JP3743926B2 - 米の計量部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、米の計量部構造に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】
従来の家庭では、精米を必要の都度手作業ではかっていたが、不正確でもあり大変面倒であった。
【0003】
【問題点を解決するための手段】
この発明は上記問題を解決することを目的としており、精米を極めて容易に且つ確実に計量することのできる計量部構造を提供せんとするものである。
【0004】
即ちこの計量部構造は、上下に配した精米収納ホッパーと研米ケースの間に、上下の開口した計量升を円陣状に配してなる計量盤を回転自在に配し、前記精米収納ホッパーの底部に流下口を設け、前記研米ケースの上蓋に計量升から流下する精米の流入自在な流入口を設け、前記計量盤において計量升は4個が回転対称に配置され、前記精米収納ホッパーにおいて底部の流下口は2個が回転対称に配置され、前記研米ケースの上蓋において前記流入口は2個が回転対称に配置され、前記流下口と流入口は両方が同時に前記計量升に連通しない位置に配置されていることを特徴とするものである。
【0005】
またこの発明は、研米ケースの上蓋に設けた流入口に対して通気自在ならしめる通気口を、計量盤の環体下縁に開口せしめたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を図示実施例により説明すると、図1は本発明に係る計量部構造を備えた家庭用無洗米機の縦断正面図であり、精米収納ホッパー1の底部11に当接して設けられている計量盤2は、下方の研米ケース4の上蓋3に直立している中心軸31に対し回転自在に枢支されている。
【0007】
図2は精米収納ホッパー1の底部11の平面図であり、中心の軸受け12の両側には精米の流下自在な2個の流下口13が回転対称に設けられ開口している。なお底部11はホッパー1と一体に形成してもよいが、本実施例の如くホッパー1とは別に着脱自在に形成したものでもよい。
【0008】
図3は計量盤2の平面図であり、図4はその斜視図である。計量盤2の環体21には歯車22が一周して設けられており、中心には軸穴24が設けられている。軸穴24の周囲には軸穴24を中心として、流入口25を上部開口部とする無底の4個の計量升27が回転対称に円陣状に配されており、計量升27と計量升27は上縁に張設された天板23により連結されている。天板23の下方に形成された空間28には外気が流入自在なよう、環体21の下辺には通気口29が開口している。
【0009】
図5は上蓋3の斜視図である。上蓋3の底面は研米ケース4の上部開口部に対して嵌合自在なよう形成されており、中央に直立して設けられている中心軸31の両側には精米の流入自在な2個の流入口32が回転対称に設けられている。計量盤2は上記中心軸31の基部に対し、軸穴24を介し回転自在に枢支されており、精米収納ホッパー1は底部11の軸受け12を介し中心軸31の先端に着脱自在に支持されている。
【0010】
この発明に係る計量部は上記のように構成されているので、一番上の精米収納ホッパー1に精米を投入し底部11の流下口13を開くと、精米は下方の計量盤2の計量升27に流下する。計量升27は上下開口した無底の容器であるが、下部開口部は上蓋3の上面に当接して閉塞されているので、計量升27内の精米は流下することなく貯留される。
【0011】
ところが計量盤2は付設のモーター機構(図示せず)に対し、一定角度回転自在なよう歯車22を介し連動しているため、必要に応じてモーター機構を駆動させると、計量盤2が一定角度回転する間に、計量升27の下部開口部は上蓋3の上面に沿って移動しながら、計量升27内の精米を流入口32から下方の研米ケース4の内函41に対し投入することになる。
【0012】
研米ケース4の内函41に投入された精米は、内函41底部に設けられている研米羽根43によって攪拌研米され、精米から剥離した糠などの糊粉層は側壁の篩網44で選別され、外函42に設けられた吸引機構(図示せず)により、別に設けられた糠函に多量の空気と共に送り込まれるよう構成されている。多量の空気は環体21の下辺に設けられた通気口29から吸入自在なため、内函41内で発生した糠などは極めて容易に排除できることになる。
【0013】
【発明の効果】
この発明は上記のように構成されているので、精米収納ホッパー内の精米を、計量升により能率よく計量しながら、研米ケース内の内函に対して安全確実に供給できる効果がある。
【0014】
またこの発明は、環体下辺の通気口から外気の取り入れが容易であり、内函内で生じた糠などの糊粉層を効率よくケース外に放出できる効果がある。
【0015】
従来の精米は表面に付着している糠などの糊粉層を取り除くため、米研ぎをしなければならず、大変面倒なだけではなく米研ぎで使用した水は生活排水の汚水源となりこれの解消が強く望まれていた。この発明は、従来精米機で搗精された精米、或いは市販されている精米の表面から糠などの糊粉層を、水を使用することなく極めて容易に且つ完全に除去することのできる家庭用無洗米機の本体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る計量部構造を備えた無洗米機の縦断正面図である。
【図2】 精米収納ホッパーの底部平面図である。
【図3】 計量盤の平面図である。
【図4】 同上計量盤の斜視図である。
【図5】 上蓋の斜視図である。
【符号の説明】
1 精米収納ホッパー
2 計量盤
3 上蓋
4 研米ケース

Claims (2)

  1. 上下に配した精米収納ホッパーと研米ケース間に、上下の開口した計量升を円陣状に配してなる計量盤を回転自在に配し、前記精米収納ホッパーの底部に流下口を設け、前記研米ケースの上蓋に計量升から流下する精米の流入自在な流入口を設け、前記計量盤において計量升は4個が回転対称に配置され、前記精米収納ホッパーにおいて底部の流下口は2個が回転対称に配置され、前記研米ケースの上蓋において前記流入口は2個が回転対称に配置されていることを特徴とする米の計量部構造
  2. 研米ケースの上蓋の流入口に対して通気自在な通気口を、計量盤の環体下縁に開口せしめたことを特徴とする請求項1に記載の米の計量部構造
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