JP3755868B2 - Reach type forklift - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デッドマン式のブレーキを備えたリーチ型フォークリフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15はこの種のデッドマン式のブレーキを備えたリーチ型のフォークリフト1の後側から見た斜視図を示している。このフォークリフト1の車体2の前部に前後動可能なマスト装置3が設けられ、マスト装置3の前面側には左右一対のフォーク4を固定しているブラケット5が設けられている。また、車体2の後部には運転台6を有する車両本体7が設けられ、この車両本体7の上面側には各種の操作レバー8やハンドル9が設けられている。さらに、車両本体7の上方にはオペレータ保護用のヘッドガード10が配設されている。
【0003】
運転台6の側方には走行用モータやこのモータを駆動制御するための駆動装置が配設されており、この駆動装置を覆うサイドカバー11がヒンジ部を介して開閉自在に設けてある。サイドカバー11の端部には穴状の把手部12が設けられており、駆動装置等の日常点検の場合には把手部12を持ってサイドカバー11を開けて行ない、点検終了後はサイドカバー11を閉じるようにしている。
【0004】
図16は車両本体7の内部に設けられているブレーキリンク機構の構成図を示しており、運転台6の床面13にはブレーキペダル14が軸15を中心として回動自在に設けられている。リーチ型フォークリフト1のブレーキはデッドマン式ブレーキを採用しており、このデッドマン式ブレーキは、ブレーキペダル14を踏むとブレーキが解除され、ブレーキペダル14から足を離すとブレーキがかかる機構となっている。
【0005】
図16に示すブレーキリンク機構の構成は以下のようになっている。すなわち、第1リンク16の下端は軸17を介してブレーキペダル14側と回動自在に連結されており、また、第1リンク16の上端は第1連結片20の先端側と軸21を介して回動自在に連結されている。上記第1連結片20と、この第1連結片20と平行に配置される第2連結片22と、第1連結片20と第2連結片22の両基部間を架橋した軸棒23とで略コ字型の連結体24を形成している。この連結体24の軸棒23は、車両本体7側にボルト止めされた固定部25に回動自在に連結されている。
【0006】
さらに、連結体24の第2連結片22は第2リンク26の下端と軸27により回動自在に連結され、第2リンク26の上端は、軸31を中心に回動自在に車両本体7側に支持されている略L型の第3リンク32の下端と軸30により回動自在に連結されている。また、略L型の第4リンク34は軸37を中心として回動自在に配設され、この第4リンク34の一端は軸33により第3リンク32の上端と回動自在に連結されている。さらに、第4リンク34の他端(図示では下部)には両側に突部状の押接部36が設けられている。
【0007】
一方、ブレーキリンク機構の略中央には走行用モータ40が配設されており、このモータ40の出力軸にはディスク41が固定されている。そして、このディスク41を上下から挟む形でブレーキ装置42が配設してある。このブレーキ装置42は、一端側を軸43により回動自在に連結した上下の押さえ片44、45と、両押さえ片44、45の対向面に配設されたパッド46、47と、押さえ片44、45の他端側に設けられ該押さえ片44、45の他端同士を内側に付勢しているコイル状のスプリング50等で構成されている。また、両押さえ片44、45の他端には螺進自在にボルト51、52が設けられており、両ボルト51、52の先端面は上記駆動部37の押接部36、36の先端面とそれぞれ当接している。
【0008】
図16に示す状態は、ブレーキがかかっている状態であり、スプリング50の弾発力により両押さえ片44、45が閉じる方向に付勢されて、上下のパッド46、47がディスク41を上下から挟持して機械的にブレーキをかけている。ブレーキペダル14を踏むと、第1リンク16、第2リンク26は下方に駆動され、これにより、第3リンク32は軸31を中心に反時計方向に回動する。さらに、第4リンク34は軸37を中心に反時計方向に回動して、押接部36、36がボルト51、52を付勢することで、両押さえ片44、45はスプリング50のバネ力に抗して軸43を中心にして開くことになる。押さえ片44、45が開くとパッド46、47がディスク41から離れて、ブレーキが機械的に解除される。これにより、フォークリフト1が走行可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このようにフォークリフト1のブレーキは、デッドマン式を採用しており、従来は電源スイッチのオン、オフに関わらず、ブレーキペダル14を踏んだ時に機械的にブレーキが解除できるようになっている。そのため、万一勾配のある場所で日常点検等をするために、サイドカバー11を開けて点検している時に、誤ってブレーキペダル14を踏めば、車体2が動くため大変危険であるという問題があった。
【0010】
また、直接本願とは関係がないものの、例えば、実開昭63−29850号公報には、バッテリカバーの開閉を電気的に検出し、該バッテリカバーを閉じなければフォークリフトを走行させることができないようにしたものが開示されている。この公報に記載されている技術は、バッテリカバーを閉じたことをリードスイッチで検出し、それにより電源スイッチのオンが可能となりキースイッチの操作にて走行可能としている。しかしながら、かかる技術では、バッテリカバーが開いている時に、キースイッチの操作をしても電源スイッチがオンとならないので、走行ができず、そのため、オペレータは異常原因が何であるかを即座に判断できず、モータなどの電気的な故障と勘違いしてしまう。また、かかる場合は、故障の原因を突き止めるまでに長時間を要してしまうことになる。
【0011】
本発明は上述の点に鑑みて提供したものであって、カバーなどの外装板をあけている場合にブレーキペダルを踏んでもブレーキの解除ができないようにして安全性を向上させたリーチ型フォークリフトを提供することを目的としているものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のリーチ型フォークリフトでは、車体の前部に前後動可能なマストと該マストに沿って昇降可能なフォークとが設けられ、車体の後部に運転台を有する車両本体が設けられ、この車両本体には該車両本体の内部を開閉自在に覆う外装板が設けられ、上記運転台にはデッドマン式のブレーキペダルが設けられたリーチ型フォークリフトにおいて、
上記外装板の開放に伴い上記ブレーキペダルをロックして押し下げ動作を抑止するロック装置を設けたことを特徴としている。
【0013】
かかる構成とすることで、外装板が開いている時はブレーキペダルを踏んでもブレーキペダルが下がらないので、点検中などにおいて誤ってブレーキペダルを踏んでもブレーキは解除されず、そのため、安全に日常点検を行なうことができる。また、点検後に外装板を閉じるのを忘れたり、何らかの原因で外装板が開いた状態で、車体の電源スイッチをオンして、ブレーキを解除しようとしてブレーキペダルを踏んだ場合、ブレーキペダルは下がらないので、オペレータは少なくとも電気的な故障が原因ではないことが即座に分かり、単に外装板の開放が原因であるということに気付き易い利点がある。
【0014】
請求項1記載のリーチ型フォークリフトでは、上記外装板を開放する方向に移動自在な棒体と、略中央部分が軸支され上部が上記棒体と回動自在に連結されたリンク片と、このリンク片に回転付勢力を付与して上記棒体を外装板の開放側に付勢させる機能を兼ねると共に、外装板が開放された際に上記ブレーキペダル側より突設した突起の下方に位置するように上記リンク片の下部に設けられたロック部とで、上記ロック装置を構成していることを特徴としている。
【0015】
これにより、外装板が開放された場合にはリンク片のロック部がブレーキペダル側の突起の下方に位置し、ブレーキペダルを踏んでも突起がロック部と係合してブレーキペダルの押し下げを規制してブレーキが解除されるのを確実に防止することができる。
【0016】
請求項2記載のリーチ型フォークリフトでは、上記外装板を開放する方向に移動自在な棒体と、この棒体と上部が回動自在に連結されて外装板の開放側に回転付勢力を付与させるように下部側が軸支されたリンク片と、外装板が開放された際に上記ブレーキペダル側より突設した突起の下方に位置するように上記棒体に設けられたロック部とで、上記ロック装置を構成していることを特徴としている。
【0017】
これにより、外装板が開放された場合には棒体のロック部がブレーキペダル側の突起の下方に位置し、ブレーキペダルを踏んでも突起がロック部と係合してブレーキペダルの押し下げを規制してブレーキが解除されるのを確実に防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、フォークリフト1の全体の構成や、ブレーキリンク機構の構成は従来と同様であるので、同一の機能を発揮する要素には同一の番号を付して説明は省略し、本発明の要旨の部分について詳述する。
【0019】
すなわち、本発明は図1に示すように、図16に示すブレーキリンク機構の構成にサイドカバー11などの外装板の開放時にブレーキペダル14をロックして該ブレーキペダル14の押し下げ動作を抑止するロック装置61を付加したものである。このロック装置61は、図1、図3及び図4に示すように、ピン53により回動自在に設けた板状のリンク片62と、このリンク片62の下部に設けた突部状のロック部63と、リンク片62の上部と軸65を介して回動自在に連結した棒体66とで主に構成されている。
【0020】
上記リンク片62を軸支しているピン53は図4に示すように床面13より立設した支持板54の上部の側面より突設されており、このピン53の先端にスナップピン55を装着してリンク片62を軸支している。また、リンク片62の下部に設けたロック部63は略台形状に形成されており、後述するように第1リンク16の側面に突設した突起64とロック部63の上面とが係合するようになっている。上記棒体66の基部側に接続片67が固定されていて、この接続片67とリンク片62の上部とが軸65を介して回動自在に連結されている。また、図1及び図3(a)に示すように棒体66の先端面が、車両本体7側に閉じられたサイドカバー11の内面に当接するようになっている。
【0021】
図1に示す状態で、ピン53と軸支しているリンク片62の穴(図示せず)の位置は長手方向の中心より上方に穿孔してあり、また、リンク片62の下部に設けたロック部63は重りを兼ねており、リンク片62はピン53を中心として反時計方向に付勢している。そのため、棒体66の先端は常時サイドカバー11の開放の向きと同一方向に付勢されている。サイドカバー11が開けられると、サイドカバー11による規制が解除されるので、リンク片62の反時計方向の回転付勢力により棒体66は図1の左方に移動することになる。
【0022】
棒体66は左右方向に移動するので、その移動を安定させるためにサイドカバー11よりにガイド用の板体70を設けている。すなわち、支持板54にピン56を突設し、このピン56にリンク片62の場合と同様に板体70を軸支すると共に、板体70の上部は棒体66に固定した接続片71に軸72を介して回動自在に連結している。なお、板体70は特に必要はないが、ある方が好適例である。しかし、板体70を設けずに棒体66の先端側でガイドする部材を支持板54側に設けるようにしても良い。
【0023】
次に、ロック装置61の作用について説明する。図1、図2(a)、図3(a)及び図5(a)は、サイドカバー11が車両本体7側に完全に閉じられている状態を示しており、サイドカバー11の内面にて棒体66は図の右方に付勢されている。これにより、リンク片62は軸53を中心にして時計方向に付勢されて、リンク片62のロック部63と第1リンク16の突起64とは横方向にずれた状態となっている。したがって、この状態でオペレータがブレーキペダル14を踏んでいない状態(図3(a)の実線)では、上述したようにモータ40にブレーキがかかっている。また、サイドカバー11が完全に閉じられているので、リンク片62のロック部63は、第1リンク16の突起64より左方に位置しており、そのため、オペレータがブレーキペダル14を踏むと突起64はロック部63に当接せずに、第1リンク16は下方に下がってブレーキを解除することができる。
【0024】
次に図2(b)に示すように日常点検の場合にサイドカバー11を開けると、図3(b)に示すように棒体66が左方に移動すると共に、リンク片62が反時計方向に回転して少し傾斜した位置で停止する。このリンク片62の位置は、第1リンク16の突起64の下方にロック部63の上面が位置している状態であり、図3(b)及び図5(b)に示すように、誤ってブレーキペダル14を踏んでも突起64がロック部63の上面に係合して、ブレーキペダル14を押し下げないようにしてブレーキが解除されるのを防止している。
【0025】
このように、サイドカバー11を開けているときは、ブレーキペダル14を踏んでもブレーキペダル14が下がらず、点検中に誤ってブレーキペダル14を踏んでもブレーキは解除されず、安全に日常点検を行なうことができる。また、点検後にサイドカバー11を閉じるのを忘れたり、何らかの原因でサイドカバー11が開いた状態で、フォークリフト1の電源スイッチをオンして、ブレーキを解除しようとしてブレーキペダル14を踏んだ場合、ブレーキペダル14は下がらないので、オペレータは少なくとも電気的な故障が原因ではないことが即座に分かり、単にサイドカバー11の開放が原因であるということに気付き易い利点がある。
【0026】
ところで、サイドカバー11が開放された状態では、リンク片62は垂直方向となるのではなく、図3(b)に示すように少し傾斜した状態で位置している。そのため、ブレーキペダル14を踏んでブレーキを解除して走行している時に、何らかの原因でサイドカバー11が開放された場合でも、以下のように作用してブレーキをかけることができるようになっている。すなわち、ブレーキペダル14を踏んでブレーキを解除している状態では、第1リンク16は下方に下がっているので突起64は図6に示すようにリンク片62の下方に位置している。この状態でサイドカバー11が開くとリンク片62は反時計方向に回転して少し傾斜した状態の位置で停止するので、ブレーキペダル14から足を離せば、突起64は図6の矢印に示すように傾斜したロック部63の側面を伝っていくので、第1リンク16は上方に上がってブレーキをかけることができる。
【0027】
図7はロック部63の他の例を示し、略V字型に形成したものであり、ロック部63の上面のV型の部分で突起64を受けてブレーキの解除を防止するようにしたものである。また、図6の場合と同様にサイドカバー11が開いてもブレーキペダル14から足を離せば突起64がロック部63の傾斜した下面を伝って上方へと移動してブレーキをかけることができる。
【0028】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態を図8〜図11により説明する。この実施形態では第1リンク16の突起64と係合するロック部63を棒体66に設けたものである。リンク片62とピン53との軸支位置をリンク片62の下部側にして、ピン53を中心にしてリンク片62を常時反時計方向に回転するように付勢している。これにより棒体66も常時図8の左方へ付勢している。また、棒体66の先端側の板体70も同様に板体70とピン56の軸支位置を下部側にして板体70を反時計方向に回転するように付勢している。
【0029】
図8(a)及び図10(a)に示すように、サイドカバー11が閉じられている状態では、第1リンク16の突起64は棒体66のロック部63より少し前方に位置し、ブレーキペダル14を踏んでブレーキを解除できるようになっている。サイドカバー11が開くと図8(b)及び図10(b)に示すように、棒体66は前方側に移動するので、ロック部63は突起64の下方に位置することになる。この状態でブレーキペダル14を踏むと、第1リンク16の突起64がロック部63の上面に係合するので、ブレーキペダル14の押し下げを規制してブレーキが解除されるのを防止している。
【0030】
また、図11に示すように、走行中にサイドカバー11が開いてロック部63が突起64の上方にきても、ブレーキペダル14から足を離すと突起64は図中の矢印に示すようにロック部63の傾斜した側面を伝うので、第1リンク16は上動してブレーキをかけることができる。
【0031】
(第3の実施の形態)
先の実施形態では、機械的な手段でロックを行なっていたが、本実施形態では電気的な手段でロック装置61を構成したものである。図12に示すように、サイドカバー11の開閉を検知するセンサ73からの信号により、ソレノイド装置74をオン、またはオフすることで、ソレノイドピン75を突出させて、第1リンク16の突起64と係合させてブレーキが解除されるのを防止するようにしたものである。センサ73としては、図13(a)に示すように、磁石76とリードスイッチ77で構成したり、また、図13(b)に示すようにリミットスイッチ78で構成するようにしても良い。
【0032】
さらに、図14に示すように、ソレノイド装置74を傾斜して配設しておくことで、走行中にサイドカバー11が開いても、ブレーキペダル14から足を離せば傾斜しているソレノイドピン75により突起64は上方へ移動できるので、第1リンク16が復帰してブレーキをかけることができる。
【0033】
なお、上記の各実施形態においては、サイドカバー11が開放された場合にロック装置61を駆動してブレーキが解除されないようにしていたが、車両本体7の外装板として、サイドカバー11の他に、フロントカバーやバッテリカバーが開放された場合にも、ロック装置61を駆動してブレーキが解除されないようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明のリーチ型フォークリフトによれば、外装板が開いている時はブレーキペダルを踏んでもブレーキペダルが下がらないので、点検中などにおいて誤ってブレーキペダルを踏んでもブレーキは解除されず、そのため、安全に日常点検を行なうことができる。また、点検後に外装板を閉じるのを忘れたり、何らかの原因で外装板が開いた状態で、車体の電源スイッチをオンして、ブレーキを解除しようとしてブレーキペダルを踏んだ場合、ブレーキペダルは下がらないので、オペレータは少なくとも電気的な故障が原因ではないことが即座に分かり、単に外装板の開放が原因であるということに気付き易い利点がある。
【0035】
請求項1記載のリーチ型フォークリフトによれば、外装板が開放された場合にはリンク片のロック部がブレーキペダル側の突起の下方に位置し、ブレーキペダルを踏んでも突起がロック部と係合してブレーキペダルの押し下げを規制してブレーキが解除されるのを確実に防止することができる。
【0036】
請求項2記載のリーチ型フォークリフトによれば、外装板が開放された場合には棒体のロック部がブレーキペダル側の突起の下方に位置し、ブレーキペダルを踏んでも突起がロック部と係合してブレーキペダルの押し下げを規制してブレーキが解除されるのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のロック装置を加えたブレーキリンク機構の構成図である。
【図2】(a)(b)は本発明の実施の形態のサイドカバーを閉じた状態の車両本体の斜視図及びサイドカバーを開いた状態の斜視図である。
【図3】(a)は本発明の実施の形態のロック装置のロックが解除されている状態を示す説明図である。
(b)は本発明の実施の形態のロック装置でブレーキペダルをロックしている状態を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態のロック装置の側面から見た図である。
【図5】(a)(b)は本発明の実施の形態のロックされる状態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の走行中からブレーキをかける場合の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態のロック部の他の例を示す図である。
【図8】(a)(b)は本発明の第2の実施の形態のロックされる状態を示す説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のロック装置を側面から見た図である。
【図10】(a)(b)は本発明の第2の実施の形態のロックされる状態を示す説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の走行中からブレーキをかける場合の説明図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態のロック装置を電気的手段で構成した場合の図である。
【図13】(a)(b)は本発明の第3の実施の形態におけるセンサの種類を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態の走行中からブレーキをかける場合の説明図である。
【図15】リーチ型フォークリフトの後から見た斜視図である。
【図16】従来例のブレーキリンク機構の構成図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト
2 車体
3 マスト装置
4 フォーク
6 運転台
7 車両本体
11 サイドカバー
14 ブレーキペダル
16 第1リンク
61 ロック装置
62 リンク片
63 ロック部
64 突起
66 棒体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a reach type forklift having a deadman type brake.
[0002]
[Prior art]
FIG. 15 shows a perspective view of a
[0003]
A driving motor and a driving device for driving and controlling the motor are disposed on the side of the
[0004]
FIG. 16 shows a configuration diagram of a brake link mechanism provided inside the
[0005]
The configuration of the brake link mechanism shown in FIG. 16 is as follows. That is, the lower end of the
[0006]
Further, the second connecting
[0007]
On the other hand, a traveling
[0008]
The state shown in FIG. 16 is a state in which the brake is applied, and both the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the brake of the
[0010]
Further, although not directly related to the present application, for example, Japanese Utility Model Publication No. 63-29850 discloses that a forklift cannot be run unless the opening and closing of the battery cover is electrically detected and the battery cover is closed. What has been disclosed is disclosed. In the technique described in this publication, the reed switch detects that the battery cover is closed, thereby enabling the power switch to be turned on and driving by operating the key switch. However, with this technology, when the battery cover is open, even if you operate the key switch, the power switch does not turn on, so you cannot travel, so the operator can immediately determine what is causing the abnormality. First, it will be mistaken for an electrical failure of the motor. In such a case, it takes a long time to determine the cause of the failure.
[0011]
The present invention has been provided in view of the above points, and is a reach-type forklift that improves safety by preventing the brake from being released even when the brake pedal is stepped on when an exterior plate such as a cover is opened. It is intended to provide.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in the reach type forklift of the present invention, a mast that can move back and forth in the front part of the vehicle body and a fork that can be moved up and down along the mast are provided, and a vehicle body having a cab is provided in the rear part of the vehicle body. In the reach forklift provided with an exterior plate that covers the interior of the vehicle body so as to be openable and closable in the vehicle body, and provided with a deadman type brake pedal in the cab,
A lock device is provided that locks the brake pedal to inhibit the push-down operation when the exterior plate is opened.
[0013]
With this configuration, when the exterior plate is open, even if the brake pedal is depressed, the brake pedal will not drop, so if you accidentally depress the brake pedal during inspection, etc., the brake will not be released. Can be performed. Also, if you forget to close the exterior plate after inspection, or if the exterior plate is open for some reason, turn on the power switch of the vehicle body and press the brake pedal to release the brake, the brake pedal will not lower Therefore, the operator immediately knows that it is not caused by at least an electrical failure, and there is an advantage that it is easy to notice that the cause is simply the opening of the exterior plate.
[0014]
In the reach type forklift according to
[0015]
As a result, when the exterior plate is opened, the lock part of the link piece is positioned below the protrusion on the brake pedal side, and even if the brake pedal is depressed, the protrusion engages with the lock part and restricts the depression of the brake pedal. Thus, it is possible to reliably prevent the brake from being released.
[0016]
In the reach-type forklift according to claim 2, a rod body movable in a direction to open the exterior plate, and the rod body and an upper portion are rotatably connected to apply a rotation biasing force to the open side of the exterior plate. The link piece, which is pivotally supported at the lower side, and the lock portion provided on the rod body so as to be positioned below the protrusion protruding from the brake pedal side when the exterior plate is opened, It is characterized by constituting an apparatus.
[0017]
As a result, when the exterior plate is opened, the lock part of the rod is positioned below the protrusion on the brake pedal side, and even if the brake pedal is depressed, the protrusion engages with the lock part and restricts the depression of the brake pedal. Thus, it is possible to reliably prevent the brake from being released.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. Since the overall configuration of the
[0019]
That is, as shown in FIG. 1, the present invention locks the brake link mechanism shown in FIG. 16 to lock the
[0020]
As shown in FIG. 4, the
[0021]
In the state shown in FIG. 1, the position of the hole (not shown) of the
[0022]
Since the
[0023]
Next, the operation of the
[0024]
Next, when the
[0025]
As described above, when the
[0026]
By the way, in the state where the
[0027]
FIG. 7 shows another example of the
[0028]
(Second Embodiment)
A second embodiment will be described with reference to FIGS. In this embodiment, a
[0029]
As shown in FIGS. 8A and 10A, when the
[0030]
Further, as shown in FIG. 11, even when the
[0031]
(Third embodiment)
In the previous embodiment, locking is performed by mechanical means, but in this embodiment, the locking
[0032]
Further, as shown in FIG. 14, by arranging the
[0033]
In each of the above embodiments, when the
[0034]
【The invention's effect】
According to the reach type forklift of the present invention, when the exterior plate is open, even if the brake pedal is stepped on, the brake pedal will not be lowered. Daily inspections can be performed. Also, if you forget to close the exterior plate after inspection, or if the exterior plate is open for some reason, turn on the power switch of the vehicle body and press the brake pedal to release the brake, the brake pedal will not lower Therefore, the operator immediately knows that it is not caused by at least an electrical failure, and there is an advantage that it is easy to notice that the cause is simply the opening of the exterior plate.
[0035]
According to the reach type forklift according to
[0036]
According to the reach type forklift according to claim 2 , when the exterior plate is opened, the lock portion of the rod body is located below the protrusion on the brake pedal side, and the protrusion engages with the lock portion even when the brake pedal is depressed. Thus, the brake pedal can be prevented from being released by restricting the depression of the brake pedal.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a brake link mechanism to which a locking device according to an embodiment of the present invention is added.
FIGS. 2A and 2B are a perspective view of a vehicle body with a side cover closed according to an embodiment of the present invention, and a perspective view with a side cover opened. FIG.
FIG. 3A is an explanatory view showing a state where the lock of the lock device according to the embodiment of the present invention is released.
(B) is explanatory drawing which shows the state which has locked the brake pedal with the locking device of embodiment of this invention.
FIG. 4 is a side view of the locking device according to the embodiment of the present invention.
FIGS. 5A and 5B are explanatory views showing a locked state according to the embodiment of the present invention. FIGS.
FIG. 6 is an explanatory diagram when the brake is applied during traveling according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing another example of the lock unit according to the embodiment of the present invention.
FIGS. 8A and 8B are explanatory views showing a locked state according to the second embodiment of the present invention. FIGS.
FIG. 9 is a side view of a locking device according to a second embodiment of the present invention.
FIGS. 10A and 10B are explanatory views showing a locked state according to the second embodiment of the present invention. FIGS.
FIG. 11 is an explanatory diagram when braking is applied during traveling according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram when the locking device according to the third embodiment of the present invention is configured by electrical means.
FIGS. 13A and 13B are diagrams showing types of sensors according to the third embodiment of the present invention. FIGS.
FIG. 14 is an explanatory diagram when braking is applied during traveling according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a rear perspective view of the reach type forklift.
FIG. 16 is a configuration diagram of a conventional brake link mechanism.
[Explanation of symbols]
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