JP3756811B2 - セルラー移動通信網 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、符号分割多元接続(CDMA)セルラーネットワークのようなセルラー移動通信網に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1には、1994年10月の米国電子通信工業会(TIA)/電子工業会(EIA)規格であるStandard TIA/EIA/IS-95に準拠したセルラー移動電気通信網の一部が示されている。3局の基地トランシーバー局(BTS)4の各局BTS1、BTS2及びBTS3は、固定ネットワーク5を介して基地局コントローラ(BSC)6に接続され、BSCは移動交換センタ(MSC)7に接続される。BSC6は、たとえば、無線チャネル割り当て及びハンドオフを行うことにより、接続されたBTS4の無線リソースを管理する。MSC7は、交換機能を有するとともに、位置登録及び呼出制御を行う。
【0003】
各BTS4は、セル8にサービスを行う。移動局(MS)10が、二つ以上のセルが重なり合う、いわゆるソフトハンドオフ(SHO)領域にあるとき、移動局は、重なり合うセルのそれぞれのBTSから同等の強度及び品質を有す送信信号(ダウンリンク信号)を受信可能である。移動局(MS)によって生成された送信信号(アップリンク信号)は、移動局がSHO領域9にあるとき、これら異なるBTSによって同等の強度及び品質で受信可能である。
【0004】
図2には、MS10がSHO領域9内に存在し、複数のBTS4によって受信されるようなアップリンク信号を送信する状況が示されている。IS95標準によると、このようなアップリンク信号をMS10から受信するBTS4は、その信号を、固定ネットワーク5の専用コネクションラインを介して、BSC6に中継する。BSC6では、各受信信号の品質の比較に基づいて、中継された信号の中から一つの信号が選択され、選択された信号はMSC7に中継される。この信号の選択は、セレクション・ダイバーシチと呼ばれる。
【0005】
同様に、図3には、MS10がSHO領域9内に存在し、複数のBTS4からダウンリンク信号を受信する状況が示されている。IS95標準によれば、BSC6によって受信されたMSC7からのダウンリンク信号は、固定ネットワーク5のそれぞれのコネクションラインを介して、ソフトハンドオフSHOに含まれる全てのBTS4に中継され、次に、全てのBTS4によってMS10に送信される。MS10において、多数の信号は、たとえば、最大比合成法(MRC)を用いて合成され、或いは、多数の信号の中の一つの信号が信号強度又は信号品質に基づいて、すなわち、アップリンクの場合と同じようにセレクション・ダイバーシチを用いて選択される。
【0006】
たとえば、欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile Communication:GSM)ネットワークに対し、CDMAネットワークの場合、各BTS4は同じ周波数で送信する。その結果として、干渉問題を最小限に抑えるために、送信電力を慎重に制御し続ける必要がある。
【0007】
IS95標準によると、信号は一連のフレームによって送信される。図4に示されるように、各フレーム長は20msであり、フレームは16個の1.25msのタイムスロットを含む。タイムスロット毎に、数ビットのユーザデータ及び/又は制御情報が送信される。
【0008】
MS10からBTS4への送信電力の制御(アップリンク電力制御)は、IS95では以下のようにして達成される。BTS4がMS10から信号を受信したとき、BTS4は、予め決められた受信信号の特性(たとえば、絶対信号レベル、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SIR)、ビット誤り率(BER)又はフレーム誤り率(FER))が予め選択された閾値レベルを超えるかどうかを判定する。この判定に基づいて、BTS4は、MS10に対し、次のタイムスロットにおける送信電力を減少若しくは増加させることを命令する。
【0009】
この目的のため、BTS4からMS10へのパイロットチャネル(PCH)の全てのタイムスロット中の2ビットは、アップリンク電力制御のため割り付けられる(図4を参照のこと)。両方のビットは同じ値をとるので、以下の説明では、単数形で電力制御ビット(PCB)と称する。MS10が送信電力を1dBだけ増加させることを必要される場合、電力制御ビットにはBTS4によって値0が割り当てられ、MS10が送信電力を1dBだけ減少させることを必要される場合、電力制御ビットには値1が割り当てられる。BTS4は、MS10が同じ送信電力を維持するよう直接的に必要し得ず、電力制御ビットに1と0を交互に送ることによって、送信電力が同じレベルに維持される。
【0010】
MS10がSHO領域9内に存在するとき、MS10は、ソフトハンドオフに含まれた各BTS4から受信された複数の電力制御ビットに基づいて、アップリンク送信電力を増加すべきか、又は、減少すべきかを決定するよう必要される。その結果として、論理和(OR)関数演算が全ての電力制御ビットに関して行われる。このOR関数演算の結果が0であるならば、MS10はアップリンク送信の電力を増加させ、その結果が1であるならば、MS10はアップリンク送信の電力を減少させる。かくして、アップリンク送信電力は、全てのBTS4が増加を必要する場合に限り増加される。
【0011】
BTS4からMS10への送信電力の制御(ダウンリンク電力制御)は、IS95の場合に、以下のように達成される。MS10が、トラヒックチャネル(TCH)を介して、BTS4(或いは、ソフトハンドオフ動作中の複数のBTSの中の各BTS)からダウンリンク信号を受信したとき、トラヒックチャネル信号が、たとえば、雑音によって損なわれる程度を反映した信号のFERは、MS10によって計算される。このFERは、次に、MS10によって、当該ダウンリンク信号を送信したBTS4に中継され、BTS4は、ダウンリンク送信電力に変更を加えるべきか否かを決めるためこのFERを使用する。
【0012】
上記のソフトハンドオフシステムは、MS10が個別のセルの境界付近のセルオーバーラップ領域に存在する場合に、MS10とネットワークの間の信号伝送を向上させる際に有効である。1局のBTS4を使用する際のこれらの領域における信号品質は余り良好ではないが、2局以上のBTS4を使用することにより、信号品質は実質的に改善される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、IS95によるソフトハンドオフシステムは、ソフトハンドオフに含まれる各BTS4からMS10に同じデータ及び/又は制御情報を伝搬するダウンリンク信号を送信しなければならないため、セルラーネットワーク内の信号トラヒックを増加させる欠点がある。このような送信の重複は望ましくない。その理由は、各伝送情報が潜在的にネットワーク内の他の伝送情報に対する干渉源になるからである。
【0014】
たとえば、ダウンリンク電力制御法の目標は、MS10が該ソフトハンドオフに含まれる各BTS4から有効なダウンリンク信号を受信することを保証することである。一つのBTSからのダウンリンク信号が深い電界強度の落ち込み(フェ-ジング) を受けとき、MS10は、当該BTSに対し、ダウンリンク送信電力を著しく増大させるよう命令する。しかし、この場合、当該BTSは、セル内及び隣接セル内で行われる他の送信に非常に大きい干渉を与えることが避けられない。この問題は、IS95標準の場合と同様に、唯一のPCBがソフトハンドオフに含まれる全てのBTSについてのダウンリンク電力制御に対し共通して割り付けられた場合に、悪化する。本例の場合、深いフェ-ジングを受けているBTSがそのダウンリンク送信電力を著しく増加させるだけではなく、ソフトハンドオフに含まれる他の各BTSは、その送信電力を著しく増加させ、セルラーネットワーク内の干渉を全体として増加させる。
【0015】
したがって、ソフトハンドオフ動作に関連したセルラーネットワーク内の干渉を低減することが望ましい。また、セルラーネットワーク内の干渉を低減することは、移動局が2局以上の基地トランシーバー局の通信レンジ内に入っているその他の状況においても望ましい。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面によれば、セルラー移動通信網は、
ネットワークの移動局が上記ネットワークの複数の基地トランシーバー局からダウンリンク信号を受信可能であるときに、上記複数の基地トランシーバー局の中から、後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する際に使用可能である1局以上の基地トランシーバー局を示す少なくとも二つの異なる候補基地トランシーバー局選択対象を識別する候補基地トランシーバー局識別手段と、
上記候補基地トランシーバー局選択対象毎に、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する上記候補基地トランシーバー局選択対象で指定された上記基地トランシーバー局によって生ずるネットワーク干渉の測定値を生成するネットワーク干渉判定手段と、
上記ダウンリンク信号の送信によって生ずるネットワーク干渉が低減されるように、上記ネットワーク干渉の測定値に依存して、上記候補基地トランシーバー局選択対象の中から、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信するため使用されるべき一つの候補基地トランシーバー局選択対象を決定する決定手段とを具備する。
【0017】
本発明の第2の局面によるセルラー移動通信網において使用される移動局は、移動局が上記ネットワークの複数の基地トランシーバー局からダウンリンク信号を受信可能であるときに、上記複数の基地トランシーバー局の中から、後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する際に使用可能である1局以上の基地トランシーバー局を指定する少なくとも二つの異なる候補基地トランシーバー局選択対象を識別する候補基地トランシーバー局識別手段と、
上記候補基地トランシーバー局選択対象毎に、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する上記候補基地トランシーバー局選択対象で指定された上記基地トランシーバー局によって生ずるネットワーク干渉の測定値を生成するネットワーク干渉判定手段と、
上記ダウンリンク信号の送信によって生ずるネットワーク干渉が低減されるように、上記ネットワーク干渉の測定値に依存して、上記候補基地トランシーバー局選択対象の中から、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信するため使用されるべき一つの候補基地トランシーバー局選択対象を決定する決定手段とを具備する移動局である。
【0018】
本発明の第3の局面によるセルラー移動通信網において使用される基地トランシーバー局は、
ネットワークの移動局が上記ネットワークの複数の基地トランシーバー局からダウンリンク信号を受信可能であるときに、上記複数の基地トランシーバー局の中から、後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する際に使用可能である1局以上の基地トランシーバー局を指定する少なくとも二つの異なる候補基地トランシーバー局選択対象を識別する候補基地トランシーバー局識別手段と、
上記候補基地トランシーバー局選択対象毎に、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する上記候補基地トランシーバー局選択対象で指定された上記基地トランシーバー局によって生ずるネットワーク干渉の測定値を生成するネットワーク干渉判定手段と、
上記ダウンリンク信号の送信によって生ずるネットワーク干渉が低減されるように、上記ネットワーク干渉の測定値に依存して、上記候補基地トランシーバー局選択対象の中から、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信するため使用されるべき一つの候補基地トランシーバー局選択対象を決定する決定手段とを具備する基地トランシーバー局である。
【0019】
本発明の第4の局面によるセルラー移動通信網において使用される基地局コントローラは、
ネットワークの移動局が上記ネットワークの複数の基地トランシーバー局からダウンリンク信号を受信可能であるときに、上記複数の基地トランシーバー局の中から、後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する際に使用可能である1局以上の基地トランシーバー局を指定する少なくとも二つの異なる候補基地トランシーバー局選択対象を識別する候補基地トランシーバー局識別手段と、
上記候補基地トランシーバー局選択対象毎に、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する上記候補基地トランシーバー局選択対象で指定された上記基地トランシーバー局によって生ずるネットワーク干渉の測定値を生成するネットワーク干渉判定手段と、
上記ダウンリンク信号の送信によって生ずるネットワーク干渉が低減されるように、上記ネットワーク干渉の測定値に依存して、上記候補基地トランシーバー局選択対象の中から、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信するため使用されるべき一つの候補基地トランシーバー局選択対象を決定する決定手段とを具備する基地局コントローラである。
【0020】
本発明の第5の局面によるセルラー移動通信網において使用される通信方法は、
ネットワークの移動局が上記ネットワークの複数の基地トランシーバー局からダウンリンク信号を受信可能であるときに、上記複数の基地トランシーバー局の中から、後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する際に使用可能である1局以上の基地トランシーバー局を指定する少なくとも二つの異なる候補基地トランシーバー局選択対象を識別し、
上記候補基地トランシーバー局選択対象毎に、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信する上記候補基地トランシーバー局選択対象で指定された上記基地トランシーバー局によって生ずるネットワーク干渉の測定値を生成し、
上記ダウンリンク信号の送信によって生ずるネットワーク干渉が低減されるように、上記ネットワーク干渉の測定値に依存して、上記候補基地トランシーバー局選択対象の中から、上記後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信するため使用されるべき一つの候補基地トランシーバー局選択対象を決定する。
【0021】
本発明の第1乃至第5の局面の一実施例によれば、上記候補基地トランシーバー局選択対象は、上記複数の基地トランシーバー局の中の基地トランシーバー局毎に、該基地トランシーバー局が指定された選択対象と、上記複数の基地トランシーバー局の中の全ての基地トランシーバー局が指定された更なる選択対象とを含む。上記候補基地トランシーバー局選択対象が唯一の基地トランシーバー局を指定することは必須要件ではない。たとえば、ソフトハンドオフ動作に三つの基地トランシーバー局BTS1、BTS2及びBTS3が関与する場合、選択対象は、BTS1+BTS2、BTS2+BTS3、BTS3+BTS1、及び、BTS1+BTS2+BTS3となり得る。また、候補基地トランシーバー局選択対象がソフトハンドオフに関与した全てのBTSを指定する選択対象を含むことも必須要件ではない。さらに、特定の選択対象で指定されたBTSに関する送信電力は、当該移動局でダウンリンク信号の適切な受信が容易に行える適当な値の組み合わせに設定され得る。かくして、たとえば、二つ以上の候補基地トランシーバー局選択対象は、同じBTSを指定することもあるが、それぞれの選択対象に対し異なる送信電力の組を指定することができる。換言すると、二つの候補選択対象は、(同一の)指定BTSの送信電力だけに関して区別され得る。
【0022】
本発明の第6の局面により提供されるセルラー移動通信網で使用される移動局は、
移動局がネットワークの複数の基地トランシーバー局からダウンリンク信号を受信可能であるときに、上記複数の基地トランシーバー局の中の少なくとも1局の基地トランシーバー局が後続のダウンリンク信号を上記移動局に送信しないすべきではないことを決定する基地トランシーバー局決定手段と、
上記移動局から上記基地トランシーバー局決定手段によって決定された上記少なくとも1局の基地トランシーバー局へ送信される一つ以上のアップリンク信号を用いて、上記少なくとも1局の基地トランシーバー局に通知する基地トランシーバー局通知手段とを具備する。
【0023】
本発明の第7の局面により提供されるセルラー移動通信網で使用される基地トランシーバー局は、
ネットワークの移動局から、上記移動局がネットワークの複数の基地トランシーバー局からダウンリンク信号を受信可能であるときに、上記複数の基地トランシーバー局の中で後続のダウンリンク信号を上記移動局へ送信しない少なくとも一つの基地トランシーバー局を指定する基地トランシーバー局選択情報を含むアップリンク信号を受信する受信手段と、
受信された上記基地トランシーバー局選択情報を処理し、上記基地トランシーバー局選択情報によって後続のダウンリンク信号を上記移動局へ送信しない基地トランシーバー局として指定されている場合に、後続のダウンリンク信号の送信を抑止する禁止手段とを具備する。
【0024】
本発明の第6の局面及び第7の局面は、干渉低減のためのダウンリンク送信選択に限定されるものではない。これらの局面の実施例は、移動局の通信レンジ内にある少なくとも一つのBTSがダウンリンク信号をその移動局へ送信することを抑止することが望ましい状況で使用することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0026】
図5は本発明を実施する移動電気通信網の構成図である。図5の中で、図1を参照して説明した構成要素と同じ構成要素には、同じ参照番号が付され、それらについての説明は省略される。
【0027】
図5のネットワークは、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)、又は、UMTS Terrestrial radio access(UTRA)と称される、新たに提案する移動電気通信に関する標準のための広帯域CDMA(W-CDMA)ネットワークである。このネットワークは、上述のIS95標準のネットワークに類似しているが、実装上の細部の一部には未だ検討の余地がある。IS95とは異なる細部は、フレーム長が10msであること、並びに、タイムスロット長が625μsであることである。全体的なビットレートは、毎秒8kビットから毎秒2Mビットの範囲に収まる。W-CDMAにおけるダウンリンク電力制御は閉ループ型であり、アップリンク電力制御と同一原理に基づく。
【0028】
図5において、3局の基地トランシーバー局(BTS)20(BTS1、BTS2及びBTS3)は、それぞれ、固定ネットワーク5を介して基地局コントローラ(BSC)30に接続され、基地局コントローラ30は移動交換センタ(MSC)7に接続される。各BTS20は、セル8でサービスを行う。移動局(MS)40は、ソフトハンドオフ(SHO)領域9内にあり、ソフトハンドオフに関係した全てのBTS20からダウンリンク信号を受信し、全てのBTS20へアップリンク信号を送信できる。
【0029】
図5のネットワークは、概ね図1のネットワークと対応するが、MS40、BTS20及びBSC30は、図1における対応した構成要素とは異なる構造を有し、異なる動作を行う。
【0030】
図6は、本発明を実施するMS40の構成図である。アンテナ素子42は、(たとえば、図示されない送受切換器を介して)受信部44及び送信部46に接続される。ダウンリンク信号処理部48は、受信部44から、ソフトハンドオフ動作に関連したn台の基地トランシーバー局BTS1〜BTSnによって生成されたそれぞれのダウンリンク信号DS1〜DSnを受信する。ダウンリンク信号処理部48は、BTS選択メッセージBSMを送信部46に供給する。
【0031】
図7は、ダウンリンク信号処理部48のブロック図である。ダウンリンク信号処理部48は、受信部44からのダウンリンク信号DS1〜DSnを受けるダウンリンク信号入力部52を含む。ダウンリンク信号処理部48は、ダウンリンク信号入力部52に接続された送信電力記憶部54及び受信電力記憶部56を有する。送信電力記憶部54は、単一の電力制御ビットPCB、又は、ソフトハンドオフ動作に関連したBTSにそれぞれ対応した電力制御ビットPCB1〜PCBnを受信し、ダウンリンク信号入力部52から、各BTSに対応した初期送信電力TXP1〜TXPnを受信する。
【0032】
ダウンリンク信号入力部52は、各BTSに対応した受信電力測定値RXP1〜RXPnを受信電力記憶部56に供給する。各受信電力測定値は、対応したBTSからのダウンリンク信号が移動局によって受信されたときの電力を表す。
【0033】
電力記憶部54及び56は、いずれも、異なるBTSに対応する記憶領域を具備する。
【0034】
ダウンリンク信号処理部48は、移動局によって判定されたダウンリンクフレーム誤り率を表す更なる信号測定値FERを、ダウンリンク信号入力部52から獲得する必要送信電力計算部58を有する。
【0035】
ダウンリンク信号処理部48は、送信電力記憶部54からBTS毎に対応した送信電力TXP1〜TXPnを受け取り、受信電力記憶部56からBTS毎に対応した受信電力RXP1〜RXPnを受け取るパス損失計算部60を更に有する。
ダウンリンク信号処理部48は、パス損失計算部60から異なるBTS毎に対応したパス損失測定値PL1〜PLnを受け取り、必要受信電力計算部58から必要受信電力RRXPを受ける必要送信電力計算部62を更に有する。
【0036】
ダウンリンク信号処理部48は、必要送信電力記憶部64及び干渉計算部66を更に有し、両方共に、必要送信電力記憶部62から第1の必要送信電力の組及び第2の必要送信電力の組を受け取る。第1の必要送信電力の組PBTS1乃至PBTSnは、移動局40が最大比合成法(MRC)を利用していないときに、異なるBTS毎の必要送信電力を表現する。第2の必要送信電力の組P'BTS1乃至P'BTSnは、MRCがMS40で利用されているときに、異なるBTS毎の必要送信電力を表す。必要送信電力記憶部64は、第1及び第2の2組の送信電力測定値の組に対応した第1の記憶領域の組及び第2の記憶領域の組を有する。
【0037】
ダウンリンク信号処理部48は、異なるBTS(送信側だけ)に対応した干渉測定値IBTS1乃至IBTSn、並びに、全てのBTSがダウンリンク信号を送信するため使用され、MECがMS40で実行されたときの干渉を表す更なる干渉測定値IMRCを受ける干渉記憶部68を更に有する。干渉記憶部68は、上記の異なる干渉測定値にそれぞれ対応した記憶領域を有する。
【0038】
ダウンリンク信号処理部48は干渉比較部70を更に有し、この干渉比較部70は、干渉記憶部68から干渉測定値IBTS1乃至IBTSn及び干渉測定値IMRCを受け、BTS選択部72に供給される比較信号COMPを生成する。BTS選択部72は、BTS選択メッセージ(BSM)と、電力制御ビットPCB(又は、複数のビットPCB1〜PCBn)とを生成し、移動局40の送信部60に供給する。
【0039】
次に、図8のフローチャートを参照して、図7の移動局40の動作について説明する。本例では、説明を簡明にするため、ソフトハンドオフ動作には、2局のBTSだけが関係している場合を考える。
【0040】
最初のステップS1において、ダウンリンク信号入力部52は、ソフトハンドオフ動作に関連したBTSの中の1番目のBTS(以下、BTS1と記す)から受信したダウンリンク信号の中で、たとえば、専用制御チャネルDCCH上の信号であるBTS1の初期送信電力ITXP1を検出する。
【0041】
既に説明した通り、W-CDMAで使用するため提案されたダウンリンク電力制御法は、移動局によって生成された電力制御ビットPCBに依存して特定のMSと通信するBTSの送信電力を調整する。現在までに、W-CDMAのため提案された標準は、単一のPCBがソフトハンドオフ動作に関連した全てのBTSのダウンリンク送信電力を制御するため使用されることを規定する。したがって、この場合、関連した全てのBTSは、単一のPCBに応じて、一体的に送信電力を増減させる。しかし、本発明の実施例の場合、ソフトハンドオフ動作に関連したBTS毎に個別のPCBを割り当てることによって、MSは、関連した種々のBTSのダウンリンク送信電力を互いに無関係に制御できるようになる。この場合、図7では括弧付きで示されるように、送信電力記憶部54は、ソフトハンドオフ動作に関連した別々のBTSに対応した電力制御ビットPCB1〜PCBnを受け取る。
【0042】
ステップS1において、BTS1の初期送信電力ITXP1は、送信電力記憶部54内でBTS1に割り付けられた記憶領域に格納される。次に、BTS1に適用可能な新PCB(場合に応じて、PCB若しくはPCB1)がMSによって生成されると、(たとえば、タイムスロット毎に)送信電力記憶部54は、BTS1用の記憶領域に格納された送信電力TXP1を更新するので、任意の時点で、記憶されている値は、BTS1の瞬時的なダウンリンク送信電力を表す。
【0043】
ステップS2において、ソフトハンドオフ動作に関連した2番目のBTS(以下、BTS2と記す)の初期送信電力ITXP2は、BTS2から受信された一つのダウンリンク信号中で、ダウンリンク信号入力部52によって検出され、BTS2に割り当てられた送信電力記憶部54の記憶領域に格納される。BTS2に対し記憶された送信電力TXP2は、BIT2に適用可能なPCB(PCB又はPCB2)が移動局によって生成されるときに、更新される。
【0044】
ステップS3において、ダウンリンク信号入力部52は、(トラヒックチャネルTCH、若しくは、専用制御チャネルDCCHで)BTS1から受信されたダウンリンク信号DS1を処理し、ダウンリンク信号DS1から着目しているダウンリンク信号DS1の受信電力の測定値RXP1を獲得する。この測定値(たとえば、受信信号強度RSS)は、受信電力記憶部56内のBTS1に割り付けられた記憶領域に格納される。
【0045】
ステップS4において、BTS2に対して、同じ動作が行われ、その結果が受信電力記憶部56内でBTS2に割り付けられた記憶領域に格納される。付随的に、ステップS3及びS4では、受信電力RXPは、(後述の通り)着目中のBTSからのトラヒックチャネルTCHがオフに切替えられた場合に、DCCHダウンリンク信号から計算される。
【0046】
ステップS5において、パス損失計算部60は、送信電力記憶部54内のBTS1に対する記憶場所から、BTS1に対し記憶された(更新された)送信電力TXP1を受け取り、受信電力記憶部56内のBTS1に対する記憶領域からBTS1に対する受信電力RXP1を受け取る。パス損失計算部60は、送信電力TXP1から受信電力RXP1を減算し、BTS1に対するパス損失PL1を決定する。ステップS6では、同じ動作がBTS2に対し繰り返される。
【0047】
ステップS7において、必要受信電力計算部58は、受信ダウンリンク信号の全体としての(たとえば、最大比合成MRC後の)所定の特性(たとえば、フレーム誤り率FER)に基づいて、移動局が許容可能な品質の全体的なダウンリンク信号DSを生成するために直ちに受信する必要がある最小電力を表す必要受信電力RRXPを決定する。
【0048】
ステップS8において、必要送信電力計算部62は、BTS1に対するパス損失PL1及び必要受信電力RRXPを受け取る。これらの入力に基づいて、必要送信電力計算部62は、BTS1が次のタイムスロットでダウンリンク信号を移動局へ送信することを許可された唯一のBTSである場合に、BTS1から必要とされるダウンリンク送信電力PBTS1を計算する。この必要送信電力PBTS1は、たとえば、PL1とRRXPを併せて加えることによっても計算される。計算された必要ダウンリンク送信電力PBTS1は、第1の記憶領域の組の中でBTS1に割り付けられた記憶領域に格納される。この第1の記憶領域の組は、最大比合成(MRC)が移動局で行われない場合に関係する。
【0049】
次に、ステップS9において、干渉計算部66は、ステップS8で計算された必要ダウンリンク送信電力PBTS1を受け取り、そこから、ダウンリンク送信電力PBTS1で動作するBTS1(だけ)により生じるネットワーク干渉量測定値IBTS1を計算する。この測定値は、干渉記憶部68内でBTS1に割り付けられた適当な一つの記憶領域に格納される。
【0050】
次に、ステップS10及びステップS11において、ステップ8及びステップ9の処理がBTS2に対し繰り返される。これにより得られた必要ダウンリンク送信電力PBTS2及びネットワーク干渉量測定値IBST2は、それぞれ、必要送信電力記憶部64及び干渉記憶部68内でBTS2に割り付けられた記憶領域に格納される。
【0051】
ステップS12において、必要送信電力計算部62は、BTS1及びBTS2の各BTSに対し、MRCが移動局で使用される場合を想定して、必要ダウンリンク送信電力P'BTS1又はP'BTS2を計算する。これらの結果は、必要送信電力記憶部64の第2の記憶領域の組においてBTS1及びBTS2に割り付けられた記憶領域に記憶される。
【0052】
ステップS13において、干渉計算部66は、ステップS12で計算された必要ダウンリンク送信電力P'BTS1及びP'BTS2を利用し、BTS1がP'BTS1で送信し、BTS2がP'BTS2で送信する場合に生じるネットワーク干渉量測定値を決定する。得られた干渉量測定値IMRCは、干渉記憶部68の更に別の領域に格納される。
【0053】
次に、ステップS14において、干渉比較部70は、干渉記憶部68から取得された干渉量測定値IBST1とIBST2を比較する。IBST1がIBST2よりも小さい場合、処理はステップS15に進み、IBTS1はIMRCと比較される。ステップS15において、IBTS1<IMRCであるならば、ステップS16で、BTS選択部72は、次のタイムスロットにおけるダウンリンク信号は、ネットワーク干渉が最小限に抑えられる点に基づいて、BTS1だけによって移動局に送信されるべきであることを判定する。BTS選択部72は、BTS2が次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信しない旨を指定するBTS選択メッセージ(BSM)を生成する。BSMは、BTS2へ送信するため移動局の送信部46に送付される。同時に、BTS選択部72は、次のタイムスロットにおけるBTS1のダウンリンク送信電力がステップS8で計算された値PBTS1を取るように制御するため、BTS1に送信されるべき電力制御ビットPCBを決定する。上述の通り、このPCBは、ソフトハンドオフ動作に関与した全てのBTSに共通の単一のPCB、或いは、BTS1に固有のPCB(PCB1)のどちらでも構わない。
【0054】
ステップS14において、IBST2がIBST1未満であると判定されるか、或いは、ステップS15において、IMRCがIBST1未満であると判定された場合、処理はステップS17へ進む。ステップS17において、干渉比較部70は、IBTS2をIMRCと比較する。IBST2がIMRC未満である場合、処理はステップS18へ進み、BTS選択部72は、次のタイムスロットでの移動局に対するダウンリンク信号は、単独で動作するBTS2が最小ネットワーク干渉を生ずることに基づいて、BTS2だけによって送信されるべきであると判定する。この場合、BTS選択部72は、BTS1に対し、次のタイムスロットでの送信を抑止させる命令を発生する。また、BTS2に適用可能なPCBは、ステップS10で計算された必要送信電力PBST2を充たすようにBTS2のダウンリンク送信電力を制御するためBTS選択部72によって設定される。
【0055】
ステップS17における比較で、IMRCはIBST2以下であるという結果が得られた場合、処理はステップS19へ進み、BTS選択部72は、ネットワーク干渉が最小になるという点に基づいて、BTS1及びBTS2の両方が次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信するため使用されるべきであると判定する。この場合、BTS選択部72は、両方のBTSが次のタイムスロットで送信すべき旨のBSMを発生し、BTSが次のタイムスロット中に、ステップS12において計算された必要送信電力P'BTS1及びP'BTS2で、ダウンリンク信号を送信するようPCBを設定する。
【0056】
かくして、上記の例の場合、以下の3種類の候補基地トランシーバー局(BTS)選択対象が識別されたことがわかる。第1の候補選択対象では、BTS1だけがダウンリンク信号を送信するよう指定され、第2の候補選択対象では、BTS2だけがダウンリンク信号を送信するよう指定され、第3の候補選択対象では、BTS1とBTS2の両方がダウンリンク信号を送信するよう指定される。候補選択対象毎に、選択対象に指定された各BTSの必要送信電力PBTS(又は、P'BTS)が計算され、指定されたBTSの送信によって生ずるネットワーク干渉量測定値が計算される。これらのネットワーク干渉量測定値は、送信に伴うネットワーク干渉を低減させる傾向が得られるように、ダウンリンク信号を送信する際に使用する候補選択対象を決定するため利用される(たとえば、最小干渉量測定値は複数の干渉量測定値の比較によって見つけられる)。
【0057】
候補選択対象が唯一のBTSを指定する選択対象を含むことは必須要件ではない。たとえば、ソフトハンドオフ動作に三つのBTSが関連する場合、選択対象は、BTS1+BTS2、BTS2+BTS3、BTS3+BTS1、及び、BTS1+BTS2+BTS3である。また、候補選択対象がソフトハンドオフに関連した全てのBTSを指定する選択対象を含むことも必須要件ではない。さらに、特定の選択対象で指定されたBTSに対する送信電力は、当該移動局でダウンリンク信号の適切な受信を容易に行わせ得る値の任意の組み合わせになるよう設定され得る。かくして、たとえば、二つ以上の候補選択対象は同じBTSを指定し得るが、選択対象に対し異なる送信電力の組を指定できる。
【0058】
図9を参照して、BTS選択メッセージBSMの実現可能なフォーマットの一例を説明する。
【0059】
ソフトハンドオフ動作に関連したBTSは、ある種の方法でランク付けされる。たとえば、ランキングは、MS40によって受信されたそれぞれのダウンリンク信号DS1〜DSnの所定の特性、たとえば、受信信号強度(RSS)に基づいて移動局で実行される。或いは、ランキングは、先着順に基づいて、すなわち、BTSがソフトハンドオフ動作に関わるようになった順番で行ってもよい。或いは、ランキングはランダムに行ってもよい。ランキングが決定されると、移動局は、BTSが目下ランク付けされている順番を示すランキングメッセージRMを、制御チャネルを介して全てのBTSに送信する。
【0060】
図9に示されるように、BSMは、各BTSのランクに対応した1ビットずつを含み、これらのビットはMSで決定されたランキング順でBSMに配置される。たとえば、図8を参照して説明した例では、ソフトハンドオフ動作に関連したBTSは、BTS1とBTS2の2局しかない。移動局によって決定されたランキングの順番において、BTS2が最高ランクのBTS(ランク▲1▼)であり、もう一方のBTSであるBTS1のランクがランク▲2▼であるとする。また、干渉量測定値の比較の結果がステップS16に示されたような結果、すなわち、BTS2は次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信すべきでない場合を考える。この結果をソフトハンドオフ動作に関連したBTSに通知するため、BSM内のランク▲1▼に対応した第1ビットには0が設定され、BTS2は次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信すべきでない旨が示される。ランク▲2▼のBTSに対応したBSMの第2ビットには1が設定され、ランク▲2▼のBTSであるBTS1は、次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信すべきである旨が示される。本例の場合、二つのBTSだけがソフトハンドオフ動作に関わるので、BSMの残りのビットは、ドントケア状態に設定することができる。なお、本例の場合のBSMは、もちろん、2ビットだけでも構わない。
【0061】
BTSのランキングは、いくつかの理由から周期的に更新する必要がある。第一に、MS40が移動するのに伴って、ダウンリンク信号は新しいBTSによって受信され、或いは、既存のBTSは、検出可能なダウンリンク信号を送出できなくなる。第二に、BTS20から受信された信号の品質は、たとえば、フェージングのために変化する。したがって、ランキングを時々更新する必要がある。このような更新は、規則的な時間間隔で周期的(たとえば、GSMネットワークの場合のように数百ミリ秒毎)に行われ、或いは、フレーム毎に、若しくは、タイムスロット毎に行われる。或いは、ランキングは、新しいBTSが検出されたとき、又は、既存のBTSとの連絡が取れなくなったときに更新してもよい。
【0062】
図10は、本発明を実施するBTS20のブロック図である。BTS20は、特に、図6のMS40によって送信されたランキングメッセージRM及びBTS選択メッセージBSMを受信し、処理するように適合する。
【0063】
アンテナ素子22は、(たとえば、図示しない送受切替器を介して)受信部24及び送信部26に接続される。ソフトハンドオフ制御部28は、受信部24からアップリンク信号USを受信し、受信したUS(又は、USから取り出された信号)を、BSC30へ送信するため固定ネットワーク5に供給する。送信部26は、コネクションライン5を介して、BSC30(図5)からのダウンリンク信号DSと、ソフトハンドオフ制御部28からの禁止信号DISを受信する。
【0064】
BTS20を使用する場合、ソフトオフ領域9に進入しているMS40によって送信されたアップリンク信号には、時々ランキングメッセージRMが含まれる。BTS20内の受信部24によって検出されたアップリンク信号USは、ソフトハンドオフ制御部28に供給される。ソフトハンドオフ制御部28が受信したいずれかのアップリンク信号USにランキングメッセージRMが含まれることを検出したとき、ソフトハンドオフ制御部28は、MSによって決定されたランキング順序内でBTS20自体のランクを判定するため当該ランキングメッセージを処理する。
【0065】
各タイムスロットで、受信部24によって生成されたアップリンク信号USは、上述のようにMS40によって判定されたBTS選択メッセージBSMを含む。
【0066】
次に、受信部24によって生成されたアップリンク信号USに存在するBSMに応じたソフトハンドオフ制御部28の動作について説明する。
【0067】
BSMが受信されたときまでに、既にランキングメッセージBSMがソフトハンドオフ制御部28によって受信、処理されている場合を考える。
【0068】
BSMは、受信部24からソフトハンドオフ制御部28に供給され、ソフトハンドオフ制御部28で調べられる。ソフトハンドオフ制御部28は、最後に受信したランキングメッセージに基づいてランクをチェックし、BSM内のランクに対応したビットを調べる。ビットが0である場合、ソフトハンドオフ制御部28は、次のタイムスロットでダウンリンク信号が送信されないようにするため、禁止信号DISを送信部26に供給する。
【0069】
ネットワーク干渉の測定値IBTS1、IBTS2又はIMRCは、決定された必要送信電力での送信に関わるBTSの結果として、ソフトハンドオフ領域(図5)で動作する着目中の移動局ではなく、仮想的な移動局が被る干渉を考慮することによって、以下の如く計算される。IBTS1の場合、たとえば、干渉は、BTS1から着目中の移動局までの必要送信電力PBTS1と、仮想的な移動局に生じる関連した平均パス損失(これは、着目中の移動局の平均パス損失と同じである)とに基づいて計算される。この平均パス損失は、平均化期間がレイリーフェージングの影響を平均化(理想的には、除去)するように選択された時間平均パス損失である。すなわち、レイリーフェージングによるパス損失の変動は平均化されている。
【0070】
IMRCの場合、干渉は、仮想的な移動局のアンテナでのBTS1及びBTS2のそれぞれの搬送波電力レベルの累積和に基づいて計算される。これらの搬送波電力レベル自体は、MRCが使用されているときのBTS1及びBTS2に対する必要送信電力P'BTS1及びP'BTS2と、着目中の移動局で既に確定された(かつ、仮想的な移動局と同じであると仮定される)それぞれの平均パス損失とに基づいて計算される。
【0071】
たとえば、BTS2からのダウンリンク信号が深刻なフェードを受ける状況を考える。このとき、PL2はPL1よりも大きい。この場合、BTS2に対する必要送信電力PBTS2は、BTS1に対する必要送信電力BTS1よりも大きい。したがって、IBTS2はIBTS1よりも大きくなる。また、PL2が大きいため、P'BTS2が大きくなり、その結果として、IMRCはIBTS1よりも大きくなる。したがって、ダウンリンク信号の送信によって生ずるネットワーク干渉を低減させるため、BTS2は、次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信すべきではないと決定される。
【0072】
上記実施例の場合に、次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信するため使用されるべきBTSの選択は、移動局40で行われる。しかし、この選択を移動局40で行うことは必須ではない。図11乃至13を参照して説明する他の実施例の場合、各BTSは、変形されたソフトハンドオフ制御部を具備し、この変形されたソフトハンドオフ制御部は、ダウンリンク信号の送信可否を決定するために協働する。
【0073】
図11を参照するに、BTS120は、図9を参照して説明したBTS20と基本的に同様に構成されているが、図9のBTS20のソフトハンドオフ制御部28の代わりに、変形されたソフトハンドオフ制御部128を含む。
【0074】
変形されたソフトハンドオフ制御部128の構成は図12に示されている。
【0075】
図12から明らかにわかるように、本実施例の変形されたソフトハンドオフ制御部128は、図7に示された実施例のMS40のダウンリンク信号処理部48に含まれた送信電力記憶部54、受信電力記憶部56、必要受信電力計算部58、パス損失計算部60、必要送信電力計算部62、必要送信電力記憶部64、干渉計算部66、干渉記憶部68、及び、干渉比較部70を具備する。しかし、図7に示された実施例のダウンリンク信号入力部52の代わりに、図12に示された実施例は、アップリンク信号入力部152を含む。また、図7に示された実施例のBTS選択部72の代わりに、図12の実施例では、決定部172が設けられる。
【0076】
次に、図13のフローチャートを参照して、図12に示された実施例の動作について説明する。図13のフローチャートでは、説明を簡潔にするため、BTS1とBTS2の二つのBTSだけがソフトハンドオフ動作に関係する。図13から明らかであるように、図13のフローチャートの殆どのステップは、図7の実施例の動作を示す図8のフローチャートのステップS1〜S19と同一であるか、若しくは、対応する。
【0077】
図13のフローチャートは、ソフトハンドオフ動作中にBTS1で行われる処理に関係する。したがって、図8のフローチャートで使用されたステップS1は、図13のフローチャートでは不要である。なぜならば、BTS1のソフトハンドオフ制御部128は、BTS1の瞬時的なダウンリンク送信電力がわかっているからである(ダウンリンク送信電力は送信電力記憶部54内でBTS1に割り付けられた記憶領域に格納されている)。しかし、BTS1は、ソフトハンドオフ動作に関連したもう一方のBTSであるBTS2のダウンリンク送信電力を知る必要がある。したがって、ステップS2において、移動局から(一つのアップリンク信号USで)BTS2に関する初期送信電力ITXP2が受信される。移動局は、この情報を、たとえば、定期的に、或いは、新しいBTSがソフトハンドオフ動作に関係したときに送信するランキングメッセージRMに収容する。BTS2に関する受信された初期送信電力ITXP2は、送信電力記憶部54内でBTS2に割り付けられた記憶領域に格納される。
【0078】
なお、本実施例におけるダウンリンク電力制御は、図7の実施例と同様に行われる。そのため、移動局は、ソフトハンドオフ動作に関連する全てのBTSのダウンリンク送信電力を制御するため、単一のPCBを共用するか、或いは、移動局は。関連したBTSに固有のPCBを割り当てる。いずれの場合でも、送信電力記憶部54は、ソフトハンドオフ動作に関わる全てのBTSに適用可能なPCBを受信する必要がある。全BTSに対し1個のPCBが割り付けられている場合、ソフトハンドオフ制御部128は、移動局から受信された一つのアップリンク信号USから、この1個のPCBを取得することができる。これに対し、関連したBTS毎に移動局によって固有のPCBが割り付けられている場合、関連した各BTSが他の関連した全てのBTSのそれぞれのPCBを受信できるような機構を設ける必要がある。これを実現するための一つの適当な機構は、同時係属中の特許出願(代理人参照番号:HL59532)に開示されている。提案された機構では、移動局は、関連した全てのBTSのそれぞれのPCBが移動局によって決定された関連したBTSのランキング順に並べられた電力制御メッセージ(PCM)を、関連したBTSへ送信されるアップリンク信号に組み込む。したがって、このPCMは、各ビットが関連したBTSのPCBである点を除いて、図9に示されたBSMのフォーマットと類似したフォーマットを有する。
【0079】
かくして、図12の実施例の場合に、移動局から受信されたアップリンク信号USに組み込まれたPCB(場合によっては、PCM)は、アップリンク信号入力部152で検出され、送信電力記憶部54がソフトハンドオフ動作に関連したBTS毎の送信電力TXPを更新することができるように、送信電力記憶部54に供給される。
【0080】
ステップS2の後、処理はステップS3’へ進む。このステップS3’は、図8のフローチャートのステップ3に略対応する。ステップS3’において、アップリンク信号入力部152は、移動局から受信された一つのアップリンク信号USの中で、BTS1からのダウンリンク信号が移動局によって受信された際の電力RXP1を表す送信電力制御(TPC)信号を検出する。このBTS1に対する受信電力RXP1は、受信電力記憶部56内でBTS1に割り付けられた記憶領域に格納される。ステップS4’において、同じ動作がBTS2に対して繰り返される。
【0081】
次に、ステップS5及びS6において、パス損失計算部60は、BTS1及びBTS2によって送信されたダウンリンク信号に対するそれぞれのパス損失PL1及びPL2を計算する。
【0082】
図8のフローチャートのステップS7に対応したステップS7’では、必要受信電力計算部58は、移動局に対する必要受信電力RRXPを判定する。これは、たとえば、移動局が、送信したアップリンク信号USの一つに、ダウンリンクチャネル性能の測定値、たとえば、移動局によって受信されたダウンリンク信号のフレーム誤り率(FER)を組み込むことによって実現される。このような受信アップリンク信号USの通信チャネル測定値(FER)は、アップリンク信号入力部152によって検出され、必要受信電力計算部58に供給され、RRXPを発生させるため使用される。
【0083】
図13のフローチャートにおけるステップS8〜S15及びS17は、図8のフローチャートの対応したステップと同様である。
【0084】
図8のフローチャートのステップS16に対応したステップS16’において、BTS1内のソフトハンドオフ制御部128の決定部172は、最小ネットワーク干渉が得られることに基づいて、次のタイムスロットで移動局へダウンリンク信号DSを送信すべきBTSがBTS1(だけ)であることを決定する。この決定部172は、ダウンリンク送信電力をステップS8で決定された値PBTS1に調整するため、適切な電力制御情報(たとえば、PCB)を発生する。
【0085】
この電力制御情報は、PCBには限られず、本例では、明示的な必要送信電力PBTS1自体でも構わない。
【0086】
ステップS17において、IBTS2はIMRC未満であることが判定された場合、決定部172は、ステップS18’で、BTS1は次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信してはならないと判定する。かくして、決定部172は、禁止信号DISをBTS(BTS1)の送信部26へ供給する。
【0087】
これに対し、ステップS17において、IMRCはIBTS2以下であると判定された場合、ステップS19’で、決定部172は、BTS1及びBTS2の両方のBTSがダウンリンク信号を送信するため、次のタイムスロットで使用されるべきであると決定する。この場合、決定部172は、適切な電力制御情報(PCB、又は、場合によっては、明示的なダウンリンク送信電力P'BTS1)を送信部26へ送出する。
【0088】
図13に示された処理は、ソフトハンドオフ動作に関連したもう一方のBTSであるBTS2において、独立に実行されることがわかる(この場合、当然にステップS2において、受信、格納された受信初期送信出力は、BTS1に関連したITXP1である)。
【0089】
当然に、図13のステップS14からステップS19’における決定処理は、次のタイムスロットでダウンリンク信号を移動局へ送信する少なくとも1局のBTSが常に存在するように、ソフトハンドオフ動作に関与する個別のBTSにおいて、首尾一貫しなければならない。
【0090】
上記実施例の場合に、送信電力記憶部54は、関連したBTSの初期ダウンリンク送信電力を受信し、種々のBTSに対する電力制御ビットPCBの受信時に必要に応じてダウンリンク送信電力を更新する。しかし、PCBの代わりに、瞬時的なダウンリンク送信電力TXP自体を、タイムスロット毎に送信電力記憶部54へそのまま供給してもよい。
【0091】
また、次のタイムスロットでダウンリンク信号を送信すべきBTSの決定は、各BTSで行うのではなく、BSC30で行えることが認められる。この場合、図11に示された送信電力記憶部54、受信電力記憶部56、必要受信電力計算部58、パス損失計算部60、必要送信電力計算部62、必要送信電力記憶部64、干渉計算部66、干渉記憶部68、干渉比較部70、アップリンク信号入力部152及び決定部172は、各BTSではなく、BSCに設けられる。
【0092】
さらに、決定を行う実体(MS、BTS又はBSC)が送信電力TXP(又は、IXTP+ΣPCB)及び受信電力RXPを入手する方法は、本発明において重大な制約ではないことが容易に認められる。たとえば、MSはBTSをランク付けしなくても構わない。必要なことは、各BTSが特定の受信値(たとえば、ITXP若しくはRXP)を関連付けるBTSを識別できることだけである。このような識別は、ランク付け以外の種々の方法で実行され得る。
【0093】
また、図8及び図13に示された処理は、必ずしもタイムスロット単位で実行しなくても構わないことが認められる。RXPやPCMのような信号は、1フレーム当たりに1回だけ送信してもよく、その場合、決定処理は、フレーム単位で行われる。
【0094】
図6乃至8に示された実施例の場合、処理は主として移動局(MS)で行われ、図11乃至13に示された実施例の場合、処理は主として基地トランシーバー局(BTS)で行われる。しかし、本発明は、これらの形態に限定されるものではない。たとえば、処理は、主として基地局コントローラ、又は、移動交換センターで行われてもよい。また、この処理は、二つ以上のネットワーク構成要素に分散させてもよい。
【0095】
さらに、決定処理は、フレーム若しくはタイムスロット以外の時間間隔で行ってもよく、たとえば、ネットワーク内のRFチャネルのフェージング特性と整合した時間間隔に基づいて行ってもよい。
【0096】
以上の記述において、本発明は、提案された欧州広帯域CDMAシステム(UTRA)に関連して説明がなされているが、本発明は、IS95標準に準拠したそれ以外のシステムにも適用することができる。また、本発明は、CDMAを使用しないセルラーネットワーク、たとえば、時分割多元接続(TDMA)、波長分割多元接続(WDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、及び、空間分割多元接続(SDMA)のような多元アクセス方式、並びに、これらの多元アクセス方式の任意の組み合わせを使用するネットワークにも適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 IS95に準拠したセルラー移動電気通信網の構成図である。
【図2】図1のネットワークによって行われるソフトハンドオフ動作におけるアップリンク信号の処理を説明するための概略図である。
【図3】ソフトハンドオフ動作におけるダウンリンク信号の処理を説明するための概略図である。
【図4】図1のネットワークにおけるタイムフレームのフォーマットの説明図である。
【図5】本発明を実施する移動電気通信網の構成図である。
【図6】本発明を実施する移動局の略構成図である。
【図7】図6の移動局の詳細構成図である。
【図8】図6の移動局の動作を説明するフローチャートである。
【図9】図6の移動局によって送信されたメッセージの実現可能なフォーマットを説明する概略図である。
【図10】本発明を実施する基地トランシーバー局の構成図である。
【図11】本発明を実施する別の基地トランシーバー局の構成図である。
【図12】図11の基地トランシーバー局の詳細構成図である。
【図13】図11の基地トランシーバー局の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
48 ダウンリンク信号処理部
52 ダウンリンク信号入力部
54 送信電力記憶部
56 受信電力記憶部
58 必要受信電力計算部
60 パス損失計算部
62 必要送信電力計算部
64 必要送信電力記憶部
66 干渉計算部
68 干渉記憶部
70 干渉比較部
72 BTS選択部
Claims (2)
- 移動局が無線チャネルを介して、ハンドオフモードの複数の基地局の各々からのフレーム構成の下り信号の受信及び前記複数の基地局への上り信号の送信が可能なセルラー移動通信網であって、
前記移動局は、
前記複数の基地局からの下り信号の受信電力を測定する手段と、
前記下り信号の中の情報から求められる下りリンク送信電力と、前記受信電力と、許容可能な品質の前記下り信号を得るための必要受信電力とに基づいて、前記各基地局が単独で下り信号を送信する場合、及び前記各基地局の複数が下り信号を送信し、移動局がそれらを合成受信する場合それぞれについて、前記各基地局の必要下りリンク送信電力を求め、
前記必要下りリンク送信電力に基づき、前記各基地局がそれぞれ単独で前記必要下りリンク送信電力で下り信号を送信する場合に生じるネットワーク干渉量及び前記各基地局の複数が前記必要下りリンク送信電力で下り信号を送信する場合に生じるネットワーク干渉量に基づいて、基地局選択情報及び該基地局での電力制御情報を、周期的に決定する手段と、
該基地局選択情報及び該電力制御情報を含む上り信号を、周期的に送信する手段と、
を有し、
前記基地局は、
基地局制御局から移動局へ送信するための下り信号を受信する手段と、
移動局からの上り信号を受信する手段と、
上り信号に含まれる前記基地局選択情報に基づき、前記基地局制御局から受信した下り信号の送信又は非送信、及び前記電力制御情報に基づき、送信する場合の送信電力を制御する手段と、
を有する、
ことを特徴とするセルラー移動通信網。 - 下り信号の送信及び移動局からの上り信号を受信可能な複数の基地局に下り信号を供給する基地局制御局を有する移動通信網に含まれる基地局における送信制御方法であって、
ソフトハンドオフモードにある移動局から、該移動局において測定された複数の基地局からの下り信号の受信電力と、前記下り信号の中の情報から求められる下りリンク送信電力と、許容可能な品質の前記下り信号を得るための必要受信電力とに基づいて、前記各基地局が単独で下り信号を送信する場合、及び前記各基地局の複数が下り信号を送信し、移動局がそれらを合成受信する場合それぞれについて、前記各基地局の必要下りリンク送信電力が求められ、前記必要下りリンク送信電力に基づき、前記各基地局がそれぞれ単独で前記必要下りリンク送信電力で下り信号を送信する場合に生じるネットワーク干渉量及び前記各基地局の複数が前記必要下りリンク送信電力で下り信号を送信する場合に生じるネットワーク干渉量に基づいて決定された基地局選択情報及び該基地局での電力制御情報を含む上り信号を受信し、
受信した上り信号の基地局選択情報から、自基地局が所望の基地局であるか否かを識別し、
前記識別結果に応じ、その後の前記基地局からの下り信号の送信をするか否かを決定し、
前記決定結果に基づいて、前記基地局が基地局制御局から受信したその後の下り信号の送信を禁止または、前記基地局が基地局制御局から受信したその後の下り信号を前記電力制御情報に基づいて送信する、
ことを特徴とする送信制御方法。
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