JP3740101B2 - 雨水貯留タンクの蓋の構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は雨水貯留タンク内に雨水を受け入れる際に、ゴミ、落ち葉等の異物が入り込むことを防止しながらも、雨水取水口が異物によって早期に目詰まりを起こす不具合を解決することができ、しかも外部から注水する際には蓋を開放することなく雨水取水口を利用して注水することができる雨水貯留タンク用の蓋の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
農業、園芸、家庭菜園等においては、栽培する植物に供給する水の確保が重要な課題となるが、場所的な条件によっては、水を遠方からバケツ等の容器に入れて運搬したり、水道の蛇口から長いホースをひいて散水する等の煩雑かつ非効率な作業が必要とされている。
また、春から秋にかけて、比較的コンスタントな雨量を確保できる地方では、雨水を貯留するタンクを畑等の直近位置に配置しておき、タンク内に貯留した雨水を植物栽培用に利用するのが便利である。
しかし、畑、菜園等においては、近隣の樹木からの落ち葉や、土、埃、ゴミ等の異物が雨水と共に、タンク内に溜まりやすく、汚れた水にはボーフラ等の昆虫や、バクテリアなどが繁殖し易く、不潔である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、畑や菜園等、植物を栽培する場所に雨水貯留タンクを配置して貯留した水を適宜栽培用に利用する場合に、タンク内に異物が溜まったり、溜まった水が不潔化することを有効に防止することができる雨水貯留タンクの蓋の構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、雨水受入れ用の開口を有した雨水貯留タンクの開口に装着される蓋であって、前記蓋は、その上面に、中心部から外径方向へ向けて錐状に上向き傾斜した傾斜面を有すると共に、該中心部から該傾斜面に沿って外径方向へ延び且つテーパー状に拡開する取水口と、該取水口を覆う通水性を有したメッシュと、を備え、前記取水口の周方向一端縁の高さ位置が、他端縁の高さ位置よりも低くなるように、前記傾斜面を螺旋状の軌跡を描く形状としたことを特徴とする。
雨水を有効利用するために、降雨時に貯留タンク内に貯留してあった雨水を植物の栽培用に利用することは農業、園芸、家庭菜園等において行われているが、落下してきた雨水を無駄なく捉えてタンク内に導き、しかも落ち葉、ゴミ等の異物の侵入を可能な限り防止する対策を講じた貯留タンクはこれまで提案されていない。特に、格別に複雑、高コストな構造を採用せずに、効率的に回収した雨水を衛生的に貯留し続けることができる貯留タンクはこれまで提案されていない。本発明では、貯留タンクの開口に装着される蓋の構造を改良したものであり、蓋の上に落下した雨水を確実に保持しつつ、取水口からタンク内に導くようにするために、蓋の外周に沿って外壁を屹立させる一方で、蓋の上面には中心部から外径方向へ向かって上向き傾斜するとともに、周方向へ向かって高さが螺旋状に漸増(漸減)する傾斜面を設けたので、落下した雨水の流動方向をスムーズに取水口に向けて導くことが可能となる。しかも、取水口は、蓋の中心部から外径方向へ向けて延びる横穴状の開口部(傾斜面とほぼ直交する開口部)であるため、ゴミ、落ち葉等が取水口に設けたメッシュを一気に塞ぐ恐れがなく、内径側から徐々に目詰まりが進行する。従って、長期にわたって目詰まりによる影響を低減し、効率的に取水することができる。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1において、前記取水口の前記一端縁と近接する傾斜面は、所定範囲に渡って前記取水口に向けて下向き傾斜する導入面となっていることを特徴とする。
取水口の下側の一端縁から延びる傾斜面を下向き傾斜する導入面とすることにより、傾斜面上の雨水をより効率よく取水口内に流入させることが可能となる。請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記取水口を前記蓋の周方向に沿った適所に複数配置し、各取水口の他端縁から隣接する他の取水口の一端縁との間を前記傾斜面が連設していることを特徴とする。
取水口を複数設けることにより、雨水の取水効率が増大することが明らかであり、また異物によるメッシュの目詰まりが大幅に遅延することも明らかである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の蓋を備えた蓋の斜視図、蓋の平面図、雨水貯留タンクに装着された蓋のB−B断面図(分解図)である。
蓋1は、雨水受入れ用の開口11を有した雨水貯留タンク10の開口11に対して着脱自在に装着されるものである。なお、この例では、開口11が円形であるため、蓋1の平面形状を円形としているが、蓋の平面形状は開口11の形状の違いに応じて種々変更し得ることは勿論である。
蓋1は、その中心部Cから外径方向へ向けて錐状(この例では円錐状)に上向き傾斜した傾斜面2を有すると共に、中心部Cから傾斜面2に沿って外径方向へ延び且つテーパー状に拡開する取水口3と、取水口を覆う通水性、通気性を備えたメッシュ4と、を備えている。また、蓋1の外周縁に沿って外壁15を突設させることにより、蓋1の上面に落下した雨水が蓋の外部に流出することを防止するようにしてもよい。蓋1の中心部、その他の適所には、取っ手16を固定する。
なお、傾斜面2は、同一レベルにて周方向に延在する面ではなく、取水口3の周方向一端縁3aの高さ位置が、他端縁3bの高さ位置よりも低くなるように、高低差を有した螺旋状の軌跡を描く形状となっている。つまり、傾斜面2の高さが、一端縁3aから周方向へ向けて漸増し、他端縁3bにて最大高さを有する螺旋形状面となるように構成されている。
従って、図示した例においては、取水口3の2つの端縁3a、3bは平面方向から見た場合には周方向位置が一致する。つまり、この場合は、両端縁3a、3bにかけて張設されたメッシュ4は、水平方向に対して垂直な面となる。
なお、これは一例に過ぎず、2つの端縁3a、3bの周方向位置関係が、一方の端縁が周方向にずれるように構成してもよい。
【0007】
このように構成することにより、蓋1の上面を構成する傾斜面2上に落下してくる雨水は、螺旋状の軌跡を有する傾斜面に沿って周方向、或いは中心方向に流動し、取水口3からタンク内に流入する。この際、メッシュ4によってトラップされた落ち葉、ゴミ等の異物は、重力によって中心部C側へ移動して堆積するので、メッシュ4の目詰まりは開口径が小さい取水口3の中心部側から開始され、開口径が大きい取水口の外径方向へ向かうほど目詰まりの発生が遅くなる。従って、長期にわたって目詰まりによる流入不良を防止することが可能となる。
なお、傾斜面2上の、取水口3から離間した適所に異物のみをトラップし、雨水を通過させるフィルタ20を配置しておけば、取水口3に達する異物の量を大幅に低減できる。このフィルタ20はメッシュであってもよいし、通水性の良好な材質から成るダム状のものであってもよい。フィルタ20は、図示のように径方向に延びる構成としてもよいし、周方向へ延びる構成としてもよい。
或いは、フィルタ20に代えて、適度な深さの溝、或いは小突起を傾斜面の適所に形成し、この溝や小突起によって異物をトラップするようにしてもよい。
【0008】
次に、図2は変形実施形態に係る蓋の要部斜視図であり、この蓋1においては、取水口3の低い方の一端縁3aと隣接する傾斜面の一部は、取水口3に向けて下向き傾斜する導入面2aとなっている。
この導入面2aを設けることにより、傾斜面2に沿って取水口3内に流入せんとする雨水が取水口3内に流入し易くなる。
次に、図3は本発明の他の実施形態の蓋を示す斜視図である。
この実施形態に係る蓋1は、取水口3を周方向に所定のピッチをおいて複数配置した構成が特徴的である。各取水口3の高い位置にある端縁3bから周方向へ延びる小傾斜面2Aは隣接する他の取水口3の低い方の端縁3aに達している。このため、小傾斜面2A上に落下した雨水は小傾斜面2Aに沿って周方向へ移動し、下流側に位置する取水口3からタンク内部に導入される。
この構成によれば、取水口3の数が増加した分だけ、取水量が増大し、しかも目詰まりの発生タイミングも遅延することとなる。なお、各小傾斜面2Aの外周縁に沿って外壁15を配置することにより、小傾斜面2A上の雨水が外部へ流出することを防止できる。
【0009】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、畑や菜園等、植物を栽培する場所に雨水貯留タンクを配置して貯留した水を適宜栽培用に利用する場合に、タンク内に異物が溜まったり、溜まった水が不潔化することを有効に防止することができる。
請求項1の発明においては、蓋の上面に、中心部から外径方向へ向けて錐状に上向き傾斜した傾斜面と、中心部から該傾斜面に沿って外径方向へ延び且つテーパー状に拡開する取水口と、取水口を覆う通水性を有したメッシュと、を設け、取水口の周方向一端縁の高さ位置が、他端縁の高さ位置よりも低くなるように、傾斜面を螺旋状の軌跡を描く形状としたので、蓋の上に落下した雨水を確実且つスムーズに取水口からタンク内に導くことが可能となる。しかも、長期にわたって目詰まりによる影響を低減し、効率的に取水することができる。
請求項2の発明によれば、取水口の下側の一端縁から延びる傾斜面を下向き傾斜する導入面とすることにより、傾斜面上の雨水をより効率よく取水口内に流入させることが可能となる。
請求項3の発明によれば、取水口を複数設けることにより、雨水の取水効率が増大することが明らかであり、また異物によるメッシュの目詰まりが大幅に遅延することも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)及び(c)は本発明の蓋を備えた蓋の斜視図、蓋の平面図、雨水貯留タンクに装着された蓋のA−A断面図(分解図)である。
【図2】本発明の変形実施形態に係る蓋の要部斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態の蓋の斜視図である。
【符号の説明】
1 蓋、2 傾斜面、2a 導入面、2A 小傾斜面、3 取水口、3a 一端縁、3b 他端縁、4 メッシュ、10 貯留タンク、11 開口、15 外壁、16 取っ手、20 フィルタ。
【発明の属する技術分野】
本発明は雨水貯留タンク内に雨水を受け入れる際に、ゴミ、落ち葉等の異物が入り込むことを防止しながらも、雨水取水口が異物によって早期に目詰まりを起こす不具合を解決することができ、しかも外部から注水する際には蓋を開放することなく雨水取水口を利用して注水することができる雨水貯留タンク用の蓋の構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
農業、園芸、家庭菜園等においては、栽培する植物に供給する水の確保が重要な課題となるが、場所的な条件によっては、水を遠方からバケツ等の容器に入れて運搬したり、水道の蛇口から長いホースをひいて散水する等の煩雑かつ非効率な作業が必要とされている。
また、春から秋にかけて、比較的コンスタントな雨量を確保できる地方では、雨水を貯留するタンクを畑等の直近位置に配置しておき、タンク内に貯留した雨水を植物栽培用に利用するのが便利である。
しかし、畑、菜園等においては、近隣の樹木からの落ち葉や、土、埃、ゴミ等の異物が雨水と共に、タンク内に溜まりやすく、汚れた水にはボーフラ等の昆虫や、バクテリアなどが繁殖し易く、不潔である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、畑や菜園等、植物を栽培する場所に雨水貯留タンクを配置して貯留した水を適宜栽培用に利用する場合に、タンク内に異物が溜まったり、溜まった水が不潔化することを有効に防止することができる雨水貯留タンクの蓋の構造を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、雨水受入れ用の開口を有した雨水貯留タンクの開口に装着される蓋であって、前記蓋は、その上面に、中心部から外径方向へ向けて錐状に上向き傾斜した傾斜面を有すると共に、該中心部から該傾斜面に沿って外径方向へ延び且つテーパー状に拡開する取水口と、該取水口を覆う通水性を有したメッシュと、を備え、前記取水口の周方向一端縁の高さ位置が、他端縁の高さ位置よりも低くなるように、前記傾斜面を螺旋状の軌跡を描く形状としたことを特徴とする。
雨水を有効利用するために、降雨時に貯留タンク内に貯留してあった雨水を植物の栽培用に利用することは農業、園芸、家庭菜園等において行われているが、落下してきた雨水を無駄なく捉えてタンク内に導き、しかも落ち葉、ゴミ等の異物の侵入を可能な限り防止する対策を講じた貯留タンクはこれまで提案されていない。特に、格別に複雑、高コストな構造を採用せずに、効率的に回収した雨水を衛生的に貯留し続けることができる貯留タンクはこれまで提案されていない。本発明では、貯留タンクの開口に装着される蓋の構造を改良したものであり、蓋の上に落下した雨水を確実に保持しつつ、取水口からタンク内に導くようにするために、蓋の外周に沿って外壁を屹立させる一方で、蓋の上面には中心部から外径方向へ向かって上向き傾斜するとともに、周方向へ向かって高さが螺旋状に漸増(漸減)する傾斜面を設けたので、落下した雨水の流動方向をスムーズに取水口に向けて導くことが可能となる。しかも、取水口は、蓋の中心部から外径方向へ向けて延びる横穴状の開口部(傾斜面とほぼ直交する開口部)であるため、ゴミ、落ち葉等が取水口に設けたメッシュを一気に塞ぐ恐れがなく、内径側から徐々に目詰まりが進行する。従って、長期にわたって目詰まりによる影響を低減し、効率的に取水することができる。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1において、前記取水口の前記一端縁と近接する傾斜面は、所定範囲に渡って前記取水口に向けて下向き傾斜する導入面となっていることを特徴とする。
取水口の下側の一端縁から延びる傾斜面を下向き傾斜する導入面とすることにより、傾斜面上の雨水をより効率よく取水口内に流入させることが可能となる。請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記取水口を前記蓋の周方向に沿った適所に複数配置し、各取水口の他端縁から隣接する他の取水口の一端縁との間を前記傾斜面が連設していることを特徴とする。
取水口を複数設けることにより、雨水の取水効率が増大することが明らかであり、また異物によるメッシュの目詰まりが大幅に遅延することも明らかである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1(a)(b)及び(c)は本発明の蓋を備えた蓋の斜視図、蓋の平面図、雨水貯留タンクに装着された蓋のB−B断面図(分解図)である。
蓋1は、雨水受入れ用の開口11を有した雨水貯留タンク10の開口11に対して着脱自在に装着されるものである。なお、この例では、開口11が円形であるため、蓋1の平面形状を円形としているが、蓋の平面形状は開口11の形状の違いに応じて種々変更し得ることは勿論である。
蓋1は、その中心部Cから外径方向へ向けて錐状(この例では円錐状)に上向き傾斜した傾斜面2を有すると共に、中心部Cから傾斜面2に沿って外径方向へ延び且つテーパー状に拡開する取水口3と、取水口を覆う通水性、通気性を備えたメッシュ4と、を備えている。また、蓋1の外周縁に沿って外壁15を突設させることにより、蓋1の上面に落下した雨水が蓋の外部に流出することを防止するようにしてもよい。蓋1の中心部、その他の適所には、取っ手16を固定する。
なお、傾斜面2は、同一レベルにて周方向に延在する面ではなく、取水口3の周方向一端縁3aの高さ位置が、他端縁3bの高さ位置よりも低くなるように、高低差を有した螺旋状の軌跡を描く形状となっている。つまり、傾斜面2の高さが、一端縁3aから周方向へ向けて漸増し、他端縁3bにて最大高さを有する螺旋形状面となるように構成されている。
従って、図示した例においては、取水口3の2つの端縁3a、3bは平面方向から見た場合には周方向位置が一致する。つまり、この場合は、両端縁3a、3bにかけて張設されたメッシュ4は、水平方向に対して垂直な面となる。
なお、これは一例に過ぎず、2つの端縁3a、3bの周方向位置関係が、一方の端縁が周方向にずれるように構成してもよい。
【0007】
このように構成することにより、蓋1の上面を構成する傾斜面2上に落下してくる雨水は、螺旋状の軌跡を有する傾斜面に沿って周方向、或いは中心方向に流動し、取水口3からタンク内に流入する。この際、メッシュ4によってトラップされた落ち葉、ゴミ等の異物は、重力によって中心部C側へ移動して堆積するので、メッシュ4の目詰まりは開口径が小さい取水口3の中心部側から開始され、開口径が大きい取水口の外径方向へ向かうほど目詰まりの発生が遅くなる。従って、長期にわたって目詰まりによる流入不良を防止することが可能となる。
なお、傾斜面2上の、取水口3から離間した適所に異物のみをトラップし、雨水を通過させるフィルタ20を配置しておけば、取水口3に達する異物の量を大幅に低減できる。このフィルタ20はメッシュであってもよいし、通水性の良好な材質から成るダム状のものであってもよい。フィルタ20は、図示のように径方向に延びる構成としてもよいし、周方向へ延びる構成としてもよい。
或いは、フィルタ20に代えて、適度な深さの溝、或いは小突起を傾斜面の適所に形成し、この溝や小突起によって異物をトラップするようにしてもよい。
【0008】
次に、図2は変形実施形態に係る蓋の要部斜視図であり、この蓋1においては、取水口3の低い方の一端縁3aと隣接する傾斜面の一部は、取水口3に向けて下向き傾斜する導入面2aとなっている。
この導入面2aを設けることにより、傾斜面2に沿って取水口3内に流入せんとする雨水が取水口3内に流入し易くなる。
次に、図3は本発明の他の実施形態の蓋を示す斜視図である。
この実施形態に係る蓋1は、取水口3を周方向に所定のピッチをおいて複数配置した構成が特徴的である。各取水口3の高い位置にある端縁3bから周方向へ延びる小傾斜面2Aは隣接する他の取水口3の低い方の端縁3aに達している。このため、小傾斜面2A上に落下した雨水は小傾斜面2Aに沿って周方向へ移動し、下流側に位置する取水口3からタンク内部に導入される。
この構成によれば、取水口3の数が増加した分だけ、取水量が増大し、しかも目詰まりの発生タイミングも遅延することとなる。なお、各小傾斜面2Aの外周縁に沿って外壁15を配置することにより、小傾斜面2A上の雨水が外部へ流出することを防止できる。
【0009】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、畑や菜園等、植物を栽培する場所に雨水貯留タンクを配置して貯留した水を適宜栽培用に利用する場合に、タンク内に異物が溜まったり、溜まった水が不潔化することを有効に防止することができる。
請求項1の発明においては、蓋の上面に、中心部から外径方向へ向けて錐状に上向き傾斜した傾斜面と、中心部から該傾斜面に沿って外径方向へ延び且つテーパー状に拡開する取水口と、取水口を覆う通水性を有したメッシュと、を設け、取水口の周方向一端縁の高さ位置が、他端縁の高さ位置よりも低くなるように、傾斜面を螺旋状の軌跡を描く形状としたので、蓋の上に落下した雨水を確実且つスムーズに取水口からタンク内に導くことが可能となる。しかも、長期にわたって目詰まりによる影響を低減し、効率的に取水することができる。
請求項2の発明によれば、取水口の下側の一端縁から延びる傾斜面を下向き傾斜する導入面とすることにより、傾斜面上の雨水をより効率よく取水口内に流入させることが可能となる。
請求項3の発明によれば、取水口を複数設けることにより、雨水の取水効率が増大することが明らかであり、また異物によるメッシュの目詰まりが大幅に遅延することも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)及び(c)は本発明の蓋を備えた蓋の斜視図、蓋の平面図、雨水貯留タンクに装着された蓋のA−A断面図(分解図)である。
【図2】本発明の変形実施形態に係る蓋の要部斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態の蓋の斜視図である。
【符号の説明】
1 蓋、2 傾斜面、2a 導入面、2A 小傾斜面、3 取水口、3a 一端縁、3b 他端縁、4 メッシュ、10 貯留タンク、11 開口、15 外壁、16 取っ手、20 フィルタ。
Claims (3)
- 雨水受入れ用の開口を有した雨水貯留タンクの開口に装着される蓋であって、前記蓋は、その上面に、中心部から外径方向へ向けて錐状に上向き傾斜した傾斜面を有すると共に、該中心部から該傾斜面に沿って外径方向へ延び且つテーパー状に拡開する取水口と、該取水口を覆う通水性を有したメッシュと、を備え、
前記取水口の周方向一端縁の高さ位置が、他端縁の高さ位置よりも低くなるように、前記傾斜面を螺旋状の軌跡を描く形状としたことを特徴とする雨水貯留タンクの蓋の構造。 - 前記取水口の前記一端縁と近接する傾斜面は、所定範囲に渡って前記取水口に向けて下向き傾斜する導入面となっていることを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留タンクの蓋の構造。
- 前記取水口を前記蓋の周方向に沿った適所に複数配置し、各取水口の他端縁から隣接する他の取水口の一端縁との間を前記傾斜面が連設していることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の雨水貯留タンクの蓋の構造。
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JP2002228957A JP3740101B2 (ja) | 2002-08-06 | 2002-08-06 | 雨水貯留タンクの蓋の構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004068414A JP2004068414A (ja) | 2004-03-04 |
JP3740101B2 true JP3740101B2 (ja) | 2006-02-01 |
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- 2002-08-06 JP JP2002228957A patent/JP3740101B2/ja not_active Expired - Fee Related
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