JP3755428B2

JP3755428B2 - Sliding device for vehicle seat

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Publication number: JP3755428B2
Application number: JP2001182664A
Authority: JP
Inventors: 智大山下; 清和池田; 隆博菅間
Original assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Current assignee: Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date: 2001-06-18
Filing date: 2001-06-18
Publication date: 2006-03-15
Anticipated expiration: 2021-06-18
Also published as: JP2002370565A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートのスライド装置に関し、特に、跳ね上げ収納式の車両用シートに使用して好適なスライド装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ワンボックス車のセカンドシート等として、例えば特開平１０−３１５８３０号公報に示されているような跳ね上げ収納式の車両用シートが知れらている。このシートは左右一対のスライド装置によりスライド可能に支持されており、一方のスライド装置に対しては分離結合可能で、他方のスライド装置に対しては側方へ回動可能に結合されている。そして、シート不使用時にはシートを所定位置へスライドさせて、一方のスライド装置から分離させた後、他方のスライド装置に対して回動させ車室側壁に沿う位置へ跳ね上げ収納可能となっている。両スライド装置はフロアに固定されたロアレールと、このロアレールにスライド可能に係合しシートに結合されるアッパレールを備えているとともに、アッパレールのスライドを規制するためのスライドロック装置を備えている。またシートに対して分離する側のスライド装置は、シートとアッパレールを分離結合可能とするために、アッパレールに、シートに解除可能に係合するフックと、当該フックを係合姿勢にロックするためのロック片とが設けられている。そして、上記公報においては、フックとロック片にそれぞれストッパ部を突出形成して、フックが係合を解除した状態、すなわちシートが跳ね上げられている状態では、上記ストッパ部がロアレールの通孔に進入してアッパレールのスライドが規制されるようになっており、これによりスライドロック装置が誤って操作されてもアッパレールがスライドすることが防止され、シートとアッパレールの位置関係が維持されるようになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フックやロック片の一部に形成されたストッパ部でシート跳ね上げ時のアッパレールのスライドを規制する上記従来のスライド装置では、フックやロック片は上記機能を果たすために形状や移動量は制限されるからストッパ部のロアレームに対する係合代を十分確保できず、アッパレールの移動規制の確実性に欠けるという問題がある。
【０００４】
そこで本発明はこのような課題を解決するもので、スライドロック装置が誤って操作されるのを防止することができる、またはスライドロック装置が誤って操作されたときのアッパレールのスライドを確実に規制することができる車両用シートのスライド装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本第１発明では、車両のフロア（Ｆ）に固定されるロアレール（２１）と、シート（１１）を移動可能に支持するとともにロアレール（２１）にスライド可能に係合するアッパレール（２２）と、該アッパレール（２２）に設けられアッパレール（２２）のスライドを規制および規制解除可能なスライドロック手段（３）と、アッパレール（２２）に設けられアッパレール（２２）に対するシート（１１）の移動を規制および規制解除可能な移動ロック手段（４）とを備える車両用シートのスライド装置において、移動ロック手段（４）が規制解除状態にある時、スライドロック手段（３）の規制解除状態への作動を規制し、移動ロック手段（３）が規制状態にある時、スライドロック手段（４）の規制解除状態への作動を許容するインターロック手段を備え、上記インターロック手段は、上記移動ロック手段（４）が規制解除状態にある時、該移動ロック手段（４）の構成部品（４２，４６）がスライドロック手段（３）の構成部品（３２，３３）の移動軌跡上に突出してこれと当接し移動を規制することによりスライドロック手段（３）の規制解除状態への作動を規制するものである。
【０００６】
本第１発明においては、移動ロック手段が規制解除状態となってアッパレールに対するシート移動、例えばアッパレールに対するシートの分離が可能になると、スライドロック手段が規制解除状態へ作動することが規制される。したがってスライドロック手段が誤って操作されるのを防止することができる。
【００１２】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】
（第１実施形態）
図１には本発明のスライド装置を備えた跳ね上げ収納式車両用シートのフレーム構造を示す。図１において、矩形枠状に成形されたシートクッションフレーム１１の後端には、公知のリクライニング機構を介して、下方へ略Ｕ字形をなすシートバックフレーム１２の両端が結合されている。シートクッションフレーム１１の車両の内壁Ｗ側の側端部にはブラケット１３１，１３２が突出させてあり、これらブラケット１３１，１３２の先端は、ブラケット１４に回動可能に結合されている。車室の内壁Ｗには図略のブラケットに支持させて、ホイールハウスＷ１の上方に前端が位置し前後方向へ延びるスライドレール１５が設けてあり、スライドレール１５はロアレール１５１とこれにスライド可能に係合したアッパレール１５２より構成されている。またスライドレール１５には、アッパレール１５２のスライドを規制および規制解除可能なスライドロック手段が設けられている。上記ブラケット１４はアッパレール１５２上に固定されている。シートクッションフレーム１１の車両の内壁Ｗとは反対側の側端部にはシートレッグ１６が設けられ、当該シートレッグ１６は略Ｕ字形をなして下方へ突出し、その両基端は上記フレーム１１にヒンジ結合されて、当該フレーム１１の下面に沿った位置へ回動収納可能である。シートレッグ１６の先端下面には前後位置に、下方へ突出する略Ｕ字形のストライカ１７，１８が設けてある。
【００１４】
車両フロアＦ上には上記スライドレール１５と平行に延びるスライドレール２が設けてあり、スライドレール２は車両フロアＦに固定されたロアレール２１と、ロアレール２１にスライド可能に係合するアッパレール２２より構成されている。アッパレール２２のアッパパネル２２１には前後端部に略十字形の挿入口２２２，２２３が形成されて、これらに上記シートレッグ１６の各ストライカ１７，１８が挿入されると後述の機構によってストライカ１７，１８がアッパレール２２内に係止固定されて、シートレッグ１６がアッパレール２２上に固定される。これにより、左右のスライドレール１５，２に沿って使用状態のシートをスライドさせることができる。シートを跳ね上げ収納する場合には、シートバックフレーム１２をシートクッションパネル１１と略面一になるまで後倒させた後、アッパパネル２２の前端に突設されたＵ字形のロック解除レバー２３を前方へ引くと、ストライカ１７，１８の係止状態が解消されてシートレッグ１６がアッパレール２２から分離される。この状態で、シート全体を室壁Ｗに沿う位置へ回動させて収納する。
【００１５】
図２にはスライドレール２におけるアッパレール２２設置部の断面図を示す。アッパレール２２には中央部にスライドロック手段３が設けられ、スライドロック手段３は、板体よりなるスライドロック部材３１とこれを作動させる操作アーム３２を備えている。また、アッパレール２２の後端部には第１の移動ロック手段４が設けられ、当該第１の移動ロック手段４は、板体よりなる移動ロック部材４１、係合部材４２、およびリンクアーム４３を備えている。アッパレール２２の前端部には第２の移動ロック手段５が設けられ、当該第２の移動ロック手段５は、板体よりなる移動ロック部材５１、係合部材５２、リンクアーム５３およびインターロック部材５４を備えている。アッパレール２２は図３に示すように直立姿勢の二枚のサイドプレート２２４，２２５を適宜位置で接合して構成されており、サイドプレート２２４，２２５の上端は対称形に水平方向へ屈曲してフランジ部となり、これらフランジ部上にアッパプレート２２１が接合されている。アッパレール２２の両端下半に装着されたローラ２４（図２）はそれぞれ、図３に示すように、サイドプレート２２４，２２５を貫通して水平に伸びる軸体２２６の両端にそれぞれ設けられて、上方へ開放する略Ｕ字断面のロアレール２１の内空間に位置し、これらローラ２４がロアレール２１の底壁上を転動して、アッパレール２２がロアレール２１に沿って移動する。
【００１６】
図４はスライドロック手段３と第１の移動ロック手段４を設置したアッパレール２２部分の水平断面図で、図２のIV−IV線に沿った断面図である。以下、図２と図４に基づいて、スライドロック手段３と第１の移動ロック手段４の構造を説明する。スライドロック手段３を構成するスライドロック部材３１は板体で、下端の幅方向両側にはそれぞれ下方へ突出する係止突起３１１が形成されて（図２）、これら係止突起３１１は、ロアレール２１に設けられた一対の係合穴２１１のそれぞれに進入してアッパレール２２のスライドが規制されている。なお、係合孔２１１はレール長手方向の適宜個所に、互いに長手方向へ間隔をおいて複数対が並設されている。
【００１７】
スライドロック部材３１の後側縁は上下方向の中間部がＵ字状に切り欠かれて、略水平に延びる係合凹所３１２となっている。スライドロック部材３１を設置した部分では、サイドプレート２２４，２２５は間隔をおいて互いに略平行に位置しており（図４）、スライドロック部材３はこれらサイドプレート２２４，２２５間に位置して上下方向へ案内されている。
【００１８】
操作レバー３２は図４に示すように左右のサイドパネル２２４，２２５間に配置されており、レール長手方向へ延びる操作レバー３２の中間部が、サイドパネル２２４，２２５を水平に貫通させた軸体２２６に回動自在に装着されている。操作レバー３２の先端はスライドロック部材３１に向けて延び、上下の側面を円弧状に膨出させたレバー先端部３２１（図２）がスライドロック部材３１の係合凹所３１２内に進入して、係合凹所３１２の板厚方向のほぼ中央（図４）で凹所内周面に当接係合している。
【００１９】
操作レバー３２の中間部下面には下方へ突出するバネ係止部３２２（図２）が形成されており、このバネ係止部３２２は側方へ屈曲して、サイドパネル２２４の下半に設けられた開口（図示略）を経てロアレール２１の内空間へ延びている。バネ係止部３２２の先端とサイドパネル２２４との間にはコイルバネが架設されて、そのばね力によって操作レバー３２は図２の反時計方向へ回転付勢されており、これによりスライドロック部材３１は押し下げられて、アッパレール２２のスライドを規制するロック位置に保持されている。なお、操作レバー３２の他端は図２の手前側へ屈曲して受け部３２３となっている。
【００２０】
スライドロック状態を解消する場合には、シート側に設けられた図略のスライドロック解除手段の操作によって操作レバー３２の受け部３２３を押し下げる。そうすると、スライドロック部材３１が上昇して、その係止突起３１１が係合穴２１１から脱出してロアレール２１との係合状態を解消するアンロック位置へ至り、アッパレール２２のスライドが可能となる。なお、前記スライドロック解除手段は同時にスライドレール１５のスライドロック手段のスライドロック状態も解除する。またスライドロック解除手段は、シートレッグ１６をアッパレール２２から分離すると操作レバー３２に対して分離するようになっている。
【００２１】
第１の移動ロック手段４を構成する移動ロック部材４１は下端部の中央が軸体４１１（図２）によってアッパレール２２のサイドプレート２２４，２２５間に（図４）これらサイドプレート２２４，２２５に沿って回動可能に結合されている。また、移動ロック部材４１の上部には後方へ開放する凹所４１２が形成されて、ここに、シートレッグ１６（図１）下面の後端位置に設けたストライカ１８の下端が進入して、シートレッグ１６の後端部がアッパレール２２上に固定されている。
【００２２】
移動ロック部材４１には係合凸部４１３が形成されており、この係合凸部４１３が、移動ロック部材４１に隣接して設けられた後述する係合部材４２に係合して、移動ロック部材４１のストライカ１８に対する係合解除方向への回転が阻止されロックされている。また、移動ロック部材４１にはリンクアーム４３が結合されている。このリンクアーム４３は軸体４１１よりも前方に位置する軸部材４２１に基端が回動可能に結合され、先端が移動ロック部材４１の下端板面とピン体４３１によって相対回動可能に結合されており、ストライカ１８を挿入口２２３内に挿入するとストライカ１８により下方へ押し下げられて、移動ロック部材４１をストライカ１８に係合する方向に回動させる。リンクアーム４３の先端上面には当接部４３２が形成されており、当接部４３２にはストライカ１８の下端が当接してこれを押し下げている。なお、リンクアーム４３の先端にはコイルバネ４４（図４）の一端が係止されてリンクアーム４３を上方へ付勢しており、これと移動ロック部材４１とでストライカ１８の下端を、ガタを生じることなく挟持している。
【００２３】
係合部材４２は下端部が、サイドプレート２２４，２２５間に架設された軸部材４２１によってサイドプレート２２４，２２５間にこれらに沿って回動可能に支持されており、図略のバネ部材によって移動ロック部材４１と係合する方向へ回転付勢されている。また、係合部材４２の上部には移動ロック部材４１の係合凸部４１３に係合する係合凹所４２２が形成されている。また、係合部材４２の上端部には操作ロッド２３１の後端が連結されており、操作ロッド２３１の前端はロック解除レバー２３（図１）に連結されている。
【００２４】
図５は第２の移動ロック手段５を設置したアッパレール２２部分の水平断面図で、図２のV−V線に沿った断面図である。以下、図２と図５に基づいて第２の移動ロック手段５の構造を説明する。第２の移動ロック手段５を構成する移動ロック部材５１、係合部材５２、リンクアーム５３の形状および構造は既に説明した第１の移動ロック手段４のものと同一であり、移動ロック部材５１の凹所５１２（図２）内にはシートレッグ１６（図１）下面の前端位置に設けたストライカ１７（図１）の下端が進入して、シートレッグ１６の前端部がアッパレール２２上に固定されている。係合部材５２はバネ部材によって移動ロック部材５１に係合する方向へ回転付勢されており、係合部材５２の上端には、ロック解除レバー２３に至る操作ロッド２３１の後端が連結されている。係合部材５２に隣接した前方（図２、図５の左方）位置にはサイドプレート２２４，２２５間にインターロック部材５４が設けてある。インターロック部材５４は板体で、上下方向の中間位置が軸部材５４１により回動自在に支持されるとともに、偏心位置から上方へ延びる当接部５４２と下方へ延びる係止部５４３を有している。当接部５４２は上端が係合部材５２の頂部側面に当接し、一方、係止部５４３はその下端がアッパレール２２の下縁付近に至っている。なお、インターロック部材５４は軸部材５４１の周囲に配設されたコイルバネ５４４（図５）によって、当接部５４２上端が係合部材５２へ向かう図２の時計方向へ回転付勢されている。
【００２５】
シートを跳ね上げ収納する場合にはロック解除レバー２３を前方へ引くと、前後の係合部材４２，５２が前傾方向へ回動させられてその係合凹所４２２，５２２と移動ロック部材４１，５１の係合凸部４１３，５１３との係合が外れる。この状態で、シートクッションの内側縁を持ち上げると、ストライカ１７，１８の上方移動に応じて移動ロック部材４１，５１が傾倒回動して（図６、図７）、移動ロック部材４１，５１の凹所４１２，５１２からそれぞれストライカ１７，１８が抜き出され、既述のようにシートを跳ね上げ収納することができる。
【００２６】
この時、図６に示すように前傾した係合部材４２はその頂部の一部が操作レバー３２の他端３２４下方に位置し、この結果、操作レバー３２の受け部３２３を押し下げても、その途中で操作アーム３２の他端３２４下面が係合部材４２の頂部に当接して操作レバー３２の時計方向回転が規制される。これにより、スライドロック部材３１を上昇させることができず、係止突起３１１がロアレール２１の係合穴２１１に進入した状態が維持されてアッパレール２２のスライドは規制されたままとなる。さらに、図７に示すように、係合部材５２が前傾するとこれに当接するインターロック部材５４が軸部材５４１回りに反時計方向へ回動させられて、係止部５４３の下端が下方に位置するロアレール２１の係合穴２１１内に進入して、これによってもアッパレール２２のスライドが規制される。
【００２７】
再びシートを使用する場合には、車室側壁に沿って位置させられたシートをブラケット１４のヒンジ機構により室内側へ回動させて前後のストライカ１７，１８をそれぞれ挿入口２２２，２２３を経てアッパレール２２内に進入させる。ストライカ１７，１８はリンクアーム４３，５３の当接部４３２，５３２に当接してこれを押し下げ、これに伴って移動ロック部材４１，５１が起立姿勢に回動させられて（図２）その凹所４１２，５１２内にストライカ１７，１８の下端が進入係合する。この時、移動ロック部材４１，５１の係合凸部４１３，５１３が係合部材４２，５２の係合凹所４２２，５２２に進入して係合状態となる。各係合部材４２，５２は前傾状態(図６、図７)から起立状態（図２）へ戻るから、操作レバー３２の受け部３２３を押し下げて操作レバー３２を図２の時計方向へ大きく回動させて、スライドロック部材３１をその係止突起３１１が係合穴２１１から脱出するアンロック位置へ上昇させることができる。また、係合部材５２の起立回動に伴ってインターロック部材５４は時計方向へ戻し回動させられて、その係止部５４３下端が係合穴２１１から脱出する（図２）。これにより、アッパレール２のスライドが可能となる。
【００２８】
このように、本実施形態においては、シートとアッパレール２２とが分離した状態では、アッパレール２を所定位置で位置決めするスライドロック部材３１を操作するための操作レバー３２のロック解消操作が規制されるようにしたから、シートとアッパレール２２とが分離した状態で誤って操作レバー３２が操作されるのを防止することができる。そしてこれにより、アッパレール２２が単独でスライドし、次にシートとアッパレール２２を結合する際に位置合わせをしなければいけないという事態を回避できる。また、シートとアッパレール２２とが分離した状態ではインターロック部材５４がロアレール２１に係合してアッパレール２２のススライドを規制するようにしたから、万が一スライドロック部材３１のロアレール２１との係合が解除されたとしても、アッパレール２２のスライドを規制することができる。そしてインターロック部材５４は移動ロック部材５１や係合部材５２とは別体であるので、形状や移動量を比較的自由に設定できるため係合穴２１１に対する係合代を十分確保することができ、これによりアッパレール２の移動規制の確実性が保証されるとともに、係合穴２１１とのガタも十分小さくすることができる。なお、第１の移動ロック手段４と第２の移動ロック手段５はいずれか一方のみを設けるようにしても良い。
【００２９】
（第２実施形態）
本実施形態では、図８に示すように、第１実施形態で説明した構造において、第１の移動ロック手段４を構成する移動ロック部材４１の頂部と係合部材４２の頂部との間にバネ体４５を設ける。このような構造で、ロック解除レバー２３（図１）により操作ロッド２３１を前方へ引くと、係合部材４２が前傾方向へ回動させられてその係合凹所４２２と移動ロック部材４１の係合凸部４１３の係合が外れる。この時、係合部材４１の前傾に伴ってバネ体４５が変形し、その原形復帰バネ力によって移動ロック部材４１の頂部が係合部材４２方向へ引かれる。このため、ストライカ１８の上方移動に応じて移動ロック部材４１は図９に示すように確実に傾倒回動させられて、移動ロック部材４１の凹所４１２内からストライカ１８が抜き出される。本実施形態によれば、移動ロック部材４１の凹所４１２内周面とストライカ１８との間に摩擦力があっても、ストライカ１８を確実に抜き出すことができる。なお、第２の移動ロック手段５（図７）を構成する移動ロック部材５１と係合部材５２との間にも本実施形態のバネ体を設けることができる。
【００３０】
（第３実施形態）
図１０には本発明の第３実施形態を示し、本実施形態では第１の移動ロック手段４の直上に位置するアッパパネル２２１の挿入口２２３に案内突起２２７，２２８を設けている。他の構造は第１実施形態と同様である。上記案内突起２２７，２２８は図１１に示すように、垂設された両サイドパネル２２４，２２５の上縁にそれぞれ長手方向へ間隔をおいて突出形成されており、上方からアッパパネル２２１を被せると、図１２に示すようにその略十字形の挿入口２２３内に案内突起２２７，２２８が突出する。対向する案内突起２２７，２２８は各対向面が上方へ漸次開き傾斜する傾斜面２２ａ（図１０）に成形されている。このような案内突起２２７，２２８を設けたことにより、図１０の鎖線で示すように挿入口２２３に挿入されるストライカ１８の下端の位置がレール長手方向へある程度ずれても、ストライカ１８は案内突起２２７，２２８の傾斜面２２ａによって、第１の移動ロック手段４を構成するリンクアーム４３の受け部４３２上へ確実に案内される。なお、このような案内突起を第２の移動ロック手段５が位置する挿入口２２２（図１）にも設けることができる。
【００３１】
（第４実施形態）
図１３には、第１の実施形態で説明した第２の移動ロック手段５を構成するインターロック部材の他の例を示す。インターロック部材５５は略Ｌ字形に成形された板体で、サイドパネル２２４，２２５(図３)間に上下方向へ配設されており、その中間部に突設されたピン５５１が、サイドパネル２２４，２２５に斜め上方へ形成された長穴２２９内に挿入されている。インターロック部材５５の上端５５２は前傾姿勢の係合部材５２の前側面に当接しており、一方、下端５５３はロアレール２１の係合穴２１１内に進入して、これにより、アッパレール２２のスライドが規制されている。また、インターロック部材５５は図略のバネ部材によって上方へ付勢されている。
【００３２】
移動ロック部材５１の凹所５１２内にストライカ１７が進入し係合すると移動ロック部材５１は起立姿勢に回動し、これに伴って係合部材５２は図１３の鎖線で示すように起立姿勢へ回動する。これにより、インターロック部材５５はそのピン５５１が長穴２２９に沿って上方へ移動して全体が上昇し、図の鎖線で示すように下端５５２が係合穴２１１から脱出して、アッパレール２２のスライドが可能となる。
【００３３】
（第５実施形態）
図１４には第１の実施形態で説明したスライドロック手段３と第１の移動ロック手段４の他の例を示す。図１４において、スライドロック手段３を構成するスライドロック部材３３は第１実施形態で説明したものと基本構造は同一であるが、係合凹所３３２が前方に向けて形成されて、ここに、スライドロック部材３３よりも前方に設けられた操作レバー３４の先端部３４１が進入係合している。このようなスライドロック部材３３には、後側面の上下の中間位置に段付きに当接面３３３が形成されている。第１の移動ロック手段４は移動ロック部材４５と係合部材４６を備えており、移動ロック部材４５は下端部の中央が軸体４５１によってアッパレール２２のサイドプレート２２４，２２５（図３）間にこれらサイドプレート２２４，２２５に沿って回動可能に結合されている。また、移動ロック部材４５の上部には凹所４５２が形成されて、ここに、ストライカ１８の下端が進入して、シートレッグ１６（図１）の後端部がアッパレール２２上に固定されている。移動ロック部材４５には係合凹所４５３が形成されており、この係合凹所４５３が、移動ロック部材４５に隣接して設けられた係合部材４６の係合凸部４６１と係合して、ストライカ１８に対する移動ロック部材４５の係合解除方向への回転が阻止されている。
【００３４】
係合部材４６は下端部が、サイドプレート２２４，２２５間に設けた軸部材４６２によってサイドプレート２２４，２２５間にこれらに沿って回動可能に支持されており、図略のバネ部材によって移動ロック部材４５に係合する方向へ回転付勢されている。係合部材４６の上端は一部が斜め上方へ延びて当接突起４６３となっている。なお、係合部材４６の板面にはロック解除レバー２３（図１）から延びる操作ロッド２３１の後端が連結されている。
【００３５】
シートを跳ね上げ収納する場合にはロック解除レバー２３を前方へ引くと、係合部材４６が後傾姿勢から図１４の鎖線で示す起立姿勢へ回動させられてその係合凸部４６１と移動ロック部材４５の係合凹所４５３の係合が外れる。この状態で、シートクッションの内側縁を持ち上げると、ストライカ１８の上方移動に応じて移動ロック部材４５が傾倒回動して（図１４の鎖線）、移動ロック部材４５の凹所４５２からストライカ１８が抜き出され、既述のようにシートを跳ね上げ収納することができる。
【００３６】
この時、起立した係合部材４６は図１４の鎖線で示すように、その当接突起４６３がスライドロック部材３３の当接面３３３に当たってその上昇移動を阻止する。この結果、操作レバー３４の受け部３４２を押し下げても、スライドロック部材３３を上昇させることができず、係止突起３３１がロアレール２１の係合穴２１１に進入した状態が維持されてアッパレール２２のスライドが規制される。
【００３７】
再びシートを使用する場合には、車室側壁に沿って位置させられたシートを室内側へ回動させてストライカ１８の下端を、挿入口２２３を経てアッパレール２２内に進入させると、ストライカ１８が移動ロック部材４５の凹所４５２面に当接して移動ロック部材４５を図１４の実線で示す起立姿勢に回動させて、凹所４５２内に進入しこれと係合する。この時、係合部材４６の係合凸部４６１が移動ロック部材４５の係合凹所４５３に進入して係合状態となる。係合部材４６は起立状態から後傾状態へ戻るから、当接突起４６３と当接面３３３の当接状態は解消され、操作アーム３４の受け部３４２を押し下げて操作レバー３４を反時計方向へ回動させることにより、スライドロック部材３３をその係止突起３３１が係合穴２１１から脱出するアンロック位置へ上昇させることができる。これにより、アッパレール２２のスライドが可能となる。なお、係合部材４６の当接突起４６３は係合部材４６の起立時に必ずしもスライドロック部材３３の当接面３３３に当接するものである必要はなく、スライドロック部材３３の上昇途中で当接面３３３に当接してスライドロック部材３３のそれ以上の上昇を規制するようなものであっても良い。
【００３８】
なお、本発明はシート全体をスライド装置から脱着可能としたものや、スライド装置に対してシートを前方跳ね上げ可能としたものにも適用することができる。
【００３９】
【発明の効果】
以上のように、本発明の車両用シートのスライド装置によれば、スライドロック装置が誤って操作されるのを防止することができる、またはスライドロック装置が誤って操作されたときのアッパレールのスライドを確実に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態における、スライド装置を備えた跳ね上げ収納式車両用シートのフレーム構造を示す斜視図である。
【図２】スライドレールにおけるアッパレール設置部の側面図である。
【図３】図２のIII−III線に沿った断面図である。
【図４】図２のIV−IV線に沿った断面図である。
【図５】図２のV−V線に沿った断面図である。
【図６】第１の移動ロック手段とスライドロック手段を設置したスライドレール部分の垂直断面図である。
【図７】第２の移動ロック手段を設置したスライドレール部分の垂直断面図である。
【図８】本発明の第２実施形態における、第１の移動ロック手段を設置したスライドレール部分の垂直断面図である。
【図９】第１の移動ロック手段を設置したスライドレール部分の垂直断面図である。
【図１０】本発明の第３実施形態における、第１の移動ロック手段を設置したスライドレール部分の垂直断面図である。
【図１１】アッパレールのサイドプレートとアッパプレートの要部分解斜視図である。
【図１２】アッパレールの要部斜視図である。
【図１３】本発明の第４実施形態における、第２の移動ロック手段を設置したスライドレール部分の垂直断面図である。
【図１４】本発明の第５実施形態における、第２の移動ロック手段を設置したスライドレール部分の垂直断面図である。
【符号の説明】
１１…シートクッションフレーム、２１…ロアレール、２２…アッパレール、３…スライドロック手段、３１…スライドロック部材、３２…操作レバー、３３…スライドロック部材、４…移動ロック手段、４１…移動ロック部材、４２…係合部材、４５…移動ロック部材、４６…係合部材、５１…移動ロック部材、５２…係合部材、５５…インターロック部材、Ｆ…車両フロア。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle seat slide device, and more particularly to a slide device suitable for use in a flip-up and storage type vehicle seat.
[0002]
[Prior art]
As a second seat for a one-box vehicle, for example, a flip-up and retractable vehicle seat as shown in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-315830 is known. The seat is slidably supported by a pair of left and right slide devices, can be separated and coupled to one slide device, and is coupled to the other slide device so as to be pivotable to the side. When the seat is not used, the seat is slid to a predetermined position and separated from one slide device, and then the seat is rotated with respect to the other slide device and can be flipped up to a position along the side wall of the passenger compartment. . Both slide devices include a lower rail fixed to the floor, an upper rail slidably engaged with the lower rail and coupled to the seat, and a slide lock device for restricting the slide of the upper rail. In addition, the slide device on the side separated from the seat has a hook for releasably engaging the seat with the upper rail and a hook for locking the hook in the engagement posture so that the seat and the upper rail can be separated and coupled. And a locking piece. And in the above publication, when the stopper part protrudes from the hook and the lock piece and the hook is disengaged, that is, when the seat is flipped up, the stopper part is inserted into the through hole of the lower rail. The upper rail slide is regulated by entering, and this prevents the upper rail from sliding even if the slide lock device is accidentally operated, and the positional relationship between the seat and the upper rail is maintained. ing.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional slide device that restricts the slide of the upper rail when the seat is flipped up by a stopper portion formed on a part of the hook or lock piece, the shape and the movement amount of the hook and lock piece are the same because the hook and the lock piece perform the above function. Since this is limited, there is a problem that a sufficient amount of engagement with the lower arm of the stopper portion cannot be secured and the certainty of the upper rail movement restriction is lacking.
[0004]
Therefore, the present invention solves such a problem, and can prevent the slide lock device from being erroneously operated, or can reliably regulate the slide of the upper rail when the slide lock device is erroneously operated. It is an object of the present invention to provide a vehicle seat slide device that can be used.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, the lower rail (21) fixed to the vehicle floor (F) and the seat (11) are movably supported and slidable on the lower rail (21). Mating upper rail (22), slide lock means (3) provided on the upper rail (22) for restricting and releasing the slide of the upper rail (22), and seat for the upper rail (22) provided on the upper rail (22) In the vehicle seat slide device comprising the movement lock means (4) capable of restricting and releasing the movement of (11), when the movement lock means (4) is in the restriction release state, the slide lock means (3) When the movement to the restriction release state is restricted and the movement lock means (3) is in the restriction state, the restriction release state of the slide lock means (4) Comprising an interlock means to permit actuationThe interlock means is configured such that when the movement lock means (4) is in a deregulated state, the component parts (42, 46) of the movement lock means (4) are the component parts (32, 32) of the slide lock means (3). The movement of the slide lock means (3) to the deregulated state is regulated by projecting on the movement trajectory of 33) and coming into contact therewith to regulate the movement.
[0006]
In the first aspect of the invention, when the movement lock means is in the restriction release state and the seat can be moved with respect to the upper rail, for example, the sheet can be separated from the upper rail, the operation of the slide lock means to the restriction release state is restricted. Therefore, it is possible to prevent the slide lock means from being erroneously operated.
[0012]
In addition, the code | symbol in the said parenthesis shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIG. 1 shows a frame structure of a flip-up stowable vehicle seat provided with the slide device of the present invention. In FIG. 1, both ends of a seat back frame 12 having a substantially U-shape are coupled to a rear end of a seat cushion frame 11 formed in a rectangular frame shape via a known reclining mechanism. Brackets 131 and 132 are protruded from the side end of the seat cushion frame 11 on the inner wall W side of the vehicle, and the ends of the brackets 131 and 132 are rotatably coupled to the bracket 14. The inner wall W of the passenger compartment is supported by a bracket (not shown), and a slide rail 15 is provided above the wheel house W1 and extending in the front-rear direction. The slide rail 15 is slidable with the lower rail 151. The upper rail 152 is engaged. The slide rail 15 is provided with slide lock means capable of restricting and releasing the slide of the upper rail 152. The bracket 14 is fixed on the upper rail 152. A seat leg 16 is provided at a side end portion of the seat cushion frame 11 opposite to the inner wall W of the vehicle. The seat leg 16 has a substantially U shape and projects downward, and both base ends thereof are formed on the frame 11. It is hinged and can be rotated and stored at a position along the lower surface of the frame 11. The lower surface of the front end of the seat leg 16 is provided with substantially U-shaped strikers 17 and 18 projecting downward at the front and rear positions.
[0014]
A slide rail 2 extending in parallel with the slide rail 15 is provided on the vehicle floor F, and the slide rail 2 includes a lower rail 21 fixed to the vehicle floor F and an upper rail 22 slidably engaged with the lower rail 21. Has been. The upper panel 221 of the upper rail 22 is formed with substantially cross-shaped insertion holes 222 and 223 at the front and rear ends, and when the strikers 17 and 18 of the seat leg 16 are inserted into these, the strikers 17 and 18 are operated by a mechanism described later. Is locked and fixed in the upper rail 22, and the seat leg 16 is fixed on the upper rail 22. Accordingly, the seat in use can be slid along the left and right slide rails 15 and 2. When the seat is flipped up and stored, the seat back frame 12 is tilted backward until it is substantially flush with the seat cushion panel 11, and then the U-shaped unlocking lever 23 protruding from the front end of the upper panel 22 is moved forward. When pulled, the striker 17, 18 is released from the locked state, and the seat leg 16 is separated from the upper rail 22. In this state, the entire sheet is rotated to a position along the chamber wall W and stored.
[0015]
FIG. 2 shows a cross-sectional view of the upper rail 22 installation portion in the slide rail 2. The upper rail 22 is provided with a slide lock means 3 at the center. The slide lock means 3 includes a slide lock member 31 made of a plate and an operation arm 32 for operating the slide lock member 31. A first movement lock means 4 is provided at the rear end of the upper rail 22, and the first movement lock means 4 includes a movement lock member 41 made of a plate, an engagement member 42, and a link arm 43. I have. A second movement lock means 5 is provided at the front end of the upper rail 22, and the second movement lock means 5 includes a movement lock member 51, an engagement member 52, a link arm 53, and an interlock member 54 made of a plate. It has. As shown in FIG. 3, the upper rail 22 is formed by joining two side plates 224 and 225 in an upright posture at appropriate positions, and the upper ends of the side plates 224 and 225 are bent in a horizontal direction symmetrically. The upper plate 221 is joined on these flange portions. As shown in FIG. 3, rollers 24 (FIG. 2) mounted on the lower halves of both ends of the upper rail 22 are respectively provided at both ends of a shaft body 226 that passes through the side plates 224 and 225 and extends horizontally. The roller 24 rolls on the bottom wall of the lower rail 21, and the upper rail 22 moves along the lower rail 21.
[0016]
4 is a horizontal cross-sectional view of the upper rail 22 portion where the slide lock means 3 and the first movement lock means 4 are installed, and is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG. Hereinafter, the structure of the slide lock means 3 and the first movement lock means 4 will be described with reference to FIGS. The slide lock member 31 constituting the slide lock means 3 is a plate, and locking projections 311 projecting downward are formed on both sides in the width direction of the lower end (FIG. 2). The slide of the upper rail 22 is regulated by entering each of the pair of engagement holes 211 provided on the upper side of the upper side. A plurality of pairs of engagement holes 211 are arranged in parallel at intervals in the longitudinal direction at appropriate locations in the rail longitudinal direction.
[0017]
The rear side edge of the slide lock member 31 has an engagement recess 312 extending substantially horizontally, with an intermediate portion in the vertical direction cut out in a U shape. In the portion where the slide lock member 31 is installed, the side plates 224 and 225 are positioned substantially parallel to each other at an interval (FIG. 4), and the slide lock member 3 is positioned between the side plates 224 and 225 to move up and down. Guided in the direction.
[0018]
As shown in FIG. 4, the operation lever 32 is disposed between the left and right side panels 224 and 225, and an intermediate portion of the operation lever 32 extending in the rail longitudinal direction penetrates the side panels 224 and 225 horizontally. 226 is rotatably mounted. The distal end of the operation lever 32 extends toward the slide lock member 31, and the lever distal end portion 321 (FIG. 2) whose upper and lower side surfaces bulge out enters the engagement recess 312 of the slide lock member 31. The engagement recess 312 is in contact with and engaged with the inner peripheral surface of the recess at substantially the center in the plate thickness direction (FIG. 4).
[0019]
A spring locking portion 322 (FIG. 2) that protrudes downward is formed on the lower surface of the intermediate portion of the operation lever 32. This spring locking portion 322 is bent sideways and is provided in the lower half of the side panel 224. It extends into the inner space of the lower rail 21 through an opening (not shown). A coil spring is installed between the tip of the spring locking portion 322 and the side panel 224, and the operating lever 32 is urged to rotate counterclockwise in FIG. Is held down at a lock position that restricts sliding of the upper rail 22. Note that the other end of the operation lever 32 is bent toward the front side of FIG.
[0020]
In order to cancel the slide lock state, the receiving portion 323 of the operation lever 32 is pushed down by operating a slide lock release means (not shown) provided on the seat side. Then, the slide lock member 31 rises, and the locking projection 311 comes out of the engagement hole 211 to reach the unlock position where the engagement state with the lower rail 21 is released, and the upper rail 22 can be slid. The slide lock releasing means simultaneously releases the slide lock state of the slide lock means of the slide rail 15. The slide lock releasing means is separated from the operation lever 32 when the seat leg 16 is separated from the upper rail 22.
[0021]
The movement lock member 41 constituting the first movement lock means 4 has a lower end centered between the side plates 224 and 225 of the upper rail 22 by a shaft body 411 (FIG. 2) (FIG. 4) along these side plates 224 and 225. And are pivotally coupled. Further, a recess 412 that opens rearward is formed in the upper part of the movement lock member 41, and the lower end of the striker 18 provided at the rear end position on the lower surface of the seat leg 16 (FIG. 1) enters here, and the seat The rear end of the leg 16 is fixed on the upper rail 22.
[0022]
The movement lock member 41 is formed with an engagement convex portion 413, and this engagement convex portion 413 engages with an engagement member 42 provided adjacent to the movement lock member 41 to be described later. The rotation of the member 41 in the disengagement direction with respect to the striker 18 is prevented and locked. A link arm 43 is coupled to the movement lock member 41. The link arm 43 is coupled to a shaft member 421 positioned forward of the shaft body 411 so as to be rotatable, and a distal end is coupled to a lower end plate surface of the movement lock member 41 and a pin body 431 so as to be relatively rotatable. When the striker 18 is inserted into the insertion port 223, the striker 18 is pushed downward to rotate the movement lock member 41 in a direction to engage the striker 18. An abutting portion 432 is formed on the top surface of the distal end of the link arm 43, and the lower end of the striker 18 abuts on the abutting portion 432 to push it down. Note that one end of a coil spring 44 (FIG. 4) is locked to the tip of the link arm 43 to urge the link arm 43 upward, and the movement lock member 41 and the lower end of the striker 18 are rattled. It is pinched without occurring.
[0023]
The engaging member 42 has a lower end supported by a shaft member 421 extending between the side plates 224 and 225 so as to be rotatable along the side plates 224 and 225, and is moved by a spring member (not shown). It is urged to rotate in a direction to engage with the lock member 41. An engagement recess 422 that engages with the engagement protrusion 413 of the movement lock member 41 is formed on the engagement member 42. The rear end of the operation rod 231 is connected to the upper end portion of the engagement member 42, and the front end of the operation rod 231 is connected to the lock release lever 23 (FIG. 1).
[0024]
FIG. 5 is a horizontal sectional view of the upper rail 22 portion where the second movement lock means 5 is installed, and is a sectional view taken along the line V-V in FIG. Hereinafter, the structure of the second movement lock means 5 will be described with reference to FIGS. The shape and structure of the movement lock member 51, the engagement member 52, and the link arm 53 constituting the second movement lock means 5 are the same as those of the first movement lock means 4 already described. The lower end of the striker 17 (FIG. 1) provided at the front end position of the lower surface of the seat leg 16 (FIG. 1) enters the recess 512 (FIG. 2), and the front end portion of the seat leg 16 is fixed on the upper rail 22. ing. The engagement member 52 is urged to rotate in a direction to engage the movement lock member 51 by a spring member, and the rear end of the operation rod 231 reaching the lock release lever 23 is connected to the upper end of the engagement member 52. Yes. An interlock member 54 is provided between the side plates 224 and 225 at the front (left side in FIGS. 2 and 5) position adjacent to the engaging member 52. The interlock member 54 is a plate body, and an intermediate position in the vertical direction is rotatably supported by the shaft member 541, and has a contact portion 542 extending upward from an eccentric position and a locking portion 543 extending downward. Yes. The upper end of the contact portion 542 is in contact with the side surface of the top of the engagement member 52, while the lower end of the locking portion 543 reaches the vicinity of the lower edge of the upper rail 22. The interlock member 54 is urged to rotate in the clockwise direction in FIG. 2 toward the engagement member 52 by the coil spring 544 (FIG. 5) disposed around the shaft member 541.
[0025]
When the seat is flipped up and stored, when the lock release lever 23 is pulled forward, the front and rear engaging members 42 and 52 are rotated forward and the engaging recesses 422 and 522 and the movement locking member 41 are moved. , 51 are disengaged from the engaging projections 413, 513. In this state, when the inner edge of the seat cushion is lifted, the movement lock members 41 and 51 are tilted and rotated according to the upward movement of the strikers 17 and 18 (FIGS. 6 and 7). The strikers 17 and 18 are extracted from the recesses 412 and 512, respectively, and the sheet can be flipped up and stored as described above.
[0026]
At this time, as shown in FIG. 6, a part of the top of the engaging member 42 inclined forward is located below the other end 324 of the operation lever 32, and as a result, even if the receiving portion 323 of the operation lever 32 is pushed down, In the middle of this, the lower surface of the other end 324 of the operation arm 32 comes into contact with the top of the engagement member 42 and the clockwise rotation of the operation lever 32 is restricted. As a result, the slide lock member 31 cannot be raised, the state in which the locking projection 311 enters the engagement hole 211 of the lower rail 21 is maintained, and the slide of the upper rail 22 remains restricted. Further, as shown in FIG. 7, when the engaging member 52 is tilted forward, the interlock member 54 that contacts the engaging member 52 is rotated counterclockwise around the shaft member 541, and the lower end of the locking portion 543 is lowered downward. It enters into the engagement hole 211 of the lower rail 21 that is positioned, and this also restricts the sliding of the upper rail 22.
[0027]
When the seat is used again, the seat positioned along the side wall of the passenger compartment is rotated indoors by the hinge mechanism of the bracket 14 so that the front and rear strikers 17 and 18 pass through the insertion openings 222 and 223, respectively. 22 is entered. The strikers 17 and 18 abut against the abutting portions 432 and 532 of the link arms 43 and 53 to push down, and accordingly, the movement lock members 41 and 51 are rotated to a standing posture (FIG. 2). The lower ends of the strikers 17 and 18 enter and engage the locations 412 and 512. At this time, the engaging projections 413 and 513 of the movement lock members 41 and 51 enter the engaging recesses 422 and 522 of the engaging members 42 and 52 to be engaged. Since each of the engaging members 42 and 52 returns from the forward tilted state (FIGS. 6 and 7) to the standing state (FIG. 2), the receiving portion 323 of the operating lever 32 is pushed down so that the operating lever 32 is increased in the clockwise direction in FIG. By rotating, the slide lock member 31 can be raised to the unlock position where the locking projection 311 escapes from the engagement hole 211. Further, the interlock member 54 is rotated back in the clockwise direction as the engaging member 52 is erected and rotated, and the lower end of the engaging portion 543 escapes from the engaging hole 211 (FIG. 2). Thereby, the upper rail 2 can be slid.
[0028]
As described above, in this embodiment, when the seat and the upper rail 22 are separated, the unlocking operation of the operation lever 32 for operating the slide lock member 31 for positioning the upper rail 2 at a predetermined position is restricted. Therefore, it is possible to prevent the operation lever 32 from being erroneously operated in a state where the seat and the upper rail 22 are separated. As a result, it is possible to avoid a situation in which the upper rail 22 is slid by itself and must be aligned when the seat and the upper rail 22 are next joined. In addition, when the seat and the upper rail 22 are separated, the interlock member 54 engages the lower rail 21 to restrict the sliding of the upper rail 22, so that the slide lock member 31 is not engaged with the lower rail 21 by any chance. Even if released, the sliding of the upper rail 22 can be restricted. Since the interlock member 54 is separate from the movement lock member 51 and the engagement member 52, the shape and the movement amount can be set relatively freely, so that a sufficient allowance for the engagement hole 211 can be secured. As a result, the certainty of the movement restriction of the upper rail 2 is ensured, and the play with the engagement hole 211 can be sufficiently reduced. Note that only one of the first movement lock means 4 and the second movement lock means 5 may be provided.
[0029]
(Second Embodiment)
In the present embodiment, as shown in FIG. 8, in the structure described in the first embodiment, a spring is provided between the top of the movement lock member 41 and the top of the engagement member 42 constituting the first movement lock means 4. A body 45 is provided. With such a structure, when the operation rod 231 is pulled forward by the lock release lever 23 (FIG. 1), the engagement member 42 is rotated forward and the engagement recess 422 and the movement lock member 41 are moved. The engagement convex portion 413 is disengaged. At this time, the spring body 45 is deformed as the engagement member 41 is tilted forward, and the top portion of the movement lock member 41 is pulled toward the engagement member 42 by its original return spring force. Therefore, as the striker 18 moves upward, the movement lock member 41 is reliably tilted and rotated as shown in FIG. 9, and the striker 18 is extracted from the recess 412 of the movement lock member 41. According to the present embodiment, even if there is a frictional force between the inner peripheral surface of the recess 412 of the movement lock member 41 and the striker 18, the striker 18 can be reliably extracted. In addition, the spring body of this embodiment can also be provided between the movement lock member 51 and the engagement member 52 which comprise the 2nd movement lock means 5 (FIG. 7).
[0030]
(Third embodiment)
FIG. 10 shows a third embodiment of the present invention. In this embodiment, guide protrusions 227 and 228 are provided at the insertion opening 223 of the upper panel 221 located immediately above the first movement lock means 4. Other structures are the same as those in the first embodiment. As shown in FIG. 11, the guide protrusions 227 and 228 are formed on the upper edges of the both side panels 224 and 225 so as to protrude at intervals in the longitudinal direction, and when the upper panel 221 is covered from above, As shown in FIG. 12, guide protrusions 227 and 228 protrude into the substantially cross-shaped insertion port 223. The opposing guide protrusions 227 and 228 are formed on an inclined surface 22a (FIG. 10) in which the respective opposing surfaces gradually open upward and incline. By providing such guide protrusions 227 and 228, even if the position of the lower end of the striker 18 inserted into the insertion port 223 is shifted to some extent in the rail longitudinal direction as shown by the chain line in FIG. The inclined surfaces 22 a of 227 and 228 are reliably guided onto the receiving portion 432 of the link arm 43 constituting the first movement lock means 4. Such a guide protrusion can also be provided in the insertion port 222 (FIG. 1) where the second movement lock means 5 is located.
[0031]
(Fourth embodiment)
In FIG. 13, the other example of the interlock member which comprises the 2nd movement locking means 5 demonstrated in 1st Embodiment is shown. The interlock member 55 is a plate body formed in a substantially L-shape, and is disposed between the side panels 224 and 225 (FIG. 3) in the vertical direction. A pin 551 projecting from the intermediate portion is provided on the side panel. 224 and 225 are inserted into elongated holes 229 formed obliquely upward. The upper end 552 of the interlock member 55 is in contact with the front side surface of the engaging member 52 in the forward inclined posture, while the lower end 553 enters the engaging hole 211 of the lower rail 21, thereby sliding the upper rail 22. Is regulated. The interlock member 55 is urged upward by a spring member (not shown).
[0032]
When the striker 17 enters and engages in the recess 512 of the movement lock member 51, the movement lock member 51 rotates to a standing posture, and accordingly, the engaging member 52 takes a standing posture as shown by a chain line in FIG. Rotate. As a result, the interlock member 55 has its pin 551 moved upward along the elongated hole 229 and raised as a whole, and the lower end 552 escapes from the engagement hole 211 as shown by the chain line in the figure, and the upper rail 22 Slide becomes possible.
[0033]
(Fifth embodiment)
FIG. 14 shows another example of the slide lock means 3 and the first movement lock means 4 described in the first embodiment. In FIG. 14, the slide lock member 33 constituting the slide lock means 3 has the same basic structure as that described in the first embodiment, but an engagement recess 332 is formed facing forward, A distal end portion 341 of an operation lever 34 provided in front of the slide lock member 33 is in engagement. In such a slide lock member 33, a contact surface 333 is formed in a stepped manner at an intermediate position between the upper and lower sides of the rear side surface. The first movement lock means 4 includes a movement lock member 45 and an engagement member 46. The movement lock member 45 has a lower end centered between the side plates 224 and 225 (FIG. 3) of the upper rail 22 by a shaft body 451. These side plates 224 and 225 are coupled so as to be rotatable. Further, a recess 452 is formed in the upper part of the movement lock member 45, and the lower end of the striker 18 enters here, and the rear end portion of the seat leg 16 (FIG. 1) is fixed on the upper rail 22. . An engagement recess 453 is formed in the movement lock member 45, and this engagement recess 453 engages with an engagement protrusion 461 of the engagement member 46 provided adjacent to the movement lock member 45. Thus, rotation of the movement lock member 45 with respect to the striker 18 in the disengagement direction is prevented.
[0034]
The engaging member 46 has a lower end supported by a shaft member 462 provided between the side plates 224 and 225 so as to be rotatable along the side plates 224 and 225, and is movable and locked by a spring member (not shown). It is urged to rotate in a direction to engage with the member 45. A part of the upper end of the engaging member 46 extends obliquely upward to form a contact protrusion 463. The rear end of the operation rod 231 extending from the lock release lever 23 (FIG. 1) is connected to the plate surface of the engagement member 46.
[0035]
When the lock release lever 23 is pulled forward when the sheet is flipped up and stored, the engagement member 46 is rotated from the rearward tilted posture to the standing posture shown by the chain line in FIG. The engagement of the engagement recess 453 of the lock member 45 is released. When the inner edge of the seat cushion is lifted in this state, the movement lock member 45 is tilted and rotated in accordance with the upward movement of the striker 18 (chain line in FIG. 14), and the striker 18 is moved from the recess 452 of the movement lock member 45. The sheet can be pulled out and stored as described above.
[0036]
At this time, as shown by a chain line in FIG. 14, the abutting protrusion 463 abuts against the abutting surface 333 of the slide lock member 33 to prevent the rising engaging member 46 from moving upward. As a result, even if the receiving portion 342 of the operation lever 34 is pushed down, the slide lock member 33 cannot be raised, and the state in which the locking protrusion 331 enters the engagement hole 211 of the lower rail 21 is maintained, and the upper rail 22 Slide is regulated.
[0037]
When the seat is used again, the seat positioned along the side wall of the passenger compartment is turned to the indoor side so that the lower end of the striker 18 enters the upper rail 22 through the insertion port 223. The movement lock member 45 is brought into contact with the surface of the recess 452 of the movement lock member 45 and rotated to the upright posture shown by the solid line in FIG. 14 to enter the recess 452 and engage therewith. At this time, the engaging convex portion 461 of the engaging member 46 enters the engaging recess 453 of the movement lock member 45 and becomes engaged. Since the engaging member 46 returns from the standing state to the backward inclined state, the contact state between the contact protrusion 463 and the contact surface 333 is canceled, and the receiving portion 342 of the operation arm 34 is pushed down to move the operation lever 34 counterclockwise. By rotating, the slide lock member 33 can be raised to the unlock position where the locking projection 331 escapes from the engagement hole 211. Thereby, the upper rail 22 can be slid. The contact protrusion 463 of the engagement member 46 does not necessarily have to contact the contact surface 333 of the slide lock member 33 when the engagement member 46 stands up. It may abut against 333 to restrict further rise of the slide lock member 33.
[0038]
The present invention can also be applied to those in which the entire seat can be detached from the slide device and those in which the seat can be flipped forward with respect to the slide device.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle seat slide device of the present invention, it is possible to prevent the slide lock device from being erroneously operated, or to slide the upper rail when the slide lock device is erroneously operated. Can be reliably regulated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a frame structure of a flip-up stowable vehicle seat provided with a slide device in a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of an upper rail installation portion in a slide rail.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
5 is a cross-sectional view taken along line VV in FIG.
FIG. 6 is a vertical sectional view of a slide rail portion provided with first movement lock means and slide lock means.
FIG. 7 is a vertical sectional view of a slide rail portion provided with second movement lock means.
FIG. 8 is a vertical cross-sectional view of a slide rail portion provided with first movement lock means in a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a vertical sectional view of a slide rail portion on which first movement lock means is installed.
FIG. 10 is a vertical cross-sectional view of a slide rail portion provided with first movement lock means in a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an exploded perspective view of main parts of a side plate and an upper plate of an upper rail.
FIG. 12 is a perspective view of a main part of the upper rail.
FIG. 13 is a vertical sectional view of a slide rail portion on which a second movement lock means is installed according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a vertical sectional view of a slide rail portion on which a second movement lock means is installed according to a fifth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 ... Seat cushion frame, 21 ... Lower rail, 22 ... Upper rail, 3 ... Slide lock means, 31 ... Slide lock member, 32 ... Operation lever, 33 ... Slide lock member, 4 ... Movement lock means, 41 ... Movement lock member, 42 ... engaging member, 45 ... moving lock member, 46 ... engaging member, 51 ... moving locking member, 52 ... engaging member, 55 ... interlock member, F ... vehicle floor.

Claims

A lower rail fixed to the floor of the vehicle, an upper rail that slidably engages the lower rail and slidably engages with the lower rail, and a slide lock means provided on the upper rail and capable of regulating and releasing the sliding of the upper rail, A vehicle seat slide device provided with a movement lock means provided on the upper rail and capable of restricting and releasing the movement of the seat relative to the upper rail. When the movement lock means is in the restriction release state, the restriction release of the slide lock means is released. to regulate the operation of the state, when the movable lock means is in the restricted state, provided with interlocking means to permit operation of the restriction released state of the slide lock means, said interlocking means, said movable lock means When in the deregulated state, the movement lock means is configured. Vehicle, characterized in that component is intended to regulate the operation of the restriction released state of the slide lock means by regulating the structure movement which abuts protrudes on the moving path of the part of the slide lock means Seat slide device.