JP3751336B2 - 廃水の排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、浮遊物や沈殿物の混在する廃水の排出装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
従来、廃水の排出装置は、槽内へ向けて開口される廃水流入口と槽外へ向けて導延される廃水揚送管を有する貯留槽の下方部にポンプを収容し、流入口から貯留槽内へ流入して来る廃水が所定の上限水位に達するとポンプを起動させて貯留槽内の廃水を外部へ揚送排出させ、水位が所定の下限水位に達するとポンプを停止させる。
【0003】
しかし産業廃水や生活廃水中には、多くの浮遊物や沈殿物が混在する。
【0004】
貯留槽内におけるポンプの吸い込み水流では吸込口周辺の固形物が排除されるのみで、浮遊物や沈殿物の多くは排出されることなく残留する。そのため、腐敗したスカムがガスを発生させて、周辺に悪臭が漂うようなことになる。また、残留堆積物の漸増により、ポンプ吸込口が閉塞されて揚送機能が損なわれることにもなる。
【0005】
【発明の目的】
本発明の目的は、流入廃水中に混在する浮遊物や沈殿物を残存させることなく、廃水と共にポンプにより吸引して排出し得られる有効な装置を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】
本発明に係る廃水の排出装置においては、槽内へ向けて開口される廃水流入口と槽外へ向けて導延される廃水揚送管を有する外槽の下底部に主内槽と予備内槽を配設し、主内槽内にのみポンプを収容してその吸込口を該主内槽内の下方部へ開口させると共にその吐出口を上記廃水揚送管に接続し、主内槽と予備内槽の底部間をポンプの回転方向と背向する方向へ導延されるよう穿設された連通孔により流通させて、主内槽内におけるポンプ駆動に伴う廃水の吸引排出作用により予備内槽内から主内槽内への廃水流入作用を生じて該主内槽内に旋回流が形成増幅せられると共に該旋回流の持続時間が増大せられ、且つ、予備内槽内の水位が主内槽内の水位と同調して低下するよう構成した。
【0007】
【実施例】
以下実施例の図面により説明をする。
【0008】
1は廃水の流入して来る外槽であって、槽内へ向けて開口される廃水流入口2と槽外へ向けて導延される廃水揚送管3を有し、下底部には主内槽4aと予備内槽4bが凹設されており、主内槽4aは上方が大径で下方が小径の摺鉢状傾斜面を有している。両内槽4a,4bの底部間はポンプの回転方向と背向する方向へ導延されるよう穿孔された連通孔5によって導通されている。7は主内槽4a内の下方部へ吸込口8が開口されるよう収容された水中汚物ポンプであって、その吐出口9は前記廃水揚送管3と着脱自在に接続される。10は水中汚物ポンプ7の装脱時に使用される昇降ガイド、11は廃水流入口2の開口部近くに付設された飛散防止カバーである。
【0009】
【作用】
廃水の流入により外槽1内が所定の起動水位まで上昇すると、水中汚物ポンプ7が起動して廃水の揚送排出が開始される。揚送排出作業が進行して主内槽4aの上縁まで水位が達したのちは、主内槽4a内の廃水が揚送排出されることになるが、このポンプ7の揚送排出作用により予備内槽4b内の槽底部から連通孔5を通して主内槽4a内への廃水流入作用を生じるため、沈殿物を残留させることなく予備内槽4b内の水位は主内槽4a内の水位と同調して低下し始める。この水位同調作用は、予備内槽4b内にも水中汚物ポンプを収容している場合と全く変ることがない。そして、上記連通孔5を通しての廃水流入作用によって主内槽4a内には旋回流が形成増幅せられ、且つ、廃水は摺鉢形傾斜面に沿って周辺部から旋回上昇し中央部から下降して対流作用を生じ、従って廃水中の浮遊物や沈殿物が強力に撹拌されつつポンプ吸込口8から吸い込まれることになる。そして両内槽4a,4b内の水位が槽底近くの所定の停止水位まで達すると水中汚物ポンプ7は停止する。この間、揚送排出されるのは主内槽4a内の廃水のみでなく、ポンプ非設置の予備内槽4b内の廃水をも連通孔5を介して揚送排出させるのである。これは単に予備内槽4b内に廃水を残留させないというだけのことではない。その分上記旋回流の形成時間が持続させられることになるのである。つまり、主内槽4a内における浮遊物や沈殿物の撹拌時間がそれだけ増大されるということである。従って、浮遊物や沈殿物が廃水と共に揚送排出され易くなり、槽内に残存することがない。
【0010】
【発明の効果】
本発明装置によれば、外槽の下底部に主内槽と予備内槽とを配設して主内槽にのみポンプを装備させた廃水の排水装置において、上記ポンプの駆動による廃水の排出時に主内槽内の廃水と共に予備内槽内の廃水をも同時に吸引して揚送排出し得られ、予備内槽内に沈殿物を堆積させることがなく、また、主内槽内に旋回流が形成増幅せられてその持続時間が増大せられるため、廃水の撹拌作用を生じて浮遊物や沈殿物の揚送排出に有効である。従って、槽内における残留スカムに起因する悪臭の発生や、堆積物によるポンプ吸込口の閉塞事故が防止し得られるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の要部縦断正面図である。
【図2】本発明装置の要部縦断側面図である。
【図3】本発明装置から内装ポンプを除去した状態における要部横断平面図である。
【符号の説明】
1 外槽
2 廃水流入口
3 廃水揚送管
4a 主内槽
4b 予備内槽
5 連通孔
7 ポンプ
8 ポンプ吸込口
9 ポンプ吐出口
Claims (1)
- 槽内へ向けて開口される廃水流入口と槽外へ向けて導延される廃水揚送管を有する外槽の下底部に主内槽と予備内槽を配設し、主内槽内にのみポンプを収容してその吸込口を該主内槽内の下方部へ開口させると共にその吐出口を上記廃水揚送管に接続し、主内槽と予備内槽の底部間をポンプの回転方向と背向する方向へ導延されるよう穿設された連通孔により流通させて、主内槽内におけるポンプ駆動に伴う廃水の吸引排出作用により予備内槽内から主内槽内への廃水流入作用を生じて該主内槽内に旋回流が形成増幅せられると共に該旋回流の持続時間が増大せられ、且つ、予備内槽内の水位が主内槽内の水位と同調して低下するよう構成したことを特徴とする廃水の排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10490595A JP3751336B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 廃水の排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10490595A JP3751336B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 廃水の排出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08276177A JPH08276177A (ja) | 1996-10-22 |
JP3751336B2 true JP3751336B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=14393148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10490595A Expired - Lifetime JP3751336B2 (ja) | 1995-04-05 | 1995-04-05 | 廃水の排出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3751336B2 (ja) |
-
1995
- 1995-04-05 JP JP10490595A patent/JP3751336B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08276177A (ja) | 1996-10-22 |
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