JP3749852B2 - 蓄力始動式エンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄力始動式エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、蓄力始動式エンジンとして、本発明と同様、エンジン停止時に、停止前のクランク軸の回転力を蓄力手段に蓄力し、エンジン停止中は、蓄力手段の蓄力を保持し、エンジン始動時に、蓄力手段の蓄力をクランク軸に出力するようにしたものがある。
従来、この種のエンジンでは、蓄力手段をファンカバーやエンジンハウジングに支持させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術には、次の問題がある。
《問題1》 蓄力手段が振動の影響を受けやすい。
エンジンには、クランク軸、動力取出し軸、クランクケース外に架設されてクランク軸で駆動される連動軸を中心とするローリング振動が発生するが、上記従来のエンジンでは、蓄力手段をローリング振動の中心から離れた位置で支持させているため、蓄力手段の振れ幅が大きくなり、振動の影響を受けやすい。このため、これが蓄力手段が作動不良の要因となる。
【0004】
《問題2》 蓄力手段の支持が不安定である。
蓄力手段を脆弱なファンカバーに支持させた場合、蓄力手段の支持が不安定である。このため、これも蓄力手段の作動不良の要因となる。
【0005】
《問題3》 蓄力手段をコンパクトに配置できない場合がある。
軸の脇で蓄力手段を支持させた場合、蓄力手段が軸の脇に大きく張り出し、コンパクトに配置できない。
【0006】
本発明の課題は、上記問題点を解決できる蓄力始動式エンジンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
図1に示すように、エンジン停止時に、停止前のクランク軸(1)の回転力を蓄力手段(3)に蓄力し、エンジン停止中は、蓄力手段(3)の蓄力を保持し、エンジン始動時に、蓄力手段(3)の蓄力をクランク軸(1)に出力するようにした、蓄力始動式エンジンにおいて、
クランクケース(4)から突出するクランク軸延長部(5)、クランクケース(4)から突出する動力取出軸延長部、クランクケース(4)外に架設されてクランク軸(1)で駆動される連動軸のうち、いずれかを支持軸(6)とし、
この支持軸(6)に蓄力手段(3)を支持させ、
前記支持軸 ( 6 ) に蓄力クラッチ ( 2 ) を支持させ、
支持軸 ( 6 ) の軸長方向を前後方向と仮定し、その一方を後方と仮定して、蓄力手段 ( 3 ) を後方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が接続状態となるとともに、蓄力手段 ( 3 ) が蓄力状態となり、蓄力手段 ( 3 ) を前方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が切断状態となるとともに、蓄力手段 ( 2 ) が出力状態となるようにした、蓄力始動式エンジンにおいて、
蓄力クラッチ ( 2 ) を、駆動クラッチ部 ( 8 ) と従動クラッチ部 ( 9 ) とで構成し、
蓄力手段 ( 3 ) を、スライド体 ( 20 ) と入力体 ( 10 ) と出力体 ( 11 ) と弾性蓄力体 ( 12 ) と第一回転係止体 ( 13 ) と一方向クラッチ ( 14 ) と第二回転係止体 ( 15 ) とで構成し、
前記支持軸 ( 6 ) に駆動クラッチ部 ( 8 ) を固定し、支持軸 ( 6 ) にスライド体 ( 20 ) をスプライン嵌合で取り付け、このスライド体 ( 20 ) に入力体 ( 10 ) を回転自在に取り付け、入力体 ( 10 ) に従動クラッチ部 ( 9 ) と第一回転係止体 ( 13 ) とを固定し、入力体 ( 10 ) に一方向クラッチ ( 14 ) を設け、スライド体 ( 20 ) に出力体 ( 11 ) を取り付け、この出力体 ( 11 ) に第二回転係止体 ( 15 ) を固定し、入力体 ( 10 ) と出力体 ( 11 ) との間に弾性蓄力 体 ( 12 ) を介設し、
エンジン停止時に、蓄力手段 ( 3 ) を後方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が接続状態となり、第一回転係止体 ( 13 ) が非係止で、第二回転係止体 ( 15 ) が係止の蓄力状態となることにより、クランク軸 ( 1 ) の回転力が入力体 ( 10 ) の回転を介して弾性蓄力体 ( 12 ) に蓄力され、エンジン停止中、弾性蓄力体 ( 12 ) の蓄力は、一方向クラッチ ( 14 ) で入力体 ( 10 ) の逆転を止めることにより保持され、
エンジン始動時に、蓄力手段 ( 3 ) を前方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が切断状態となり、第一回転係止体 ( 13 ) が係止で、第二回転係止体 ( 15 ) が非係止の出力状態となることにより、弾性蓄力体 ( 12 ) の蓄力が出力体 ( 11 ) の回転を介してクランク軸 ( 1 ) に出力されるようにした、ことを特徴とする蓄力始動式エンジン。
【0008】
【発明の効果】
(請求項1の発明)
請求項1の発明は、次の効果を奏する。
《効果1》 蓄力手段が振動の影響を受けにくい。
エンジンには、クランク軸(1)、動力取出し軸、クランクケース(4)外に架設されてクランク軸(1)で駆動される連動軸を中心とするローリング振動が発生するが、本発明では、蓄力手段(3)をローリング振動の中心で支持させているため、蓄力手段(3)の振れ幅が小さくなり、振動の影響を受けにくい。このため、振動に起因する蓄力手段(3)の作動不良が起こりにくい。
【0009】
《効果2》 蓄力手段の支持が安定している。
堅牢に支持された支持軸(6)に蓄力手段(3)を支持させたため、蓄力手段(3)の支持が安定している。このため、支持の不安定性に起因する蓄力手段(3)の作動不良が起こりにくい。
【0010】
《効果3》 蓄力手段をコンパクトに配置できる。
支持軸(6)に蓄力手段(3)を支持させたため、支持軸(6)の脇に支持させる場合に比べ、支持軸(6)の脇への蓄力手段(3)の張り出し寸法が短くて済み、コンパクトに配置することができる。
【0011】
請求項1の発明は、上記効果に加え、次の効果を奏する。
《効果4》 蓄力クラッチが振動の影響を受けにくい。
エンジンには、クランク軸(1)、動力取出し軸、クランクケース(4)外に架設されてクランク軸(1)で駆動される連動軸を中心とするローリング振動が発生するが、本発明では、蓄力クラッチ(2)をローリング振動の中心で支持させているため、蓄力クラッチ(2)の振れ幅が小さくなり、振動の影響を受けにくい。このため、振動に起因する蓄力クラッチ(2)の作動不良が起こりにくい。
【0012】
《効果5》 蓄力クラッチの支持が安定している。
堅牢に支持された支持軸(6)に蓄力クラッチ(2)を支持させたため、蓄力クラッチ(2)の支持が安定している。このため、支持の不安定性に起因する蓄力クラッチ(2)の作動不良が起こりにくい。
【0013】
《効果6》 蓄力クラッチをコンパクトに配置できる。
支持軸(6)に蓄力クラッチ(2)を支持させたため、支持軸(6)の脇に支持させる場合に比べ、支持軸(6)の脇への蓄力クラッチ(2)の張り出し寸法が短くて済み、コンパクトに配置することができる。
【0014】
《効果7》 蓄力手段と蓄力クラッチの操作間違いが起こらない。
蓄力手段(3)の移動操作だけで、蓄力クラッチ(2)との断続操作と蓄力手段(3)の操作とを行うことができるため、蓄力手段(3)と蓄力クラッチ(2)の操作間違いが起こらない。
請求項1の発明は、上記効果に加え、次の効果を奏する。
《効果8》 簡素なメカニズムで確実な蓄力始動を行うことができる。
蓄力クラッチ ( 2 ) を、駆動クラッチ部 ( 8 ) と従動クラッチ部 ( 9 ) とで構成し、蓄力手段 ( 3 ) を、スライド体 ( 20 ) と入力体 ( 10 ) と出力体 ( 11 ) と弾性蓄力体 ( 12 ) と第一回転係止体 ( 13 ) と一方向クラッチ ( 14 ) と第二回転係止体 ( 15 ) とで構成したため、簡素なメカニズムで、確実な蓄力始動を行うことができる。
【0015】
(請求項2の発明)
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果9》 蓄力手段の耐用寿命を長くすることができる。
蓄力手段(3)の過剰蓄力が回避されるようにしたため、蓄力手段(3)に不要な負担がかかることがなく、蓄力手段(3)の耐用寿命を長くすることができる。
《効果10》 専用の過剰蓄力回避手段を必要としない。
過剰蓄力の回避を、蓄力クラッチ(2)の滑りによって行うため、専用の過剰蓄力回避手段を必要としない。
【0016】
(請求項3の発明)
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果11》 手動式始動が可能となる。
手動式始動手段(7)からクランク軸(1)を連動することができるため、最初に始動させる場合や、蓄力に失敗した場合のように、蓄力手段(3)に蓄力が保持されてない場合でも、手動式始動が可能となる。
【0017】
《効果12》 手動式始動を速やかに行うことができる。
手動式始動手段(7)からクランク軸(1)を連動するに当たり、蓄力手段(3)を介することなく直接に行うため、蓄力に要する手間をかけることなく、始動式始動を速やかに行うことができる。
【0018】
(請求項4の発明)
請求項4の発明は、請求項3の発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果13》 簡単に手動式始動を行うことができる。
手動式始動手段(7)としてリコイルスタータを設けたため、始動の都度にリコイルハンドルを取り付けて始動を行う場合等に比べ、簡単に手動式始動を行うことができる。
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1と図2は本発明の実施形態を説明する図で、この実施形態では、単気筒傾斜型の火花点火式空冷エンジンについて説明する。
【0021】
このエンジンの概要は、次の通りである。
図1に示すように、エンジン停止時に、停止前のクランク軸(1)の回転力を蓄力手段(3)に蓄力し、エンジン停止中は、蓄力手段(3)の蓄力を保持し、エンジン始動時に、蓄力手段(3)の蓄力をクランク軸(1)に出力するようにしている。
【0022】
このエンジンの構成は、次の通りである。
図1に示すように、シリンダブロック(50)の上部にシリンダヘッド(51)を組み付け、シリンダヘッド(51)の上部にヘッドカバー(52)を組み付けている。シリンダブロック(50)は、クランクケース(4)から上方にシリンダ(53)を突出させて構成している。図1上、シリンダ(53)はクランクケース(4)から真上に突出させているが、実際は、シリンダ(53)はクランクケース(4)から紙面奥行き方向に斜め上向きに突出させている。クランクケース(4)内にはクランク軸(1)を架設している。クランクケース(4)の前方にはフライホイルファン(54)を配置し、これをクランク軸(1)の前端部に固定している。フライホイルファン(54)には磁石(55)を取り付け、シリンダ(53)にマグネトユニット(56)を取り付けている。このマグネトユニット(56)には、点火プラグ(図外)と点火スイッチ(図外)とを接続している。
【0023】
蓄力クラッチ(2)の構成は、次の通りである。
蓄力クラッチ(2)は、クランクケース(4)から前方に突出するクランク軸延長部(5)に支持させている。クランク軸延長部(5)は、クランク軸(1)の前端部に固定し、その前端部から前方に延長させている。蓄力クラッチ(2)は、駆動クラッチ部(8)と従動クラッチ部(9)とを備えている。駆動クラッチ部(8)は、クランク軸延長部(5)に固定したフライホイルファン(54)の前面に設けている。従動クラッチ部(9)は、後述する入力体(10)の後面に形成している。
【0024】
蓄力手段(3)の構成は、次の通りである。
蓄力手段(3)は、スライド体(20)と入力体(10)と出力体(11)と弾性蓄力体(12)と第一回転係止体(13)と一方向クラッチ(14)と第二回転係止体(15)とで構成し、クランク軸延長部(5)に支持させている。クランク軸延長部(5)にスライド体(20)をスプライン嵌合で前後スライド自在に取り付け、このスライド体(20)に入力体(10)を回転自在に取り付け、入力体(10)に従動クラッチ部(9)と第一回転係止体(13)とを固定している。入力体(10)に一方向クラッチ(14)を設けている。スライド体(20)に出力体(11)を取り付け、この出力体(11)に第二回転係止体(15)を固定し、入力体(10)と出力体(11)との間に弾性蓄力体(12)を介設している。スライド体(20)は、円筒状に形成している。入力体(10)は円筒ボス部分の周囲に椀形ケース部分を形成している。出力体(11)は円筒ボス部分の周囲に円板部分を形成している。出力体(11)は、一方向クラッチ(24)を介してクランク軸延長部(5)に取り付けている。弾性蓄力体(12)にはゼンマイを用いている。第一回転係止体(13)は、入力体(10)の椀形ケース部分の周縁部に複数個形成した突起である。一方向クラッチ(14)は、ラチェット機構である。第二回転係止体(15)は、入力体(11)の円板部分の周囲に複数形成した突起である。第一回転係止体(13)を係合させる第一係合体(13a)と第二回転係止体(15)を係合させる第二係合体(15a)とが、蓄力手段収容ケース(26)に固定されている。蓄力手段(3)は、クラッチ操作手段(17)に連動連結されている。
【0025】
このエンジンの使用方法と、その作用は次の通りである。
エンジン停止は、点火スイッチをOFFすることにより行う。そして、図1に示すように、クラッチ操作手段(17)で蓄力手段(3)を後方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ(2)が接続状態となり、第一回転係止体(13)が第一係合体(13a)から外れ、第二回転係止体(15)が第二係合体(15a)に係合し、第一回転係止体(13)が非係止で、第二回転係止体(15)が係止の蓄力状態となることにより、クランク軸(1)の回転力が入力体(10)の回転を介して弾性蓄力体(12)に蓄力される。弾性蓄力体(12)の蓄力が所定値に到達した後は、蓄力クラッチ(2)の滑りにより、蓄力手段(3)の過剰蓄力は回避される。エンジン停止中、弾性蓄力体(12)の蓄力は、一方向クラッチ(14)で入力体(10)の逆転を止めることにより保持される。
【0026】
エンジン始動は、点火スイッチをONし、図2に示すように、クラッチ操作手段(17)で蓄力手段(3)を前方に移動操作することにより行う。この場合、蓄力クラッチを前方に揺動させる接続操作(18)を行うと、蓄力クラッチ(2)が切断状態となり、第一回転係止体(13)が第一係合体(13a)が係合し、第二回転係止体(15)が第二係合体(15a)から外れ、第一回転係止体(13)が係止で、第二回転係止体(15)が非係止の出力状態となることにより、弾性蓄力体(12)の蓄力が出力体(11)の回転を介してクランク軸(1)に出力される。エンジンが始動し、クランク軸(1)の回転速度が出力体(11)の回転速度を越えると、一方向クラッチ(24)が滑るため、クランク軸(1)から出力体(11)が回されることはない。
【0027】
本発明の実施形態の内容は以上の通りであるが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、蓄力クラッチ(2)や蓄力手段(3)は、クランク軸延長部(5)に支持させたが、これらを、クランクケース(4)から突出する動力取出軸延長部、クランクケース(4)外に架設されてクランク軸(1)で駆動される連動軸等に支持させてもよい。また、手動式始動手段(7)をクランク軸延長部(5)に連結可能としたが、これを、クランク軸(1)、動力取出軸、動力取出軸延長部、連動軸のいずれかの軸に連結可能としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るエンジンの蓄力時の縦断側面図である。
【図2】 図1のエンジンの始動時の縦断側面図である。
【符号の説明】
(1)…クランク軸、(2)…蓄力クラッチ、(3)…蓄力手段、(4)…クランクケース、(5)…クランク軸延長部、(6)…支持軸、(7)…手動式始動手段、(8)…駆動クラッチ部、(9)…従動クラッチ部、(10)…入力体、(11)…出力体、(12)…弾性蓄力体、(13)…第一回転係止体、(13a)…第一係止操作手段、(14)…一方向クラッチ、(15)…第二回転係止体、(20)…スライド体。
Claims (4)
- エンジン停止時に、停止前のクランク軸(1)の回転力を蓄力手段(3)に蓄力し、エンジン停止中は、蓄力手段(3)の蓄力を保持し、エンジン始動時に、蓄力手段(3)の蓄力をクランク軸(1)に出力するようにし、
クランクケース(4)から突出するクランク軸延長部(5)、クランクケース(4)から突出する動力取出軸延長部、クランクケース(4)外に架設されてクランク軸(1)で駆動される連動軸のうち、いずれかを支持軸(6)とし、
この支持軸(6)に蓄力手段(3)を支持させ、
前記支持軸 ( 6 ) に蓄力クラッチ ( 2 ) を支持させ、
支持軸 ( 6 ) の軸長方向を前後方向と仮定し、その一方を後方と仮定して、蓄力手段 ( 3 ) を後方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が接続状態となるとともに、蓄力手段 ( 3 ) が蓄力状態となり、蓄力手段 ( 3 ) を前方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が切断状態となるとともに、蓄力手段 ( 2 ) が出力状態となるようにした、蓄力始動式エンジンにおいて、
蓄力クラッチ ( 2 ) を、駆動クラッチ部 ( 8 ) と従動クラッチ部 ( 9 ) とで構成し、
蓄力手段 ( 3 ) を、スライド体 ( 20 ) と入力体 ( 10 ) と出力体 ( 11 ) と弾性蓄力体 ( 12 ) と第一回転係止体 ( 13 ) と一方向クラッチ ( 14 ) と第二回転係止体 ( 15 ) とで構成し、
前記支持軸 ( 6 ) に駆動クラッチ部 ( 8 ) を固定し、支持軸 ( 6 ) にスライド体 ( 20 ) をスプライン嵌合で取り付け、このスライド体 ( 20 ) に入力体 ( 10 ) を回転自在に取り付け、入力体 ( 10 ) に従動クラッチ部 ( 9 ) と第一回転係止体 ( 13 ) とを固定し、入力体 ( 10 ) に一方向クラッチ ( 14 ) を設け、スライド体 ( 20 ) に出力体 ( 11 ) を取り付け、この出力体 ( 11 ) に第二回転係止体 ( 15 ) を固定し、入力体 ( 10 ) と出力体 ( 11 ) との間に弾性蓄力体 ( 12 ) を介設し、
エンジン停止時に、蓄力手段 ( 3 ) を後方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が接続状態となり、第一回転係止体 ( 13 ) が非係止で、第二回転係止体 ( 15 ) が係止の蓄力状態となることにより、クランク軸 ( 1 ) の回転力が入力体 ( 10 ) の回転を介して弾性蓄力体 ( 12 ) に蓄力され、エンジン停止中、弾性蓄力体 ( 12 ) の蓄力は、一方向クラッチ ( 14 ) で入力体 ( 10 ) の逆転を止めることにより保持され、
エンジン始動時に、蓄力手段 ( 3 ) を前方に移動操作した場合には、蓄力クラッチ ( 2 ) が切断状態となり、第一回転係止体 ( 13 ) が係止で、第二回転係止体 ( 15 ) が非係止の出力状態となることにより、弾性蓄力体 ( 12 ) の蓄力が出力体 ( 11 ) の回転を介してクランク軸 ( 1 ) に出力されるようにした、ことを特徴とする蓄力始動式エンジン。 - 請求項1に記載した蓄力始動式エンジンにおいて、
蓄力手段(3)の蓄力が所定値に到達した後は、蓄力クラッチ(2)の滑りによって、蓄力手段(3)の過剰蓄力が回避されるようにした、ことを特徴とする蓄力始動式エンジン - 請求項1または請求項2に記載した蓄力始動式エンジンにおいて、
クランク軸(1)、クランク軸延長部(5)、動力取出軸、動力取出軸延長部、連動軸のうち、いずれかの軸に、手動式始動手段(7)を連結可能にし、蓄力手段(3)を介することなく、手動式始動手段(7)からクランク軸(1)を連動することができるようにした、ことを特徴とする蓄力始動式エンジン。 - 請求項3に記載した蓄力始動式エンジンにおいて、
手動式始動手段(7)としてリコイルスタータを設けた、ことを特徴とする蓄力始動式エンジン。
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