点p1,p2,p3がある。これら3つの点の法線方向を図のように求める場合、まず、輪郭線L1上における各点の接線を求め、その点の傾きに対し、90度(または逆向きに90度)方向を法線とする。したがって、法線方向を求めるためには、輪郭線上で各点の接線の傾きを求めることが重要な課題となる。
【0007】
この接線の傾きを求める最も簡単な方法としては、隣接する点の座標を用いて、座標値の差分から接線の傾きを求める方法がある。たとえば、図7における点p2の接線の傾きは、点p2の座標を(x2,y2)、点p3の座標を(x3,y3)とした場合、
(y3−y2)/(x3−x2)・・・(1)
で求めることができる。
【0008】
しかし、この座標の差分から接線の傾きを求めて接線を特定する方法は、円などの輪郭線の形状が簡単な図形や、輪郭線が非常に滑らかな場合(隣接する点列の並び方が或る点の近傍で大きく異ならない)図形に対しては、精度よく接線を抽出することができるが、輪郭線の形状が複雑な場合には、高精度に接線を抽出することはできなかった。
【0009】
このような座標値の差分から接線の傾きを求めて接線を抽出する方法(第1の従来例という)以外に、ハフ変換を用いて接線を抽出する方法(第2の従来例という)がある。このハフ変換は、幾つかの点が線状に分布している場合、近似直線を精度よく推定する方法として知られている。そこで、輪郭線上で各点を中心とする或る範囲内に存在するすべての点を候補として、これらの点を最も良い精度で通る直線を求めることで、接線を抽出することができる。
【0010】
しかし、ハフ変換は、すべての候補点について極座標に変換した計算を行った上で、どの直線が適切なのかを判断するため、前記した差分を用いた場合に比べて非常に多くの時間を要するという問題があった。特に図形が大きく、輪郭線の長さが長い場合には、莫大な計算時間を要する。
【0011】
このように、ハフ変換は直線検出の精度は高いが、計算に多くの時間を要するという問題がある。
【0012】
これに対処するための技術として、画像上の或る点を通る直線を抽出する場合、その点を原点にしたハフ変換を行うことによって、直線を抽出する方法(第3の従来例という)が提案されている。これによれば、ハフ変換が本来持っている高い直線検出能力を損なうことなく、少ない計算時間で線分を特定することができる。以下、この第3の従来例について説明する。まず、ハフ変換の基本的な原理について説明する。
【0013】
図8は、ハフ変換の原理を説明する図であり、X−Y平面座標上に、点p11,p12,・・・,p17が線状に分布している。今、点p11,p12,・・・,p17を直線近似し、その直線をL11とする。そして、原点oから直線L11に下ろした垂線の足をH、OH=ρ、OHとX軸のなす角度をθ、Hの座標を(x,y)とすると、直線L11は次のように極座標で表現できる。
【0014】
ρ=xcosθ+ysinθ・・・(2)
そこで、ρ、θを変数とした場合、ある点(x,y)を通るすべての直線式は、前記(2)式で表現できる。
【0015】
図9は、X−Y平面座標上における或る1つの点を通る多数の直線(直線群)をρ−θ平面座標上で示した図である。このように、ρ−θ平面座標上では、ある1つの点を通る直線群は、一本の曲線として表現できる。つまり、X−Y平面座標上における或る1つの点を通る直線群において、それぞれの直線のとるθとρの関係を表したものが図9であり、ρ、θが一意に決まれば、一本の直線が特定される。
【0016】
図10は、複数の候補点それぞれに対する直線群をρ−θ平面座標上で示した図であり、たとえば、図8に示した点p11,p12.・・・,p17について、(2)式によって、図9のように曲線を求めた例である。
【0017】
図10において、たとえば、曲線w1は図8における点P11を通る直線群を表し、曲線w2は点P12を通る直線群を表し、曲線w3は点P13を通る直線群を表し、曲線w4は点P14を通る直線群を表し、曲線w5は点P15を通る直線群を表し、曲線w6は点P16を通る直線群を表し、曲線w7は点p17を通る直線群を表している。そして、すべての点に対して、最も適切な直線は、曲線w1からw7が最も多く交差している点Q(ρ0,θ0)により特定される直線、
ρ0=xcosθ0+ysinθ0・・・(3)
である。
【0018】
図11は、デジタル画像において、すべての候補点に対して、最も適切な直線を決定する方法を説明する図である。デジタル画像では、その離散的な値の性質のため、ρ、θともに連続値として扱うことはできないので、同図のように、ρ−θ平面座標を等間隔のメッシュで分割して、曲線の交差回数を各メッシュ内で数えるようにする。たとえば、メッシュm35では交差回数は4であり、図11における全てのメッシュの中では交差回数が最も多いので、θ=3、ρ=5である直線が検出された直線となる。
【0019】
ハフ変換は、候補点が不連続で、かなりばらつきを持っていても、比較的安定して直線を抽出できる雑音にきわめて強い手法である。
【0020】
なお、デジタル画像では計算誤差などで、図11のメッシュm35のように、曲線数がきれいに交差することが難しいので、一般には、各メッシュ内の曲線を構成する点の数を交差数とする。そのため、メッシュの大きさを小さくすると、デジタル画像の誤差の影響で、曲線の交差を正しく捉えるのが難しくなるので、扱う画像の性質に応じて、メッシュの大きさを適当に決める必要がある。
【0021】
また、原理的には、ρ−θ平面座標上ですべての候補点について、直線群を前記(2)式に従って計算した後に、曲線の交点を計算するので、ρ−θ平面座標を表す2次元配列が必要である。メッシュが小さく、ρ、θの範囲が広い場合、必要な2次元配列が非常に大きくなり、計算時間もかかる。
【0022】
そこで、あるθについて、すべての候補点の直線群を求め、徐々にθを増加させていくことで、2次元配列ではなく、1次元配列で計算することで計算時間を短縮する方法が提案されている。しかし、メッシュの大きさと、ρ、θの値の検出問題や、すべての候補点の直線群を求めることには変わりはない。また、それでも輪郭線が非常に長い場合は、計算時間がかかるため実用面では問題がある。
【0023】
このように、ハフ変換は候補点が不連続で、かなりばらつきを持っていても、比較的安定して直線を抽出できる特徴があるが、計算に時間がかかるという問題がある。これを解決しようとしてなされた方法として、ハフ変換を行う場合、X−Y平面座標の原点を、接線を求めようとする点としてハフ変換を行う手法がある(特開平05ー060323「画像処理装置」)。つまり、輪郭線の処理対象となる各点毎に、その点をX−Y平面座標の原点として処理を行うのである。以下、この手法について説明する。
【0024】
たとえば、図12に示すように、輪郭線G1の或る点p34を通る接線L31を、点p34を必ず通り、かつ、点p31からp37に対して最も適切な直線としてハフ変換で検出する場合、接線を求めようとする点p34(或る時点において処理を行おうとする点を注目点という)を、X−Y平面座標の原点oとして処理を行うようにしたものである。
【0025】
このように、輪郭線の注目点をX−Y平面座標の原点として処理を行う手法は、ハフ変換を行う領域として、その注目点を中心にした所定の範囲を設定するとともに、その注目点をX−Y平面座標の原点としてハフ変換を行う。
【0026】
今、図12のように点p34を注目点とした場合、点p34を中心として、たとえば、図13に示すように、5×5ドットをハフ変換を行う領域として設定し、X−Y平面座標の原点を点p34として、5×5ドットの領域内でハフ変換を行う。なお、この領域の大きさは予め設定された固定の大きさである。同様にして、点p31を注目点とした場合は、X−Y平面座標の原点を点p31として、点p31を中心として予め決められた大きさの領域内でハフ変換を行い、点p32を注目点とした場合も、X−Y平面座標の原点を点p32として、点p32を中心にして予め決められた大きさの領域内でハフ変換を行うというように、注目点をX−Y平面座標の原点として、その注目点を中心に予め決められた大きさの領域内でハフ変換を行う。
【0027】
図14は、図13で示した注目点p34を原点としたX−Y平面座標において、予め決められた領域(この場合、5×5ドット)内で、その領域内の点p32,p33,p34,p35、p36それぞれを通る直線群について、前記(2)式からρ−θ平面座標上の曲線として求めた例を示しており、たとえば、w32は点p32を通る直線群を示す曲線、w33は点p33を通る直線群を示す曲線、w35は点p35を通る直線群を示す曲線、w36は点p36を通る直線群を示す曲線である。なお、この場合、X−Y平面座標上で点p34を原点としているので、点p34を通る直線w34は、ρ=0な直線であるから、θ軸そのものとなる。
【0028】
したがって、点p34を通り、その他の点に対しても最適な直線は、θ軸との交差する回数の最も多いθの値で決定される。
【0029】
しかし、実際のデジタル画像では、誤差が大きいので、θ軸と交差する回数により決定するのでは、正しいθの値を求めることができない。そこで、図14のような曲線群から包絡線H1,H2を求め、包絡線H1,H2の差が最も少ない少ない場所を、θ軸と交差する回数が最も多い点とみなし、その点のθの値から点p34の接線の傾きを決定する。なお、前記包絡線H1は、θの値が0から変化したとき各θの値において、ρが最大な曲線部分を結んだ線であり、包絡線H2は、各θの値において、ρが最小な曲線部分を結んだ線であり、これら包絡線H1,H2を図14において太線で表している。
【0030】
以上の処理をその他の点についても同様に行うことで、それぞれの点における接線の傾きを求めることができる。
【0031】
このように、接線を求めようとする注目点を原点としたハフ変換を行うことによって、ハフ変換を計算すべき点の数が一般的なハフ変換に比べて1個少なくなり、ハフ変換の結果も、ρの最大値、最小値のみを調べて行くだけでよいので、計算を大幅に少なくすることができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
前記した接線を求めようとする注目点を原点としたハフ変換を行う手法(第3の従来例)は、一般的なハフ変換と同等の線分検出精度を持ちながら、一般的なハフ変換に比べ、計算時間を大幅に削減できるので、輪郭線上の各点で法線方向を決定する場合、輪郭線が複雑な形状であっても、前記した差分を用いる方法に比べて精度の高い法線方向の推定が、短時間で行えるという効果が得られる。
【0033】
しかしながら、この方法は、注目点に対し、その注目点を中心にして或る範囲をハフ変換を行う領域として設定し、その注目点をX−Y平面座標の原点として、その領域内でハフ変換を行うが、この領域の大きさは予め設定された固定の大きさとなっている。
【0034】
したがって、予め設定された領域内の輪郭線があまり凹凸のない滑らかな曲線であれば問題ないが、設定された領域内で曲線が大きくうねっているような場合には、接線の検出精度に問題が生じてくる。
【0035】
そこで、本発明は、ハフ変換を行う領域の大きさを、処理対象となる注目点前後の曲線の滑らかさに応じて処理領域の大きさを設定し、その設定された領域内において、ハフ変換を行うことにより、うねりの大きい輪郭線に対しても、より一層、高精度な線分抽出を可能とすることを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】
本発明の線分抽出方法は、パラメータ算出手段と領域選択処理手段と線分抽出手段とを有する線分抽出装置を用いて、画像を構成する点列の処理対象点を中心とした所定の処理領域を設定して、その処理領域内の点列をハフ変換することで、その処理対象点を通る線分を求める線分抽出方法であって、前記パラメータ算出手段により、前記処理対象点近傍の点列で形成される曲線の滑らかさを表すパラメータを求めるパラメータ算出ステップと、前記領域選択処理手段により、前記パラメータを基に前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、ハフ変換を行う領域の広さを前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択する領域選択処理ステップと、前記線分抽出手段により、選択された領域内の点列をハフ変換することで線分抽出する線分抽出ステップとを有することを特徴とする。
【0037】
このように、ハフ変換を行う領域の広さを処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択することで、処理対象領域に凹凸の激しい部分が存在しないような領域設定が行え、選択された領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0038】
本発明の線分抽出方法において、前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、領域の広さを選択する処理は、ハフ変換を行うべき領域として、処理対象点を中心とした何種類かの広さを持つ領域を用意しておき、各領域ごとにそれぞれの領域内の曲線の滑らかさを求めて、それぞれの領域における滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択することを特徴とする。
【0039】
これにより、処理対象点部分と同じような滑らかさを持つ領域が選択されるので、その領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0040】
また、本発明の線分抽出方法において、前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、領域の広さを選択する処理は、ハフ変換を行うべき領域として、処理対象点を中心とした何種類かの広さを有する領域を用意しておき、処理対象領域内に曲線の変曲点が有るか否かを判断して、変曲点を含む領域は処理対象から除外し、それ以外のそれぞれの領域ごとに、それぞれの領域内の曲線の滑らかさを求め、それぞれの領域内の平均の滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択することを特徴とする。
【0041】
これにより、変曲点を含まない領域の中で、処理対象点部分と同じような滑らかさを持つ領域が選択されるので、その領域内でのハフ変換による線分抽出を、より高精度に行うことができる。
【0042】
また、前記処理領域の選択後に行われるハフ変換は、処理対象点を平面座標の原点として行われるハフ変換であることを特徴とする。
【0043】
このように、処理対象点を平面座標の原点として行われるハフ変換は、一般的なハフ変換と同等の線分検出精度を持ちながら、一般的なハフ変換に比べ、計算時間を大幅に削減できる。しかも、このハフ変換を行うに際して、ハフ変換を行う領域の大きさを処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択することで、処理対象領域に凹凸の激しい部分が存在しないような領域設定が行え、選択された領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0044】
また、本発明の線分抽出装置は、画像を構成する点列の処理対象点を中心とした所定の処理領域を設定して、その処理領域内の点列をハフ変換することで、その処理対象点を通る線分を求める線分抽出装置において、前記処理対象点近傍の点列で形成される曲線の滑らかさを表すパラメータを求めるパラメータ算出手段と、これにより求められたパラメータを基に前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、ハフ変換を行う領域の広さを選択する領域選択処理手段と、この領域選択処理手段により選択された領域内の点列をハフ変換することで線分抽出する線分抽出手段とを有することを特徴とする。
【0045】
このように、ハフ変換を行う領域の大きさを処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択することで、処理対象領域に凹凸の激しい部分が存在しないような領域設定が行え、選択された領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0046】
本発明の線分抽出装置において、領域選択処理手段は、処理対象点を中心として予め用意された何種類かの広さを有する領域ごとにそれぞれの領域内の曲線の滑らかさを求めて、それぞれの領域における滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択することを特徴とする。
【0047】
これにより、処理対象点部分と同じような滑らかさを持つ領域が選択されるので、その領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0048】
また、本発明の線分抽出装置において、曲線の滑らかさを表すパラメータを基に、曲線の中に存在する変曲点を検出する変曲点検出手段を設け、前記領域選択処理手段は、この変曲点検出手段からの変曲点検出出力を受けると、処理対象点を中心として予め用意された何種類かの広さを有する領域のうち、変曲点を含む領域を処理対象から除外し、それ以外の領域ごとにそれぞれの領域内の曲線の滑らかさを求め、それぞれの領域における滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択することを特徴とする。
【0049】
これにより、変曲点を含まない領域の中で、処理対象点部分と同じような滑らかさを持つ領域が選択されるので、その領域内でのハフ変換による線分抽出を、より高精度に行うことができる。
【0050】
また、前記線分抽出手段が行うハフ変換は、処理対象点を平面座標の原点にしたハフ変換であることを特徴とする。
【0051】
このように、処理対象点を平面座標の原点として行われるハフ変換は、一般的なハフ変換と同等の線分検出精度を持ちながら、一般的なハフ変換に比べ、計算時間を大幅に削減できる。しかも、このハフ変換を行うに際して、ハフ変換を行う領域の大きさを処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択することで、処理対象領域に凹凸の激しい部分が存在しないような領域設定が行え、選択された領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
また、本発明の線分抽出処理プログラムは、パラメータ算出手段と領域選択処理手段と線分抽出手段とを有し、画像を構成する点列の処理対象点を中心とした所定の処理領域を設定して、その処理領域内の点列をハフ変換することで、その処理対象点を通る線分を求める線分抽出装置に、前記処理対象点近傍の点列で形成される曲線の滑らかさを表すパラメータを求めるパラメータ算出ステップと、そのパラメータを基に前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、ハフ変換を行う領域の広さを前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択する領域選択処理ステップと、選択された領域内の点列をハフ変換することで線分抽出する線分抽出ステップとを実行させる手順が記録されていることを特徴とする。
このような線分抽出処理プログラムを線分抽出装置に用いることにより、ハフ変換を行う領域の広さを処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択することで、処理対象領域に凹凸の激しい部分が存在しないような領域設定が行え、選択された領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0053】
図1は本発明の実施の形態の構成を説明するブロック図であり、処理対象となる画像の或る範囲の輪郭線の滑らかさ(ここでは、滑らかさを表す値として曲率を用いる)を検出し、或る範囲における曲率を求める滑らかさ検出部(ここでは前記したように滑らかさを表す値として曲率を用いているので以下では曲率検出部という)1、この曲率検出部1で求められた曲率の符号の変化をもとに変曲点の有無を検出する変曲点検出部2、この変曲点検出部2からの情報と、前記曲率検出部1からの情報を入力し、それらの情報を基に適切な領域を選択する領域選択処理部3、この領域選択処理部3で選択された領域内でハフ変換を行い、線分(ここでは、注目点の接線)を抽出する線分検出部4などから構成されている。
【0054】
ここで、前記した或る範囲というのは、図2に示すように、注目点(これをP34で表す)を中心として設定される領域であり、図2に示すように、たとえば、11×11ドットで構成される領域A1、9×9ドットで構成される領域A2、7×7ドットで構成される領域A3、5×5ドットで構成される領域A4というように、予め何種類かの領域を幾つか用意しておく。なお、図2では領域の縦方向および横方向のドット数と図示されている点の数は説明の都合上一致していない。
【0055】
以下、本発明の処理について図3のフローチャートを参照しながら説明する。曲率検出部1では、まず、注目点(ここでは、点P34)を中心にした最大領域(11ドット×11ドット)を設定し(ステップs1)、その最大領域内における各点列の曲率を計算し、図4に示すような曲率グラフを作成する(ステップs2)。この曲率計算は従来から一般に用いられている方法により行うことができる。
【0056】
たとえば、図5に示すように、ある点Pi部分の曲率を求める場合は、点Pi+1側から点Pi−1と点Piを結ぶ延長線上への角度θ1を求める。また、点Pi+1部分の曲率を求める場合は、点Pi+2側から点Piと点Pi+1を結ぶ延長線上への角度θ2を求める。なお、この場合、角度を求める方向を決めておく必要があり、反時計方向を正とした場合は、前記点Pi+1側から点Pi−1と点Piを結ぶ延長線上への角度θ1は正で表され、これに対して、点Pi+2側から点Piと点Pi+1を結ぶ延長線上への角度θ2は負(−θ2)で表される。この曲率の正負の符号は後に説明する変曲点の検出に用いられる。
【0057】
このようにして、曲率グラフが作成されると、予め設定された何種類かの領域の境界を設定する。つまり、図4において、領域A1は11ドット×11ドットで構成される領域、A2は9ドット×9ドットで構成される領域、A3は7ドット×7ドットで構成される領域、A4は5ドット×5ドットで構成される領域というように、それぞれの領域A1,A2,A3,A4を注目点P34を中心に設定する。
【0058】
次に、前記した曲率グラフの中に変曲点が有るか否かを調べる(ステップs3)。この変曲点というのは、曲率の符号が正から負へ(または、負から正)へと変化している部分であり、図4の例では変曲点は存在しないが、たとえば、図6は変曲点の存在している例である。図6において、点cの部分が変曲点であり、この部分では前記したように、曲率の符号が正から負へと変化している。
【0059】
変曲点がない場合には、まず、選択対象の領域A1,A2,A3,A4すべてについて、それぞれの領域毎に領域内の滑らかさを表す値として平均曲率を求める(ステップs4)。つまり、図4を例に取れば、領域A1内の平均曲率、領域A2内の平均曲率というように、それぞれの領域毎に平均曲率を求める。この平均曲率は、それぞれの領域において、領域内の各点ごとの曲率の和を点の数で割ったものである。したがって、それぞれの領域内で1つでも極めて大きな値や小さな値が存在すると平均値が大きく変わってくる。
【0060】
そして、求められたそれぞれの領域の平均曲率と、注目点部分の滑らかさを表す値としての注目点の曲率とを比較して、注目点の曲率に最も近い平均曲率を有する領域を選択する(ステップs5)。たとえば、領域A4の平均曲率と注目点の曲率との差が他の領域に比べて最も小さかったとすると、領域A4が選択される。
【0061】
このようにして、領域が選択されると、その選択された領域内で前記したようなハフ変換を行い、注目点の接線の傾きを得る(ステップs6)。
【0062】
一方、前記ステップs3において、変曲点が有りと判定された場合には、その変曲点の存在する領域を除外し、変曲点のない領域についてそれぞれの領域ごとに平均曲率を求める(ステップs7)。たとえば、領域A2に変曲点が存在したとすれば、領域A1も変曲点を含むことになるため、領域A1、領域A2を共に除外する。これにより、変曲点を含まない領域A3,A4が選択対象となる領域となり、いずれかを選択する。この選択方法は前記したように、領域A3とA4について、それぞれの領域毎に領域内の平均曲率を求め、求められた平均曲率と注目点の曲率とを比較して、注目点の曲率に近い平均曲率を有する領域を選択する(ステップs5)。たとえば、領域A4の平均曲率が注目点の曲率との差が小さかったとすると、領域A4が選択される。
【0063】
このようにして、領域が選択されると、その選択された領域内で前記したようなハフ変換を行い、注目点の接線の傾きを得る(ステップs6)。
【0064】
以上のような処理領域の選択処理は、前記第2の従来技術として説明した一般的なハフ変換を用いた場合、あるいは、第3の従来技術として説明した注目点をX−Y平面座標の原点としてハフ変換を行う場合のどちらにも適応できるが、ここでは、注目点をX−Y平面座標の原点としてハフ変換を行う場合に適応した場合について説明する。
【0065】
すなわち、図2で示した注目点p34の接線を求めようとする場合、この注目点p34を中心として、処理対象領域を前記したような処理により設定し、設定された領域内において、注目点p34をX−Y平面座標の原点とした上で、ハフ変換を行う。
【0066】
具体的には、この場合、前記した処理により、注目点の曲率と予め用意された領域A1,A2,A3,A4ごとの平均曲率を比較して、その差の最も小さい領域A4(5×5ドット)が選択され、この領域A4内の点p32〜p36について前記(2)式から、それぞれの点を通る直線群を示す曲線を求める。なお。注目点p34を通る直線はθ軸そのものであるから、注目点p34を通りその他の点に対しても最適な直線は、図14で示した包絡線H1とH2の差が最も少ない場所のθを、注目点の接線の傾きとして求めることができる。
【0067】
このように、ある点(注目点)を中心に考えたとき、その注目点を中心にした所定の範囲をハフ変換を行う領域として設定し、その注目点をX−Y平面座標の原点としてハフ変換を行うが、本実施の形態では、その注目点を中心として、前記したように、予め何種類か用意した領域のうち、その最大の広さを有する領域内で曲率グラフを作成し、各領域ごとにその領域内の平均曲率を求め、注目点の曲率との差の最も小さい平均曲率を有する領域を選択し、その選択された領域内でハフ変換を行うようにする。
【0068】
たとえば、前記した例では、注目点p34を中心とした領域A4(5×5ドット)が選択され、X−Y平面座標の原点を点p34として、その領域内でハフ変換を行う。
【0069】
同様にして、点p31を注目点とした場合、その注目点p31を中心として、前記したように、予め何種類か用意した領域のうち、その最大の広さを有する領域内で各点毎の曲率の大きさを求め、曲率の大きさに基づいて最適な領域を選択し、その選択された領域内でハフ変換を行うようにする。たとえば、注目点p31を中心として、前記ステップs1〜s7の処理を行った結果、領域A3(7×7ドット)が選択されたとすると、X−Y平面座標の原点を点p31として、その領域A3内でハフ変換を行う。この注目点を原点としたハフ変換を行って、注目点の接線の傾きを求める処理は、前述したとおりであるので、ここではその処理については省略する。
【0070】
なお、領域の選択を行う過程で、曲率の符号の変化を監視して、符号に変化がある場合は、その部分が変曲点であるとみなして、変曲点が含まれる領域を除外して、除外された領域以外の領域で、各領域内における平均の曲率を注目点の曲率と比較して、最も差の小さい領域を選択する。
【0071】
すなわち、変曲点がない場合には、すべての領域ごとに平均の曲率を求め、各領域の平均の曲率を注目点の曲率と比較して、差の最も小さい領域を選択するという処理を行い、たとえば、4つの領域A1,A2,A3,A4(この場合、各領域の広さは、A1>A2>A3>A4である)のうち、領域A1に変曲点が存在した場合には、領域A2,A3,A4における平均の曲率を注目点曲率と比較する処理を行い、4つの領域A1,A2,A3,A4のうち、領域A3に変曲点が存在した場合には、領域A1,A2,A3はすべて変曲点が含まれることになり、これらを除外する。
【0072】
なお、最も狭い領域(前記した例では領域A4)に変曲点が存在する場合には、その最小の領域を採用することにする。また、どの領域にも変曲点が含まれない場合は、すべての領域内の曲率の平均値を注目点の曲率と比較することになるが、その比較の結果、どの領域も注目点との差が大きい(たとえば、しきい値を設定し、どれもそのしきい値以上である)ような場合には、最も狭い領域を選択することとする。また、ある領域とある領域のそれぞれの平均曲率が共に注目点の曲率と殆ど差がなく、しかも、それぞれの領域内の平均曲率が殆ど同じような場合には、広い領域を選択するようにする。
【0073】
以上説明したように、本発明の実施の形態は、接線を求めようとする注目点を中心に、予め何種類か用意した領域のうち、最大の領域内で曲率グラフを作成し、各領域ごとにその領域内の平均曲率を求め、注目点の曲率との差の最も小さい平均曲率を有する領域を選択し、その選択された領域内でハフ変換を行うようにする。これによれば、注目点の曲率に近い曲率を有する領域が選択されることになり、凹凸の激しい輪郭線を有する曲線に対しても、高精度に接線を求めることができる。
【0074】
特に、X−Y平面座標の原点を注目点として、ハフ変換を行うようにする技術に対して本発明を適応することにより、凹凸の激しい輪郭線を有する曲線に対しても高精度な接線を求めることができるとともに、注目点を原点としたハフ変換を行うことによって、ハフ変換を計算すべき点の数が一般的なハフ変換に比べて1個少なくなり、ハフ変換の結果も、ρの最大値、最小値のみを調べて行くだけでよいので、計算を大幅に少なくすることができるという優れた効果を得ることができる。
【0075】
なお、前記した実施の形態では曲線の曲がり具合(滑らかさ)を表すパラメータとして曲率を用いたがこれは曲率に限られるものではなく、曲線の滑らかさを表すものであれば他のパラメータを使用してもよい。
【0076】
また、前記実施の形態では、4つの領域を予め用意し、そのうちの1つを選択するようにしたが、これに限られるものではなく、本発明は原理的には、処理対象点近傍の点列で形成される曲線の滑らかさを表すパラメータを求め、そのパラメータを基に前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、ハフ変換を行う領域の広さを前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択するような処理を行うものである。
【0077】
また、コマンドオプションでマスクの大きさを指定した場合には、その指定された大きさとし、曲率に基づいた領域の選択処理を行わないようにすることも可能である。
【0078】
また、以上説明した本発明を実施するためのプログラムはフロッピィディスクなどの記憶媒体に記憶させておくことも可能であり、本発明はこのような記憶媒体をも含むものである。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、線分を求めようとする注目点近傍の曲線の滑らかさに応じた処理領域の大きさを設定し、この設定された処理領域において、ハフ変換により線分を特定するようにしたので、処理対象領域に凹凸の激しい部分が存在しないような領域設定が行え、選択された領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0080】
また、ハフ変換を行うべき領域として、処理対象点を中心とした何種類かの大きさの領域を用意しておき、各領域ごとにそれぞれの領域内の曲線の滑らかさを求めて、それぞれの領域における滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択するようにしたので、処理対象点部分と同じような滑らかさを持つ領域が選択されることになり、その領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる。
【0081】
さらに、処理対象領域内に曲線の変曲点が有るか否かを判断して、変曲点を含む領域は処理対象から除外し、それ以外のそれぞれの領域ごとに、それぞれの領域内の曲線の滑らかさを求め、それぞれの領域内の平均の滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択するようにしたので、変曲点を含まない領域の中から処理対象点部分と同じような滑らかさを持つ領域が選択されるので、その領域内でのハフ変換による線分抽出を、より高精度に行うことができる。
【0082】
また、前記処理領域の選択後に行われるハフ変換は、処理対象点を平面座標の原点として行われるハフ変換であるので、一般的なハフ変換と同等の線分検出精度を持ちながら、一般的なハフ変換に比べ、計算時間を大幅に削減できる。しかも、このハフ変換を行うに際して、ハフ変換を行う領域の大きさを処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択することで、処理対象領域に凹凸の激しい部分が存在しないような領域設定が行え、選択された領域内でのハフ変換による線分抽出を高精度に行うことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の説明する基本的な構成図。
【図2】本発明の実施の形態において、注目点を中心とした幾つかの処理領域を説明する図。
【図3】本発明の実施の形態を説明するフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態を説明する曲率グラフの一例を示す図。
【図5】曲率を求める方法を説明する図。
【図6】曲率グラフにおける変曲点を説明する図。
【図7】座標値の差分から接線を求める従来例を説明する図。
【図8】一般的なハフ変換の原理を説明するためのX−Y平面座標を示す図。
【図9】前記X−Y平面座標上における或る1つの点を通る直線群をρ−θ平面座標上で示す図。
【図10】前記X−Y平面座標上におけるそれぞれの点を通るそれぞれの直線群をρ−θ平面座標上で示す図。
【図11】デジタル画像において全ての点に対して適切な直線を得る方法を説明する図。
【図12】注目点を原点としてハフ変換を行う例を説明する図。
【図13】注目点を原点としてハフ変換を行う際の処理領域について説明する図。
【図14】注目点を原点としてハフ変換において、処理領域内の各点を通るそれぞれの直線群をρ−θ平面座標上で示す図。
【符号の説明】
1 滑らかさ検出部(曲率検出部)
2 変曲点検出部
3 領域選択処理部
4 線分検出部
A1,A2,A3,A4 選択対象の領域
H1,H2 包絡線

Claims (6)

  1. パラメータ算出手段と領域選択処理手段と線分抽出手段とを有する線分抽出装置を用いて、画像を構成する点列の処理対象点を中心とした所定の処理領域を設定して、その処理領域内の点列をハフ変換することで、その処理対象点を通る線分を求める線分抽出方法であって、
    前記パラメータ算出手段により、前記処理対象点近傍の点列で形成される曲線の滑らかさを表すパラメータを求めるパラメータ算出ステップと、
    前記領域選択処理手段により、前記パラメータを基に前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、ハフ変換を行う領域の広さを前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択する領域選択処理ステップと、
    前記線分抽出手段により、選択された領域内の点列をハフ変換することで線分抽出する線分抽出ステップとを有することを特徴とする線分抽出方法。
  2. 前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、領域の広さを選択する処理は、ハフ変換を行うべき領域として、処理対象点を中心とした何種類かの広さを持つ領域を用意しておき、各領域ごとにそれぞれの領域内の曲線の滑らかさを求めて、それぞれの領域における滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択することを特徴とする請求項1記載の線分抽出方法。
  3. 前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、領域の広さを選択する処理は、ハフ変換を行うべき領域として、処理対象点を中心とした何種類かの広さを有する領域を用意しておき、処理対象領域内に曲線の変曲点が有るか否かを判断して、変曲点を含む領域は処理対象から除外し、それ以外のそれぞれの領域ごとに、それぞれの領域内の曲線の滑らかさを求め、それぞれの領域内の平均の滑らかさと処理対象点部分の滑らかさとを比較して、処理対象点部分の滑らかさに対して最も差の小さい滑らかさを有する領域を選択することを特徴とする請求項1記載の線分抽出方法。
  4. 前記処理領域の選択後に行われるハフ変換は、処理対象点を平面座標の原点として行われるハフ変換であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の線分抽出方法。
  5. 画像を構成する点列の処理対象点を中心とした所定の処理領域を設定して、その処理領域内の点列をハフ変換することで、その処理対象点を通る線分を求める線分抽出装置において、
    前記処理対象点近傍の点列で形成される曲線の滑らかさを表すパラメータを求めるパラメータ算出手段と、
    これにより求められたパラメータを基に前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、ハフ変換を行う領域の広さを選択する領域選択処理手段と、
    この領域選択処理手段により選択された領域内の点列をハフ変換することで線分抽出する線分抽出手段とを有することを特徴とする線分抽出装置。
  6. パラメータ算出手段と領域選択処理手段と線分抽出手段とを有し、画像を構成する点列の処理対象点を中心とした所定の処理領域を設定して、その処理領域内の点列をハフ変換することで、その処理対象点を通る線分を求める線分抽出装置に、
    前記処理対象点近傍の点列で形成される曲線の滑らかさを表すパラメータを求めるパラメータ算出ステップと、
    そのパラメータを基に前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさを判断して、ハフ変換を行う領域の広さを前記処理対象点近傍の曲線の滑らかさに応じて選択する領域選択処理ステップと、
    選択された領域内の点列をハフ変換することで線分抽出する線分抽出ステップとを実行させる手順が記録されていることを特徴とする線分抽出処理プログラム。
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