JP3748118B2 - 船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンの潤滑油供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸気マニホールド内の吸気通路に潤滑油ポンプによって潤滑油を供給する船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンの潤滑油供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンに潤滑油を供給する潤滑油供給装置は、潤滑油の全量を吸気マニホールド内の吸気通路に潤滑油ポンプによって圧送して噴出させる構成を採っている。前記潤滑油ポンプは、エンジンのクランクケースに取り付け、クランク軸が駆動するように構成している。このため、潤滑油供給量は、エンジンの回転数に応じて増減する。
【0003】
また、前記吸気マニホールドには燃料噴射装置を装着している。すなわち、エンジンを運転しているときには、燃料および潤滑油が吸気マニホールド内の吸気通路に供給されて空気と混合し、燃料および潤滑油を含む混合気がエンジンに吸入される。
【0004】
このように燃料および潤滑油を吸気系の同じ部位に供給することによって、燃料がエンジンに吸入されるまでの時間と、潤滑油がエンジンに吸入されるまでの時間とが略同じになるため、エンジン運転状態が急変してもエンジンに流入する潤滑油を応答性よく増加あるいは減少させることができる。
【0005】
さらに、この船外機用エンジンの燃料供給装置は、船体側の主燃料タンクから燃料を船外機カウリング内の副燃料タンクに供給し、この副燃料タンクに、高圧燃料ポンプ、燃料噴射装置などが介在する燃料循環系を連通させる構造を採っている。前記燃料循環系は、高圧燃料ポンプによって燃料を副燃料タンクから燃料噴射装置へ圧送し、この燃料噴射装置で噴射されずに残った燃料の余剰分が副燃料タンクに戻るように構成している。
【0006】
前記高圧燃料ポンプは、ハウジング内にモータ部とポンプ部とを設け、モータ部を通過した燃料がポンプ部から吐出されるように構成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上述した潤滑油供給装置や燃料供給装置を備えた船外機においては、船体側の主燃料タンクの給油口などから燃料系に混入した水が燃料とともにエンジン側へ流れることによって、高圧燃料ポンプのモータ部あるいは燃料噴射装置において磁性体として用いる鉄系材料製部材に錆が生じることがあった。燃料噴射装置の可動部材に錆が生じると燃料噴射量の計量精度が低下し易く、高圧燃料ポンプのモータ部のロータに錆が発生すると、ロータの回転が損なわれることがある。
【0008】
このような不具合を解消するには、燃料系に潤滑油を供給することによって鉄系材料製部材の腐食防止を図ることが考えられる。燃料系に潤滑油を供給するに当たっては、燃料系のうち燃料噴射装置が位置づけられる燃料循環系は燃料圧力が高いので、潤滑油をこれより上流側の副燃料タンクに供給する構成を採らなければならない。
【0009】
しかし、この構成では、副燃料タンクに供給した潤滑油が燃料噴射装置に流入するまでに高圧燃料ポンプおよび燃料循環系の配管を通らなければならないので、エンジン運転状態が急変したときにエンジンに流入する潤滑油を応答性よく増加あるいは減少させることができない。潤滑油はエンジン回転数が変化すればそれに応じて供給量を増減することが望ましいが、前記構成では、エンジン回転数が例えば急激に上昇したときには、高圧燃料ポンプから燃料噴射装置までの燃料系に残存する潤滑油(回転上昇以前に相対的に供給量が少なくなるように供給された潤滑油)がエンジンに供給されるので、このときには潤滑油が不足し易い。これとは逆に、エンジンが高回転状態から急激に低回転状態になったときには、高回転時に副燃料タンクに供給された潤滑油(相対的に供給量が多くなるように供給された潤滑油)が低回転時にも継続してエンジンに流入するので、このときときには潤滑油が過多になる。
【0010】
エンジン回転数が急激に上昇してもエンジンに流入する潤滑油が不足しないようにするには、副燃料タンクに常に高回転時の供給量をもって潤滑油を供給すればよいが、これでは低回転時に潤滑油が無駄になってしまう。
【0011】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、燃料系の鉄系材料製部材の腐食防止を潤滑油によって行うことができるとともに、エンジンに流入する潤滑油がエンジンの回転変動に応じて応答性よく増加あるいは減少するようにする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンの潤滑油供給装置は、吸気マニホールド内の吸気通路に潤滑油ポンプによって潤滑油を供給する船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンの潤滑油供給装置において、前記潤滑油ポンプを複数設け、これらの潤滑油ポンプのうち少なくとも1つの潤滑油ポンプによって前記吸気通路に潤滑油を供給し、他の潤滑油ポンプを用いて燃料系に潤滑油の一部を供給する潤滑油供給系を構成してなり、前記燃料系は、船体側の主燃料タンクと、船外機側の副燃料タンクとを備え、この副燃料タンク内に燃料を燃料噴射装置側へ圧送する高圧燃料ポンプが設けられているものである。
したがって、燃料系の鉄系材料製部材が潤滑油に触れ、油膜によって覆われる。また、吸気マニホールド内の吸気通路に直接供給した潤滑油は、この吸気通路中を流れる燃料とともにエンジンに流入する。
【0015】
また、本発明によれば、吸気マニホールド内の吸気通路へ供給する潤滑油と、燃料系に供給する潤滑油のそれぞれの供給量を個別に制御できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
第1の参考技術
本発明に係る潤滑油供給装置を説明するに当たって、先ず、参考となる技術を図1および図2によって説明する。
図1は本発明の参考となる潤滑油供給装置を装着した船外機用エンジンの側面図、図2は吸気マニホールドを示す図で、同図(a)は平面図、同図(b)は吸気マニホールドのエンジン側から見た正面図である。なお、図2(a)は吸気マニホールドの吸気通路部分を破断して描いてある。この吸気マニホールドの断面位置を図2(b)中にII−II線によって示す。また、図2(b)には潤滑油供給系の構成も描いてある。
【0017】
これらの図において、符号1は燃料噴射式水冷2サイクルV型6気筒型の船外機用エンジンを示す。なお、このエンジン1を搭載した船外機は、図1において符号Aで示すチルト軸を介して上下方向に揺動できるように構成している。前記エンジン1は、図1中に矢印Fで示す方向が船外機の前方となるように船外機ケーシング(図示せず)に搭載し、全体がカウリング2によって囲まれている。すなわち、このエンジン1は、鉛直方向に支架したクランク軸3に対して船外機後側に左右一対の気筒列4を備えるとともに、船外機前側にクランクケース5を備えている。
【0018】
前記クランクケース5の船外機前側には、リード弁装置6、吸気マニホールド7および吸気サイレンサ8がこの順に取り付けてある。前記リード弁装置6は、クランクケース5内の気筒毎の吸気通路に臨むリード弁(図示せず)を備えている。前記吸気マニホールド7は、図2に示すように、気筒毎の吸気通路9を形成するとともに、スロットル弁10および燃料噴射装置11を吸気通路9毎に設けている。
【0019】
この参考例では、1個の吸気マニホールド7に全ての気筒の吸気通路9を吸気通路9どうしが上下方向に間隔をおいて一列に並ぶように形成している。また、この吸気マニホールド7におけるリード弁装置6との合わせ面には、吸気通路9の開口と隣接する位置において吸気通路9の並設方向と平行に延びる凹溝12と、この凹溝12と各吸気通路9とを連通する連通溝13とを形成している。すなわち、この吸気マニホールド7をリード弁装置6に取り付けることにより、前記凹溝12および連通溝13の開口部分がリード弁装置6によって閉塞され、これらの溝によって各吸気通路9のスロットル弁10より下流側どうしを連通するバランス通路が形成される。
【0020】
前記凹溝12の上部と下部には、吸気マニホールド7内に形成した連通路14を介して負圧導出用ニップル15,16が連通している。これらのニップル15,16は、それぞれ吸気マニホールド7おける船外機右側の側部に取り付けている。一方、吸気マニホールド7における船外機左側の側部には、潤滑油供給用ニップル17を吸気通路9毎に取り付けている。これらのニップル17は、吸気マニホールド7内に形成した潤滑油通路18を介して各吸気通路9における燃料噴射装置11の燃料噴射部より下流側の部位に連通するとともに、潤滑油供給管19〜24を介して後述する潤滑油ポンプ25に連通している。
【0021】
前記吸気通路9毎に設けた計6個の前記スロットル弁10は、吸気マニホールド7の船外機右側においてリンク機構(図示せず)を介して互いに連結し、全てのスロットル弁10が同時にかつ同一開度だけ開閉するように構成している。また、吸気通路9にそれぞれ設けた計6個の燃料噴射装置11は、吸気マニホールド7の船外機左側に全て配設し、上下方向に延びる燃料レール26に燃料入口をそれぞれ接続している。
【0022】
前記燃料噴射装置11に燃料を供給する燃料供給装置は、図1に示すように、前記カウリング2内に船体側の主燃料タンク27とは別に副燃料タンクとしてのベーパーセパレータタンク28を配設し、燃料を、低圧燃料ポンプ29によって前記主燃料タンク27から燃料フィルター30を介してベーパーセパレータタンク28に送り、さらに、ベーパーセパレータタンク28からペーバーセパレータタンク28内の高圧燃料ポンプ31によって前記燃料レール26の下端部に圧送するように構成している。燃料は、このように燃料レール26に圧送されることにより、燃料噴射時期(燃料噴射装置11の開弁時)に燃料噴射装置11から吸気通路9中に噴射される。
【0023】
前記燃料レール26の上端部は、燃料噴射装置11に流入せずに残った余剰分を戻すために、燃料戻り管32および差圧式プレッシャーレギュレータ33を介してベーパーセパレータタンク28に連通している。すなわち、この燃料供給装置は、ベーパーセパレータタンク28より下流側に燃料レール26を介して燃料を循環させる循環通路を設けている。また、前記差圧式プレッシャーレギュレータ33は、燃料噴射装置11に圧送される燃料の圧力を吸気負圧に応じて制御するためのものであり、従来周知の構造のものを採用してベーパーセパレータタンク28の上部に取り付けてある。このプレッシャーレギュレータ33の基準圧力室(図示せず)は、前記吸気マニホールド7の負圧導出用ニップル15に連通している。
【0024】
前記ベーパーセパレータタンク28は、内部に燃料を溜めて燃料中の気泡を分離させる構造を採っており、内部の気室を前記吸気マニホールド7の負圧導出用ニップル15に連通させている。また、ベーパーセパレータタンク28内に配設した高圧燃料ポンプ31は、ハウジング内にポンプ部とともに設けたモータ部に燃料が通る構造のものを採用している。
【0025】
前記吸気マニホールド7の上流側に取り付けた吸気サイレンサ8は、その内部に各吸気通路9で共通の吸気膨張室(図示せず)を形成している。前記吸気膨張室の底部は、吸気マニホールド7の前記負圧導出用ニップル16に連通させている。
【0026】
次に、このエンジン1の潤滑系の構成について説明する。
前記潤滑油ポンプ25は、図1に示すように、クランクケース5の側部に取り付け、クランク軸3が駆動源となるように構成している。この潤滑油ポンプ25は、下側の吸入部に潤滑油吸入管34を接続し、上側の吐出部に図2(b)に示すように7本の吐出管25aを設けてこれらの吐出管25aに前記潤滑油供給管19〜24と副供給管35を接続している。前記潤滑油吸入管34は、エンジン1のシリンダ部分の船外機左側に配設した潤滑油タンク36に接続し、副供給管35は、前記ベーパーセパレータタンク28の底部に接続している。
【0027】
そして、この潤滑油ポンプ25は、潤滑油吸入管34から吸引した潤滑油を潤滑油供給管19〜24と副供給管35に均等に分配して吐出するように構成している。この参考例では、副供給管35を介して潤滑油をベーパーセパレータタンクに供給する系によって、燃料系に潤滑油の一部を供給する潤滑油供給系が構成されている。
【0028】
このように構成した潤滑油ポンプ25を備えた潤滑油供給装置によれば、エンジン1を運転しているときには潤滑油ポンプ25が潤滑油を潤滑油供給管19〜24および副供給管35に吐出するため、潤滑油が吸気マニホールド7の潤滑油通路18とベーパーセパレータタンク28の両方に供給される。潤滑油供給量は、潤滑油ポンプ25がクランク軸駆動式のものであることから、エンジン回転数に応じて増減する。なお、エンジン運転時には低圧燃料ポンプ29および高圧燃料ポンプ31が燃料供給を行うことにより、燃料噴射装置11から吸気通路9内に燃料が噴射される。
【0029】
前記潤滑油通路18に供給された潤滑油は、ここから吸気通路9内に噴出されて吸気通路9内を流れる吸気および燃料とともにリード弁装置6に流入する。また、ベーパーセパレータタンク28に供給された潤滑油は、ベーパーセパレータタンク28内の燃料中に混入し、高圧燃料ポンプ31によって燃料噴射装置11に圧送されて燃料とともに吸気通路9内に噴射される。すなわち、潤滑油ポンプ25から吐出されてエンジン1に流入する潤滑油のうち一部が燃料系を通り、残部が吸気マニホールド7の潤滑油通路18を通ることになる。
【0030】
潤滑油の一部が燃料系を通ることにより、高圧燃料ポンプ31のモータ部や燃料噴射装置11において磁性体として用いる鉄系材料製部材が潤滑油に触れ、油膜によって覆われる。このため、燃料系中に例えば主燃料タンク27の燃料注入口から水が侵入したとしても、この水が前記鉄系材料製部材に直接触れるのを阻止できる。
【0031】
また、潤滑油の残部を吸気マニホールド7内の吸気通路9に潤滑油通路18を介して直接供給することにより、エンジン回転数が急激に増減しても潤滑油供給量を応答性よく増減させることができる。これは、エンジン回転数が増減することにより潤滑油ポンプ25の吐出量も増減するので、吸気量および燃料噴射量が変化する部位(スロットル弁10や燃料噴射装置11の燃料噴口)の近傍にエンジン回転数に適合した流量をもって潤滑油を噴出させることにより、吸気および燃料が増減するときに時間差が少ない状態で潤滑油も増減するからである。
【0032】
第2の参考技術
燃料系に潤滑油を供給するに当たっては、図3に示すように、吸気マニホールドに直接供給する潤滑油の一部を使用する形態を採ることもできる。
図3は吸気通路毎の潤滑油供給系を吸気マニホールド側とベーパーセパレータタンク側とに分岐させた他の参考例を示す図である。同図において前記図1および図2で説明したものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0033】
図3に示す潤滑油ポンプ25は、吐出部に設ける吐出管25aを6本とし、これらの吐出管25aに吸気通路毎の潤滑油供給管19〜24を接続している。また、これらの潤滑油供給管19〜24は、それぞれ途中に分岐管41を接続し、分岐管41にも潤滑油が供給されるように構成している。そして、6本の分岐管41を1本の副供給管42に接続してこの副供給管42をベーパーセパレータタンク28に接続している。
【0034】
この構成を採ることにより、前記第1の参考技術の構成に較べて燃料系に供給する潤滑油の供給量が増大するので、燃料系に設けた鉄系材料製部材の腐食防止効果が高くなる。
【0035】
本発明の実施の形態
本発明に係る潤滑油供給装置の実施の形態を図4によって詳細に説明する。
図4は2個の潤滑油ポンプを用いて吸気マニホールドと燃料系に潤滑油を供給する本発明の実施の形態を示す図である。同図において前記図1および図2で説明したものと同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0036】
図4に示す潤滑油ポンプ25は、吐出部に6本の吐出管25aを設けてこれらの吐出管25aに潤滑油供給管19〜24を接続している。ベーパーセパレータタンク28に潤滑油を供給するに当たっては、前記潤滑油ポンプ25とは別個に設けた副潤滑油ポンプ43を使用している。
【0037】
前記副潤滑油ポンプ43は、潤滑油ポンプ25と同様にエンジン1のクランクケース5に取り付けてあり、クランク軸3で駆動する構造を採っている。また、この副潤滑油ポンプ43の下側の吸入部は、副潤滑油吸入管44を介して前記潤滑油タンク36に連通させ、上側の吐出部は、1本の吐出管43aを設けてこれに接続した副供給管45を介してベーパーセパレータタンク28に連通させている。なお、前記潤滑油ポンプ43としては、クランク軸3で駆動する機械式のものの他に、電動式のものを採用することもできる。
【0038】
このように2個の潤滑油ポンプ25,43を使用する構成を採ることにより、吸気マニホールド7内の吸気通路9に直接供給する潤滑油の供給量と、燃料系に供給する潤滑油の供給量とを個別に制御できる。
【0039】
なお、上述した実施の形態では、燃料系に潤滑油を供給するに当たってベーパーセパレータタンクを供給先としたが、潤滑油の供給先はベーパーセパレータタンクより上流側の燃料系であればどの部位に供給しても同等の効果が得られる。また、上述した実施の形態では、燃料噴射装置11を吸気マニホールド7に設けた例を示したが、燃料噴射装置11の取付け位置は適宜変更することができる。例えば、燃焼室に燃料噴射装置11によって燃料を直接噴射する構成を採ることもできる。この構成でも前記実施の形態と同等の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンの潤滑油供給装置によれば、燃料系の鉄系材料製部材が潤滑油に触れることによりこれが油膜によって覆われるから、潤滑油によって前記鉄系材料製部材の腐食防止を図ることができる。しかも、吸気マニホールド内の吸気通路に直接供給した潤滑油は、この吸気通路中を流れる吸気および燃料とともにエンジンに流入するから、エンジンに流入する潤滑油の流量をエンジンの回転変動に応じて応答性よく増減できる。
【0043】
また、本発明によれば、吸気マニホールド内の吸気通路へ供給する潤滑油と、燃料系に供給する潤滑油のそれぞれの供給量を個別に制御できる。
さらに、本発明の構成を採ることにより、一方の潤滑油ポンプとして電動式のものを使用できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考となる潤滑油供給装置を装着した船外機用エンジンの側面図である。
【図2】 吸気マニホールドを示す図である。
【図3】 他の参考例を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
7…吸気マニホールド、9…吸気通路、11…燃料噴射装置、19〜24…潤滑油供給管、25…潤滑油ポンプ、28…ベーパーセパレータタンク、31…高圧燃料ポンプ、35,42,45…副供給管。
Claims (1)
- 吸気マニホールド内の吸気通路に潤滑油ポンプによって潤滑油を供給する船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンの潤滑油供給装置において、前記潤滑油ポンプを複数設け、これらの潤滑油ポンプのうち少なくとも1つの潤滑油ポンプによって前記吸気通路に潤滑油を供給し、他の潤滑油ポンプを用いて燃料系に潤滑油の一部を供給する潤滑油供給系を構成してなり、前記燃料系は、船体側の主燃料タンクと、船外機側の副燃料タンクとを備え、この副燃料タンク内に燃料を燃料噴射装置側へ圧送する高圧燃料ポンプが設けられていることを特徴とする船外機用燃料噴射式2サイクルエンジンの潤滑油供給装置。
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JPH09158707A (ja) | 1997-06-17 |
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