JP3752871B2 - Brake lamp control device for automobile - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のブレーキランプを点灯させる機能を有するブレーキランプ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両走行中のブレーキ操作(急ブレーキなど)を後続車両の運転者に早めに知らせるための手段として、アクセルペダルから素早く足を離したときにブレーキランプを自動点灯させるブレーキ点灯システムが提案されている。この種のブレーキ点灯システムは、アクセルペダルの操作に関連した信号を出力するアクセルセンサを備え、アクセルペダルの戻る速さが所定のしきい値を越えたときに、ブレーキペダルが踏まれるものと推定し、ブレーキランプ点灯回路を作動させることによって、運転者がブレーキペダルを踏む前に予めブレーキランプを自動点灯させるようにしている。しかしながら、アクセルペダルを素早く戻したからといって必ずしもブレーキペダルを踏むとは限らない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術のブレーキランプ点灯システムでは、アクセルが戻る早さのみを判断基準としてブレーキランプを点灯させるため、運転者がブレーキペダルを踏まない状況であるにもかかわらずブレーキランプが自動点灯してしまう可能性があり、後続車両がとまどう原因となる。
【0004】
従って本発明の目的は、ブレーキペダルを踏むか否かの推定を精度よく行ってブレーキランプをより適正に自動点灯させることができるような自動車のブレーキランプ制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車のブレーキランプ制御装置は、自車両から前方車両までの距離を測定する車間距離センサと、自車両の速度を検出する車速センサと、アクセル操作を検出するアクセルセンサと、前記アクセルセンサによって検出されるアクセルの戻る早さが所定のしきい値を越えかつ前記車間距離センサによって検出される車間距離が、車速が早くなるほど長くなるよう設定された基準車間距離よりも短いときにブレーキランプ点灯回路を作動させてブレーキランプを点灯させ、前記アクセルの戻る早さが前記しきい値を越えても前記車間距離が前記基準車間距離よりも長いときには前記ブレーキランプを点灯させない制御手段とを具備している。本発明の制御手段は、ブレーキペダルが踏まれるか否かを推定する判断材料として、アクセルが戻る早さ以外に車速に応じた基準車間距離も考慮に入れる。すなわち、アクセルが素早く戻りかつその時に測定された実際の車間距離が車速に応じた基準車間距離に達していないときに運転者がブレーキペダルを踏むと推定し、ブレーキランプ点灯回路を作動させることによりブレーキランプを自動点灯させるのである。
【0006】
上記制御手段は、ブレーキランプを自動点灯させたのちブレーキペダルが踏まれなかった場合にブレーキランプを自動的に消灯させることができるように、所定時間(例えば1秒間)のみブレーキランプを点灯させるタイマ機能を備えているとよい。上記所定時間内にブレーキペダルを踏めば、ブレーキペダルに連動するブレーキスイッチによりブレーキランプの点灯が維持される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の一実施形態について、図1に示す自動車用ブレーキランプ制御装置10を参照して説明する。
このブレーキランプ制御装置10は、自車両から前方車両までの距離を測定する車間距離センサ11と、自車両の速度を検出する車速センサ12と、アクセル操作を検出するためのアクセルセンサ13と、ブレーキランプ点灯回路14と、エンジンコントロールコンピュータ等の機能の一部を利用する制御手段15などを備えている。
【0008】
車間距離センサ11は、例えばレーザビームあるいは電波を自車両の前方に発射し、その反射波を受信器によってとらえることにより、自車両から前方車両までの距離を測定する機能を有している。アクセルセンサ13は、アクセルペダル20の移動量(アクセル開度の変化量)に関連した電気信号を出力するものである。
【0009】
ブレーキランプ点灯回路14は、運転者がブレーキペダル30を踏んだときにブレーキスイッチ31がオンに切り替わり、ブレーキランプ32に電流を流すことによってブレーキランプ32を点灯させる機能を有するとともに、制御手段15がブレーキランプ点灯信号を送出したときにリレー33がオンすることによってブレーキランプ32を点灯させる機能も有している。
【0010】
制御手段15は、前記アクセルセンサ13によって検出されるアクセルの戻る早さ(微分値)が所定のしきい値を越え、かつ、車間距離センサ11によって検出される実際の車間距離が車速に応じた基準車間距離よりも短いときに、前記ブレーキランプ点灯信号をT秒間だけブレーキランプ点灯回路14に出力するようになっている。
【0011】
この明細書でいう基準車間距離とは、エンジンブレーキのみでは前方車両に接近し過ぎてしまうと運転者が判断するような車間距離(いわば安全車間距離)であり、車速が早くなるほどこの基準車間距離は長くなる。この基準車間距離と車速との関係を予め求めておき、例えばマップ化して制御手段15のコンピュータのメモリに記憶しておく。
【0012】
運転者がブレーキ操作を行う場合、アクセルペダル20から足を離したのちブレーキペダル30が踏まれて実際に制動力が発生するまでに1秒程度かかることが知られている。従ってこの実施形態では、制御手段15によってブレーキランプ32を自動点灯させたのち、T秒間(例えば1秒間)経過してもブレーキペダル30が踏まれないときにはブレーキをかける意思がないものと判断し、ブレーキランプ32を消灯させるタイマ34を設けている。
【0013】
次に上記構成のブレーキランプ制御装置10の作用について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
車両の走行状況に応じてブレーキをかける必要が生じた場合に、運転者がアクセルペダル20から足を離してブレーキペダル30を踏もうとすると、まずアクセルペダル20が戻ることにより、アクセルセンサ13によってアクセルの戻る早さ(微分値)が検出される。ブレーキをかける状況ではアクセルペダル20が素早く戻されるため、アクセル判断ステップST1においてアクセルの戻る早さが所定のしきい値と比較され、しきい値を越えるようであれば、車間距離判断ステップST2に移る。
【0014】
車間距離判断ステップST2では、車間距離センサ11によって検出された実際の車間距離が前記基準車間距離と比較され、実際の車間距離が基準車間距離よりも短いときに、ブレーキランプ32を点灯させる信号がブレーキランプ点灯回路14に出力される。このため運転者がブレーキペダル30を踏む前に予めブレーキランプ32が点灯することになり、後続車両に注意を促すことができる。特に急ブレーキのようにアクセルペダル20を離してから実際にブレーキスイッチ31がオンになるまでの時間差が問題になるブレーキ操作時に、後続車両に速やかにブレーキがかかることを報知することができる。
【0015】
この実施形態では、アクセルペダル20が戻されてから実際にブレーキペダル30が踏まれてブレーキスイッチ31がオンになる前に、0.5〜1秒ほど早くブレーキランプ32を点灯させることが可能となり、後続車両の追突防止にさらに有効なブレーキ点灯システムとなる。
【0016】
上記制御手段15は、アクセルが戻る早さだけを判断基準にしてブレーキ操作を推定するのではなく、実際の車間距離と基準車間距離との関係も判断材料に含めてブレーキランプ点灯回路14を作動させるようにしているから、運転者がブレーキペダルを踏むか否かの推定をより精度よく行うことが可能となり、ブレーキランプが不必要に点灯してしまうことを回避できる。
【0017】
しかもこの実施形態では制御手段15によってブレーキランプ32を自動点灯させたのち、T秒間が経過してもブレーキペダル30が踏まれないときには、タイマ34によってブレーキランプ32を消灯させるため、ブレーキペダル30が踏まれるとの推定が誤ったとき(運転者がブレーキペダルを踏むような状況でないのにブレーキランプ32を自動点灯させてしまったとき)に、短時間のうちにブレーキランプ32を消灯させることができる。このため、後続車両に迷惑をかけることも回避される。
【0018】
このように制御手段15はブレーキランプ32をT秒間(例えば1秒間)自動点灯させるが、このT秒間以内にブレーキペダル30を踏めば、ブレーキスイッチ31がオンに切り替わることによってブレーキランプ32の点灯状態が維持される。
【0019】
なお、図2に示す車間距離判断ステップST2において、実際の車間距離が前記基準車間距離よりも短くかつ自車両と前方車両との相対速度(互いに接近する方向の速度)が所定のしきい値を越えたときにブレーキランプ32をT秒間自動点灯させるように制御手段15を構成してもよい。
【0020】
またこの発明を実施するに当たって、この発明を構成する車間距離センサ、車速センサ、アクセルセンサ、ブレーキランプ点灯回路、制御手段をはじめとして各構成要素をそれぞれ適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、運転者がブレーキペダルを踏む前に予めブレーキランプを自動点灯させることができるため後続車両に注意を促すことができ、しかもブレーキペダルを踏むか否かの推定を精度よく行うことができるため不必要にブレーキランプが点灯してしまうことが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示すブレーキランプ制御装置の回路構成などを示すブロック図。
【図2】 図1に示されたブレーキランプ制御装置の制御手段の機能を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…ブレーキランプ制御装置
11…車間距離センサ
12…車速センサ
13…アクセルセンサ
14…ブレーキランプ点灯回路
15…制御手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a brake lamp control device having a function of lighting a brake lamp of an automobile.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a brake lighting system has been proposed that automatically turns on the brake lamp when the user quickly removes his or her foot from the accelerator pedal as a means to quickly notify the driver of the following vehicle of the braking operation (rapid braking, etc.) while the vehicle is running. Has been. This type of brake lighting system is equipped with an accelerator sensor that outputs a signal related to the operation of the accelerator pedal, and it is estimated that the brake pedal is stepped on when the return speed of the accelerator pedal exceeds a predetermined threshold value. Then, by operating the brake lamp lighting circuit, the brake lamp is automatically lit in advance before the driver steps on the brake pedal. However, just because the accelerator pedal is quickly returned does not necessarily depress the brake pedal.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the prior art brake lamp lighting system, since the brake lamp is lit only on the basis of the speed at which the accelerator returns, the brake lamp is automatically lit even though the driver does not step on the brake pedal. There is a possibility that the following vehicle will be confused.
[0004]
Accordingly, an object of the present invention is to provide an automobile brake lamp control device that can accurately estimate whether or not the brake pedal is stepped on and automatically turn on the brake lamp more appropriately.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
A brake lamp control device for an automobile according to the present invention includes an inter-vehicle distance sensor that measures a distance from the host vehicle to a preceding vehicle, a vehicle speed sensor that detects a speed of the host vehicle, an accelerator sensor that detects an accelerator operation, and the accelerator sensor. When the accelerator return speed detected by the vehicle exceeds a predetermined threshold value and the inter-vehicle distance detected by the inter-vehicle distance sensor is shorter than a reference inter-vehicle distance set to increase as the vehicle speed increases, a brake lamp A control means for activating a lighting circuit to light a brake lamp and not lighting the brake lamp when the inter-vehicle distance is longer than the reference inter-vehicle distance even if the acceleration return speed exceeds the threshold value; is doing. The control means of the present invention takes into consideration the reference inter-vehicle distance according to the vehicle speed as well as the speed at which the accelerator returns, as a judgment material for estimating whether or not the brake pedal is depressed. That is, when the accelerator returns quickly and the actual inter-vehicle distance measured at that time does not reach the reference inter-vehicle distance according to the vehicle speed, the driver depresses the brake pedal, and the brake lamp lighting circuit is activated. The brake lamp is turned on automatically.
[0006]
The control means is a timer for turning on the brake lamp for a predetermined time (for example, 1 second) so that the brake lamp can be automatically turned off when the brake pedal is not depressed after the brake lamp is automatically turned on. It is good to have a function. If the brake pedal is depressed within the predetermined time, the brake lamp is kept on by the brake switch linked to the brake pedal.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to an automobile brake
The brake
[0008]
The
[0009]
The brake
[0010]
The control means 15 determines that the accelerator return speed (differential value) detected by the
[0011]
The reference inter-vehicle distance referred to in this specification is an inter-vehicle distance (so-called safe inter-vehicle distance) that the driver determines that the vehicle is too close to the vehicle ahead only by engine braking, and the reference inter-vehicle distance increases as the vehicle speed increases. Becomes longer. The relationship between the reference inter-vehicle distance and the vehicle speed is obtained in advance, for example, mapped and stored in the memory of the computer of the control means 15.
[0012]
When the driver performs a brake operation, it is known that it takes about one second after the foot is released from the
[0013]
Next, the operation of the brake
When it is necessary to apply the brake according to the traveling state of the vehicle, when the driver removes his / her foot from the
[0014]
In the inter-vehicle distance determination step ST2, the actual inter-vehicle distance detected by the
[0015]
In this embodiment, the
[0016]
The control means 15 does not estimate the brake operation based on only the speed at which the accelerator returns, but operates the brake
[0017]
In addition, in this embodiment, after the
[0018]
In this way, the control means 15 automatically turns on the
[0019]
In the inter-vehicle distance determination step ST2 shown in FIG. 2, the actual inter-vehicle distance is shorter than the reference inter-vehicle distance, and the relative speed between the host vehicle and the preceding vehicle (the speed in the direction approaching each other) has a predetermined threshold value. The control means 15 may be configured to automatically turn on the
[0020]
In carrying out the present invention, it goes without saying that the constituent elements including the inter-vehicle distance sensor, the vehicle speed sensor, the accelerator sensor, the brake lamp lighting circuit, and the control means constituting the present invention can be appropriately modified and implemented.
[0021]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the brake lamp can be automatically turned on in advance before the driver steps on the brake pedal, it is possible to call attention to the succeeding vehicle, and whether or not to press the brake pedal. Since the estimation can be performed with high accuracy, it is possible to prevent the brake lamp from being turned on unnecessarily.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a circuit configuration of a brake lamp control device showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing the function of the control means of the brake lamp control device shown in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
自車両の速度を検出する車速センサと、
アクセル操作を検出するアクセルセンサと、
前記アクセルセンサによって検出されるアクセルの戻る早さが所定のしきい値を越えかつ前記車間距離センサによって検出される車間距離が、車速が早くなるほど長くなるよう設定された基準車間距離よりも短いときにブレーキランプ点灯回路を作動させてブレーキランプを点灯させ、前記アクセルの戻る早さが前記しきい値を越えても前記車間距離が前記基準車間距離よりも長いときには前記ブレーキランプを点灯させない制御手段と、
を具備したことを特徴とする自動車のブレーキランプ制御装置。An inter-vehicle distance sensor that measures the distance from the host vehicle to the vehicle ahead,
A vehicle speed sensor for detecting the speed of the host vehicle;
An accelerator sensor that detects accelerator operation;
When the acceleration speed of the accelerator detected by the accelerator sensor exceeds a predetermined threshold and the inter-vehicle distance detected by the inter-vehicle distance sensor is shorter than a reference inter-vehicle distance that is set to increase as the vehicle speed increases. A control means for activating the brake lamp lighting circuit to turn on the brake lamp and not turning on the brake lamp when the inter-vehicle distance is longer than the reference inter-vehicle distance even if the acceleration return speed exceeds the threshold value. When,
A brake lamp control device for an automobile, comprising:
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