JP3756019B2 - 偏光ユニット及びその製造方法並びに遠隔指示位置検出方法及び遠隔位置指示装置及び遠隔指示位置検出装置及びポインティング装置 - Google Patents

偏光ユニット及びその製造方法並びに遠隔指示位置検出方法及び遠隔位置指示装置及び遠隔指示位置検出装置及びポインティング装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種の偏光子を組み合わせた偏光ユニット及びその製造方法、並びにこの偏光ユニットを用いたポインティング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータの普及に伴って、テレビ、オーディオ機器にCPUを搭載し、メニュー画面を表示させて各種の設定を行えるようになってきた。また、これらのテレビ、オーディオ機器にはリモートコントロール装置が無くてはならないものになり、各種の設定を行う際にもリモートコントロール装置を用いて機器本体のディスプレイ画面に映し出されるメニュー画面上のカーソルを移動し、設定位置或いは設定変更位置を指示して必要事項の入力を行えるようになりつつある。
【0003】
また、一般に普及しているリモートコントロール装置は、赤外線などの光を用いて機器本体に信号を伝達するものであり、機器本体との間に接続ケーブルが不要なので、とても便利に使用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のリモートコントロール装置では、メニュー画面上のカーソルを移動する際には、手元にあるリモートコントロール装置のキーボード上のカーソル移動キーを操作して行わなければならない。このため、人間の感覚や動作に即してカーソルを移動することが極めて困難であった。
【0005】
例えば、パーソナルコンピュータでゲームソフト等を行う際にはジョイスティックを用いて自由にカーソル移動を行うことができるが、上記のテレビ、オーディオ機器のリモートコントロール装置を用いた場合にはジョイスティックを用いたようなカーソル移動を行うことができない。
【0006】
本発明の目的は上記の問題点に鑑み、人間の感覚や動作に即して自由にカーソルを移動することができる光を用いた偏光ユニット、並びに遠隔指示位置検出方法とポインティング装置及びこれを構成する遠隔位置指示装置、遠隔指示位置検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために請求項1では、同一面内に2つ以上の領域を有し、各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が設けられ、これらの偏光子が一体化されてなる偏光ユニットであって、互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域を有し、各偏光子を透過可能な光の偏光面が、前記2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている偏光ユニットを提案する。
【0008】
該偏光ユニットを通過した光は、前記各領域毎に偏光面が異なる2つ以上の偏光として射出される。これにより、隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等を指示位置とし、受光側において各偏光成分の受光量を検出することにより前記指示位置を容易に検出することができる。また、前記4つの領域の境界線の交点を指示位置とすることにより、受光側における指示位置の検出が容易になる。さらに、前記互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように構成されているので、受光側において同じ構成の偏光ユニットを用いることにより、入射光のズレの検出を容易に行うことができ、偏光の境界線及び境界線の交点の位置を各偏光成分の受光量から容易に算出して検出することができる。
【0009】
た、請求項2では、請求項1記載の偏光ユニットにおいて、板状又はフィルム状をなしている偏光ユニットを提案する。
【0010】
該偏光ユニットによれば、板状又はフィルム状をなしているので、容易に加工できると共に小型化も容易に行える。
【0011】
また、請求項3では、請求項1記載の偏光ユニットにおいて、1つの板又はフィルムからなる基板上に各偏光子が一体形成されている偏光ユニットを提案する。
【0012】
該偏光ユニットによれば、各偏光子が1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されているので、複数の偏光子を接着剤等により接続したときに生じる領域の境界における遮光成分を除去できる。
【0013】
また、請求項4では、請求項1記載の偏光ユニットにおいて、前記偏光子は、板又はフィルムからなる基板と該基板上に形成された偏光層からなり、該偏光層は硬化した媒体と該媒体に分散され且つ一定方向に配列された棒状偏光粒子とから構成されている偏光ユニットを提案する。
【0014】
該偏光ユニットによれば、前記棒状偏光粒子の長軸方向が光の吸収軸を形成し、該長軸方向に直交する方向が光の透過軸となる。また、板状またはフィルム状の形状とすることができるので、比較的薄く形成することができる。
【0015】
また、請求項5では、同一面内に2つ以上の領域を有し、各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が形成されている偏光ユニットの製造方法であって、磁性体からなる棒状偏光粒子を分散させた透光性の液状媒体を基板面に塗布した後、該基板面を2つ以上の領域に分割し、各領域毎に互いに異なる方向に磁界を印加して前記棒状偏光粒子を前記基板面にほぼ平行な一定方向に配列させた後に前記媒体を硬化させて偏光層となす偏光ユニットの製造方法を提案する。
【0016】
該偏光ユニットの製造方法によれば、基板面が2つ以上の領域に分割され、各領域毎に互いに異なる方向に磁界が印加されると、前記磁性体からなる棒状偏光粒子は透光性の液状媒体中でその長軸方向を変え、該長軸が基板面に平行で且つ磁界の方向に一致するように配列される。これにより、各領域には、透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が形成される。また、同一工程の磁界印加によって2以上の異なる偏光面の棒状偏光素子を配列させるので、比較的少ない工程で作成することができる。
【0017】
また、請求項6では、同一面内に2つ以上の領域を有し、各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が形成されている偏光ユニットの製造方法であって、棒状偏光粒子を分散させた透光性の液状媒体を基板面に塗布した後、該基板面を2つ以上の領域に分割し、各領域毎に互いに異なる方向に電界を印加して前記棒状偏光粒子を前記基板面にほぼ平行な一定方向に配列させた後に前記媒体を硬化させて偏光層となす偏光ユニットの製造方法を提案する。
【0018】
該偏光ユニットの製造方法によれば、基板面が2つ以上の領域に分割され、各領域毎に互いに異なる方向に電界が印加されると、前記棒状偏光粒子は透光性の液状媒体中でその長軸方向を変え、該長軸が基板面に平行で且つ電界の方向に一致するように配列される。これにより、各領域には、透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が形成される。また、2つ以上の異なる偏光面の偏光素子が同じ工程の電界印加によって形成されるので、比較的少ない工程で作成することができる。
【0019】
また、請求項7では、遠隔位置指示装置から光を射出し、該射出された光を遠隔指示位置検出装置により受光して前記遠隔位置指示装置の指示する位置を検出する遠隔指示位置検出方法であって、前記遠隔位置指示装置から、光射出方向にほぼ直交する面内の互いに独立した2つ以上の領域毎に偏光面が互いに異なるように偏光された光を射出し、前記遠隔指示位置検出装置では、前記領域毎に異なる偏光のそれぞれを透過する2つ以上の偏光子を前記領域に対応して備え、且つ前記遠隔位置指示装置から射出された光を前記偏光子に受けて、該偏光子の領域毎の透過光量に基づいて前記遠隔位置指示装置の指定する位置を検出する遠隔指示位置検出方法を提案する。
【0020】
該遠隔指示位置検出方法によれば、前記遠隔位置指示装置から各領域毎に偏光面が異なる2つ以上の偏光が射出される。また、受光側の遠隔指示位置検出装置においては、前記遠隔位置指示装置から射出された前記領域毎に異なる偏光のそれぞれを透過する2つ以上の偏光子が前記領域に対応して設けられ、且つ前記遠隔位置指示装置から射出された光は前記偏光子を介して受光される。ここで、偏光子の偏光面とは異なる偏光面の偏光が該偏光子を通過するときは、これらの偏光面の角度の違いによって透過光量が異なるので、前記領域の境界線或いは境界線の交点等の位置を検出できる。これにより、前記遠隔指示位置検出装置は、前記偏光子の領域毎の透過光量に基づいて前記遠隔位置指示装置の指定する位置を検出することができる。
【0021】
また、請求項8では、請求項7記載の遠隔指示位置検出方法において、前記遠隔位置指示装置波、各領域の偏光子から射出する各偏光を、少なくとの隣接領域方向に広がる所定の放射角度をもって射出する遠隔指示位置検出方法を提案する。
【0022】
該遠隔指示位置検出方法によれば、各偏光が少なくとも隣接領域方向に広がる所定の放射角度をもって射出されるため、前記遠隔位置指示装置からの距離が増加するに伴って各偏光の境界付近においては各偏光成分が重なり合い且つ各偏光成分の光量は前記境界線に対して直行する方向に向けて関数的な変化を示す。これにより、前記境界付近において重なり合った各偏光成分の光量を検出することにより射出当初の境界線位置を検出することができる。さらに、隣り合う偏光成分が重なることにより、前記遠隔位置指示装置から射出される光を前記遠隔指示位置検出装置において受光するときの受光面積の縮小を図ることができる。即ち、前記境界付近において各偏光成分が重なり合わないときは、前記遠隔位置指示装置における光の射出方向の可変範囲を考慮して、受光側の遠隔指示位置検出装置においては前記可変範囲に相当する面積、即ち前記射出当初の境界線を受光できる面積を設けなければならない。しかし、前記隣り合う偏光成分が重なることにより、前記遠隔指示位置検出装置において前記射出当初の境界線位置を受光できなくても前記境界線付近において重なり合った各偏光成分の光量を検出することにより射出当初の境界線位置を検出することができる。これにより、前記遠隔位置指示装置から射出される光を前記遠隔指示位置検出装置において受光するときの受光面積の縮小を図ることができる。
【0023】
また、請求項9では、請求項7又は8記載の遠隔指示位置検出方法において、前記遠隔位置指示装置から光射出方向にほぼ直交する面内の互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域毎に偏光面が互いに異なるように偏光された光を射出し、前記遠隔指示位置検出装置では、前記遠隔位置指示装置からの光入射方向にほぼ直交する面内の互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域内に、前記遠隔位置指示装置から射出される偏光のそれぞれを透過する4つの偏光子を前記4つの領域に対応して備え、且つ前記遠隔位置指示装置から射出された光を前記偏光子に受けて、該偏光子の領域毎の透過光量に基づいて前記遠隔位置指示装置の指定する位置を検出する遠隔指示位置検出方法を提案する。
【0024】
該遠隔指示位置検出方法によれば、前記遠隔位置指示装置から射出される4つの偏光の偏光面は互いに異なり、受光側の遠隔指示位置検出装置において前記遠隔位置指示装置から射出された偏光を透過する4つの偏光子が用いられているので、各偏光子を透過する光量から、受光した偏光の境界線及び境界線の交点の位置を容易に算出して検出することができる。これにより、前記遠隔位置指示装置による指示位置を検出することができる。
【0025】
また、請求項10では、請求項9記載の遠隔指示位置検出方法において、前記遠隔位置指示装置からは、前記直交する2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域の光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域の光の偏光面の交叉角度が45度をなすような4つの偏光を射出し、前記遠隔指示位置検出装置の各偏光子を透過可能な光の偏光面を、前記互いに対角に位置する2つの領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし且つ前記隣接する2の領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定する遠隔指示位置検出方法を提案する。
【0026】
該遠隔指示位置検出方法によれば、互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域において、互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように構成されているので、受光側における入射光のズレによる偏光の透過割合の算出が容易であり、偏光の境界線及び境界線の交点の位置を受光量から容易に算出して検出することができる。
【0027】
また、請求項11では、遠隔指示位置検出装置に対して光を射出し該光の射出方向を変化させて指示位置を変化させる遠隔位置指示装置であって、透過可能な光の偏光面が互いに異なる2つ以上の偏光子と、該偏光子の光入射側に設けられ且つ各偏光子に光を入射する1つ以上の発光素子とを備えている遠隔位置指示装置を提案する。
【0028】
該遠隔位置指示装置によれば、前記発光素子から射出された光は、偏光ユニットを通過して前記各領域毎に偏光面が異なる2つ以上の偏光として射出される。これにより、隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等を指示位置とし、受光側において各偏光成分の光量を検出することにより前記指示位置を検出できるので、指示位置の伝達を行うことができる。
【0029】
また、請求項12では、請求項11記載の遠隔位置指示装置において、4つの偏光子を備え、各偏光子は光射出方向にほぼ直交する平面内に存在し且つ互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域に配置されている遠隔位置指示装置を提案する。
【0030】
該遠隔位置指示装置によれば、前記4つの領域の境界線の交点等を指示位置とすることにより、各偏光成分の光量に基づく受光側における指示位置の算出処理が容易になる。
【0031】
また、請求項13では、請求項12記載の遠隔位置指示装置において、前記偏光子を透過可能な光の偏光面が、前記2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている遠隔位置指示装置を提案する。
【0032】
該遠隔位置指示装置によれば、互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域において、前記互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように構成されているので、受光側において送信側に対応した2つ以上の偏光子を同じ構成で用いることにより、偏光の境界線及び境界線の交点の位置を受光量から容易に算出して検出することができる。
【0033】
また、請求項14では、請求項11、12又は13記載の遠隔位置指示装置において、前記偏光子は板状又はフィルム状をなしている遠隔位置指示装置を提案する。
【0034】
該遠隔位置指示装置によれば、前記偏光子が板状又はフィルム状をなしているので、容易に加工できると共に小型化も容易に行える。
【0035】
また、請求項15では、請求項11乃至14の何れかに記載の遠隔位置指示装置において、前記2つ以上の偏光子は1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されている遠隔位置指示装置を提案する。
【0036】
該遠隔位置指示装置によれば、各偏光子が1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されているので、複数の偏光子を接着剤等により接続したときに生じる領域の境界における遮光成分を除去できる。
【0037】
また、請求項16では、請求項11乃至15の何れかに記載の遠隔位置指示装置において、前記偏光子は、板又はフィルムからなる基板と該基板上に形成された偏光層からなり、該偏光層は硬化した媒体と該媒体に分散され且つ一定方向に配列された棒状偏光粒子とから構成されている遠隔位置指示装置を提案する。
【0038】
該遠隔位置指示装置によれば、前記棒状偏光粒子の長軸方向が光の吸収軸を形成し、該長軸方向に直交する方向が光の透過軸となる。また、板状またはフィルム状の形状となるので、比較的薄くすることができる。
【0039】
また、請求項17では、請求項11記載の遠隔位置指示装置において、前記偏光ユニットの光射出面に対して直交し、且つ隣り合う前記領域の境界線上に配置された遮光板を設けた遠隔位置指示装置を提案する。
【0040】
該遠隔位置指示装置によれば、前記偏光ユニットにおける各領域の光射出面から射出される光は、ほとんどの場合、ある程度の広がり角度をもって射出されるが、前記遮光板を設けることにより、この広がり角度をなくす或いは低減することができ、各偏光子から射出される偏光の重なり具合を調整することができる。
【0041】
また、請求項18では、請求項11乃至17の何れかに記載の遠隔位置指示装置において、所定の電気信号を発生する信号発生手段と、該電気信号に同期して前記発光素子の発光を強度変調する変調手段とを設けた遠隔位置指示装置を提案する。
【0042】
該遠隔位置指示装置によれば、前記発光素子による発光は前記信号発生手段から発生された電気信号に基づいて前記変調手段によって強度変調される。これにより、前記信号発生手段から発生される電気信号を命令信号や伝達情報信号等にすれば、受光側では指示位置を検出することができると共に受光した光を復調することによりこれらの情報を再生することができる。
【0043】
また、請求項19では、遠隔位置指示装置から射出された偏光面が互いに異なる2つ以上の偏光を受け該光の射出方向に基づいて指示位置を検出する遠隔指示位置検出装置であって、透過可能な光の偏光面が互いに異なる2つ以上の偏光子と、各偏光子の光射出側に設けられ且つ偏光子を透過して入射する光量に対応してレベル変化する電気信号を出力する2つ以上の受光素子と、各受光素子から出力される電気信号に基づいて前記遠隔位置指示装置によって指示された位置を検出する指示位置検出手段とを備えている遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0044】
該遠隔指示位置検出装置によれば、例えば前記遠隔位置指示装置から射出された2つ以上の偏光の隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等を指示位置とすれば、受光側においてこの指示位置を検出することができる。即ち、受光側において前記遠隔位置指示装置から射出された2つ以上の偏光のそれぞれに対応した偏光子を備えることにより、これらの各偏光子に入射される偏光の偏光面が該偏光子の偏光面と一致すれば入射したすべての偏光が透過され、入射光の偏光面が偏光子の偏光面と異なるとこれらの偏光面の交叉角度に対応して透過光量が低下する。これにより、各偏光子の透過光を前記受光素子によって受光してその光量に対応した電気信号を得ることにより、前記位置検出手段によって前記2つ以上の偏光の隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等の指示位置を検出することができる。
【0045】
また、請求項20では、請求項19記載の遠隔指示位置検出装置において、前記偏光子は互いに所定の距離をあけて配置されている遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0046】
該遠隔指示位置検出装置によれば、各偏光子が互いに距離をあけて配置されているので、各偏光子の間に自由空間を形成でき、該自由空間に比較的広範囲の任意の装置、例えば表示装置等を配置可能となる。
【0047】
また、請求項21では、請求項19記載の遠隔指示位置検出装置において、前記2つ以上の偏光子として、同一面内に2つ以上の領域を有し且つ各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が設けられている偏光ユニットを用いた遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0048】
該遠隔指示位置検出装置によれば、各偏光子が同一面内に配置されたユニットに形成されているので、製造作業の簡略化を図ることができる。
【0049】
また、請求項22では、請求項21記載の遠隔指示位置検出装置において、前記偏光ユニットは互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域を有している遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0050】
該遠隔指示位置検出装置によれば、前記遠隔位置指示装置によって互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域毎に互いに異なる偏光面を有する偏光が射出されると、前記4つの領域の境界線の交点等を指示位置とすることができるので、前記指示位置の検出を容易に行うことができる。
【0051】
また、請求項23では、請求項22記載の遠隔指示位置検出装置において、前記偏光ユニットの各偏光子を透過可能な光の偏光面が、前記2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0052】
該遠隔指示位置検出装置によれば、互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域において、互いに隣接しない2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように構成されているので、偏光の境界線及び境界線の交点の位置を受光量から算出する際の演算処理を簡略化することができる。
【0053】
また、請求項24では、請求項22記載の遠隔指示位置検出装置において、前記偏光ユニットは板状又はフィルム状をなしている遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0054】
該遠隔指示位置検出装置によれば、加工が容易であると共に装置の小型化も容易に行える。
【0055】
また、請求項25では、請求項22記載の遠隔指示位置検出装置において、前記偏光ユニットは1つの板又はフィルムからなる基板上に各偏光子が一体形成されてなる遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0056】
該遠隔指示位置検出装置によれば、各偏光子が1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されているので、複数の偏光子を接着剤等により接続したときに生じる領域の境界における遮光成分が除去される。
【0057】
また、請求項26では、請求項22記載の遠隔指示位置検出装置において、前記偏光ユニットの各偏光子は、板又はフィルムからなる基板と該基板上に形成された偏光層からなり、該偏光層は硬化した媒体と該媒体に分散され且つ一定方向に配列された棒状偏光粒子とから構成されている遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0058】
該遠隔指示位置検出装置によれば、前記棒状偏光粒子の長軸方向が光の吸収軸を形成し、該長軸方向に直交する方向が光の透過軸となる。また、板状またはフィルム状であるので、比較的薄くすることができる。
【0059】
また、請求項27では、請求項19乃至26の何れかに記載の遠隔指示位置検出装置において、全ての受光素子から出力される電気信号に基づいて、前記全ての偏光子に入射される光量の和を求める全入射光量検出手段と、該全入射光量検出手段によって求められた光量値が常にほぼ一定レベルになるように前記各受光素子から出力される電気信号のレベルを互いに同期して制御するレベル制御手段とを設けた遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0060】
該遠隔指示位置検出装置によれば、全ての受光素子から出力される電気信号に基づいて、前記全入射光量検出手段によって前記全ての偏光子に入射される光量の和が求められ、該全入射光量検出手段によって求められた光量が常にほぼ一定レベルになるように、レベル制御手段によって前記各受光素子から出力される電気信号のレベルが互いに同期して制御される。これにより、遠隔位置指示装置から射出された光量がガウス分布を示すような場合にも、前記偏光の境界位置の変化による受光量の変化を比較的正確に検出することができる。
【0061】
また、請求項28では、請求項19乃至27の何れかに記載の遠隔指示位置検出装置において、前記偏光子に入射される光が所定の通信信号に同期して強度変調されているときに、前記受光素子から出力される電気信号を復調して前記通信信号を再生する通信信号再生手段を設けた遠隔指示位置検出装置を提案する。
【0062】
該遠隔指示位置検出装置によれば、前記偏光子に入射される光が所定の通信信号に同期して強度変調されているときは、前記通信信号再生手段によって前記受光素子から出力される電気信号が復調されて前記通信信号が再生される。
【0063】
また、請求項29では、前記請求項11乃至18の何れかに記載の遠隔位置指示装置と、該遠隔位置指示装置に対応した前記請求項19乃至28の何れかに記載の遠隔指示位置検出装置とからなるポインティング装置を提案する。
【0064】
該ポインティング装置によれば、前記遠隔位置指示装置から前記各領域毎に偏光面が異なる2つ以上の偏光を射出し、隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等を指示位置とすれば、前記遠隔指示位置検出装置において受光量を検出することにより前記指示位置を容易に検出することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0066】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるポインティング装置を示す構成図である。図において、1Aは遠隔位置指示装置(以下、位置指示装置と称する)、2Aは遠隔指示位置検出装置(以下、位置検出装置と称する)であり、これらによってワイアレスで指示位置を伝達するポインティング装置が構成されている。
【0067】
位置指示装置1Aは、偏光ユニット11、駆動回路12、及び発光素子13を備え、これらは図示せぬケース内に収納され片手で保持することができる。
【0068】
偏光ユニット11は、4つの偏光素子11a〜11dによって構成され、図2に示すように1辺が約2cmの正方形の基板状に形成されている。各偏光子11a〜11dは1辺が約1cmの正方形をなし、各偏光子11a〜11dの偏光面は、互いに対角に位置する2つの偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし且つ隣接する2の偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている。即ち、図2に向かって左上の偏光子11aの偏光面は垂直に設定され、右上の偏光子11bの偏光面は左下がり45度に、右下の偏光子11cの偏光面は水平に、また左下の偏光子11dの偏光面は右下がり45度にそれぞれ設定されている。
【0069】
尚、偏光ユニット11は、個別に作製された偏光子11a〜11dを接着剤等を用いて接着して一体化しても良いし、後述する方法によって同一基板面に4種類の偏光子を形成したものであっても良い。
【0070】
駆動回路12は、LED等の発光素子13に通電して、発光素子13を発光させる。
【0071】
また、偏光ユニット11は発光素子13の光射出側に設けられ、発光素子13の光射出方向にほぼ直交するように且つ光射出方向の中心軸上に中心が位置するように配置されている。さらに、発光素子13から射出された光は偏光ユニット11を透過してのみ外部に射出されるように図示せぬ遮光部材が設けられている。
【0072】
位置検出装置2Aは、偏光ユニット21、4つの受光素子22a〜22d、演算回路23を備えている。
【0073】
偏光ユニット21は、上記偏光ユニット11と同一の構成である。即ち、偏光ユニット21は、4つの偏光素子21a〜21dによって構成され、図2に示すように1辺が約2cmの正方形の基板状に形成されている。各偏光子21a〜21dは1辺が約1cmの正方形をなし、各偏光子21a〜21dの偏光面は、互いに対角に位置する2つの偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし且つ隣接する2の偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている。即ち、図2に向かって左上の偏光子21aの偏光面は垂直に設定され、右上の偏光子21bの偏光面は左下がり45度に、右下の偏光子21cの偏光面は水平に、また左下の偏光子21dの偏光面は右下がり45度にそれぞれ設定されている。
【0074】
受光素子22a〜22dは、例えばフォトダイオードからなり、入射光量に対応してレベルが変化する電流或いは電圧を出力するものであり、それぞれ各偏光子21a〜21dの光射出側に1対1に対応して配置されている。
【0075】
また、各偏光子21a〜21dを透過した光のみが、これらに対応する受光素子22a〜22dのみに入射されるように、各受光素子22a〜22dの周囲には図示せぬ遮光部材が設けられている。即ち、位置指示装置1Aから射出された光を偏光ユニット21の光入射面に受けたときに、各受光素子22a〜22dは対応する偏光子21a〜21dを透過した光のみを受光できるようになっている。
【0076】
ここで、図1に示すように、偏光ユニット21は、位置指示装置1Aの偏光ユニット11に対して各偏光子21a〜21dが面対称な位置関係になるように配置されている。
【0077】
演算回路23は、各受光素子22a〜22dから出力される電流或いは電圧を入力して、これらの電流或いは電圧のレベルに基づいて、位置指示装置1Aが指示する位置を検出して、偏光ユニット21の面内の座標情報を表す2つの信号Sx,Syを出力端子24a,24bから出力する。
【0078】
次に、前述の構成よりなる本実施形態の動作を説明する。
【0079】
尚、本実施形態では、位置指示装置1Aにおける発光素子13の発光中心点と偏光ユニット11における中心、即ち4つの偏光子11a〜11dの一角が交わる点とを結ぶ直線が、位置検出装置2Aにおける偏光ユニット21の光入射面を含む平面と交わる点を指示位置として検出している。
【0080】
以下、詳細に説明する。
【0081】
位置指示装置1Aの発光素子13から射出された光は偏光ユニット11を透過してのみ位置検出装置2Aに向けて射出される。これにより、位置検出装置2Aの偏光ユニット21の光入射面には、例えば図3に示すように位置指示装置1Aからの射出光が入射される。このとき、位置指示装置1Aからの光射出方向の変化に伴って前記指示位置Apが変化する。また、指示位置Apの変化に伴って、偏光ユニット21の各偏光子21a〜21dに入射される偏光成分も変化する。
【0082】
例えば図3に示すように、右上に位置する偏光子21b内に指示位置Apが存在するときは、左下に位置する偏光子21dを除いて他の3つの偏光子21a〜21cのそれぞれを透過する偏光の光量は入射する偏光の光量よりも低下する。
【0083】
即ち、偏光子21dには入射する偏光の全ての偏光面が透過可能な偏光面であるが、他の3つの偏光子21a〜21cに入射される偏光には偏光子21a〜21cの偏光面とは異なる偏光面を有する偏光成分が含まれている。これにより、各偏光子21a〜21dに入射される偏光成分の割合を算出することにより、指示位置Apを例えばX−Y座標を用いて特定することができる。例えば、偏光子21a〜21dが入射光の全てを透過するときの透過率を“2”とすると、図3及び図4に示すように境界線31a,31bの交点を指示位置Apとするときは、図4に示すように、偏光子21a〜21dのもつ偏光面と入射光の偏光面が一致している領域32a,33a,34a,35aでは透過率が“2”、一致しないときは“1”又は“0”となる。偏光子21a〜21dの偏光面と入射光の偏光面の交叉角度が45度になる領域32b,33b,33c,34bでは透過率が“1”であり、交叉角度が90度になる領域33dでは透過率は“0”となる。
【0084】
ここで、偏光ユニット21の中心点、各偏光子21a〜21dの一角が交わる点をX−Y座標の原点とし、さらに図5に示すように各偏光子21a〜21dを透過する光量、即ち各受光素子22a〜22dによって受光された光量をそれぞれ“A”、“B”、“C”、“D”とすると、指示位置ApのX−Y座標(x1,y1)は、次の(1)式及び(2)式で表される。
1=B+C−A−D …(1)
1=A+B−C−D …(2)
また、偏光ユニット21の各偏光子21a〜21dの1辺の長さをdとすると、上記(1)式及び(2)式の右辺は、次の(3)式及び(4)式で表される。
B+C−A−D=[(d−y1)*x1+(d−x1)(d−y1)+y1*(d−x1)]
+[d*x1+2*(d−x1)*d]
−[2*d*(d−y1)−y1*d]
−[2*d*d]
=−2*x1*d …(3)
A+B−C−D=[2*d*(d−y1)−y1*d]
+[(d−y1)*x1+(d−x1)(d−y1)+y1*(d−x1)]
−[d*x1+2*(d−x1)*d]
−[2*d*d]
=−2*y1*d …(4)
ここで、*は乗算を表す。
【0085】
上記(3)式及び(4)式を、指示位置ApのX−Y座標(x1,y1)について解くと、次の(5)式及び(6)式が得られる。
1=−(B+C−A−D)/2d …(5)
1=−(A+B−C−D)/2d …(6)
従って、演算回路23において上記(5)式及び(6)式の計算を行うことにより位置指示装置1Aによる指示位置Apを位置検出装置2Aにおいて検出することができる。
【0086】
また、上記偏光ユニット11,21のように、互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域において、互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように構成したので、受光側における入射光のズレによる偏光の透過割合の算出を非常に簡単に行うことができる。
【0087】
尚、必要に応じて、発光素子13と偏光ユニット11との間にレンズを設けても良い。また、位置指示装置1Aにおいて、各偏光子11a〜11d毎に発光素子を備えても良い。さらにまた、偏光ユニット21の各偏光子21a〜21dのそれぞれと受光素子22a〜22dとの間にレンズを設けて受光素子に集光するようにしても良い。
【0088】
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0089】
図6は、第2の実施形態のポインティング装置を示す構成図である。図において、前述した第1の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第1の実施形態と第2の実施形態との相違点は、第2の実施形態においては第1の実施形態の位置指示装置1Aに遮光板14を設けたことである。
【0090】
即ち、位置指示装置1Bにおける偏光ユニット11の光射出側には、偏光子11a〜11dの境界線上に光射出方向に突出した十字型の遮光板14が設けられている。偏光ユニット11における各領域の光射出面から射出される光は、ほとんどの場合、ある程度の広がり角度をもって射出されるが、このように遮光板14を設けることにより、この広がり角度をなくす或いは低減することができ、各偏光子11a〜11dから射出される偏光の重なり具合を調整することができ、位置検出装置2A側での検出精度の向上を図ることができる。
【0091】
偏光板内の構造を工夫することにより、各偏光の射出の光分布を遮光することもできるし、偏光の方向を制御して、強度分布を作ることもできる。
【0092】
例えば、遮光板の代わりに遮光部を偏光ユニットの表面または内部に形成しても良い。遮光部は、例えば棒状粒子を垂直配向して、十字型の窓にすることにより形成することができる。さらに、棒状粒子の垂直配向の状態を変えることによって、偏光の異なる入射光の強度分布が制御される。
【0093】
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0094】
図7は第3の実施形態のポインティング装置における位置検出装置を示す構成図である。図において、前述した第2の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第2の実施形態と第3の実施形態との相違点は、第3の実施形態においては第2の実施形態の位置検出装置2Bに増幅回路26、フィルタ回路27、オートゲインコントロール回路(以下、AGC回路と称する)28を設けたこと、及び演算回路23に代えて演算回路23’を備えたことである。
【0095】
即ち、位置検出装置2Cにおいて、各受光素子22a〜22dから出力される信号はそれぞれ増幅回路26の増幅器26a〜26dによって増幅された後に演算回路23’に入力される。これらの増幅器26a〜26dの増幅率はAGC回路28の制御信号に基づいて互いに同期して制御される。即ち、AGC回路28は、信号Szのレベルが常に一定になるように各増幅器26a〜26dの増幅率を制御する。尚、AGC回路28の動作に関しては後述する。
【0096】
演算回路23’は、各増幅器26a〜26dから出力される電気信号を入力し、これらの信号に前述した(5)式及び(6)式の演算を施して指示位置ApのX座標及びY座標を表す電気信号をフィルタ回路27を介して信号Sx、Syとして出力すると共に、各増幅器26a〜26dから入力した電気信号のレベルを全て加算したレベルを有する信号をフィルタ回路27を介して信号Szとして出力する。ここで、AGC回路28の非動作時には、信号Szのレベルは受光素子22a〜22dによって受光される全光量に対応してレベルが変化する。
【0097】
フィルタ回路27は、上記各信号Sx,Sy,Szに対応して3つの帯域通過型フィルタ(以下、BPFと称する)27a〜27cを備えている。各BPF27a〜27cは、偏光ユニット21を透過して受光素子22a〜22dに入射した外乱光等のパルス成分を除去するためのものである。
【0098】
前述の構成によれば、位置指示装置1Bと位置検出装置2Cとの間の距離が変化し、これに伴って位置検出装置2Cの各受光素子22a〜22dに入射される光量が変わっても指示位置Apの検出を正確に行うことができる。
【0099】
また、遠隔位置指示装置において発光素子13の駆動電流或いは射出光に対して特定の信号に基づいて変調をかけることにより、信号Sz等を用いて前記信号を受信することができる。このように、指示位置検出と同時に信号の伝達も行うことができる。
【0100】
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。
【0101】
第4の実施形態におけるポインティング装置の構成は前述した第3の実施形態とほぼ同様であり、異なる点は位置指示装置1Bから所定の放射角度をもたせて光を射出するようにしたこと、及び位置検出装置2Cの演算回路23’における演算処理が異なる点である。
【0102】
即ち、前述した第1乃至第3の実施形態では、図8に示すように、位置指示装置1A,1Bから偏光ユニット11を介して射出された光が射出方向とほぼ平行に直進することを前提にしている。また、各偏光子11a〜11dを介して射出された偏光がある程度の放射角度をもっていても位置検出装置2A,2B,2Cの偏光ユニット21に入射されたときに異なる偏光の重なり領域が少量であれば指示位置を検出可能である。
【0103】
しかし、位置指示装置1A,1Bの偏光ユニット11を介して射出された光が射出方向とほぼ平行に直進する場合、偏光ユニット11の面積内で光が直進することになる。このため、位置指示装置1A,1Bと位置検出装置2A,2B,2Cとの間の距離が長くなると、図9に示すように射出方向の角度を少し変えただけで、受光側の偏光ユニット21の外側に指示位置Apが外れてしまい、指示位置を検出することができなくなってしまう。これを回避するためには、図10に示すように、受光側において広い面積の偏光ユニット21Aを用い、さらに各偏光子を透過した光を受光素子22a〜22dに集光する必要がある。しかし、このような構成では、位置検出装置2A,2B,2Cの形状が大型化してしまう。
【0104】
第4の実施形態は、位置指示装置1Bの光射出方向の角度をある程度変えても、前述のような位置検出装置2Cを大型化することなく、指示位置Apを確実に検出できる工夫を施したものである。
【0105】
即ち、図11に示すように、位置指示装置1Bの各偏光子11a〜11dを透過して射出される光に、放射角度(広がり角度)θをもたせる。即ち、発光を点光源にしないで、空間的な広がりを持たせることにより、偏光ユニットを通過する光に偏光の境界で放射角度の広がりを持たせることができる。このように射出光に放射角度をもたせることは、例えば点光源の後ろに反射鏡などを用いる、或いは反射鏡が内蔵されている発光素子を用いるなどすることにより容易に可能である。
【0106】
位置指示装置1Bの各偏光子11a〜11dを透過して射出される光に、放射角度θをもたせると、位置検出装置2Cの受光側偏光ユニット21を含む平面では入射光がガウス分を示すと共に、隣り合う偏光の境界付近において隣あう偏光成分が重なる領域が発生する。さらに、隣の領域にはみ出した偏光成分の光量は、境界線からの距離が増加するにつれて関数的に減少する。図11においては、隣の領域にはみ出した偏光成分の光量を1次関数で表している。
【0107】
従って、図12に示すように、位置指示装置1Bの光射出方向の角度をある程度変えても、位置検出装置2Cの偏光ユニット21には位置指示装置1Bから射出された4種類の偏光成分が照射されるので、各偏光子21a〜21dに入射される各偏光成分を考慮した演算を行い、各偏光成分の割合を算出することにより、指示位置Apを検出することができる。
【0108】
これにより、位置検出装置2Cにおいて偏光ユニット21の面積を広げることなく、指示位置Apの検出を正確に行うことができる。尚、放射角度θの調整は、偏光ユニット11と発光素子13との間の距離を変えたり、反射鏡の曲率を変える、或いは前述した遮光板14を用いてこの突出長さを変えても調節することができる。
【0109】
また、前述のように位置指示装置1Bからの射出光に放射角度θをもたせることにより、位置検出装置2Cにおける各偏光子21a〜21dを分離して配置することも可能になる。これについての具体例は後述することにする。
【0110】
尚、上記のように位置指示装置1Bからの射出光に放射角度(広がり角度)θをもたせた場合、位置指示装置1A,1Bにおける偏光ユニット11の各偏光子11a〜11d間に間隔をあけても良い。
【0111】
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。
【0112】
図13は第5の実施形態におけるポインティング装置の位置指示装置1Cを示す構成図、図14は位置検出装置2Dを示す構成図である。図において、前述した第3及び第4の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、第5の実施形態と第3及び第4の実施形態との相違点は、第5の実施形態では、位置指示装置1Cに信号発生回路15と、信号DS1に同期して発光素子13の射出光を強度変調する駆動回路12Aとを設けたこと、さらに、位置検出装置2Dに同期検波回路41及び信号処理回路42を設けたことである。
【0113】
このような構成とすることにより、位置指示装置1Cから位置検出装置2Dに対して、位置の指示に関係しない全く別の信号(信号発生回路15から発生された信号DS1)を伝達できるようにした。
【0114】
即ち、信号発生回路15は、所定の情報を表すディジタル信号DS1を駆動回路12Aに出力する。
【0115】
駆動回路12Aは、入力したディジタル信号DS1がハイレベルのときに発光素子13を発光させる。
【0116】
また、同期検波回路41は、図15に示すように、サンプルホールド回路41a,41b,41cとコンパレータ41dとから構成されている。
【0117】
第1のサンプルホールド回路41aは、第1のBPF27aから出力されるX座標に対応した信号を入力し、コンパレータ41dから出力されるディジタル信号の立ち下がりエッジで、入力信号の電流レベル或いは電圧レベルをホールドして指示位置ApのX座標を表す信号Sxとして出力端子29aから出力する。
【0118】
第2のサンプルホールド回路41bは、第2のBPF27bから出力されるY座標に対応した信号を入力し、コンパレータ41dから出力されるディジタル信号の立ち下がりエッジで、入力信号の電流レベル或いは電圧レベルをホールドして指示位置ApのY座標を表す信号Syとして出力端子29bから出力する。
【0119】
これにより、指示位置Apと信号DS1の内容とを対応づけることも可能となる。例えば、信号DS1の内容が画像表示の制御命令である場合に、指示位置Apに指示した画像を表示することも可能になる。
【0120】
第3のサンプルホールド回路41cは、第3のBPF27cから出力される信号のレベルをコンパレータ41dの出力信号に基づいてサンプルホールドし、これをAGC回路28に出力する。
【0121】
コンパレータ41dは、第3のBPF27cから出力される信号を入力し、所定のしきい値を基準として、入力信号レベルがしきい値以上のときにハイレベルの信号を出力し、入力信号レベルがしきい値よりも低いときにローレベルの信号を出力する。これにより、コンパレータ41dの出力信号はディジタル信号となる。
【0122】
コンパレータ41dの出力信号は信号処理回路42に入力され、信号処理回路42において所定のクロック信号に同期したディジタル信号DS2として出力端子29cから出力される。
【0123】
またここでは、AGC回路28は、信号処理回路42の出力信号DS2を入力してこの信号がハイレベルのときだけ動作し、サンプルホールド回路41cの出力信号レベルが一定となるようにAGC制御を行う。
【0124】
次に、前述の構成よりなる本実施形態の動作を説明する。
【0125】
本実施形態における指示位置Apの検出方法、検出動作は、前述した第4の実施形態と同様である。
【0126】
また、本実施形態では、位置指示装置1Cの信号発生回路15として、一般にオーディオ機器等に用いられているリモートコントロール装置の信号発生回路を用いた。即ち、信号発生回路15では、図16に示すように、送信対象となるディジタル信号がハイレベルのときに40kHzの周波数でレベル変化するサイン波信号を信号DS1として出力する。これにより、位置指示装置1Cの駆動回路12Aは、信号DS1としてサイン波信号を入力しているときに、このサイン波のレベルに対応した強度の光を発生する。
【0127】
位置検出装置2Dにおいては、第3のBPF27c及びコンパレータ41dの出力信号として信号DS1が再生され、この信号は信号処理回路42によって前記送信対象の信号と同じディジタル信号DS2が再生される。
【0128】
また、指示位置ApのX座標を表す信号Sxのレベルと、Y座標を表す信号Syのレベルは、図16に示すように、信号Sxのレベルは信号DS1が信号DS2として再生されるたびに信号DS2の立ち下がりで更新され、信号SyのレベルはDS2の立ち上がりで更新されて、それぞれ出力される。
【0129】
一方、本実施形態では、位置指示装置1Cからは断続的な光が射出されるので、受光素子22a〜22dに位置指示装置1Cから射出された光入射しているときのみにAGC回路28を動作させることにより、位置検出装置2Dの誤動作を防止している。
【0130】
即ち、BPF27cを通過した信号は、キャリア成分(例えば40kHz)を含んでおり、コンパレータ41dを通った信号はDS1の波形となる。この信号DS1によってBPF27cの出力信号をサンプルホールドし、キャリアの振幅を検出する。このキャリア振幅の検出結果と信号DS2をAGC回路に入力し、信号DS1のパルスが再生されている間のみ、AGC動作が行われる。
【0131】
また、図17及び図18に示すように、上記構成のポインティング装置を一般家庭に普及しているテレビジョン受像機に適用することも容易に可能である。図17及び図18に示す応用例では、位置検出装置2Dにおける偏光子21a〜21dを分離してテレビジョン受像機50の正面四隅に配置してる。勿論、各受光素子22a〜22dも偏光子21a〜21dに対応した位置に配置されることは言うまでもない。また、位置指示装置1Cはリモコン装置51に内蔵される。
【0132】
このようにテレビジョン受像機50及びそのリモコン装置51に内蔵することにより、テレビジョン受像機50のディスプレイ画面に映し出されるメニュー画面上のカーソルをポインティング装置を用いて人間の感覚や動作に即して移動し、設定位置或いは設定変更位置を指示して必要事項の入力を行うことができる。
【0133】
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。
【0134】
第6の実施形態では、前述した偏光ユニット11,21の各偏光子11a〜11d,21a〜21dを1枚の板又はフィルム上に一体形成する方法、及びその装置に関して説明する。
【0135】
図19は互いに異なる偏光面を有する4つの偏光子を一体形成した偏光ユニット11,21の製造方法を説明する図、図20は製造装置の主体となる配向ユニットの構成を説明する図である。
【0136】
まず、板又はフィルム状の透明基板61を用意し(第1工程)、この透明基板61上に塗布膜62を形成する(第2工程)。
【0137】
ここで、透明基板61は前述した偏光ユニット11,21に等しい大きさを有している。また、塗布膜62は、紫外線硬化性或いは熱硬化性等の硬化性を有する液状の分散媒体中に、表面に導電性膜が形成された磁性体からなる棒状偏光粒子を多数分散させた液体からなる。この棒状偏光粒子の長軸の長さと短軸の長さの比(アスペクト比)は、上記位置指示装置と位置検出装置で使用される光の波長に応じて高い消光比が得られるように設定することが好ましい。
【0138】
本実施形態では、上記分散媒体としてポリビニルアルコールを用いた。また、棒状偏光粒子としては、酸化クロム、酸化鉄などを用いることができる。
【0139】
この後、上記塗布膜62が形成された透明基板61を配向ユニット63の上に載置する(第3工程)。
【0140】
この配向ユニット63は、図20に示すように4つの配向器63a〜63dから構成されている。各配向器63a〜63dは、正方形を有する基板状の軟鉄心64の周囲に絶縁被覆された導線65が多数巻回されて構成されている。各配向器63a〜63dにおける導線65の巻回軸の方向は、形成対象となる偏光子の偏光面に直交する方向に設定されている。これらの配向器63a〜63dが形成対象となる偏光子に対応して同一面上に互いに隣接するように配置されている。
【0141】
次に、塗布膜62が形成された透明基板61を載置した状態で、各配向器63a〜63dの導線に通電しながら塗布膜62を硬化する(第4工程)。
【0142】
各配向器63a〜63dの導線に通電すると、図21に示すように、各配向器63a〜63dに磁界が生じて分散媒体62a中の棒状偏光粒子62bが磁化され、棒状偏光粒子62bはその長軸が磁束の方向に一致するように整列される。この状態で分散媒体62aを硬化すると、各配向器63a〜63dに対応した4つの領域毎にそれぞれ異なる方向に長軸方向が整列された状態で棒状偏光粒子62bが固定される。これにより、偏光ユニット11,21が完成する。
【0143】
上記偏光ユニット11,21では、入射した光の成分で、棒状偏光粒子62bの長軸と平行方向に振動する電界を有する光成分は電子の振動により棒状偏光粒子62bに吸収される。また、棒状偏光粒子の長軸と垂直方向に振動する電界を有する光線分は電子の振動が生じ難いので吸収されない。これにより、棒状偏光粒子62bの長軸に対して垂直方向に振動する電界を有する光成分のみが透過する。
【0144】
ここでは透明基板61を偏光ユニット11,21の一部としたが、上記塗布膜62を硬化したものを透明基板61から分離して、硬化した塗布膜62のみを偏光ユニット11,21としても良い。
【0145】
また、上記製造方法では磁場配向により棒状偏光粒子62bを整列させたが、電場を用いて棒状偏光粒子62bを帯電させることにより所定方向に整列させても良い。
【0146】
また、塗布膜62の組成は上記組成に限定されることはなく、例えば塗布膜62の分散媒体62aとしてゾル状のガラスマトリックスを含む塗布組成物を用い、塗布膜62をゲル化させるゾルゲル法を用いて偏光子を形成しても良い。
【0147】
尚、上記第1乃至第5の実施形態では、直交する2つの直線によって分割される4つの領域に配置された4つの偏光素子11a〜11d,21a〜21dからなる偏光ユニット11,21を用いて2次元の指示位置を検出するようにしたが、本発明がこれに限定されることはない。例えば、1次元座標を指示位置とするときは2つの偏光子を用いれば指示位置の検出は可能である。
【0148】
また、偏光ユニット11,21における分割領域の数が3つ或いは5つ以上であり、各領域に偏光子を形成し偏光子毎の透過光量を検出することによって上記と同様に指示位置を検出することができることはいうまでもない。
【0149】
さらに、本実施形態では偏光子を直交する2つの直線によって分割された4つの領域に設けたが、各領域の分け方はこれに限定されることはない。
【0150】
さらにまた、上記偏光ユニット11,21における各偏光子の偏光面の角度の組み合わせが上記実施形態に限定されることはない。
【0151】
但し、偏光子を設ける領域が3つ或いは5つ以上であるとき、また偏光子の配置がランダムに近い場合、及び各偏光子の偏光面の角度の組み合わせが上記実施形態の組み合わせ以外のときは、ポインティング装置における指示位置の検出処理が複雑になる。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1乃至4記載の偏光ユニットによれば、互いに異なる偏光面を有する2つ以上の偏光を簡単に射出することができる。また、これらの偏光を利用して、隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等を指示位置とし、受光側において各偏光成分の受光量を検出することにより前記指示位置を容易に検出することができ、これにより指示位置の伝達を行うことができる。また、隣り合う領域の境界線の交点等を指示位置とすることができると共に、受光側においてこの指示位置を検出することにより指示位置の伝達を行うことができる。さらに、互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし且つ隣接する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように構成されているので、受光側において同じ構成の偏光ユニットを用いることにより、入射光のズレの検出を容易に行うことができ、偏光の境界線及び境界線の交点の位置を各偏光成分の受光量から容易に算出して検出することができる。
【0153】
た、請求項2記載の偏光ユニットによれば、上記の効果に加えて、板状又はフィルム状をなしているので、容易に加工できると共に小型化も容易に行うことができる。
【0154】
また、請求項3記載の偏光ユニットによれば、上記の効果に加えて、各偏光子が1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されているので、複数の偏光子を接着剤等により接続したときに生じる領域の境界における遮光成分を除去することができる。また、境界部分の状態、例えば境界部分の棒状偏光粒子の状態を制御することにより、偏光の重なりを制御することができる。
【0155】
また、請求項4記載の偏光ユニットによれば、上記の効果に加えて、棒状偏光粒子の長軸方向が光の吸収軸を形成し該長軸方向に直交する方向が光の透過軸となる。
【0156】
また、請求項5及び6記載の偏光ユニットの製造方法によれば、同一基板面に異なる偏光面を有する2つ以上の偏光子を一体に形成することができる。
【0157】
また、請求項7乃至10に記載の遠隔指示位置検出方法によれば、互いに異なる偏光面を有する2つ以上の偏光を用いて、ワイヤレスで指示位置を伝達することができる。
【0158】
また、請求項8記載の遠隔指示位置検出方法によれば、上記の効果に加えて、遠隔指示位置検出装置において射出当初の境界線位置を受光できなくても該境界線付近において重なり合った各偏光成分の光量を検出することにより射出当初の境界線位置を検出することができるので、遠隔位置指示装置から射出される光を前記遠隔指示位置検出装置において受光するときの受光面積の縮小を図ることができると共に、各偏光を受光するための偏光子を隣接させる必要がなくなり、偏光子間の空間を任意に使用することができる。
【0159】
また、請求項9記載の遠隔指示位置検出方法によれば、上記の効果に加えて、前記遠隔指示位置検出装置において前記遠隔位置指示装置から射出された偏光を透過する4つの偏光子が用いられているので、各偏光子を透過する光量から、受光した偏光の境界線及び境界線の交点の位置を容易に算出して検出することができる。これにより、前記指示位置の算出処理を容易に行うことができる。
【0160】
また、請求項10記載の遠隔指示位置検出方法によれば、上記の効果に加えて、互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすようにしたので、受光側における入射光のズレによる偏光の透過割合の算出が容易であり、偏光の境界線及び境界線の交点の位置を受光量から容易に算出して検出することができる。
【0161】
また、請求項11記載の遠隔位置指示装置によれば、発光素子から射出された光は、偏光ユニットを通過して前記各領域毎に偏光面が異なる2つ以上の偏光として射出されるため、隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等を指示位置とし、受光側において各偏光成分の光量を検出することにより前記指示位置を検出できるので、指示位置の伝達を行うことができる。また、前記指示位置は光の射出方向の変化に伴って変わるので、周知のジョイスティックやマウスを扱う感覚で位置を指示することができる。
【0162】
また、請求項12記載の遠隔位置指示装置によれば、上記の効果に加えて、4つの偏光子を備え、各偏光子は光射出方向にほぼ直交する平面内に存在し且つ互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域に配置されているため、各領域に対応して互いに異なる偏光面を有する4つの偏光が射出されるので、4つの領域の境界線の交点等を指示位置とすることにより、各偏光成分の光量に基づく受光側における指示位置の算出処理を容易に行うことができる。
【0163】
また、請求項13記載の遠隔位置指示装置によれば、上記の効果に加えて、受光側において同じ構成の偏光をユニットを用いることにより、入射光のズレの検出を容易に行うことができ、偏光の境界線及び境界線の交点の位置を各偏光成分の受光量から容易に算出して検出することができる。
【0164】
また、請求項14記載の遠隔位置指示装置によれば、上記の効果に加えて、偏光子が板状又はフィルム状をなしているので、容易に加工できると共に装置の小型化も容易に行うことができる。
【0165】
また、請求項15記載の遠隔位置指示装置によれば、上記の効果に加えて、各偏光子が1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されているので、複数の偏光子を接着剤等により接続したときに生じる領域の境界における遮光成分を除去することができる。
【0166】
また、請求項17記載の遠隔位置指示装置によれば、上記の効果に加えて、各偏光子の光射出面から射出される偏光は、ある程度の広がり角度をもって射出されるがことがほとんどであるが、遮光板を設けることにより、この広がり角度をなくす或いは低減することができ、各偏光子から射出される偏光の重なり具合を調整することができる。
【0167】
また、請求項18記載の遠隔位置指示装置によれば、上記の効果に加えて、信号発生手段から発生される電気信号を命令信号や伝達情報信号等にすれば、受光側において受光した光を復調することにより前記信号発生手段から発生された情報を再生することができる。これにより、指示位置の伝達と情報の伝達をほぼ同時に行うことができる。
【0168】
また、請求項19乃至28に記載の遠隔指示位置検出装置によれば、各偏光子の透過光を受光素子によって受光してその光量に対応した電気信号を得ることにより、位置検出手段によって遠隔位置指示装置から射出された2つ以上の偏光の隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等の指示位置を検出することができる。
【0169】
また、請求項20記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、各偏光子が互いに距離をあけて配置されているので、各偏光子の間に自由空間を形成でき、該自由空間に任意の装置、例えば表示装置等を配置可能となる。
【0170】
また、請求項21記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、各偏光子が同一面内に配置されたユニットに形成されているので、製造作業の簡略化を図ることができる。
【0171】
また、請求項22記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、前記遠隔位置指示装置によって互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域毎に互いに異なる偏光面を有する偏光が射出されると、前記4つの領域の境界線の交点等を指示位置とすることができるので、前記位置検出手段による指示位置の検出処理を容易に行うことができる。
【0172】
また、請求項23記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、前記4つの領域において、前記2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように構成されているので、前記位置検出手段によって受光量から偏光の境界線及び境界線の交点の位置を算出する際の演算処理を簡略化することができる。
【0173】
また、請求項24記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、前記偏光ユニットは板状又はフィルム状をなしているので、加工が容易であると共に装置の小型化も容易に行うことができる。
【0174】
また、請求項25記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、各偏光子が1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されているので、複数の偏光子を接着剤等により接続したときに生じる領域の境界における遮光成分を除去することができる。
【0175】
また、請求項27記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、全入射光量検出手段によって求められた光量が常にほぼ一定レベルになるように、レベル制御手段によって各受光素子から出力される電気信号のレベルが互いに同期して制御されるので、前記遠隔位置指示装置から射出された光量がガウス分布を示すような場合にも、前記偏光の境界位置の変化による受光量の変化を正確に検出することができる。
【0176】
また、請求項28記載の遠隔指示位置検出装置によれば、上記の効果に加えて、前記偏光子に入射される光が所定の通信信号に同期して強度変調されているときに、前記通信信号再生手段によって前記受光素子から出力される電気信号が復調されて前記通信信号が再生されるので、指示位置の検出と通信信号の再生を同時に行うことができる。
【0177】
また、請求項29記載のポインティング装置によれば、遠隔位置指示装置から各領域毎に偏光面が異なる2つ以上の偏光が射出され、隣り合う領域の境界線或いは該境界線の交点等を指示位置とし、遠隔指示位置検出装置において受光量を検出することにより前記指示位置を容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態におけるポインティング装置を示す構成図
【図2】 本発明の第1の実施形態における偏光ユニットを示す構成図
【図3】 本発明の第1の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図4】 本発明の第1の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図5】 本発明の第1の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図6】 本発明の第2の実施形態におけるポインティング装置を示す構成図
【図7】 本発明の第3の実施形態のポインティング装置における遠隔指示位置検出装置を示す構成図
【図8】 本発明の第4の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図9】 本発明の第4の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図10】 本発明の第4の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図11】 本発明の第4の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図12】 本発明の第4の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図13】 本発明の第5の実施形態のポインティング装置における遠隔位置指示装置を示す構成図
【図14】 本発明の第5の実施形態のポインティング装置における遠隔指示位置検出装置を示す構成図
【図15】 本発明の第5の実施形態における同期検波回路を示す構成図
【図16】 本発明の第5の実施形態における指示位置検出動作を説明する図
【図17】 本発明の第5の実施形態のポインティング装置の応用例を説明する図
【図18】 本発明の第5の実施形態のポインティング装置の応用例を説明する図
【図19】 本発明の第6の実施形態における互いに異なる偏光面を有する4つの偏光子を一体形成した偏光ユニットの製造方法を説明する図
【図20】 本発明の第6の実施形態における製造装置の主体となる配向ユニットの構成を説明する図
【図21】 本発明の第6の実施形態における偏光子の形成状態を説明する断面図
【符号の説明】
1A,1B,1C…遠隔位置指示装置、2A,2B,2C,2D…遠隔指示位置検出装置、11…偏光ユニット、11a〜11d…偏光子、12…駆動回路、13…発光素子、14…遮光板、15…信号発生回路、21…偏光ユニット、21a〜21d…偏光子、22a〜22d…受光素子、23,23’…演算回路、24a,24b…出力端子、26…増幅回路、26a〜26d…増幅器、27…フィルタ回路、27a,27b,27c…BPF、28…AGC回路、29a〜29c…出力端子、31a,31b…境界線、41…同期検波回路、41a,41b,41c…サンプルホールド回路、41d…コンパレータ、42…信号処理回路、50…テレビジョン受像機、51…リモコン装置、61…透明基板、62…塗布膜、62a…分散媒体、62b…棒状偏光粒子、63…配向ユニット、63a〜63d…配向器、64…軟鉄心、65…絶縁被覆導線。

Claims (29)

  1. 同一面内に2つ以上の領域を有し、各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が設けられ、これらの偏光子が一体化されてなる偏光ユニットであって、
    互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域を有し、
    各偏光子を透過可能な光の偏光面が、前記2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている
    ことを特徴とする偏光ユニット。
  2. 板状又はフィルム状をなしていることを特徴とする請求項1記載の偏光ユニット。
  3. 1つの板又はフィルムからなる基板上に各偏光子が一体形成されていることを特徴とする請求項1記載の偏光ユニット。
  4. 前記偏光子は、板又はフィルムからなる基板と該基板上に形成された偏光層からなり、該偏光層は硬化した媒体と該媒体に分散され且つ一定方向に配列された棒状偏光粒子とから構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の偏光ユニット。
  5. 同一面内に2つ以上の領域を有し、各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が形成されている偏光ユニットの製造方法であって、
    磁性体からなる棒状偏光粒子を分散させた透光性の液状媒体を基板面に塗布した後、
    該基板面を2つ以上の領域に分割し、
    各領域毎に互いに異なる方向に磁界を印加して前記棒状偏光粒子を前記基板面にほぼ平行な一定方向に配列させた後に前記媒体を硬化させて偏光層となす
    ことを特徴とする偏光ユニットの製造方法。
  6. 同一面内に2つ以上の領域を有し、各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が形成されている偏光ユニットの製造方法であって、
    棒状偏光粒子を分散させた透光性の液状媒体を基板面に塗布した後、
    該基板面を2つ以上の領域に分割し、
    各領域毎に互いに異なる方向に電界を印加して前記棒状偏光粒子を前記基板面にほぼ平行な一定方向に配列させた後に前記媒体を硬化させて偏光層となす
    ことを特徴とする偏光ユニットの製造方法。
  7. 遠隔位置指示装置から光を射出し、該射出された光を遠隔指示位置検出装置により受光して前記遠隔位置指示装置の指示する位置を検出する遠隔指示位置検出方法であって、
    前記遠隔位置指示装置から、光射出方向にほぼ直交する面内の互いに独立した2つ以上の領域毎に偏光面が互いに異なるように偏光された光を射出し、
    前記遠隔指示位置検出装置では、前記領域毎に異なる偏光のそれぞれを透過する2つ以上の偏光子を前記領域に対応して備え、且つ前記遠隔位置指示装置から射出された光を前記偏光子に受けて、該偏光子の領域毎の透過光量に基づいて前記遠隔位置指示装置の指定する位置を検出する
    ことを特徴とする遠隔指示位置検出方法。
  8. 前記遠隔位置指示装置は、各領域の偏光子から射出する各偏光を、少なくとも隣接領域方向に広がる所定の放射角度をもって射出する
    ことを特徴とする請求項7記載の遠隔指示位置検出方法。
  9. 前記遠隔位置指示装置から光射出方向にほぼ直交する面内の互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域毎に偏光面が互いに異なるように偏光された光を射出し、
    前記遠隔指示位置検出装置では、前記遠隔位置指示装置からの光入射方向にほぼ直交する面内の互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域内に、前記遠隔位置指示装置から射出される偏光のそれぞれを透過する4つの偏光子を前記4つの領域に対応して備え、且つ前記遠隔位置指示装置から射出された光を前記偏光子に受けて、該偏光子の領域毎の透過光量に基づいて前記遠隔位置指示装置の指定する位置を検出する
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の遠隔指示位置検出方法。
  10. 前記遠隔位置指示装置からは、前記直交する2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域の光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域の光の偏光面の交叉角度が45度をなすような4つの偏光を射出し、
    前記遠隔指示位置検出装置の各偏光子を透過可能な光の偏光面を、前記互いに対角に位置する2つの領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし且つ前記隣接する2の領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定する
    ことを特徴とする請求項9記載の遠隔指示位置検出方法。
  11. 遠隔指示位置検出装置に対して光を射出し該光の射出方向を変化させて指示位置を変化させる遠隔位置指示装置であって、
    透過可能な光の偏光面が互いに異なる2つ以上の偏光子と、
    該偏光子の光入射側に設けられ且つ各偏光子に光を入射する1つ以上の発光素子とを備えている
    ことを特徴とする遠隔位置指示装置。
  12. 4つの偏光子を備え、各偏光子は光射出方向にほぼ直交する平面内に存在し且つ互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域に配置されている
    ことを特徴とする請求項11記載の遠隔位置指示装置。
  13. 前記偏光子を透過可能な光の偏光面が、前記2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域内に配置された偏光子のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている
    ことを特徴とする請求項12記載の遠隔位置指示装置。
  14. 前記偏光子は板状又はフィルム状をなしている
    ことを特徴とする請求項11、12又は13記載の遠隔位置指示装置。
  15. 前記2つ以上の偏光子は1つの板又はフィルムからなる基板上に一体形成されている
    ことを特徴とする請求項11乃至14の何れかに記載の遠隔位置指示装置。
  16. 前記偏光子は、板又はフィルムからなる基板と該基板上に形成された偏光層からなり、該偏光層は硬化した媒体と該媒体に分散され且つ一定方向に配列された棒状偏光粒子とから構成されている
    ことを特徴とする請求項11乃至15の何れかに記載の遠隔位置指示装置。
  17. 前記偏光ユニットの光射出面に対して直交し、且つ隣り合う前記領域の境界線上に配置された遮光板を設けた
    ことを特徴とする請求項11記載の遠隔位置指示装置。
  18. 所定の電気信号を発生する信号発生手段と、該電気信号に同期して前記発光素子の発光を強度変調する変調手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項11乃至17の何れかに記載の遠隔位置指示装置。
  19. 遠隔位置指示装置から射出された偏光面が互いに異なる2つ以上の偏光を受け該光の射出方向に基づいて指示位置を検出する遠隔指示位置検出装置であって、
    透過可能な光の偏光面が互いに異なる2つ以上の偏光子と、
    各偏光子の光射出側に設けられ且つ偏光子を透過して入射する光量に対応してレベル変化する電気信号を出力する2つ以上の受光素子と、
    各受光素子から出力される電気信号に基づいて前記遠隔位置指示装置によって指示された位置を検出する指示位置検出手段とを備えている
    ことを特徴とする遠隔指示位置検出装置。
  20. 前記偏光子は互いに所定の距離をあけて配置されている
    ことを特徴とする請求項19記載の遠隔指示位置検出装置。
  21. 前記2つ以上の偏光子として、同一面内に2つ以上の領域を有し且つ各領域には透過可能な光の偏光面が互いに異なる偏光子が設けられている偏光ユニットを用いた
    ことを特徴とする請求項19記載の遠隔指示位置検出装置。
  22. 前記偏光ユニットは互いに直交する2つの直線によって分割された4つの領域を有している
    ことを特徴とする請求項21記載の遠隔指示位置検出装置。
  23. 前記偏光ユニットの各偏光子を透過可能な光の偏光面が、前記2つの直線の交点を基準として互いに対角に位置する2つの領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が90度をなし、且つ隣接する2の領域のそれぞれを透過可能な光の偏光面の交叉角度が45度をなすように設定されている
    ことを特徴とする請求項22記載の遠隔指示位置検出装置。
  24. 前記偏光ユニットは板状又はフィルム状をなしている
    ことを特徴とする請求項22記載の遠隔指示位置検出装置。
  25. 前記偏光ユニットは1つの板又はフィルムからなる基板上に各偏光子が一体形成されてなる
    ことを特徴とする請求項22記載の遠隔指示位置検出装置。
  26. 前記偏光ユニットの各偏光子は、板又はフィルムからなる基板と該基板上に形成された偏光層からなり、該偏光層は硬化した媒体と該媒体に分散され且つ一定方向に配列された棒状偏光粒子とから構成されている
    ことを特徴とする請求項22記載の遠隔指示位置検出装置。
  27. 全ての受光素子から出力される電気信号に基づいて、前記全ての偏光子に入射される光量の和を求める全入射光量検出手段と、
    該全入射光量検出手段によって求められた光量値が常にほぼ一定レベルになるように前記各受光素子から出力される電気信号のレベルを互いに同期して制御するレベル制御手段とを設けた
    ことを特徴とする請求項19乃至26の何れかに記載の遠隔指示位置検出装置。
  28. 前記偏光子に入射される光が所定の通信信号に同期して強度変調されているときに、前記受光素子から出力される電気信号を復調して前記通信信号を再生する通信信号再生手段を設けた
    ことを特徴とする請求項19乃至27の何れかに記載の遠隔指示位置検出装置。
  29. 前記請求項11乃至18の何れかに記載の遠隔位置指示装置と、該遠隔位置指示装置に対応した前記請求項19乃至28の何れかに記載の遠隔指示位置検出装置とからなる
    ことを特徴とするポインティング装置。
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