JP3748646B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収性物品に関し、更に詳細には、防漏性及び装着感に優れた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、生理用ナプキンなどの吸収性物品としては、液透過性の肌当接面、液不透過性の非肌当接面、及び該肌当接面と該非肌当接面との間に介在された液保持性の吸収部を有し、実質的に縦長に形成されてなる吸収性物品が、広く用いられている。
【0003】
このような吸収性物品においては、その前後左右の周縁部から吸収した排泄物が漏れてしまう場合があるため、該周縁部を2枚の疎水性シートや開孔フィルムで覆うという提案が、実開平1−122727号公報や特開平8−117273号公報においてなされている。
【0004】
しかし、このような提案に係る吸収性物品においても、未だ十分に要求されているレベルで液漏れを防止できていないのが現状であり、さらには、このように液漏れ防止性を向上させようとすると装着感が劣る場合もあった。
このため、より前後左右からの液漏れ防止性に優れ、さらには装着感にも優れた吸収性物品の開発が要望されているのが現状である。
【0005】
従って、本発明の目的は、吸収性物品の前後左右の周縁部からの液漏れ防止性に優れ、さらには装着感にも優れた吸収性物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、特定の厚みを有する嵩高シートで肌当接面側の表面における周縁を被覆してなる吸収性物品が、上記目的を達成しうることを知見した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、液透過性の肌当接面2、液不透過性の非肌当接面3、及び該肌当接面2と該非肌当接面3との間に介在された液保持性の吸収部4を有し、実質的に縦長に形成されてなる吸収性物品1において、上記肌当接面2は、その周縁部全体が、一面50aが疎水性で且つ中央部がくり貫かれた一枚の嵩高シート50を該一面50aが表面となるように配して、被覆されており、上記周縁部の表面には、連続した疎水性シート部5が形成されていると共に、上記肌当接面2の中央部には、排泄物吸収用の開口部6が形成されており、上記嵩高シート50は、上記吸収部4が存在せず上記肌当接面2と上記非肌当接面3とが接合されている部分である、ナプキンの周縁部のみにおいて表面シート20と接合されており、その厚みが0.5〜7mmであり、そのバルクソフトネス値が20〜350gである、ことを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。
ここで、図1は、本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンの一形態を示す斜視図であり、図2は、図1に示す生理用ナプキンのII-II 断面図であり、図3は、図1のIII-III 断面図である。
【0010】
図1〜図3に示す本形態の吸収性物品としての生理用ナプキン1は、液透過性の肌当接面2、液不透過性の非肌当接面3、及び該肌当接面2と該非肌当接面3との間に介在された液保持性の吸収部4を有し、実質的に縦長に形成されてなる。
【0011】
更に説明すると、本形態の生理用ナプキン1は、図2及び図3に示すように、上記肌当接面2は液体透過性の表面シート20により形成されており、上記非肌当接面3は液体透過性の裏面シート30により形成されており、上記吸収部4は該表面シート20と該裏面シート30との間に介在された吸収体40により形成されている。
また、本形態の生理用ナプキン1は、その長手方向略中央部が、幅狭になされている。
【0012】
また、上記裏面シートの表面には、通常、粘着剤が塗布されてズレ止め部が形成されてる(図示せず)。
ここで、上記表面シート20、上記裏面シート30及び上記吸収体40の形成材料としては、通常公知の材料を特に制限なく用いることができる。
【0013】
而して、本形態の生理用ナプキン1において、上記肌当接面2は、その周縁部全体が、一面50aが疎水性で且つ中央部がくり貫かれた嵩高シート50を該一面50aが表面となるように配して、被覆されており、上記周縁部の表面には、連続した疎水性シート部5が形成されていると共に、上記肌当接面2の中央部には、排泄物吸収用の開口部6が形成されており、上記嵩高シート50は、その厚みが0.5〜7mm、好ましくは1〜3mmである。
上記厚みが、0.5mm未満であると、防漏効果に劣り、7mmを超えると、フィット性が悪化して、使用者に違和感を与える。本発明においては、このような厚みを有する嵩高シートを用いているので、使用者に弾力感を与えることができ、よれにくく、又フィット性及び装着感に優れる。
尚、上記嵩高シートにおける「嵩高」とは、0.5mm以上の厚みを有し、更に好ましくは、その密度が0.2g/cm3 以下であることを意味する。
また、上記「一枚の」とは、肌当接面に2枚以上の嵩高シートを配していないことを意味するものであり、後述するように、嵩高シート自体が積層シートである場合を除外するものではない。従って、上記疎水性シート部5は、上記周縁部の表面全面に亘って連続して形成されていれば、2層以上の積層構造を有していてもよい。
【0014】
更に詳述すると、図1に示すように、上記嵩高シート50は、その外周縁が生理用ナプキンの周縁と同じ形状になされており、内周縁の形状も該外周縁の形状に類似の形状となされている。
また、図2及び図3に示すように上記嵩高シート50は、ナプキンの周縁部(吸収体40が存在せず表面シート20と裏面シート30とが接合されている部分)において、肌当接面2、即ち、上記表面シート20に接合されている。
また、図3に示す上記生理用ナプキン1の長手方向側方における上記疎水性シート部5の巾Waは、10〜20mmとするのが好ましく、また図2に示す上記生理用ナプキン1の長手方向両端方向における上記疎水性シート部5の巾Wbは、生理用ナプキンの前方部使用者の前方に位置する部位)においては15〜50mm、後方部(使用者の後方に位置する部位)においては15〜60mmとするのが好ましい。更に、図2に示す上記開口部6の長さLは、120mm以上とするのが好ましく、図3に示すその巾Wは、45mm以上とするのが好ましい。
尚、本形態においては、上記生理用ナプキン1の長手方向側方における上記疎水性シート部5の巾Waは、10mmであり、長手方向両端方向における上記疎水性シート部5の巾Wbは、前方部が30mm、後方部が40mmであり、上記開口部6の長さLは、135mmであり、その巾Wは、55mmである。
【0015】
また、上記嵩高シートは、そのバルクソフトネス値が、20〜350gであり、45〜250gが好ましい。20g未満であると、弾力感及びヨレ防止効果が低下し、350gを超えると、装着時に使用者が感じる違和感が多くなる。
【0016】
尚、上記バルクソフトネスは、下記の如くして測定されるものである。
即ち、嵩高シートをMD方向に長さ170mm、CD方向に幅40mmにそれぞれカットし、図4に示すように円筒形にし、これを測定サンプルとする。尚、円筒形の測定サンプルにおける接合部分は、両端縁が2mm重なるようにして、ホチキスで2ヶ所固定した。そして、(株)オリエンテック製、「TENSILON」にて5kgの荷重を10mm/minの速度で円筒上方より加重し、圧縮する。このときのピークトップをチャートより読みとり、バルクソフトネス値とする。
【0017】
また、上記嵩高シートは、その密度が0.2g/cm3 以下であるのが好ましく、0.005〜0.1g/cm3 であるのが更に好ましい。
【0018】
上記嵩高シートとしては、上述の厚さを有するものであれば特に制限されないが、単層シート又は積層シートが用いられる。ここで、本形態においては、いずれのシートとしても、肌当接面に位置される1面のみが疎水性であり、他面は親水性で液保持層として機能するシートが好ましく用いられる。そして、本形態においては、上記一面が表面に位置するようになされているため、一度吸収された液が表面に滲みもれることはなく、また、上記表面シート側に位置する上記他面が吸収層としても機能するため、吸収力も向上する。
上記単層シートとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、及びナイロン等のポリアミド等の合成繊維を主体とする不織布等が用いられる。
上記不織布は、例えば、カード法、スパンボンド、メルトブローン、スパンレース及びエアレイドなど公知の手法を特に制限なく適用して、上記合成繊維から製造することができる。また、上記合成繊維としては、必要に応じ、融点の高い成分を芯成分とし、かつ融点の低い成分を鞘成分とした芯鞘型の複合繊維やサイド−バイ−サイド型の複合繊維を用いることもできる。
【0019】
また、上記積層シートとしては、2種以上の不織布を、ヒートシール、あるいは、ホットメルト接着剤等で一体化してなる積層シートや、上記不織布にポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる疎水性フィルムをラミネートしてなる積層シートを用いることができる。また、上記疎水性フィルムとしては、適当なパターンにてエンボス処理若しくは開孔処理を施したものを用いることもできる。
また、中央部をくり貫くには、上記単層シート又は上記積層シートの原反を、所望の形状のカッターでくりぬくか、又は熱をかけながら切り落とすことにより行うことができる。
【0020】
本形態の生理用ナプキン1は、通常の生理用ナプキンと同様にして使用に供することができる。そして、上述のように、特定の嵩高シート50が配されて、疎水性シート部5及び開口部6が形成されているので、一旦吸収した排泄物を吸収性物品の周縁部21から漏らすことが無く、液漏れ防止性に特に優れている。
【0021】
上記の本形態の生理用ナプキン1は、通常公知の方法で、製造してなる肌当接面2と肌当接面3と吸収部4とを有する生理用ナプキンに、上記形状に裁断した嵩高シート50をヒートシールする等して、肌当接面2側に貼り付ける等して容易に製造することができる。
【0022】
尚、本発明の吸収性物品は、上述の形態には何ら制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。例えば、上記嵩高シートは、ヒートシールによらず、例えば、ホットメルト接着材等で同様の位置に固定することもでき、この場合には、周囲端に固いヒートシール部を形成することがないので、好適である。更に、ホットメルト接着剤とヒートシールとを併用することで同様の効果を発揮させることもできる。また、疎水性シート部は、吸収性物品の周縁部を覆う形状であれば必ずしも吸収性物品自体の形状と同一形状でなくてもよく、開口部も本体相似の形状の他、楕円形、長方形等適宜選択可能である。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
〔実施例1〕
下記の製造方法に従って、図1〜3に示す生理用ナプキンを製造した。
尚、表面シート、裏面シート、吸収体及び嵩高シートとしては、それぞれ下記するものを用いた。
表面シート;坪量30g/m2 のポリエチレンフィルムに開孔を施してなるシート。各開孔径は、0.5mmで、開孔面積率がシート面積全体に対して20%である。
裏面シート;坪量25g/m2 の低密度ポリエチレンフィルム。
吸収体;下記の如くして得られた、最短巾60mm、最大巾70mmの曲線形状を有し、全長180mmの吸収シート。
坪量40g/m2 の通常の吸収紙を、長さ180mm、巾140mmにカットしてシートを得た。得られたシートのほぼ中央にスパイラルホットメルト(商品名「P−618B」、東洋ペトロライト製)を、坪量10g/m2 、巾100mmで塗工し、この塗工した部分の中央部分に吸収性ポリマー〔商品名「CAW−4S」、日本触媒(株)製〕を、坪量50g/m2 、巾60mmで均一に散布した。次いで、吸収性ポリマーをサンドイッチするようにシートの両側を折りこみ、最短巾60mm、最大巾70mmの曲線形状でカットした。
【0025】
嵩高シート;下記不織布Aと下記不織布Bとをヒートシールにより貼り合わせて積層してなり、不織布Aが一面を形成し且つ不織布Bが他面を形成し、最短巾55mm、最大巾60mm、全長135mmの曲線形状の開口部分を有する、厚み0.7mm、バルクソフトネス30gのシート。
不織布A:疎水性処理し且つスパンレース法により得た、ポリエチレン(P)/ポリプロピレン(PP)繊維より成る、坪量15g/m2 の不織布。
不織布B:親水性のエアレイド法により得た(ポリエチレンテレフタレート)PET−PEサイドバイサイド型複合繊維から成る坪量15g/m2 の嵩高な不織布。
尚、嵩高シートの厚みは、適当な大きさに切断した嵩高シートの上面に2.5g/m2 の荷重をかけ、その厚みを測定した。計10点の平均値をとって、その厚みとした。
【0026】
〔製法〕
上記吸収体に、坪量30g/m2 、巾15mm、長さ150mmのホットメルト接着剤を2本塗工して、該吸収体を上記裏面シートに固定した。そして、吸収体の吸収面の巾が50mm確保されるように、裏面シートの左右両側部を左右対称に折り返して、吸収体の裏面側及び表面側の左右両側縁部部分を被覆し、さらに上記表面シートを重ねる。
更に、上記表面シート上に、上記嵩高シートを、上記一面が表面となるように載置し、最短巾75mm、最大巾85mmの曲線形状でヒートシールし、固定及びカットした。
【0027】
〔実施例2〕
下記嵩高シートを用いた以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを得た。
嵩高シート;下記不織布Aと下記不織布Bとをヒートシールにより貼り合わせて積層してなり、不織布Aが一面を形成し且つ不織布Bが他面を形成し、最短巾55mm、最大巾60mm、全長135mmの曲線形状の開口部分を有する、厚み1.3mm、バルクソフトネス30gのシート。
不織布A:疎水処理し、スパンレース法により得た、PE/PP複合繊維より成る、坪量15g/m2 の不織布
不織布B:エアレイド法により得た、親水性処理したPP−PEサイドバイサイド型複合繊維からなる、坪量10g/m2 の嵩高な不織布。
【0028】
〔実施例3〕
下記嵩高シートを用いた以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを得た。
嵩高シート;下記不織布Aと下記不織布Bとをヒートシールにより貼り合わせて積層してなり、不織布Aが一面を形成し且つ不織布Bが他面を形成し、最短巾55mm、最大巾60mm、全長135mmの曲線形状をもつ形の開口部分を有する、厚み6.5mm、バルクソフトネス276gのシート。
不織布A:疎水処理し、スパンレース法により得た、PE/PP複合繊維よりなる、坪量15g/m2 の不織布。
不織布B:エアレイド法により得た、親水性処理したPP−PEサイドバイサイド型複合繊維からなる、坪量70g/m2 の嵩高な不織布。
【0029】
〔実施例4〕
下記嵩高シートを用いた以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを得た。
嵩高シート;下記不織布Aと下記不織布Bとをヒートシールにより貼り合わせて積層してなり、不織布Aが一面を形成し且つ不織布Bが他面を形成し、最短巾55mm、最大巾60mm、全長135mmの曲線形状をもつ形の開口部分を有する、厚み3.0mm、バルクソフトネス55gのシート。
不織布A:疎水処理した、スパンレース法により得た、PE/PP複合繊維より成る、坪量15g/m2 の不織布。
不織布B:エアレイド法により得た、親水性処理したPP−PEサイドバイサイド型複合繊維からなる、坪量30g/m2 の嵩高な不織布。
【0030】
〔比較例1〕
実施例1の嵩高シートのかわりに下記シートを用いた以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを得た。
シート;一面のみ疎水性処理を行った、エアレイド方法により得た、PP−PEサイドバイサイド型複合繊維からなる坪量5g/m2 の嵩高な不織布(厚み0.2mm、バルクソフトネス25g)。
【0031】
〔比較例2〕
下記シートを用いた以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを得た。
シート;坪量27g/m2 、厚み0.05mm、バルクソフトネス15gのPEフィルム。
【0032】
〔比較例3〕
下記嵩高シートを用いた以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを得た。
嵩高シート;一面のみ疎水性処理を行った、エアレイド方法により得られた、PP−PEサイドバイサイド型複合繊維からなる坪量85g/m2 、厚み8.5mm、バルクソフトネス380gの嵩高な不織布。
【0033】
〔比較例4〕
嵩高シートを用いない以外は、実施例1と同様にして生理用ナプキンを得た。
【0034】
〔試験例〕
実施例及び比較例において得られた各生理用ナプキンについて、下記の各試験を行い性能を評価した。その結果を〔表1〕に示す。
<生理用ナプキンを装着した時の違和感評価>
生理用ナプキンの股間部における違和感の感応評価を行った。
◎・・・股間部における違和感を全く感じない。
○・・・股間部における違和感をほとんど感じない。
△・・・股間部においてやや剛さや違和感を感じる。
×・・・股間部において剛さや違和感を感じる。
【0035】
<ヨレ評価>
実施例1〜4及び比較例1〜3で得られた生理用ナプキン80を、図5に示す如く、可動式女性腰部モデルに装着90させ、ショーツをはかせた後、100歩/分(50m/分)の歩行速度で10分間歩行させた。
次いで、歩行させながら、チューブ91によって脱繊維馬血を生理用ナプキンに5g注入した後、同じ速度で20分間歩行させた時点(5g吸収)でのショーツクロッチ中央部におけるナプキン横方向変形率によるヨレ評価を行った。
○・・・ナプキン横方向変形率が25%以下でほとんどヨレていない。
△・・・ナプキン横方向変形率が25〜35%以下でややヨレている。
×・・・ナプキン横方向変形率が35%以上でヨレている。
ナプキンの横方向の変形率={(L0 −L)/L0 }×100(%)
L;試験後のナプキン横巾
L0 ;測定前のナプキン横巾
【0036】
<漏れ試験(漏れ発生回数)>
実施例1〜4及び比較例1〜3で得られた生理用ナプキン80を、図5に示す如く、可動式女性腰部モデル90に装着させ、ショーツをはかせた後、100歩/分(50m/分)の歩行速度で10分間歩行させた。
次いで、歩行させながら、チューブ91によって脱繊維馬血を生理用ナプキンに5g注入した後、同じ速度で20分間歩行させた時点(5g吸収)、及びその後更に脱繊維馬血5gを注入した後、同じ速度で20分間歩行させた時点(10g吸収)、それぞれの時点でサンプル数10枚中のうち、漏れが発生した枚数を数えた。
【0037】
【表1】
【0038】
〔表1〕に示す結果から明らかなように、特定の範囲の厚みを有する嵩高シートを有する本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンは、ヨレにくく、かつ弾力感があるので違和感も少なく、防漏壁として有効に機能するため、モレ防止性に優れたものであることが判る。また、バルクソフトネスが、上述した好ましい範囲内にある場合には、この効果が更に顕著であることが判る。
【0039】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品は、吸収性物品の前後左右の周縁部からの液漏れが防止されてなる、液漏れ防止性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の吸収性物品としての生理用ナプキンの一形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す生理用ナプキンのII-II 断面図である。
【図3】図3は、図1に示す生理用ナプキンのIII-III 断面図である。
【図4】図4は、バルクソフトネスの測定法の概要を示す概略図である。
【図5】図5は、ヨレ評価及び漏れ試験に用いられる可動式女性要部モデルを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品(生理用ナプキン)
2 肌当接面
3 肌当接面
4 吸収部
5 疎水性シート部
6 開口部
20 表面シート
30 裏面シート
40 吸収体
50 嵩高シート
Claims (1)
- 液透過性の肌当接面2、液不透過性の非肌当接面3、及び該肌当接面2と該非肌当接面3との間に介在された液保持性の吸収部4を有し、実質的に縦長に形成されてなる吸収性物品1において、
上記肌当接面2は、その周縁部全体が、一面50aが疎水性で且つ中央部がくり貫かれた一枚の嵩高シート50を該一面50aが表面となるように配して、被覆されており、
上記周縁部の表面には、連続した疎水性シート部5が形成されていると共に、上記肌当接面2の中央部には、排泄物吸収用の開口部6が形成されており、
上記嵩高シート50は、上記吸収部4が存在せず上記肌当接面2と上記非肌当接面3とが接合されている部分である、ナプキンの周縁部のみにおいて表面シート20と接合されており、その厚みが0.5〜7mmであり、そのバルクソフトネス値が20〜350gである、
ことを特徴とする吸収性物品。
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