JP3744747B2

JP3744747B2 - 連結具

Info

Publication number: JP3744747B2
Application number: JP28753899A
Authority: JP
Inventors: チャールズタックウィントン; ジョンハダートブレット
Original assignee: フィッシャーアンドペイケルヘルスケアリミテッド
Priority date: 1998-10-09
Filing date: 1999-10-08
Publication date: 2006-02-15
Anticipated expiration: 2019-10-08
Also published as: EP0992259B1; AU5263399A; JP2000152996A; US6343603B1; AU759612B2; EP0992259A1; DE69923514T2; DE69923514D1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連結具、特に呼吸回路の呼気管を換気装置に接続するための連結具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
医療用呼吸回路は、吸入ガス管と呼気ガス管とを含んでいる。この吸入管は、その一端部が、例えば気管の中を延びて丁度、肺の上で終っている気管内の呼吸管によって、患者に接続している。その他端部は換気装置に接続している。換気装置への接続は、直接に接続されてもよいし、中間に自給式給湿器が介在されてもよい。呼気管は、一端部で気管内の管に、他端部で換気装置に接続されている。“圧力支援／制御”又は“容積支援／制御”のモードで運転する換気装置は、患者の呼吸を管理するために吸入管に供給されるガスの圧力を慎重に制御し、肺の膨張を保証するために常時、気道内を陽圧に保っている。呼気管が換気装置から外れた場合には、不幸な事態が起き、換気装置が、呼吸回路の突然の圧力損失に応答して、供給量を増加する。空気供給がすぐに効果がなくなり、より高レベルの流れにおける増加した乱流が、加熱装置から一層効率的に熱伝達を引き起し、吸入ガスをより高温にする。こうした事態が起きなければ、吸入ガスの温度は望ましい温度である。新生児の呼吸回路に用いられるような回路の典型は、約０．５〜１０ｌ／min （約５００〜１００００cm³ ／min ）の流量である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の欠点を取り除いてくれるか、又は少なくともヘルスケアを与える人に有用な選択を与えてくれる呼吸回路の呼気管のための連結具を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
第１の形態では、本発明は、連結具であって、貫通して延びる呼吸ガス通路と、一端部が、使用中、換気装置の呼気管接続部にしっかりと嵌合するようになっている前記呼吸ガス通路の部分とを有し、前記通路の他端部が使用中、呼吸回路の呼気管に接続され又は接続可能である本体と、当接面を有する弁部材であって、使用中、前記連結具が接続され該弁部材を閉位置から開位置に動かす換気装置の呼気管接続部によって一端部が押される弁部材と、一端部が前記当接面を貫通して開口し、他端部が実質的に閉鎖されている中央ガス流路と、前記中央ガス流路の壁に設けられた１つ又は２以上のガスポートと、前記弁部材の前記他端部と関連した手段であって、前記呼吸ガス通路内の環状弁座に着座し、前記弁部材が前記閉位置にあるときには前記呼吸ガス通路が前記弁座と前記閉鎖端部とによって少なくとも実質的に塞がれ、前記開位置にあるときにはガスが前記連結器を通って前記他端部から前記一端部へ流れることができるようにする手段とを備えた連結具において、前記連結具が前記換気装置から外されたとき、前記弁部材が前記閉位置に移動して前記呼吸ガス通路を実質的に閉鎖するが完全には閉鎖しないように、前記弁部材を閉位置に向かって付勢する付勢手段と、前記呼吸ガス通路の容量に比べて少い流れ容量であり、前記弁部材が前記閉位置のとき、前記弁部材を通る少量の流れを可能にするバイパス通路とを備えている連結具である。
別の形態では、本発明は、呼吸回路の呼気管内で直列接続を行うための連結具である。この連結具は、貫通して延びる呼吸ガス通路と、該呼吸ガス通路の一端で前記呼吸回路における次の構成要素の連結具と係合するように形成された接続手段とを備え、前記ガス通路の他端が、前記呼吸回路における前の構成要素に接続され又は接続可能である連結具であって、前記接続手段が前記次の構成要素のコネクタから外されたとき、前記呼吸ガス通路を実質的に閉鎖するが完全には閉鎖しないようにすることができる前記接続手段と関連した流れ制限手段を、を備えている。
【０００５】
当業者にとって、添付の特許請求の範囲に記載された発明の範囲を離れることなく、構造上の様々の変更及びかなり異なる実施例や用途も可能であろう。ここでの開示及び説明は、例示によっているが、これに限定されるものではない。
【０００６】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の好適な形態について説明する。
本発明の好適な実施の形態の連結具が、図１に断面図で示されている。この連結具は、概して３つの部品の組立品である。連結具を入口結合部及び呼気呼吸管にそれぞれ接続するための接続部５、６を、連結具本体１は有している。好適な実施の形態では、連結具本体は、軸対称である。スプリング３が本体１の中空の接続通路４内に嵌合され、その開口端部は、使用中は換気装置に接続している。スプリング３の一端は連結具本体内の狭窄部の環状面２０に当接し、狭窄部を通る通路８を囲んでいる環状壁９によって、中央に位置付けされている。弁部材２は、第３の構成部品であり、通路８内を通っていて、その端部１１が狭窄部の一側部の連結具の開口部６内にあり、他端部１３が狭窄部の他側部の連結具の中空の接続具通路４内にあり、かつ管状弁体２が通路８内を通っている。スプリング３は、本体内の弁部材２の表面１９と狭窄部の表面２０との間に効果的に収められている。管状弁体２は、その端部１１に外方に延在している小さなフランジを有しており、スプリング３の作用の下で、フランジの裏面１０が、連結具本体１の狭窄部の弁座面７に当接して、弁部材２を本体１内に保持し、その周囲を通るガスに対して実質的なシールを形成しており、この連結具の形状の例示が図４に示されている。
【０００７】
連結具が換気装置の入口取付部４０に嵌合された場合の図３を参照すると、この取付部４０の先行縁部４１が、弁部材フランジ１３の外表面１４を押圧し、スプリング３を圧縮して、弁を開く。その開口位置において、呼気導管からの空気流は、矢印２１で示されるように、本体１の端部６と管状弁体２との間の弁部材の外側を通って、矢印２２で示されるように、ポート１６を通って管状弁体２の内部通路１７に入り、出口１５を通って弁部材２から連結具本体１の中空の接続具通路４に入り、そこから換気装置へと行う。この流れの流路は、かなり大きなポート及び通路を含んでおり、ガス流に対する重大な妨害は存在しない。
【０００８】
図４に示されるように、連結具が換気装置に接続されていないときは、スプリング３が弁部材端部１３の内面１９を押し、管状弁体２は連結具本体１の中空の接続具通路４内に、主として又はもっぱら収められており、弁部材の環状面１０が連結具本体の狭窄部の環状面７に着座している。呼吸回路を通っていくらかのガスが依然として流れるようにするために、弁部材の端部１１に小さな穴１２が設けられており、矢印２４で示されるように、連結具本体の呼気管端部６からこの穴１２を通ってガスが流れ、それによって矢印２５で示されるように管状弁体２内に入って出口１５を通って排出される。
【０００９】
連結具本体１と弁部材２の各々は、例えばポリエチレンの合成樹脂材料又は他の合成樹脂材料、の射出成型によって簡単に製造できる。スプリング３は、標準のスプリング材料よりなる。弁部材２の端部の先行面の傾斜１８により、弁部材２は、本体１の通路８を通してスナップ嵌合によって簡単に組み立られる。
【００１０】
図５に概略で呼吸給湿回路が示されており、この回路は、換気装置３０、給湿器３１、気管内の呼吸管３２及び協働の呼吸管３３，３４，３５を含んでいる。患者３６が示されている。図５に示されるように、本発明の連結具は、参照番号３７で示され、呼気呼吸管３５と換気装置３０の入口ポートとの間を接続するのに使用される。換気装置３０の入口ポートに正しく接続された連結具３７の通常の使用においては、連結具は、新生児の呼吸回路のために約０．５〜１０ｌ／min （約５００〜１００００cm³ ／min ）か、又は老人の患者に対して２〜１０ｌ／min （２０００〜１００００cm³ ／min ）の通常の換気流レベルで非強制流のガスを提供している。連結具３７が換気装置３０から外されるなら、弁部材２が上述したように閉じて、ガスの流れは、このシステム内の連結部で生じる、重要ではない損失を強いられ、連結具３７の弁部材２の穴１２を通って流れる。このことが実質的に流れを制限し、呼吸回路内の圧力が十分なレベルに保たれ、換気装置は呼気回路の管へのガス流を実質的に増加させない。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の好適な実施の形態の連結具を断面で描いている組立体側部図であり、連結具を形成するために一緒に嵌合する３つの構成部品を示している。
【図２】図２は、連結具本体と弁部材の外観を示している組立体の斜視図である。
【図３】図３は、開口位置に弁をもつ本発明の好適な実施の形態の連結具の断面図であり、使用中の換気装置接続部の位置を示している。
【図４】図４は、閉鎖位置に弁をもつ本発明の好適な実施の形態の連結具の断面図である。
【図５】図５は、換気装置、給湿器、気管内の管（及び患者）及び呼気管と吸入管とを含んでいる呼吸回路を示す概略説明図である。
【符号の説明】
１…連結具本体
２…弁部材
３…スプリング
４…中空の接続具通路
５…換気装置の呼気ライン部分のための接続部
６…呼吸回路のための接続部
７…弁座面（環状面）
８…通路
９…通路を囲む環状壁
１０…フランジの裏面
１１…通路８内を通る弁部材２の端部
１２…小さな流穴
１３…換気装置ポートに隣接した弁部材端部
１４…端部フランジ１３の外表面
１５…弁部材２の流出口
１６…弁部材２の側部
１７…弁４２の内部通路
１８…弁部材２の端部１１の傾斜
１９…弁部材端部１３の内面
２０…本体１内の環状面
２１…流路矢印
２２…流路矢印
２３…流路矢印
２４…流路矢印
２５…流路矢印
３０…換気装置
３１…給湿器
３２…気管内の呼吸管
３３…呼吸のための呼吸管
３４…呼吸のための呼吸管
３５…呼吸のための呼吸管
３７…連結具
４０…換気装置の入口取付部
４１…取付部４０の先行縁部

Claims

連結具であって、
貫通して延びる呼吸ガス通路（８）と、一端部が、使用中、換気装置の呼気管接続部（４０）にしっかりと嵌合するようになっている前記呼吸ガス通路（８）の部分とを有し、前記通路の他端部（６）が使用中、呼吸回路の呼気管に接続され又は接続可能である本体（１）と、
当接面（１４）を有する弁部材（２）であって、使用中、前記連結具が接続され該弁部材（２）を閉位置から開位置に動かす換気装置の呼気管接続部（４０）によって一端部が押される弁部材（２）と、
一端部が前記当接面（１４）を貫通して開口し、他端部が実質的に閉鎖されている中央ガス流路（１７）と、
前記中央ガス流路（１７）の壁に設けられた１つ又は２以上のガスポート（１６）と、
前記弁部材（２）の前記他端部と関連した手段であって、前記呼吸ガス通路（８）内の環状弁座（７）に着座し、前記弁部材（２）が前記閉位置にあるときには前記呼吸ガス通路（８）が前記弁座（７）と前記閉鎖端部（１１）とによって少なくとも実質的に塞がれ、前記開位置にあるときにはガスが前記連結器を通って前記他端部から前記一端部へ流れることができるようにする手段とを備えた連結具において、
前記連結具が前記換気装置から外されたとき、前記弁部材（２）が前記閉位置に移動して前記呼吸ガス通路（８）を実質的に閉鎖するが完全には閉鎖しないように、前記弁部材（２）を閉位置に向かって付勢する付勢手段（３）と、
前記呼吸ガス通路（８）の容量に比べて少い流れ容量であり、前記弁部材（２）が前記閉位置のとき、前記弁部材（２）を通る少量の流れを可能にするバイパス通路（１２）とを備えている、
ことを特徴とする連結具。
前記バイパス通路が、前記弁部材（２）の中央ガス流路（１７）の前記閉鎖端部（１１）の穴（１２）である、
請求項１に記載の連結具。
呼吸回路の呼気管内で直列接続を行うための連結具であって、
貫通して延びる呼吸ガス通路（８）と、該呼吸ガス通路（８）の一端で前記呼吸回路における次の構成要素の連結具と係合するように形成された接続手段（５）とを備え、前記ガス通路の他端が、前記呼吸回路における前の構成要素に接続され又は接続可能である連結具であって、
前記接続手段（５）が前記次の構成要素のコネクタから外されたとき、前記呼吸ガス通路（８）を実質的に閉鎖するが完全には閉鎖しないようにすることができる前記接続手段と関連した流れ制限手段を、を備えている、
ことを特徴とする連結具。
前記流れ制限手段が、前記呼吸ガス通路（８）を実質的に閉じる閉位置とガスが前記中央ガス流路（１７）内を自由に通る開位置との間で可動な弁部材（２）と、前記弁部材（２）を前記閉位置に向かって付勢する付勢手段（３）とを備え、
前記弁部材（２）が、該弁部材（２）が少なくとも前記閉位置のときに開いており前記呼吸ガス通路を通る制限された空気流を可能とするバイパス通路（１２）を有している、
請求項３に記載の連結具。