JP3747337B2 - Tableware cleaning and sterilization method and apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の利用分野】
本発明は塩化ナトリウムなどの塩化物塩を含む水を電解して得たアルカリ水と酸性水を利用して食器の洗浄と殺菌を行う食器洗い方法及びこの方法を実施する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食器の洗浄には各種の洗剤が使用されている。この種の洗剤は洗浄処理後の排水にいろいろな有害物質が残留しているため、特に、ホテル、大型レストランなど大量の食器を洗浄するところでは環境汚染の公害問題をおこしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の第1の目的は、環境及び人体に害がなく、しかも、洗浄・殺菌効果が高い食器の洗浄・殺菌方法を提供することにある。
【0004】
また、本発明の他の目的は、上記の洗浄・殺菌方法を実施するための食器洗い装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の第1の目的を達成するために、本発明の一つの食器洗浄・殺菌方法は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を有隔膜電解槽でpH10〜12.5の強アルカリ水と酸性水に電解し、得られた前記強アルカリ水で食器の第1次洗浄を行うとともに、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を無隔膜電解槽で電解して得たpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水で前記食器の第2次殺菌洗浄を行うことを特徴とする。
【0006】
上記の第1の目的を達成するための本発明の他の食器洗浄・殺菌方法は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を有隔膜電解槽でpH10〜12.5の強アルカリ水と酸性水に電解するとともに、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を無隔膜電解槽で電解して得た水と、前記有隔膜電解槽で生成された酸性水と、水道水などの原水とを混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を調整し、前記pH10〜12.5の強アルカリ水で食器の第1次洗浄を行うとともに、前記次亜塩素酸殺菌水で前記食器の第2次殺菌洗浄を行うことを特徴とする。
【0007】
上記の第1の目的を達成するための本発明のさらに他の食器洗浄・殺菌方法は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を有隔膜電解槽でpH10〜12.5の強アルカリ水と酸性水に電解するとともに、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水と有隔膜電解槽で生成された前記酸性水との混合水を無隔膜電解槽で電解して得た水に、有隔膜電解槽で生成された前記酸性水および/又は水道水などの原水を混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を調整し、前記強アルカリ水で食器の第1次洗浄を行うとともに、前記次亜塩素酸殺菌水で前記食器の第2次殺菌洗浄を行うことを特徴とする。
【0012】
上記の食器洗浄・殺菌方法において、さらに好ましくは、電解槽の陽極室で生成された酸性水の一部または全部を、塩素発生電極を使用した電解槽で電解し、これにより前記酸性水に塩素が供給されるようにしてもよい。
【0014】
有隔膜電解槽の陰極室と陽極室に給水される水は、前記塩化物塩及び/又は水に溶けてアルカリ性を示す化合物の成分又は濃度を異ならせて電気分解してもよい。
【0015】
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の一つの食器洗浄・殺菌装置は、食器を入れて洗浄・殺菌する食器洗浄槽と、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を含む水、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物とを含む水を電解してアルカリ水と酸性水を生成し、各々の吐水管から各別に排出する連続式電解水生成装置と、前記電解水生成装置のアルカリ水吐水管から前記食器洗い洗浄槽に配管され、前記電解水生成装置で生成されたアルカリ水を食器洗い洗浄槽に供給するアルカリ水配管系と、前記電解水生成装置の酸性水吐水管とアルカリ水吐水管に接続され、前記電解水生成装置から排出される酸性水とアルカリ水を混合して次亜塩素酸殺菌水を生成する調合部と、この調合部から食器洗浄槽に配管され、前記次亜塩素酸殺菌水を洗浄槽に供給する殺菌水配管系と、を有している。
【0016】
上記第2の目的を達成するための本発明の他の食器洗浄・殺菌装置は、食器を入れて洗浄・殺菌する食器洗浄槽と、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を添加した水とを電解してアルカリ水と酸性水を生成し、各々の吐水管から各別に排出する連続式電解水生成装置と、前記電解水生成装置のアルカリ水吐水管から前記食器洗い洗浄槽に配管され、前記電解水生成装置で生成されたアルカリ水を食器洗い洗浄槽に供給するアルカリ水配管系と、前記電解水生成装置の酸性水吐水管から食器洗浄槽に配管され、前記次亜塩素酸殺菌水を洗浄槽に供給する殺菌水配管系と、を有している。
【0017】
これら食器洗浄・殺菌装置の前記連続式電解水生成装置はさらに、酸性水吐水管に、塩素発生電極を使用した電解槽を介装し、前記電解水生成装置から生成された電解酸性水に塩素が供給されるようにしてもよい。
【0018】
また、上記の装置に使用する食器洗浄槽は、食器を搬送する搬送手段と、搬送手段の搬送系路上流に臨むアルカリ水ノズルと、アルカリ水ノズルの下方に設けられたアルカリ水貯溜室と、搬送系路下流に臨む次亜塩素酸殺菌水ノズルと、この殺菌水ノズルの下方に設けられた次亜塩素酸殺菌水貯溜室と、アルカリ水貯溜室からの排水と次亜塩素酸殺菌水貯溜室からの水を混合中和して排水する排水回路とを有するのがより好ましい。
【0019】
さらに好ましくは、食器洗浄槽のアルカリ水貯溜室からアルカリ水ノズルのアルカリ水回路に循環回路を接続してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の食器洗浄・殺菌方法の基本的な実施の形態(請求項1)は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物とを添加した水を有隔膜電解槽で電解した水を含むpH10〜12.5、好ましくは、pH11.5〜12.5の強アルカリ水で食器の第1次洗浄を行うとともに、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を電解して得た水を含むpH3〜7.5、好ましくはpH4〜7の次亜塩素酸殺菌水で前記食器の第2次殺菌洗浄を行うものである。
【0021】
上記により電解生成したpH10〜12.5の強アルカリ水は、油落し洗浄に優れた効果があり、また、上記により電解生成したpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水は、水中の遊離残留塩素の80%〜100%が次亜塩素酸(HClO)の形で存在するので強い殺菌力がある。従って、上記の強アルカリ水で第1次洗浄を行った後、上記の次亜塩素酸殺菌水で第2次洗浄を行うと効率が良く、しかも、洗浄排水による環境汚染の少ない食器の洗浄・殺菌ができる。
【0022】
本発明の食器洗浄に使用される上記pH10〜12.5の強アルカリ水は、例えば下記の方法によって生成することができる。
(1)塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水(塩化物塩水溶液)を有隔膜電解槽で電解し、陰極室にpH10〜12.5の強アルカリ水を生成させる方法。
(2)塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物(例えば、メタケイ酸ナトリウムなどのポリケイ酸塩、ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物塩、又はこれらの二種以上の混合物など)とを添加した水を有隔膜電解槽で電解し、陰極室にpH10〜12.5の強アルカリ水を生成させる方法。
(3)塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物添加した水を有隔膜電解槽で電解し、得られた陰極室の電解アルカリ水に前記に水に溶けてアルカリ性を示す化合物を添加してpH10〜12.5の強アルカリ水に調合する方法。
【0023】
他方、上記pH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を調整する方法には、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を含む水を無隔膜電解処理をして得た水を使用する場合と、有隔膜電解処理によって得た酸性水を使用する場合がある。
【0024】
このうち、無隔膜電解処理をして得た水を使用してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を調整する方法にはさらに以下のような種々の実施形態がある。
第1は、請求項1のように、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を無隔膜電解槽で電解してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を得る方法である。
【0025】
第2は、請求項2のように、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水を無隔膜電解槽で電解して得た水に、前記有隔膜電解槽でpH10〜12.5の強アルカリ水を生成する際に同時に生成される酸性水と、水道水などの原水を混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を調合する方法である。
この方法は、次亜塩素酸殺菌水のpH調整が容易になり、且つ、前記強アルカリ水生成時の酸性水を利用するので水の無駄がなくなるという利点がある。
【0026】
第3は、請求項3のように、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水、又はこれら塩化物塩と、水に溶けてアルカリ性を示す化合物とを添加した水を有隔膜電解槽でpH10〜12.5の強アルカリ水と酸性水に電解するとともに、少なくとも塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水と、前記有隔膜電解槽で強アルカリ水を生成する際に同時に生成される酸性水との混合水を無隔膜電解槽で電解して得た水に、さらに水道水などの原水を混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を調合する方法である。この場合の変形例として、無隔膜電解した水に、水道水などの原水を混合するほか、さらに、前記有隔膜電解によって得た酸性水の一部を混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調合してもよい。
【0027】
次に、有隔膜電解処理によって得られる陽極側の電解水を使用してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成する方法には、例えば、次の方法がある。
(1)塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水又は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩と水に溶けてルカリ性を示す化合物を添加した水を有隔膜電解槽で電解して陰極室側にアルカリ水を生成すると同時に、陽極室側にpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成する方法。
(2)塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩を添加した水又は、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩と水に溶けてアルカリ性を示す化合物を添加した水を有隔膜電解槽で電解して陰極室側にアルカリ水を生成するとともに、陽極室側に生成される電解水に前記陰極室に生成されたアルカリ水の一部を添加してpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調整する方法。
なお、上記(1)、(2)のいずれの場合も、有隔膜電解槽での電解の際に生成される陰極室側のアルカリ水は、電解の時点でpH10〜12.5に生成してもよく、また、陰極室から生成された電解後の水に前記水に溶けてアルカリ性を示す化合物を添加してpH10〜12.5の強アルカリ水に調整してもよい。
【0028】
このように、本発明の洗浄・殺菌方法において、有隔膜電解槽によって油落し用の強アルカリ水と殺菌用の次亜塩素酸殺菌水を同時に生成するには上記(1)、(2)の方法があるが、(1)の方法がより有利である。その理由は、(2)の場合は、有隔膜電解槽で生成したアルカリ水の一部が次亜塩素酸殺菌水の調整のために消費されるため、洗浄用の強アルカリ水と殺菌用の次亜塩素酸水の生成流量比率が変化してしまい、設定した流量比で食器の強アルカリ水洗浄と次亜塩素酸水による殺菌を行いたい場合に不都合が生ずるのに対し、上記(1)の場合は、主として、塩化カリウムなどの塩化物塩に加えて、さらに、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を添加して有隔膜電解することにより、陽極室にはじめからpH3〜7.5の次亜塩素酸を生成し、これにより、流量比率を変化させないで、目的のpHの水を供給できるからである。
【0029】
上記の有隔膜電解処理は、塩化物塩又は塩化物塩と水に溶けてアルカリ性を示す化合物を添加した水を、電解槽の両電極室の供給水に添加して電解してもよいが、陽極室だけに上記の薬液添加水を導入し、陰極室には水道水などの普通の水を導入して電解してもよい。
【0030】
上記各々の洗浄・殺菌方法において、水に溶けてアルカリ性を示す化合物の好ましい例としては、メタケイ酸ナトリウムなどのポリケイ酸塩、ケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化物塩、又はこれらの二種以上の混合物を挙げることができる。これらの化合物は食品への添加が認められており、食器類の洗浄殺菌に使用しても害のないものである。
【0031】
次に、添付図面を参照して本発明の食器洗浄・殺菌装置を説明する。
図1は本発明による食器洗浄・殺菌装置の一つの実施形態を示すもので、特に、請求項5及び7の方法の実施に用いられる装置を例示している。すなわち、図1の食器洗浄・殺菌装置は、洗浄対象の食器等を入れて洗浄・殺菌を行う食器洗浄槽1と、この食器洗浄槽1に供給されるpH10〜12.5の強アルカリ水とpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成する連続式電解水生成装置2と、この電解水生成装置2の電解槽10で電解される水に、前記塩化物塩、又は塩化物塩と水に溶けてアルカリ性を示す化合物を添加するための溶液タンク7と、連続式電解水生成装置2で生成された強アルカリ水を前記食器洗浄槽1に供給するアルカリ水配管系3と、前記電解水生成装置2で生成された酸性水と前記アルカリ水を混合して次亜塩素酸殺菌水に調製する調合部4と、この調合部4から前記食器洗浄槽1に次亜塩素酸殺菌水を供給する殺菌水配管系5を備えている 。
【0032】
図1の連続式電解水生成装置2は、異極性の電極11、12間を電解隔膜13で一対の電極室14、15に仕切った有隔膜電解槽10を使用し、給水管6からの水に溶液タンク7からの塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの塩化物塩、又はこれら塩化物塩と水に溶けてアルカリ性を示す化合物または溶液を添加した水を有隔膜電解槽10の一側から導入して電解し、生成したアルカリ水と酸性水を一対の吐水管路8、9から各別に排出するようになっている。
【0033】
図1の実施形態では、溶液タンク7からの前記溶液を給水管6の共通本管に接続して有隔膜電解槽10の両電極室14、15に前記薬液添加水(薬液水溶液)を給水するようになっているが、溶液タンク7の配管を陽極室14の給水支管に接続して前記薬液添加水が陽極室14だけに供給され、陰極室15には水道水などの通常の水が給水されるようにしてもよい。
【0034】
有隔膜電解槽10が、電極の極性を交互に逆転して電解を行う逆電式電解槽である場合は一対の吐水管路8、9に流路切換弁37を介装し、有隔膜電解槽10の電極の極性を切換えたときに吐水管路8、9の流路が切換わるようにする。
【0035】
電解水生成装置2のアルカリ水吐水管路8には流量調整弁16、アルカリ水タンク17等を介装したアルカリ水配管系3が接続され、その先端は前記食器洗浄槽1に配管されている。
【0036】
他方、電解水生成装置2のアルカリ水吐水管路8と酸性水吐水管9には、アルカリ水吐水管路8から分岐させた支管路8’を介して、アルカリ水吐水管路8の水の一部を酸性水吐水管路9の水に混合し、これにより、次亜塩素酸殺菌水を調製する調合部4が接続されている。
図1の実施例は、調合部4のアルカリ水支管路8´と酸性水吐水管路9の合流部上流側に流量調整弁18、19を設け、両管路8、9の流量調整ができるようにするとともに、合流部下流側に、混合調製したpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水のタンク20を設けてある。
【0037】
次亜塩素酸殺菌水調合部4のタンク20と食器洗浄槽1の間には、調合した次亜塩素酸殺菌水を前記食器洗浄槽1に供給するための殺菌水配管系5が配管されている。
【0038】
食器洗浄槽1は食器21を乗せて移動させるベルトコンベア等の搬送手段22を内蔵しているとともに、前記アルカリ水配管系3の先端のアルカリ水ノズル23と前記殺菌水配管系5の先端の殺菌水ノズル24が搬送手段22上の食器21に向くようにして組み付けられている。
【0039】
図の実施例では、アルカリ水配管系3の先端のアルカリ水ノズル23は食器洗浄槽1の搬送手段22の上流側に向け取付けられており、このアルカリ水ノズル23の下方にアルカリ水貯溜室25が設けられている。
また、殺菌水配管系5の先端の殺菌水ノズル24は食器洗浄槽1の搬送手段22の下流側に向けて取付けられており、この殺菌水ノズル24の下方に殺菌水貯溜室26が設けらている。
【0040】
アルカリ水貯溜室25と殺菌水貯溜室26はそれぞれドレン27への排水管28、29を備えているとともに、これら両貯溜室25、26の排水管28、29を中和合流槽30に合流させ、ドレン27への排水が中和され、好ましくは中性となって排水されるようにしてある。
尚、排水管28、29からの排水は図のようにオーバフロー部材36を介して排出されるようにしてある。
【0041】
図の実施例ではアルカリ水配管系3はアルカリ水貯溜室25に連通する枝管31を有し、アルカリ水がアルカリ水貯溜室25にも供給されるようにしてある。また、アルカリ水貯溜室25からアルカリ水ノズル23に連通する循環回路32を設け、アルカリ水貯溜室25のアルカリ水が再利用されるようにしてある。
【0042】
アルカリ水配管系3及び殺菌水配管系5は、図のように、食器洗浄槽1になるべく近い位置にヒータ33を設け、水温を60゜〜80゜C程度に加温して供給するのが望ましい。
【0043】
図1の食器洗浄・殺菌装置は、本願請求項5、7のように、電解生成されたアルカリ水の一部を電解生成酸性水に混合してpH3〜7.5の次亜塩素酸水を調整する場合に使用されるもので、このために前記調合部4を備えている。
他方、図2の装置は、本願請求項4及び6のように、電解アルカリ水の一部を酸性水に混合しないで、電解により直接pH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成し、この次亜塩素酸殺菌水を食器洗浄槽1に供給して第2次殺菌洗浄に供するものである。このため、図1の装置から調合部4を取り除いたもので、その他の構成は図1と同様である。
【0044】
図3は、本発明による食器洗浄・殺菌装置における電解水生成装置のさらに別の実施形態を示すもので、この電解水生成装置は、有隔膜電解槽10の酸性水吐水管9に塩素発生電極11´、12´を電解電極とする無隔膜の塩素発生電解槽38を介装し、酸性水吐水管9の酸性水に塩素を発生させるようにしたものである。塩素発生電極の材質としては、例えば、チタンに白金とイリジウムをコーティングしたものが挙げられる。この電極材質は、陰極・陽極両用に使用できるので、所望時間毎に印加電圧の極性を逆転して使用してもよい。
【0045】
塩素発生電極は酸性水吐水管9の酸性水全部を通して塩素発生電解を行ってもよいが、図3のように、流量比率調節弁39を介したバイパス40に塩素発生電解槽38を配設し、流量比率調節弁39により、酸性水吐水管9の酸性水の一部を塩素発生電解槽38で電解し、得られた塩素補給酸性水を塩素補給をしない酸性水に混合してもよい。
【0046】
必要により、アルカリ水吐水管8から酸性水吐水管9に水の分配管路41を配管し、アルカリ水の一部を酸性水に混合するようにしてもよい。
【0047】
なお、図は省略したが、アルカリ水吐水管8と酸性水吐水管9の先端は図1、図2と同様に、食器洗浄槽1に供給される。
【0048】
図3のように、酸性水吐水管9に塩素発生電解槽38を設け、前記有隔膜電解槽10の陽極室14から排出される酸性水の全部又は一部に塩素を発生させると、殺菌水の次亜塩素濃度を安定させるのに役立つほか、塩素発生電極11´、12´による電解で酸性水のpH値が上昇するのでpH4程度の酸性水を得やすくなる。
【0049】
尚、電解生成したアルカリ水と酸性水の混合手段は比率バルブ、ポンプ(好ましくは定量ポンプ)、オリフィスその他公知のいかなる方法を用いてもよい。
【0050】
図4は、本発明の食器洗浄・殺菌に使用するpH10〜12.5の強アルカリ水とpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を各種の方法で調製できる連続通水式の電解水生成装置を示すものである。
この電解水生成装置2は、有隔膜電解槽10と、無隔膜電解槽42と、前記塩化物塩、又はこれら塩化物塩と前記水に溶けてアルカリ性を示す化合物の水溶液を供給する薬液タンク7を備えている。
【0051】
有隔膜電解槽10は、給水管6から供水される水に薬液タンク7からの前記薬液を添加して電解し、陰極室に通じるアルカリ水吐管8から電解アルカリ水を排出し、陽極室に通じる酸性水吐水管9から電解酸性水を排出する。
【0052】
無隔膜電解槽42は、前記塩化物塩を添加した水(塩化物塩水溶液)を電解して次亜塩素酸水を排出するとともに、給水管6から分岐した給水枝管43がバルブ44を介して無隔膜電解槽42の排水側の混合室45に接続されている。
【0053】
また、有隔膜電解槽10の酸性水吐水管9は、酸性水タンク46を経由し、前記無隔膜電解槽42の給水側と排水側混合室45にバルブ47、48を介して接続されている。
【0054】
かくして、図4の電解水生成装置2は、請求項1のように、有隔膜電解槽10の陰極室に生成されるpH10〜12.5の強アルカリ水を食器の洗浄水として供給するとともに、無隔膜電解槽42から生成されるpH3〜7.5の次亜塩素酸水を前記食器の殺菌水として供給することができる。
【0055】
また、有隔膜電解槽10の陰極室でpH10〜12.5の強アルカリ水を生成するとともに、無隔膜電解槽42の給水側及び/又は排水側混合室45に、給水管6からの原水もしくは前記有隔膜電解槽10で生成した酸性水を選択的に給水して請求項2及び3の各方法によるpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を生成ことができる。
【0056】
さらに、有隔膜電解槽10だけを使用して、陰極室からpH10〜12.5強アルカリ水を供給するとともに、陽極室からpH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水を供給することができる。
【0057】
なお、有隔膜電解槽10で生成した酸性水の一部はタンク46から食器洗浄槽1の強アルカリ水洗浄後の排水に混合して中和液として利用することができる。
【0058】
図4に示すように、無隔膜電解槽42の給水側にpH調整液タンク49から塩酸などの無機酸又は水酸化物塩の溶液をpH調整液として添加してもよい。
【0059】
尚、図中、Pはポンプ、34は逆止弁、35はバルブを示している。
【0052】
【実施例】
次に、電解槽10で生成したアルカリ水と酸性水を混合して次亜塩素酸殺菌水に調製する実施例を以下に示す。
実施例1
食器洗浄槽1にアルカリ水と殺菌水を1対1の割合で供給するときは、電解槽10からpH11のアルカリ水4リットルとpH2.5の酸性水が生成されるようにするとともに、生成されたアルカリ水4リットルのうち1リットルを酸性水に混合すると、pH5の次亜塩素酸殺菌水3リットルが調製され、食器洗浄槽1にpH11のアルカリ水とpH5の殺菌水が3リットルづつの割合で供給される。
【0060】
実施例2
食器洗浄槽1にアルカリ水と殺菌水を1対2の割合で供給するときは、電解槽10からpH11のアルカリ水3リットルとpH2.5の酸性水3リットルが生成されるようにするとともに、生成されたアルカリ水3リツトルのうち1リットルを酸性水に混合すると、pH4の次亜塩素酸殺菌水4リットルが調製され、食器洗浄槽1にpH11のアルカリ水2リットルとpH4の殺菌水4リットルが1対2の割合で供給される。
【0061】
次に、本発明による上記実施例の作用を説明する。
塩化ナトリウム等を添加した水を電解槽10で電解することにより、pH10〜12.5のアルカリ水とpH2〜3の酸性水が生成され、アルカリ水は食器洗浄槽1の搬送手段22上流側に供給され、食器の1次洗浄が行われる。
【0062】
他方、電解槽10から生成された酸性水は前記アルカリ水の一部と合流混合されて、pH3〜7.5の次亜塩素酸殺菌水に調製された後、食器洗浄槽1の搬送手段22下流側に供給され、前記食器の2次の洗浄・殺菌が行われる。
【0063】
【効果】
本発明は電解により生成した強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水を使用して食器の洗浄・殺菌を行うので、洗浄排水に有害な物質が残らない。従って、洗剤を使用する従来の方法に比較して洗浄排水による環境汚染が著しく改善される。
【0064】
pH10〜12.5、特に、pH11以上の強アルカリ水は食器の油落しに顕著な洗浄効果があり、pH3〜7.5、特に、pH4〜7の次亜塩素酸水は殺菌効果が優れている。また、電解水生成装置で前記強アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水を同時に生成して供給するので効率のよい食器の洗浄・殺菌効果が得られる。
【0065】
従来、アルカリ水専用電解水生成装置から排水される酸性水は不要なものとして捨てられていたが、本発明では酸性水が次亜塩素酸殺菌水の生成に利用されるので水に無駄がなく、経済的である。
【0066】
アルカリ水と次亜塩素酸殺菌水の利用済み排水が混合中和されるので、排水を中性にして、次亜塩素酸がなくなるくらいに濃度を調整してドレンへ排水することができる。
【0067】
塩化ナトリウム等の塩化物塩に加えて、水に溶けてアルカリ性を示す化合物を使用することにより、一次洗浄用の強アルカリ水と2次洗浄・殺菌用の次亜塩素酸殺菌水を所定の流量比率で確保することが可能になる。
【0068】
電解生成した酸性水に塩素を発生させることにより、殺菌水の次亜塩素酸濃度が安定し、また、次亜塩素酸殺菌水のpHをpH3〜7.5に上げやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の食器洗浄・殺菌装置の一実施形態を示す概略構成図
【図2】 本発明の食器洗浄・殺菌装置の他の実施形態を示す概略構成図
【図3】 本発明による食器洗浄・殺菌装置の他の実施形態の要部(電解水生成装置)を示す略構成図
【図4】 本発明による食器洗浄・殺菌装置に使用する他の電解水生成装置の略構成図
【符号の説明】
1…食器洗浄槽、
2…電解水生成装置、
3…アルカリ水配管系、
4…調合部、
5…殺菌水配管系、
6…給水管、
7…溶液タンク、
8…アルカリ水吐水管路、
9…酸性水吐水管路、
11、12…電極、
11´、12´…塩素発生電極、
13…電解隔膜、
14、15…電極室、
16、18、19…流量調整弁、
17…アルカリ水タンク、
20…次亜塩素酸殺菌水タンク、
21…食器、
22…搬送手段、
23…アルカリ水ノズル、
24…殺菌水ノズル、
25…アルカリ水貯溜室、
26…殺菌水貯溜室、
27…ドレン、
28、29…排水管、
30…中和合流槽、
31…枝管、
32…循環回路、
33…ヒータ、
36…オーバーフロー部材、
37…流路切換弁、
38…塩素発生電解槽、
39…流量比率調節弁、
40…バイパス、
41…分配管路、
42…無隔膜電解槽
43…給水枝管
44、47、48…バルブ
45…混合室
46…酸性水タンク
49…pH調整液タンク[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a dishwashing method for washing and sterilizing dishes using alkaline water and acidic water obtained by electrolyzing water containing a chloride salt such as sodium chloride, and an apparatus for carrying out this method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various detergents are used for washing dishes. Since this type of detergent has various harmful substances remaining in the wastewater after the cleaning treatment, it causes environmental pollution problems especially when washing large quantities of tableware such as hotels and large restaurants.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, a first object of the present invention is to provide a method for cleaning and sterilizing tableware that is harmless to the environment and the human body and that has a high cleaning and sterilizing effect.
[0004]
Another object of the present invention is to provide a dishwashing apparatus for carrying out the above washing and sterilizing method.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the first object described above, one dishwashing / sterilizing method of the present invention adds chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride. The water Electrolyze strong alkaline water and acidic water having a pH of 10 to 12.5 in a diaphragm electrolytic cell, and first wash the dishes with the obtained strong alkaline water, and at least chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride. The tableware is subjected to second sterilization washing with hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 obtained by electrolyzing water added with a membrane electrolyzer.
[0006]
In another dishwashing / sterilizing method of the present invention for achieving the first object, chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride are added. The water Water obtained by electrolyzing strong alkaline water and acidic water having a pH of 10 to 12.5 in a diaphragm electrolyzer and electrolyzing water in which at least a chloride salt such as sodium chloride and potassium chloride is added in a non-diaphragm electrolyzer Then, acid water generated in the diaphragm membrane electrolytic cell and raw water such as tap water are mixed to prepare hypochlorous acid sterilizing water having a pH of 3 to 7.5, and strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5. The tableware is first cleaned and the tableware is secondly sterilized with the hypochlorous acid sterilized water.
[0007]
In yet another dishwashing / sterilizing method of the present invention for achieving the first object, chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride are added. The water Electrolyzing strong alkaline water and acidic water having a pH of 10 to 12.5 in a diaphragm membrane electrolytic cell, water added with at least a chloride salt such as sodium chloride and potassium chloride, and the acidic water generated in the diaphragm membrane electrolytic cell; The water obtained by electrolyzing the mixed water in the membrane electrolyzer is mixed with the raw water such as the acidic water and / or tap water generated in the diaphragm electrolyzer to produce hypochlorous acid having a pH of 3 to 7.5. The sterilizing water is prepared, and the tableware is first washed with the strong alkaline water, and the tableware is secondly washed with the hypochlorous acid sterilized water.
[0012]
In the above-described dishwashing / sterilizing method, more preferably, part or all of the acidic water generated in the anode chamber of the electrolytic cell is electrolyzed in an electrolytic cell using a chlorine generating electrode, whereby chlorine is added to the acidic water. May be supplied.
[0014]
The water supplied to the cathode chamber and the anode chamber of the diaphragm electrolyzer may be electrolyzed by changing the component or concentration of the compound that is dissolved in the chloride salt and / or water and exhibits alkalinity.
[0015]
In order to achieve the second object, a dishwashing / sterilizing apparatus according to the present invention includes a dishwashing tank for cleaning and disinfecting dishes and chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride. A continuous electrolyzed water generator that electrolyzes water or a water containing these chloride salts and a compound that is dissolved in water and exhibits alkalinity to produce alkaline water and acidic water, and discharges them separately from each water discharge pipe; An alkaline water piping system that is piped from the alkaline water discharge pipe of the electrolyzed water generating device to the dishwashing washing tub and supplies the alkaline water generated by the electrolyzed water generating device to the dishwashing washing tub; and A mixing unit connected to the acidic water discharge pipe and the alkaline water discharge pipe, mixing the acidic water and alkaline water discharged from the electrolyzed water generating device to generate hypochlorous acid sterilizing water, and dish washing from the mixing unit Piping to the tank Is has a sterilizing water piping system for supplying the hypochlorite sterilizing water in the washing tank.
[0016]
Another dishwashing / sterilizing apparatus of the present invention for achieving the second object described above includes a dishwashing tank for washing and sterilizing by putting in dishes, chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride, or these chlorides. A continuous electrolyzed water generating device that electrolyzes salt and water to which an alkaline compound dissolved in water is added to generate alkaline water and acidic water, and discharges the water separately from each water discharge pipe, and the electrolyzed water generation From the alkaline water discharge pipe of the apparatus to the dishwashing washing tank, from the alkaline water piping system for supplying the alkaline water generated by the electrolytic water generation apparatus to the dishwashing washing tank, and from the acidic water discharge pipe of the electrolytic water generation apparatus And a sterilizing water piping system that is piped to the dishwashing tank and supplies the hypochlorous acid sterilizing water to the washing tank.
[0017]
The continuous electrolyzed water generating device of these dishwashing / sterilizing devices is further equipped with an electrolyzer using a chlorine generating electrode in an acidic water discharge pipe, and chlorine is added to the electrolyzed acidic water generated from the electrolyzed water generating device. May be supplied.
[0018]
In addition, the dish washing tank used in the above apparatus includes a transport means for transporting tableware, an alkaline water nozzle facing upstream of the transport system path of the transport means, an alkaline water storage chamber provided below the alkaline water nozzle, Hypochlorous acid sterilizing water nozzle facing downstream of the transport system, hypochlorous acid sterilizing water storage chamber provided below the sterilizing water nozzle, drainage from the alkaline water storage chamber, and hypochlorous acid sterilizing water storage It is more preferable to have a drain circuit that mixes and neutralizes water from the chamber and drains it.
[0019]
More preferably, a circulation circuit may be connected from the alkaline water storage chamber of the dishwashing tank to the alkaline water circuit of the alkaline water nozzle.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The basic embodiment (Claim 1) of the dishwashing / sterilizing method of the present invention is to add alkaline salt by adding water containing chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride, or these chloride salts and water. First washing of tableware with strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5, preferably a pH of 11.5 to 12.5, including water obtained by electrolyzing water added with the compound shown in a diaphragm membrane electrolytic cell, and at least Secondary sterilization washing of the tableware with hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5, preferably
[0021]
The strong alkaline water of
[0022]
The strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5 used for the dishwashing of the present invention can be produced by, for example, the following method.
(1) A method of producing strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5 in a cathode chamber by electrolyzing water (an aqueous chloride salt solution) to which a chloride salt such as sodium chloride or potassium chloride is added in a diaphragm membrane electrolytic cell.
(2) Chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride and compounds that are alkaline when dissolved in water (for example, polysilicates such as sodium metasilicate, silicates such as sodium silicate, sodium hydroxide, hydroxide) A method in which strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5 is generated in a cathode chamber by electrolyzing water added with a hydroxide salt such as potassium or a mixture of two or more thereof in a diaphragm membrane electrolytic cell.
(3) Chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride, and water added with a compound that dissolves in water and exhibits alkalinity are electrolyzed in a diaphragm electrolyzer, and dissolved in the above-described electrolytic alkaline water in the cathode chamber. And adding a compound exhibiting alkalinity to prepare strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5.
[0023]
On the other hand, in the method for adjusting hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5, water obtained by subjecting water containing at least a chloride salt such as sodium chloride or potassium chloride to electrolysis with a diaphragm is used. In some cases, acidic water obtained by diaphragm membrane electrolytic treatment may be used.
[0024]
Among these, the method for adjusting hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 using water obtained by electroless membrane treatment further includes the following various embodiments.
The first is a method for obtaining hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 by electrolyzing water to which at least a chloride salt such as sodium chloride or potassium chloride is added in a diaphragm membrane electrolytic cell as in
[0025]
Secondly, as in
This method is advantageous in that the pH adjustment of hypochlorous acid sterilizing water is easy and water is not wasted because acidic water is used when the strong alkaline water is generated.
[0026]
Thirdly, as described in claim 3, water to which chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride are added, or water to which these chloride salts and a compound that is dissolved in water and exhibits alkalinity are added, is used for diaphragm electrolysis. When electrolyzing strong alkaline water and acidic water having a pH of 10 to 12.5 in a tank, and adding strong salt water such as sodium chloride and potassium chloride, and generating strong alkaline water in the diaphragm membrane electrolytic tank A method of preparing hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 by mixing raw water such as tap water with water obtained by electrolyzing mixed water with acidic water generated at the same time in a diaphragmless electrolytic cell It is. As a modified example in this case, raw water such as tap water is mixed with non-diaphragm electrolyzed water, and further, a part of acidic water obtained by the electrolysis of the diaphragm is mixed to obtain a hypochlorite having a pH of 3 to 7.5. You may mix | blend with chloric acid disinfection water.
[0027]
Next, examples of the method for producing hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 using the electrolytic water on the anode side obtained by the diaphragm membrane electrolytic treatment include the following methods.
(1) Electrolysis of water to which chloride salts such as sodium chloride and potassium chloride are added, or water to which a salt salt such as sodium chloride and potassium chloride and a compound which is dissolved in water and which shows lucality is added is electrolyzed in a diaphragm membrane electrolytic cell. Then, alkaline water is generated on the cathode chamber side, and simultaneously, hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 is generated on the anode chamber side.
(2) Electrolyze water in which a chloride salt such as sodium chloride or potassium chloride is added, or water in which a chloride salt such as sodium chloride or potassium chloride and a compound which is dissolved in water and exhibits alkalinity is added in a diaphragm membrane electrolytic cell. Then, alkaline water is generated on the cathode chamber side, and hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 by adding a part of the alkaline water generated in the cathode chamber to the electrolyzed water generated on the anode chamber side. How to adjust.
In both cases (1) and (2), the alkaline water on the cathode chamber side generated during electrolysis in the diaphragm cell is generated at a pH of 10 to 12.5 at the time of electrolysis. Alternatively, it may be adjusted to strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5 by adding a compound that exhibits alkalinity when dissolved in the water after electrolysis generated from the cathode chamber.
[0028]
Thus, in the cleaning and sterilization method of the present invention, in order to simultaneously generate strong alkaline water for oil removal and hypochlorous acid sterilized water for sterilization using a diaphragm electrolyzer, the above (1) and (2) Although there is a method, the method (1) is more advantageous. The reason for this is that, in the case of (2), a part of the alkaline water generated in the diaphragm electrolyzer is consumed for the adjustment of hypochlorous acid sterilizing water. While the ratio of the flow rate of hypochlorous acid produced changes and inconvenience arises when it is desired to wash dishes with strong alkaline water and sterilize with hypochlorous acid at the set flow rate, the above (1) In this case, in addition to chloride salts such as potassium chloride, a compound that dissolves in water and exhibits alkalinity is added to conduct electrolysis of the diaphragm, so that the pH of the anode chamber is adjusted to 3 to 7.5 from the beginning. This is because chlorous acid is generated, and thus water having a target pH can be supplied without changing the flow rate ratio.
[0029]
The diaphragm membrane electrolytic treatment may be electrolyzed by adding water added with a chloride salt or a chloride salt and a compound showing alkalinity to water supplied to both electrode chambers of the electrolytic cell. The chemical solution-added water may be introduced only into the anode chamber, and ordinary water such as tap water may be introduced into the cathode chamber for electrolysis.
[0030]
In each of the above cleaning and sterilizing methods, preferred examples of the compound that is alkaline when dissolved in water include polysilicates such as sodium metasilicate, silicates such as sodium silicate, sodium hydroxide, potassium hydroxide, and the like. Mention may be made of hydroxide salts or mixtures of two or more thereof. These compounds are approved to be added to foods and are harmless when used for cleaning and sterilizing dishes.
[0031]
Next, the dishwashing / sterilizing apparatus of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 shows one embodiment of a dishwashing and sterilizing apparatus according to the invention, in particular illustrating an apparatus used for carrying out the method of
[0032]
The continuous electrolyzed
[0033]
In the embodiment of FIG. 1, the solution from the
[0034]
When the diaphragm
[0035]
The alkaline
[0036]
On the other hand, the water in the alkaline
In the embodiment of FIG. 1, flow
[0037]
Between the tank 20 of the hypochlorous acid sterilizing
[0038]
The
[0039]
In the illustrated embodiment, the
Further, the sterilizing
[0040]
The alkaline
The drainage from the
[0041]
In the illustrated embodiment, the alkaline water piping system 3 has a
[0042]
As shown in the figure, the alkaline water piping system 3 and the sterilizing
[0043]
The tableware washing and sterilizing apparatus of FIG. 1 mixes a part of electrolyzed alkaline water with electrolyzed acidic water to produce hypochlorous acid water having a pH of 3 to 7.5, as in
On the other hand, the apparatus of FIG. 2 produces hypochlorous acid sterilized water having a pH of 3 to 7.5 directly by electrolysis without mixing a part of electrolytic alkaline water with acidic water as in
[0044]
FIG. 3 shows still another embodiment of the electrolyzed water generating apparatus in the dishwashing / sterilizing apparatus according to the present invention. This electrolyzed water generating apparatus is connected to the acidic
[0045]
The chlorine generating electrode may perform chlorine generating electrolysis through all of the acidic water in the acidic
[0046]
If necessary, a
[0047]
In addition, although illustration is abbreviate | omitted, the front-end | tip of the alkaline
[0048]
As shown in FIG. 3, when a chlorine generating
[0049]
The mixing means for electrolytically generated alkaline water and acidic water may be a ratio valve, a pump (preferably a metering pump), an orifice, or any other known method.
[0050]
FIG. 4 shows continuous water electrolyzed water that can be prepared by various methods of strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5 and hypochlorous acid sterilizing water having a pH of 3 to 7.5 used for dish washing and sterilization according to the present invention. 1 shows a generating device.
This electrolyzed
[0051]
The diaphragm
[0052]
The
[0053]
Further, the acidic
[0054]
Thus, the electrolyzed
[0055]
In addition, strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5 is generated in the cathode chamber of the
[0056]
Furthermore, using only the diaphragm
[0057]
A part of the acidic water generated in the diaphragm
[0058]
As shown in FIG. 4, a solution of an inorganic acid or hydroxide salt such as hydrochloric acid may be added as a pH adjusting solution from the pH
[0059]
In the figure, P is a pump, 34 is a check valve, and 35 is a valve.
[0052]
【Example】
Next, the Example which mixes the alkaline water produced | generated with the
Example 1
When supplying alkaline water and sterilizing water to the
[0060]
Example 2
When supplying alkaline water and sterilizing water to the
[0061]
Next, the operation of the above embodiment according to the present invention will be described.
By electrolyzing water to which sodium chloride or the like has been added in the
[0062]
On the other hand, the acidic water generated from the
[0063]
【effect】
In the present invention, strong alkaline water generated by electrolysis and hypochlorous acid sterilized water are used to clean and sterilize dishes, so that no harmful substances remain in the cleaning waste water. Therefore, environmental pollution due to the cleaning wastewater is remarkably improved as compared with the conventional method using a detergent.
[0064]
Strong alkaline water having a pH of 10 to 12.5, especially
[0065]
Conventionally, the acidic water drained from the alkaline water-dedicated electrolyzed water generating device has been discarded as unnecessary, but in the present invention, acidic water is used for the generation of hypochlorous acid sterilized water, so there is no waste of water. Is economical.
[0066]
Since the used wastewater from alkaline water and hypochlorous acid sterilized water is mixed and neutralized, the wastewater can be neutralized and drained to drain by adjusting the concentration so that hypochlorous acid is eliminated.
[0067]
In addition to chloride salts such as sodium chloride, the use of a compound that dissolves in water and exhibits alkalinity, provides strong alkaline water for primary cleaning and hypochlorous acid sterilized water for secondary cleaning and sterilization at a predetermined flow rate. It becomes possible to secure by ratio.
[0068]
By generating chlorine in the electrolytically generated acidic water, the hypochlorous acid concentration of the sterilizing water is stabilized, and the pH of the hypochlorous acid sterilizing water is easily raised to pH 3 to 7.5.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of a dishwashing / sterilizing apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic configuration diagram showing another embodiment of the dishwashing / sterilizing apparatus of the present invention.
FIG. 3 is a schematic configuration diagram showing a main part (electrolyzed water generating apparatus) of another embodiment of the dishwashing / sterilizing apparatus according to the present invention.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of another electrolyzed water generating apparatus used in the dishwashing / sterilizing apparatus according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Dishwasher,
2 ... Electrolyzed water generator,
3 ... Alkaline water piping system,
4 ... Formulation Department,
5 ... Sterilization water piping system,
6 ... Water pipe,
7 ... Solution tank,
8 ... Alkaline water discharge line,
9 ... Acidic water discharge pipe,
11, 12 ... electrodes,
11 ', 12' ... chlorine generating electrode,
13 ... Electrolytic diaphragm,
14, 15 ... electrode chamber,
16, 18, 19 ... flow control valve,
17 ... Alkaline water tank,
20 ... Hypochlorous acid sterilization water tank,
21 ... Tableware,
22 ... conveying means,
23 ... Alkaline water nozzle,
24 ... sterilizing water nozzle,
25 ... Alkaline water storage room,
26 ... sterilized water reservoir,
27 ... Drain,
28, 29 ... Drain pipe,
30 ... neutralization merging tank,
31 ... branches,
32 ... circulation circuit,
33 ... heater,
36 ... overflow member,
37 ... flow path switching valve,
38 ... Chlorine generating electrolytic cell,
39 ... Flow rate ratio control valve,
40 ... Bypass,
41 ... distribution pipe,
42 ... Non-membrane electrolytic cell
43 ... Water supply branch pipe
44, 47, 48 ... Valve
45 ... Mixing room
46 ... Acidic water tank
49 ... pH adjustment liquid tank
Claims (3)
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