JP3743829B2 - プリフォームの保持装置 - Google Patents

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    • B29C49/4205Handling means, e.g. transfer, loading or discharging means
    • B29C49/42073Grippers
    • B29C49/42085Grippers holding inside the neck

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Description

本発明は、プラスチック製ボトルの製造において、一次成形されたプリフォームの受け取り装置あるいは後工程への搬送のための移送に使用されるプリフォームの保持装置に関するものである。
ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂製のボトル(所謂PETボトル)は、中間体としてのプリフォームを一次成形した後、これをブロー成形法等により2軸延伸成形することにより得られる。このPETボトルの製造においては、図14及び図15に示すように、成形機100で一次成形されたプリフォームPは、取り出し装置102により成形機100から取り出され、これを受け取り装置110に備える保持装置111により保持して受け取り、コンベア等の搬送装置104に移送し、搬送装置104により後続の工程、例えば口部を結晶化する工程や最終製品を得る二次成形工程に搬送する。
前記成形機100によるプリフォームの成形は多数個取りが普通であり、取り出し装置102で取り出されるプリフォームPは縦横に多数並列している。そのため、受け取り装置110は、前記の多数個のプリフォームPを一斉に保持して受け取ることができるように前記保持装置111が設けられている。例えば、図のように、前記受け取り位置から前記搬送装置104への受け渡し位置までの間で移動が可能な移動台112を備えるとともに、該移動台112に備える支持基板113に、縦横に並列する多数の前記プリフォームを列毎に一斉に保持できるように前記保持装置111が配設されている。なお、図のようにプリフォームPを横向きで受け取る方式の場合は、前記支持基板113の回転により該プリフォームPを直立状態にして搬送装置104に受け渡す。
従来、前記の受け取り装置110等において、縦横に並列する多数のプリフォームPを保持するための保持装置としては、プリフォームの口部外周をチャックし係合把持する方式(例えば、下記の特許文献1)あるいはプリフォームを吸引手段により保持する方式(例えば、下記の特許文献2)が採用されている。
チャック方式の場合、並列するプリフォームを縦横の一方の列毎にチャックするチャック装置を並設してなるものであるが、プリフォームを外側からチャックするためにチャック装置自体が大きくなり、該チャック装置を支持し作動させるシリンダー装置も必要になり、装置全体が重くなって動作速度も遅くなる。そればかり、プリフォームの口部を両側から強く挟んでチャックすると、完全に冷却し硬化していないプリフォームが変形するおそれもある。
そのため、最近は、図14〜図16のように、支持基板113の前面に各プリフォームの位置に合わせて吸引ノズル117を設ける一方、支持基板113の裏面に縦横1方向の前記吸引ノズル117の列毎に該吸引ノズル117に通じる連通室118を設け、該連通室118に吸引装置(図示せず)を接続しておいて、取り出し装置102により取り出されたプリフォームPの口部P1に前記吸引ノズル117を挿入して吸引する方式が多くなっている。
しかし、この吸引方式の場合、吸引力が強くなりすぎると、完全には冷却し硬化していないプリフォームPが、吸引力によって凹んだりする等の変形が生じるおそれがある。そうかと言って、吸引ノズルによる吸引力を弱くすると、プリフォームが不安定になって、移送中にプリフォームが脱落するおそれもある。またプリフォームを吸引保持できない場合もある。仮に、一つの吸引ノズルによりプリフォームを保持できなかったり、脱落したりすると、他の吸引ノズルによる吸引力も弱くなり、保持状態がさらに不安定になってしまう。
特開2002−361720号公報 特開2001−105480号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたもので、プラスチック製ボトルの製造において、一次成形されたプリフォームを受け取り、次工程への搬送装置等に移送するための受け取り装置、あるいは搬送装置から別の搬送装置への移送装置において使用するプリフォームの保持装置として、簡単な機構でありながら、確実に安定性よくかつ変形を生じさせるおそれなくプリフォームを保持でき、装置設備のコンパクト化や軽量化に寄与でき、設置スペースを小さくできる保持装置を提供しようとするものであり、さらには、プリフォームを内側から保持する部材の擦れ部分を、プリフォーム内部に作らずに保持できる構造の保持装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記の課題を解決するようになしたプリフォームの保持装置であり、支持基板に対し取付固定された筒状ケースと、縦割形成された複数の分割爪片よりなり、かつ各分割爪片が拡開可能に組み合された状態で、先端側部分が突出状をなすように前記筒状ケースに嵌挿されて抜脱不能に係合保持された保持部材と、前記保持部材の各割形爪片を拡開動作させる手段とからなり、前記保持部材は、筒状ケースからの突出部分が前記プリフォームの口部に対し挿入可能であり、かつ該挿入状態での拡開作用により各分割爪片がプリフォームの口部内周に当接して該プリフォームを保持するように設けられてなることを特徴とする。
このプリフォームの保持装置によれば、保持部材をプリフォームの口部に挿入した状態において、各分割爪片を拡開させることにより、該分割爪片がプリフォームの口部内周に強く当接して係合状態になり、これにより、前記プリフォームを内側から抜脱のおそれなく確実に安定性よく保持できる。しかも、前記保持部材の各分割爪片がプリフォームの口部内周に略均等な力で当接することになるため、完全に冷却し硬化していないプリフォームであっても、凹み等の変形が生じるおそれがない。
前記のプリフォーム保持装置において、前記保持部材は、前記筒状ケースからの突出部分の先端部が先細のテーパ状をなすとともに、該突出部分の基部側における前記各分割爪片の外面が拡開作用時にプリフォームの口部内周面に対し当接する当接面部として形成され、該当接面部の外径が前記プリフォームの口部内径より僅かに径大になる位置まで拡開可能であるものが好ましい。
これにより、前記保持部材をプリフォームの口部内周に容易に挿入できるとともに、該保持部材の各分割爪片の拡開作用により、その外面の当接面部を前記プリフォームの口部内周に強くかつ均等に当接させることができ、以てプリフォームを安定性よく保持することができ、移送中に横向きや下向きに回転することがあっても、抜脱のおそれはない。
前記のプリフォーム保持装置において、前記筒状ケースの先端部内周に内フランジ状の係止部が設けられ、前記保持部材の各分割爪片の外面に前記係止部に係合する係合凸部が設けられており、前記保持部材は、前記係合凸部と係止部との係合により抜脱不能に保持され、かつ前記係止部を支点にして拡開可能に設けられてなるものが好ましい。すなわち、このように構成されていることにより、縦割り形成された前記保持部材の各分割爪片は、分割面等の部分で擦れを生じることなく拡開作用できることになる。
前記保持部材の各分割爪片は、前記係合凸部より後端側部分における分割面がテーパ状に切欠されており、該切欠の範囲で前記後端側部分が縮径可能であり、該後端側部分の縮径により前記筒状ケースからの突出部分が拡開可能に設けられてなるものとするのがよい。これにより、前記保持部材の各分割爪片は、その後端側部分を外方より押圧して縮径させることにより、筒状ケースより突出している先端側部分を確実に拡開できて、前記のように、プリフォームの口部内周に確実に内接させることができる。
また、前記筒状ケース内には、前記保持部材の各分割爪片の係合凸部を係止部に向かって弾力的に押圧するバネ手段が設けられ、通常時は前記バネ手段により前記各分割爪片が閉じた状態に保持されるとともに、前記保持部材を拡開動作させる手段が、前記バネ手段による弾性押圧力に抗して前記各分割爪片を拡開させるように設けられてなるものがよい。これにより、前記拡開動作手段による作用時に前記保持部材の各分割爪片を拡開させることができるとともに、前記拡開動作手段による作用時以外は、前記保持部材の各分割爪片を閉じた状態に保持でき、プリフォームに対して難なく抜き挿しすることができる。
さらに、前記保持部材を拡開動作させる手段としては、前記筒状ケース内において、適宜進退手段により前記保持部材の軸心方向に進出変位が可能に支持された押動作用部材であって、前記保持部材の後端外周に周接嵌合しかつ進出変位により前記各分割爪片の後端側部分を縮径させ得るテーパ孔を有する押動作用部材が設けられてなるものとする。これにより、進退手段による前記押動作用部材の僅かな進出変位により前記各分割爪片を確実に拡開作用させることができ、以て、前記進退手段として、大きなストロークは必要でなく、小型のエアシリンダーや電磁ソレノイド等を利用することが容易に可能になる。
すなわち、前記進退手段がエアシリンダーにより前記押動作用部材を進退させるものよりなる場合、従来の外側からチャックする方式チャック装置を作動させるシリンダー装置等に比して小型のものでよく、保持部材がプリフォームの口部に挿入できる程度の小部品であることとも相俟って、保持装置をコンパクトに構成できる。
本発明のプリフォーム保持装置よれば、従来の外側からのチャック方式や吸引方式と違い、プリフォームの口部に挿入できる保持部材の拡開作用によりプリフォームを内側から保持するようにしたので、プリフォームを確実にかつ抜脱のおそれなく安定性よく保持でき、しかも完全に冷却し硬化していないプリフォームであっても変形を生じさせることなく保持できる。
特に、保持部材の各分割爪片を、その外面の係合凸部と筒状ケースの先端部内周の係止部との係合部分を支点にして拡開可能に設けたことにより、プリフォーム内に挿入される前記保持部材の各分割爪片の接触部分には拡開作用のための擦れ部分が生じないことになり、外観的に体裁がよく、使用者に擦れによる微粉侵入等の懸念を生じさせるおそれもない。
さらに、本発明のプリフォームの保持装置によれば、保持部材及び拡開動作させる手段を含めた装置全体をコンパクトに構成できることになり、装置の簡略化、軽量化に寄与できる。
例えば、成形機の取り出し装置からの受け取り装置での使用において、成形機から取り出されるプリフォームの縦横の並列状態に合わせて縦横に多数を並設して使用する場合においても、受け取り装置の構造を従来装置よりも簡略化でき、軽量化や小スペース化を図ることができる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明にかかるプリフォームの保持装置の第1の実施例を示す断面図、図2は同装置の分割形保持部材の先端側からの正面図、図3は同装置によりプリフォームを保持した状態の断面図、図4は同上の拡開した保持部材の先端側からの正面図、図5は分割形保持部材の拡開状態を説明する一部の拡大略示断面図である。図6〜図9及び出す10〜図13は、それぞれ保持部材の分割形態を異にする第2の実施例および第3の実施例を示している。
この第1の実施例において、本発明に係る保持装置Aは支持基板1に取設されており、基本的に後述するように、筒状ケース2と、拡開可能な分割形の保持部材3と、該保持部材3を拡開動作させる手段4を有してなる。
前記筒状ケース2は、前記支持基板1の片面にボルト等のねじ締結手段11により固定されている。この筒状ケース2の先端部内周には、内フランジ状の係止部13が設けられており、後述のようにして保持部材3を抜脱不能に係合できるようになっている。
前記分割形の保持部材3は、周方向で複数に縦割形成された複数の分割爪片よりなる。後述の第2の実施例や第3の実施例のように、3個、4個あるいはそれ以上の個数に縦割形成することもできるが、図1〜図4の第1の実施例では、2個の分割爪片3a,3bに縦割形成されており、各分割爪片3a,3bが拡開可能に組み合された状態で、先端側の部分が突出状をなすように前記筒状ケース2に嵌挿されて抜脱不能に係合保持されている。
前記の筒状ケース2による前記保持部材3の係合保持手段として、前記保持部材3の各分割爪片3a,3bの外面にそれぞれ係合凸部33が設けられ、該係合凸部33が前記筒状ケース2の先端内周部の係止部23に係合することにより、前記各分割爪片3a,3bが抜脱不能に保持されている。またこの保持部材3の各分割爪片3a,3bは、前記係合凸部33が係合する係止部23を支点にして、前記筒状ケース2からの突出部分30が先端側ほど拡開できるように設けられている。
前記の保持部材3の筒状ケース2からの突出部分30は、一次成形されて取り出されたプリフォームPの口部P1に対し挿入可能であり、かつこの挿入状態での前記の拡開作用により前記各分割爪片3a,3bがプリフォームPの口部P1の内周面に対し外側に向かって押圧するように当接(内接)して、該プリフォームPを保持するように設けられている。
そのため、前記保持部材3は、前記突出部分30の先端部31が先細のテーパ状をなすとともに、該突出部分30の基部側における各分割爪片3a,3bによる外面が、拡開作用時にプリフォームPの口部P1の内周面に対する当接面部32として前記先端部より小さいテーパ状に形成され、特に最大拡開時には前記プリフォームPの口部内径よりも僅かに径大になるように形成されている。
前記の保持部材3の前記当接面部32は、前記プリフォームPの口部P1に挿入された状態での拡開時に前記プリフォームPの口部内周面に対して略平行状態になって、該当接面部32の長さ方向の略全域が前記口部内周面に略均等に当接できるように、閉じた状態でのテーパ角度β等が設定されている。34は前記当接面部32と前記係合凸部33との間の凹部であり、前記筒状ケース2の内フランジ状の係止部23が該凹部34に位置しており、前記拡開作用に伴う各分割爪片3a,3bの軸方向の僅かな変位を許容できるようになっている。
前記保持部材3の各分割爪片3a,3bは、筒状ケース2内の前記係合凸部33より後端側部分35における各分割面が図のようにテーパ状をなすように切欠されており、該切欠36の範囲で前記後端側部分35が縮径可能であり、該後端側部分35の縮径により前記筒状ケース2からの突出部分30が拡開可能に設けられている。そのため、前記切欠36の開き角度αは、各分割爪片3a,3bの前記当接面部32のテーパ角度βより僅かに大きくなるように設定されている。なお、前記後端側部分35は、その外周面から後端面に渡ってアール曲面による丸みが付されている。
そして、前記筒状ケース2内には、その内周に沿って前記保持部材3の各分割爪片3a,3bの係合凸部33と前記支持基板1との間に、前記係合凸部33を前記係止部23に向かって弾力的に押圧するコイルスプリング等のバネ手段41が介設されている。
すなわち、前記バネ手段41の押圧力により、前記係合凸部33が図5の実線のように係止部23に対接した状態に保持されることにより、通常時は、各分割爪片3a,3bの先端側が閉じた状態に保持されるとともに、後述の拡開動作させる手段4が各分割爪片3a,3bの後端側部分35に作用することにより、前記バネ手段41による押圧力に抗して、前記係合凸部33が前記係止部23に対し図5の鎖線のように変位して、各分割爪片3a,3bの先端側が拡開するように設けられている。
図のバネ手段41と前記保持部材3の係合凸部33との間には、合成樹脂製のカラー部材42が介設され、前記バネ手段41の弾性押圧力を各係合凸部33に対して均等に与えることができるように構成されている。
前記保持部材3の各分割爪片3a,3bを拡開動作させる手段4としては、前記のように、各分割爪片3a,3bを前記バネ手段41に抗して拡開動作させることができるものであれば、どのような構造のものであってもよいが、図示する実施例の場合は、前記筒状ケース2内において、適宜進退手段45により前記保持部材3の軸心方向に進出変位が可能に支持された押動作用部材43であって、前記保持部材3の後端外周に周接嵌合しかつ進出変位により前記各分割爪片2a,2bの後端側部分35を縮径させ得るテーパ孔44を有する押動作用部材43が設けられている。
具体的には、前記支持基板1の他面側、つまり前記筒状ケース2の取付側とは反対側に進退手段45が設けられるとともに、支持基板1に有する貫通孔12を通して該進退手段45の出力軸45aに前記押動作用部材43の後端部が連結されて、押動作用部材43が進退するように設けられている。
この押動作用部材43は、通常、図1のように前記テーパ孔44が前記保持部材3の後端外周に周接するか、あるいは僅かに隙間を有する状態に保持されており、プリフォームPを保持する際に、前記進退手段45の出力軸45aが進出して、前記テーパ孔44により前記保持部材3の該端部を縮径方向に押圧することができるように設けられており、これにより各分割爪片3a,3bを拡開動作させ得るように構成されている。
前記進退手段45としては、例えば電磁ソレノイドを利用したり、カム機構を利用して、前記押動作用部材を進退させるようにする等、押動作用部材を進退させ得る種々の進退手段を利用できるが、実施上は、図のように小型のエアシリンダーを用いるのが、コンパクトに構成でき、誤動作も少なく、特に好ましい。
図6〜図9は、前記保持部材3が周方向に略3等分した3個の分割爪片3a,3bよりなる場合の第2の実施例を示し、また、図10〜図13は、前記保持部材3が4個の分割爪片3a,3b,3c,3dよりなる場合の第3の実施例を示している。これらの実施例の場合も、保持部材3を除く他の構成態様については、上記した第1の実施例の場合と同様に構成されて拡開可能に保持されるものであり、同構成部材及び同構成部分については同符号を付してその詳しい説明を省略する。
すなわち、前記の3個の分割爪片3a,3bよりなる保持部材3、あるいは4個の分割爪片3a,3b,3c,3dよりなる保持部材3のいずれの場合も、図示するように、筒状ケース2からの突出部30、先端部31、当接面部32、係合凸部33、凹部34、後端側部分35、切欠36や筒状ケース2に対する係合保持の構造、拡開可能にするための形態及びそのための手段、これを拡開動作させるための手段や組み合わせ形態など、上記した第1の実施例で説明したと同様に構成して実施できる。
なお、前記保持部材3の分割爪片を5個以上にして実施することも可能であるが、部品数や組立ての容易性およびプリフォームの保持状態の安定性等の点から、3個もしく4個が特に好ましい。
上記した各実施例の保持装置Aは、いずれにしても、プリフォームPの製造における移送作業において必要な個数を、前記支持基板1に取り付けて使用する。例えば、成形機の取り出し装置からの受け取り装置に使用する場合、成形機での成形の配列形態、つまりは取り出し装置の配列に応じて、必要な数の保持装置Aを縦横に並列配置しておき、該取り出し装置からのプリフォームPの受け取りの際、前記保持装置Aの筒状ケース2から突出している保持部材3の突出部分30を、取り出し装置による取り出し位置のプリフォームPに対向させるように位置させ、前記プリフォームPの開口端が筒状ケース2の先端面と対接もしくは近接する位置まで挿入する。
この状態において、拡開動作させるための手段4における進退手段45を作動させて、その出力軸45aに支持されている押動作用部材43を進出変位させる。この押動作用部材43の進出変位により、前記保持部材3の後端側部分35を、その後端外周に周接しているテーパ孔44によりバネ手段41に抗して押圧し縮径させる。これにより、前記保持部材3の各分割爪片3a,3bまたは3a,3b,3cまたは3a,3b,3c,3dが、外面の係合凸部33が筒状ケース2の係止部23に係合した状態で先端側部分が拡開し、当接面部32がプリフォームpの口部内周面に対し強く当接して係合状態になり、これにより、前記プリフォームPを内側から抜脱のおそれなく確実に安定性よく保持できることになる。しかも、前記保持部材3は、プリフォームPの口部P1に内側から外方に向かって当接することになるため、完全に冷却し硬化していないプリフォームPであっても容易に変形が生じるおそれがない。またそのため、外側からチャックする場合よりも強い力で保持できることになり、保持状態が更に安定したものになる。
特に、前記保持部材3の複数の各分割爪片3a,3bまたは3a,3b,3cまたは3a,3b,3c,3dは、図5の鎖線のように、筒状ケース2の係止部23を支点になって分割面同士の対接部、特に3個以上の分割形の場合は分割面の交点になる中心部が前方へ僅かに変位し、後端側部分35の切欠36の基端部での接触位置を変化させながら外方へ回動して拡開することになるため、この分割面同士の接合部で擦れが生じず、使用者に擦れによる微粉侵入等の懸念を生じさせるおそれもない。
そして、前記進退手段45による押動作用部材43の進出を解除し元の位置に後退させると、分割爪片3a,3bまたは3a,3b,3cまたは3a,3b,3c,3dは、その外面の係合凸部33を押圧するバネ手段41の付勢力により閉じた状態になり、前記プリフォームPから難なく抜き出すことができる。
本発明のプリフォームの保持装置は、プラスチック製ボトルの製造において、一次成形のための成形機から取り出されたプリフォームを、受け取って後工程への搬送装置に移送するための受け取り装置、さらには搬送手段から別の搬送手段への移送のための移送装置等の各種のプリフォームの移送の取り扱いに好適に利用することができる。
本発明にかかるプリフォームの保持装置の第1の実施例を示す断面図である。 同上装置の分割形保持部材の先端側からの正面図である。 同上装置によりプリフォームを保持した状態の断面図である。 同上の拡開した保持部材の先端側からの正面図である。 分割形保持部材の拡開状態を説明する一部の拡大略示断面図である。 本発明の保持装置の第2の実施例を示す断面図である。 同上装置の分割形保持部材の先端側からの正面図である。 同上装置によりプリフォームを保持した状態の断面図である。 同上の拡開した保持部材の先端側からの正面図である。 本発明の保持装置の第3の実施例を示す断面図である。 同上装置の分割形保持部材の先端側からの正面図である。 同上装置によりプリフォームを保持した状態の断面図である。 同上の拡開した保持部材の先端側からの正面図である。 成形機から取り出されたプリフォームの受け取り装置において従来の吸引式の保持装置を使用した例を示す略示平面図である。 同上の受け取り装置の略示正面図である。 吸引式の保持装置の断面図である。
符号の説明
A :保持装置
P :プリフォーム
P1:口部
1 :支持基板
11:ねじ締結手段
12:貫通孔
2 :筒状ケース
23:係止部
3 :保持部材
3a,3b,3c,3d:分割爪片
30:突出部分
31:係合凸部
32:当接面部
33:係合凸部
34:凹部
35:後端側部分
36:切欠
4 :拡開動作手段
41:バネ手段
42:カラー部材
43:押動作用部材
44:テーパ孔
45:進退手段
45a:出力軸
α :切欠の開き角度
β :突出部分の開き角度

Claims (7)

  1. 支持基板に対し取付固定された筒状ケースと、
    縦割形成された複数の分割爪片よりなり、各分割爪片が拡開可能に組み合された状態で、先端側部分が突出状をなすように前記筒状ケースに嵌挿されて抜脱不能に係合保持された保持部材と、
    前記保持部材の各割形爪片を拡開動作させる手段とからなり、
    前記保持部材は、筒状ケースからの突出部分が前記プリフォームの口部に対し挿入可能であり、かつ該挿入状態での拡開作用により各分割爪片がプリフォームの口部内周に当接して該プリフォームを保持するように設けられてなることを特徴とするプリフォームの保持装置。
  2. 前記保持部材は、前記筒状ケースからの突出部分の先端部が先細のテーパ状をなすとともに、該突出部分の基部側における前記各分割爪片の外面が拡開作用時にプリフォームの口部内周面に対し当接する当接面部として形成され、該当接面部の外径が前記プリフォームの口部内径より僅かに径大になる位置まで拡開可能である請求項1に記載のプリフォームの保持装置。
  3. 前記筒状ケースの先端部内周に内フランジ状の係止部が設けられ、前記保持部材の各分割爪片の外面に前記係止部に係合する係合凸部が設けられており、前記保持部材は、前記係合凸部と係止部との係合により抜脱不能に保持され、かつ前記係止部を支点にして拡開可能に設けられてなる請求項1または2に記載のプリフォームの保持装置。
  4. 前記保持部材の各分割爪片は、前記係合凸部より後端側部分における分割面がテーパ状に切欠されており、該切欠の範囲で前記後端側部分が縮径可能であり、該後端側部分の縮径により前記筒状ケースからの突出部分が拡開可能に設けられてなる請求項3に記載のプリフォームの保持装置。
  5. 前記筒状ケース内には、前記保持部材の各分割爪片の係合凸部を係止部に向かって弾力的に押圧するバネ手段が設けられ、通常時は前記バネ手段により前記各分割爪片が閉じた状態に保持されるとともに、前記保持部材を拡開動作させる手段が、前記バネ手段による弾性押圧力に抗して前記各分割爪片を拡開させるように設けられてなる請求項3または4に記載のプリフォームの保持装置。
  6. 前記保持部材を拡開動作させる手段として、前記筒状ケース内において、適宜進退手段により前記保持部材の軸心方向に進出変位が可能に支持された押動作用部材であって、前記保持部材の後端外周に周接嵌合しかつ進出変位により前記各分割爪片の後端側部分を縮径させ得るテーパ孔を有する押動作用部材が設けられてなる請求項5に記載のプリフォームの保持装置。
  7. 前記進退手段が、エアシリンダーにより前記押動作用部材を進退させるものよりなる請求項6に記載のプリフォームの保持装置。
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