JP3745140B2 - Substrate processing equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置製造用の半導体基板、液晶表示器用のガラス基板、フォトマスク用のガラス基板等の微細パターン形成用の基板(以下、「基板」という。)に処理(例えば、基板洗浄後の乾燥処理)を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、純水にて洗浄された基板を乾燥する方法として基板を回転させることにより基板に付着した純水を除去するという方法がある。図10はこのような乾燥方法を採用する基板処理装置900の構成を示す縦断面図である。
【0003】
基板処理装置900では、乾燥される基板9は保持台901上にピンにて水平姿勢(基板9の主面の法線が鉛直方向を向く姿勢)で保持され、この保持台901は矢印901Rにて示すように鉛直方向を向く軸を中心に回転する。保持台901が回転すると基板9は水平姿勢のまま回転し、基板9に付着している純水が基板9の周囲へと飛散する。これにより基板9から純水が除去されて基板9の乾燥が行われる。なお、飛散した液滴は基板9の側方周囲に設けられたカップ902に受け止められて回収される。
【0004】
また、このような基板処理装置では基板9の上側の主面に対向する位置に雰囲気遮断板903が設けられる。雰囲気遮断板903にはガス供給管904が接続されており、雰囲気遮断板903から基板9の上面に向けて矢印904Fにて示すように処理ガス(窒素ガス(N2)や窒素ガスとIPA(イソプロピルアルコール)蒸気との混合ガス等)が供給される。このような構成により、基板9が配置されるカップ902内部の雰囲気をカップ902外の大気と隔離するとともに、基板9の上面側の雰囲気を処理ガスの雰囲気に維持するようにしている。
【0005】
基板9の上面側の雰囲気を処理ガスの雰囲気に維持するのは、基板9の表面にウォーターマークが発生するのを防止するためである。ウォーターマークとは基板9上に付着している液滴が乾燥する際に基板9と大気中の酸素(O2)とが反応して生じる模様である。例えば、シリコン(Si)基板の場合では図11に示すように純水の液滴とシリコン基板との境界に大気中の酸素が作用して生じる二酸化ケイ素(SiO2)の模様がウォーターマークとなる。
【0006】
ウォーターマークが発生すると、基板9上に形成されている微細パターンの質が低下してしまったり、パーティクルが発生してしまう。そこで、従来より図10に示す構成により基板9上の雰囲気を無酸素の雰囲気に維持している。
【0007】
なお、以下の説明におけるウォーターマークは、純水より生じる模様に限定されるものではなく、他の種類の液の乾燥の際に生じる模様も含む用語として用いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来より基板9を乾燥させる際には1500〜3000rpm程度の高速で基板9を回転させている。このような高速で基板9を回転させると基板9の周辺では大きく気流が乱れ、基板9に処理ガスを供給してもカップ902と雰囲気遮断板903との間の隙間からカップ902外の大気が図10中矢印908Fにて示すようにカップ902内へと巻き込まれてしまう。その結果、大気が基板9の上面へと進入して基板9の周囲の処理ガス雰囲気に酸素が混入し、基板9にウォーターマークが発生しやすくなってしまう。
【0009】
もちろん、基板9に供給する処理ガスの流量を増大させる(例えば、数百リットル/分の流量を数千リットル/分に増大させる)ことでこの問題を解決する方法も考えられなくはないが、純度の高い窒素ガス等を多量に消費することはコスト的に実現困難である。また、近年、基板9の裏面(図10における下面)の洗浄についてもその必要性が認められつつあるが、この場合には乾燥において基板9の上下両面に処理ガスを供給する必要があり、さらに多量の処理ガスが必要となることからなおさらその実現は不可能となる。
【0010】
そこで、この発明は基板周囲の雰囲気を維持する処理ガスの消費を抑えつつ、ウォーターマークの発生を防止することができる基板処理装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板に付着した液を除去する基板処理装置であって、基板を保持する保持台と、前記保持台を回転させることにより保持される基板を回転させる回転駆動源と、前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置される雰囲気遮断板と、前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に前記保持台の回転速度が減少するように前記回転駆動源を制御する回転制御手段と、少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後において、前記ガスを基板に供給するように前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段とを備え、前記回転制御手段が、減少した回転速度で前記保持台の回転を継続する間、前記ガス供給制御手段は、前記回転制御手段が前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させる間に供給されるガスと同じ流量でガスを供給することを特徴とする。
請求項2の発明は、基板に付着した液を除去する基板処理装置であって、基板を保持する保持台と、前記保持台を回転させることにより保持される基板を回転させる回転駆動源と、前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置される雰囲気遮断板と、前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に前記保持台の回転速度が減少するように前記回転駆動源を制御する回転制御手段と、少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させる工程の間はガスの供給を停止し、その後において、前記ガスを基板に供給を開始するように前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段とを備える。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の基板処理装置であって、前記回転制御手段が、基板に付着した液を飛散させる第1の回転速度から相対的に低速な第2の回転速度に前記保持台の回転速度を変更する。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1または2に記載の基板処理装置であって、前記回転制御手段が、前記保持台の回転速度を連続的に減少させる。
【0014】
請求項5の発明は、基板に付着した液を除去する基板処理装置であって、基板を保持する保持台と、前記保持台を回転させることにより保持される基板を回転させる回転駆動源と、前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置される雰囲気遮断板と、前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に前記保持台の回転を停止するように前記回転駆動源を制御する回転制御手段と、少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後において、前記ガスを基板に供給するように前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段とを備え、前記ガス供給制御手段は、前記回転制御手段が保持台の回転を停止した後に施される乾燥工程中、ガスの基板への供給を行うことを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記ガスが加熱された窒素ガスと有機溶剤蒸気との混合ガスであって、前記有機溶剤蒸気の濃度は、基板と同温度における飽和蒸気圧での濃度を下回る濃度である。
【0016】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記保持台の回転に合わせて前記雰囲気遮断板を回転させる手段をさらに備える。
【0017】
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記保持台から保持される基板の他の主面に向けて前記ガスを供給する手段をさらに備える。
【0018】
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記ガス供給制御手段が、前記保持台の回転速度に応じて基板に供給される前記ガスの流量を変更する。
【0019】
【発明の実施の形態】
<1. 第1の実施の形態>
図1はこの発明の第1の実施の形態である基板処理装置100の機械的構成を示す図であり、図2は基板処理装置100の制御系の構成を示すブロック図である。また、図3は図2に示す制御系による基板処理装置100の動作を示すタイムチャートである。
【0020】
図1に示すように、基板処理装置100は基板9を保持する保持台121、保持台121を回転させる駆動源であるモータ131、保持台121の側方周囲を取り囲むカップ104、保持台121の上方にて保持台121と対向して配置される雰囲気遮断板151、雰囲気遮断板151の中央より保持台121に保持される基板9に向けて純水を供給する純水供給部161、および雰囲気遮断板151の中央より基板9に向けて加熱された窒素ガスとIPA蒸気との混合ガスである処理ガスを供給するガス供給部171を有している。
【0021】
また、図2に示すように、基板処理装置100の動作を制御する制御部108にはモータ131の回転を制御するモータ制御部132、純水供給部161による純水供給量を制御する純水供給制御部162、およびガス供給部171による処理ガスの供給量および処理ガス中のIPA蒸気の濃度等を制御するガス供給制御部172が設けられており、モータ制御部132、純水供給制御部162およびガス供給制御部172はそれぞれモータ131、純水供給部161およびガス供給部171に接続されている。
【0022】
次に、基板処理装置100の各部の役割について説明する。
【0023】
保持台121上には3つのピン122が設けられており、基板9は3つのピン122と基板9の外縁部とが係合することで水平姿勢にて保持される。保持台121の下面中央には上下方向を向く回転軸123が接続されており、回転軸123の下部の他端はモータ131の回転軸に接続されている。
【0024】
このような構成により、モータ131がモータ制御部132から制御信号を受けて回転すると、基板9が水平姿勢の状態で保持台121とともに水平面内にて回転する。すなわち、基板処理装置100では基板9はほぼ中心を通る主面に垂直な軸を中心軸として回転する。
【0025】
基板9の一の主面である上面に対向する雰囲気遮断板151は回転する基板9の上面を常に覆う程度の大きさであり、雰囲気遮断板151は上部に接続された支持軸152に支持されるようにして固定配置される。
【0026】
支持軸152は中空管となっており、その内部には内側チューブ161aおよび外側チューブ171aよりなる2重構造チューブが挿入されている。そして、2重構造チューブの端部は雰囲気遮断板151のほぼ中央、すなわち基板9のほぼ回転中心の軸に沿って雰囲気遮断板151の下面に露出している。
【0027】
内側チューブ161aは純水供給部161に接続されており、純水供給部161から供給される純水が内側チューブ161aを介して基板9の上面のおよそ中央に供給される。純水が基板9に供給される際には基板9が保持台121とともに回転し、供給された純水が基板9の上面に沿って外周方向へと流れて基板9に対する洗浄処理が行われる。なお、基板9の外縁部から飛散する洗浄に使われた純水は基板9の周囲を覆うカップ104に受け止められて回収される。
【0028】
一方、外側チューブ171aはガス供給部171に接続されており、外側チューブ171aと内側チューブ161aとの間の空間に処理ガスが供給される。これにより、雰囲気遮断板151の下面のほぼ中央から基板9の上面へと処理ガスを供給することができるようになっている。
【0029】
また、雰囲気遮断板151には雰囲気遮断板151の温度を測定するための熱電対が温度計154として取り付けられている。温度計154により測定される温度は基板9の温度に等しいものとみなされて図2に示すガス供給制御部172に伝達される。温度計154からの温度はガス供給制御部172において処理ガス中のIPA蒸気の濃度制御に利用される。
【0030】
以上説明してきたように、この基板処理装置100では基板9に対して純水を供給することができるようになっており、後述する乾燥処理のみならず、基板9の純水洗浄も行うことができる装置となっている。なお、基板処理装置100にはさらに薬液を供給する等の他の構成が設けられていてもよく、この場合には基板処理装置100は薬液等による処理、洗浄処理、および洗浄処理後の乾燥処理を行う装置となる。例えば、現像液を供給して基板表面のフォトレジスト膜を現像するスピンデベロッパ、その他、酸やアルカリ等のように化学的な影響を与える薬液を基板に供給したり、高圧に加圧された液を基板に供給したり、ブラシで基板表面を摺接したり、超音波振動する液を基板表面に供給する等の処理を施す各種回転式基板処理装置等に図1に示す構成が設けられた装置となっていてもよい。
【0031】
次に、基板処理装置100による純水洗浄後の乾燥処理における処理ガスの供給動作および基板9の回転動作について説明する。
【0032】
図3は基板処理装置100の動作を示すタイムチャートである。図3中符号P1にて示す工程は洗浄工程の一部を示し、符号P2にて示す工程は純水洗浄後の乾燥工程を示している。なお、これらの動作は図2に示した制御部108内のモータ制御部132、純水供給制御部162およびガス供給制御部172により実行される。
【0033】
洗浄工程では純水供給部161から純水が基板9に供給されるとともに、基板9が500rmp程度の低速で回転される。これにより、基板9の上面のほぼ中央(すなわち、回転中心)に供給された純水は基板9の上面を外周方向へと流れ、基板9に対する洗浄が行われる。
【0034】
洗浄処理が完了すると(図3中に示す時刻TM1)、純水の供給動作を停止するとともに基板9を1500〜3000rpm程度の高速で2〜3秒回転する。これにより、基板9に付着している純水の大部分が遠心力により振り飛ばされて素早く取り除かれる。なお、この高速回転により大部分の純水が基板9から取り除かれるが、基板9の表面に存在する微小なホールや基板9の表面に形成されたステップ(段差)には依然、微小な水滴が残存している状態となる。
【0035】
また、洗浄処理の完了と同時(時刻TM1)にガス供給部171より基板9の上面に処理ガスが100リットル/分程度で供給される。
【0036】
基板9の2〜3秒の高速回転が行われると(図3中に示す時刻TM1〜TM2)、基板9に付着している純水は微小な水滴のみの状態となる。その後、基板9の回転速度は100〜500rpm程度の低速に再び戻され、この状態で基板9は20〜30秒回転される。また、この間、ガス供給部171からは処理ガスが基板9に供給され続ける。
【0037】
以上の工程が完了すると(図3中に示す時刻TM3)、基板9に対する乾燥処理は終了し、基板9の回転動作を停止するとともにガス供給動作も停止する。
【0038】
次に、図3に示した乾燥処理の動作における基板処理装置100の状態および基板9の乾燥の進行の様子について説明する。
【0039】
まず、時刻TM1〜TM2における基板9を高速に回転させる工程では、基板9に付着している純水の大部分が基板9から飛散するようにして取り除かれる。このとき、基板9へは処理ガスが100リットル/分の量で供給されているが、この供給量は基板9の上面の雰囲気を処理ガスの雰囲気に維持するには十分な量とはいえない量となっている。すなわち、基板9や保持台121の高速な回転によりカップ104と雰囲気遮断板151との間の隙間Gからカップ104や雰囲気遮断板151の外部に存在する大気が基板9や保持台121の回転に巻き込まれるようにしてカップ104内部へと進入する。
【0040】
このように、基板9を高速で回転した場合には基板9の上面の雰囲気は十分な処理ガスの雰囲気には維持されないが、高速回転が行われる時間は2〜3秒と短いために基板9と酸素とが純水を介して反応してしまうことはなくウォーターマークが発生することはない。
【0041】
基板9に付着した純水の大部分を除去し終えると、すなわち時刻TM2からは基板9の回転速度は減少し、高速回転に対して相対的に低速な低速回転に変更される。低速回転している基板9や保持台121は周囲の気流を巻き込む作用が高速回転時と比べて低いため、100リットル/分の処理ガスを供給するだけでカップ104外部の大気が基板9の上面に進入することを防止することができる。これにより、基板9の上面の雰囲気を処理ガスの雰囲気に十分に維持することができる。
【0042】
このような低速回転および処理ガスの供給を20〜30秒(時刻TM2〜TM3の間)継続することにより、基板9上の微小なホールやステップに残存している微小な水滴が乾燥される。もちろん、水滴の周りは酸素が存在しない処理ガスの雰囲気であるため、微小な水滴が乾燥する際にウォーターマークが発生することはない。
【0043】
図4は基板処理装置100の乾燥処理の際の処理ガスの供給動作および基板9の回転動作の他の形態を説明するためのタイムチャートである。なお、図4中に示す時刻TM1ないしTM3は図3に示すものに対応している。
【0044】
図4に示す乾燥動作では図3に示した乾燥動作と同様に、時刻TM1において洗浄処理が完了すると基板9を1500〜3000rpmにて2〜3秒の間高速に回転するが、このとき処理ガスの供給は行われない。そして、高速回転動作による基板9からの純水の飛散後に基板9の回転を停止するとともに100リットル/分の流量で処理ガスの供給を20〜30秒行う(時刻TM2〜TM3)。
【0045】
既述のように、高速回転を行っている2〜3秒という時間はウォーターマークが発生するために要する時間に比べて短く、この間の基板9の上面の雰囲気に酸素が含まれていても基板9にウォーターマークが発生することはない。したがって、図4に示すように基板9の高速回転中に処理ガスの供給を停止することは問題とならない。すなわち、処理ガスの供給の開始は時刻TM2以前(乾燥処理は時刻TM1から開始されるので実質的には時刻TM1〜TM2)であればいつでもよく、例えば、処理ガスの供給開始から2秒程度でガス供給の量、温度、成分等が安定するのであるならば図3に示すように時刻TM1からガス供給動作を行えばよく、ガス供給開始とほぼ同時に安定して処理ガスを供給することができるのであるならば図4に示すように時刻TM2からガス供給動作を行うようにすればよい。言い換えるならば、少なくとも純水が高速回転により除去された後においてガスの供給が行われるようになっていればよい。
【0046】
高速回転による基板9上の大部分の純水の除去が完了すると(時刻TM2)、図4に示す乾燥動作では基板9の回転動作が停止する。乾燥動作における基板9の回転は専ら純水を基板9から飛散させるために行われる動作であり、基板9上のホールやステップに残存する微小な水滴を除去するためには必ずしも基板9の回転動作が必要ではないからである。また、基板9の回転動作を停止することにより基板9や保持台121の回転による周囲の気流の巻き込みが生じず、基板9の上面の雰囲気を処理ガスの雰囲気に容易に維持することが可能となる。
【0047】
このように、図4に示す乾燥動作は図3に示す乾燥動作における基板9の回転動作および処理ガスの供給動作をさらに効率的な動作にしたものとなっている。
【0048】
次に、ガス供給制御部172による処理ガス中のIPA蒸気の濃度制御の方法について説明する。
【0049】
図5は、ガス供給部171の構成およびガス供給制御部172を中心とする各構成の接続関係を示す図である。ガス供給部171は、液状のIPAを蒸発させる蒸発槽201、第1ないし第3の配管211〜213、第1ないし第4の温度センサ221〜224、第1ないし第4の温度制御部231〜234、第1ないし第4のヒータ241〜244、濃度検出センサ251、第1および第2のマスフローコントローラ261、262、並びにオペレータからの入力を受け付ける入力部207を備える。なお、以下の説明では、第1ないし第4の温度制御部231〜234は、第1ないし第4のTC(Temperature Controller)231〜234と称し、第1および第2のマスフローコントローラ261、262は、第1および第2のMFC(Mass Flow Controller)261、262と称することとする。また、基板処理装置100の外部には、窒素供給源8が設置される。次に、IPA蒸気の濃度制御に係る各部をより具体的に説明する。
【0050】
まず、窒素供給源8は窒素ガスを内部に貯留している。この窒素ガスは、典型的な基板処理工程では、配管をウォームアップしたりする等様々な用途に用いられるが、基板処理装置100では、主としてキャリアガスとして用いられる。また、この窒素供給源8は第1の配管211の一方端と接続されており、外部から加圧されることにより内部に貯留している窒素ガスを第1の配管211に送出する。
【0051】
第1の配管211は、まず、窒素供給源8から送り込まれた窒素ガスを2分岐する。2分岐された一方の窒素ガスは第3の配管213(後述)によって導かれる。他方の窒素ガスはそのまま第1の配管211によって導かれ、第1の配管211の他方端に接続されている蒸発槽201(後述)に供給される。この第1の配管211には第1のMFC261が介設される。第1のMFC261は、後述するようなガス供給制御部172の制御下で、内部のコントロールバルブ261aを制御し、第1の配管211に導かれる窒素ガスの流量を所定流量QMFC1に調節する。また、第1の配管211の他方端近傍には、後述するような第1のTC231の制御下で、第1の配管211内を導かれる窒素ガスを加熱する第1のヒータ241が設置されている。
【0052】
蒸発槽201には、液状のIPAまたはその他の処理液が予め貯留されており、さらに、後述するような第2のTC232の制御下で、液状IPAを加熱する第2のヒータ242が設けられている。さらに、蒸発槽201には、液状IPAの実際の温度を測定して、その測定結果をTDET4として第2のTC232に出力する第4の温度センサ224が設けられている。第2のヒータ242による加熱の結果、蒸発槽201内では液状IPAが蒸発する。また、この蒸発槽201には、第1の配管211を通じて窒素ガス(流量QMFC1)が供給される。その結果、蒸発槽201内では、IPAの蒸気と窒素ガスとの混合ガスが濃度未調整の処理ガスとして生成される。さらに、この蒸発槽201は、第2の配管212の一方端と接続されており、内部で生成した濃度未調整の処理ガスを第2の配管212に送出する。この第2の配管212に送出される処理ガスの流量は、IPAの蒸気の流量をQIPAとすると、QMFC1+QIPAとなる。
【0053】
上述したように、第3の配管213はその一方端が第1の配管211と接続されており、2分岐された一方の窒素ガスを導く。この第3の配管213の他方端は第2の配管212と接続される。この第3の配管213には第2のMFC262が介設される。第2のMFC262は、後述するようなガス供給制御部172の制御下で、内部のコントロールバルブ262aを制御し、第3の配管213に導かれる窒素ガスの流量を所定流量QMFC2に調節する。また、第3の配管213の他方端近傍には、後述するような第3のTC233の制御下で、第3の配管213内を導かれる窒素ガスを加熱する第3のヒータ243が設置されている。
【0054】
第2の配管212は、その他方端が雰囲気遮断板151を貫通する外側チューブ171aに接続されており、外側チューブ171aから吐出されるべき処理ガスを導く。まず、この第2の配管212の一方端近傍(蒸発槽201の近傍)には、蒸発槽201から送出された直後の未調整の処理ガスが有する実際の温度を測定して、その測定結果をTDET1として第1および第2のTC231、232に出力する第1の温度センサ221が設置される。このTDET1は、第1および第2のTC231、232が第1および第2のヒータ241、242の温度を制御する時に用いられる。さらに、この第2の配管212の一方端近傍には第3の配管213が接続される。この接続位置において蒸発槽201から送出された処理ガスは、第3の配管213によって導かれてくる窒素ガスによって希釈され、希釈された処理ガスの流量(以下、総流量と称す)は、QMFC1+QMFC2+QIPA=Qtotalとなる。ところで、蒸発槽201から送出された直後の処理ガスは、飽和蒸気であり結露しやすいが、第3の配管213を導かれてくる窒素ガスにより希釈されることにより、処理ガスに含まれるIPA蒸気は結露しにくくなる。なお、IPA蒸気の結露を防止するという観点からは、第3の配管213は、可能な限り蒸発槽201と近い箇所で第2の配管212と接続されることが好ましい。
【0055】
また、第2および第3の配管212、213の接続位置の近傍には、接続位置で希釈された処理ガスが有する実際の温度を測定し、その測定結果をTDET2として第3のTC233に出力する第2の温度センサ222が設置される。このTDET2は、第3のTC233が第3のヒータ243の温度を制御する時に用いられる。また、第2の配管212の他方端近傍(雰囲気遮断板151側)には、希釈された処理ガス内に含まれるIPA蒸気の実際の濃度を測定して、その測定結果をCDETとしてガス供給制御部172に出力する濃度検出センサ251が介設される。このCDETは、ガス供給制御部172が第1および第2のMFC261、262の流量を制御する時に用いられる。この濃度検出センサ251は、典型的には光学式または燃焼式のものが用いられる。また、第2の配管212の他方端近傍には、後述するような第4のTC234の制御下で、希釈された処理ガスを加熱する第4のヒータ244と、第4のヒータ244により加熱された処理ガスが有する実際の温度を測定して、その測定結果をTDET3として第4のTC234に出力する第3の温度センサ223とが設置される。このTDET3は、第4のTC234が第4のヒータ244を制御する時に用いられる。
【0056】
この第2の配管212を導かれる希釈された処理ガスは、最終的に雰囲気遮断板151から基板9へと吐出され、上述の乾燥処理の際の濃度調整された処理ガスとして用いられる。
【0057】
次に、ガス供給制御部172について説明する。ガス供給制御部172には、図6に示すように、CPU301と、ROM302と、RAM303と、インターフェイス部304とが通信可能に接続される。CPU301は、後述するようにして基板処理装置100の動作を統括的に制御する。ROM302には、基板処理装置100の動作のための制御プログラム321が格納されている。RAM303は、CPU301の動作のための作業領域として用いられる。インターフェイス部304は、ガス供給制御部172の外部の第1ないし第4のTC231〜234、濃度検出センサ251、第1および第2のMFC261、262並びに入力部207と通信可能に接続される。入力部207はディスプレイやキーボード等を含んでおり、これによって、基板処理装置100の制御の目標値となる目標パラメータがオペレータによって設定される。
【0058】
以上のように構成されるガス供給部171およびガス供給制御部172による濃度制御等の動作を以下に説明する。なお、以下の説明では、ガス供給制御部172は、内部のCPU301がROM302内に予め格納される制御プログラム321に従って、RAM303を作業領域として用いて動作することを予め指摘しておく。
【0059】
まず最初に、CPU301は、制御プログラム321に含まれており、上述の目標パラメータを設定するための処理プログラム(いわゆる、レシピ)を起動し、目標パラメータ設定のための画面を入力部207のディスプレイに表示する。この表示に応答して、オペレータは入力部207のディスプレイ上に上述の画面が表示されると、各種目標パラメータを設定しなければならないが、本実施の形態に特に必要とされるものは、外側チューブ171a(外側チューブ171aと内側チューブ161aとの間の隙間、以下同様)から吐出される処理ガスの総流量Qtotal、外側チューブ171aから吐出される処理ガスの温度Tgasおよび処理ガス内に含まれるIPA蒸気の濃度CIPAである。基板処理装置100は、基板9に供給する処理ガスの濃度および温度を、3個の目標パラメータQtotal、TgasおよびCIPAに基づいて調節することにより、基板9に対してオペレータの希望通りの処理を実行する。CPU301は、オペレータにより設定された3個の目標パラメータを、入力部207よりインターフェイス部304を介して受け取った後、RAM303に格納する。その後、基板処理装置100による洗浄工程および乾燥工程が開始される。これらの処理の工程は既述の通りであるが、乾燥工程における処理ガス中のIPA蒸気の濃度制御を中心に以下説明する。
【0060】
乾燥工程が開始される前の予備的な工程として、あるいは乾燥工程の最初の段階の予備的な工程としてガス供給制御部172のCPU301は制御プログラム321に従ってスタンバイ工程を実行する。まず、CPU301は、制御プログラム321に予め設定されている一定の温度T0を、インターフェイス部304を介して、第1ないし第3のTC231〜233に通知する。この一定温度T0は、蒸発槽201内に貯留されている液状のIPAの飽和蒸気圧に関連して、適当な温度に選ばれる(例えば、66℃程度)。つまり、一定温度T0が相対的に低い値であるとこの飽和蒸気圧も低くなり、乾燥工程において蒸発槽201内で生成されるIPA蒸気の流量を確保しにくくなる。その結果、オペレータにより設定される処理ガスの総流量Qtotalおよびそれに含まれるIPA蒸気の濃度CIPAが確保しにくくなるという問題点が発生する。そのため、一定温度T0は、好ましくは、このような問題点が発生しないような適当な温度に選ばれる。なお、本実施の形態は説明の簡素化の観点から、制御プログラム321にこの一定温度T0が予め設定されているとして説明するが、この一定温度T0はオペレータにより入力部207を通じて設定されるように基板処理装置100を構成してもよい。
【0061】
第1ないし第3のTC231〜233は、CPU301により通知された一定温度T0を内部に保持するとともに、第1ないし第3のヒータ241〜243の加熱温度を一定温度T0に調節する。これによって、第1のヒータ241は第1の配管211を一定温度T0で加熱し始め、第2のヒータ242は蒸発槽201内の液状IPAを一定温度T0で加熱し始め、第3のヒータ243は第3の配管213を一定温度T0で加熱し始める。このような加熱は乾燥工程の間中ずっと行われる。
【0062】
スタンバイ工程では、制御プログラム321に予め設定されている微小流量Q0(例えば、10[l/min])の窒素ガスが、第3の配管213および第2の配管212内に導かれる。この微小流量Q0の窒素ガスは、第3のヒータ243によって加熱されるので、第2の配管212は加熱される。これによって、乾燥工程でIPA蒸気を含む処理ガスが第2の配管212内を導かれてもIPA蒸気が結露しにくくなる。なお、このスタンバイ工程ではIPA蒸気が必要とされないので、微小流量の窒素ガスは第1の配管211に導かれない。
【0063】
図4に示した乾燥動作の例の場合、スタンバイ工程が継続している間に並行して保持台121側では基板9を高速に回転して基板9に付着している純水が取り除かれる(図4に示す時刻TM1〜TM2)。なお、スタンバイ工程は乾燥処理に先立って行われる洗浄処理の工程中に行われてもよい。また、基板9を1枚ずつ連続して処理する場合にはスタンバイ工程は装置の立ち上げ時にのみ行われてもよい。
【0064】
スタンバイ工程が完了し、かつ基板9の高速回転が2〜3秒行われると、以下に説明するIPA蒸気の濃度が調整された処理ガスが基板9に吐出される(図4に示す時刻TM2〜TM3)。処理ガス内に含まれるIPAは基板9表面上に残溜する純水の液滴と置換された後、蒸発する。その結果、表面に液滴を残すことなく基板9は十分に乾燥する。このようにして、基板処理装置100では乾燥工程が行われる。
【0065】
次に、処理ガス中のIPA蒸気の濃度制御について詳説する。
【0066】
前述したように、ガス供給制御部172のRAM303(作業領域)には、予め総流量Qtotal、温度Tgasおよび濃度CIPAが格納されている。ガス供給制御部172のCPU301は、乾燥工程に必要な処理ガスを生成する場合、まず最初に処理ガス内に含まれるIPA蒸気の濃度を初期設定するために、第1の配管211に導かれる窒素ガスの流量QMFC1、および第3の配管213に導かれる窒素ガスの流量QMFC2を制御プログラム321に従って決定する。そのため、CPU301は、現在RAM303に格納されている総流量Qtotalと濃度CIPAとをかけ算して、今回基板9に供給する処理ガス内に含まれていなければならないIPA蒸気の流量QIPAを求める。例えば、オペレータが前述したレシピに従って、Qtotalを100[l/min]と、また濃度CIPAを5%と設定したと仮定する。この仮定に従えば、流量QIPAは5[l/min]となる。
【0067】
オペレータによる濃度CIPAの設定は図5に示したガス供給部171の補助を受けて行われてもよい。図5に示すようにガス供給制御部172には温度計154により測定された雰囲気遮断板151の温度が入力される。雰囲気遮断板151と基板9とは互いに近接しているため、基板9の温度TWと雰囲気遮断板151の温度との間には大きな差異はない。そこで、このガス供給制御部172が後述するテーブル322(図7)を参照して温度計からの温度においてIPA蒸気が飽和蒸気圧となる濃度(以下、「飽和濃度」という。)を求めてディスプレイに表示する。ここで、例えば温度25℃の場合のIPA蒸気の飽和濃度は5.85%であるため、オペレータは5.85%を下回る値である5%を入力する。これにより、IPA蒸気の濃度5%の処理ガスが基板9に吐出されても、IPA蒸気が基板9の表面で結露することを防止することができる。その結果、適正な乾燥処理を行うことができる。
【0068】
ところで、前述したように、蒸発槽201内の液状IPAは一定温度T0(本実施の形態では、66℃になるように加熱されている。IPA蒸気の飽和蒸気圧は、温度に対して一義的な値を有している。今、この一定温度T0下における飽和蒸気圧となるIPA蒸気の飽和濃度をX0%とする。また、IPA蒸気の飽和濃度は、今回必要なIPAの流量QIPAと、蒸発槽201内から送出された処理ガスの流量(QMFC1+QIPA)との比で表せるので数1が成立し、QMFC1は数2により求まる。
【0069】
【数1】
【0070】
【数2】
【0071】
ここで、IPA蒸気の飽和濃度X0は、既知の物理量であり、本実施の形態では、制御プログラム321は、図6に示すように、温度T0に対する飽和濃度X0の値が予め記載されたテーブル322(図7参照)を予め含んでいる。今、このテーブル322に記載されているように(図7参照)、飽和濃度X0は、温度T0=66℃では50%であると仮定する。なお、ここで、この飽和濃度X0は正しい値ではなく、説明の簡素化の観点から、このような値を仮定していることを注釈しておく。この仮定に従えば、上式数2より、QMFC1は5[l/min]となる。
【0072】
また、蒸発槽201から送出される処理ガス(流量QMFC1+QIPA)は、第2の配管212および第3の配管213の接続位置において、第3の配管213により導かれる窒素ガス(流量QMFC2)により希釈される。故に、最終的に基板9に供給される処理ガスの総流量Qtotalは数3で表されるため、QMFC2は数4より求まる。
【0073】
【数3】
【0074】
【数4】
【0075】
上述の仮定に従えば、上式数4より、QMFC2は90[l/min]となる。
【0076】
ガス供給制御部172のCPU301は、上述のようにして求めた流量QMFC1(本実施の形態では5[l/min])を、インターフェイス部304を介して第1のMFC261に通知し、また流量QMFC2(本実施の形態では90[l/min])をインターフェイス部304を介して第2のMFC262に通知する。第1および第2のMFC261、262は、通知された流量QMFC1およびQMFC2に従って、第1および第3の配管211、213内で流量QMFC1およびQMFC2が得られるように内部のコントロールバルブ261a、262aを開く。
【0077】
その後、窒素供給源8は、所定流量であって常温の窒素ガスを送出する。窒素供給源8から送出された窒素ガスは、直後に2分岐されて、第1および第3の配管211、213によって導かれる。まず、第1の配管211内を導かれる窒素ガスは、第1のMFC261によって流量QMFC1に制御され、さらに第1のヒータ241により一定温度T0になるように加熱された後に、蒸発槽201に導入される。蒸発槽201内には、前述したようにIPA蒸気が発生している。IPA蒸気を生成している蒸発槽201内に窒素ガス(キャリアガス)が導入されると、処理ガスつまりIPA蒸気と窒素ガスとの混合ガスが生成される。この生成された処理ガスは、蒸発槽201から第2の配管212に送出される。一方、第3の配管213内を導かれる窒素ガスは、第2のMFC262によって流量QMFC2に制御され、さらに第3のヒータ243により一定温度T0になるように加熱された後に、第2の配管212に導入される。
【0078】
よって、蒸発槽201から送出された処理ガスは、第3の配管213内を導かれてくる窒素ガスによって、第2の配管212と第3の配管213との接続位置で希釈され、その結果、希釈された処理ガスの流量は、(QMFC1+QMFC2+QIPA)=Qtotalとなり、また、希釈された処理ガス内のIPA蒸気の濃度は、上述からも明らかなように、QIPA/(QMFC1+QMFC2+QIPA)=CIPAとなる。この希釈された処理ガスは、第2の配管212内を導かれていき、やがて、第4のヒータ244により温度Tgasに昇温された後に、外側チューブ171aから基板9に供給される。その結果、基板処理装置100内では、上述した乾燥工程が実行される。以上の説明からも明らかなように、基板9に供給される処理ガスの温度はTgasであり、処理ガス内に含まれるIPA蒸気の濃度はCIPAであり、処理ガスの総流量はQtotalである。これらはオペレータにより設定された目標パラメータそのものである。このように、基板処理装置100では、処理ガス内のIPA蒸気の濃度は、総流量に対する第1および第3の配管211、213の流量の比率により決まり、従来のように蒸発槽内の液状IPAの温度では決まらない。このように、基板処理装置100は、熱容量が大きい液状IPAの蒸発条件を変更することなく処理ガス内のIPA蒸気の濃度を制御できるので、迅速にオペレータの希望通りにIPA蒸気の濃度を制御することができる。
【0079】
基板処理装置100では、処理ガスは上述のようにして生成され、外側チューブ171aから基板9に対して供給される。さらに、基板処理装置100は処理ガスを生成している間中ずっと、基板9に供給される処理ガス内に含まれるIPA蒸気の濃度と、第1ないし第4のヒータ241〜244の加熱温度とを、以下のようにして制御している。
【0080】
まず、IPA蒸気の濃度制御について説明する。前述したように、第2の配管212上には、濃度検出センサ251が設けられている。この濃度検出センサ251は、基板9に対して供給される処理ガス内に含まれるIPA蒸気の濃度を常時測定しており、その測定結果をCDETとしてガス供給制御部172に出力する。ガス供給制御部172のCPU301(図6参照)は、インターフェイス部304を介してCDETを受け取る。また、ガス供給制御部172のRAM303には、オペレータにより設定された今回必要なIPA蒸気の濃度であるCIPA(目標値)が保持されている。CPU301は、目標値であるCIPAと実際の濃度CDETとの間の偏差に基づいて、好ましくはPID(Proportional-plus-integral-plus-derivative)動作を実行して、第1のMFC261の流量を微調整する。このように、第1のMFC261の流量は、濃度検出センサ251の測定結果CDETに基づいてフィードバック制御される。ここで、第1のMFC261の流量QMFC1を微調整し、第2のMFC262の流量QMFC2を微調整しない場合、基板9に供給される処理ガスの総流量Qtotalは変化する。しかしながら、第1のMFC261の調整量は微小であるため、第2のMFC262の流量QMFC2を微調整して、常時一定の総流量Qtotalを得る必要性は少ない。ただし、一定の総流量Qtotalを得ることができるように、第2のMFC262の流量QMFC2も微調整してもよい。
【0081】
このように、基板処理装置100はIPA蒸気の現在の濃度を直接測定し、その測定結果に基づいて少なくとも第1のMFC261の流量QMFC1を微調整するためにフィードバック制御している。これによって、オペレータの希望通りの乾燥処理を基板9に対して施すことができる。
【0082】
次に、第1のヒータ241の温度制御について説明する。前述したように、第2の配管212上には、第1の温度センサ221が設けられている。この第1の温度センサ221は、蒸発槽201から送出された直後の処理ガスが有する実際の温度を常時測定しており、その測定結果をTDET1として第1のTC231に出力する。第1のTC231には、CPU301によって通知された一定温度T0が保持されている。第1のTC231は、一定温度T0と実際の温度TDET1との間の偏差に基づいて、好ましくはPID動作を実行して、第1のヒータ241の加熱温度を微調整するためのフィードバック制御を実行する。このように、第1の配管211を導かれる窒素ガスは、蒸発槽201から送出される処理ガスの温度が一定温度T0になるように加熱されるため、処理ガスの温度によって決まるIPA蒸気の濃度もまた、オペレータの希望通りに一定濃度に制御できるようになる。そのため、基板処理装置100では、従来のような蒸発槽201に窒素ガスが導入されることによるIPA蒸気の濃度変化が起こりにくくなる。これによって、オペレータの希望通りの乾燥処理を基板9に対して施すことができる。
【0083】
次に、第2のヒータ242の温度制御について説明する。上述した第1の温度センサ221は、TDET1を第2のTC232にも出力する。第2のTC232にも、前述したように一定温度T0が保持されている。第2のTC232もまた、第1のTC231と同様に、好ましくはPID動作を実行して、第2のヒータ242の加熱温度を微調整するためのフィードバック制御を実行する。このように、蒸発槽201に貯留されている液状のIPAは、蒸発槽201から送出される処理ガスの温度が一定温度T0になるように加熱されるため、処理ガスの温度によって決まるIPA蒸気の濃度もまた、オペレータの希望通りに一定温度に制御できるようになる。これによって、オペレータの希望通りの乾燥処理を基板9に対して施すことができる。
【0084】
次に、第3のヒータ243の温度制御について説明する。前述したように、第2の配管212には、第2の温度センサ222が設けられている。この第2の温度センサ222は、希釈された処理ガス(流量Qtotal)の実際の温度を常時測定しており、その測定結果をTDET2として第3のTC233に出力する。第3のTC233にも、前述したように一定温度T0が保持されている。第3のTC233は、一定温度T0と実際の温度TDET2との間の偏差に基づいて、好ましくは上述のPID動作を実行して、第3のヒータ243の加熱温度を微調整するためのフィードバック制御を実行する。このように、第3の配管213を導かれる窒素ガスは、希釈された処理ガスの温度が一定温度T0になるように加熱されるため、希釈された処理ガスの温度低下を招かない。そのため、希釈された処理ガスの温度によって決まるIPA蒸気の濃度は、オペレータの希望通りに一定濃度に制御できるようになる。これによって、オペレータの希望通りの乾燥処理を基板9に対して施すことができる。
【0085】
以上説明したように、基板処理装置100は蒸発槽201内に貯留されている液状IPAの温度に基づいて処理ガス内のIPA蒸気の濃度を制御するのではなく、第2の配管212を導かれる処理ガス自体の濃度を測定し、この測定結果に基づいて、第1の配管211内を導かれる窒素ガスの流量を少なくとも微調整して処理ガス内のIPA蒸気の濃度を制御している。そのため、基板処理装置100は基板9に対してオペレータの希望通りの乾燥処理を施すことができる。また、IPA蒸気の濃度制御において、液状IPAの温度および第1の配管211を導かれる窒素ガスは、蒸発槽201から送出された直後の処理ガスが有する温度に基づいて一定温度T0にフィードバック制御されている。これによって、蒸発槽201内の液状IPAの温度は窒素ガスが蒸発槽201内に導入されても変化しにくく、つまり処理ガス内のIPA蒸気はオペレータの希望通りの濃度を常に有しているため、基板処理装置100は基板9に対してオペレータの希望通りの乾燥処理を施すことができる。
【0086】
次に、第4のヒータ244の温度制御について説明する。前述したように、第2の配管212上には、第3の温度センサ223が設けられている。この第3の温度センサ223は、希釈された処理ガス(流量Qtotal)の実際の温度を常時測定しており、その測定結果をTDET3として第4のTC234に出力する。第4のTC234には、前述したように基板9に対して供給する処理ガスの温度Tgasが保持されている。第4のTC234は、所定温度Tgasと実際の温度TDET4との間の偏差に基づいて、好ましくは上述のPID動作を実行して、第4のヒータ244の加熱温度を微調整するためのフィードバック制御を実行する。このように、第4のヒータ244は、外側チューブ171aの吐出口の直前において、基板9に供給される処理ガスが有する実際の温度に基づいてフィードバック制御される。そのため、処理ガスの温度は常にオペレータが希望する温度Tgasに保たれる。上述した乾燥工程においては、処理ガス内のIPA蒸気の濃度だけでなく、処理ガスの温度もまた基板9の乾燥時間に関わってくる。つまり、供給される処理ガスの温度によって、基板9自体の温度が上昇し、基板9に形成された細かな溝等に入り込んだ液滴を蒸発させることが可能となる。これによって、オペレータの期待通りの乾燥処理を基板9に対してより好適に施すことができる。
【0087】
なお、一般に乾燥処理の開始時において基板9の温度TWよりも吐出される処理ガスの温度Tgasの方が温度が高いので、乾燥処理中に基板9の温度は上昇するが低下することはない。したがって、乾燥処理の開始時の基板9の温度における処理ガスのIPA蒸気の飽和濃度よりも低い濃度が設定されると、乾燥処理の途上においても常にIPA蒸気の濃度は飽和濃度を下回るように保たれる。
【0088】
次に、一連の基板処理工程が終了し、新たな基板処理工程に移行する場合において、基板処理装置100は処理ガスの総流量を一定に保ちつつ、処理ガス内のIPA蒸気の濃度を変更するためには、以下の動作を実行する。まず最初に、オペレータは、前述したレシピに従って、新しい3個の目標パラメータQtotal、TgasおよびCIPAを設定する。次に、基板処理装置100はスタンバイ工程を実行し、洗浄工程後の乾燥工程に移行する。乾燥工程に移行した時点では、基板処理装置100のRAM303(作業領域)には、総流量Qtotal、温度Tgasおよび濃度CIPAが格納されている。前述したように、基板処理装置100は、まず最初に流量QMFC1および流量QMFC2を初期設定する。そのため、CPU301は、総流量Qtotalと濃度CIPAとをかけ算して流量QIPAを求める。例えば、オペレータが、今回、レシピに従って、Qtotalを100[l/min]と、また基板9の測定温度におけるIPA飽和濃度が10%を超えるものであると仮定し、濃度CIPAを10%と設定したとすると、流量QIPAは10[l/min]となる。
【0089】
蒸発槽201内の液状IPAは、一定温度T0(飽和濃度X0%)になるように加熱されている。この時、QMFC1は、数2より10[l/min]となる。また、QMFC2は、数4より80[l/min]となる。基板処理装置100の第1のMFC261および第2のMFC262は、上述のようにして求めた流量QMFC1(本実施の形態では10[l/min])および流量QMFC2(本実施の形態では80[l/min])が得られるように内部のコントロールバルブ261a、262aを開く。
【0090】
このように、基板処理装置100は、蒸発槽201内に導入する窒素ガスの流量および第3の配管213を導かれる窒素ガスの流量を変更することにより、処理ガスの総流量を一定に保ちつつ、処理ガス内のIPA蒸気の濃度を変更することができる。このように、基板処理装置100では熱容量の大きな液状IPA(蒸発槽201内に貯留)の温度を変更する必要がない。そのため、基板処理装置100によれば次の基板処理工程に短時間で容易に移行できる。
【0091】
また同様に、前回の基板処理工程から新たな基板処理工程に移行する場合において、基板処理装置100は処理ガス内のIPA蒸気の濃度を一定に保ちつつ処理ガスの総流量を変更するためには、以下の動作を実行する。まず最初に、オペレータは前述したレシピに従って、新しい3個の目標パラメータQtotal、TgasおよびCIPAを設定する。次に、基板処理装置100はスタンバイ工程を実行し、洗浄工程後の乾燥工程に移行する。この移行時、基板処理装置100のRAM303(作業領域)には、総流量Qtotal、温度Tgasおよび濃度CIPAが格納されている。前述したように、基板処理装置100は、まず最初に、流量QMFC1および流量QMFC2を初期設定する。そのため、CPU301は、総流量Qtotalと濃度CIPAとをかけ算して流量QIPAを求める。例えば、オペレータが、今回、レシピに従ってQtotalを200[l/min]と設定し、濃度CIPAを10%と設定したと仮定する。この仮定に従えば、流量QIPAは20[l/min]となる。
【0092】
蒸発槽201内の液状IPAは、一定温度T0(飽和濃度X0)になるように加熱されている。この時、QMFC1は、数2より20[l/min]となる。また、QMFC2は、数4より160[l/min]となる。基板処理装置100の第1のMFC261および第2のMFC262は、上述のようにして求めた流量QMFC1(本実施の形態では20[l/min])および流量QMFC2(本実施の形態では160[l/min])が得られるように内部のコントロールバルブ261a、262aを開く。
【0093】
このように、基板処理装置100は、蒸発槽201内に導入する窒素ガスの流量および第3の配管213を導かれる窒素ガスの流量を変更することにより、処理ガス内のIPA蒸気の濃度を一定に保ちつつ処理ガスの総流量を変更することができる。
【0094】
このように、基板処理装置100では熱容量の大きな液状IPA(蒸発槽201内に貯留)の温度を変更する必要がない。そのため、基板処理装置100によれば、次の基板処理工程に短時間で容易に移行できる。
【0095】
なお、上述した基板処理装置100では、第1の温度センサ221がその検出結果TDET1を第1および第2のTC231、232に出力するようにし、第1および第2のTC231、232はTDET1に基づいて、第1および第2のヒータ241、242の加熱温度をフィードバック制御していた。しかしながら、基板処理装置100は第1および第2のヒータ241、242の加熱温度をフィードバック制御するために、第1の温度センサ221に代えて濃度検出センサを用いてもよい。この濃度検出センサは、蒸発槽201から送出された処理ガス内に含まれるIPAの実際の濃度を測定する。前述したように、蒸発槽201から送出された直後の処理ガスは飽和蒸気であるため、IPA蒸気の濃度を測定できれば、処理ガスの温度は一義的に求められる。したがって、第1および第2のTC231、232は、この濃度検出センサの測定結果に基づいて、第1および第2のヒータ241、242の加熱温度をフィードバック制御することもできる。
【0096】
また、上述した基板処理装置100は、濃度検出センサ251がその測定結果CDETをガス供給制御部172に出力するようにし、ガス供給制御部172はCDETに基づいて、少なくとも第1のMFC261の流量をフィードバック制御するようにしていた。しかしながら、ガス供給制御部172は少なくとも第1のMFC261の流量をフィードバック制御するために、濃度検出センサ251の検出結果CDETではなく、第1の温度センサ221または第2の温度センサ222の測定結果TDET1またはTDET2を用いてもよい。上述したように、第1の温度センサ221および第2の温度センサ222は、一定温度(上述の実施の形態ではT0)に制御された処理ガスの温度を測定する。上述からも明らかな通り、一定温度(T0)を測定できれば、第2の配管212を導かれる処理ガス内に含まれるIPAの濃度は一義的に求められる。したがって、ガス供給制御部172は、この第1の温度センサ221または第2の温度センサ222の測定結果に基づいて、少なくとも第1のMFC261の流量QMFC1をフィードバック制御することもできる。
【0097】
また、上述した基板処理装置100は、第3の温度センサ223がその測定結果TDET3を第4のTC234に出力するようにし、第4のTC234はTDET3に基づいて、第4のヒータ244の加熱温度をフィードバック制御していた。しかしながら、基板処理装置100はこのようなフィードバック制御のために、第3の温度センサ223の測定結果TDET3に代えて、第2の温度センサ222の測定結果TDET2を用いてもよい。このように測定結果TDET2を用いることができるのは、第2の温度センサ222および第3の温度センサ223は両方とも、第2の配管212内を導かれかつ希釈された処理ガスの温度を求めているからである。
【0098】
なお、上述の実施の形態では、IPA蒸気に関して具体的に説明した。しかしながら、半導体デバイス等の各製造工程では、IPA蒸気だけでなく有機溶剤蒸気や水蒸気等もまた処理蒸気として用いられる。これら処理蒸気もまたキャリアガスと混合された上で用いられる場合が多く、処理蒸気の濃度もまた正確に制御される必要がある。基板処理装置100はこれらの処理蒸気に関しても適用することができる。
【0099】
以上説明してきたように、このガス供給部171では窒素供給源8から外側チューブ171aの吐出口へと流れるガスの様々な物理的要素を測定し、この測定値を処理ガスにおけるIPA蒸気の濃度を制御するための濃度制御パラメータとして利用することができる。また、IPA蒸気の濃度の制御を行うに際しても様々な箇所を流れるガスの物理的要素を制御対象として採用することができる。
【0100】
既述のように、第2の配管212のうち第3の配管213との接続位置から吐出口へと流れるガス中のIPA蒸気の濃度の測定値は直接的に濃度制御パラメータとして利用することができる。
【0101】
また、第1および第3の配管211、213を流れるガスの流量が既知の場合には、既述のように第2の配管212のうち蒸発槽201と第3の配管213との接続位置との間におけるガス中のIPA蒸気の濃度の測定値からも処理ガス中のIPA蒸気の濃度を求めることができるので、濃度制御パラメータとして利用することができる。
【0102】
さらに、蒸発槽201中の液状IPAの温度、第1の配管211を流れるガスの温度、蒸発槽201から第2の配管212へと導かれた直後のガスの温度も、蒸発槽201から流出するガス中のIPA蒸気の濃度に密接に関係することから、濃度制御パラメータとして利用することができる。
【0103】
このように、処理ガスに関する様々な物理的要素のうちの少なくとも1つを濃度制御パラメータとして取得し、取得された濃度制御パラメータに基づいて処理ガス中のIPA蒸気の濃度を制御することができる。
【0104】
一方、処理ガス中のIPA蒸気の濃度を制御するための制御対象としては、第1の配管211内のガスの流量または第3の配管213内のガスの流量を調整することにより、これらの配管内の流量の比を制御することで濃度調整が可能である。
【0105】
また、上記説明では、第1の配管211中のガスの温度、蒸発槽201中の液状IPAの温度等が同じ温度T0に制御されると説明したが、これらの温度は個別に設定されてもよい。このとき、蒸発槽201中から流れ出すガス中のIPA蒸気は飽和状態でない場合も考えられ、上記説明のような簡単な計算により流量等を求めることはできないが、フィードバック制御を適宜行うことにより処理ガス中のIPA蒸気の濃度を適切に維持することができる。
【0106】
また、第1の配管211中のガスの温度や蒸発槽201中の液状IPAの温度を変化させる場合において、これらの温度を変化させると蒸発槽201から流れ出るガス中のIPA蒸気の濃度が変化し、これにより、処理ガス中のIPA蒸気の濃度を変化させることができるので、第1の配管211中のガスの温度や蒸発槽201中の液状IPAの温度も制御対象として利用することができる。
【0107】
このように、様々な要素のうちの少なくとも1つを制御対象として制御することにより処理ガス中のIPA蒸気の濃度を制御することができる。
【0108】
また、上記実施の形態では、IPA蒸気の濃度がオペレータにより設定されると説明したが、IPA蒸気の濃度設定は自動で行うこともできる。すなわち、温度計154により測定された基板9の温度(または、基板9の温度に相当する温度)TWにおけるIPAの飽和濃度をテーブル322を参照しながらガス供給制御部172が求め、求められた飽和濃度を下回る濃度がCDETとして自動的に決定されてもよい。
【0109】
また、乾燥処理中の基板9の温度TWの変化に応じて、CDETが自動的に変更されてもよい。この基板処理装置100では濃度CDETをフィードバック制御により制御しているので、処理中に基板9の温度TWが上昇した場合に、これに合わせて濃度CDETを変更することも可能である。
【0110】
このように、基板処理装置100では自動的に基板9の表面におけるIPAの結露を防止する濃度制御を行うこともできる。
【0111】
以上、この発明に係る第1の実施の形態である基板処理装置100について説明してきたが、この基板処理装置100では高速回転にて基板9に付着している純水を飛散させた後に基板9の回転速度を低速回転に減少させ(あるいは停止させ)、かつ、少なくとも低速回転時に処理ガスを基板9に供給するようにしているので、ウォーターマークの発生を防止しつつ処理ガスの供給量を低速回転時(あるいは停止時)に必要な量のみに制限することができる。これにより、基板9の製造コストを抑えつつ良好な品質の基板9の製造が可能となる。
【0112】
また、処理ガス中のIPA蒸気の濃度を適切に制御することができるので、基板9の表面においてIPA蒸気が結露することを防止することができ、適切な乾燥処理を行うことができる。
【0113】
<2. 第2の実施の形態>
図8はこの発明の第2の実施の形態である基板処理装置100aの機械的構成を示す縦断面図である。なお、制御系の構成は図2に示す構成とほぼ同様であり、ガス供給部171およびガス供給制御部172の構成もそれぞれ図5および図6に示す構成とほぼ同様である。
【0114】
基板処理装置100aは第1の実施の形態である基板処理装置100と比較して、基板9の下面(裏面)に対しても純水やガスを供給することができるようにされている点、雰囲気遮断板151を回転することができるようにされている点、および温度計154がカップ104内の温度を測定するという点を除いて第1の実施の形態と同様である。以下の説明ではこれらの相違点について簡単に説明するものとし、第1の実施の形態と同様の構成については同様の符号を用いて説明する。
【0115】
基板処理装置100aでは、基板9の下面に対しても純水や処理ガスを供給することができるように、第1の実施の形態の雰囲気遮断板151における構造と同様に、保持台121のおよそ中央に2重構造チューブの端部が露出するようにされている。そして、この2重構造チューブの内側チューブ161aは純水供給部161に接続され、外側チューブ171aはガス供給部171に接続される。
【0116】
また、2重構造チューブを保持台121から露出させるために、モータ131として中空のモータを利用し、モータ131を支持する支持台133、モータ131、回転軸123および保持台121を順に貫通するように2重構造チューブが配置される。なお、2重構造チューブは回転軸123内部にて軸受1231により支持され、外側チューブ171aは軸受1231に容易に支持されるように多少硬質の材料にて形成されている。また、2重構造チューブと保持台121や回転軸123との間の隙間にラビリンス1232を形成して軸受1231を進入物から保護している。ラビリンス1232はVシールやパッキン等であってももちろんよい。
【0117】
この基板処理装置100aでは雰囲気遮断板151も基板9の回転に合わせて同方向に回転することができるようにされている。したがって、基板9の下面側と上面側の構成とは同様のものとなっている。すなわち、雰囲気遮断板151は回転軸153において中空のモータ131aを介して支持軸152に接続されており、2重構造チューブが支持軸152、モータ131a、回転軸153および雰囲気遮断板151を貫通するようにして配置されている。また、2重構造チューブは回転軸153内部の軸受1511により支持されており、雰囲気遮断板151や回転軸153と2重構造チューブとの間の隙間にはラビリンス1512が設けられている。そして、内側チューブ161aは純水供給部161に接続されており、外側チューブ171aはガス供給部171に接続されている。
【0118】
なお、図8では雰囲気遮断板151側と保持台121側とにおいて別個に純水供給部161およびガス供給部171を示しているが、雰囲気遮断板151側の2重構造チューブと保持台121側の2重構造チューブとが同一の純水供給部161やガス供給部171に接続されていてもよい。
【0119】
基板処理装置100aの制御系は、図2に示す第1の実施の形態における制御系とほぼ同様となっている。すなわち、モータ制御部132が保持台121側のモータ131および雰囲気遮断板151側のモータ131aを制御するようになっており、純水供給制御部162およびガス供給制御部172が保持台121側および雰囲気遮断板151側の純水供給部161やガス供給部171を制御するようになっている。また、回転台121下方には温度計154が配置されており、カップ104内の雰囲気の温度を測定する。温度計154で測定された温度は基板9の温度とみなされて第1の実施の形態と同様にガス供給制御部172において利用される。
【0120】
次に、基板処理装置100aの動作について図9を用いて説明する。なお、基板処理装置100aの動作は第1に実施の形態と同様、図3や図4に示した動作であってもよく、以下に説明する動作は一例にすぎない。また、図9に示す回転動作は保持台121および雰囲気遮断板151に共通のものであり、処理ガス供給動作および純水供給動作についても基板9の上下両面に対して共通のものである。さらに、図9中に示す符号も図3や図4と同様のものを用いている。
【0121】
図9に示すように、符号P1にて示す洗浄工程では、基板9の上面および下面に純水を供給しながら基板9を回転させて基板9の上下両面に洗浄処理が施される。洗浄処理が完了すると(時刻TM1)、純水供給動作を停止するとともに基板9を1500〜3000rpmで2〜3秒回転させる。これにより、基板9の上面および下面に付着している純水がカップ104へと飛散し、基板9に付着している純水の大部分が取り除かれる。このとき、基板9の上面および下面への処理ガスの供給は、図9中太実線にて示すように停止していてもよく、太破線にて示すように500リットル/分程度で行われていてもよい。なお、時刻TM1〜TM2までの工程は図3や図4に示した工程とほぼ同様である。
【0122】
次に、基板9の高速回転による純水の大部分の取り除きが完了すると(時刻TM2)、基板9の回転を500rpm程度に減少させ、その後20〜30秒を費やして基板9の回転速度を徐々に連続的に減少させる(時刻TM2〜TM3)。また、基板9の回転速度の減少に合わせて基板9の上面および下面に供給される処理ガスの供給量も500リットル/分から100リットル/分程度まで徐々に減少させる。
【0123】
既述のように、基板9が回転している場合には雰囲気遮断板151とカップ104との隙間Gからの大気の流入を防止するために処理ガスを基板9に供給する必要がある。この供給量はおおよそ基板9の回転速度に比例した量が必要となる。そこで、この動作例では基板9の回転速度の減少にともなって処理ガスの供給量も減少させるようにしている。
【0124】
そして、20〜30秒の処理ガスの供給が完了すると(時刻TM3)、符号P2にて示す乾燥工程が完了する。
【0125】
なお、本実施の形態において用いられる処理ガスのIPA蒸気の濃度も第1の実施の形態と同様にフィードバック制御されており、処理ガスの流量が連続的に変化してもIPA蒸気の濃度は所定の濃度CDETに調整される。これにより、基板9の表面でのIPAの結露が防止される。
【0126】
以上、第2の実施の形態である基板処理装置100aの構成および動作について説明してきたが、この基板処理装置100aでは基板9の上面のみならず下面にも純水および処理ガスを供給することができるので、基板9の下面の状態を清浄に維持することができる。特に、近年の高密度化された半導体装置の製造においては基板9の下面の状態も清浄に維持するように求められており、この基板処理装置100aはこのような要求に応える構成となっている。
【0127】
また、基板処理装置100aでは雰囲気遮断板151も基板9の回転に合わせて回転させるので、基板9の上面における気流の乱れを抑えることができ、隙間Gからの大気の流入をより効果的に抑えることができる。
【0128】
また、図9に示すように基板9の回転速度に応じて処理ガスの供給量を調整するので、基板9の回転に対して過不足のない処理ガスの供給が実現されるようになっている。
【0129】
<3. 変形例>
以上、この発明に係る基板処理装置について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0130】
例えば、保持台121はピン122により基板9を保持するようになっているが、基板9を保持台121上に固定できるのであればどのような形態であってもよく、吸着チャックにより基板9が固定されるようになっていてもよい。また、保持される基板9の姿勢も水平姿勢に限定されるものではない。
【0131】
また、モータ131、131aは電気的なモータに限定されるのではなく、保持台121を回転させる動力を生じるのであればどのような形態であってもよい。
【0132】
また、ガス供給部171からの処理ガスは雰囲気遮断板151や保持台121から供給されるようになっているが、基板9の上面や下面に処理ガスを供給することができるのであればどのような形態であってもよい。例えば、基板9の上方に細い管を渡して基板9の上面にガスを噴出するようにしてもよいし、保持台121に開口を形成してこの開口を介して基板9の下面にガスを供給するようにしてもよい。
【0133】
さらに、上記実施の形態では窒素ガスにIPA蒸気を混合した処理ガスを用いているが、窒素ガス単独であってもく、他の有機溶剤の蒸気を含むガスでもよく、あるいは、窒素ガスとは別のガスを使用してもよく、乾燥に適したものであればどのようなものでもよい。
【0134】
また、上記実施の形態では、温度に対する有機溶剤の蒸気の飽和濃度をテーブル322を参照して求めると説明したが、テーブル322には温度に対する飽和蒸気圧が記憶されていてもよい。例えば、有機溶剤としてIPAを使用し、基板9の温度が20℃の場合、IPAの飽和濃度は、20℃における飽和蒸気圧が32.4mmHgであるから、32.4mmHg÷760mmHg=4.26%、と算出される。これにより、オペレータは例えば、4.26%未満の濃度である3%をCDETとして入力することで基板表面でのIPA蒸気の結露が防止される。
【0135】
また、純水の供給についても上記実施の形態に限定されるものではなく、ガスの供給の場合と同様に様々な変形が可能であり、2重構造チューブを利用せずにガスとは個別に基板9に純水が供給されるようになっていてもよい。さらに、純水による洗浄処理は基板処理装置において行われるのではなく、洗浄後の基板9が基板処理装置に搬入されるようになっていてもよい。
【0136】
また、上記実施の形態では純水洗浄後の基板9の乾燥処理について説明したが、純水に限定されず、純水以外の洗浄液による洗浄後の乾燥処理であってもよい。さらに、洗浄後の乾燥処理に限定されるものでもなく、他の処理後の乾燥処理であってもよい。
【0137】
また、乾燥工程における基板9の回転速度は上記実施の形態ではおおよそ高速回転から低速回転へと減少させるようにしているが、処理内容によっては徐々に減少させるようにしてもよい。例えば、図9において、時刻TM1から時刻TM3に向けて回転速度を連続的に減少させてもよい。また、実施の形態において示した回転速度やガス供給量は一例であってこのような値に限定されるものではない。
【0138】
さらに、上記実施の形態では半導体基板に対して乾燥を行う様子について説明したが、半導体基板の乾燥に限定されるものではなく、例えば、液晶表示器製造用もしくはフォトマスク製造用のガラス基板の処理工程における乾燥処理を行う装置であってもよい。
【0139】
また、上記実施の形態では、温度計154を用いて雰囲気遮断板151の温度またはカップ104内の雰囲気の温度を測定し、測定された温度が基板9の温度であるとみなしているが、雰囲気遮断板151や保持台121に開口を設けて、この開口から基板9の温度を放射温度計を用いて測定してもよい。さらには、洗浄処理に用いられる純水の温度や基板処理装置近傍の大気の温度を乾燥処理前の基板9の温度に相当する温度として利用してもよい。すなわち、基板9の温度測定は直接的であっても間接的であってもよい。
【0140】
また、上記実施の形態では、乾燥処理の最初の段階において基板9の温度が常温であるものとして説明したが、スタンバイ工程において吐出されるガスを用いて基板9の温度を常温以上に温めておくようにしてもよい。
【0141】
さらには、上記実施の形態では基板9の温度(正確には、基板9の温度に相当する温度)を測定するようにしているが、基板9の温度が一定の温度以下であることが保証されている場合には、この温度における飽和蒸気圧以下の蒸気圧にてIPA蒸気を処理ガスに含ませることで、基板9の表面におけるIPA蒸気の結露を防止することができる。
【0142】
【発明の効果】
請求項1ないし9記載の発明では、保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に保持台の回転速度を減少させるとともに基板へのガスの供給を行うので、基板の回転による大気の巻き込みを防止するために供給されるガスの量を抑えることができる。これにより、ガスの消費を抑えつつウォーターマークの発生を防止することができる。
【0143】
また、請求項3記載の発明では基板に付着した液を飛散させた後に保持台の回転速度を第1の回転速度から第2の回転速度へと減少させ、請求項4記載の発明では基板に付着した液を飛散させた後に保持台の回転を停止させるので、基板に供給すべきガスの量が保持台の回転速度に応じた量で足りることとなる。
【0144】
また、請求項6記載の発明では有機溶剤蒸気の結露を防止しつつ基板の乾燥を迅速に行うことができる。
【0145】
また、請求項7記載の発明では基板と雰囲気遮断板との間に発生する気流の乱れを防止して大気の巻き込みをさらに抑えることができ、請求項7記載の発明では基板の他の主面に対しても乾燥処理を施すことができる。
【0146】
さらに、請求項9記載の発明では、供給されるガスの流量を保持台の回転速度に応じて変更することができるので、さらに過不足のないガスの供給を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態である基板処理装置の縦断面図である。
【図2】図1に示す基板処理装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】基板処理装置の動作の一例を示すタイムチャートである。
【図4】基板処理装置の動作の他の例を示すタイムチャートである。
【図5】ガス供給部の構成等を示すブロック図である。
【図6】ガス供給制御部の構成等を示すブロック図である。
【図7】IPA蒸気の飽和濃度と温度との関係を示すテーブルである。
【図8】この発明の第2の実施の形態である基板処理装置の縦断面図である。
【図9】基板処理装置の動作のさらに他の例を示すタイムチャートである。
【図10】従来の基板処理装置の縦断面図である。
【図11】ウォーターマークの発生原理を示す図である。
【符号の説明】
9 基板
100、100a 基板処理装置
121 保持台
131、131a モータ
132 モータ制御部
151 雰囲気遮断板
171 ガス供給部
171a 外側チューブ
172 ガス供給制御部
241〜244 ヒータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention processes a substrate for fine pattern formation (hereinafter referred to as “substrate”) such as a semiconductor substrate for manufacturing a semiconductor device, a glass substrate for a liquid crystal display, and a glass substrate for a photomask (for example, after cleaning the substrate). The substrate processing apparatus performs a drying process.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method for drying a substrate washed with pure water, there is a method of removing pure water adhering to the substrate by rotating the substrate. FIG. 10 is a longitudinal sectional view showing the configuration of a
[0003]
In the
[0004]
In such a substrate processing apparatus, an
[0005]
The reason why the atmosphere on the upper surface side of the substrate 9 is maintained in the atmosphere of the processing gas is to prevent a watermark from being generated on the surface of the substrate 9. The watermark means that when the droplets adhering to the substrate 9 are dried, the substrate 9 and oxygen in the atmosphere (O2) And react. For example, in the case of a silicon (Si) substrate, as shown in FIG. 11, silicon dioxide (SiO 2) generated by the action of oxygen in the atmosphere at the boundary between a pure water droplet and a silicon substrate.2) Is a watermark.
[0006]
When the watermark is generated, the quality of the fine pattern formed on the substrate 9 is deteriorated or particles are generated. Therefore, conventionally, the atmosphere on the substrate 9 is maintained in an oxygen-free atmosphere by the configuration shown in FIG.
[0007]
In addition, the watermark in the following description is not limited to the pattern which arises from a pure water, It uses as a term also including the pattern produced in the case of drying of another kind of liquid.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, conventionally, when the substrate 9 is dried, the substrate 9 is rotated at a high speed of about 1500 to 3000 rpm. When the substrate 9 is rotated at such a high speed, the airflow is greatly disturbed around the substrate 9, and even if the processing gas is supplied to the substrate 9, the air outside the
[0009]
Of course, there is no way to solve this problem by increasing the flow rate of the processing gas supplied to the substrate 9 (for example, increasing the flow rate of several hundred liters / minute to several thousand liters / minute). Consumption of a large amount of high purity nitrogen gas or the like is difficult in terms of cost. In recent years, the necessity of cleaning the back surface of the substrate 9 (the lower surface in FIG. 10) has been recognized. In this case, it is necessary to supply a processing gas to both the upper and lower surfaces of the substrate 9 during drying. Since a large amount of processing gas is required, the realization thereof becomes impossible.
[0010]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a substrate processing apparatus capable of preventing the generation of a watermark while suppressing the consumption of a processing gas that maintains the atmosphere around the substrate.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The invention of
The invention of
[0012]
Claim3The invention of claim 1Or 22. The substrate processing apparatus according to
[0013]
Claim4The invention of claim 1Or 24. The substrate processing apparatus according to
[0014]
Claim5The present invention is a substrate processing apparatus for removing a liquid adhering to a substrate, a holding table for holding the substrate, a rotation driving source for rotating the substrate held by rotating the holding table, and the holding table An atmosphere blocking plate disposed to face one main surface of the substrate held on the substrate, a gas supply means for supplying gas toward the one main surface, and the holding table rotated to adhere to the substrate A rotation control means for controlling the rotation drive source so as to stop the rotation of the holding table after the liquid is scattered; and at least the liquid that has adhered to the substrate by scattering the liquid by rotating the holding table. Gas supply control means for controlling the gas supply means so as to supply the gas to the substrate.The gas supply control means supplies the gas to the substrate during the drying process performed after the rotation control means stops the rotation of the holding table..
[0015]
Claim6The invention of
[0016]
Claim7The invention of
[0017]
Claim8The invention of
[0018]
Claim9The invention of
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<1. First Embodiment>
FIG. 1 is a diagram showing a mechanical configuration of a
[0020]
As shown in FIG. 1, the
[0021]
As shown in FIG. 2, the
[0022]
Next, the role of each part of the
[0023]
Three
[0024]
With such a configuration, when the
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
On the other hand, the
[0029]
In addition, a thermocouple for measuring the temperature of the
[0030]
As described above, the
[0031]
Next, a process gas supply operation and a substrate 9 rotation operation in the drying process after the pure water cleaning by the
[0032]
FIG. 3 is a time chart showing the operation of the
[0033]
In the cleaning process, pure water is supplied from the pure
[0034]
When the cleaning process is completed (time TM1 shown in FIG. 3), the pure water supply operation is stopped and the substrate 9 is rotated at a high speed of about 1500 to 3000 rpm for 2 to 3 seconds. As a result, most of the pure water adhering to the substrate 9 is shaken off by the centrifugal force and quickly removed. Although most of the pure water is removed from the substrate 9 by this high speed rotation, minute water droplets still remain in the minute holes existing on the surface of the substrate 9 and the steps (steps) formed on the surface of the substrate 9. It will remain.
[0035]
Further, simultaneously with the completion of the cleaning process (time TM1), the process gas is supplied from the
[0036]
When the substrate 9 is rotated at a high speed for 2 to 3 seconds (time TM1 to TM2 shown in FIG. 3), the pure water adhering to the substrate 9 is in a state of only minute water droplets. Thereafter, the rotation speed of the substrate 9 is returned again to a low speed of about 100 to 500 rpm, and the substrate 9 is rotated for 20 to 30 seconds in this state. During this time, the processing gas is continuously supplied from the
[0037]
When the above steps are completed (time TM3 shown in FIG. 3), the drying process on the substrate 9 is completed, and the rotation operation of the substrate 9 is stopped and the gas supply operation is also stopped.
[0038]
Next, the state of the
[0039]
First, in the process of rotating the substrate 9 at times TM1 to TM2 at a high speed, most of the pure water adhering to the substrate 9 is removed so as to be scattered from the substrate 9. At this time, the processing gas is supplied to the substrate 9 at an amount of 100 liters / minute, but this supply amount is not sufficient to maintain the atmosphere of the upper surface of the substrate 9 in the processing gas atmosphere. It has become a quantity. That is, the high-speed rotation of the substrate 9 and the holding table 121 causes the air existing outside the
[0040]
As described above, when the substrate 9 is rotated at a high speed, the atmosphere on the upper surface of the substrate 9 is not maintained in an atmosphere of a sufficient processing gas. However, since the high-speed rotation time is as short as 2 to 3 seconds, the substrate 9 There is no reaction between oxygen and oxygen via pure water, and no watermark is generated.
[0041]
When most of the pure water adhering to the substrate 9 has been removed, that is, from the time TM2, the rotational speed of the substrate 9 decreases and is changed to a low-speed rotation that is relatively low with respect to the high-speed rotation. Since the substrate 9 and the holding table 121 rotating at a low speed have a lower effect of entraining the surrounding airflow than that at the time of high-speed rotation, the atmosphere outside the
[0042]
By continuing such low-speed rotation and supply of processing gas for 20 to 30 seconds (between times TM2 and TM3), minute water droplets remaining in minute holes and steps on the substrate 9 are dried. Of course, since there is an atmosphere of processing gas in which oxygen does not exist around the water droplets, no watermark is generated when the minute water droplets are dried.
[0043]
FIG. 4 is a time chart for explaining another form of the process gas supply operation and the substrate 9 rotation operation during the drying process of the
[0044]
In the drying operation shown in FIG. 4, similarly to the drying operation shown in FIG. 3, when the cleaning process is completed at time TM1, the substrate 9 is rotated at a high speed of 1500 to 3000 rpm for 2 to 3 seconds. Is not supplied. Then, after the pure water is scattered from the substrate 9 by the high-speed rotation operation, the rotation of the substrate 9 is stopped and the processing gas is supplied at a flow rate of 100 liters / minute for 20 to 30 seconds (time TM2 to TM3).
[0045]
As described above, the time of 2 to 3 seconds during which high-speed rotation is performed is shorter than the time required for the generation of the watermark, and even if oxygen is contained in the atmosphere on the upper surface of the substrate 9 during this period, the substrate No watermark is generated at 9. Therefore, as shown in FIG. 4, stopping the supply of the processing gas during the high-speed rotation of the substrate 9 does not cause a problem. That is, the start of the supply of the processing gas may be any time before the time TM2 (substantially the time TM1 to TM2 since the drying process starts from the time TM1), for example, about 2 seconds from the start of the supply of the processing gas. If the gas supply amount, temperature, components, etc. are stable, the gas supply operation may be performed from time TM1 as shown in FIG. 3, and the processing gas can be stably supplied almost simultaneously with the start of gas supply. If so, the gas supply operation may be performed from time TM2 as shown in FIG. In other words, it is sufficient that the gas is supplied after at least pure water is removed by high-speed rotation.
[0046]
When the removal of most of the pure water on the substrate 9 by high-speed rotation is completed (time TM2), the rotation operation of the substrate 9 is stopped in the drying operation shown in FIG. The rotation of the substrate 9 in the drying operation is an operation performed exclusively to scatter pure water from the substrate 9, and the rotation operation of the substrate 9 is not necessarily required to remove minute water droplets remaining in the holes and steps on the substrate 9. Is not necessary. Further, by stopping the rotation operation of the substrate 9, the surrounding airflow is not engulfed by the rotation of the substrate 9 or the holding table 121, and the atmosphere on the upper surface of the substrate 9 can be easily maintained in the atmosphere of the processing gas. Become.
[0047]
As described above, the drying operation shown in FIG. 4 is a more efficient operation of the rotation operation of the substrate 9 and the supply operation of the processing gas in the drying operation shown in FIG.
[0048]
Next, a method for controlling the concentration of IPA vapor in the processing gas by the gas
[0049]
FIG. 5 is a diagram illustrating the configuration of the
[0050]
First, the
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
As described above, the
[0054]
The other end of the
[0055]
Further, in the vicinity of the connection position of the second and
[0056]
The diluted process gas guided through the
[0057]
Next, the gas
[0058]
Operations such as concentration control by the
[0059]
First, the
[0060]
As a preliminary process before the drying process is started or as a preliminary process in the first stage of the drying process, the
[0061]
The first to
[0062]
In the standby process, the minute flow rate Q preset in the control program 3210(For example, 10 [l / min]) of nitrogen gas is introduced into the
[0063]
In the case of the example of the drying operation shown in FIG. 4, while the standby process is continued, the substrate 9 is rotated at a high speed on the holding
[0064]
When the standby process is completed and the high-speed rotation of the substrate 9 is performed for 2 to 3 seconds, a processing gas whose concentration of IPA vapor described below is adjusted is discharged onto the substrate 9 (time TM2 shown in FIG. 4). TM3). The IPA contained in the process gas evaporates after being replaced with pure water droplets remaining on the surface of the substrate 9. As a result, the substrate 9 is sufficiently dried without leaving droplets on the surface. In this way, the drying process is performed in the
[0065]
Next, the concentration control of the IPA vapor in the processing gas will be described in detail.
[0066]
As described above, the total flow rate Q is previously stored in the RAM 303 (working area) of the gas supply control unit 172.total, Temperature TgasAnd concentration CIPAIs stored. When generating the processing gas necessary for the drying process, the
[0067]
Concentration C by operatorIPAThis setting may be performed with the assistance of the
[0068]
By the way, as described above, the liquid IPA in the
[0069]
[Expression 1]
[0070]
[Expression 2]
[0071]
Here, saturation concentration X of IPA vapor0Is a known physical quantity, and in the present embodiment, the
[0072]
Further, the processing gas (flow rate QMFC1+ QIPA) Is a nitrogen gas (flow rate Q) guided by the
[0073]
[Equation 3]
[0074]
[Expression 4]
[0075]
According to the above assumption, from the above equation 4, QMFC2Is 90 [l / min].
[0076]
The
[0077]
Thereafter, the
[0078]
Therefore, the processing gas sent from the
[0079]
In the
[0080]
First, IPA vapor concentration control will be described. As described above, the
[0081]
Thus, the
[0082]
Next, temperature control of the
[0083]
Next, temperature control of the
[0084]
Next, temperature control of the
[0085]
As described above, the
[0086]
Next, temperature control of the
[0087]
In general, the temperature T of the substrate 9 at the start of the drying process.WTemperature T of the processing gas dischargedgasSince the temperature is higher, the temperature of the substrate 9 rises during the drying process but does not decrease. Therefore, if a concentration lower than the saturation concentration of the IPA vapor of the processing gas at the temperature of the substrate 9 at the start of the drying process is set, the concentration of the IPA vapor is always kept below the saturation concentration even during the drying process. Be drunk.
[0088]
Next, when a series of substrate processing steps are completed and the process proceeds to a new substrate processing step, the
[0089]
The liquid IPA in the
[0090]
As described above, the
[0091]
Similarly, when shifting from the previous substrate processing step to a new substrate processing step, the
[0092]
The liquid IPA in the
[0093]
As described above, the
[0094]
Thus, in the
[0095]
Note that in the
[0096]
Further, in the
[0097]
Further, in the
[0098]
In the above-described embodiment, the IPA vapor has been specifically described. However, in each manufacturing process of semiconductor devices and the like, not only IPA vapor but also organic solvent vapor and water vapor are used as treatment vapor. These process steams are also often used after being mixed with a carrier gas, and the concentration of the process steams also needs to be accurately controlled. The
[0099]
As described above, the
[0100]
As described above, the measured value of the concentration of IPA vapor in the gas flowing from the connection position of the
[0101]
Further, when the flow rates of the gas flowing through the first and
[0102]
Further, the temperature of the liquid IPA in the
[0103]
In this manner, at least one of various physical elements related to the processing gas can be acquired as a concentration control parameter, and the concentration of IPA vapor in the processing gas can be controlled based on the acquired concentration control parameter.
[0104]
On the other hand, as a control object for controlling the concentration of the IPA vapor in the processing gas, these pipes are adjusted by adjusting the gas flow rate in the
[0105]
In the above description, the temperature of the gas in the
[0106]
Further, when changing the temperature of the gas in the
[0107]
As described above, the concentration of the IPA vapor in the processing gas can be controlled by controlling at least one of various elements as a control target.
[0108]
Moreover, although the said embodiment demonstrated that the density | concentration of IPA vapor | steam was set by the operator, the density | concentration setting of IPA vapor | steam can also be performed automatically. That is, the temperature of the substrate 9 measured by the thermometer 154 (or a temperature corresponding to the temperature of the substrate 9) TWThe gas
[0109]
Further, the temperature T of the substrate 9 during the drying processWIn response to changes in CDETMay be changed automatically. In this
[0110]
As described above, the
[0111]
As described above, the
[0112]
Further, since the concentration of the IPA vapor in the processing gas can be appropriately controlled, it is possible to prevent the IPA vapor from condensing on the surface of the substrate 9 and to perform an appropriate drying process.
[0113]
<2. Second Embodiment>
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing a mechanical configuration of a substrate processing apparatus 100a according to the second embodiment of the present invention. The configuration of the control system is almost the same as the configuration shown in FIG. 2, and the configurations of the
[0114]
Compared with the
[0115]
In the substrate processing apparatus 100a, in order to be able to supply pure water and processing gas to the lower surface of the substrate 9 as well as the structure of the
[0116]
Further, in order to expose the double-structure tube from the holding table 121, a hollow motor is used as the
[0117]
In this substrate processing apparatus 100a, the
[0118]
In FIG. 8, the pure
[0119]
The control system of the substrate processing apparatus 100a is substantially the same as the control system in the first embodiment shown in FIG. That is, the
[0120]
Next, the operation of the substrate processing apparatus 100a will be described with reference to FIG. The operation of the substrate processing apparatus 100a may be the operation shown in FIGS. 3 and 4 as in the first embodiment, and the operation described below is only an example. 9 is common to the holding
[0121]
As shown in FIG. 9, in the cleaning process indicated by reference numeral P <b> 1, the substrate 9 is rotated while supplying pure water to the upper and lower surfaces of the substrate 9, and the upper and lower surfaces of the substrate 9 are cleaned. When the cleaning process is completed (time TM1), the pure water supply operation is stopped and the substrate 9 is rotated at 1500 to 3000 rpm for 2 to 3 seconds. Thereby, the pure water adhering to the upper surface and the lower surface of the substrate 9 is scattered to the
[0122]
Next, when the removal of most of the pure water by the high-speed rotation of the substrate 9 is completed (time TM2), the rotation of the substrate 9 is reduced to about 500 rpm, and then the rotation speed of the substrate 9 is gradually increased over 20 to 30 seconds. (Time TM2 to TM3). Further, the supply amount of the processing gas supplied to the upper and lower surfaces of the substrate 9 is gradually reduced from about 500 liters / minute to about 100 liters / minute as the rotational speed of the substrate 9 decreases.
[0123]
As described above, when the substrate 9 is rotating, it is necessary to supply the processing gas to the substrate 9 in order to prevent the inflow of air from the gap G between the
[0124]
When the supply of the processing gas for 20 to 30 seconds is completed (time TM3), the drying process indicated by reference sign P2 is completed.
[0125]
Note that the IPA vapor concentration of the processing gas used in the present embodiment is also feedback controlled as in the first embodiment, and the IPA vapor concentration is predetermined even when the flow rate of the processing gas continuously changes. Concentration CDETAdjusted to Thereby, the condensation of IPA on the surface of the substrate 9 is prevented.
[0126]
The configuration and operation of the substrate processing apparatus 100a according to the second embodiment have been described above. In the substrate processing apparatus 100a, pure water and processing gas are supplied not only to the upper surface of the substrate 9, but also to the lower surface. Therefore, the state of the lower surface of the substrate 9 can be kept clean. In particular, in the manufacture of high-density semiconductor devices in recent years, the state of the lower surface of the substrate 9 is required to be kept clean, and the substrate processing apparatus 100a is configured to meet such requirements. .
[0127]
Further, in the substrate processing apparatus 100a, the
[0128]
Further, as shown in FIG. 9, the supply amount of the processing gas is adjusted according to the rotation speed of the substrate 9, so that the supply of the processing gas without excess or deficiency with respect to the rotation of the substrate 9 is realized. .
[0129]
<3. Modification>
The substrate processing apparatus according to the present invention has been described above. However, the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made.
[0130]
For example, the holding table 121 is configured to hold the substrate 9 by the
[0131]
Further, the
[0132]
Further, the processing gas from the
[0133]
Further, in the above embodiment, a processing gas in which IPA vapor is mixed with nitrogen gas is used. However, nitrogen gas alone or a gas containing vapors of other organic solvents may be used. Another gas may be used and any gas suitable for drying may be used.
[0134]
In the above embodiment, the saturated concentration of the organic solvent vapor with respect to the temperature has been described with reference to the table 322. However, the table 322 may store the saturated vapor pressure with respect to the temperature. For example, when IPA is used as the organic solvent and the temperature of the substrate 9 is 20 ° C., the saturation concentration of IPA is 32.4 mmHg at 20 ° C. Therefore, 32.4 mmHg ÷ 760 mmHg = 4.26% , And are calculated. This allows the operator to, for example, 3% C, which is less than 4.26% concentration.DETTo prevent condensation of IPA vapor on the substrate surface.
[0135]
Also, the supply of pure water is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made in the same manner as in the case of gas supply, and separately from the gas without using a double structure tube. Pure water may be supplied to the substrate 9. Further, the cleaning process using pure water is not performed in the substrate processing apparatus, but the cleaned substrate 9 may be carried into the substrate processing apparatus.
[0136]
Moreover, although the drying process of the board | substrate 9 after a pure water cleaning was demonstrated in the said embodiment, it is not limited to a pure water, The drying process after the washing | cleaning by cleaning liquids other than a pure water may be sufficient. Furthermore, it is not limited to the drying process after washing | cleaning, The drying process after another process may be sufficient.
[0137]
Further, in the above embodiment, the rotation speed of the substrate 9 in the drying process is decreased from approximately high speed to low speed rotation, but may be gradually decreased depending on the processing content. For example, in FIG. 9, the rotational speed may be continuously decreased from time TM1 to time TM3. Further, the rotation speed and the gas supply amount shown in the embodiment are merely examples, and are not limited to such values.
[0138]
Furthermore, in the above embodiment, the state of drying the semiconductor substrate has been described. However, the present invention is not limited to the drying of the semiconductor substrate. For example, the processing of a glass substrate for manufacturing a liquid crystal display or a photomask is performed. The apparatus which performs the drying process in a process may be sufficient.
[0139]
Further, in the above embodiment, the temperature of the
[0140]
In the above-described embodiment, the temperature of the substrate 9 is described as being normal temperature in the first stage of the drying process. However, the temperature of the substrate 9 is raised to normal temperature or higher using the gas discharged in the standby process. You may do it.
[0141]
Furthermore, in the above embodiment, the temperature of the substrate 9 (more precisely, the temperature corresponding to the temperature of the substrate 9) is measured, but it is guaranteed that the temperature of the substrate 9 is not more than a certain temperature. In this case, the IPA vapor is included in the processing gas at a vapor pressure equal to or lower than the saturated vapor pressure at this temperature, so that condensation of the IPA vapor on the surface of the substrate 9 can be prevented.
[0142]
【The invention's effect】
[0143]
Claims3In the described invention, after the liquid adhering to the substrate is scattered, the rotation speed of the holding table is decreased from the first rotation speed to the second rotation speed. In the invention described in claim 4, the liquid adhering to the substrate is scattered. Then, the rotation of the holding table is stopped, so that the amount of gas to be supplied to the substrate is sufficient according to the rotation speed of the holding table.
[0144]
Claims6In the described invention, the substrate can be quickly dried while preventing condensation of the organic solvent vapor.
[0145]
Claims7In the described invention, the turbulence of the airflow generated between the substrate and the atmosphere blocking plate can be prevented to further suppress the entrainment of the atmosphere. In the invention described in the seventh aspect, the other main surface of the substrate is also dried. Processing can be performed.
[0146]
And claims9In the described invention, since the flow rate of the supplied gas can be changed according to the rotation speed of the holding table, it is possible to further supply the gas without excess or deficiency.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a substrate processing apparatus according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a control system of the substrate processing apparatus shown in FIG.
FIG. 3 is a time chart showing an example of the operation of the substrate processing apparatus.
FIG. 4 is a time chart showing another example of the operation of the substrate processing apparatus.
FIG. 5 is a block diagram illustrating a configuration of a gas supply unit and the like.
FIG. 6 is a block diagram showing a configuration and the like of a gas supply control unit.
FIG. 7 is a table showing the relationship between the saturation concentration of IPA vapor and the temperature.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of a substrate processing apparatus according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a time chart showing still another example of the operation of the substrate processing apparatus.
FIG. 10 is a longitudinal sectional view of a conventional substrate processing apparatus.
FIG. 11 is a diagram illustrating a principle of generation of a watermark.
[Explanation of symbols]
9 Board
100, 100a substrate processing apparatus
121 Holding stand
131, 131a motor
132 Motor controller
151 Atmosphere blocker
171 Gas supply unit
171a Outer tube
172 Gas supply control unit
241 to 244 heater
Claims (9)
基板を保持する保持台と、
前記保持台を回転させることにより保持される基板を回転させる回転駆動源と、
前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置される雰囲気遮断板と、
前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、
前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に前記保持台の回転速度が減少するように前記回転駆動源を制御する回転制御手段と、
少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後において、前記ガスを基板に供給するように前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段と、
を備え、
前記回転制御手段が、減少した回転速度で前記保持台の回転を継続する間、前記ガス供給制御手段は、前記回転制御手段が前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させる間に供給されるガスと同じ流量でガスを供給することを特徴とする基板処理装置。A substrate processing apparatus for removing liquid adhered to a substrate,
A holding table for holding a substrate;
A rotation drive source for rotating a substrate held by rotating the holding table;
An atmosphere blocking plate disposed to face one main surface of the substrate held by the holding table;
Gas supply means for supplying gas toward the one main surface;
A rotation control means for controlling the rotation drive source so that the rotation speed of the holding table decreases after the holding table is rotated and the liquid adhering to the substrate is scattered;
A gas supply control means for controlling the gas supply means so as to supply the gas to the substrate after at least the holder is rotated to disperse the liquid adhering to the substrate;
Equipped with a,
While the rotation control unit continues to rotate the holding table at a reduced rotation speed, the gas supply control unit rotates the holding table while the liquid adhering to the substrate is scattered. the substrate processing apparatus according to claim that you feed the gas at the same flow rate as the gas to be supplied.
基板を保持する保持台と、A holding table for holding a substrate;
前記保持台を回転させることにより保持される基板を回転させる回転駆動源と、A rotation drive source for rotating a substrate held by rotating the holding table;
前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置される雰囲気遮断板と、An atmosphere blocking plate disposed to face one main surface of the substrate held by the holding table;
前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、Gas supply means for supplying gas toward the one main surface;
前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に前記保持台の回転速度が減少するように前記回転駆動源を制御する回転制御手段と、A rotation control means for controlling the rotation drive source so that the rotation speed of the holding table decreases after the holding table is rotated and the liquid adhering to the substrate is scattered;
少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させる工程の間はガスの供給を停止し、その後において、前記ガスを基板に供給を開始するように前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段と、Gas supply for controlling the gas supply means so as to stop the supply of gas at least during the step of rotating the holding table to disperse the liquid adhering to the substrate and thereafter starting the supply of the gas to the substrate Control means;
を備えることを特徴とする基板処理装置。A substrate processing apparatus comprising:
前記回転制御手段が、基板に付着した液を飛散させる第1の回転速度から相対的に低速な第2の回転速度に前記保持台の回転速度を変更することを特徴とする基板処理装置。The substrate processing apparatus according to claim 1 or 2,
Said rotation control means, the substrate processing apparatus, characterized that you change the rotational speed of the holder from a first rotational speed to a relatively slow second rotational speed for scattering the liquid attached to the substrate.
前記回転制御手段が、前記保持台の回転速度を連続的に減少させることを特徴とする基板処理装置。The substrate processing apparatus, wherein the rotation control means continuously decreases the rotation speed of the holding table.
基板を保持する保持台と、
前記保持台を回転させることにより保持される基板を回転させる回転駆動源と、
前記保持台に保持される基板の一の主面に対向して配置される雰囲気遮断板と、
前記一の主面に向けてガスを供給するガス供給手段と、
前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後に前記保持台の回転を停止するように前記回転駆動源を制御する回転制御手段と、
少なくとも前記保持台を回転させて基板に付着した液を飛散させた後において、前記ガスを基板に供給するように前記ガス供給手段を制御するガス供給制御手段と、
を備え、
前記ガス供給制御手段は、前記回転制御手段が保持台の回転を停止した後に施される乾燥工程中、ガスの基板への供給を行うことを特徴とする基板処理装置。 A substrate processing apparatus for removing liquid adhered to a substrate,
A holding table for holding a substrate;
A rotation drive source for rotating a substrate held by rotating the holding table;
An atmosphere blocking plate disposed to face one main surface of the substrate held by the holding table;
Gas supply means for supplying gas toward the one main surface;
Rotation control means for controlling the rotation drive source so as to stop the rotation of the holding table after the holding table is rotated and the liquid adhering to the substrate is scattered.
A gas supply control means for controlling the gas supply means so as to supply the gas to the substrate after at least the holder is rotated to disperse the liquid adhering to the substrate;
With
The substrate processing apparatus, wherein the gas supply control means supplies the gas to the substrate during a drying process performed after the rotation control means stops the rotation of the holding table .
前記ガスが加熱された窒素ガスと有機溶剤蒸気との混合ガスであって、前記有機溶剤蒸気の濃度は、基板と同温度における飽和蒸気圧での濃度を下回る濃度であることを特徴とする基板処理装置。A substrate processing apparatus according to any one of claims 1 to 5,
A mixed gas of nitrogen gas and organic solvent vapor the gas is heated, the concentration of the organic solvent vapor, characterized by concentration der Rukoto below the concentration of saturated vapor pressure at the substrate at the same temperature Substrate processing equipment.
前記保持台の回転に合わせて前記雰囲気遮断板を回転させる手段、
をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。A substrate processing apparatus according to any one of claims 1 to 6,
Means you want to rotate. The atmosphere blocker plate in accordance with the rotation of the holding table,
A substrate processing apparatus further comprising:
前記保持台から保持される基板の他の主面に向けて前記ガスを供給する手段、
をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。A substrate processing apparatus according to any one of claims 1 to 7,
Means for supplying the gas toward the other main surface of the substrate held from the holding table;
Further comprising a substrate processing apparatus according to claim Rukoto a.
前記ガス供給制御手段が、前記保持台の回転速度に応じて基板に供給される前記ガスの流量を変更することを特徴とする基板処理装置。The substrate processing apparatus, wherein the gas supply control means changes a flow rate of the gas supplied to the substrate according to a rotation speed of the holding table.
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