JP3743792B2 - 遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器に係わるものであって、通常の西洋便器に遠赤外線ランプを内蔵させ、遠赤外線ランプを要するとき別途の時間を割く必要無く大便などを排泄しながら遠赤外線ランプを用いることのできる遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来には遠赤外線ランプが取付けられた治療器が数種出願されている。例えば、西洋便器とは分離された座便器シートの前部にビデ、低騒音西洋便器、遠赤外線治療器、あるいは遠赤外線ランプが取付けられたものがある。
【０００３】
韓国登録実用新案公報第２０−１７４９０１号には、座便器カバーの上面に各種指圧突起が形成された座便器カバーが開示されている。座便器カバーには、よもぎシップのノズル及び遠赤外線殺菌器が取付られている。座便器への着席時には、指圧突起による指圧効果が得られる。よもぎシップと遠赤外線殺菌により、快適な座便器カーバーが得られる。
【０００４】
韓国実用新案出願番号第９２−２４９５１号には紫外線装置および遠赤外線装置が取付けられた座便器の座台が記載されている。座便器座台の連結環軸の前方の下面縦２分線上には水晶からなる半球内においてタイマーと連結された紫外線ランプと、遠赤外線ランプとがソケットに嵌められている。ソケットは着板に取付けられている。紫外線のランプスイッチは、蓋が閉じられると電源と連結されるように、回転軸の後方に取り付けられている。遠赤外線ランプスイッチは座台に取付けられ、圧力が加わるときだけ電源に接続される。上記従来の製品は別途の時間を割いて使用者が遠赤外線を照射したり、あるいは、西洋便器上に座便器カバーを別途設ける必要がある。また、座便器シートの前部に装着されたランプは、生殖器と肛門との位置より上にある。このため、生殖器および肛門の周囲を正確に照射できない。また、火傷を回避する必要があるため、遠赤外線の強度に限界がある。さらに、座便器シートは上下させられるため電球が破損する虞れがあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような間題点を解消するために発明されたものであって、本発明の目的は、使用者が別途の時間を割いたり、西洋便器とは分離されたシートカバーを別に設けたりすることなく、西洋便器に座って大、小便の排泄中に西洋便器の中央部前面に位置する第１遠赤外線のランプから照射される電子波が女性の生殖器と男性の陰茎生殖器を照射するため、何時も清潔に維持できるようにし、かつ西洋便器の中央部後面に設けられた第２遠赤外線ランプから照射される電子波は肛門に正確に照射されるため、肛門部位の血行を良くし、痔を治療および予防するようにした遠赤外線ランプを設けた西洋便器を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するため、本発明の西洋便器は、西洋便器本体の中央前部及び中央後部に設けられた孔（３７）（１６）と、前記中央前部及び中央後部の孔（３７）（１６）にそれぞれ内蔵され、使用者の便器への着座時に生殖器および肛門部位などを正確に照射するように、光を発射する第１遠赤外線ランプ（３１）及び第２遠赤外線ランプ（１９）と、前記各孔（３７）（１６）と前記各遠赤外線ランプ（３１）（１９）との間にそれぞれ配置された透明放熱レンズ（３０）（３６）と、
使用者を感知して、前記各遠赤外線ランプをＯＮ／ＯＦＦするように、天井に装着された感知手段（３８）と、前記感知手段を動作させるためのセンサー感知器（３５）と、手動により前記各赤外線ランプを作動させるＯＮ／ＯＦＦスイッチ（３３／３４）とを備えている。
【０００７】
本発明は図２のように西洋便器本体（１７）の中央前部の孔（３７）と西洋便器本体（１７）の中央後部の孔とを穿孔し、第１遠赤外線ランプ（３１）と第２遠赤外線ランプ（１９）とをそれそれ取り付けて、使用者に全く不便が無いように洗浄の際にも防水可能な透明防熱レンズ（３０）が設けられた遠赤外線ランプが取り付けられた西洋便器に関するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明は図面を参考にして詳しく説明すれば次のようである。
図１は従来の西洋便器の斜視図、図２は本発明の遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器の詳細図、図３は遠赤外線ランプの拡大断面図、図４は遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器の下部を示す図である。水桶の蓋１０，水流しスイッチ１１，上部便器シート１２，シート固定部１３，西洋便器シート座台１４，水タンク１５，西洋便器の下部後面の孔１６，西洋便器の本体１７，第２遠赤外線ランプ用通路１８，第２遠赤外線ランプ１９，排泄物の出口２０，空気循環及び電気出力線出口２１，空気循環及び電気入力線の通路２２，空気循環及び電気入力線の入口２３，第１遠赤外線ランプ固定ボックス２４，絶縁連結キャップ固定部２５，絶縁及び放熱ソケット２６，放熱キャップ２７，固定ボルト２８，シリコンゴムパッキング２９，第１遠赤外線透明放熱レンズ３０，第１遠赤外線ランプ３１，スイッチ本体３２，ＯＮ／ＯＦＦスイッチ３３，３４，センサー感知器３５，第２遠赤外線透明放熱レンズ３６，西洋便器の中央部前面の孔３７，天井に装着された感知スイッチ３８，放熱キャップ固定部３９，ソケット固定ボルト４０および熱感知器４１が示されている。
【０００９】
西洋便器本体１７の中央部前面と西洋便器本体１７の後部中央に孔１６が穿孔されている。各孔には第１遠赤外線ランプ３１と第２遠赤外線ランプ１９とを取付け、使用者に全く不便さが無いように設け、洗浄時にも防水可能に透明放熱レンズ３０，３６が設けられている。
【００１０】
図２に示すように西洋便器は、内部に収容部を有する西洋便器本体１７とその一側の上段に固定された水桶とからなる。
【００１１】
前記西洋便器本体１７の上面には水桶と近接してシート固定部１３が取付けられ、そのシート固定部１３には、環状をなす西洋便器シートの座台１４が固定されている。シートの座台１４を覆う上部便器シート１２は前記シート固定部１３を介して西洋便器シート１４に対して回動可能に設けられている。
【００１２】
更に、水桶の上部には、分離可能な水桶の蓋１０が配置されている。水桶の一側面に水流しスイッチ１１が突設されている。
【００１３】
一方、西洋便器本体１７の収容部下方には外部に連通する排泄物の出口２０が形成されている。本体１７の後部には第２遠赤外線ランプ用通路１８が形成され、その通路１８には本体１７の後部に取付けられた第２遠赤外線ランプ１９の端部から外部へ電力供給線が挿通されている。
【００１４】
前記西洋便器の前面に内蔵されている第１遠赤外線ランプ３１は放熱キャップ２７に囲まれている。放熱キャップ２７は放熱キャップ固定部３９を介してその外方のボックス２４に取付けられている。
【００１５】
更に、前記第１遠赤外線ランプ３１の下部には絶縁ソケット２６が取付けられている。ソケット２６はキャップ固定部（２５）に固定ボルト４０を介して固定されている。前記放熱キャップ２７の外周面には使用の有無を判断するため熱感知器（４１）が取付けられている。
【００１６】
図２に示すように、各遠赤外線ランプ３１，１９が西洋便器本体の中央部前面及び後面のそれぞれに内蔵され、生殖器および肛門部位等を正確に照射する。具体的には、本体の正確な位置に孔が穿孔されて対応する孔に放熱レンズ３０が取付けられて、放熱および絶縁されている。西洋便器本体１７の前部中央に、第１遠赤外線ランプ３１が固定されている。このため、第１遠赤外線ランプ３１は全く動か無いためランプ（電球）の破損等の故障が無い。西洋便器本体１７の後部中央には、第２遠赤外線ランプ１９が固定されている。
【００１７】
前記の装置が作動されるように、第１及び第２遠赤外線ランプ３１，１９は図２に示すように西洋便器の外部から絶縁されている。
【００１８】
西洋便器本体（１７）の前部下方に位置する遠赤外線ランプボックス２４には絶縁連結キャップ２６に連結された第１遠赤外線ランプ３１がネジにより固定されている。換気通路２２を介して第１遠赤外線ランプ３１に電流が流れるように設計され、遠赤外線ランプボックス２４と換気通路２２との間には防水キャップ２３が設けられている。換気通路２２と西洋便器本体１７との間には防水キャップ２１が設けら、防水可能にされている。第１遠赤外線ランプ３１から発生する熱を遮断するために放熱材質からなる熱遮断キャップ２７が第１遠赤外線ランプ３１の周りに設けられている。
【００１９】
第１遠赤外線ランプボックス２４内を防水するために、西洋便器本体１７と第１遠赤外線ランプボックス２４との間にシリコンゴムパッキング２９が挿入されている。シリコンゴムパッキング２９はボルトにより西洋便器本体１７の前面の孔３７に固定されている。これによって、ランプ３１は使用時の動きが全く無く西洋便器の本体に固定されている。本発明の装置において、第２遠赤外線ランプ１９は必要に応じて取り付けられてもよい。本発明の装置は、天井に装着された感知手段としての感知スイッチ３８および感知装置３５により人が便器に座ればＯＮ／ＯＦＦされるようにすることが可能である。また、手動によりＯＮ／ＯＦＦスイッチ３３／３４を切り換えることにより本発明の装置を作動させることも可能である。
【００２０】
本発明は上記のように使用者が別途の時間を割かず別途の温熱座浴器（肛門疾患治療器）を用いずとも、生殖器疾患および肛門の疾患の予防、治療に供することができる。
【００２１】
治療器具を定期的に度々用いる方々に必要であり、大、小便を排泄しながらランプを照射することができるから時間を省くことができる。
【００２２】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は生殖器の周囲の血液の循環を促進し、便器内の消毒効果、肛門部位の衛生、血液循環促進、肛門および生殖器疾患の予防および治療に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の西洋便器の斜視図。
【図２】本発明の遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器の詳細図。
【図３】本発明の遠赤外線ランプの拡大断面図。
【図４】本発明の遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器の部分拡大断面図。
【符号の説明】
１０…水桶の蓋、１１…水流しスイッチ、１２…上部便器シート、１３…シート固定部、１４…西洋便器シート座台、１５…水タンク、１６…西洋便器の下段後面の孔、１７…西洋便器の本体、１８…第２遠赤外線ランプ通路、１９…第２遠赤外線ランプ、２０…排泄物の出口、２１…空気循環及び電気出力線出口、２２…空気循環及び電気入力線の通路、２３…空気循環及び電気入力線の入口、２４…第１遠赤外線ランプ固定ボックス、２５…絶縁連結キャップ固定部、２６…絶縁及び放熱ソケット、２７…放熱キャップ、２８…固定ボルト、２９…シリコンゴムパッキング、３０…第１遠赤外線透明放熱レンズ、３１…第１遠赤外線ランプ、３２…スイッチ本体、３３，３４…ＯＮ／ＯＦＦスイッチ、３５…センサー感知器、３６…第２遠赤外線透明放熱レンズ、３７…西洋便器中，下段前面の孔、３８…感知手段としてのセンサー感知スイッチ、３９…放熱キャップ固定部、４０…ソケット固定ボルト、４１…熱感知器。

Claims (2)

1. 遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器において、
   西洋便器本体の中央前部及び中央後部に設けられた孔（３７）（１６）と、
   前記中央前部及び中央後部の孔（３７）（１６）にそれぞれ内蔵され、使用者の便器への着座時に生殖器および肛門部位などを正確に照射するように、光を発射する第１遠赤外線ランプ（３１）及び第２遠赤外線ランプ（１９）と、
   前記各孔（３７）（１６）と前記各遠赤外線ランプ（３１）（１９）との間にそれぞれ配置された透明放熱レンズ（３０）（３６）と、
   使用者を感知して、前記各遠赤外線ランプをＯＮ／ＯＦＦするように、天井に装着された感知手段（３８）と、
   前記感知手段を動作させるためのセンサー感知器（３５）と、
   手動により前記各赤外線ランプを作動させるＯＮ／ＯＦＦスイッチ（３３／３４）と
   を備えることを特徴とする遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器。
2. 湿気の多い化粧室において発熱効果及び防水効果を得るために、空気循環及び電気出力線出口（２１）と、空気循環及び電気入力線通路（１８，２２）と、空気循環及び電気入力線入口（２３）とを設けたことを特徴とする請求項１に記載の遠赤外線ランプが取付けられた西洋便器。

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