JP3740091B2 - ケーソンの目地補修工法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中で連ねて接合されたケーソンどうしの目地を補修するケーソンの目地補修工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、防波堤は水中に複数のケーソンを連ねて接合することで形成され、これら接合されたケーソンに上部工を施したり、外海に面する側に消波ブロックが配設される。
ところで、このようにケーソンにより構築された防波堤では、防波堤が築造された地盤の不等沈下等によりケーソンどうしの目地に隙間が生じ、防波堤の外側(湾外)の外海からの波の侵入などにより防波堤の内側に堆砂する場合がある。この場合、目地の隙間を塞ぐべく、ゴム製の防砂目地板を湾内側からケーソン目地部分の隙間を覆うように取り付ける等して対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ゴム製の防砂目地板を用いて目地補修を行う場合、隙間部分を覆う防砂目地板に波により運ばれる砂が当たる等して損傷するため耐久性に乏しく、そのメンテナンスに手間がかかっていた。
本発明の課題は、隙間が生じた既設ケーソンの目地部分に、耐久性に優れメンテナンスが容易な補修を行うことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1、図2、図4及び図6に示すように、水中に連ねて接合されたケーソン4,4どうしの目地に隙間44が生じた際に、前記目地の隙間44を補修するケーソンの目地補修工法において、
前記隙間44の補修すべき補修部分441の両側部に沿ってそれぞれ上下方向に延在するように配置される一対の袋材2,2と、一対の袋材2,2のそれぞれを上下に延在した状態で且つ膨張可能に保持し、前記袋材2,2とともに前記補修部分441に挿入されるフレーム部3とを備えた隙間用型枠(例えば型枠1)を用意し、
前記隙間用型枠を補修部分に挿入する挿入工程(図2のステップS12、図4(a)の補修部分を側面側から見た模式図参照)と、
前記補修部分に挿入された一対の袋材内に硬化材(例えば、流動性モルタル23)を注入することで袋材を膨張させ、前記補修部分の両側部をそれぞれ塞ぐ膨張工程(図2のステップS13)と、
前記補修部分の両側端部で膨張した一対の袋材間に硬化材(例えば、流動性を有する水中不分離性モルタル24)を充填する充填工程(図2のステップS13)とを備えることを特徴とする。
【0005】
請求項1記載の発明によれば、まず、挿入工程にて、既設のケーソンどうしの目地に生じた隙間の補修部分に、前記補修部分の両側部に配置される一対の袋材2とフレーム部3とを有する型枠を挿入する。次いで膨張工程にて、前記補修部分に挿入された一対の袋材内に硬化材を注入することで袋材を膨張させる。
硬化材の注入により膨張した袋材は前記補修部分の両側端部を構成する隙間部分に密着し、前記補修部分の両側部をそれぞれ塞ぎ、前記補修部分の中央部を囲む状態となる。そして、充填工程にて前記膨張した一対の袋材の間、つまり一対の袋材と補修部分の側壁とに囲まれた中央部に硬化材を充填する。これにより、補修部分は、一対の袋材内に注入されて前記一対の袋材を膨張させた状態で硬化した硬化材に加えて、袋材間に充填された硬化材が硬化することにより、当該補修部分の形状に対応した状態で閉塞される。
したがって、目地の隙間の補修部分は、隙間用型枠に充填された硬化材により閉塞されることで補修されるので、耐久性を有し、従来と異なり、波により運ばれる砂が当たる等しても損傷しにくく、メンテナンスを手間をかけず容易に行えるものとなる。また、隙間の補修部分に隙間用型枠を挿入して隙間用型枠に硬化材を注入するだけで隙間の補修を行うことができ、その作業を容易に行える。
【0006】
ここで、硬化材は、流動性を有し時間の経過により硬化するものであり、例えば、コンクリート、モルタル、セメントミルクなどが挙げられる。特に隙間に挿入された袋材間に充填される硬化材としては水中不分離性モルタルを用いることが望ましい。また、ケーソンは、水中に連ねて接合することで、例えば、防波堤や護岸等の構造物を形成するものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のケーソンの目地補修工法において、例えば、図2〜図6に示すように、
前記ケーソンは連ねて接合されることで防波堤を形成しており、
上下方向に延在する長尺部材からなり、前記隙間用型枠1にて補修される前記補修部分441の側方の隙間に設置されることで、隙間における外海から前記補修部分への波の侵入を防ぐ防波部材8と、
上下方向に延在するフレーム91と、このフレームの延在方向に沿って膨張可能に取り付けられた袋材92とを備え、前記補修部分441の側方の隙間に設置されることで、隙間における前記補修部分への砂の侵入を防ぐ防砂部材9とを用意し、
前記補修部分の外海側の側方の隙間に前記防波部材を挿入して設置する防波部材設置工程(ステップS10)と、
隙間に設置された防波部材と前記補修部分との間に防砂部材を挿入して設置し、前記防砂部材の袋材内に流体または液体を注入して袋材を膨張させる防砂部材設置工程(ステップS10)とをさらに備え、
前記挿入工程(図2のステップS12)は前記防波部材設置工程及び防砂部材設置工程の後で行われることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、挿入工程の前に、前記補修部分の外海側の側方の隙間に前記防波部材を挿入して設置する防波部材設置工程と、隙間に設置された防波部材と前記補修部分との間に防砂部材を挿入して設置し、防砂部材の袋材内に流体または液体を注入して袋材を膨張させて、防砂部材の設置箇所にて隙間部分を塞ぎ、隙間における外海から前記補修部分への砂の侵入を遮蔽する防砂部材設置工程とを行うので、前記防砂工程の後で、隙間に設置された防砂部材に隣接して前記隙間用型枠を隙間の補修部分に挿入する際に、前記補修部分に波や砂が外海から侵入することがなく隙間用型枠の挿入作業を容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
本第1の実施の形態におけるケーソンの目地補修工法は、水中に連ねて接合されたケーソンどうしの目地部分に隙間が生じた際に、隙間が生じた目地を型枠を用いて補修するものであり、このような目地の補修の工程を図2〜図6を中心に説明していく。なお、この実施の形態ではケーソンを複数連ねて接合することで防波堤40(図3及び図4参照)を構築しているものである。
【0012】
まず、このケーソンの目地補修工法で用いられる型枠について説明する。
図1に示す型枠1は、防波堤を構成するケーソン4(図3(c)の補修部分を正面側から見た模式図参照)どうしの目地に生じた隙間44の補修部分441、つまり閉塞する部分に挿入可能に形成されてなる。
この型枠1は、隙間の補修部分の両側部に沿って上下方向に配置される一対の長尺の袋材2,2と、これら一対の袋材2,2どうしを上下に延在した状態で所定間隔開けた状態で保持し、且つ袋材2とともに隙間に挿入されるロ字状のフレーム部3とを備える。
【0013】
袋材2は、それぞれ上下方向に延在する長尺の可撓性を有する袋状部材からなり、その長さは、既設ケーソン4(図6参照)の底部から作業場となる上面までの長さより長く、上端に開口部が設けられたものとなっている。
また、袋材2は、例えば、塩化ビニル製の送水ホースの先端を塞ぐなどして構成され、それぞれ互いに平行に所定間隔を空けて配置され、互いに対向する内側の側縁には、側縁に沿ってそれぞれフレーム部3の保持フレーム材31が取り付けられている。なお、袋材2間の所定間隔は、補修される隙間の横の長さに対応したものとなっている。
【0014】
保持フレーム材31は、細い長尺の平板状の部材(ここでは平鋼)からなり、袋材2の下端まで至る下端部から折曲し、袋材の下端縁に取り付けられた折曲部31aを備える。この折曲部31aも保持フレーム材31と同様の細い平板状の部材で構成されている。これら保持フレーム材31及び折曲部31aは、それぞれ2枚重ねることで構成され図1(c)に示すように、袋材2の側縁を挟むようにして袋材2が膨張可能(図1(c)にて想像線で示す)にボルトナット21にて接合されている。この保持フレーム材31により、袋材2は、膨張可能であるとともに袋材2の直交する下縁及び側縁とが補強されることで剛性が保たれているので、型枠1を隙間に挿入した際に袋材2が撚れることなく、隙間内に補修部分の下端から上端まで亘って上下方向に延在した状態で配置される。
【0015】
この保持フレーム材31が所定間隔を空けて配置された袋材2の対向する側縁にそれぞれ取り付けられており、これら保持フレーム材31,31どうしを接続する接続フレーム材32とでフレーム部3を構成している。
接続フレーム材32は互いに対向する保持フレーム材31の上下端部間に、保持フレーム材31の延在方向と直交し、且つ互いに平行に架設されており、これら保持フレーム材31及び接続フレーム材32によりフレーム部3を平板状の略ロ字状の枠状として構成している。
なお、接続フレーム材32も保持フレーム材31と同様の細い平板状の部材(平鋼)からなり、平鋼の寸法としては、例えば、厚み約6mm、幅50mmのものが挙げれられる。
上記フレーム部3の厚みは例えば、ボルトナット21の長さである約3cm弱程度の厚みとなっており、これにより幅が3cm以上の隙間に挿入可能となっている。
【0016】
次に、型枠1を用いたケーソンの目地補修工法を、図2に示すケーソンの目地補修工法を説明するためのフローチャートに基づいて説明する。なお、上述したように、本実施の形態のケーソンの目地補修工法は、水中にケーソンを連ねて接合することで構築された既設の防波堤において、不等沈下が生じるなどしてケーソンどうしの目地部分に生じた隙間を補修するものとして説明する。したがって、防波堤は、所定の海底地盤上に基礎となる捨て石を設置し、この設置された捨て石の上から目潰し石を配置して均し、その上にケーソンを並べて接合し、これら接合されたケーソンの上に上部工を施すことで構築されたものである。また、この防波堤の外海側、つまり湾外側には、消波ブロックが設置され、内側、つまり図3(a)で示すケーソン4の湾内側に隣接して根固めブロック7が設置されたものとなっている。さらにケーソン4に隣接して、根固めブロック7の上部および捨て石72部分ののり先を覆うように被覆材5として土が盛られている。
【0017】
まず、ステップS1では、不等沈下等により隙間が生じた、防波堤を構成する既設のケーソンどうしの目地部分を補修するために、当該目地部分を構成するケーソンののり先付近の状況等を調べるために着工前に測量や潜水調査を行い、ステップS2に移行する。
ステップS2では、図3(a)の補修部分を側面側から見た模式図に示すように、隙間が生じたケーソン4どうしの目地部分の下方に位置する被覆材5の床掘を行う。この床掘作業は海上に、掘削機61を搭載した作業船62を配置し、この作業船62上から掘削機61により行われる。
【0018】
この床掘作業にて掘削した土砂は作業船62により海上運搬(ステップS3)され、所定の海岸箇所にて養浜(ステップS4)の形成に用いられる。このステップS2〜ステップS4の作業を根固めブロック7が露出するまで行い、根固めブロック7を露出させてステップS5に移行する。
ステップS5では、図3(b)の補修部分を側面側から見た模式図に示すように、ケーソン4ののり先41に隣接して設置された根固めブロック7を作業船64上のクレーン65などを用いて撤去し、所定の箇所に仮置きする。ここでは、被覆材5の先端近傍の海底50に仮置きしている。
そして、根固めブロック7を撤去した後、ステップS9に移行する。
【0019】
上述したステップS1〜ステップS5までの作業する一方で、防波堤40では、ステップS6〜ステップS8に示すように、ケーソン4の目地部分を上方に露出させるため、隙間44が生じたケーソン4の目地部分上の上部工42を取り壊す(ステップS6:図3(c)参照)。なお、このステップS6にて取り壊された上部工42部分は、図3(c)に示すトラック66等の運搬車両により産業廃棄場に運搬され(ステップS7)、産業廃棄物として処理される(ステップS8)。
上述したステップS6〜ステップS8の処理を行った後、ステップS9に移行する。
【0020】
ステップS9では、図3(d)の補修部分を側面側から見た模式図に示すように隙間44が生じた目地部分内の砂などを取り払う砂清掃作業及び目地内清掃作業を行う。
この目地内砂清掃作業としては、高圧水流を噴射するハイジェット(高圧水流)装置28で目地の隙間44が露出したケーソン天端43から、隙間44周辺の上部工42天端42a内やケーソン隙間44内の砂を飛ばし、湾内側の水中から吸引機(エアーリフト)67等を用いて砂を吸い取る。
また、目地内清掃作業は、目地内砂清掃作業の後、長尺の棒68等を目地の隙間44内で上下させ、目地の隙間内に付着した牡蛎殻などの付着物を撤去する。なお、目地内の牡蛎殻を撤去する際にクレーンを用いて鉄板を目地内にて上下させることで行ってもよい。
【0021】
ステップS9に次ぐステップS10では、図3(e)の補修部分を正面側から見た模式図に示すように、目地部分の隙間44において塞がれる補修部分441の近傍、詳細には、型枠1にて補修されるべき隙間44の補修部分441の外海側の側方の隙間44に、防波ガイド(防波部材)8と、防砂ガイド(防砂部材)9とを建て込む、すなわち挿入して設置する(防波部材設置工程、防砂部材設置工程)。
【0022】
ここで防波ガイド8及び防砂ガイド9を説明する。
防波ガイド8は、ケーソン4の目地部分の隙間44に挿入されることで、波が隙間44に沿って外海から補修部分441に寄せるのを防ぐものであり、上下方向に延在する長尺の棒状部材からなる。ここでは防波ガイド8として隙間44に挿入可能な長尺の溝形鋼を用いている。
【0023】
また、防砂ガイド9は、ケーソン4の目地部分の隙間44に防波ガイド8に隣接するように挿入されて、挿入された隙間部分を塞ぐことで隙間44を介して外海から補修部分441へ侵入する砂を防止するものである。詳細には、防砂ガイド9は、図5に示すように、隙間44に上下方向に延在するように挿入されるフレーム91と、フレーム91の延在方向に沿って膨張可能に取り付けられた袋材92を有する。
【0024】
フレーム91は細い長尺の平板状の部材(ここでは平鋼)からなり、袋材92の側縁に沿って固定される長辺部91aと長辺部91aの先端で折曲され、袋材92の下端縁に沿って固定される折曲部91bとを有する。
これら長辺部91a及び折曲部91bは、それぞれ平鋼を2枚重ねることで構成され、これら2枚の平鋼は、上述した保持フレーム材31が袋材2の側縁に取り付けられた状態(図1(c)参照)と同様に、膨張可能となるように袋材92の側縁を挟みボルトナット21にて結合されている。
【0025】
また、袋材92は、上述した袋材2と比較して全長が異なる点以外は略同様に構成されており、可撓性を有し上端部が開口するものである。袋材92の長さは、隙間44に挿入した際に上端が目地部分を構成するケーソンの天端43から上方に突出する長さとなっており、ここでは防波ガイド8の長さと略同様の長さとなっている。
このように袋材92は、膨張可能であるとともにフレーム91により袋材92の直交する下縁及び側縁とが補強されることで剛性が保たれているので、袋材92を隙間44に撚れることなく挿入することができ、隙間44内に補修部分441の下端から上端まで亘って上下方向に延在した状態で配置できるものとなっている。
【0026】
つまり、ステップS10では、上述した防波ガイド8を、天端43側から目地部分の隙間44における、補修部分441の外海側の側方に挿入して設置(防波部材設置工程)し、次いで、隙間44に設置された防波ガイド8に隣接して防砂ガイド9を天端43側から挿入して設置する。さらに、防砂ガイド9の袋材92内に流体または液体(ここでは水)を注入して充填し袋材92を膨張させる。隙間内で膨張した袋材92は、設置された部分において対向する両壁部分に密着し隙間44内にて外海と補修部分441とを遮断し、外海から補修部分441に砂が流れ込むのを防止して(防砂部材設置工程)、ステップS12に移行する。
【0027】
また、ステップS11では、予め上述した型枠1を製作しておき、それを現場に搬入して、図4(a)に示すように、目地部分の隙間44の補修部分441に建て込む(ステップS12:挿入工程)。ここでは、既設の防砂ガイド9に隣接するように建て込んでいる。
補修部分441に建て込まれた型枠1の袋材2にそれぞれ硬化材、ここではモルタル23を注入する(ステップS13)。これにより、モルタル23が充填された袋材2はそれぞれ隙間内で膨張して隙間の側壁に密着し、配置された部位で湾内側と湾外側を閉塞する(膨張工程)。
【0028】
次いで、隙間44にて膨張した袋材2間に、ケーソンの基礎捨て石の隙間を塞ぐべく砕石を投入する。
そして、膨張した袋材2間に図4(b)の補修部分を正面側から見た模式図に示すように、セメントミルク、モルタル、コンクリート等の硬化材24を充填(ステップS13)し、補修部分441を完全に塞ぐ。このとき、保持フレーム材31及び接続フレーム材32を有するフレーム部3は埋め殺しされる。なお、この実施の形態では補修部分441に配置された袋材2間に充填される硬化材24として水中不分離性モルタル(流動化モルタル)を用いている。
このように型枠1を用いて隙間44の補修部分441が完全に塞がれた状態を図6に示す。
【0029】
なお、図6において、型枠1の下端部には、膨らんだ袋材2間に水中不分離性モルタル24を充填する前に、投入された砕石71が配置され、この砕石71により型枠1の下端部と基礎捨て石72及び目潰し石73との間の隙間が塞がれた状態となっている。
型枠1を隙間44の補修部分441に建て込む際に、補修部分の外海側の側方に防波ガイド8及び防砂ガイド9が設置され、波や砂が外海から補修部分441に侵入することを防止しているので、型枠1の建て込み作業を容易に行うことができ、その作業に手間が掛からない。なお、これら防波ガイド8及び防砂ガイド9は型枠1を建て込み、一対の袋材2,2間に充填された水中不分離性モルタル(流動化モルタル)が硬化し補修部分411を塞いだ後で、防波ガイド8を引き抜くとともに、袋材92内の水を抜いて防砂ガイド9を引き抜く。この引き抜いた防波ガイド8及び防砂ガイド9は他のケーソンどうしの目地に生じた隙間を補修する際に使用することができる。
【0030】
次いで、ステップS14では、図4(c)の補修部分を正面側から見た模式図に示すように、先に撤去したケーソン4上部の上部工(詳細には撤去した部分のみ)を構築するため、上部工用の型枠74を配置するとともに、上部工を構築するための支保工75を組み立てる。 次いで、ステップS15にて、図4(d)の補修部分を正面側から見た模式図に示すように、ケーソン4上部に設置された型枠74内にコンクリート29を打設し、打設後、ステップS16にて上部工のための支保工75を解体するとともに、型枠74を解体する。
なお、ステップS14からステップS16までの作業は、上部工を構築する箇所毎に必要に応じて繰り返し行うことで、上部工全体を構築する。
このようにステップS14〜ステップS16を繰り返し上部工を構築した後、ステップS16にて、図4(e)の補修部分を側面側から見た模式図に示すように、作業船64及び補助作業船69を用いて根固めブロック7を所定の箇所、つまりケーソン4ののり先41に据え付けることで作業を終了する。
【0031】
上記ケーソンの目地補修工法によれば、型枠1を既設のケーソン4どうしの目地に生じた隙間44の補修部分441に建て込み(挿入し)、一対の袋材2,2にモルタル23を注入して膨張させ補修部分441の両側部を塞ぎ、隙間内にて膨張した袋材2,2間に水中不分離性モルタル24を注入することで補修部分441を完全に閉塞するので、既設ケーソン4自体に損傷を与えることなく、目地部分の補修を行うことができる。
また、目地に生じた隙間の形状に応じて型枠1を製造することができ、地盤の不等沈下によりケーソン4,4目地にどのような隙間が生じても好適に隙間を閉塞して目地の補修作業を行うことができる。
【0032】
また、型枠1は、袋材2とフレーム部3のみで構成されているので、工費の低廉化を図ることができる。特に本実施の形態では袋材2として送水用の塩ビホースを用い、フレームとして細く薄い平鋼を用いることで型枠1の製造コストの低廉化を図っている。
【0033】
さらに、型枠1により補修された目地の隙間44(詳細には隙間の補修部分441)はモルタル23、水中不分離性モルタル24により閉塞された状態となるので、外海(湾外)と湾内とを連通する隙間をゴム製シートで塞ぐ工法と異なり、外海からうち寄せる波や波により運ばれる砂などによって損傷しにくく、耐久性に富みメンテナンスの容易な補修を行うことができる。
このように、ケーソン4の目地に生じた隙間か44から透過水の影響でケーソン4によりなる防波堤40の湾内に発生する著しい堆砂現象の低減化を図ることができる。
【0034】
〔第2の実施の形態〕
図7及び図8を用いて本第2の実施の形態におけるケーソンの目地補修工法を説明する。
この第2の実施の形態のケーソンの目地補修工法は、第1の実施の形態と同様に、水中に連ねて接合されたケーソンどうしの目地部分に隙間が生じた際に、隙間の補修部分に隙間用袋状型枠10を用いて補修部分を塞ぐものである。
【0035】
まず、隙間用袋状型枠について説明する。
図7に示す隙間用袋状型枠10は、可撓性を有する袋体11と、袋体11を平板状に保持するフレーム部20とを有する。
袋体11は、例えば帆布を袋状に加工することにより形成され、上端に開口部が設けられている。そして、内部に圧力を加えたり、また気体や液体を注入することで膨張可能となっている。
袋体11はケーソンどうしの目地部分に生じた隙間、あるいは隙間において補修されるべき補修部分の横の長さ及び縦の長さと略同一か若しくは大きい長さを有し、その内部に袋体11を平板状に保持するフレーム部20が設けられている。
【0036】
フレーム部20は、袋体11内において細い長尺の平板状の部材を格子状に組んでなる。ここでは平板状の部材として平鋼が用いられ、それぞれ溶接により接合されている。
すなわち、この隙間用袋状型枠10は、通常時、つまり、袋体11を膨張させる前の状態では平板状をなすものであり、フレーム部20により袋体11が平板状に保持された状態となっているので、隙間に撚れずに挿入可能となっている。
【0037】
次に、図8を参照して、隙間用袋状型枠10を用いて既設のケーソンの目地部分に生じた隙間を補修する際の工法を説明する。
図8(a)に示す補修する隙間44Aは、ケーソン4A,4Aを水中で連ねて接合することで構築された既設の防波堤において、上述したケーソン4と同様に不等沈下等により、ケーソン4A,4Aどうしの目地部分に生じたものである。この隙間44Aは、ケーソン4A,4A下端に向かって広がり、上方に向かって狭窄した形状をなしている。
【0038】
なお、本第2の実施の形態のケーソンの目地補修工法は、第1の実施の形態の補修工法にて行うステップS1〜ステップS9までの工程と、ステップS14以降の工程とは同様のものである。したがって、以下では、隙間において隙間の補修部分に隙間用袋状型枠10を建て込み、隙間の補修部分を塞ぐ工程のみを説明し、その他の工程の説明は省略する。
【0039】
まず、図8(a)に示すように、上述したケーソン4と同様に、基礎捨て石72上に設置された既設のケーソン4Aどうしの目地部分に生じた隙間44Aを塞ぐべく、目地内砂清掃及び目地内清掃作業を行った後、隙間44Aにて塞ぐべき部分、つまり補修部分441Aに隙間用袋状型枠10をケーソン天端43Aから建て込む(挿入工程)。なお、隙間用袋状型枠10を建て込む前の工程として、ケーソンの目地部分の隙間44Aがケーソン4A,4Aの天端43Aに露出するように、上述した第1実施の形態の工法と同様に、上部工を撤去しておくとともに、根固めブロック(図示しない)も撤去しておく。
そして、隙間44Aの補修部分441Aに建て込まれた隙間用袋状型枠10は、その下端がケーソン下端と同一のレベル、つまり、隙間の底面を形成する基礎捨て石72の上面に当接するように建て込まれるものとする。
【0040】
次いで、隙間44Aの上端縁のケーソン天端43A部分に、袋体11内にモルタル等の硬化材を効率良く注入すべく、隙間44Aより径が大きく且つ隙間内に貫通するコア442を形成する。そして、このコア442内の袋体11部分の内部にケーソン天端43Aからホッパ27(図8(b)参照)の先端を挿入する。次いで、図8(b)に示すように、ホッパ27を介して袋体11内に水中不分離性モルタル(硬化材)24を注入して充填する。これにより袋体11は膨張し(膨張工程)、袋体11の外面が補修部分441Aの内壁に密着した状態で硬化される。このとき水中不分離性モルタル24は、袋体11の上端まで充填されるように注入する。こうして補修部分441Aを閉塞し、目地の隙間44Aの補修作業を完了する。
【0041】
このように隙間用袋状型枠10を用いたケーソンの目地補修工法によれば、通常時に隙間用袋状型枠10が平板状、つまりシート状であるので、ケーソンどうしの目地部分に生じた隙間の幅が狭く、上述した型枠1が挿入できない場合でも、隙間44Aの補修部分441Aを閉塞することができる。この工法により上述した第1の実施の形態のケーソン目地の補修工法と同様に、既設ケーソン4自体に損傷を与えることなく、目地部分の補修を行うことができるとともに、目地に生じた隙間の形状に応じて隙間用袋状型枠10を製造することができ、地盤の不等沈下によりケーソン4A,4A目地に生じた隙間の形状にフィットさせて好適に隙間を閉塞して目地の補修作業を行うことができる。なお、隙間用袋状型枠10は隙間44Aの補修部分441Aに建て込むようにしたが、隙間44A全体に建て込むものとしても良い。
【0042】
また、隙間用袋状型枠10は、袋材11とフレーム20のみで構成されているので、工費の低廉化を図ることができるとともに、ボルトナット21をフレーム3に用いる型枠1より薄く形成して、型枠1が挿入できない幅の狭い隙間にも挿入することができる。例えば、フレーム20を構成する平鋼の厚みを4.5mm程度として膨張していない挿入時の隙間用袋状型枠10の厚みを7mm程度に構成すれば、7mmより大きな隙間であれば、3cm以下の隙間にも挿入して(建て込んで)、該隙間を閉塞することができる。
【0043】
さらに、型枠10により補修された目地の隙間44A(詳細には隙間の補修部分441A)は水中不分離性モルタル24により閉塞された状態となるので、外海(湾外)と湾内とを連通する隙間をゴム製シートで塞ぐ工法と異なり、外海からうち寄せる波や波により運ばれる砂などによって損傷しにくく、耐久性に富みメンテナンスの容易な補修を行うことができ、このように、ケーソン4Aの目地に生じた隙間か44Aから透過水の影響でケーソン4Aによりなる防波堤の湾内に発生する著しい堆砂現象の低減化が図られる。
【0044】
なお、以上の実施の形態においては、ケーソンを水中で連ねて接合することでなる防波堤において、ケーソンどうしの目地部分に隙間が生じた場合に、この隙間を補修するものとして説明したが、これに限らず、ケーソンを連ねて接合することで護岸を形成したものであってもよい。
また、ケーソンの形状等も任意であり、その他、具体的な構成要素等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、補修部分は、硬化材が注入された袋材と、袋材間に注入された硬化材が硬化することで、当該補修部分の形状に対応した状態の隙間用型枠により閉塞される。よって補修された補修部分は耐久性を有し、従来と異なり、波により運ばれる砂が当たる等することで損傷しにくく、メンテナンスを容易にすることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、前記防砂工程の後で、隙間に設置された防砂部材に隣接して前記隙間用型枠を隙間の補修部分に挿入する際に、前記補修部分に波や砂が外海から侵入することがなく隙間用型枠の挿入作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態のケーソンの目地補修工法において用いられる型枠の一例を示す図であり、(a)は型枠の側面図、(b)は同平面図、(c)は袋材と保持フレーム材との結合状態を示す図である。
【図2】第1の実施の形態のケーソンの目地補修工法を適用した目地補修作業の工程を示すフローチャートである。
【図3】同、ケーソンの目地補修工法の工程を説明する模式図である。
【図4】同、ケーソンの目地補修工法の工程を説明する模式図である。
【図5】同ケーソンの目地補修工法で用いられる防砂部材の一例を示す図であり、(a)は防砂部材の正面図、(b)は同平面図である。
【図6】目地に生じた隙間を補修した状態を示す概略構成図である。
【図7】本発明を適用した第2の実施の形態のケーソンの目地補修工法において用いられる隙間用袋状型枠の一例を示す図であり、(a)は型枠の側面図、(b)は同正面図である。
【図8】図7で示す隙間用袋状型枠を用いてケーソンの目地補修を行う工程を説明する図であり、(a)は、隙間の補修部分に隙間用袋状型枠10を建て込んだ状態を示す概略正面図であり、(b)は袋体内に硬化材を充填した状態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 型枠
2 袋材
3 フレーム部
4,4A ケーソン
8 防波ガイド(防波部材)
9 防砂ガイド(防砂部材)
10 隙間用袋状型枠
11 袋体
20 フレーム部
44,44A 目地の隙間
441 隙間の補修部分
441A 隙間の補修部分(隙間)
Claims (2)
- 水中に連ねて接合されたケーソンどうしの目地に隙間が生じた際に、前記目地の隙間を補修するケーソンの目地補修工法において、
前記隙間の補修すべき補修部分の両側部に沿ってそれぞれ上下方向に延在するように配置される一対の袋材と、一対の袋材のそれぞれを上下に延在した状態で且つ膨張可能に保持し、前記袋材とともに補修部分に挿入されるフレーム部とを備えた隙間用型枠を用意し、
前記隙間用型枠を補修部分に挿入する挿入工程と、
前記補修部分に挿入された一対の袋材内に硬化材を注入することで袋材を膨張させ、前記補修部分の両側部をそれぞれ塞ぐ膨張工程と、
前記補修部分の両側端部で膨張した一対の袋材間に硬化材を充填する充填工程とを備えることを特徴とするケーソンの目地補修工法。 - 請求項1記載のケーソンの目地補修工法において、
前記ケーソンは連ねて接合されることで防波堤を形成しており、
上下方向に延在する長尺部材からなり、前記隙間用型枠にて補修される前記補修部分の側方の隙間に設置されることで、隙間における外海から前記補修部分への波の侵入を防ぐ防波部材と、
上下方向に延在するフレームと、このフレームの延在方向に沿って膨張可能に取り付けられた袋材とを備え、前記補修部分の側方の隙間に設置されることで、隙間における前記補修部分への砂の侵入を防ぐ防砂部材とを用意し、
前記補修部分の外海側の側方の隙間に前記防波部材を挿入して設置する防波部材設置工程と、
隙間に設置された防波部材と前記補修部分との間に防砂部材を挿入して設置し、前記防砂部材の袋材内に流体または液体を注入して膨張させる防砂部材設置工程とをさらに備え、
前記挿入工程は、前記防波部材設置工程及び防砂部材設置工程の後で行われることを特徴とするケーソンの目地補修工法。
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