JP3750021B2 - 電車線の抵抗測定方法及び測定器 - Google Patents

電車線の抵抗測定方法及び測定器 Download PDF

Info

Publication number
JP3750021B2
JP3750021B2 JP2003391785A JP2003391785A JP3750021B2 JP 3750021 B2 JP3750021 B2 JP 3750021B2 JP 2003391785 A JP2003391785 A JP 2003391785A JP 2003391785 A JP2003391785 A JP 2003391785A JP 3750021 B2 JP3750021 B2 JP 3750021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
connection fitting
measuring
measuring instrument
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003391785A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005153587A (ja
Inventor
大志 近間
浩一 宮口
亨 高木
順 石井
幸夫 真田
滝男 小瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
West Japan Railway Co
Original Assignee
West Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by West Japan Railway Co filed Critical West Japan Railway Co
Priority to JP2003391785A priority Critical patent/JP3750021B2/ja
Publication of JP2005153587A publication Critical patent/JP2005153587A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3750021B2 publication Critical patent/JP3750021B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

本発明は、例えば、電車線を構成するトロリ線とき電線とを接続するための接続金具の活線における抵抗値を数値で正確に測定することのできる電車線の抵抗測定方法及び測定器に関するものである。
通常、電車への電気の供給は、図2に示すように、変電所1からき電線2、き電分岐線3、トロリ線4を経て電車5のパンタグラフ6へ集電されるようになっている。一方、電車線路は、き電線2、吊架線7、トロリ線4等の複数の線条が平行回路を形成しており、その途中をき電分岐線3等によって接続されているので、前記変電所1からき電線2、き電分岐線3、トロリ線4を経てパンタグラフ6へ流れる電流以外の電車線路部材へ流れる電流(循環電流)もあり、正確な電気回路を特定することはできない。
また、変電所から電車5のパンタグラフ6への給電は、2000〜3000A等の大電流によって行われている。そのため、き電分岐線3とトロリ線4とを接続する金具(き電分岐イヤー)8の抵抗は僅かなものであるが、電車5が通過するときに、1000A以上の大電流がき電分岐イヤー8に流れるため、き電分岐イヤー8が異常発熱し、トロリ線4を溶断することがあった。このような事態を避けるためには、事前にき電分岐イヤー8の抵抗値を実測し、その結果からトロリ線4の管理温度以下に達しない抵抗値となるようにき電分岐イヤー8を交換したり、き電分岐イヤー8を磨いて接続界面における電気抵抗の原因となる皮膜を除去する等の対策を取ることが必要である。
ところが、図3に示すように、給電中のき電分岐イヤー8の抵抗(き電分岐イヤー自体の内部抵抗と、接続したときの接触抵抗とを含めた全体の抵抗)の測定は、変電所1からき電線2、き電分岐線3、トロリ線4を経てパンタグラフ6へ流れる電流以外の前述した循環電流があるため、通常の測定器9を用いてき電分岐イヤー8の電流を測定する方法では、測定のために測定器9から供給した測定用の電流も、き電分岐イヤー8へ流れる電流a以外に、循環電流b,cを含むようになり、き電分岐イヤー8へ流れる正確な電流値を測定することができず、結果として実装した活線におけるき電分岐イヤー8の抵抗値を求めることができないという問題があった。
そのため、従来にあっては、特許文献1に示すように、温度によってその色が変化するラベルを接続金具であるき電分岐イヤーに貼付し、発熱量による当該ラベルの色具合を調べることで接続箇所の良否判断をし、保守点検を行っていた。
特開平10−115560号公報
しかしながら、温度表示ラベルによって電気回路接続箇所の良否判断をする方法では、天候の影響を直接受けて温度表示ラベルの寿命が短くなり、頻繁にこれを取り替えなければならず、その取り替え作業並びに管理が面倒であった。また温度表示ラベルの貼り方や貼る場所、貼る位置等によって温度表示ラベルの色の変化状態の程度が変化し、正確な良否判断が行えないため、実質上、設備管理が難しいという欠点があった。
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、循環電流の影響を受けることなく、正確に接続金具の電気抵抗値を測定することのできる方法及びその測定器を提供せんとするものである。
前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、電車線を構成する本線と分岐線とを接続するための接続金具の抵抗値を測定する方法であって、接続金具の両端に測定器を接続して電圧を印加し、そのときに測定器を流れる電流値と、分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値とを測定し、測定器を流れる電流値から分岐線を反対方向へ流れる電流値を引いた値を求め、該求めた値と前記測定器の印加電圧とから接続金具の抵抗値を演算するようにしたことを特徴とする電車線路の抵抗測定方法である。
本発明が採用した請求項2の手段は、電車線を構成する本線と分岐線とを接続するための接続金具の抵抗値を測定する測定器であって、接続金具の両端に電圧を印加するためのプローブと、分岐線を接続金具の反対方向へ流れる電流値を測定するためのプローブとを有し、且つ測定器本体内を流れる電流値を測定する電流計と、分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値を測定する電流計と、接続金具の両端の電圧を測定する電圧計とを備えていることを特徴とする電車線路の抵抗測定器である。
前記請求項1の発明にあっては、接続金具の両端に測定器を接続して測定のための電圧を印加し、測定器内を流れる電流値と、分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値とを測定している。そして、測定器内を流れる電流値から分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値を引けば、測定器から分岐線を接続金具側へ流れる電流値を求めることができる。然る後は、この求めた電流値で前記接続金具への印加電圧を割れば、接続金具の抵抗を求めることができる。測定器から分岐線へ流れる電流は、接続金具側へ流れる電流と、接続金具とは反対方向へ流れる電流しかない。そのため、前記方法によれば、接続金具へ流れる電流値を正確に演算することが可能であり、接続金具の活線における抵抗を正確に求めることができる。
また請求項2の発明は、前記請求項1の方法を実現するための測定器に関するものであって、測定器は、測定器内を流れる電流値を測定する電流計と、測定器から分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値を測定する電流計と、接続金具の両端へ印加する電圧の値を測定する電圧計とを有している。前述した通り、測定器から分岐線へ流れる電流は、接続金具側へ流れる電流と、接続金具とは反対方向へ流れる電流しかない。そのため、測定器内を流れる電流値を測定する電流計で測定した値から、接続金具とは反対側へ流れる電流値を測定する電流計で測定した値を引けば、接続金具へ流れる電流値を正確に演算することが可能である。然る後は、前記方法の通り、この求めた電流値で前記測定器の接続金具への印加電圧を割れば、接続金具の抵抗を求めることができる。
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。図1は、本発明の一実施の形態に係る測定器10の全体構成を示すブロック図である。同図に示す如く、この実施の形態の測定器10は、接続金具(き電分岐イヤー)8の両端に測定用の電圧を印加する回路11と、き電分岐イヤー8に印加された電圧値を測定する電圧計12と、測定器10内を流れる電流の値を測定する電流計13と、き電分岐線3をき電分岐イヤー8とは反対方向へ流れる電流の値を測定する電流計14とを有している。そして、これらの各回路及び計測器は、それぞれが接続用のプローブ(端子)を有しており、電流計12及び13と、電圧計14とは各プローブとの間に増幅用のアンプ12A〜14Aが設けられている。プローブは、ワニ口クリップ式のものやニードル式のもの等がある。
また前記測定用電圧の印加回路11は、バッテリー15を電源とし、これをコンデンサ16へ充電し、該充電電圧をき電分岐イヤー8の両端へ如何するようにしている。なお、同図において、符号17は充電抵抗、符号18は充電スイッチ、符号19は放電スイッチ、符号20は測定開始用のスイッチである。
そして、これらの各機器は、中央演算装置(CPU)21に入力されて予めプログラムされたプロセスによって演算処理等がなされるようになっている。また演算されたき電分岐イヤー8の抵抗値は、LCD22に数字で電光表示されるようになっている。更に、演算された抵抗値が、許容範囲を越えるものである場合は、必要に応じて警報ブザー等により警報を発するようになっている。
次に、このように構成された測定器10の動作態様を説明する。先ず、測定用電圧の印加回路11のプローブと電圧計12のプローブとを、き電分岐イヤー8の両端に接続し、電流計14のプローブを、き電分岐線3のき電分岐イヤー8よりも上流側に接続して準備する。このような状態から測定スイッチ20をONにすると、充電用スイッチ18がONとなり、コンデンサ16にバッテリー15の電源が充電される。そして、所定時間経過後に、放電スイッチ19がONとなり、き電分岐イヤー8の両端に、コンデンサ16に蓄積された電圧が印加される。この電圧印加により、き電分岐線3にはき電分岐イヤー8をへてコンデンサ16へ戻る回路と、き電分岐線3を前記分岐イヤー8とは反対方向へ流れてトロリ線4からコンデンサ16へ戻る回路とが形成される。このように、測定器10からき電分岐線3へ流れる電流は、分岐イヤー8側へ流れる電流と、分岐イヤー8とは反対方向へ流れる電流しかない。
そのため、この測定器10では、電流計13により測定器10の電圧印加回路11内を流れる電流値を測定し、また電流計14によりき電分岐線3をき電分岐イヤー8とは反対方向へ流れる電流値とを測定している。これらの測定結果は、電気信号として中央演算装置(CPU)21へ送られる。そして、CPU21では、電流計13で求めた回路11内の電流値から電流計14で求めた分岐イヤー8とは反対方向へ流れる電流値の差を求める演算処理をしている。これにより、測定器10からき電分岐イヤー8へ流れる電流値を求めることができる。次に、この求めた電流値で前記き電分岐イヤー8の両端への印加電圧を割れば、き電分岐イヤー8の抵抗値を求めることが可能である。
求められた抵抗値は、LCD表示装置22によって数字で表示され、また数値の範囲が許容範囲を越えるものであれば、ブザー等による警報を発するようにしている。更に、これによりき電分岐イヤー8の活線における発熱量を正確に知ることが可能であり、その保守点検が極めて便利である。更にまた、このようにして求められた抵抗値は、CPU21に蓄積されてデータとして保存され、履歴として利用する等のことが可能であり、CPU21から無線通信方式により、保線区のコンピュータ等にデータ出力することも可能である。
本発明の一実施の形態に係る測定器の全体構成を示すブロック図である。 電車への給電方法を説明するための図面である。 循環電流を説明するための図1の部分拡大図である。
符号の説明
1…変電所、2…き電線、3…き電分岐線、4…トロリ線、5…電車、6…パンタグラ フ、8…き電分岐イヤー、10…測定器、11…電圧印加回路、12…接続金具の両端 の電圧を測定するための電圧計、13…測定器内の電流値を測定する電流計、14…分 岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流の値を測定する電流計、21…中央演算装置 (CPU)

Claims (2)

  1. 電車線を構成する本線と分岐線とを接続するための接続金具の抵抗値を測定する方法であって、接続金具の両端に測定器を接続して電圧を印加し、そのときに測定器を流れる電流値と、分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値とを測定し、測定器を流れる電流値から分岐線を反対方向へ流れる電流値を引いた値を求め、該求めた値と前記測定器の印加電圧とから接続金具の抵抗値を演算するようにしたことを特徴とする電車線の抵抗測定方法。
  2. 電車線を構成する本線と分岐線とを接続するための接続金具の抵抗値を測定する測定器であって、接続金具の両端に電圧を印加するためのプローブと、分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値を測定するためのプローブとを有し、且つ測定器本体内を流れる電流値を測定する電流計と、分岐線を接続金具とは反対方向へ流れる電流値を測定する電流計と、接続金具の両端の電圧を測定する電圧計とを備えていることを特徴とする電車線の抵抗測定器。
JP2003391785A 2003-11-21 2003-11-21 電車線の抵抗測定方法及び測定器 Expired - Fee Related JP3750021B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003391785A JP3750021B2 (ja) 2003-11-21 2003-11-21 電車線の抵抗測定方法及び測定器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003391785A JP3750021B2 (ja) 2003-11-21 2003-11-21 電車線の抵抗測定方法及び測定器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005153587A JP2005153587A (ja) 2005-06-16
JP3750021B2 true JP3750021B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=34718695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003391785A Expired - Fee Related JP3750021B2 (ja) 2003-11-21 2003-11-21 電車線の抵抗測定方法及び測定器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3750021B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110618319A (zh) * 2019-10-09 2019-12-27 西南交通大学 一种用于电力机车dq阻抗测量的装置及其控制方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5417726B2 (ja) * 2007-03-30 2014-02-19 大日本印刷株式会社 三次元加工用加飾シート及びそれを用いてなる加飾成形品
KR102171217B1 (ko) * 2020-06-04 2020-10-28 중앙제어 주식회사 팬터그래프 접촉저항 측정장치 및 측정방법, 이를 구비한 팬터그래프 충전시스템

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110618319A (zh) * 2019-10-09 2019-12-27 西南交通大学 一种用于电力机车dq阻抗测量的装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005153587A (ja) 2005-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5000739B2 (ja) 電池モジュールを計測する検出装置および検出方法
KR101272130B1 (ko) 절연 모니터링 방법 및 장치
EP1821112A1 (en) Method and apparatus for monitoring the condition of a battery by measuring its internal resistance
JP2001141683A (ja) 亀裂モニタリング方法および亀裂モニタリング装置
CN110603450B (zh) 具有优化的电流密度分布的电流传感器、确定负载电流的方法
EP2799850B1 (en) Pipeline ac corrosion risk measurement and evaluation method and measurement and evaluation device
CN104597364A (zh) 接触端子的维修方法及检测装置
JP2019516100A (ja) 負荷電流を測定するための方法及びバッテリセンサ
KR101272669B1 (ko) 코로나 방전형 이오나이저의 검사 방법 및 검사 장치
JP3750021B2 (ja) 電車線の抵抗測定方法及び測定器
US6456061B1 (en) Calibrated current sensor
CN103913660A (zh) 大电流、智能数字焊接系统检定校准方法
KR20140146535A (ko) 기판검사장치
JP6030518B2 (ja) 埋設パイプラインのカソード防食状況計測方法
JP3878779B2 (ja) 抵抗測定方法およびその装置
CN110857953A (zh) 一种测量通电回路中导体连接点电阻的测试仪及测量方法
CN208672715U (zh) 一种多通道同时测试的直流低电阻监控系统
RU88629U1 (ru) Устройство для измерения сопротивления рельсовых стыков
JP4788868B2 (ja) アーステスター及びその接地抵抗測定方法
JP2011252827A (ja) 抵抗値算出装置
US9797958B2 (en) Monitoring system
RU150675U1 (ru) Устройство для контроля и диагностики электрооборудования вагонов-термоцистерн
JPH10123189A (ja) 抵抗値測定方法および抵抗値測定装置
DE102014222430B4 (de) Strommessanordnung
CN210037977U (zh) 快换连接器的接触电阻的测量电路、测试设备及电动汽车

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051020

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 9

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees