JP3753453B2 - ディジタルx線画像を可視画像として表示する方法及び装置 - Google Patents
ディジタルx線画像を可視画像として表示する方法及び装置 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、画素がディジタル入力画像の値に関連する特にX線画像の空間分布を表示する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のX線撮影法において、可視画像はフィルムのX線照射によって形成されている。かかるX線フィルム上のディテールの認識性は、ディテールのコントラストに依存する一方、濃度にも依存する。
「濃度」は、X線フィルムに入射した光量とX線フィルムによって伝達された光量の比率の常用対数として理解すべきである。この用語の意味は、参考文献で使用されている用語「ブラッキニング(blackening)」又は「光濃度」の意味と同一である。フィルムの濃度は、照射過度の影響を無視するならば、その照射量の常用対数の関数として増加する。以下では、かかる濃度の照射量の対数への依存性を「濃度関数」と呼ぶ。
【0003】
コントラストCは、濃度関数の微分商として示され、即ち、
C=dD/d(log B)
であり、式中、Dは濃度を表わし、Bは照射量を表わす。かかる(ディテール)コントラストの照射量の対数への依存性は、以下では、「コントラスト関数」と呼ぶ。従って、フィルムの濃度関数及びコントラスト関数は、不可分に結合され、即ち、両者は相関している。
【0004】
ディジタルX線照射装置において、X線照射によって可視画像が得られることはないが、照射量に依存したディジタル入力画像の値からなるデータフィールドは得られる。かかるデータフィールドは、例えば、レーザー画像化器又はモニターの如くの適当な出力ユニットを用いて可視画像に変換することが可能である。1984年にフィラデルフィアのリーアンドフェビガー(Lea & Febiger) から出版されたクリステンセン(Christensen) 著の「入門 診断用X線撮影法の物理学(Introduction to the Physics of Diagnostic Radiology) 」の第3版に、利用者が所謂ウィンドウ化によって濃度関数の増分と位置を予め設定し得ることが記載されている。しかし、濃度関数及びコントラスト関数は、依然相互に依存性がある(コントラストは濃度関数の勾配に対応する)。
【0005】
欧州特許出願公開第482 712 号明細書には、広い面積の画像領域においてダイナミックレンジは圧縮されるが、その一方でディテールのコントラストは維持される、ディジタル入力画像の値の可視画像への変換方法が開示されている。このため、入力画像の値は低域通過フィルタリングを受ける。かくして形成された低域通過画像の値は、小さい低域通過画像の値に対し正の画像の値を発生し、大きい低域通過画像の値に対し負の画像の値を発生する補償関数に従って変換される。かかる画像の値は、入力画像の値に画素毎に重ね合わされる。
【0006】
利用者によって予め設定されるべき補償関数は、出力画像の輝度又は濃度を変える一方で、利用者が直接には予測し得ないような方法で画像に影響を与える。その上、ドイツ国特許第29 52 422 号明細書には、重み付け係数によって加重され、入力画像の値に重ね合わされる高域通過画像がX線照射のディジタル入力画像の値から得られる所謂アンシャープ・マスキング(Unsharp Masking) 法が開示されている。重み付け係数は一定でもよいが、入力画像の値に依存して変えるか、或いは、入力画像から得られた低域画像の値に依存して変えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
何れの方法においても、画像内の小さい構造(又は高い空間周波数成分)と画像内の大きい構造(又は低い空間周波数成分)の割合は、処理されていない入力画像と比較して変更され、即ち、小さい構造が強調されるように変更される。このことは、コントラスト関数が高い方の空間周波数を有する画像領域に関係し、濃度関数が低い空間周波数を有する画像領域に関係するとき、コントラスト関数と濃度関数は相関しなくなることを意味する。しかし、利用者によって予め設定されたパラメータ、即ち、補償関数又は重み付け係数が可視画像のコントラスト及び濃度に影響を与えているか、どのように影響を与えているかは、利用者にとって明らかではない。
【0008】
本発明は、利用者が必要に応じて画像の特性を容易に調整することができる、画素がディジタル入力画像の値に関連する特にX線画像の空間分布を表示する方法及び装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、以下の段階を有する本発明の表示方法により実現される:
− 表示に必要とされるコントラスト関数及び濃度関数を入力し、
− 上記入力画像の値を二つの信号チャンネルで処理し、上記信号チャンネルに形成された上記画像の値を加算し、上記形成された加算画像の値を可視画像を形成する出力ユニットに供給し、
− 低域通過画像の値又は高域通過画像の値を作成するため一方の信号チャンネルで入力画像の値をフィルタリングし、他方の信号チャンネルにおいて補足的なフィルタリングが行われ、又は、フィルタリングが行われず、
− 第1の変換関数(T1 ;F)及び第2の変換関数(T2 又はG)は、上記表示された画像の中で微細なコントラストが上記コントラスト関数(Ci )に従い、より大きい画像の構造の輝度又は濃度が上記濃度関数(Di )に従って変化するような方法で予め設定された上記濃度関数又はコントラスト関数から得られ、上記他方の信号チャンネルで形成された画像の値、又は、上記加算画像の値を上記第1の変換関数(T1 ;F)を用いて変換し、上記一方の信号チャンネルに形成された画像の値を上記第2の変換関数(T2 又はG)を用いて変換する。
【0010】
「補助的なフィルタリング」は、ここでは、他方の信号チャンネルのフィルタリング演算と組み合わされて、入力画像の値により構成される入力画像を作成するフィルタリング演算を意味するものとして理解される。例えば、低域通過フィルタリング演算が一方の信号チャンネルで行われるときに、高域通過フィルタリングはもう一方の信号パスで、即ち、同一のフィルタカーネルを用いて行う必要がある。上記二つのフィルタリングにより形成された低域通過及び高域通過画像の画素毎の加算は、入力画像の値により構成される入力画像を作成する。
【0011】
本発明は以下の考察に基づいている。フィルタリング演算は上記二つの信号チャンネルの中の少なくとも一方で行われるので、表示すべき画像内の高域通過及び低域通過成分は別々の程度で影響を受ける。即ち、変換関数を適切に選択することによって、利用者が予め設定したコントラスト関数は画像の高域通過成分、即ち、微細又は空間的に小さいディテールに生じ、所望の濃度関数は画像の低域通過成分、即ち、粗い又は空間的に大きい構造に生ずるような方法で別々に影響を受ける。このために必要とされる変換関数は、予め設定されたコントラスト及び濃度関数から常に得られる。従って、利用者は、画像のコントラスト及び濃度(又は輝度)を直接的に予め設定することが可能であり、即ち、かかる画像のパラメータは、画像の特性に及ぼす影響を容易に予測し難い従来の方法による抑制曲線又は強調因子の如くのパラメータとは異なり、利用者にとって直接的な証拠となる。
【0012】
本発明の好ましい一実施例において、
− 上記第1の変換関数は上記入力された濃度関数と一致し、
− 上記第2の変換関数は上記コントラスト関数と一致し、
− 高域通過画像の値は上記入力画像の値から得られ、
− 上記高域通過画像の値は、その上記低域通過画像の値への依存性が上記第2の変換関数に一致する重み付け係数により乗算され、
− 低域通過画像の値は上記入力画像の値から得られ、
− 上記低域通過画像の値は上記第1の変換関数に従って変換を受け、
− 上記変換された低域通過画像の値と、上記重み付け係数によって乗算された上記高域通過画像の値とは、画素毎に重ね合わされる。
【0013】
高域通過フィルタリング演算が一方の信号チャンネルで行われ、低域通過フィルタリング演算がもう一方の信号チャンネルで行われる上記の一実施例に特有の利点は、上記二つの変換関数は複雑かつ難解な計算を用いて予め設定されたコントラスト及び濃度関数から求める必要はなく、予め設定されたコントラスト及び濃度関数に一致していることである。低域通過成分は、利用者によって入力された濃度関数に一致する変換関数によって一方のチャンネルで変換され、もう一方のチャンネルで高域通過画像の値は、その入力画像の値又は低域通過画像の値に対する依存性が利用者により予め設定されたコントラスト関数に一致する重み付け係数によって乗算される。かかる重み付け係数による乗算は第2の変換を表わしているが、第2の変換は、二つのパラメータ、即ち、一方で高域通過画像の値に依存し、もう一方で入力又は低域通過画像の値に依存する。
【0014】
両方の信号チャンネルにおいて入力画像の値がフィルタリング処理を受ける必要はなく;フィルタリング演算(低域通過又は高域通過)が二つの信号チャンネルの一方だけで行われる場合に十分である。
本発明による方法の変形において、
− 上記第1の変換関数は上記入力されたコントラスト関数の積分の計算と、上記積分の可視画像の最大濃度又は輝度への適用とにより形成され、
− 上記第2の変換関数は、同一濃度又は輝度毎に上記第1の変換関数と上記予め設定された濃度関数の差から定められ、
− 上記入力画像の値から上記第2の変換関数に応じて変換される低域通過画像の値が形成され、
− 上記変換された低域通過画像の値は上記入力画像の値に重ね合わされ、
− 上記作成された加算画像の値は上記第1の変換関数(T1 )に従って変換される。
【0015】
上記の変形において、広い面積の構造(低い空間周波数)のダイナミックレンジは圧縮される。偶然に予め設定された濃度分布が相関した濃度関数に一致するならば、低域通過画像の値の変換は行われることなく、即ち、変換された低域通過画像の値は値ゼロを有する。この場合、入力画像の値だけが相関した濃度関数に一致する第1の変換関数に従って変換される。上記の条件が満たされない場合、入力された濃度関数と相関した濃度関数の間の偏差に依存して、上記変換によってゼロから外れた低域通過画像の値が生ずるので、ダイナミックレンジが大きい面積の画像領域(低い空間周波数)に対し変化する(通常抑制される)。
【0016】
本発明の他の変形において:
− 上記第1の変換関数は上記入力された濃度関数と一致し、
− 上記第2の変換関数は上記入力されたコントラスト関数と相関したコントラスト関数の差により定められ、
− 高域通過画像の値は上記入力画像の値から得られ、
− 上記高域通過画像の値はその上記低域通過画像の値への依存性が上記第2の変換関数に一致する重み付け係数により乗算され、
− 入力画像の値は上記第1の変換関数に従って変換を受け、
− 上記変換された入力画像の値と、上記重み付け係数によって乗算された上記高域通過画像の値は、上記出力画像の値を形成するため画素毎に重ね合わされる。
【0017】
上記の情況において、相関したコントラスト関数は、利用者によって入力された濃度関数と関連付けられた、即ち、かかる濃度関数の微分商に一致するコントラスト関数であることを理解する必要がある。同様に相関した濃度関数は、利用者により入力されたコントラスト関数と関連付けられた、即ち、コントラスト関数の積分に一致する濃度関数を意味することを理解する必要がある。
【0018】
後者の変形において、高域通過画像の値は、アンシャープ・マスキング法に従って一般的に一定ではない重み付け係数により乗算される。相関した濃度関数が偶然に予め設定された濃度関数に一致するとき、重み付け係数はゼロであり、所望のコントラスト関数及び濃度関数は、予め設定された関数に従って入力画像の値だけを変換することにより得られる。上記の条件が満たされない場合、重み付け係数は、予め設定されたコントラスト関数と、相関したコントラスト関数との差から得られる。
【0019】
関連する画素の放射線量又は照射量に比例するディジタル画像の値を作成すると考えられるX線画像化装置に適する本発明の形態において、入力画像の値は対数変換によって上記画像の値から得られる。
上記方法を実行する装置は:
a)X線画像の位置に依存する放射線強度をディジタル入力画像の値からなるデータフィールドに変換する検出装置と、
b)濃度関数とコントラスト関数を別個に入力する手段と、
c)上記コントラスト関数及び濃度関数から第1の変換関数と第2の変換関数を得る手段と、
d)上記入力画像の値を処理する第1及び第2の信号チャンネルと、
e)上記入力画像の値から低域通過画像の値又は高域通過画像の値を作成する上記一方の信号チャンネルの空間フィルタと、
f)上記一方の変換関数に従って上記低域通過又は高域通過画像の値を変換するよう上記フィルタリングされた画像の値を処理する変換装置と、
g)加算信号を形成するため、毎回同一の画素に関して上記二つの信号チャンネルからの上記画像の値を重ね合わせる重ね合わせ装置と、
h)上記もう一方の変換関数に従って上記第2の信号チャンネル内又は上記重ね合わせ装置の出力にある上記画像の値を変換する第2の変換装置と、
i)可視画像として上記加算画像を出力する画像出力ユニットとからなることを特徴とする。
【0020】
【実施例】
以下に添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1を参照するに、X線源1は被験者3を照射するX線ビーム2を放射する。かくして発生されたX線のレリーフは画像検出器4,5によって電気信号に変換され、上記電気信号の時間的変動は対象物の後ろ側のX線の空間的変動に対応する。画像検出器は、軸40の周りに回転自在であり、好ましくはセレンである光伝導体で被われた円筒状ドラム4からなる。X線のレリーフは光伝導体上で電荷パターンに変換され、かかる電荷パターンはドラムの回転中に回転軸40に平行に離間してあるよう配置された適当なセンサ5で読み取られ、電気信号に変換される。
【0021】
センサ5の出力信号は、増幅器6に印加され、次いで、アナログ−ディジタル変換器7によって,例えば、16ビット長を有する一連のデータ語に変換される。上記データ語は、X線照射によって個々の画素に発生した照射量又は放射線量Dに比例する。ディジタルデータ語は、画像プロセッサにおいて画像処理演算中に図1にブロック単位で示された一連の処理を受ける。
【0022】
最初の段階(ブロック8)で、上記データ語はデータ語から検出器の特有の誤差を除去するよう補正されるので、次いで、上記誤差が除去されたデータセットが得られる。上記の如く補正されたデータセットの個々のデータ語は、式E=log D/D0 に従って、好ましくはルックアップテーブルを利用して対数変換を受ける(ブロック9)。上記式中、D0 は、例えば、ヒストグラム解析の如くの周知の方法で画像の内容から得られた基準放射線量を表わす。かくして作成されたデータ語Eは個々の画素に生じる放射線量D又は照射量の対数に比例する。以下では上記データ語を入力画像の値Eと呼ぶ。
【0023】
入力画像の値Eはメモリ10に格納され、低域通過フィルタリング演算を受ける(ブロック11)。各画素に対しカーネル内にある上記画素の入力画像の値の算術平均値に一致する低域通過画像の値L0 が割り当てられ、ここで、上記カーネルは、低域通過画像の値が形成されるべき画素が中央にあるX線画像の正方形領域であることが好ましい。上記カーネルは、医療診断に適切な微細な構造よりも実質的に広く、例えば、3cm×3cmの領域に一致することが必要である。低域通過画像の値L0 は全画素に対し上記の如く順次に形成される。
【0024】
低域通過画像の値L0 は、次いで、変換関数T2 に従って変換を受ける(ブロック12)。以下に説明するように、変換関数は利用者によって互いに無関係に予め設定される場合があるコントラスト関数Ci と濃度関数Di に依存し、そこから変換関数T2 が計算される(ブロック16)。変換は、この例では、変換された画像の値Lが格納された場所のアドレスとしての低域通過画像の値L0 である入力値を置き換えるルックアップテーブルを用いて行うことが好ましい。
【0025】
利用者は、例えば、キーボード又はグラフィックタブレットのような適当な入力ユニットを用いて関数Ci 及びDi を予め設定することが可能である。しかし、本質的には、利用者がメモリに予め格納されているコントラスト及び濃度関数のグループの中から毎回コントラスト関数と濃度関数を選択することにより濃度関数とコントラスト関数を予め設定することも可能である。
【0026】
かくして、値Lは変換された低域通過画像の値を表わす。その値は変換に引き続いて格納される(ブロック13)。格納された入力画像の値Eと格納された変換された低域通過画像の値Lは画素毎に加算されるので、入力画像の値Eと、毎回同一の画素に割り当てられる変換された低域通過画像の値Lに対応する加算画像の値Sが形成される。
【0027】
かくして形成された加算画像の値Sは、変換関数T1 に従って変換される。変換関数T1 は、以下に説明する如く、利用者によって設定されたコントラスト関数Ci から得られる(ブロック16)。この変換によって得られる変換関数T1 は、例えは、出力値Aの大きさに線形に依存した濃度の可視画像が得られるレーザー画像化器のような画像出力ユニット18に供給される。
【0028】
上記の処理段階により得られる結果は、X線画像の構造の寸法に依存する。上記カーネルよりも実質的に小形の小さい構造は、低域通過像の値L0 又はLに影響を与えない。小さい構造は入力画像の値Eだけに影響を与え、ブロック17における変換関数T1 に従って行われる変換だけによる影響を受ける。かかる変換関数は、予め設定されたコントラスト関数に相関した濃度関数に本質的に一致する。従って、微細な構造に対し、利用者によって予め設定されたコントラスト曲線Ci に関係するコントラストが得られる。
【0029】
粗い構造は低域通過フィルタリング演算によって抑制されることはない。従って、粗い構造は、変換関数T2 と同様に変換関数T1 による影響を受ける。変換関数T2 は、この変換と入力画像の値Eとの加算(ブロック14)の後、及び、別の変換(ブロック17)の後に、粗い画像に対し所望の濃度変化Di 又は利用者によって予め設定された濃度が得られるよう選択される。
【0030】
図2及び3を参照して、以下に利用者によって予め設定された濃度関数Di 及びコントラスト関数Ci から変換関数T1 及びT2 を得る方法を詳細に説明する。
図3のフローチャートに従って、利用者は最初にコントラスト関数Ci を入力する(ブロック161)。図2の(A)にはかかるコントラスト関数Ci が示され、即ち、照射量Bと画像の値との間には線形関係が存在するので、コントラストが基準値に対して正規化された照射量又は放射線量の対数の関数、或いは、入力画像の値Eの関数として示されている。利用者は図2の(A)に十字で示された数点でコントラスト関数を予め設定する必要があるにすぎない。実線で示されたコントラスト関数の変化は、例えば、3次スプライン補間法のような適当な平滑化法を用いて得られる。
【0031】
2番目の処理ステップ(ブロック162)において、補助関数Hが計算される、相関した濃度関数に一致する、即ち、log Bの非常に小さい値(例えば、−2より小さい値)又はEから、関係するlog B(又はE)の値までのコントラスト関数の積分が計算される。かかる補助関数を図2の(B)に示す。これは、そのコントラストが同図の(A)に示すコントラスト関数に従って変化する場合にフィルム上に現れる濃度の変化を表わす。しかし、かかる濃度変化は以下の二つの理由から得ることができない:
a) 上記の例において、略10の濃度の値が得られる。一方、かかる高い濃度の値は通常の画像出力ユニットでは殆ど得ることができない。或いは、人間の目はこのように高い濃度範囲においてそれ以上画像の情報を認識することができない。
b) 関数Hは図2の(A)に従うコントラスト関数Ci と関係のある濃度関数だけを表わし、利用者が入力ユニット15(図1を参照のこと)を介して予め設定した濃度関数Di を通常表わすことがない。
【0032】
次のステップ(ブロック163)において、再スケーリング又は圧縮、即ち、曲線の勾配の変更を伴わない関数Hの関係する濃度範囲への適合が行われる。このため、縦座標値Hと横座標値log Bは、以下の如く:
q=(Dmax −Dmin )/Hmax
によって形成される倍数qで乗算される。式中、Dmax 及びDmin は、画像出力ユニットによって得ることができる最大及び最小の濃度を夫々表わし、Hmax は図2の(B)における曲線Hの最大の値である。再スケーリングされた縦座標値T1 に対し、式:
T1 =H/q+Dmin
が成立する。かくして、図2の(C)に実線で示される関数T1 が得られ、この関数は、勾配に関し曲線Hに一致するが(図2の(B)の縦座標のスケールは同図の(C)の縦座標のスケールとは異なる)、約−0.6から+0.6までの値の範囲に制限されている(これに対し、同図の(B)における曲線Hは、−2から+2までの範囲である)。
【0033】
曲線T1 は、値Sを変換して値Aを得るために必要である変換関数を表わす。この点についての条件は、値Sは変換関数T1 が定義されている範囲に制限されることである。次のステップにおいて、上記の如く計算された変換関数T1 がルックアップテーブル17に格納される(ブロック164)ので、出力画像の値Aは、かかる変換関数に従って加算画像の値Sの各々に関係付けられる。
【0034】
前述の如く、上記の計算された濃度関数(H)がその濃度範囲が画像出力ユニット18の本来の濃度範囲に適合されるよう縦座標と横座標の値に関し圧縮(又は拡大)されるならば、曲線T1 は予め設定されたコントラスト関数Ci (図2の(A))から得ることができる。しかし、かくして定められた関数T1 は通常利用者が所望する濃度関数に一致しない。
【0035】
濃度関数Di 、即ち、基準値によって除算された照射量(放射線量)の対数に依存、或いは、入力画像の値E又は加算画像の値Sに依存する濃度は、コントラスト関数Ci と同一の方法で利用者によって予め設定される(ブロック165)。利用者により入力された濃度関数は、図2の(D)に破線で示されている。T1 はかかる濃度関数Di から明らかに外れていることが分かる。かかる偏差を補償するため、T1 とDi の横座標値の差が関連するDi の横座標値の関数として定められる。このことは、同図の(C)において、横座標値が約1.5の曲線Di 上の点に対し破線で示されている。この点におけるT1 とDi の横座標の差は略−1に達するので、横座標値が+1.5である所望の関数に対し縦座標値−1が得られる。この値は同図の(D)に破線で示されている。
【0036】
上記ブロック166に示されるステップが曲線Di 又はT1 上の全ての点に対し繰り返されるとき、図2の(D)において曲線T2 で表わされる変化が得られる。この曲線は、低域通過画像の値L0 に加えられるべき変換を表わす。変換関数T2 はルックアップテーブル12にロードされているので、広い面積の構造に対し、入力画像の値Eと出力画像の値Aの関係を曲線Di に一致させ得る。
【0037】
前述の如く、例えば、レーザー画像化器である画像出力ユニット18は、出力画像の値Aをその濃度が出力画像の値Aに線形に依存する可視画像に変換する。しかしながら、一般的に言うと、レーザービームの強度と、それにより生成される画像の濃度の関係は非線形である。かかる非線形性を補償するため、画像出力ユニット18は別のルックアップテーブル181からなり、このルックアップテーブルの出力信号は、ディジタル−アナログ変換器182を介して、アナログ出力信号に従って発生されるべき可視画像の照射量を制御するユニット183に印加される。かくして、加算信号Sは、変換関数T1 に従う変換と、画像出力装置18の本来の特性に従う変換を順次に受ける。順次の二つの変換を関連して変形された変換関数を用いて一つの変換に結合し得るので、二つではなく一つのルックアップテーブルだけが必要とされることは当業者にとって自明である。
【0038】
図4には、入力画像の値Eの作成と、出力画像の値Aの処理が図1に示したブロック図におけるのと同じ方法で実行される本発明の他の実施例が示されているので;そのために必要とされる構成部品は図4の簡単化のために省略されている。しかし、図1に示す実施例では、低域通過画像の値は入力画像の値Eから得られ、低域通過画像の値は変換後に入力画像の値に加算されるが、一方、図4に示す実施例において、重み付けされた高域通過画像は、所謂アンシャープ・マスキング法に従って先に変換された入力画像の値に加算される。より詳細には、本発明によれば、上記従来の方法は以下の如く変形されている。
【0039】
入力画像の値Eはルックアップテーブル21で第1の変換を受けるので、変換された画像の値Et が得られる。変換は変換関数Fに従って行われ、変換された画像Et は、濃度Dが利用者によって入力された濃度関数Di に対し照射量の対数(log B)に依存するのと同じ方法で入力画像の値Eに依存する。従って、変換関数Fは濃度関数Di から直接得ることができる。
【0040】
その上、入力画像の値Eは、低域通過フィルタリング演算を受け(ブロック22)、図1についての説明は、低域通過フィルタのカーネルのサイズに関してそのまま成り立つ。かくして形成された低域通過画像の値Lは、入力画像の値Eから減算される(ブロック23)。入力画像の値Eは小さい構造と大きい構造に関係する情報を含み、一方、低域通過画像の値Lは大きい構造に関係する情報だけを含んでいるので、減算によって得られる画像の値は、微細な構造に関係する情報だけに関連する。従って、高域通過画像の値Hであると見なされる。高域通過画像の値Hは、低域通過画像の値Lに依存する重み付け係数Gによって乗算される(ブロック25)。
【0041】
以下に、図2の(E)を参照して低域通過画像の値Lに依存して重み付け係数Gを得る方法を説明する。ここで、曲線Ci は利用者によって入力されたコントラスト関数を示す(図2の(A)を参照のこと)。曲線D’i は相関したコントラスト関数、即ち、Bの対数に従って濃度関数Di の微分商に一致し、
D’i =dDi /d(log B)
と表わされる。上記の如く定められた関数D’i は、利用者によって濃度関数Di が入力された場合にフィルムが有するコントラスト関数に対応する。重み付け係数Gは二つの値の差、即ち、
G=Ci −D’i
から得られる。
【0042】
図2の(D)によって相関したコントラスト関数D’i が調整されたコントラスト関数Ci に対応する横座標の値に対し、重み付け係数はゼロに一致することが分かる。しかし、小さい横座標の値と大きい横座標の値に対しCi はD’i よりも大きいので、上記の範囲でも所望のディテールのコントラストを確実に得るためにGは0よりも大きくする必要がある。
【0043】
入力又は低域通過画像の値と、相対的な照射量の対数(log B)との間には線形の関係が存在するので、重み付け関数Gは適当なスケーリングの後にルックアップテーブル24にロードしてもよく;このルックアップテーブルは各低域通過画像の値L毎に関連する重み付け係数Gを出力する。上記高域通過画像の値Hは関連する重み付け係数Gによって乗算され(ブロック25)、かくして得られた積G×Hは格納される(ブロック26)。これは、この例の場合に二つのパラメータ、即ち、HとLに依存する変換に一致する。
【0044】
次いで、変換された入力画像Et と、同一の画素に関連付けられ重み付けされた高域通過画像の値Ht は、加算され(ブロック27)、かくして得られた画像の値Aは画像出力ユニット(図示せず)に印加される。
図5は好ましい一実施例のブロック図である。入力画像の値のメモリ10の前の信号処理は、図1を参照して説明したのと同様に行われる。しかし、図1及び4に示す実施例では、低域通過フィルタリング(図1)又は高域通過フィルタリング(図4)は二つの信号チャンネルの一方だけで行われ、もう一方の信号チャンネルにおいてフィルタリングは行われないが、一方、図5に示す実施例では、毎回同一のフィルタカーネルを使用して高域通過フィルタリング演算が一方の信号チャンネルで行われ、低域通過フィルタリング演算がもう一方の信号チャンネルで行われる。従って、この特別の例では、上記の関数は既に変換関数を表わしているので、利用者により入力された濃度関数Di とコントラスト関数Ci から多少複雑な計算を用いて変換関数が形成されることがないという利点が得られる。
【0045】
従って、一方の信号チャンネルで低域通過フィルタリングが行われ(ブロック32)、その後、形成された低域通過画像の値Lo は、利用者によって入力された濃度関数Di に対応する変換を受ける。
もう一方の信号チャンネルにおいて、低域通過画像の値Lo は入力画像の値Eから減算されるので(ブロック33)、高域通過画像の値Hが形成される。かかる高域通過フィルタリング演算は、別の信号チャンネルにおける低域通過フィルタリング演算を補完し、即ち、HとLO の加算によって入力画像の値Eが得られる。高域通過画像の値は、ルックアップテーブルから得られた重み付け係数Gにより乗算され(ブロック35)、このルックアップテーブルにはコントラスト関数Ci 、即ち、入力画像の値の関数としてのコントラストが格納されている。種々の画像の値に対するコントラスト(従って、重み付け係数)は、低域通過画像の値LO に依存してルックアップテーブル34から、或いは、破線で示される如く、当該画素に対する入力画像の値Eによって定められる。一般的に言うと、Gは1よりも大きいので、ディテールのコントラストは表示すべき画像内でしかるべく強調される。上記の乗算によって変換された高域通過画像の値Ht は、毎回同一の画素に関して、画素毎に変換された低域通過画像の値に加算される。加算により得られた画像の値Aは、画像出力ユニット(図示せず)に供給される。
【0046】
【発明の効果】
従来より画像出力ユニットは、例えば、可視画像としてフィルム画像を生成するものと考えられているが、しかし、画像出力ユニットとしてモニターを使用してもよい。この場合、利用者は、濃度関数の代わりに輝度関数を入力することがだけが必要である。本発明は、X線画像を可視画像に変換するのに適しているのみならず、例えば、磁気共鳴法又は超音波法によって得られた画像データの処理にも適している。ここで必要な条件は、小さい画像の構造は大きい画像の構造よりもダイナミックレンジが狭いということだけである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の第1の実施例によるX線装置のブロック図である。
【図2】(A)乃至(E)は本発明の方法に関連する種々の関数を説明する図である。
【図3】図1の形態に対し予め設定されたコントラスト及び濃度関数から二つの変換関数を得る方法のフローチャートである。
【図4】本発明の方法の第2の実施例を説明するブロック図である。
【図5】本発明の方法の好ましい実施例を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 X線源
2 X線ビーム
3 被験者
4 ドラム
5 センサ
6 増幅器
7 アナログ−ディジタル変換器
10 メモリ
11,22,32 低域通過フィルタ
12,17,21,24,31,34,181 ルックアップテーブル
15 入力ユニット
18 画像出力ユニット
182 ディジタル−アナログ変換器
183 画像化ユニット
【産業上の利用分野】
本発明は、画素がディジタル入力画像の値に関連する特にX線画像の空間分布を表示する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のX線撮影法において、可視画像はフィルムのX線照射によって形成されている。かかるX線フィルム上のディテールの認識性は、ディテールのコントラストに依存する一方、濃度にも依存する。
「濃度」は、X線フィルムに入射した光量とX線フィルムによって伝達された光量の比率の常用対数として理解すべきである。この用語の意味は、参考文献で使用されている用語「ブラッキニング(blackening)」又は「光濃度」の意味と同一である。フィルムの濃度は、照射過度の影響を無視するならば、その照射量の常用対数の関数として増加する。以下では、かかる濃度の照射量の対数への依存性を「濃度関数」と呼ぶ。
【0003】
コントラストCは、濃度関数の微分商として示され、即ち、
C=dD/d(log B)
であり、式中、Dは濃度を表わし、Bは照射量を表わす。かかる(ディテール)コントラストの照射量の対数への依存性は、以下では、「コントラスト関数」と呼ぶ。従って、フィルムの濃度関数及びコントラスト関数は、不可分に結合され、即ち、両者は相関している。
【0004】
ディジタルX線照射装置において、X線照射によって可視画像が得られることはないが、照射量に依存したディジタル入力画像の値からなるデータフィールドは得られる。かかるデータフィールドは、例えば、レーザー画像化器又はモニターの如くの適当な出力ユニットを用いて可視画像に変換することが可能である。1984年にフィラデルフィアのリーアンドフェビガー(Lea & Febiger) から出版されたクリステンセン(Christensen) 著の「入門 診断用X線撮影法の物理学(Introduction to the Physics of Diagnostic Radiology) 」の第3版に、利用者が所謂ウィンドウ化によって濃度関数の増分と位置を予め設定し得ることが記載されている。しかし、濃度関数及びコントラスト関数は、依然相互に依存性がある(コントラストは濃度関数の勾配に対応する)。
【0005】
欧州特許出願公開第482 712 号明細書には、広い面積の画像領域においてダイナミックレンジは圧縮されるが、その一方でディテールのコントラストは維持される、ディジタル入力画像の値の可視画像への変換方法が開示されている。このため、入力画像の値は低域通過フィルタリングを受ける。かくして形成された低域通過画像の値は、小さい低域通過画像の値に対し正の画像の値を発生し、大きい低域通過画像の値に対し負の画像の値を発生する補償関数に従って変換される。かかる画像の値は、入力画像の値に画素毎に重ね合わされる。
【0006】
利用者によって予め設定されるべき補償関数は、出力画像の輝度又は濃度を変える一方で、利用者が直接には予測し得ないような方法で画像に影響を与える。その上、ドイツ国特許第29 52 422 号明細書には、重み付け係数によって加重され、入力画像の値に重ね合わされる高域通過画像がX線照射のディジタル入力画像の値から得られる所謂アンシャープ・マスキング(Unsharp Masking) 法が開示されている。重み付け係数は一定でもよいが、入力画像の値に依存して変えるか、或いは、入力画像から得られた低域画像の値に依存して変えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
何れの方法においても、画像内の小さい構造(又は高い空間周波数成分)と画像内の大きい構造(又は低い空間周波数成分)の割合は、処理されていない入力画像と比較して変更され、即ち、小さい構造が強調されるように変更される。このことは、コントラスト関数が高い方の空間周波数を有する画像領域に関係し、濃度関数が低い空間周波数を有する画像領域に関係するとき、コントラスト関数と濃度関数は相関しなくなることを意味する。しかし、利用者によって予め設定されたパラメータ、即ち、補償関数又は重み付け係数が可視画像のコントラスト及び濃度に影響を与えているか、どのように影響を与えているかは、利用者にとって明らかではない。
【0008】
本発明は、利用者が必要に応じて画像の特性を容易に調整することができる、画素がディジタル入力画像の値に関連する特にX線画像の空間分布を表示する方法及び装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、以下の段階を有する本発明の表示方法により実現される:
− 表示に必要とされるコントラスト関数及び濃度関数を入力し、
− 上記入力画像の値を二つの信号チャンネルで処理し、上記信号チャンネルに形成された上記画像の値を加算し、上記形成された加算画像の値を可視画像を形成する出力ユニットに供給し、
− 低域通過画像の値又は高域通過画像の値を作成するため一方の信号チャンネルで入力画像の値をフィルタリングし、他方の信号チャンネルにおいて補足的なフィルタリングが行われ、又は、フィルタリングが行われず、
− 第1の変換関数(T1 ;F)及び第2の変換関数(T2 又はG)は、上記表示された画像の中で微細なコントラストが上記コントラスト関数(Ci )に従い、より大きい画像の構造の輝度又は濃度が上記濃度関数(Di )に従って変化するような方法で予め設定された上記濃度関数又はコントラスト関数から得られ、上記他方の信号チャンネルで形成された画像の値、又は、上記加算画像の値を上記第1の変換関数(T1 ;F)を用いて変換し、上記一方の信号チャンネルに形成された画像の値を上記第2の変換関数(T2 又はG)を用いて変換する。
【0010】
「補助的なフィルタリング」は、ここでは、他方の信号チャンネルのフィルタリング演算と組み合わされて、入力画像の値により構成される入力画像を作成するフィルタリング演算を意味するものとして理解される。例えば、低域通過フィルタリング演算が一方の信号チャンネルで行われるときに、高域通過フィルタリングはもう一方の信号パスで、即ち、同一のフィルタカーネルを用いて行う必要がある。上記二つのフィルタリングにより形成された低域通過及び高域通過画像の画素毎の加算は、入力画像の値により構成される入力画像を作成する。
【0011】
本発明は以下の考察に基づいている。フィルタリング演算は上記二つの信号チャンネルの中の少なくとも一方で行われるので、表示すべき画像内の高域通過及び低域通過成分は別々の程度で影響を受ける。即ち、変換関数を適切に選択することによって、利用者が予め設定したコントラスト関数は画像の高域通過成分、即ち、微細又は空間的に小さいディテールに生じ、所望の濃度関数は画像の低域通過成分、即ち、粗い又は空間的に大きい構造に生ずるような方法で別々に影響を受ける。このために必要とされる変換関数は、予め設定されたコントラスト及び濃度関数から常に得られる。従って、利用者は、画像のコントラスト及び濃度(又は輝度)を直接的に予め設定することが可能であり、即ち、かかる画像のパラメータは、画像の特性に及ぼす影響を容易に予測し難い従来の方法による抑制曲線又は強調因子の如くのパラメータとは異なり、利用者にとって直接的な証拠となる。
【0012】
本発明の好ましい一実施例において、
− 上記第1の変換関数は上記入力された濃度関数と一致し、
− 上記第2の変換関数は上記コントラスト関数と一致し、
− 高域通過画像の値は上記入力画像の値から得られ、
− 上記高域通過画像の値は、その上記低域通過画像の値への依存性が上記第2の変換関数に一致する重み付け係数により乗算され、
− 低域通過画像の値は上記入力画像の値から得られ、
− 上記低域通過画像の値は上記第1の変換関数に従って変換を受け、
− 上記変換された低域通過画像の値と、上記重み付け係数によって乗算された上記高域通過画像の値とは、画素毎に重ね合わされる。
【0013】
高域通過フィルタリング演算が一方の信号チャンネルで行われ、低域通過フィルタリング演算がもう一方の信号チャンネルで行われる上記の一実施例に特有の利点は、上記二つの変換関数は複雑かつ難解な計算を用いて予め設定されたコントラスト及び濃度関数から求める必要はなく、予め設定されたコントラスト及び濃度関数に一致していることである。低域通過成分は、利用者によって入力された濃度関数に一致する変換関数によって一方のチャンネルで変換され、もう一方のチャンネルで高域通過画像の値は、その入力画像の値又は低域通過画像の値に対する依存性が利用者により予め設定されたコントラスト関数に一致する重み付け係数によって乗算される。かかる重み付け係数による乗算は第2の変換を表わしているが、第2の変換は、二つのパラメータ、即ち、一方で高域通過画像の値に依存し、もう一方で入力又は低域通過画像の値に依存する。
【0014】
両方の信号チャンネルにおいて入力画像の値がフィルタリング処理を受ける必要はなく;フィルタリング演算(低域通過又は高域通過)が二つの信号チャンネルの一方だけで行われる場合に十分である。
本発明による方法の変形において、
− 上記第1の変換関数は上記入力されたコントラスト関数の積分の計算と、上記積分の可視画像の最大濃度又は輝度への適用とにより形成され、
− 上記第2の変換関数は、同一濃度又は輝度毎に上記第1の変換関数と上記予め設定された濃度関数の差から定められ、
− 上記入力画像の値から上記第2の変換関数に応じて変換される低域通過画像の値が形成され、
− 上記変換された低域通過画像の値は上記入力画像の値に重ね合わされ、
− 上記作成された加算画像の値は上記第1の変換関数(T1 )に従って変換される。
【0015】
上記の変形において、広い面積の構造(低い空間周波数)のダイナミックレンジは圧縮される。偶然に予め設定された濃度分布が相関した濃度関数に一致するならば、低域通過画像の値の変換は行われることなく、即ち、変換された低域通過画像の値は値ゼロを有する。この場合、入力画像の値だけが相関した濃度関数に一致する第1の変換関数に従って変換される。上記の条件が満たされない場合、入力された濃度関数と相関した濃度関数の間の偏差に依存して、上記変換によってゼロから外れた低域通過画像の値が生ずるので、ダイナミックレンジが大きい面積の画像領域(低い空間周波数)に対し変化する(通常抑制される)。
【0016】
本発明の他の変形において:
− 上記第1の変換関数は上記入力された濃度関数と一致し、
− 上記第2の変換関数は上記入力されたコントラスト関数と相関したコントラスト関数の差により定められ、
− 高域通過画像の値は上記入力画像の値から得られ、
− 上記高域通過画像の値はその上記低域通過画像の値への依存性が上記第2の変換関数に一致する重み付け係数により乗算され、
− 入力画像の値は上記第1の変換関数に従って変換を受け、
− 上記変換された入力画像の値と、上記重み付け係数によって乗算された上記高域通過画像の値は、上記出力画像の値を形成するため画素毎に重ね合わされる。
【0017】
上記の情況において、相関したコントラスト関数は、利用者によって入力された濃度関数と関連付けられた、即ち、かかる濃度関数の微分商に一致するコントラスト関数であることを理解する必要がある。同様に相関した濃度関数は、利用者により入力されたコントラスト関数と関連付けられた、即ち、コントラスト関数の積分に一致する濃度関数を意味することを理解する必要がある。
【0018】
後者の変形において、高域通過画像の値は、アンシャープ・マスキング法に従って一般的に一定ではない重み付け係数により乗算される。相関した濃度関数が偶然に予め設定された濃度関数に一致するとき、重み付け係数はゼロであり、所望のコントラスト関数及び濃度関数は、予め設定された関数に従って入力画像の値だけを変換することにより得られる。上記の条件が満たされない場合、重み付け係数は、予め設定されたコントラスト関数と、相関したコントラスト関数との差から得られる。
【0019】
関連する画素の放射線量又は照射量に比例するディジタル画像の値を作成すると考えられるX線画像化装置に適する本発明の形態において、入力画像の値は対数変換によって上記画像の値から得られる。
上記方法を実行する装置は:
a)X線画像の位置に依存する放射線強度をディジタル入力画像の値からなるデータフィールドに変換する検出装置と、
b)濃度関数とコントラスト関数を別個に入力する手段と、
c)上記コントラスト関数及び濃度関数から第1の変換関数と第2の変換関数を得る手段と、
d)上記入力画像の値を処理する第1及び第2の信号チャンネルと、
e)上記入力画像の値から低域通過画像の値又は高域通過画像の値を作成する上記一方の信号チャンネルの空間フィルタと、
f)上記一方の変換関数に従って上記低域通過又は高域通過画像の値を変換するよう上記フィルタリングされた画像の値を処理する変換装置と、
g)加算信号を形成するため、毎回同一の画素に関して上記二つの信号チャンネルからの上記画像の値を重ね合わせる重ね合わせ装置と、
h)上記もう一方の変換関数に従って上記第2の信号チャンネル内又は上記重ね合わせ装置の出力にある上記画像の値を変換する第2の変換装置と、
i)可視画像として上記加算画像を出力する画像出力ユニットとからなることを特徴とする。
【0020】
【実施例】
以下に添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1を参照するに、X線源1は被験者3を照射するX線ビーム2を放射する。かくして発生されたX線のレリーフは画像検出器4,5によって電気信号に変換され、上記電気信号の時間的変動は対象物の後ろ側のX線の空間的変動に対応する。画像検出器は、軸40の周りに回転自在であり、好ましくはセレンである光伝導体で被われた円筒状ドラム4からなる。X線のレリーフは光伝導体上で電荷パターンに変換され、かかる電荷パターンはドラムの回転中に回転軸40に平行に離間してあるよう配置された適当なセンサ5で読み取られ、電気信号に変換される。
【0021】
センサ5の出力信号は、増幅器6に印加され、次いで、アナログ−ディジタル変換器7によって,例えば、16ビット長を有する一連のデータ語に変換される。上記データ語は、X線照射によって個々の画素に発生した照射量又は放射線量Dに比例する。ディジタルデータ語は、画像プロセッサにおいて画像処理演算中に図1にブロック単位で示された一連の処理を受ける。
【0022】
最初の段階(ブロック8)で、上記データ語はデータ語から検出器の特有の誤差を除去するよう補正されるので、次いで、上記誤差が除去されたデータセットが得られる。上記の如く補正されたデータセットの個々のデータ語は、式E=log D/D0 に従って、好ましくはルックアップテーブルを利用して対数変換を受ける(ブロック9)。上記式中、D0 は、例えば、ヒストグラム解析の如くの周知の方法で画像の内容から得られた基準放射線量を表わす。かくして作成されたデータ語Eは個々の画素に生じる放射線量D又は照射量の対数に比例する。以下では上記データ語を入力画像の値Eと呼ぶ。
【0023】
入力画像の値Eはメモリ10に格納され、低域通過フィルタリング演算を受ける(ブロック11)。各画素に対しカーネル内にある上記画素の入力画像の値の算術平均値に一致する低域通過画像の値L0 が割り当てられ、ここで、上記カーネルは、低域通過画像の値が形成されるべき画素が中央にあるX線画像の正方形領域であることが好ましい。上記カーネルは、医療診断に適切な微細な構造よりも実質的に広く、例えば、3cm×3cmの領域に一致することが必要である。低域通過画像の値L0 は全画素に対し上記の如く順次に形成される。
【0024】
低域通過画像の値L0 は、次いで、変換関数T2 に従って変換を受ける(ブロック12)。以下に説明するように、変換関数は利用者によって互いに無関係に予め設定される場合があるコントラスト関数Ci と濃度関数Di に依存し、そこから変換関数T2 が計算される(ブロック16)。変換は、この例では、変換された画像の値Lが格納された場所のアドレスとしての低域通過画像の値L0 である入力値を置き換えるルックアップテーブルを用いて行うことが好ましい。
【0025】
利用者は、例えば、キーボード又はグラフィックタブレットのような適当な入力ユニットを用いて関数Ci 及びDi を予め設定することが可能である。しかし、本質的には、利用者がメモリに予め格納されているコントラスト及び濃度関数のグループの中から毎回コントラスト関数と濃度関数を選択することにより濃度関数とコントラスト関数を予め設定することも可能である。
【0026】
かくして、値Lは変換された低域通過画像の値を表わす。その値は変換に引き続いて格納される(ブロック13)。格納された入力画像の値Eと格納された変換された低域通過画像の値Lは画素毎に加算されるので、入力画像の値Eと、毎回同一の画素に割り当てられる変換された低域通過画像の値Lに対応する加算画像の値Sが形成される。
【0027】
かくして形成された加算画像の値Sは、変換関数T1 に従って変換される。変換関数T1 は、以下に説明する如く、利用者によって設定されたコントラスト関数Ci から得られる(ブロック16)。この変換によって得られる変換関数T1 は、例えは、出力値Aの大きさに線形に依存した濃度の可視画像が得られるレーザー画像化器のような画像出力ユニット18に供給される。
【0028】
上記の処理段階により得られる結果は、X線画像の構造の寸法に依存する。上記カーネルよりも実質的に小形の小さい構造は、低域通過像の値L0 又はLに影響を与えない。小さい構造は入力画像の値Eだけに影響を与え、ブロック17における変換関数T1 に従って行われる変換だけによる影響を受ける。かかる変換関数は、予め設定されたコントラスト関数に相関した濃度関数に本質的に一致する。従って、微細な構造に対し、利用者によって予め設定されたコントラスト曲線Ci に関係するコントラストが得られる。
【0029】
粗い構造は低域通過フィルタリング演算によって抑制されることはない。従って、粗い構造は、変換関数T2 と同様に変換関数T1 による影響を受ける。変換関数T2 は、この変換と入力画像の値Eとの加算(ブロック14)の後、及び、別の変換(ブロック17)の後に、粗い画像に対し所望の濃度変化Di 又は利用者によって予め設定された濃度が得られるよう選択される。
【0030】
図2及び3を参照して、以下に利用者によって予め設定された濃度関数Di 及びコントラスト関数Ci から変換関数T1 及びT2 を得る方法を詳細に説明する。
図3のフローチャートに従って、利用者は最初にコントラスト関数Ci を入力する(ブロック161)。図2の(A)にはかかるコントラスト関数Ci が示され、即ち、照射量Bと画像の値との間には線形関係が存在するので、コントラストが基準値に対して正規化された照射量又は放射線量の対数の関数、或いは、入力画像の値Eの関数として示されている。利用者は図2の(A)に十字で示された数点でコントラスト関数を予め設定する必要があるにすぎない。実線で示されたコントラスト関数の変化は、例えば、3次スプライン補間法のような適当な平滑化法を用いて得られる。
【0031】
2番目の処理ステップ(ブロック162)において、補助関数Hが計算される、相関した濃度関数に一致する、即ち、log Bの非常に小さい値(例えば、−2より小さい値)又はEから、関係するlog B(又はE)の値までのコントラスト関数の積分が計算される。かかる補助関数を図2の(B)に示す。これは、そのコントラストが同図の(A)に示すコントラスト関数に従って変化する場合にフィルム上に現れる濃度の変化を表わす。しかし、かかる濃度変化は以下の二つの理由から得ることができない:
a) 上記の例において、略10の濃度の値が得られる。一方、かかる高い濃度の値は通常の画像出力ユニットでは殆ど得ることができない。或いは、人間の目はこのように高い濃度範囲においてそれ以上画像の情報を認識することができない。
b) 関数Hは図2の(A)に従うコントラスト関数Ci と関係のある濃度関数だけを表わし、利用者が入力ユニット15(図1を参照のこと)を介して予め設定した濃度関数Di を通常表わすことがない。
【0032】
次のステップ(ブロック163)において、再スケーリング又は圧縮、即ち、曲線の勾配の変更を伴わない関数Hの関係する濃度範囲への適合が行われる。このため、縦座標値Hと横座標値log Bは、以下の如く:
q=(Dmax −Dmin )/Hmax
によって形成される倍数qで乗算される。式中、Dmax 及びDmin は、画像出力ユニットによって得ることができる最大及び最小の濃度を夫々表わし、Hmax は図2の(B)における曲線Hの最大の値である。再スケーリングされた縦座標値T1 に対し、式:
T1 =H/q+Dmin
が成立する。かくして、図2の(C)に実線で示される関数T1 が得られ、この関数は、勾配に関し曲線Hに一致するが(図2の(B)の縦座標のスケールは同図の(C)の縦座標のスケールとは異なる)、約−0.6から+0.6までの値の範囲に制限されている(これに対し、同図の(B)における曲線Hは、−2から+2までの範囲である)。
【0033】
曲線T1 は、値Sを変換して値Aを得るために必要である変換関数を表わす。この点についての条件は、値Sは変換関数T1 が定義されている範囲に制限されることである。次のステップにおいて、上記の如く計算された変換関数T1 がルックアップテーブル17に格納される(ブロック164)ので、出力画像の値Aは、かかる変換関数に従って加算画像の値Sの各々に関係付けられる。
【0034】
前述の如く、上記の計算された濃度関数(H)がその濃度範囲が画像出力ユニット18の本来の濃度範囲に適合されるよう縦座標と横座標の値に関し圧縮(又は拡大)されるならば、曲線T1 は予め設定されたコントラスト関数Ci (図2の(A))から得ることができる。しかし、かくして定められた関数T1 は通常利用者が所望する濃度関数に一致しない。
【0035】
濃度関数Di 、即ち、基準値によって除算された照射量(放射線量)の対数に依存、或いは、入力画像の値E又は加算画像の値Sに依存する濃度は、コントラスト関数Ci と同一の方法で利用者によって予め設定される(ブロック165)。利用者により入力された濃度関数は、図2の(D)に破線で示されている。T1 はかかる濃度関数Di から明らかに外れていることが分かる。かかる偏差を補償するため、T1 とDi の横座標値の差が関連するDi の横座標値の関数として定められる。このことは、同図の(C)において、横座標値が約1.5の曲線Di 上の点に対し破線で示されている。この点におけるT1 とDi の横座標の差は略−1に達するので、横座標値が+1.5である所望の関数に対し縦座標値−1が得られる。この値は同図の(D)に破線で示されている。
【0036】
上記ブロック166に示されるステップが曲線Di 又はT1 上の全ての点に対し繰り返されるとき、図2の(D)において曲線T2 で表わされる変化が得られる。この曲線は、低域通過画像の値L0 に加えられるべき変換を表わす。変換関数T2 はルックアップテーブル12にロードされているので、広い面積の構造に対し、入力画像の値Eと出力画像の値Aの関係を曲線Di に一致させ得る。
【0037】
前述の如く、例えば、レーザー画像化器である画像出力ユニット18は、出力画像の値Aをその濃度が出力画像の値Aに線形に依存する可視画像に変換する。しかしながら、一般的に言うと、レーザービームの強度と、それにより生成される画像の濃度の関係は非線形である。かかる非線形性を補償するため、画像出力ユニット18は別のルックアップテーブル181からなり、このルックアップテーブルの出力信号は、ディジタル−アナログ変換器182を介して、アナログ出力信号に従って発生されるべき可視画像の照射量を制御するユニット183に印加される。かくして、加算信号Sは、変換関数T1 に従う変換と、画像出力装置18の本来の特性に従う変換を順次に受ける。順次の二つの変換を関連して変形された変換関数を用いて一つの変換に結合し得るので、二つではなく一つのルックアップテーブルだけが必要とされることは当業者にとって自明である。
【0038】
図4には、入力画像の値Eの作成と、出力画像の値Aの処理が図1に示したブロック図におけるのと同じ方法で実行される本発明の他の実施例が示されているので;そのために必要とされる構成部品は図4の簡単化のために省略されている。しかし、図1に示す実施例では、低域通過画像の値は入力画像の値Eから得られ、低域通過画像の値は変換後に入力画像の値に加算されるが、一方、図4に示す実施例において、重み付けされた高域通過画像は、所謂アンシャープ・マスキング法に従って先に変換された入力画像の値に加算される。より詳細には、本発明によれば、上記従来の方法は以下の如く変形されている。
【0039】
入力画像の値Eはルックアップテーブル21で第1の変換を受けるので、変換された画像の値Et が得られる。変換は変換関数Fに従って行われ、変換された画像Et は、濃度Dが利用者によって入力された濃度関数Di に対し照射量の対数(log B)に依存するのと同じ方法で入力画像の値Eに依存する。従って、変換関数Fは濃度関数Di から直接得ることができる。
【0040】
その上、入力画像の値Eは、低域通過フィルタリング演算を受け(ブロック22)、図1についての説明は、低域通過フィルタのカーネルのサイズに関してそのまま成り立つ。かくして形成された低域通過画像の値Lは、入力画像の値Eから減算される(ブロック23)。入力画像の値Eは小さい構造と大きい構造に関係する情報を含み、一方、低域通過画像の値Lは大きい構造に関係する情報だけを含んでいるので、減算によって得られる画像の値は、微細な構造に関係する情報だけに関連する。従って、高域通過画像の値Hであると見なされる。高域通過画像の値Hは、低域通過画像の値Lに依存する重み付け係数Gによって乗算される(ブロック25)。
【0041】
以下に、図2の(E)を参照して低域通過画像の値Lに依存して重み付け係数Gを得る方法を説明する。ここで、曲線Ci は利用者によって入力されたコントラスト関数を示す(図2の(A)を参照のこと)。曲線D’i は相関したコントラスト関数、即ち、Bの対数に従って濃度関数Di の微分商に一致し、
D’i =dDi /d(log B)
と表わされる。上記の如く定められた関数D’i は、利用者によって濃度関数Di が入力された場合にフィルムが有するコントラスト関数に対応する。重み付け係数Gは二つの値の差、即ち、
G=Ci −D’i
から得られる。
【0042】
図2の(D)によって相関したコントラスト関数D’i が調整されたコントラスト関数Ci に対応する横座標の値に対し、重み付け係数はゼロに一致することが分かる。しかし、小さい横座標の値と大きい横座標の値に対しCi はD’i よりも大きいので、上記の範囲でも所望のディテールのコントラストを確実に得るためにGは0よりも大きくする必要がある。
【0043】
入力又は低域通過画像の値と、相対的な照射量の対数(log B)との間には線形の関係が存在するので、重み付け関数Gは適当なスケーリングの後にルックアップテーブル24にロードしてもよく;このルックアップテーブルは各低域通過画像の値L毎に関連する重み付け係数Gを出力する。上記高域通過画像の値Hは関連する重み付け係数Gによって乗算され(ブロック25)、かくして得られた積G×Hは格納される(ブロック26)。これは、この例の場合に二つのパラメータ、即ち、HとLに依存する変換に一致する。
【0044】
次いで、変換された入力画像Et と、同一の画素に関連付けられ重み付けされた高域通過画像の値Ht は、加算され(ブロック27)、かくして得られた画像の値Aは画像出力ユニット(図示せず)に印加される。
図5は好ましい一実施例のブロック図である。入力画像の値のメモリ10の前の信号処理は、図1を参照して説明したのと同様に行われる。しかし、図1及び4に示す実施例では、低域通過フィルタリング(図1)又は高域通過フィルタリング(図4)は二つの信号チャンネルの一方だけで行われ、もう一方の信号チャンネルにおいてフィルタリングは行われないが、一方、図5に示す実施例では、毎回同一のフィルタカーネルを使用して高域通過フィルタリング演算が一方の信号チャンネルで行われ、低域通過フィルタリング演算がもう一方の信号チャンネルで行われる。従って、この特別の例では、上記の関数は既に変換関数を表わしているので、利用者により入力された濃度関数Di とコントラスト関数Ci から多少複雑な計算を用いて変換関数が形成されることがないという利点が得られる。
【0045】
従って、一方の信号チャンネルで低域通過フィルタリングが行われ(ブロック32)、その後、形成された低域通過画像の値Lo は、利用者によって入力された濃度関数Di に対応する変換を受ける。
もう一方の信号チャンネルにおいて、低域通過画像の値Lo は入力画像の値Eから減算されるので(ブロック33)、高域通過画像の値Hが形成される。かかる高域通過フィルタリング演算は、別の信号チャンネルにおける低域通過フィルタリング演算を補完し、即ち、HとLO の加算によって入力画像の値Eが得られる。高域通過画像の値は、ルックアップテーブルから得られた重み付け係数Gにより乗算され(ブロック35)、このルックアップテーブルにはコントラスト関数Ci 、即ち、入力画像の値の関数としてのコントラストが格納されている。種々の画像の値に対するコントラスト(従って、重み付け係数)は、低域通過画像の値LO に依存してルックアップテーブル34から、或いは、破線で示される如く、当該画素に対する入力画像の値Eによって定められる。一般的に言うと、Gは1よりも大きいので、ディテールのコントラストは表示すべき画像内でしかるべく強調される。上記の乗算によって変換された高域通過画像の値Ht は、毎回同一の画素に関して、画素毎に変換された低域通過画像の値に加算される。加算により得られた画像の値Aは、画像出力ユニット(図示せず)に供給される。
【0046】
【発明の効果】
従来より画像出力ユニットは、例えば、可視画像としてフィルム画像を生成するものと考えられているが、しかし、画像出力ユニットとしてモニターを使用してもよい。この場合、利用者は、濃度関数の代わりに輝度関数を入力することがだけが必要である。本発明は、X線画像を可視画像に変換するのに適しているのみならず、例えば、磁気共鳴法又は超音波法によって得られた画像データの処理にも適している。ここで必要な条件は、小さい画像の構造は大きい画像の構造よりもダイナミックレンジが狭いということだけである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の第1の実施例によるX線装置のブロック図である。
【図2】(A)乃至(E)は本発明の方法に関連する種々の関数を説明する図である。
【図3】図1の形態に対し予め設定されたコントラスト及び濃度関数から二つの変換関数を得る方法のフローチャートである。
【図4】本発明の方法の第2の実施例を説明するブロック図である。
【図5】本発明の方法の好ましい実施例を説明するブロック図である。
【符号の説明】
1 X線源
2 X線ビーム
3 被験者
4 ドラム
5 センサ
6 増幅器
7 アナログ−ディジタル変換器
10 メモリ
11,22,32 低域通過フィルタ
12,17,21,24,31,34,181 ルックアップテーブル
15 入力ユニット
18 画像出力ユニット
182 ディジタル−アナログ変換器
183 画像化ユニット
Claims (6)
- 画素がディジタル入力画像の値(E)に関連する特にX線画像の空間分布を表示する方法であって:
− 表示に必要とされるコントラスト関数(Ci )及び濃度関数(Di )を入力し、
− 上記入力画像の値(E)を二つの信号チャンネルで処理し、上記信号チャンネルに形成された上記画像の値を加算し、上記形成された加算画像の値(S)を可視画像を形成する出力ユニットに供給し、
− 低域通過画像の値(LO )又は高域通過画像の値(H)を作成するため一方の信号チャンネルで入力画像の値(E)をフィルタリングし、他方の信号チャンネルでは補足的なフィルタリングが行われ又はフィルタリングが行われず、
− 第1の変換関数(T1 ;F)及び第2の変換関数(T2 又はG)は、上記表示された画像の中でディテールのコントラストが上記コントラスト関数(Ci )に従い、より大きい画像の構造の輝度又は濃度が上記濃度関数(Di )に従って変化するような方法で、予め設定された上記濃度関数又はコントラスト関数から得られ、上記他方の信号チャンネルで形成された画像の値、又は、上記加算画像の値を上記第1の変換関数(T1 ;F)を用いて変換し、上記一方の信号チャンネルに形成された画像の値を上記第2の変換関数(T2 又はG)を用いて変換する段階からなる方法。 - − 上記第1の変換関数(T1 )は上記入力されたコントラスト関数(Ci )の積分の計算と、可視画像の最大濃度又は輝度(Dmax )への上記積分の適用により形成され、
− 上記第2の変換関数(T2 )は、同一濃度又は輝度毎に上記第1の変換関数(T1 )と上記予め設定された濃度関数(Di )の差から定められ、
− 上記入力画像の値(E)から上記第2の変換関数(T2 )に応じて変換される低域通過画像の値(LO )が形成され、
− 上記変換された低域通過画像の値(L)は上記入力画像の値(E)に重ね合わされ、
− 上記作成された加算画像の値(S)は上記第1の変換関数(T1 )に従って変換されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - − 上記第1の変換関数(F)は上記入力された濃度関数(Di )と一致し、
− 上記第2の変換関数は上記入力されたコントラスト関数(Ci )と相関したコントラスト関数(D’i )の差により定められ、
− 高域通過画像の値(H)は上記入力画像の値(E)から得られ、
− 上記高域通過画像の値(H)はその上記低域通過画像の値への依存性が上記第2の変換関数(G)に一致する重み付け係数(G)により乗算され、
− 入力画像の値(E)は上記第1の変換関数(T1 )に従って変換を受け、
− 上記変換された入力画像の値(Et )と、上記重み付け係数(G)によって乗算された上記高域通過画像の値(Ht )とは、上記出力画像の値(A)を形成するため画素毎に重ね合わされることを特徴とする、請求項1記載の方法。 - − 上記第1の変換関数(F)は上記入力された濃度関数(Di )と一致し、
− 上記第2の変換関数は上記コントラスト関数(Ci )と一致し、
− 高域通過画像の値(H)は入力画像の値(E)から得られ、
− 上記高域通過画像の値(H)は、その上記低域通過画像の値への依存性が上記第2の変換関数(G)に一致する重み付け係数(G)により乗算され、
− 低域通過画像の値(Lo )は上記入力画像の値(E)から得られ、
− 上記低域通過画像の値(Lo )は上記第1の変換関数(T1 )に従って変換を受け、
− 上記変換された低域通過画像の値(L)と、上記重み付け係数(G)によって乗算された上記高域通過画像の値(Ht )とは、画素毎に重ね合わされることを特徴とする、請求項1記載の方法。 - 夫々の画素における線量(B)に比例する画像の値が形成され、上記入力画像の値(E)は対数変換によって上記画像の値から得られることを特徴とする、X線画像を可視画像として表示する請求項1記載の方法。
- a)X線画像の位置に依存する放射線強度をディジタル入力画像の値(E)からなるデータフィールドに変換する検出装置(4,5)と、
b)濃度関数(Di )とコントラスト関数(Ci )を別個に入力する手段(15)と、
c)上記コントラスト関数及び濃度関数から第1の変換関数(T1 )と第2の変換関数(T2 )とを得る手段(16)と、
d)上記入力画像の値を処理する第1及び第2の信号チャンネルと、
e)上記入力画像の値(E)から低域通過画像の値(LO )又は高域通過画像の値(H)を作成する上記一方の信号チャンネルの空間フィルタ(11;22,23)と、
f)上記一方の変換関数(T2 ;G)に従って上記低域通過又は高域通過画像の値を変換するよう上記フィルタリングされた画像の値を処理する変換装置(12;24,25)と、
g)加算信号を形成するため、毎回同一の画素に関して上記二つの信号チャンネルからの上記画像の値を重ね合わせる重ね合わせ装置(14;27)と、
h)上記もう一方の変換関数に従って上記第2の信号チャンネル内又は上記重ね合わせ装置の出力にある上記画像の値を変換する第2の変換装置(17;21)と、
i)可視画像として上記加算画像を出力する画像出力ユニット(18)とからなることを特徴とする、請求項1に記載の方法を実行する装置。
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