JP3739374B2 - スイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、Bang−Bang制御を用いたスイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置に関する。
スイッチング電源装置は、小型軽量かつ高効率等の特長を有しており、各種機器に組み込まれているCPU[Central Processing Unit]、MPU[Micro Processing Unit]、DSP[Digital Signal Processor]等の負荷の電源として幅広く利用されている。これら負荷では、低電圧化及び高速処理化が進み、消費電流が増加する一方である。そのため、スイッチング電源装置では、負荷における処理負荷に応じて、負荷電流が急減に増大したりあるいは減少したりする。また、スイッチング電源装置は、広い入力電圧範囲に対応が容易という特長を有しており、世界数カ国で対応可能な電源や入力電圧の仕様設定が広い電源としても利用されている。スイッチング電源装置では、このような負荷電流や入力電圧の変化に対して安定した出力電圧を保障する必要がある。さらに、負荷電流や入力電圧の急激な変化に対して出力電圧が過渡応答となった場合でも、スイッチング電源装置では、安定した状態に迅速に回復することが求められている。
そのために、スイッチング電源装置は、デジタル制御方式のコントローラIC[Integrated Circuit]等の制御装置を備えており、この制御装置によりFET[Field Effect Transistor]等のスイッチング素子を高速にオン/オフする(非特許文献1参照)。一般に、スイッチング電源装置ではフィードバックによるPWM[Pulse Width Modulation]制御が用いられており、制御装置ではスイッチング素子をオン/オフするためのPWM信号を生成している。スイッチング電源装置におけるPWM制御の一般的な手法としては、オペアンプによる差動増幅器でスイッチング電源装置の出力電圧と目標電圧とを差動増幅し、コンパレータでその差動増幅した信号とランプ信号とを比較することによってPWM信号におけるパルス幅を設定する。
近年、CPU等の負荷の更なる低電圧化やクロックの高速化が進み、スイッチング電源装置では負荷電流や出力電圧の変動に対する応答の更なる高速化が求められている。しかし、PWM制御の場合、コンパレータの前段に差動増幅器を用いているので、高速化に限界がある。そこで、更なる高速化を実現するために、スイッチング電源装置においてBang−Bang制御を用いることが検討されている。スイッチング電源装置におけるBang−Bang制御の一般的な手法としては、コンパレータでスイッチング電源装置の出力電圧と目標電圧とを比較し、この2つの電圧の大小関係に応じて駆動信号におけるオン期間とオフ期間を設定する。
原田 耕介、二宮 保、顧 文建 共著、「スイッチングコンバータの基礎」、コロナ社、p.48〜79
しかしながら、Bang−Bang制御の場合、出力電圧が目標電圧を挟んで短い周期で変動すると、駆動信号におけるオン期間とオフ期間とが短い周期で切り換わる。そのため、スイッチング電源装置では、スイッチング素子のスイッチング周波数が非常に高くなり、スイッチング素子における損失が大きくなる。例えば、スイッチング素子がMOSFETの場合、損失としては、ONしている抵抗成分による導通損失、ゲートの駆動損失、ドレイン−ソース間のスイッチング損失がある。このスイッチング素子における損失が大きくなるのに応じて、発熱量が多くなる。
そこで、本発明は、Bang−Bang制御を用いたスイッチング電源装置において、スイッチング素子の過度のスイッチングを防止するスイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置を提供することを課題とする。
本発明に係るスイッチング電源装置用制御装置は、スイッチング電源装置で検出された出力電圧とスイッチング電源装置の目標電圧とに基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、駆動信号のオン期間及びオフ期間の少なくとも一方の期間を一定時間以上とする周波数制限手段とを含み、周波数制限手段は、周波数制限した駆動信号のオン期間の立ち下がり又は立ち上がり毎に初期化したランプ信号を生成するランプ信号生成手段と、一定時間に応じた閾値電圧を発生する閾値電圧発生手段と、ランプ信号と閾値電圧とを比較し、ランプ信号が閾値電圧以下か否かを判定する比較手段と、ランプ信号が閾値電圧以下の場合、駆動信号のオン期間からオフ期間への切り換え又はオフ期間からオン期間への切り換えを行わない制限手段とを含み、周波数制限手段によって周波数制限した駆動信号によって、スイッチング電源装置のスイッチング素子を駆動制御することを特徴とする。
このスイッチング電源装置用制御装置では、フィードバックによるBang−Bang制御によって出力電圧を目標電圧に制御するために、駆動信号生成手段によりスイッチング電源装置の出力電圧と目標電圧とに基づいて駆動信号を生成する。さらに、制御装置では、周波数制限手段によりその生成した駆動信号のオン期間及びオフ期間の少なくとも一方の期間が予め設定された一定時間より短い場合にはその短い期間を一定時間以上とし、駆動信号における短い周期を長くする。そして、制御装置では、この周期(周波数)に制限をかけた駆動信号によってスイッチング素子を駆動制御する。したがって、スイッチング電源装置の出力電圧が目標電圧を挟んで激しく変動した場合でも、スイッチング素子を駆動するための駆動信号の周期は一定時間以上となるので、スイッチング周波数が所定の周波数以下に制限される。そのため、スイッチング電源装置では、スイッチング素子の過度のスイッチングが防止される。その結果、スイッチング素子の損失を抑えることができ、スイッチング電源装置における発熱を抑えることができる。また、過度なスイッチングによるスイッチング素子の故障を防止することができる。
なお、一定時間は、スイッチング素子を駆動制御するための駆動信号の周期の最小時間(周波数の最大周波数、ひいては、スイッチング素子のスイッチング周波数の最大周波数)を規定するための時間であり、FET等のスイッチング素子の特性等を考慮して設定される。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、周波数制限手段は、駆動信号のオフ期間を一定時間以上とすると好適である。
このスイッチング電源装置用制御装置では、特に、周波数制限手段により駆動信号のオフ期間が一定時間より短い場合にはその短いオフ期間を一定時間以上とし、駆動信号における短い周期を長くする。このように、駆動信号におけるオフ期間を一定時間以上とすることによって、スイッチング素子のオフ時間が長くなるので、スイッチング電源装置における出力電圧を抑制することができ、過電圧を防止することができる。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、周波数制限手段は、駆動信号のオン期間及びオフ期間を一定時間以上とすると好適である。
このスイッチング電源装置用制御装置は、特に、周波数制限手段により駆動信号のオン期間が一定時間より短い場合にはその短いオン期間を一定時間以上とするとともにオフ期間が一定時間より短い場合にはその短いオフ期間を一定時間以上とし、駆動信号における短いオフ期間及び短いオン期間を長くする。このように、駆動信号におけるオン期間及びオフ期間を一定時間以上とすることによって、オン期間及びオフ期間の両方の期間で周波数を制限するので周波数制限効果が更に向上するとともに、オン時間とオフ時間とが均等化してスイッチング電源装置の出力電圧を目標電圧に迅速に収束させることができる。
なお、オフ期間を制限するための一定時間とオン期間を制限するための一定時間とは、同じ時間に設定してもよいし、異なる時間に設定してもよい。
本発明の上記スイッチング電源装置用制御装置では、周波数制限手段は、ランプ信号生成手段と、閾値電圧発生手段と、比較手段と、制限手段とを含み、ランプ信号生成手段は、周波数制限した駆動信号のオン期間の立ち下がり又は立ち上がり毎に初期化したランプ信号を生成し、閾値電圧発生手段は、一定時間に応じた閾値電圧を発生し、比較手段は、ランプ信号と閾値電圧とを比較し、ランプ信号が閾値電圧以下か否かを判定し、制限手段は、ランプ信号が閾値電圧以下の場合、駆動信号のオン期間からオフ期間への切り換え又はオフ期間からオン期間への切り換えを行わない構成としてもよい。
このスイッチング電源装置用制御装置では、駆動信号生成手段で生成した駆動信号のオフ期間又はオン期間の開始時点からの時間を判定するために、ランプ信号生成手段によりオン期間の立ち上がり又は立ち下がり毎に初期化したランプ信号を生成する。ここでは、駆動信号のオフ期間を一定時間以上とする場合にはオン期間の立ち下がり(すなわち、オフ期間の開始時点)で初期化したランプ信号を生成し、駆動信号のオン期間を一定時間以上とする場合にはオン期間の立ち上がり(すなわち、オン期間の開始時点)で初期化したランプ信号を生成する。そして、制御装置では、比較手段によりランプ信号と閾値電圧とを比較し、ランプ信号が閾値電圧以下か否かを判定する(すなわち、オン期間又はオフ期間の開始時点から一定時間経過したか否かを判定する)。さらに、制御装置では、制限手段により、オン期間の立ち上がり毎に初期化したランプ信号が閾値電圧以下の場合には駆動信号生成手段で生成した駆動信号においてオン期間からオフ期間に切り換わっていてもオン期間を継続させ、あるいは、オン期間の立ち下がり毎に初期化したランプ信号が閾値電圧以下の場合には駆動信号においてオフ期間からオン期間に切り換わっていてもオフ期間を継続させる。
なお、閾値電圧は、ランプ信号の初期化時点から一定時間経過したか否かを判定するための電圧であり、その一定時間及びランプ信号の電圧の変化率に基づいて設定される。
本発明に係るスイッチング電源装置は、スイッチング素子をスイッチング制御するための駆動信号を生成する制御装置と、制御装置で生成した駆動信号に基づいてオン/オフするスイッチング素子とを含み、制御装置は、上記したいずれかの制御装置であることを特徴とする。
このスイッチング電源装置では、制御装置を上記制御装置の構成とし、周波数(周期)が制限された駆動信号によりスイッチング素子をオン/オフする。そして、このスイッチング電源装置では、目標電圧となるように、スイッチング素子のオン/オフにより入力電圧を出力電圧に変換する。上記制御装置によって制御されることにより、このスイッチング電源装置では、スイッチング電源装置の出力電圧が目標電圧を挟んで激しく変動した場合でも、スイッチング素子のスイッチング周波数が制限され、スイッチング素子の過度のスイッチングを防止することができる。その結果、スイッチング電源装置では、スイッチング素子の損失を抑えることができ、スイッチング電源装置における発熱を抑えることができる。また、過度なスイッチングによるスイッチング素子の故障を防止することができる。
本発明によれば、Bang−Bang制御を用いたスイッチング電源装置において、スイッチング素子の過度のスイッチングを防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るスイッチング電源装置用制御装置及びスイッチング電源装置の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、本発明に係るスイッチング電源装置を降圧型のDC/DCコンバータに適用し、本発明に係るスイッチング電源装置用制御装置をDC/DCコンバータのスイッチング素子を制御するための駆動信号を生成するコントローラICに適用する。本実施の形態に係るコントローラICは、Bang−Bang制御によりDC/DCコンバータをフィードバック制御する。
図1〜図3を参照して、DC/DCコンバータ1の構成について説明する。図1は、DC/DCコンバータの構成図である。図2は、周波数制限回路の構成図である。図3は、コントローラICにおけるタイミングチャートであり、(a)がコントローラICに入力される出力電圧と目標電圧であり、(b)がコンパレータから出力される駆動信号であり、(c)がコントローラICから出力される制限駆動信号であり、(d)が反転回路から出力される反転信号であり、(e)がディレイ回路から出力されるディレイ信号であり、(f)がアンド回路から出力されるエッジ信号であり、(g)がランプ信号生成回路から出力されるランプ信号と閾値電圧であり、(h)がコンパレータから出力される制限信号である。
DC/DCコンバータ1は、直流の入力電圧Vを直流の出力電圧V(<V)に変換する電源回路であり、様々な用途で使用でき、例えば、VRM[Voltage Regulator Module]で使用される。また、DC/DCコンバータ1は、Bang−Bang制御によりスイッチング素子をオン/オフするスイッチングレギュレータである。入力電圧Vは、可変であり、入力電圧範囲(例えば、5〜12V)が設定されている。出力電圧Vは、負荷Lに応じて所定の目標電圧(例えば、1V)が設定されている。負荷Lは、例えば、コンピュータやルータ等の通信機器などのCPU、MPU、DSPが相当し、処理負荷に応じて負荷電流が大きく変動する負荷である。
DC/DCコンバータ1は、主な構成として、スイッチング素子としての2個の第1MOSFET2と第2MOSFET3、インダクタ4、コンデンサ5及びコントローラIC6を備えている。第1MOSFET2は、コントローラIC6からの制限駆動信号RDSがハイ信号ときにオンする。第2MOSFET3は、制限駆動信号RDSがロー信号のときにオンする。インダクタ4及びコンデンサ5は、平滑回路を構成する。MOSFET2,3のスイッチング動作によって振幅が電源Sによる入力電圧Vに等しいパルス状電圧が平滑回路に出力され、平滑回路においてそのパルス状電圧を平均化する。コントローラIC6は、電圧センサ(図示せず)で検出された出力電圧Vが目標電圧となるように、この出力電圧Vに基づいてBang−Bang制御により制限駆動信号RDSを生成し、MOSFET2,3のオン/オフを制御する。ちなみに、第1MOSFET2がオンしたときの入力電圧Vが電力変換(電圧変換)されるので、制限駆動信号RDSのハイ信号の期間がオン期間であり、ロー信号の期間がオフ期間である。
なお、MOSFET2,3は、スイッチング周波数が最大1MHzに設定されている。MOSFET2,3を1MHz以上でスイッチングした場合、損失が大きくなり、発熱量も多くなる。さらに、MOSFET2,3を2MHz以上でスイッチングした場合、故障などの恐れもあるので、最悪でも2MHz以下でスイッチングさせる必要がある。
コントローラIC6では、Bang−Bang制御によるフィードバック制御により、出力電圧Vと目標電圧Vとに基づいて制限駆動信号RDSを生成する。特に、コントローラIC6では、MOSFET2,3における過度のスイッチングを防止するために、制限駆動信号RDSの周波数(ひいては、MOSFET2,3のスイッチング周波数)を所定周波数以下に制限する。そのために、コントローラIC6は、コンパレータ10、直流電圧源11及び周波数制限回路12を備えている。
本実施の形態では、コンパレータ10が特許請求の範囲に記載する駆動信号生成手段に相当し、周波数制限回路12が特許請求の範囲に記載する周波数制限手段に相当する。
コンパレータ10は、出力電圧Vと目標電圧Vとに基づいて駆動信号DSを生成する。そのために、コンパレータ10には、反転入力端子にDC/DCコンバータ1で検出された出力電圧Vが入力され、非反転入力端子に直流電圧源11で発生された目標電圧Vが入力される。コンパレータ10では、出力電圧Vと目標電圧Vとを比較し、出力電圧Vが目標電圧Vより大きくなるとロー信号とし、出力電圧Vが目標電圧V以下になるとハイ信号とした駆動信号DSを生成する(図3(a)、(b)参照)。
周波数制限回路12は、コンパレータ10で生成した駆動信号DSの周波数を所定周波数以下に制限した制限駆動信号RDSを生成する。周波数制限回路12では、駆動信号DSにおけるオフ期間(ロー信号の期間)が最小オフ時間TOFF―MIN以下の場合には、そのオフ期間を駆動信号DSにおける次のオフ期間まで継続させる(つまり、オン期間(ハイ信号の期間)をロー信号とする)。そのために、周波数制限回路12は、エッジ検出回路20、ランプ信号生成回路21、直流電圧源22、コンパレータ23及びアンド回路24を備えている(図2参照)。周波数制限をかける所定周波数は、MOSFET2,3のスイッチング周波数を1MHz以下とするために、1MHzとする。したがって、オフ期間に制限をかけるための最小オフ時間TOFF―MINを1μ秒とし、制限駆動信号RDSの周期を1μ秒より大きくする。
なお、本実施の形態では、エッジ検出回路20及びランプ信号生成回路21が特許請求の範囲に記載するランプ信号生成手段に相当し、直流電圧源22が特許請求の範囲に記載する閾値電圧発生手段に相当し、コンパレータ23が特許請求の範囲に記載する比較手段に相当し、アンド回路24が特許請求の範囲に記載する制限手段に相当する。
エッジ検出回路20は、制限駆動信号RDSのオン期間の立ち下がり(ハイ信号からロー信号への切り換わり)を検出し、エッジ信号RDS_Eを出力する。そのために、エッジ検出回路20は、反転回路20a、ディレイ回路20b、アンド回路20cを備えている。反転回路20a及びディレイ回路20bには、その入力端にアンド回路24の出力端が接続される。アンド回路20cには、その2つの入力端に反転回路20aの出力端とディレイ回路20bの出力端が接続される。
反転回路20aは、制限駆動信号RDSが入力され、制限駆動信号RDSのオン期間とオフ期間(ロー信号とハイ信号)とを反転した反転信号RDS_Rを出力する(図3(c)、(d)参照)。ディレイ回路20bは、制限駆動信号RDSが入力され、制限駆動信号RDSのオン期間を短時間遅延させたディレイ信号RDS_Dを出力する(図3(c)、(e)参照)。アンド回路20cは、反転信号RDS_Rとディレイ信号RDS_Dが入力され、2つの信号で共にハイ信号となっている期間をハイ信号としたエッジ信号RDS_Eを出力する(図3(d)、(e)、(f)参照)。したがって、エッジ信号RDS_Eは、制限駆動信号RDSのオン期間の立ち下がり時点で一瞬ハイ信号となる信号となる。
ランプ信号生成回路21は、制限駆動信号RDSのオン期間の立ち下がりで0Vにリセットし、0Vから所定の増加率で電圧が増加するランプ信号RMPを生成する。そのために、ランプ信号生成回路21は、FET21a、直流電流源21b、コンデンサ21cを備えている。FET21aには、そのゲートにアンド回路20cの出力端が接続され、ドレイン−ソース間にコンデンサ21cが接続される。コンデンサ21cには、その一端に直流電流源21bが接続され、他端がグランドに接続される。直流電流源21bでは、所定の電流を発生している。
FET21aは、エッジ信号RDS_Eがハイ信号になると(すなわち、制限駆動信号RDSのオン期間の立ち下がりのとき)にオンし、コンデンサ21cを放電させる(図3(f)参照)。コンデンサ21cは、FET21aがオンする毎に放電して充電電圧が0Vとなり、FET21aがオフしている間に直流電流源21bによって充電されて充電電圧が増加する。したがって、コンデンサ21cの一端の電圧(すなわち、ランプ信号RMP)は、制限駆動信号RDSのオン期間の立ち下がり毎に0Vとなり、0Vから所定の増加率で増加する電圧となる(図3(g)参照)。なお、ランプ信号RMPの電圧の増加率は、直流電流源21bの電流値及びコンデンサ21cの静電容量によって決まる。
コンパレータ23は、ランプ信号RMPと閾値電圧RMP_Tに基づいて、オフ期間からオン期間への切り換えを禁止する期間を規定した制限信号LIMを生成する。コンパレータ23には、非反転入力端子にコンデンサ21cの一端が接続され、反転入力端子に直流電圧源22が接続される。直流電圧源22では、閾値電圧RMP_Tを発生している。したがって、コンパレータ23には、非反転入力端子にランプ信号RMPが入力され、反転入力端子に閾値電圧RMP_Tが入力される。コンパレータ23では、ランプ信号RMPと閾値電圧RMP_Tとを比較し、ランプ信号RMPが閾値電圧RMP_T以下のときにはロー信号とし、ランプ信号RMPが閾値電圧RMP_Tより大きくなるとハイ信号とした制限信号LIMを生成する(図3(g)参照)。なお、閾値電圧RMP_Tは、制限信号LIMにおけるロー信号の期間が最小オフ時間TOFF―MIN(=1μ秒)となるように、ランプ信号RMPの電圧の増加率を考慮して設定される。このロー信号の期間が、制限駆動信号RDSにおいてオフ期間からオン期間への切り換えを禁止する期間となる。
アンド回路24は、駆動信号DSと制限信号LIMに基づいて、制限駆動信号RDSを生成する。アンド回路24には、その2つの入力端にコンパレータ10の出力端とコンパレータ23の出力端が接続される。アンド回路24は、駆動信号DSと制限信号LIMが入力され、2つの信号で共にハイ信号となっている期間をハイ信号とした制限駆動信号RDSを出力する(図3(b)、(c)、(h)参照)。したがって、駆動信号DSでハイ信号(オン期間)でも制限信号LIMでロー信号となっている場合には、制限駆動信号RDSではロー信号となり、オフ期間を継続する。その結果、制限駆動信号RDSの周期は、最小オフ時間TOFF―MINより長くなる。図3に示す例では、駆動信号DSのオフ期間DS1が最小オフ時間TOFF−MINより短いので、制限駆動信号RDSでは、駆動信号DSのオン期間DS2に対応したオン期間が無くなり、駆動信号DSの次のオフ期間DS3までオフ期間が継続している。
図1〜図3を参照して、DC/DCコンバータ1及びコントローラIC6の動作を説明する。特に、コントローラIC6についての動作は、図4のフローチャートに沿って説明する。図4は、コントローラICにおける動作を示すフローチャートである。
DC/DCコンバータ1には、入力電圧Vが入力される。すると、DC/DCコンバータ1では、コントローラIC6からの制限駆動信号RDSに基づいてMOSFET2,3が交互にオン/オフする。さらに、DC/DCコンバータ1では、インダクタ4及びコンデンサ5でMOSFET2のオン期間にパルスとなって出力する入力電圧Vを平均化し、電圧Vを出力する。この出力電圧Vは、電圧センサで検出され、コントローラIC6に入力される。
コントローラIC6では、出力電圧Vと目標電圧Vとを比較し、出力電圧Vが目標電圧Vより高い期間をロー信号とし、出力電圧Vが目標電圧Vより低い期間をハイ信号とする駆動信号DSを生成する(図3(a)、(b)参照)。また、コントローラIC6では、制限駆動信号RDSがハイ信号からロー信号に切り換わった時点を検出したエッジ信号RDS_Eを生成し(図3(c)、(f)参照)、このエッジ信号RDS_Eによって初期化したランプ信号RMPを生成する(図3(g)参照)。さらに、コントローラIC6では、ランプ信号RMPと閾値電圧RMP_Tとを比較し、ランプ信号RMPが閾値電圧RMP_Tより低い期間をロー信号とし、ランプ信号RMPが閾値電圧RMP_Tより高い期間をハイ信号とする制限信号LIMを生成する(図3(g)、(h)参照)。そして、コントローラIC6では、駆動信号DSと制限信号LIMとが共にハイ信号の期間をハイ信号(オン期間)とし、少なくとも一方の信号がロー信号の期間をロー信号(オフ期間)とする制限駆動信号RDSを生成する(図3(b)、(c)、(h)参照)。
制限駆動信号RDSがオフ期間からオン期間に切り換わったときには(第1MOSFET2がオン期間を開始するとともに第2MOSFET3がオフ期間を開始するときには)(S1)、出力電圧Vは目標電圧Vより低くなる。この際、コントローラIC6では、出力電圧Vが目標電圧Vより高くなるまで制限駆動信号RDSのオン期間を維持し、出力電圧Vが目標電圧Vより高くなると制限駆動信号RDSをオフ期間に切り換える(S2)。
制限駆動信号RDSがオン期間からオフ期間に切り換わったときには(第1MOSFET2がオフ期間を開始するとともに第2MOSFET3がオン期間を開始するときには)(S3)、出力電圧Vは目標電圧Vより高くなる。この際、コントローラIC6では、制限駆動信号RDSのオフ期間TOFFが最小オフ時間TOFF―MINより長くなるまで制限駆動信号RDSがオン期間に切り換わるのを禁止し、オフ期間TOFFが最小オフ時間TOFF―MINより長くなると制限駆動信号RDSがオン期間に切り換わるのを許容する(S4)。オフ期間TOFFが最小オフ時間TOFF―MINより長くなると、コントローラIC6では、出力電圧Vが目標電圧Vより低くなるまで制限駆動信号RDSのオフ期間を維持し、出力電圧Vが目標電圧Vより低くなると制限駆動信号RDSをオン期間に切り換える(S5)。
なお、制限駆動信号RDSのオフ期間TOFFだけでなく、オン期間TONの長さも最小オン時間TON−MINより長くなるように制御してもよい。この場合、S1の処理の次に、コントローラIC6では、制限駆動信号RDSのオン期間TONが最小オン時間TON―MINより長くなるまで制限駆動信号RDSがオフ期間に切り換わるのを禁止し、オン期間TONが最小オン時間TON―MINより長くなると制限駆動信号RDSがオフ期間に切り換わるのを許容する処理を行う(S10)。オフ期間TOFF及びオン期間TONを制御する場合、スイッチング周波数を1MHz以下にするためには、最小オフ時間TOFF−MINと最小オン時間TON−MINを合わせて1μ秒とすればよいので、例えば、最小オフ時間TOFF−MIN、最小オン時間TON−MINを0.5μ秒としてもよい。
コントローラIC6によれば、周波数制限回路12によって制限駆動信号RDSの周期の下限を制限することにより、スイッチング周波数の上限を制限し、MOFFET2,3の過度のスイッチングを防止することができる。そのため、MOSFET2,3における損失を抑制でき、発熱量も抑えることができる。特に、コントローラIC6では、制限駆動信号RDSのオフ期間の下限を制限するので、MOSFET2のオフ時間が長くなるので、DC/DCコンバータ1における出力電圧Vを抑制することができ、過電圧を防止することができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、本実施の形態ではコントローラICによって制御装置の各手段を構成したが、マイコン等のコンピュータに組み込むプログラム(ソフトウエア)によって制御装置の各手段を構成してもよい。この各手段を実現するプログラムは、CD−ROM等の記憶媒体やインターネット等による配信によって流通する場合あるいはコンピュータに組み込まれた状態で制御装置として流通する場合もある。
また、本実施の形態ではDC/DCコンバータに適用したが、AC/DCコンバータやDC/ACコンバータにも適用可能である。また、本実施の形態ではトランスを有しない非絶縁型かつ降圧型のコンバータに適用したが、トランスを有する絶縁型のコンバータにも適用可能であり、昇圧型又は昇降圧型のコンバータにも適用可能である。
また、本実施の形態では駆動信号の周波数を制限するためにオフ期間を一定時間以上とする構成としたが、制限駆動信号のオン期間を一定時間以上とする構成としてもよいし、あるいは、制限駆動信号のオン期間及びオフ期間を一定時間以上とする構成としてもよい。オフ期間及びオフ期間を一定時間以上とする場合、両方の期間で周波数を制限するので周波数制限効果が更に向上し、制限駆動信号においてオフ期間とオフ期間とが均衡化するので出力電圧が目標電圧に迅速に収束する。また、オン期間及びオフ期間を制限するための一定時間は、オン期間、オフ期間のいずれか一方の期間を制限するための一定時間に比べて、1/2程度の時間に設定することができる。
また、本実施の形態ではランプ信号生成手段を直流電流源及びコンデンサ等で構成したが、デジタル回路で構成した場合にはマスタクロック等の一定時間毎にカウントを行うカウンタ等の他の手段で構成してもよい。
本実施の形態に係るDC/DCコンバータの構成図である。 図1の周波数制限回路の構成図である。 図1のコントローラICにおけるタイミングチャートであり、(a)がコントローラICに入力される出力電圧と目標電圧であり、(b)がコンパレータから出力される駆動信号であり、(c)がコントローラICから出力される制限駆動信号であり、(d)が反転回路から出力される反転信号であり、(e)がディレイ回路から出力されるディレイ信号であり、(f)がアンド回路から出力されるエッジ信号であり、(g)がランプ信号生成回路から出力されるランプ信号と閾値電圧であり、(h)がコンパレータから出力される制限信号である。 図1のコントローラICにおける動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…DC/DCコンバータ、2…第1MOSFET、3…第2MOSFET、4…インダクタ、5…コンデンサ、6…コントローラIC、10…コンパレータ、11…直流電圧源、12…周波数制限回路、20…エッジ検出回路、20a…反転回路、20b…ディレイ回路、20c…アンド回路、21…ランプ信号生成回路、21a…FET、21b…直流電流源、21c…コンデンサ、22…直流電圧源、23…コンパレータ、24…アンド回路

Claims (4)

  1. スイッチング電源装置で検出された出力電圧とスイッチング電源装置の目標電圧とに基づいて駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号のオン期間及びオフ期間の少なくとも一方の期間を一定時間以上とする周波数制限手段と
    を含み、
    前記周波数制限手段は、周波数制限した駆動信号のオン期間の立ち下がり又は立ち上がり毎に初期化したランプ信号を生成するランプ信号生成手段と、前記一定時間に応じた閾値電圧を発生する閾値電圧発生手段と、前記ランプ信号と前記閾値電圧とを比較し、前記ランプ信号が前記閾値電圧以下か否かを判定する比較手段と、前記ランプ信号が前記閾値電圧以下の場合、前記駆動信号のオン期間からオフ期間への切り換え又はオフ期間からオン期間への切り換えを行わない制限手段とを含み、
    前記周波数制限手段によって周波数制限した駆動信号によって、前記スイッチング電源装置のスイッチング素子を駆動制御することを特徴とするスイッチング電源装置用制御装置。
  2. 前記周波数制限手段は、前記駆動信号のオフ期間を一定時間以上とすることを特徴とする請求項1に記載するスイッチング電源装置用制御装置。
  3. 前記周波数制限手段は、前記駆動信号のオン期間及びオフ期間を一定時間以上とすることを特徴とする請求項1に記載するスイッチング電源装置用制御装置。
  4. スイッチング素子をスイッチング制御するための駆動信号を生成する制御装置と、
    前記制御装置で生成した駆動信号に基づいてオン/オフするスイッチング素子と
    を含み、
    前記制御装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載する制御装置であることを特徴とするスイッチング電源装置。
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