JP3743042B2 - 注射器の補助具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は注射器のシリンダに嵌装して用いる、注射器の補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来注射器において、そのシリンダのフランジが小さいため指が掛けにくく、これを改良するために、そのフランジを補強する補助具が知られている。一例を挙げれば実登3006419号記載の考案がそれである。
この考案はシリンダのフランジが小さく指が掛けにくいため、上記シリンダに嵌装用の穴又は筒体を有する、前記フランジより大きい平板状のフランジ部片を形成し、これを上記シリンダに嵌装させ、かつそのフランジ部片を前記フランジに重ねさせたものである。
【0003】
しかし上記補助具は次のような難点を有している。それは商品として市場流通の際に占有スペースが大きくなり、かさばるのが避けられない。又注射器のシリンダの寸法のばらつきに対応できない。またフランジ部材と指の接触が不具合であり、不安定である。又注射器の使用の際にシリンダとその補助具との間の、周方向のずれの生じる恐れがあること等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、その目的は、商品として市場流通の際にかさばることなく、即ち占有スペースが少なくてすむ注射器の補助器を提供することである。又他の目的は注射器のシリンダ外径寸法のばらつきに対応できる、注射器の補助具を提供することである。更に他の目的は使用の際に指との接触の不具合をなくし、具合よく接触でき、安定して使用できる注射器の補助具を提供することである。更に他の目的は注射器使用の際に、使用する補助具とシリンダの間の、周方向のずれの生じる恐れのない注射器の補助具を提供する事である。
又更に他の目的は製造、包装ライン等において円滑に移動させることのできる、注射器の補助具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するこの発明について述べるとそれは、注射器のシリンダに嵌装する、合成樹脂製で筒状の本体1;該本体1に一体に設けられた鍔部2;該鍔部2にヒンジ3を介して一端部を屈曲自在に設けられた指掛け用のウイング部4であって、他端部が前記本体1に裂切り易いブリッジ8により連結されているウイング部4;から成ることを特徴とする注射器の補助具である。
又、本体1は軸方向にスリット5を有している前記注射器の補助具である。
又、本体1はウイング部4を開いた場合に、該ウイング部4と圧接する圧接係合部6を有し、かつ前記ウイング部4は、前記圧接係合部6と圧接する圧接係止部7を有する前記注射器の補助具である。
又、ウイング部4は指掛け用の内面9を断面弧状に形成されている前記注射器の補助具である。
又、本体1は、その内側に複数のリブ10が設けられている前記注射器の補助具である。又、本体1は、ブリッジ8を間に収容する二つの突条11、12を有する前記注射器の補助具である。
又、ウイング部4の幅13は、本体1に設けられた鍔部2の幅14より小さく形成されている前記注射器の補助具である。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1及び図2において、1は図3に示すように注射器16のシリンダ17に嵌装する、合成樹脂製で筒状の本体である。この場合使用される合成樹脂は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリオキシメチレン等であり、特に好ましくはポリプロピレン、ポリエチレンである。2は上記本体1に一体に設けられた鍔部であり外形をほぼ四角状に形成されている。そして該鍔部2に、薄肉で屈曲自在なヒンジ3を介して、指掛け用のウイング部4が一体的にかつ開閉自在に設けられている。これにより、この補助具の市場における流通過程にはウイング部4は図示のように閉じた状態にしておくことによって、占有容積を小さくすることができる。使用の際には図3に示すようにウイング部4を開いて使用するのである。
【0007】
次に前記本体1は図2に示すように、軸方向にスリット5を有して形成されている。これにより前記本体1に注射器16のシリンダ17を嵌合して装着した場合に、前記シリンダ17の直径のばらつきに応じ、弾性変形して嵌合することができる。そして上記本体1には、前記ウイング部4を開いた場合に、該ウイング部4と圧接係合する圧接係合部6を有している。
7は前記ウイング部4に形成された圧接係止部であり、図3に示すようにウイング部4を開いた際に、前記両者6、7は圧接係止しあい、かつ鍔部2の前面がストッパとなりそれ以上の廻動ができないようになっている。なおこのウイング部4は使用される以前の状態においては、図1に示すように、前記本体1に、裂切り易く形成されたブリッジ8によって一体に連結されている。
【0008】
次に前記ウイング部4はその内面9を図1、図3に示すように断面弧状に形成されている。
これにより、この弧状部9に図示しない人指し指、中指等を接触させた場合に、それらの指の外面形状に合わせることができ、注射器16のピストン18を押す図示しない親指とも相まって安定して良好に注射器16を保持することができるようになっている。
次に図1に示すように前記本体1内側に、複数のリブ10が設けられている。このリブ10は一例とし3本が等間隔に軸方向に沿って設けられてあり、これにより本体1内に嵌合される注射器16のシリンダ17と圧接し、使用中に周方向にずれる恐れをなくすことができるようになっている。
又、図1に示すように、前記本体1には、前記ブリッジ8の両側に前記ブリッジ8を間に収容させて、二つの突条11、12が形成されている。これによりブリッジ8の先端を裂切ってウイング部4を開いた場合に、その裂切り部が指等に強く触れて怪我をさせるのを防止することができる。
又、この突条11、12は前記筒状の本体1に対し、いわゆるたがとして作用させることもでき、これにより本体1の半径方向の強度を高めることもできる。次に図4に示すように、前記ウイング部4の幅13は本体1に設けられた前記鍔部2の幅14より小さく形成されている。これにより、この補助具が図示しない製造ライン、又は包装ライン等に置かれて移動させられる場合に、摩擦部分が広範囲にならず、走行に支障を来すことがなく、円滑に移動させることができるようになっている。
【0009】
次に前記本体1、ウイング部4等の合成樹脂の色については特に制限はなく、使用する注射液の種類によって特定の色の補助具を用いれば内容の判断が容易であり、医療ミス等を防ぐ事が可能である。また透明な合成樹脂により形成された場合には、注射液の注射量を目視することが可能である。
又この補助具を用いて注射器を保持し、注射を行なう場合、その注射器がガラス製で、仮にシリンダのフランジが破損してもウイング部4により、ウイング部4にかけた指の安全が保たれる。
なお、この発明の補助具は注射器がガラス製の場合と合成樹脂製の場合とを問わず、両方に使用できることは勿論である。
【0010】
【発明の効果】
請求項1の注射器の補助具は、その構成により流通過程においてかさばらずに、占有容積を小さくして流通させることができる。又使用の際はきわめて容易に使用できる状態にすることができる。又、その構成により簡単な構造でウイング部4を閉じた状態とすることができると共に、きわめて容易に開いた状態にすることができる。
請求項2の注射器の補助具は、注射器のシリンダの外径のバラツキに対応させて嵌装することができる。
請求項3の注射器の補助具は、その構成により簡単な構造で、ウイング部4を開きその状態で圧接させて係止、固定することができる。
請求項4の注射器の補助具は、その構造により補助具を嵌装した注射器を指により、安定性のよい状態で保持することができる。
請求項5の注射器の補助具は、この補助具に嵌装した注射器のシリンダが、その周方向にずれるのを防止することができる。
請求項6の注射器の補助具は、ブリッジ8を裂切った場合に、その裂切り部に指がふれて怪我するのを防止することができる。また、本体1の半径方向の強度を高めることもできる。
請求項7の注射器の補助具は、その構造により補助具が製造ライン又は包装ライン等に置かれて移動させる場合に円滑に移動させることができる。また、この注射器の補助具は、使用後簡単に注射器から外し取り、注射器と分別、回収することができ、廃棄物の処理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、注射器の補助具の半断面図である。
【図2】同じく注射器の補助具の上面図である。
【図3】同じく注射器の補助具の使用状態を示す説明図である。
【図4】同じく注射器の補助具の下面図である。
【図5】同じく注射器の補助具の側面図である。
【符号の説明】
1 本体
2 鍔部
3 ヒンジ
4 ウイング部
5 スリット
6 圧接係合部
7 圧接係止部
8 ブリッジ
9 内面
10 リブ
11 突条
12 突条
13 幅
14 幅
Claims (7)
- 注射器のシリンダに嵌装する、合成樹脂製で筒状の本体(1);
該本体(1)に一体に設けられた鍔部(2);
該鍔部(2)にヒンジ(3)を介して一端部を屈曲自在に設けられた指掛け用のウイング部(4)であって、他端部が前記本体(1)に裂切り易いブリッジ(8)により連結されているウイング部(4);
から成ることを特徴とする注射器の補助具。 - 本体(1)は軸方向にスリット(5)を有している請求項1記載の注射器の補助具。
- 本体(1)はウイング部(4)を開いた場合に、該ウイング部(4)と圧接する圧接係合部(6)を有し、かつ前記ウイング部(4)は、前記圧接係合部(6)と圧接する圧接係止部(7)を有する請求項1又は2記載の注射器の補助具。
- ウイング部(4)は、指掛け用の内面(9)を断面弧状に形成されている請求項1、2、又は3記載の注射器の補助具。
- 本体(1)は、その内側に複数のリブ(10)が設けられている請求項1、2、3、又は4記載の注射器の補助具。
- 本体(1)は、ブリッジ(8)を間に収容する二つの突条(11)、(12)を有する請求項1、2、3、4、又は5記載の注射器の補助具。
- ウイング部(4)の幅(13)は、本体(1)に設けられた鍔部(2)の幅(14)より小さく形成されている請求項1、2、3、4、5、又は6記載の注射器の補助具。
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JP34096795A Expired - Fee Related JP3743042B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 注射器の補助具 |
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