JP3748160B2 - 送信レート制御装置およびその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケットを送信するシステムにおいてその送信レートを制御する方法に係わり、特にATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)網のABRサービスにおいて、セルの送信レートの制御パラメータをダイナミックに変更することにより、送信端末のセルの送信レートを制御する装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ATMフォーラムやITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standarization Sector :国際電気通信連合−電気通信標準化部門)において、ATMによるデータ交換技術をLAN(ローカルエリアネットワーク)やWAN(ワイドエリアネットワーク)等の高速データ通信網へ適用する方法としてABR(Available Bit Rate:利用可能ビットレート)サービスと呼ばれるサービスが検討されている。
【0003】
ABRサービスを利用した通信においては、網のリソースの情報を端末に通知するために、リソース管理セル(Resource Management Cell:RMセル)が使用される。送信端末は所定の個数のユーザデータセルを送出する毎に、RMセルを送出する。そのRMセルは、網を経て受信端末に達し、そこで折り返されて再び該送信端末に戻ってくる。
【0004】
一方、網内のATM交換機は、該ATM交換機を通過するRMセルに対して、自装置内のリソース情報(帯域情報、輻輳情報)を書き込むことにより、網側の情報を送信端末に通知する。帯域情報や輻輳情報が書き込まれたRMセルを受信した送信端末は、それらの情報にしたがって許可セルレート(Allowed Cell Rate :ACR)を再計算し、ACR以下のレートでセルを送出する。
【0005】
また、送信端末は、通信開始時において、ABRコネクションを確立する際、最大送信レートであるピークセルレート(Peak Cell Rate:PCR)、および最低送信レートである最小セルレート(Minimum Cell Rate:MCR)を網に申告してそれらの値を交渉する。送信端末は、交渉の結果、決定したPCRを超えたレートで、セルを送出することはできない。一方、網は、送信端末に対して、該交渉で得られたMCR以上のセルの送信レートを保証する。従って、ABRサービスにおいては、送信端末のACRは、MCR以上PCR以下の範囲で変動する(MCR≦ACR≦PCR)。
【0006】
上述した動作によって、ABRサービスを利用することにより、網側は輻輳の回避および輻輳からの回復を図ることが可能となり、端末側にとっては、網のリソースが空いている場合には高い送信レートでセルを送信することが可能となる。
【0007】
現在、ABRサービスを利用して通信する送信端末及び受信端末の動作は、ATMフォーラムで標準化の対象となっている。以下、それらの主たる動作の概要を述べる。
【0008】
図38は、ABRサービスにおけるフロー制御の概念図である。図38において、フォワード方向フローAとして示されているように、ABR送信端末101は、各時点におけるACR以下のレートで、セルをフォワード方向(送信側→受信側)へ送出する。その際、ABR送信端末101は、所定の個数のユーザデータセル102を送出する度に、スイッチ(ATM交換機)103へRMセル104Fを一個送出する。また、ABR送信端末101は、スイッチ103からRMセル104Bを受信した場合、該RMセル104B中の不図示の輻輳表示(Congestion Indicator:CI)ビットが「0」(非輻輳)、増加不可表示(No Increase :NI)ビットが「0」に設定されていたならば、ACRの値を、RIFを利用して、一定値(例えばRIF×PCRの値)だけ増加させる。一方、CIビットが「1」(輻輳)に設定されていたならば、ABR送信端末101は、ACRの値をRDFを利用して、一定値(例えばRDF×PCRの値)だけ減少させる。さらに、ABR送信端末101は、上記動作の後に、RMセル中に書き込まれている明示的セルレート(Explicit Cell Rate:ER)の値と上記計算により得られたACRの値との大小を比較し、小さい方の値を新たなACRとする。この時ACRの値は、MCR≦ACR≦PCRの範囲内でなければならない。
【0009】
図38において、バックワード方向フローBとして示されているように、ABR受信端末105は、送信側から送信されてきたユーザデータセル102を終端するとともに、受信したRMセル104Fを折り返して、バックワード方向(受信側→送信側)のABR送信端末101に向けて送信する。この場合に、ABR受信端末105は、RMセル104Fを受信する直前に受信したユーザデータセル102Aに輻輳を表わす明示的前方輻輳表示(Explicit Forward CongestionIndication:EFCI)ビットが「1」に設定されているならば、折り返すRMセル104F中のCIビットを「1」に設定し、該設定後のRMセル104を、バックワード方向のRMセル104Bとして送出する。
【0010】
次に、ABRサービスにおける、ATM交換機103の機能を説明する。ABRサービスを実現する網側つまりATM交換機103の動作は、おおよそ大別して2種類有り、それぞれEFCIモード、ERモードと呼ばれる。
【0011】
EFCIモードにおいて、ATM交換機103は、輻輳時に、ATM交換機103を通過するユーザデータセル102中のEFCIビットを「1」に設定し、そのセル102を通過させる。
【0012】
ERモードにおいて、ATM交換機103は、内部のリソースや輻輳状況に応じて、送信端末101側のACRを特定の値に制限するために使用される明示的なレートであるERを計算し、その値を、ATM交換機103を通過するフォワード方向或いはバックワード方向のRMセル104中に書き込む。その際に、ATM交換機103は、RMセル104中のER値と自己が算出したER値を比較し、該算出したER値の方が小さければ、このER値を該RMセルのERフィールドに設定する。
【0013】
さらに送信端末101から送出されているRMセル104Fとは別に、ATM交換機103又は受信端末105がRMセルを生成して、これを送信端末101側に送り出すことも可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように送信端末101が、RMセル104B中のCIビットまたはNIビットの設定値を参照してACRの値を増加または減少させる際にそれぞれ利用するRIFまたはRDFのパラメータの値は呼設定時(ABRコネクションのの確立時)に決定され、その後、変更することはできなかった。
【0015】
したがって、網の輻輳程度にかかわらずACRを減少または増加させる値は、RIFおよびRDFが一定であるため、一定である。換言すれば、網が過度の輻輳である場合と軽度の輻輳である場合とで、ACRが減少する値は一定となる。また、同様に、網の非輻輳の程度にかかわらず、ACRを増加させる値は一定である。
【0016】
しかし、網が過度の輻輳状態にある場合には、ACRの減少幅を大きくすることが好ましく、一方、網が軽度の輻輳状態にある場合には、ACRの減少幅を小さくすることが好ましい。また、網が非輻輳状態にある場合にも、非輻輳の程度に応じて、ACRの増加幅を変化させるのが好ましい。
【0017】
また、送信開始時、または送信端末101がある所定の時間間隔にセルを送信しなかった後に、送信端末101がセルを送信するのに従わなければならないレートであるICRのパラメータの値も呼設定時(ABRコネクションの確立時)に決定される。ところで、送信端末は、フォワード方向のRMセル104Fを送出する前にACR>ICRであり、かつ最後にフォワード方向のRMセル104Fを送出してからの経過時間が所定の許容時間より大きい場合には、ACRをICRに引き下げる。該所定の許容時間を表わすパラメータとして、ABRサービスではADTF(ACR Decrease Time Factor)が用いられている。
【0018】
したがって、送信端末101が最後にフォワード方向のRMセル104Fを送出してからADTFの時間が経過してもフォワード方向のRMセル104Fを送出しなかった場合には、送信端末101はACRの値を、セルを送出していた際の網の輻輳状態にかかわらず、上記した一定値であるICRに設定せざるを得ない。しかし、送信端末101にとっては送信していた際の網の輻輳状態に応じて、網側でICRの値を変化させてくれることが望ましい。換言すれば、送信端末101がADTFの時間が経過しても次のフォワード方向のRMセル104Fを送出しなかった場合においては、送信端末101は網が非輻輳の状態にあった場合にはより大きいACRで送信を開始するようにすることが望ましく、逆に輻輳の状態にあった場合にはより小さいACRで送信を開始するようにすることが望ましい。
【0019】
本発明は、上記課題に鑑みて、網リソースの使用状況により、送信端末の初期セルレート(ICR)をダイナミックに変化させて、送信端末のACRを網の輻輳状況を反映させた値に設定するように制御する送信レート制御装置およびその方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の送信レート制御装置は、入力されたRMセルに設定されている第1の送信端末の初期セルレートの値を用いて、第2の送信端末の初期セルレートの値を、網のリソース情報に基づいて再計算する再計算手段と、前記再計算手段により得られた前記第2の送信端末の初期セルレートの値と、前記第1の送信端末の初期セルレートの値とを比較する比較手段と、前記比較手段において、前記第2の送信端末の初期セルレートの値が前記第1の送信端末の初期セルレートの値より小さいと判定された場合のみ、前記入力RMセルに設定されている前記第1の送信端末の初期セルレートの値を、第2の送信端末の初期セルレートの値に書き換えるパラメータ再設定手段と、を有する。
【0021】
本発明によれば、ABRサービスにおける送信端末のセルの送信レートの制御に係わる送信端末の初期セルレート(ICR)を、網のリソース状況に応じて動的に変化させるため、該送信端末のセルの送信レートを、網の輻輳状況などの網のリソースの使用状況に応じて、適切に制御することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態が適用されるATM交換機のシステム構成図である。
【0023】
回線対応部装置1、3は、それぞれABR制御装置1a、3aを有する。回線対応部装置1、3は、不図示の入力回線対応部と出力回線対応部を備えている。該入力回線対応部は、不図示の送信端末から入力されるセルのヘッダーに設定された仮想パス識別子(Virtual Pass Identifier :VPI)と仮想チャンネル識別子(Virtual Channel Identifier:VCI)を、それらに対応するルーティングタグに変換し、該セルのヘッダーに該ルーティングタグを設定する等の処理を行う。該出力回線対応部は、ATMスイッチ2から入力されるセルのヘッダーに設定されたルーティングタグを、該ルーティングタグに対応したVPIおよびVCIに変換し、該セルのヘッダーの経路情報を、該ルーティングタグから該VPIおよび該VCIに書き換える処理を行い、さらに後述、詳細に説明するようにABR制御装置1a、3aにより、RMセルを抽出してICR、RIFおよびRDF等のセルの送信制御パラメータを再計算し、該再計算した該送信制御パラメータを該RMセルのペイロードに設定する等の処理を行う。なお、送信制御パラメータのICR、RIFおよびRDFの再計算の詳細は、後述するためここではその詳細についての記載は省略する。
【0024】
ATMスイッチ2は、回線対応部装置1、3の入力回線対応部から入力されるセルを、該セルのヘッダーに設定されたルーティングタグを参照して、該ルーティングタグに対応した回線対応部装置1、3の出力回線対応部へ出力する。
【0025】
呼処理プロッセッサ4は、コネクション受付制御により、送信端末と受信端末間のABRコネクションを確立する。呼処理プロッセッサ4は、該ABRコネクションを確立する際、シグナリング処理により、送信端末と交渉を行いPCR、MCR、ICR、RDF、RIF等の送信レート制御パラメータの値を決定し、これらの送信レート制御パラメータの値を送信端末に通知する。また、上記送信レート制御パラメータの値を含むABRコネクションに関する情報を回線対応部装置1、3に設定させる。
【0026】
以下では、主として回線制御部装置1、3に設けられたABR制御装置1a、3aでのICR、RIF及びRDFの再計算について説明する。図2は、図1R>1の回線対応部装置1、3の主としてABR制御装置1a、3aの内部構成を示すブロック図である。
【0027】
速度変換バッファ31は、ATMスイッチ2から入力されるセル(ユーザデータセル、RMセル)を、バッファリングし、該セルのヘッダーに設定されているVPIとVCIを参照して該VPIと該VCIを有するABRコネクションに割り当てられているレートで、該セルをRMセル抽出装置32へ出力する。
【0028】
RMセル抽出装置32は、速度変換バッファ31から入力されるセルの中からRMセルを抽出して、これをCPU35へ出力すると共に、速度変換バッファ31から入力されるセルをRMセル挿入装置33へ出力する。
【0029】
RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されている送信レート制御パラメータ(ICR、RIF、RDF)の値とCPU35から入力されるメモリ36内の送信レート制御パラメータ(ICR、RIF、RDF)の値とを比較し、該メモリ36内の値の方が小さい場合には、RMセルのペイロードの送信レート制御パラメータ(ICR、RIF、RDF)の値を該メモリ36内の値に書き換える。そして、RMセル挿入装置33は、該RMセルを、ユーザデータセルの間に挿入し出力回線を介して、不図示の後位局(ATM交換機またはATMクロスコネクト)または受信端末へ送信する。
【0030】
第1の実施形態のトラヒックデータ収集装置34は、特に動作はしない。第1の実施形態のCPU35は、RMセル抽出装置32から入力されるRMセルに対応するABRコネクション(以下、コネクションと記述)に設定されたPCRの値と、該RMセルの出力回線の物理回線速度をコネクションの総数で除算して得られた値とを比較し、小さい方の値(ICR1)を取得し(下記の関数(1)の演算)、さらに、該ICR1の値と該コネクションに設定されているMCRの値を比較して大きい方の値を新たなICRとし(下記の関数(2)の演算)、該ICRの値を上記RMセルのVPIとVCIを参照してメモリ36内のテーブル36aに書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0031】
ICR1=Min(コネクションのPCR,物理回線速度/コネクションの総数) (1)
ICR=Max(MCR,ICR1) (2)
ここで、C=Min(A,B)は、AとBのうち小さい方の値をCとする関数Min(A,B)の演算を示し、C=Max(A,B)は、AとBのうち大きい方の値をCとする関数Max(A,B)の演算を示す。以下においても同様である。
【0032】
第1の実施形態のメモリ36は、図3に示すように出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線の物理回線速度を該コネクションの総数で除算した値(物理回線速度/コネクションの総数の値)、該各コネクションに対応したMCRやACR、さらにPCRやICR等のパラメータを格納するテーブル36aを記憶する。なお、該テーブル36aの上記ICR等を格納するパラメータが格納されるエントリは、各コネクションのVPI/VCI またはATMスイッチ2内の経路情報に対応した内部論理番号によりアドレッシングされる。以下に述べる他の実施形態のテーブルについても同様である。また、上記コネクションの総数、上記(物理回線速度/コネクションの総数)の値は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0033】
速度変換装置37は、加入者インターフェースのセルの伝送速度と、ATMスイッチ2の入力インターフェースのセル入力処理速度が異なる場合、両インターフェース間でのセルの転送速度を調整する。
【0034】
なお、図2のRMセル抽出装置32、RMセル挿入装置33、トラヒックデータ収集装置34、CPU35およびメモリ36が、図1のABR制御装置1a、3aに相当する。
【0035】
次に、第1の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図4を参照しつつ説明する。ステップS101で、速度変換バッファ31は、セル(ユーザデータセル、RMセル)がATMスイッチ2から入力されると、該セルをバッファリングする。RMセル抽出装置32は、速度変換バッファ31から入力されるセルの中から、それらのヘッダーに設定されているVCIとPTI(Payload Type Indientification )またはPTIのみを参照して、該入力セルの中からRMセルを抽出し、これをCPU35へ出力する。
【0036】
ステップS102で、CPU35は、RMセル抽出装置32により抽出されたRMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照して、該VPIと該VCIを有するコネクションのPCRをメモリ36内のテーブル36aから読み出す。また、CPU35は、コネクション設定時に求め、かつメモリ36内のテーブル36aに格納されている物理回線速度をコネクションの総数で除算した値(物理回線速度/コネクションの総数の値)を、メモリ36内のテーブル36aから読み出す。そして、CPU35は、上記関数(1)を実行してICR1を算出し、続いて上記関数(2)を実行してICRを算出する。CPU35は、該ICRの値を、VPIとVCIとを参照して、メモリ36内のテーブル36aの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0037】
ステップS103で、RMセル挿入装置33は、入力されたRMセルのペイロードに設定されているICRの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36aのICRの値とを比較する。
【0038】
ステップS103で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値がRMセルのペイロードに設定されているICRの値より小さい場合、ステップS104で、RMセル挿入装置33は該RMセルのペイロードに、CPU35から入力されたメモリ36内のテーブル36aのICRの値を書き込み、ステップS105で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0039】
一方、ステップS103で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値がRMセルのペイロードに設定されているICRの値より大きいか等しい場合、ステップS105で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0040】
次に、ICRを再計算する第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のトラヒックデータ収集装置34は、セルに設定されたVCIとVPIを参照して、単位時間(本実施形態では1秒間)内にセルを送信しているコネクション(アクティブコネクション)の数を求め、該アクティブコネクション数をメモリ36内のテーブル36bへ書き込む。
【0041】
第2の実施形態のCPU35は、RMセル抽出装置32から入力されるRMセルの出力回線の物理回線速度をアクティブコネクションの総数で除算した値(物理回線速度/アクティブコネクションの総数の値)をメモリ36内のテーブル36bへ書き込む。CPU35は、メモリ36内のテーブル36bの該RMセルが送出されるコネクションに設定されたPCRの値と、テーブル36bの該RMセルの出力回線の物理回線速度をアクティブコネクションの総数で除算した値とを比較し、小さい方の値(ICR1)を取得し(下記の関数(3)の演算)、次に、該ICR1の値とテーブル36bの該コネクションに設定されているMCRの値を比較し大きい方の値を新たなICRとし(下記の関数(4)の演算)、該ICRの値を上記RMセルのVPIとVCIを参照して、メモリ36内のテーブル36bの当該エントリへ書き込むとともに、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0042】
ICR1=Min(コネクションのPCR, 物理回線速度/アクティブコネクションの総数) (3)
ICR=Max(MCR,ICR1) (4)
第2の実施形態のメモリ36は、図5に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線に接続されかつセルを単位時間に送出しているアクティブコネクションの総数、該出力回線の物理回線速度を該アクティブコネクションの総数で除算した値(物理回線速度/アクティブコネクションの総数の値)、各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにPCRやICR等のパラメータ、テンポラリの値(テンポラリアクティブコネクション数)を格納するテーブル36bを記憶する。また、上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0043】
次に、第2の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図6および図7を参照しつつ説明する。まず、図6のフローチャートを用いて単位時間にセルを送出しているアクティブコネクションの数を計数するトラヒックデータ収集装置34の動作について説明する。
【0044】
トラヒックデータ収集装置34は、ステップS201でセルが入力されているか否かを判定し、入力されたセルがある場合、さらにステップS202で該セルのヘッダーに設定されたVPIとVCIを参照して、既に該VPIと該VCIを有するコネクションのセルが到着しているか否かを判定し、まだ到着していない場合、ステップS203でメモリ36内のテーブル36bのテンポラリの領域に格納されている値を1インクリメントする。
【0045】
次に、図7のフローチャートを用いてRMセルのペイロードに設定されたICRを書き換える動作について説明する。ステップS211で、CPU35は、自己がメモリ36内のテーブル36bからアクティブコネクションの数を読み出してから1秒経過したか否かを判定し、1秒経過している場合、ステップS212で、メモリ36内のテーブル36bのテンポラリ領域に格納されている値を、該テーブル36bのアクティブコネクションの総数にコピーすると共に、テーブル36bのテンポラリの値をクリア、即ち0にする。また、CPU35は、該RMセルの出力回線の物理回線速度を上記アクティブコネクションの総数で除算し、該除算結果をメモリ36内のテーブル36bへ書き込む。
【0046】
ステップS213で、CPU35は、RMセル抽出装置32から入力されたRMセルのヘッダーに設定されているVCIとVPIとを参照して該VCIと該VPIを有するコネクションのPCRをメモリ36内のテーブル36bから読み出す。またCPU35は、ステップS212で得られた該RMセルの出力回線の物理回線速度をアクティブコネクションの総数で除算した値をメモリ36内のテーブル36bから読み出す。そして、CPU35は、上記関数(3)を実行してICR1を算出し、さらに上記関数(4)を実行してICRを算出する。CPU35は、該ICRの値を、VCIとVPIとを参照してメモリ36内のテーブル36bの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0047】
ステップS214で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているICRの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36bのICRの値とを比較する。
【0048】
ステップS214で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値がRMセルのペイロードに設定されているICRの値より小さい場合、ステップS215で、RMセル挿入装置33は該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたICRの値を書き込み、ステップS216で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0049】
一方、ステップS214で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値がRMセルのペイロードに設定されているICRの値より大きいか等しい場合、ステップS216で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0050】
さらに、ICRを再計算する第3の実施形態について説明する。第3の実施形態のCPU35は、RMセルの出力回線に接続されているコネクションに設定されているPCRの総和を求め、該総和をメモリ36のテーブル36cへ書き込む。CPU35は、該総和を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算し、該除算結果を上記RMセルのVPIとVCIを参照してメモリ36内のテーブル36cの当該エントリへ書き込む。CPU35は、メモリ36内のテーブル36cの該RMセルが転送されるコネクションに設定されているPCRの値とメモリ36内のテーブル36cの上記除算結果とを比較し小さい方の値(ICR1)を取得し(下記の関数(5)の演算)、さらに、該ICR1の値と該コネクションに設定されているMCRの値を比較し大きい方の値を新たなICRとし(下記の関数(6)の演算)、該ICRの値をメモリ36内のテーブル36cへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0051】
ICR1=Min(コネクションのPCR, 全コネクションのPCRの総和/コネクションの総数) (5)
ICR=Max(MCR,ICR1) (6)
第3の実施形態のメモリ36は、図8に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線に接続されているコネクションに設定されているPCRの総和、該PCRの総和を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算した値(全コネクションのPCRの総和/コネクションの総数の値)、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにPCRやICR等のパラメータを格納するテーブル36cを記憶する。また、上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0052】
次に、第3の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図9を参照しつつ説明する。ステップS301で、RMセル抽出装置32がRMセルを抽出し、該RMセルをCPU35へ出力すると、ステップS302で、CPU35は、CPU35により予め算出されかつメモリ36内のテーブル36cに記憶されている、該RMセルの出力回線に接続された全てのコネクションに設定されているPCRの総和を、メモリ36内のテーブル36cから読み出す。
【0053】
ステップS303で、CPU35は、ステップS302で読み出し上記PCRの値を、上記RMセルが送出される出力回線に接続されているコネクションの総数で除算し、該除算結果をメモリ36内のテーブル36cへ書き込む。そして、CPU35は、上記関数(5)を実行してICR1を算出し、さらに上記関数(6)を実行してICRを算出する。CPU35は、該ICRを、上記RMセルのVPIとVCIとを参照しメモリ36内のテーブル36cへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0054】
ステップS304、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているICRの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36cのICRの値とを比較する。
【0055】
ステップS305で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値がRMセルのペイロードに設定されているICRの値より小さい場合、ステップS305でRMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたICRの値を書き込み、ステップS306で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0056】
一方、ステップS304で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値がRMセルのペイロードに設定されているICRの値より大きいか等しい場合、ステップS306で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0057】
さらに、ICRを再計算する第4の実施形態について説明する。第4の実施形態のトラヒックデータ収集装置34は、1秒間に到着するセル数(回線使用量)を毎秒観測し、該回線使用量をメモリ36内のテーブル36dへ書き込む。すなわちトラヒックデータ収集装置34は、1秒毎に観測した回線使用量をメモリ36内のテーブル36dへ書き込む。トラヒックデータ収集装置34は、セルに設定されたVPIとVCIを参照して、単位時間(本実施形態では1秒間)内にセルを送信しているコネクション数(アクティブコネクション数)を求め、該アクティブコネクション数をメモリ36内のテーブル36dの当該エントリへ書き込む。
【0058】
第4の実施形態のCPU35は、RMセルの出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量を引いた値を、コネクションの総数からアクティブコネクションの総数を引いた値(非アクティブコネクションの値)で除算し、該除算結果を上記RMセルのVPIとVCIを参照してメモリ36内のテーブル36dの当該エントリへ書き込む。CPU35は、RMセル抽出装置32から入力されるRMセルが送出されるコネクションに設定されたPCRの値とメモリ36内のテーブル36dの上記除算結果とを比較し小さい方の値(ICR1)を取得し(下記の関数(8)の演算)、さらに、該ICR1の値とMCRの値を比較し大きい方の値を新たなICRとし(下記の関数(9)の演算)、該ICRの値をメモリ36内のテーブル36dへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0059】
ICR1=Min(コネクションのPCR,(物理回線速度−回線使用量)
/(コネクションの総数−アクティブコネクションの総数) (8)
ICR=Max(MCR,ICR1) (9)
第4の実施形態のメモリ36は、図10に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線に接続されかつセルを単位時間に送出しているアクティブコネクションの総数、該出力回線の使用量(回線使用量)、該出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量を引いた値をコネクションの総数からアクティブコネクションの総数を引いた値(非アクティブコネクション数)で除算した値((物理回線速度−回線使用量)/(コネクションの総数−アクティブコネクションの総数))、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにPCRやICR等のパラメータ、第1のテンポラリの値(テンポラリ回線使用量)、第2のテンポラリの値(テンポラリアクティブコネクション数)を格納するテーブル36dを記憶する。また、上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0060】
次に、第4の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図11および図12を参照しつつ説明する。まず、図11のフローチャートを用いて単位時間当たりの出力回線の使用量および単位時間にセルを送出しているコネクション(アクティブコネクション)の数を計数するトラヒックデータ収集装置34の動作について説明する。
【0061】
トラヒックデータ収集装置34は、ステップS401でセルが入力されているか否かを判定し、入力されたセルがある場合、ステップS402でメモリ36内のテーブル36dの第1のテンポラリの領域に格納されている値を1インクリメントする。
【0062】
トラヒックデータ収集装置34は、ステップS403で該セルのヘッダーに設定されたVPIとVCIを参照して、既に該VPIと該VCIを有するコネクションのセルが到着しているか否かを判定し、まだ到着していない場合、ステップS404でメモリ36内のテーブル36dの第2のテンポラリ領域の値を1インクリメントする。
【0063】
次に、図12のフローチャートを用いてRMセルのペイロードに設定されたICRを書き換える動作について説明する。ステップS411で、CPU35は、自己がメモリ36内のテーブル36dからアクティブコネクションの総数を読み出してから1秒経過したか否かを判定し、1秒経過している場合、ステップS412で、メモリ36内のテーブル36dの第1および第2のテンポラリ領域に格納されている値を、それぞれ、該テーブル36dの回線使用量およびアクティブコネクションの総数にコピーすると共に、テーブル36dの第1および第2のテンポラリ領域の値をクリア、即ち0にする。CPU35は、出力回線の物理回線速度から該回線使用量を引いた値を、コネクションの総数から該アクティブコネクションの総数を引いた値で除算した値をメモリ36内のテーブル36dへ書き込む。
【0064】
ステップS413で、CPU35は、メモリ36内のテーブル36dに格納されている、出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量を引いた値を、該出力回線に接続されたコネクションの総数から該出力回線に接続されているアクティブコネクションの総数を引いた値で除算した値を、メモリ36内のテーブル36dから読み出す。そして、CPU35は、上記関数(8)を実行してICR1を算出し、続いて上記関数(9)を実行してICRを算出する。CPU35は、該ICRの値を、VCIとVPIとを参照して、メモリ36内のテーブル36dの当該エントリへ書き込む。
【0065】
ステップS414で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているICRの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36dに格納されているICRの値とを比較する。
【0066】
ステップS414で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値が受信したRMセルのペイロードに設定されているICRの値より小さい場合、ステップS415で、RMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたICRの値を書き込み、ステップS416で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0067】
一方、ステップS414で比較した結果、CPU35から入力されるICRの値が受信したRMセルのペイロードに設定されているICRの値より大きいか等しい場合、ステップS416で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0068】
上記第1乃至第4の実施形態においては、ICRを網の使用状況に応じた値にダイナミックに変更しているため、網リソースを有効に利用して、送信端末のセルの送信レートを網の輻輳状態を反映させるように制御することが可能となる。
【0069】
次に、RIFを再計算する第5の実施形態について説明する。第5の実施形態のCPU35は、下記の式(10)を満たすRIFを、メモリ36に格納されている図13に示すテーブル40を例えば2分木検索により検索して求め、該RIFの値をRMセルのVPIとVCIを参照して、メモリ36内のテーブル36eの当該エントリへ書き込むとともに、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0070】
N≒2-log (10)
なお、Mは、コネクションの総数であり、NはRIFの値である。なお、本明細書において、その全てのLogにおけるその底は2を示すものである。
【0071】
第5の実施形態のメモリ36は、図14に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該各コネクションに対応したMCRやACR、さらにRIFのパラメータを格納するテーブル36eを記憶する。上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0072】
次に、第5の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図15を参照しつつ説明する。ステップS501で、RMセル抽出装置32がRMセルを抽出し、該RMセルをCPU35へ出力すると、ステップS502で、CPU35は、図13に示すテーブル40を例えば2分木検索により検索して上記式(10)を満たすRIFを求め、該RIFの値を該RMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照して、メモリ36内のテーブル36eの当該エントリへ格納すると共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0073】
ステップS503で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRIFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36eに格納されているRIFの値とを比較する。
【0074】
ステップS503において比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値がRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より小さい場合、ステップS504で、RMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRIFの値を書き込み、ステップS505で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0075】
一方、ステップS503において比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値がRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より大きいか等しい場合、ステップS505で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0076】
さらに、RIFを再計算する第6の実施形態について説明する。第6の実施形態のトラヒックデータ収集装置34は、セルに設定されたVCIとVPIを参照して単位時間(本実施形態では1秒間)内にセルを送信しているコネクション(アクティブコネクション)の数を求め、該アクティブコネクション数をメモリ36のテーブル36fへ書き込む。
【0077】
第6の実施形態のCPU35は、下記の式(11)を満たすRIFを、メモリ36に格納されている図13に示すテーブル40を例えば2分木検索により検索して求め、該RIF値をメモリ36内のテーブル36fの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0078】
N≒2-logM (11)
なお、Mは、アクティブコネクションの総数であり、NはRIFの値である。第6の実施形態のメモリ36は、図16に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線に接続されかつ単位時間にセルを送出しているアクティブコネクションの総数、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにRIFのパラメータ、テンポラリの値(テンポラリアクティブコネクション数)を格納するテーブルを記憶する。また、上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0079】
まず、図17のフローチャートを用いて単位時間にセルを送出しているアクティブコネクションの数を計数するトラヒックデータ収集装置34の動作について説明する。
【0080】
トラヒックデータ収集装置34は、ステップS601でセルが入力されているか否かを判定し、入力されたセルがある場合、さらにステップS602でトラヒックデータ収集装置34は該セルのヘッダーに設定されたVPIとVCIを参照して、既に該VPIと該VCIを有するセルが到着しているか否かを判定し、まだ到着していない場合、ステップS603でメモリ36内のテーブル36fのテンポラリ領域に格納されている値を1インクリメントする。
【0081】
次に、図18のフローチャートを用いてRMセルのペイロードに設定されたRIFを書き換える動作について説明する。ステップS611で、CPU35は、自己がメモリ36内のテーブル36fからアクティブコネクションの総数を読み出してから1秒経過したか否かを判定し、1秒経過している場合、ステップS612でメモリ36内のテーブル36fのテンポラリ領域に格納されている値を、該テーブル36fのアクティブコネクションの総数にコピーすると共に、テーブル36fのテンポラリの値をクリア、即ち0にする。
【0082】
ステップS613で、CPU35は、上記式(11)を満たすRIFを例えば2分木検索により検索して求め、該RIFの値をRMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照して、メモリ36内のテーブル36fの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0083】
ステップS614で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRIFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36fのRIFの値とを比較する。
【0084】
ステップS614において比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値がRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より小さい場合、ステップS615で、RMセル挿入装置33は該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRIFの値を書き込み、ステップS616で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0085】
一方、ステップS614で比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値がRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より大きいか等しい場合、ステップS616で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0086】
さらに、RIFを再計算する第7の実施形態について説明する。第7の実施形態のCPU35は、RMセルの出力回線に接続されているコネクションに設定されているPCRの総和を求め、該総和をメモリ36のテーブル36gへ書き込み、さらに、CPU35は該総和をRMセルが送出される全てのコネクションのPCRで除算し、該除算結果をRMセルのVPIとVCIを参照して、メモリ36内のテーブル36gの当該エントリへ書き込む。さらにCPU35は、下記の式(12)を満たすRIFを図13に示すテーブルを例えば2分木検索により検索して求め、該RIFの値を上記RMセルのVPIとVCIを参照して、メモリ36内のテーブル36gの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0087】
N≒2-logM (12)
なお、Mは上記全てのコネクションのPCRの総和を当該コネクションのPCRで除算した値であり、NはRIFの値である。
【0088】
第7の実施形態のメモリ36は、図19に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該コネクションに設定されているPCRの総和、該PCRの総和をRMセルが送出されるコネクションに設定されているPCRの値で除算した値(コネクションのPCRの総和/コネクションのPCR)、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにRIFのパラメータを格納するテーブル36gを記憶する。上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0089】
次に、第7の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図20を参照しつつ説明する。ステップS701で、RMセル抽出装置32が、RMセルを抽出し、該RMセルをCPU35へ出力すると、ステップS702でCPU35は、予め求められかつメモリ36のテーブル36gに格納されている該RMセルの出力回線に接続された全てのコネクションに設定されているPCRの総和を、該RMセルが送出されるコネクションに設定されているPCRの値で除算した値(全コネクションのPCRの総和/コネクションのPCR)を、メモリ36内のテーブル36gから読み出す。
【0090】
ステップS703で、CPU35は、図13R>3に示すテーブル40を例えば2分木検索により検索して、上記式(12)を満たすRIFを求め、該RIFの値を、上記RMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照して、メモリ36内のテーブル36gの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0091】
ステップS704で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRIFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36gのRIFの値とを比較する。
【0092】
ステップS704で比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値がRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より小さい場合、ステップS705でRMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRIFの値を書き込み、ステップS706で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0093】
一方、ステップS704で比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値がRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より大きいか等しい場合、ステップS706で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0094】
さらに、RIFを再計算する第8の実施形態について説明する。第8の実施形態のトラヒックデータ収集装置34は、1秒間に到着するセル数(回線使用量)を毎秒観測し、該回線使用量をメモリ36内のテーブル36hへ書き込む。すなわちトラヒックデータ収集装置34は、1秒毎に観測した回線使用量をメモリ36内のテーブル36hへ書き込む。
【0095】
第8の実施形態のCPU35は、RMセル抽出装置32から入力されるRMセルに対応するコネクションに設定されたPCRの値と、上記RMセルの出力回線の物理回線速度から該出力回線の回線使用量を引いた値を、該回線使用量で除算し、該除算結果をメモリ36内のテーブル36hの当該エントリへ書き込む。CPU35は、下記の式(13)を満たすRIFを、図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して求め、該RIFの値をメモリ36のテーブル36hへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0096】
N≒2-(15-logM) (13)
なお、Mは上記出力回線の物理回線速度から上記出力回線の回線使用量を引いた値を該回線使用量で除算した値であり、NはRIFの値である。
【0097】
第8の実施形態のメモリ36は、図21に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線の使用量(回線使用量)、該出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量を引いた値を該出力回線の使用量で除算した値((物理回線速度−回線使用量)/回線使用量)、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにRIFのパラメータ、テンポラリの値(テンポラリ回線使用量)を格納するテーブル36hを記憶する。
【0098】
次に、第8の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図22および図23を参照しつつ説明する。まず、図22のフローチャートを用いて単位時間当たりの出力回線の使用量を計数するトラヒックデータ収集装置34の動作について説明する。
【0099】
トラヒックデータ収集装置34は、ステップS801でセルが入力されているか否かを判定し、入力されたセルがある場合、ステップS802でメモリ36内のテーブル36hのテンポラリ領域に格納されている値を1インクリメントする。
【0100】
次に、図23のフローチャートを用いてRMセルのペイロードに設定されたRIFを書き換える動作について説明する。ステップS811で、CPU35は、自己が回線使用量をメモリ36内のテーブル36hから読み出してから1秒経過したか否かを判定し、1秒経過している場合、ステップS812でメモリ36内のテーブル36hのテンポラリ領域に格納されている値を、テーブル36hの回線使用量にコピーすると共に、該テンポラリ領域の値をクリア、即ち0にする。
【0101】
ステップS813で、CPU35は、予め算出しかつメモリ36のテーブル36hに格納されているRMセルの出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量(回線使用量)を引いた値を、該出力回線の使用量で除算した値を、メモリ36のテーブル36hから読み出す。そして、CPU35は、図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して、上記式(13)を満たすRIFを求め、該RIFの値をRMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照してメモリ36内のテーブル36hの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0102】
ステップS814で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRIFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36hのRIFの値とを比較する。
【0103】
ステップS814で比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値が受信したRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より小さい場合、ステップS815で、RMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRIFの値を書き込み、ステップS816で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0104】
一方、ステップS814で比較した結果、CPU35から入力されるRIFの値がRMセルのペイロードに設定されているRIFの値より大きいか等しい場合、ステップS816で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0105】
上記第5乃至第8の実施形態においては、RIFを網の使用状況に応じた値にダイナミックに変更しているため、網リソースを有効に利用して、送信端末のセルの送信レートを網の輻輳状態を反映させるように制御することが可能となる。
【0106】
次に、RDFを再計算する第9の実施形態について説明する。第9の実施形態のCPU35は、下記の式(14)を満たすRDFを、メモリ36に格納されている図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して求め、該RDFの値をメモリ36内のテーブル36iの当該エントリへ書き込むとともに、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0107】
N≒2-(15-logM) (14)
なお、Mはコネクションの総数であり、NはRDFの値である。第9の実施形態のメモリ36は、図25に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該各コネクションに対応したMCRやACR、さらにRDFのパラメータを格納するテーブル36iを記憶する。上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0108】
次に、第9の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図26を参照しつつ説明する。ステップS901で、RMセル抽出装置32がRMセルを抽出し、該RMセルをCPU35へ出力すると、ステップS902で、CPU35は、図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して、上記式(14)を満たすRDFを求め、該RDFの値を該RMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照してメモリ36内のテーブル36iの当該エントリへ格納すると共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0109】
ステップS903で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRDFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36iに格納されているRDFの値とを比較する。
【0110】
ステップS903において比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より大きい場合、ステップS904で、RMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRDFの値を書き込み、ステップS905で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0111】
一方、ステップS903において比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より小さいか大きい場合、ステップS905で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0112】
さらに、RDFを再計算する第10の実施形態について説明する。第10の実施形態のトラヒックデータ収集装置34は、セルに設定されたVCIとVPIを参照して単位時間(本実施形態では1秒間)内にセルを送信しているコネクション(アクティブコネクション)の数を求め、該アクティブコネクション数をメモリ36内のテーブル36jの当該エントリへ書き込む。
【0113】
第10の実施形態のCPU35は、下記の式(15)を満たすRDFを、メモリ36に格納されている図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して求め、該RDF値をメモリ36のテーブル36jの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置へ出力する。
【0114】
N≒2-(15-logM) (15)
なお、Mはアクティブコネクションの総数であり、NはRDFの値である。第10の実施形態のメモリ36は、図27に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線に接続されかつ単位時間にセルを送出しているアクティブコネクションの総数、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにRDFのパラメータ、テンポラリの値(テンポラリアクティブコネクション数)を格納するテーブル36jを記憶する。また、上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0115】
まず、図28のフローチャートを用いて単位時間にセルを送出しているアクティブコネクションの数を計数するトラヒックデータ収集装置34の動作について説明する。
【0116】
トラヒックデータ収集装置34は、ステップS1001でセルが入力されているか否かを判定し、入力されたセルがある場合、さらにステップS1002で該セルのヘッダーに設定されたVPIとVCIを参照して、既に該VPIと該VCIを有するセルが到着しているか否かを判定し、まだ到着していない場合、ステップS1003でメモリ36内のテーブル36jのテンポラリ領域に格納されている値を1インクリメントする。
【0117】
次に、図29のフローチャートを用いてRMセルのペイロードに設定されたRDFを書き換える動作について説明する。ステップS1011で、CPU35は、自己がメモリ36内のテーブル36jからアクティブコネクションの総数を読み出してから1秒経過したか否かを判定し、1秒経過している場合、ステップS1012で、メモリ36内のテーブル36jのテンポラリ領域に格納されている値をアクティブコネクションの総数にコピーすると共に、テーブル36jのテンポラリ領域の値をクリア、即ち0にする。
【0118】
ステップS1013で、CPU35は、式(15)を満たすRDFを図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して求め、該RDFの値を、RMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照して、メモリ36内のテーブル36jの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0119】
ステップS1014で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRDFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36jのRDFの値とを比較する。
【0120】
ステップS1014において比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より大きい場合、ステップS1015で、RMセル挿入装置33は該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRDFの値を書き込み、ステップS1016で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0121】
一方、ステップS1014で比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より小さいか等しい場合、ステップS1016で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0122】
さらに、RDFを再計算する第11の実施形態について説明する。第11の実施形態のCPU35は、RMセルの出力回線に接続されている全てのコネクションに設定されているPCRの総和を求め、該総和をメモリ36のテーブル36kへ書き込み、さらに、CPU35は該総和をRMセルが送出されるコネクションのPCRで除算し、該除算結果をメモリ36のテーブル36kへ書き込む。さらにCPU35は、下記の式(16)を満たすRDFを図13に示すテーブル40を例えば2分木検索により検索して求め、該RDFの値をメモリ36内のテーブル36kの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0123】
N≒2-logM (16)
なお、Mは上記全コネクションのPCRの総和を当該コネクションのPCRで除算した値であり、NはRDFの値である。
【0124】
第11の実施形態のメモリ36は、図30に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該コネクションに設定されているPCRの総和、該PCRの総和をRMセルが送出されるコネクションに設定されているPCRの値で除算した値(コネクションのPCRの総和/コネクションのPCR)、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにRDFのパラメータを格納するテーブルkを記憶する。上記コネクションの総数は、新たに、コネクションが設定、解除される毎に、CPU35により書き換えられる。
【0125】
次に、第11の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図31を参照しつつ説明する。ステップS1101で、RMセル抽出装置32は、RMセルを抽出し、該RMセルをCPU35へ出力すると、ステップS1102でCPU35は、予め求められかつメモリ36内のテーブル36kに格納されている該RMセルの出力回線に接続されたコネクションに設定されているPCRの総和を該RMセルが送出されるコネクションに設定されているPCRの値で除算した値(コネクションのPCRの総和/コネクションのPCR)を、メモリ36内のテーブル36kの当該エントリから読み出す。
【0126】
ステップS1103で、CPU35は、図1313に示すテーブル40を例えば2分木検索により検索して、式(16)を満たすRDFを求め、該RDFの値を、上記RMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照してメモリ36内のテーブル36kの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0127】
ステップS1104で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRDFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36kのRDFの値とを比較する。
【0128】
ステップS1104で比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より大きい場合、ステップS1105でRMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRDFの値を書き込み、ステップS1106で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0129】
一方、ステップS1104で比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より小さいか等しい場合、ステップS1106で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0130】
さらに、RDFを再計算する第12の実施形態について説明する。第12の実施形態のトラヒックデータ収集装置34は、1秒間に到着するセル数(回線使用量)を毎秒観測し、該回線使用量をメモリ36のテーブル36lの当該エントリへ書き込む。すなわちトラヒックデータ収集装置34は、1秒毎に観測した回線使用量をメモリ36内のテーブル36lの当該エントリへ書き込む。
【0131】
第12の実施形態のCPU35は、RMセル抽出装置32から入力されるRMセルに対応するコネクションに設定されたPCRの値と、上記RMセルの出力回線の回線使用量の値を、該出力回線の物理回線速度から該出力回線の回線使用量を引いた値で除算し、該除算結果をメモリ36内のテーブル36lの当該エントリへ書き込む。CPU35は、下記の式(17)を満たすRDFを、図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して求め、該RDFの値を上記RMセルのVPIとVCIを参照してメモリ36内のテーブル36lの当該エントリへ書き込む。
【0132】
N≒2-(15-logM) (17)
なお、Mは回線使用量を物理回線速度から回線使用量を引いた値で除算した値であり、NはRDFの値である。
【0133】
第12の実施形態のメモリ36は、図32に示すように、出力回線に接続されているコネクションの総数、該出力回線の使用量(回線使用量)、該出力回線の使用量を該出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量を引いた値で除算した値(回線使用量/(物理回線速度−回線使用量))、該各コネクションに対応したMCRやACR等、さらにRDFのパラメータ、テンポラリの値(テンポラリ回線使用量)を格納するテーブル36lを記憶する。
【0134】
次に、第12の実施形態の回線対応部装置1、3の動作フローについて図33および図34を参照しつつ説明する。まず、図33のフローチャートを用いて単位時間当たりの出力回線の使用量を計数するトラヒックデータ収集装置34の動作について説明する。
【0135】
トラヒックデータ収集装置34は、ステップS1201でセルが入力されているか否かを判定し、入力されたセルがある場合、ステップS1202でメモリ36内のテーブル36lのテンポラリ領域に格納されている値を1インクリメントする。
【0136】
次に、図34のフローチャートを用いてRMセルのペイロードに設定されたRIFを書き換える動作について説明する。ステップS1211で、CPU35は、自己が回線使用量をメモリ36のテーブル36lのテンポラリ領域から読み出してから1秒経過したか否かを判定し、1秒経過している場合、ステップS1212でメモリ36のテーブル36lに格納されているテンポラリの値を、テーブル36lの回線使用量にコピーすると共に、該テンポラリ領域の値をクリア、即ち0にする。
【0137】
ステップS1213で、CPU35は、予め算出しかつメモリ36のテーブル36lに格納されている、RMセルが送出される出力回線の使用量(回線使用料)を、該出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量を減算した値で除算した値を、メモリ36のテーブル36lの当該エントリから読み出す。そして、CPU35は、図24に示すテーブル41を例えば2分木検索により検索して、上記式(17)を満たすRDFを求め、該RDFの値を、RMセルのヘッダーに設定されているVPIとVCIとを参照して、メモリ36内のテーブル36lの当該エントリへ書き込むと共に、RMセル挿入装置33へ出力する。
【0138】
ステップS1214で、RMセル挿入装置33は、RMセルのペイロードに設定されているRDFの値とCPU35から入力されるメモリ36内のテーブル36lのRDFの値とを比較する。
【0139】
ステップS1214で比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より大きい場合、ステップS1215で、RMセル挿入装置33は、該RMセルのペイロードにCPU35から入力されたRDFの値を書き込み、ステップS1216で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0140】
一方、ステップS1214で比較した結果、CPU35から入力されるRDFの値がRMセルのペイロードに設定されているRDFの値より小さいか等しい場合、ステップS1216で、RMセル挿入装置33は、該RMセルを出力回線へ送出する。
【0141】
上記第9乃至第12の実施形態においては、RDFを網の使用状況に応じた値にダイナミックに変更しているため、網リソースを有効に利用して、送信端末のセルの送信レートを網の輻輳状態を反映させるように制御することが可能となる。
【0142】
なお、上記第7および第11の実施形態においては全てのコネクションのうちPCRの大きいほうから所定数、例えば10個、のコネクションに対してのみRIFまたはRDFを変更するようにしてもよい。
【0143】
図35は、図1の回線対応部装置1、3の内部構成の他の例を示す図である。同図において、図2と同一の名称及び符号を有する構成要素は、上述した第1乃至第12の実施形態と同等の機能を有するので詳しい説明は省略する。
【0144】
RMセル挿入装置39は、CPU35から入力されるRMセルのペイロードに設定されている送信レート制御パラメータの値と、同じくCPU35から入力されるメモリ36内の送信レート制御パラメータの値とを比較し、該比較結果に基づき、上述した第1及び第12のRMセル挿入装置33と同様にして必要に応じて、該RMセルのペイロードに設定されるICR、RIF、RDF等の送信レート制御パラメータを書きかえ、その後、該RMセルを速度変換装置へ出力する図36は、上記第4の実施形態のテーブル36dの具体的な一例を示す図である。
【0145】
出力回線に接続されているコネクションの総数が1000、該出力回線に接続されかつセルを単位時間に送出しているアクティブコネクションの総数が100、該出力回線の使用量(回線使用量)が100000cell/sec、該出力回線の物理回線速度から該出力回線の使用量を引いた値をコネクションの総数からアクティブコネクションの総数を引いた値(非アクティブコネクション数)で除算した値((物理回線速度−回線使用量)/(コネクションの総数−アクティブコネクションの総数))が、281.34cell/sec、処理対象のRMセルが流れるコネクションに設定されているMCRが100cell/cec、ACRが1000cell/sec、PCRが3000cell/secであり、上記除算結果を四捨五入することにより選られたである281cell/secをICRに書き込んでいる。この例においては、上記RMセルのペイロードに設定されているICRの値が「281」以上であった場合には、上記RMセルのICRは「281」に書き換えられる。なお、図36においては、第1のテンポラリの値(テンポラリ回線使用量)、および第2のテンポラリの値(テンポラリアクティブコネクション数)は省略している。
【0146】
図37は、上述した本発明の各実施形態の送信レート制御パラメータのダイナミック変更方式を実現するコンピュータ80の構成例を示す図である。該コンピュータ80は、バス87に接続されたCPU81、ROMやRAMなどのメモリ82、外部記憶装置83、媒体駆動装置84、可搬記録媒体85、ネットワーク88に接続されたネットワーク・インターフェースであるネットワーク接続装置86で構成される。
【0147】
前述した上記各実施形態を実現するソフトウェアのプログラムコードが書かれたプログラムデータ89は、例えば、ネットワーク88、及びネットワーク接続装置86を介して、外部記憶装置83にダウンロードされ、さらに、媒体駆動装置84を介して可搬記録媒体85にダウンロードされる。
【0148】
CPU81は、外部記憶装置83から、または媒体駆動装置84を介して可搬記録媒体85から読み出されて、メモリ82にロードされたプログラムデータ89を実行して、入力されたRMセルのペイロードに設定されているICR、RIF、RDF等の送信レート制御パラメータを、上述した各種アルゴリズムにより、必要に応じて書き換える。
【0149】
なお、プログラムデータ89を上述のようにネットワーク88を介して外部記憶装置83または可搬記録媒体85にダウンロードする代わりに、外部記憶装置83または可搬記録媒体85にあらかじめ格納するようにしても良い。
【0150】
図37のシステムにおいては、上記プログラムデータ89自体が本発明の実施形態の新規な機能を実現することになり、そのプログラムデータ89が格納されるメモリ82、外部記憶装置83、可搬記録媒体85等も本発明の実施形態を構成することになる。
【0151】
上記可搬記録媒体85としては、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROMカードなどを用いることができる。
【0152】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、送信端末の初期セルレート(ICR)を、網の利用状況に応じて動的に変化させることが可能になるため、網リソースを有効に利用して、送信端末のセルの送信レートを網の輻輳状態を反映させるように制御することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【 図1】 本発明の実施形態のシステム構成を示す図である。
【図2】 図1の回線対応部装置の構成の一例を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図8】 本発明の第3の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図10】 本発明の第4の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図11】 本発明の第4の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図12】 本発明の第4の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図13】 RIFおよびRDFを求めるのに利用するテーブルを示す図である。
【図14】 本発明の第5の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図15】 本発明の第5の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図16】 本発明の第6の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図17】 本発明の第6の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図18】 本発明の第6の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図19】 本発明の第7の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図20】 本発明の第7の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図21】 本発明の第8の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図22】 本発明の第8の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図23】 本発明の第8の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図24】 RIFおよびRDFを求めるのに利用するテーブルを示す図である。
【図25】 本発明の第9の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図26】 本発明の第9の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図27】 本発明の第10の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図28】 本発明の第10の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図29】 本発明の第10の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図30】 本発明の第11の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図31】 本発明の第11の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図32】 本発明の第12の実施形態のメモリの内容を示す図である。
【図33】 本発明の第12の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図34】 本発明の第12の実施形態の回線対応部装置の動作フローを示す図である。
【図35】 図1の回線対応部装置の他の構成を示す図である。
【図36】 図10のテーブルの内容の具体例を示す図である。
【図37】 セルの送信レート制御パラメータをダイナミックに変更するコンピュータ・システムの構成を示す図である。
【図38】 ABRサービスのフロー制御を説明する図である。
【符号の説明】
31 速度変換バッファ
32 RMセル抽出装置
33 RMセル挿入装置
34 トラヒックデータ収集装置
35 CPU
36 メモリ
37 速度変換バッファ
39 RMセル挿入装置

Claims (21)

  1. 入力されたRMセルに設定されている第1の送信端末の初期セルレートの値を用いて、第2の送信端末の初期セルレートの値を、網のリソース情報に基づいて再計算する再計算手段と、前記再計算手段により得られた前記第2の送信端末の初期セルレートの値と、前記第1の送信端末の初期セルレートの値とを比較する比較手段と、前記比較手段において、前記第2の送信端末の初期セルレートの値が前記第1の送信端末の初期セルレートの値より小さいと判定された場合のみ、前記入力RMセルに設定されている前記第1の送信端末の初期セルレートの値を、第2の送信端末の初期セルレートの値に書き換えるパラメータ再設定手段と、
    を有する送信レート制御装置。
  2. さらに、前記パラメータ再設定手段の処理により得られた出力RMセルをフォワード方向へ送信する第1の送信手段と、
    を有する請求項1に記載の送信レート制御装置。
  3. さらに、前記パラメータ再設定手段の処理により得られた出力RMセルをバックワード方向へ送信する第2の送信手段と、
    を有する請求項1に記載の送信レート制御装置。
  4. 前記再計算手段が、
    前記入力及び出力のRMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と、前記コネクションの出力回線の物理回線速度を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算して得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段で得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第2の演算手段と、
    を有する請求項1に記載の送信レート制御装置。
  5. 前記再計算手段が、前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションの中から、単位時間内にセルを送出しているアクティブコネクションの総数を観測する観測手段と、
    前記入力及び出力RMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と、前記出力回線の物理回線速度を前記観測手段で得られた前記アクティブコネクションの総数で除算して得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段で得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第2の演算手段と、
    を有する請求項1に記載の送信レート制御装置。
  6. 前記再計算手段が、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションに設定されているピークセルレートの総和を求め、該総和を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算する第1の演算手段と、
    前記入力及び出力RMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と前記第1の演算手段で得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第2の演算手段と、
    前記第2の演算手段で得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第3の演算手段と、
    を有する請求項1に記載の送信レート制御装置。
  7. 前記再計算手段が、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションの中から、単位時間内にセルを送出しているアクティブコネクションを観測し、該観測結果を基に該単位時間にセルを送出していない非アクティブコネクションの総数を算出する第1の演算手段と、
    該出力回線上の1秒間の流量セル数を観測し、該流量セル数により該出力回線の使用量を算出する第2の演算手段と、
    該出力回線の物理回線速度から前記第2の演算手段で得られた該出力回線の使用量を減算することにより選られた値を、前記第1の演算手段で得られた非アクティブコネクションの総数で除算する第3の演算手段と、
    前記第3の演算手段で得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第3の演算手段と、
    を有する請求項1に記載の送信レート制御装置。
  8. 入力されたRMセルに設定されている第1の送信端末の初期セルレートの値を用いて、第2の送信端末の初期セルレートの値を、網のリソース情報に基づいて再計算する再計算ステップと、
    前記再計算ステップにより得られた前記第2の送信端末の初期セルレートの値と、前記第1の送信端末の初期セルレートの値とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップにおいて、前記第2の送信端末の初期セルレートの値が前記第1の送信端末の初期セルレートの値より小さいと判定された場合のみ、前記入力RMセルに設定されている前記第1の送信端末の初期セルレートの値を、第2の送信端末の初期セルレートの値に書き換えるパラメータ再設定ステップと、
    を有する送信レート制御方法。
  9. さらに、
    前記パラメータ再設定ステップの処理により得られた出力RMセルをフォワード方向へ送信する送信ステップと、を有する請求項8に記載の送信レート制御方法。
  10. さらに、
    前記パラメータ再設定ステップの処理により得られた出力RMセルをバックワード方向へ送信する送信ステップと、
    を有する請求項8に記載の送信レート制御方法。
  11. 前記再計算ステップが、
    前記入力及び出力のRMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と、前記コネクションの出力回線の物理回線速度を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算して得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第1の演算ステップと、
    前記第1の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第2の演算ステップと、
    を有する請求項8に記載の送信レート制御方法。
  12. 前記再計算ステップが、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションの中から、単位時間内にセルを送出しているアクティブコネクションの総数を観測する観測ステップと、
    前記入力及び出力RMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と、前記出力回線の物理回線速度を前記観測ステップで得られた前記アクティブコネクションの総数で除算して得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第1の演算ステップと、
    前記第1の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第2の演算ステップと、
    を有する請求項8に記載の送信レート制御方法。
  13. 前記再計算ステップが、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションに設定されているピークセルレートの総和を求め、該総和を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算する第1の演算ステップと、前記入力及び出力RMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と前記第1の演算ステップで得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第2の演算ステップと、
    前記第2の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第3の演算ステップと、
    を有する請求項8に記載の送信レート制御方法。
  14. 前記再計算ステップが、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションの中から、単位時間内にセルを送出しているアクティブコネクションを観測し、該観測結果を基に該単位時間にセルを送出していない非アクティブコネクションの総数を算出する第1の演算ステップと、
    該出力回線上の1秒間の流量セル数を観測し、該流量セル数により該出力回線の使用量を算出する第2の演算ステップと、
    該出力回線の物理回線速度から前記第2の演算ステップで得られた該出力回線の使用量を減算することにより選られた値を、前記第1の演算ステップで得られた非アクティブコネクションの総数で除算する第3の演算ステップと、
    前記第3の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第3の演算ステップと、
    を有する請求項8に記載の送信レート制御方法。
  15. 入力されたRMセルに設定されている第1の送信端末の初期セルレートの値を用いて、第2の送信端末の初期セルレートの値を、網のリソース情報に基づいて再計算する再計算ステップと、
    前記再計算ステップにより得られた前記第2の送信端末の初期セルレートの値と、前記第1の送信端末の初期セルレートの値とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップにおいて、前記第2の送信端末の初期セルレートの値が前記第1の送信端末の初期セルレートの値より小さいと判定された場合のみ、前記入力RMセルに設定されている前記第1の送信端末の初期セルレートの値を、第2の送信端末の初期セルレートの値に書き換えるパラメータ再設定ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラムを記録した該コンピュータが読取り可能な記録媒体。
  16. さらに、
    前記パラメータ再設定ステップの処理により得られた出力RMセルをフォワード方向へ送信する送信ステップと、を有する請求項15に記載のコンピュータが読取り可能な記録媒体。
  17. さらに、
    前記パラメータ再設定ステップの処理により得られた出力RMセルをバックワード方向へ送信する送信ステップと、を有する請求項15に記載のコンピュータが読取り可能な記録媒体。
  18. 前記再計算ステップが、
    前記入力及び出力のRMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と、前記コネクションの出力回線の物理回線速度を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算して得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第1の演算ステップと、
    前記第1の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第2の演算ステップと、
    を有する請求項15に記載のコンピュータが読取り可能な記録媒体。
  19. 前記再計算ステップが、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションの中から、単位時間内にセルを送出しているアクティブコネクションの総数を観測する観測ステップと、
    前記入力及び出力RMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と、前記出力回線の物理回線速度を前記観測ステップで得られた前記アクティブコネクションの総数で除算して得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第1の演算ステップと、
    前記第1の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第2の演算ステップと、
    を有する請求項15に記載のコンピュータが読取り可能な記録媒体。
  20. 前記再計算ステップが、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションに設定されているピークセルレートの総和を求め、該総和を該出力回線に接続されているコネクションの総数で除算する第1の演算ステップと、
    前記入力及び出力RMセルが転送されるコネクションに設定されているピークセルレートの値と前記第1の演算ステップで得られた値とを比較し、小さい方の値を得る第2の演算ステップと、
    前記第2の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第3の演算ステップと、
    を有する請求項15に記載のコンピュータが読取り可能な記録媒体。
  21. 前記再計算ステップが、
    前記出力RMセルが送出される出力回線に接続されている全てのコネクションの中から、単位時間内にセルを送出しているアクティブコネクションを観測し、該観測結果を基に該単位時間にセルを送出していない非アクティブコネクションの総数を算出する第1の演算ステップと、
    該出力回線上の1秒間の流量セル数を観測し、該流量セル数により該出力回線の使用量を算出する第2の演算ステップと、
    該出力回線の物理回線速度から前記第2の演算ステップで得られた該出力回線の使用量を減算することにより選られた値を、前記第1の演算ステップで得られた非アクティブコネクションの総数で除算する第3の演算ステップと、
    前記第3の演算ステップで得られた値と前記第1の送信端末の初期セルレートの値を比較し、大きい方の値を前記第2の送信端末の初期セルレートの値とする第3の演算ステップと、
    を有する請求項15に記載のコンピュータが読取り可能な記録媒体。
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