JP3738282B2 - 立体表現用画像の作成方法、及び立体表現用コンピュータ・グラフィックス・システム、並びに立体表現用プログラム - Google Patents

立体表現用画像の作成方法、及び立体表現用コンピュータ・グラフィックス・システム、並びに立体表現用プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行券、株券、債券、その他の有価証券類等の偽造防止に好適な立体表現用画像の作成方法及び、立体表現用コンピュータ・グラフィックス・システム、並びに立体表現用プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、3Dコンピュータ・グラフィックス(以下3DCGと称する)と呼ばれる画像は、コンピュータメモリ上に創造した3次元空間座標X軸(横軸)、Y軸(縦軸)、Z軸(高さ軸)で表すモデリングデータに、コンピュータ処理によって視点を定めた位置から成るレンダリングを行いラスタデータに変換した画像である。又、レンダリングによって得た画像において、モデリングデータを立体として認識させるには、同時にシェーディング(陰影付け)処理を施すことによって作成した物体表面の濃淡から自然な立体感を得るというのが一般的である。
3DCGの主な応用分野には、建築物等の静止画像や映画等の動画像があり、実際に存在する物体、あるいは存在していない仮想物体においても立体形状を詳細に理解させることができる。このような利点により、3DCGは今日の映像表現において重要な役割を担っている。
【0003】
又、立体表現方法のうち、地形図も2次元画像上に効率よく3次元空間を示した代表例である。
地形図の場合、2次元画像を観察者から向かって奥にある低い位置と向かって手前にある高い位置とを、色表示を変えることによって立体を認識させるものが一般的である。例えば平地を緑色で表示したり山頂を茶色で表示したりすることである。
地形図を3DCGによって描画するには、一般的にZ軸レンダリングという手法が適用される。Z軸レンダリングとは、特開平6−208629号公報にあるように、色データとZデータを使用して、コンピュータ・グラフィックス・システム内の表示装置上に、行および列に配列された複数の画素を含み、各画素に色が関連付けられた、3次元画像を図形表示する方法およびシステムを提供する。このシステムは、レンダリング・システム内に、各画素に関連するZデータを決定する命令と、Zデータを各画素に関連する色データと組み合わせて、それらの画素の複数の修正済み色値を形成する命令とを含む、コンピュータ・グラフィックス・システムである。色テーブルから割り当てられた色を使用して画素を表示して、画素色が物体の色に加えて高さや温度など他のパラメータを示す、3次元画像又は地形図の2次元表現を形成している。
【0004】
しかし、従来は、物体の立体感を奏するのはレンダリングによって得た画像の濃淡若しくは色相分けのみであり、3DCGは写真的な階調画像になってしまうことが多く、線画的な表現が行われることは殆どなかった。
【0005】
3DCGで線画的な表現をする手法としては、ワイヤーフレームモデルと呼ばれる描画法がある。ワイヤーフレームモデルの場合、その殆どはモデリングデータを線画表示したものである。つまり、ワイヤーフレームモデルは3次元座標間を均一の太さの実線で結んだ状態の画像であって、立体物のおおよその形状を理解できるものの立体物の表面形状まで認識することはできない。
【0006】
3DCGの他に線画で立体物を表示する代表的な手法は、有価証券類の模様として古くから使われている線画レリーフ模様がある。
有価証券類では、偽造防止効果を与えるため、券面に線画表現による線画レリーフ模様が多く使用される。この線画レリーフ模様については、従来は、彫塑用粘土や手彫り彫刻で浮き彫りを作製し、これを触針式のレリーフ彫刻機と呼ばれるもので、X方向に走査的にトレースし、その際の触針のZ方向の上下動をY方向の変動に変換することにより、直万線群の変位として、元の浮き彫りを線画レリーフ模様として2次元平面上に再現するという手法により作製していた。この様な、彫塑や彫刻により浮き彫りを作製する手法は、極めて熟練した作業者や、職人が手作業で行うため、製造コストと時間がかかるという問題がある。又、レリーフ彫刻機は機械的な走査方式であるため、レリーフ形状を表現するための線画パターンも直万線に限られる等の制限があった。
【0007】
手作業による問題点の解消を図るため、今日ではコンピュータ処理による線画レリーフ模様の描画方法が提案されている。コンピュータ処理による、公知の初歩的アルゴリズムとしては、例えば特開平5−120450号公報に開示されるように、絵柄領域と背景領域とからなる二値画像をラスタデータ又は輪郭線データの形式でコンピュータ内に用意し、この二値画像上に基準線を所定間隔をおいて、互いに平行になるように定義し、線画レリーフ模様の立体感を左右するパラメータとして、傾斜角度と峰点を予め決めておき、基準線に基づいて万線を作成し、万線はモチーフとなる二値画像の背景部分と絵柄部分との境界線で曲折するように作成する方法がある。又、特開平5−158207号公報に開示されるように、濃度値0〜255のいずれかが定義された画素の集合からなる階調画像をコンピュータ内に用意し、この画像上で所定間隔をおいて互いに平行な複数の基準線を定義し、入力した階調画像を二値化し、画像に合まれる輪郭線を抽出し、基準線上の画素を輪郭線に基づいて、絵柄の内部領域の画素と外部領域の画素に分け、内部領域の画素については、その濃度値の目盛り位置にそれぞれ変位点を定義し、基準線に基づいて万線を作成する方法がある。更には、特開平5−158208号公報、特開平5−158209号公報、特開平5−158210号公報に開示されるように、線画をモチーフとした線画レリーフ模様をデジタルデータとしてコンピュータ内に用意し、この線画上には複数の基準線が定義され、この基準線に基づいて万線が作成され、万線はモチーフとなる線画と交差する近傍において曲折するように作成するか、又は交差する近傍において基準線を迂回線に置換することにより作成する方法が提案されている。しかし、このようなアルゴリズムによるコンピュータ処理手法においては、搬送用線群も機械的手法と同様直線若しくは限定された曲線に限られ、レリーフ模様も単純な立ち上がり曲線しか描けないという問題があった。
【0008】
又、最近ではコンピュータ処理による幾何関数曲線の線画を発生させる技術が進歩し、線画レリーフ模様の作成技術についても彩紋模様状の複雑な幾何関数曲線状の線画に施すことが可能になっている。これにより、公報の他にもコンピュータ用ソフトウェアとして実現しているものがある。
例えばバルコ・グラフィックス社(ベルギー)は、既に線画レリーフ模様生成機能を有するソフトウェアを商品化し販売している。しかし、このソフトウェアが内部処理で描画できる線画レリーフ模様は、図2に示すように、二値画像Aもしくは輪郭線データの境界線における線画レリーフ模様の画線dの立ち上がりにおいて、境界線の大きさbより外側の距離cから発生するだけでなく、レリーフ線の画線dを制御できるのがレリーフ線の立ち上がる角度や円形度等のみしか選択できず、搬送用線群については自由な幾何曲線が使えるものの、レリーフ模様においては単純な立ち上がり曲線しか描けないという問題がある。
【0009】
上記問題を解決する方法として、複雑な形状の線画レリーフ模様を作成したい場合は、テンプレートと呼ばれる濃度値0〜255のいずれかが定義された画素の集合からなるラスタデータの階調画像を利用することによって実現可能にできる。このようなテンプレートを利用する線画レリーフ模様の生成方法とは、濃度値0〜255のいずれかが定義された画素の集合からなる階調画像から、濃度値をレリーフの高さ情報に変換する方法である。
しかし、前記テンプレートを利用する方法においても、例えばユラ社(ハンガリー)のレリーフ用テンプレート作成ソフトウェアでは、図2に示す二値画像Aをモチーフ絵柄として線画レリーフ模様にするには図3に示すテンプレートA’のように、二値画像の連結成分の境界線から、グレースケール画像に変換して4種類の膨張処理によりレリーフの立ち上がり形状を制御しているので、この場合においても図4に示す線画レリーフ模様b3のように、境界線より外側から発生する線画レリーフ模様となる。このため輪郭線が細密且つ複雑で立体的な線画レリーフ模様を作成するためのテンプレートが得られないだけでなく、線画レリーフ模様となった後も線が平坦で抑揚がないという問題点がある。
【0010】
従って、線画によって豊かな立体感のある物体表現ができる立体表現用画像とその作成方法及び作成装置の開発が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように従来の3DCGでは、物体の立体感を奏するためにレンダリングによって得られる画像は濃淡若しくは色相分けのみで表現された写真的な階調画像であった。
本発明は上記事情に鑑み、線画による複数本の同一画線幅の直線及び曲線によって、立体表面形状を表現する新しい3DCGを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、3次元空間座標からなるモデリングデータから得た立体表面形状を基に、2次元座標上に複数本の同一画線幅の直線及び曲線を形成させることを特徴とする立体表現用画像の作成方法である。
【0013】
本発明は、3次元空間座標からなるモデリングデータを入力させる段階と、3次元空間座標を示すX軸、Y軸、Z軸において、X軸、Y軸の2次元座標上に設定した所定の標本点群と、前記標本点群の各標本点毎に前記モデリングデータのZ軸の値を所定段階の量子化条件によって定めたz値を設定させてラスタデータを得るレンダリング段階と、前記ラスタデータを基に、前記z値を変化量として複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形を発生させる線画発生段階とを有することを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0014】
本発明は、レンダリング段階によって得た前記ラスタデータを、グレースケール画像データ形式に変換させる段階をさらに有することを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0015】
本発明は、レンダリング段階によって得た前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データ形式に変換させる段階によって得た変換データにおける、前記z値を所定の関数を用いて加工編集する段階をさらに有することを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0016】
本発明は、前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データにおけるz値を、1価関数を用いて線形変換することを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0017】
本発明は、前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データのz値のヒストグラムを作成し、前記ヒストグラム上でz値を非線形変換することを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0018】
本発明は、前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データのz値を空間フィルタテーブルを用いて、局所平均を行うことを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0019】
本発明は、前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データのz値を空間フィルタテーブルを用い、エッジを強調する処理を行うことを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0020】
本発明は、前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データのz値を空間フィルタテーブルを用い、隣り合う標本点のz値が滑らかに近似する処理を行うことを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0021】
本発明は、前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データのz値にランダムな係数を乗算することを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0022】
本発明は、前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データの前記z値に対し、一定間隔の標本点領域において平均化を行うことを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0023】
本発明は、前記線画発生段階において、前記z値を変化量として形状が変化する複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形が、前記変化量の奏するX、Y座標上の所定の方向で並び換え行い、前記線画立体図形が前記z値の変化量で変化した領域をマスクあるいは白塗りを施すことを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0024】
本発明は、レンダリング段階によって得たラスタデータ、又は画像データ形式に変換させる段階によって得た変換データ、又は加工編集させる段階によって得た加工編集データ、又は線画発生段階によって得た複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形を、ディスプレイ・モニタ若しくはプリンタを用いて表示出力させる立体データ校正確認段階を更に有することを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0025】
本発明は、3次元空間座標からなるモデリングデータを入力する手段と、3次元空間座標を示すX軸、Y軸、Z軸において、X軸、Y軸の2次元座標上に設定した所定の標本点群と、前記標本点群の各標本点毎に前記モデリングデータのZ軸の値を所定段階の量子化条件によって定めたz値で設定したラスタデータを得るレンダリング手段と、前記ラスタデータを基に、前記z値の変化に従って複数本の同一画線幅の直線及び曲線を変化させて線画を発生させる線画発生手段とを有することを特徴とするコンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0026】
本発明は、レンダリング手段によって得た前記ラスタデータを、グレースケール画像データ形式に変換させる手段をさらに有することを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0027】
本発明は、レンダリング手段によって得た前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データ形式に変換させる手段によって得た変換データの前記z値を所定の関数を用いて加工編集する手段をさらに有することを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0028】
本発明は、前記加工編集する手段において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データを、1価関数を用いて前記z値を線形変換することを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0029】
本発明は、前記加工編集する手段において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データの前記z値のヒストグラムを作成し、前記ヒストグラム上で前記z値を非線形変換することを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0030】
本発明は、前記加工編集する手段において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データを、前記z値を空間フィルタテーブルを用いて、局所平均を行うことを特徴とする前記立体表現用画像の作成方法である。
【0031】
本発明は、前記加工編集する手段において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データを、前記z値を空間フィルタテーブルを用いて、エッジを強調する処理を行うことを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0032】
本発明は、前記加工編集する手段において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データにおけるX軸、Y軸の2次元座標上に設定した任意の標本点群に、標本化分解能の補間修正を行うことを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0033】
本発明は、前記加工編集する手段において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データのz値にランダムな係数を乗算することを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0034】
本発明は、前記加工編集する手段において、前記ラスタデータ、又は前記グレースケール画像データの前記z値に対し、一定間隔の標本点領域において平均化を行うことを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0035】
本発明は、前記線画発生段階において、前記z値を変化量として形状が変化する複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形が、前記変化量の奏するX、Y座標上の所定の方向で並び換え行い、前記線画立体図形が前記z値の変化量で変化した領域をマスクあるいは白塗りを施すことを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0036】
本発明は、レンダリング手段によって得たラスタデータ、又は画像データ形式に変換させる手段によって得た変換データ、又は加工編集させる手段によって得た加工編集データ、又は線画発生手段によって得た複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形を、ディスプレイ・モニタ若しくはプリンタを用いて表示出力させる立体データ校正確認手段を更に有することを特徴とする前記コンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0037】
本発明は、前記モデリングデータを入力する手段についてはモデリングデータのデータタイプの選択、前記レンダリング手段についてはラスタデータの標本化分解能の設定と各標本点毎の整数値範囲の設定、前記線画発生手段については複数本の同一画線幅の直線及び曲線の数、長さ、位置、画線幅、色、変化量の設定、前記変換出力手段についてはラスタデータを変換するファイルフォーマットの選択、前記加工編集手段についてはラスタデータ又は前記変換データのz値を修正するための設定値の設定、前記校正確認手段については線画立体図形の選択又は変換データの選択又は加工データの選択における所定の設定値を設定するためのパラメータ設定手段を備えることを特徴とするコンピュータ・グラフィックス・システムである。
【0038】
本発明は、前記いずれかに記載の方法を実現するプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0040】
本発明の立体表現用コンピュータ・グラフィックス・システムは図1に示すように、モデリングデータ入力手段1と、Z軸レンダリング手段2と、線画発生手段3と、変換出力手段4と、加工編集手段5と、校正確認手段6と、パラメータ設定手段7とを備えている。
【0041】
(モデリングデータ入力手段1)
コンピュータ処理において立体物を表現するには、ポリゴンモデラー、Bスプライン ベジェ等のオブジェクト表現方式を用いて、3次元空間座標を有するモデリングデータを作成し、Z軸レンダリング手段2に入力する。例えば、ポリゴンモデラーを用いて作成した図5の模式図に示されるようなモデリングデータP1を入力する。
モデリングデータP1はコンピュータで処理できる形式であれば、立体物のオブジェクト表現方式及びモデリングデータのファイルフォーマットを限定するものではない。又、モデリングデータP1の作成は、市販の3DCGソフトウェアを用いて行っても良い。
【0042】
(Z軸レンダリング手段2)
次に、モデリングデータP1の空間座標におけるZ軸に対してZ軸レンダリングを行う。Z軸レンダリングは、図5のZ軸の値を図6に示すような0〜255の256段階の量子化条件を基に、図7のラスタデータP2にモデリングデータP1をレンダリングするものである。
まず、本実施の形態ではモデリングデータP1のレンダリングに際し、256段階の量子化条件として図6に示す整数値の表記を用いた。整数値αの表記ではZ軸の値が「0」の時は整数値「255」、Z軸の値が最大値「max」の時は整数値「0」としている。又、整数値βの表記ではZ軸の値が「0」の時は整数値「0」、Z軸の値が最大値「max」の時は整数値「255」としている。本発明では、整数値βの表記を用いた。整数値はあくまでも次工程の処理の都合に合わせれば良いので、実際に用いる場合は整数値α整数値βどちらの表記でも構わない。
【0043】
レンダリングとは立体形状の設定データを基にラスタデータを描画することを言うものである。即ち図7のラスタデータP2では、ラスタデータの標本化分解能として例えばX軸Y軸に1000×1000標本点を設定し、Z軸レンダリングによってモデリングデータP1のZ軸の値を標本点毎に例えば256段階の整数値を設定している。ラスタデータP2はx、yで表す2次元座標と、256段階で表す整数値によって、標本化分解能に帰属する3次元データとなっているものである。これにより、10万個所の標本値からなる解像度の3次元データが得られる。
例えば、モデリングデータP1の空間座標Z0は、ラスタデータP2の標本点Z0’はx=500、y=950、z=0として表され、モデリングデータP1の空間座標Zmidoleは、ラスタデータP2の標本点Zmidole’はx=500、y=500、z=120として表され、モデリングデータP1の空間座標Zmaxは、ラスタデータP2の標本点Zmax’はx=500、y=650、z=255として表される。
【0044】
従って、詳細且つ複雑な立体形状を奏するにはモデリングデータP1の密度以外に、ラスタデータP2の高い標本化分解能が必要となる。尚、Z軸レンダリングの方法についてはここで特に限定するものではなく、前記特開平6−208629号公報にあるような方法を用いても良い。
【0045】
(線画発生手段3)
次に、レンダリングを終えたラスタデータP2を基に、モデリングデータP1が有する立体形状を線画表示させる方法について説明する。
例えば図8に示すようにラスタデータP2上に標本点群P2’が横に並んで配置していたとすると、ラスタデータP2は3次元データであるから、標本点群P2’にはそれぞれx値、y値、z値の整数値が格納されている。そこで、標本点群P2’と同じ位置に基本線B1を設定し、z値(図8の下線を引いた数値)を基本線B1におけるx軸及びy軸における任意の座標方向の変化量として線画L1を描画する。尚、描画する線画はベジェ曲線、スプライン曲線などにより、滑らかな線画を作成することが望ましい。
【0046】
即ち、図8の方法にて線画を描画すると、図9に示すように、基本線方向がx軸方向であり、ラスタデータP2上の標本点Zmidole’と交わる基本線B2は線画L2のような形状で生成し、標本点Zmax’と交わる基本線B3は線画L3のような形状で生成し、標本点Z0’と交わる基本線B4は線画L4のような形状で生成する。
【0047】
但し、立体形状を認識する上で最も重要なのは、立体物に対する視点の位置である。そこで図10に示すように、例えばモデリングデータP1に対する視線Sの角度θが10度であり、Z軸の最大長z1が25mmだったとすると、三角関数の定義(tanA=a/b)により最大変化量x2は4.4mmであることが算出できる。
更に、モデリングデータP1のY軸の最大長y1が80mmであり、モデリングデータP1と原寸大の立体表示をする場合、図9のラスタデータP2に対し最大変化量y2にz値を横基本線のy軸方向の変化量として適用する。
尚、最大変化量y2は4.4mmであるから、ラスタデータP2上の標本点Zmax’のz値255が最大変化量の4.4mmとなるようにするため、全ての標本点のz値に定数0.017(つまりy2/255=0.017である。)を乗算する。
【0048】
次に、上述のように図9のラスタデータP2の標本点全てのz値に定数0.017を乗算し、図9のラスタデータP2全体をほぼ網羅するように例えば縦ピッチが0.625mm且つ160本の横基本線からなる線画の集合模様を配置し、図8の方法にて線画を描画すると、図11に示すような複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成した豊かな立体感のある物体表現の線画立体図形P3を表示することができる。
但し、立体形状を認識する上で必ずしもモデリングデータ通りの厳密な3次元空間を満足する必要はなく、少なくともy軸方向の変化量はy2≦z1の関係が成立していれば自然な立体形状として認識することができる。
【0049】
又、図11は線画立体図形P3の横基本線に対し下向きに変化させているので下向きの顔のように認識できるが、横基本線に対し上向きに変化させると上向きの顔のように認識できる。
【0050】
更に、図12に示すように、基本線方向をy軸方向とした場合、z値をx軸方向の変化量とするために線画立体図形P3’に示すように横向きの顔のようになる。つまり変化量を表す数値は、前述では観察角度がy軸方法であったが、基本線方向がy軸方向である場合には観察角度をx方向に変化させることが望ましい。
【0051】
又、本実施の形態のように複数本の同一画線幅の直線及び曲線にて立体形状をより明確に表現するには、線画発生手段3から発生する線画の集合模様を予め密にしておくことが望ましい。
【0052】
又更に、線画発生手段3においては、線画立体図形から立体形状が明確に認識できるように、隠線消去を施すことが望ましい。隠線消去については後述の実施例1にて詳細に説明する。
【0053】
尚、線画発生手段3は、スプライン曲線、ベジエ曲線等、汎用の線画表現方法によって描画できるCG装置であれば、何等装置を限定するものではない。例えばバルコ・グラフィックス社(ベルギー)又はユラ社(ハンガリー)の線画発生ソフトウェアにて本発明で得たラスタデータP2をテンプレートとして用いることにより、本実施の形態における立体表現用画像を作成することができる。
【0054】
(変換出力手段4)
尚、図1に示すように、必要に応じて上述した図9のラスタデータP2を各種ファイルフォーマット例えばPICT、TIFF、EPS等、汎用の形式の変換データP4に変換する。これにより、汎用の形式のデータを基に線画の曲線形状を制御する市販のソフトウェアであれば線画発生手段3に容易に適用することができる。例えばバルコ・グラフィックス社(ベルギー)又はユラ社(ハンガリー)の線画発生ソフトウェアにて本発明で得た変換データP4をテンプレートとして用いることにより、本実施の形態における立体表現用画像を作成することができる。
【0055】
(加工編集手段5)
加工編集手段5は図1に示すように、必要に応じてラスタデータP2又は変換データP4に加工編集を加え、加工データP5を作成するものである。例えば、変換データP4の標本点の数からz値のヒストグラムを作成し、ヒストグラム上でz値の修正を行うこともできる。又例えば、標本化分解能の補間修正や、z値を空間フィルタテーブルを用い、局所平均、エッジ検出等の積和演算を行うこともできる。これにより、本発明の立体表現用画像の奥行き感、粗さ、滑らかさ等、様々な表現を演出することができる。
【0056】
例えば、加工編集手段5によって、ラスタデータP2又は変換データP4に加工編集した加工データP5aを画像表示したものを図13に示す。加工データP5aは、ラスタデータP2又は変換データP4における顔部のz値のみにランダムな係数を乗算して作成したものである。
次に、この加工データP5aを基に、線画発生手段3にて線画立体図形P3と同様のパラメータ設定で線画立体図形P3aを作成して得られた線画を図14に示す。この加工データP5aの顔部において、各標本点ごとのz値にランダムな係数を乗算して変化させているので、線画立体図形P3aの顔部に砂目状の質感をもたらすことができる。
【0057】
又例えば、ラスタデータP2又は変換データP4におけるX、Y方向の一定間隔の標本点領域においてz値の平均化(モザイク処理)を行って作成した加工データP5bを画像表示したものを図15に示す。
次に、この加工データP5bを基に、線画発生手段3にて線画立体図形P3と同様のパラメータ設定で線画立体図形P3bを作成したものを図16に示す。加工データP5bの一定間隔の標本点領域についてz値の平均化させているので、得られた線画立体図形P3bには階段状の高さがもたらされている。
【0058】
又例えば、ラスタデータP2又は変換データP4における顔部の一定間隔の標本点領域においてz値の平均化を行って作成し、且つ背景部のz値にランダムな係数を与えて作成した加工データP5cを画像表示したものを図17に示す。
次に、この加工データP5cを基に、線画発生手段3にて前記線画立体図形P3と同様のパラメータ設定で線画立体図形P3cを作成したものを図18に示す。線画立体図形P3cは、加工データP5cの顔部は一定間隔の標本点領域についてz値の平均化させているので、階段状の高さをもたらすことができ、背景部はランダムな係数がz値を微細に変化させているので、砂目状の質感がもたらされている。
【0059】
又例えば、ラスタデータP2又は変換データP4における顔部左半分の一定間隔の標本点領域においてz値の平均化を行って作成し、且つ顔部右半分のz値にランダムな係数を与えて作成した加工データP5dを画像表示したものを図19に示す。
次に、この加工データP5dを基に、線画発生手段3にて前記線画立体図形P3と同様のパラメータ設定で線画立体図形P3dを作成したものを図20に示す。線画立体図形P3dは、加工データP5dの顔部左半分は一定間隔の標本点領域についてz値の平均化させているので、階段状の高さをもたらすことができ、顔部右半分はランダムな係数がz値を微細に変化させているので、砂目状の質感がもたらされている。
【0060】
尚、加工編集手段5で加工編集するための処理は、前述の例に限るものではない。
【0061】
(校正確認手段6)
校正確認手段6は必要に応じて、線画立体図形P3又は変換データP4又は加工データP5をディスプレイ・モニタ若しくはプリンタを用いて表示出力することができる。
【0062】
(パラメータ設定手段7)
パラメータ設定手段7は本発明の立体表現を実現するため、各手段に適当なパラメータを設定する手段である。モデリングデータ入力手段1のパラメータについてはモデリングデータP1のデータタイプの選択を行う。Z軸レンダリング手段2についてはラスタデータP2の標本化分解能の設定と各標本点毎の整数値範囲の設定を行う。線画発生手段3については複数本の同一画線幅の直線及び曲線の数、長さ、位置、画線幅、色等の基本的な線画の構成要素の設定の他、変化量y1の設定を行う。変換出力手段4についてはラスタデータP2を変換する各種ファイルフォーマットの選択を行う。加工編集手段5についてはラスタデータP2又は前記変換データP4のz値等の修正するための設定値の設定を行う。校正確認手段6については線画立体図形P3の選択又は変換データP4の選択又は加工データP5の選択を行うものである。
【0063】
(線画レリーフ模様作成プログラムを記録した記録媒体)
本発明の立体表現方法は、その処理の手順をコンピュータプログラムとして記録媒体に記録し、コンピュータを用いて実行することにより実現が可能である。具体的には、先ずプログラムを記録した記録媒体を、コンピュータの読み取り装置で読み取る。例えば図21に示された構成を有するコンピュータ8において、プログラムを記録したフロッピーディスク11、CD−ROM12、又は磁気テープ13を、フロッピーディスクドライブ9、光ディスクドライブ10、又はテープ再生装置14で読み取り、コンピュータ8内のハードディスクにインストールする。続いて、コンピュータ8内のメインメモリに転送し、CPUにより順次実行する。
ここで、記録媒体はコンピュータにより読み取り可能なものであればいかなるものであってもよく、例えばハードディスク等の磁気ディスク、磁気テープ、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、カードメモリ、半導体メモリ(フラッシュメモリ等)等を用いてもよい。又、記録媒体にはプログラムを静的に保持し得るディスクやメモリ等に限らず、プログラムを転送することが可能な通信媒体15も含まれる。
さらに、記録媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づいて、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク管理ソフト等のMW(ミドルウェア)等が本発明による方法を実現するために処理の一部を実行してもよい。
又、プログラムを記述する言語には限定はなく、汎用言語として用いられているC言語、C++、COBOL、PL/1、Smalltalk等、いかなる言語を用いて記述してもよい。
上記のプログラムを記録した記録媒体を読み込んだコンピュータにより、線画レリーフ模様を作成することを短時間で実現することができる。
【0064】
又、既存の画像処理ソフトウェアを記述する言語を用いて、本発明の線画レリーフ模様作成方法を記述したプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、その記録媒体を既存の画像処理ソフトウェアが搭載されたコンピュータで読み込み、既存の画像処理ソフトウェアの拡張機能追加ソフトウェア(Plug-in)として動作させてもよい。
【0065】
(実施例1)
次に、より複雑なモデリングデータの例で、本発明の立体表現用画像の特徴について説明する。
【0066】
図22は想像上の動物「シーサー」の立体形状を、Bスプラインを用いて作成したモデリングデータP1aである。シェーディング処理を使ったレンダリングでは、図23に示すラスタデータP4aのようになる。
ラスタデータP4aは、変換出力手段4で作成することができ、校正確認手段6にて立体形状を確認することができる。但し、シェーディング処理方法については何等限定するものではない。
【0067】
本実施の形態の立体表現用画像の作成方法では、Z軸レンダリング処理によって図24に示す例えばX軸Y軸に1000×1000の標本点を有するラスタデータP2aを得たのち、加工編集手段5にてラスタデータP2aのz値の線形変換を可能にしている。そこで、ラスタデータP2aを加工編集手段5において図25に示す1価関数を用いてz値の線形変換を行った。これにより、ラスタデータP2aが有しているz値16の範囲を「128」から「255」の高域に圧縮したz値17に変更し、図26に示す加工データP5eを得た。加工データP5eは、ラスタデータP2aのz値のうち127以下は0であるため、「シーサー」の後方部18は「0」というz値が設けられる
【0068】
次に、加工データP5eを領域19によって選択した部分にのみ、線画発生手段3にて図27に示すy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形P3eを作成した。線画立体図形P3eは、前記加工データP5eにおいて前記加工編集手段5により「シーサー」の後方部18のデータを「0」にしているので、前方部にのみの線画立体図形となったものである。
【0069】
更に、線画立体図形Q5の立体形状をより見易くするために隠線消去を行う。
本発明の隠線消去方法の特徴は、線画発生手段3における生成した線画の順位によって隠線される順位が決定するものである。例えば図28に示すように、横基本線に対し標本点z’から下向きの変化量y’を与えて線画を生成させたとき、横基本線の順位が上からになるように並び換えを行う。又、横基本線に対し標本点z’から上向きの変化量y’を与えて線画を生成させたとき、横基本線の順位が下からになるように並び換えを行う。即ち、変化量の奏するX、Y座標上の所定の方向で並び換え行うものである。
図28のように第4位及び第5位の線画を、横基本線に対して変化した領域Mを、図29に示すように、マスクあるいは白塗りを施すことによって、下の順位の線画に隠線消去ができる。
【0070】
図27の線画立体図形P3eに隠線消去を施すと、図30のP3fに示すように線画が重なり合うことなく立体図形を認識することができる。
【0071】
(実施例2)
次に、ラスタデータP2又は変換データP4のz値を加工編集手段5により加工処理する場合における例について説明する。
【0072】
加工編集手段5はラスタデータの加工編集だけでなく、加工データに最加工を施すことも可能である。例えば、加工データP5eに対し、任意の空間フィルタテーブルを用いて、空間周波数成分の変換を行うことができる。図31に示す空間フィルタテーブルは、一般的に高域強調フィルタまたはラプラシアン法のエッジ検出フィルタとも呼ばれる空間フィルタテーブルである。この空間フィルタテーブルを用いて、加工データP5eを再加工した結果、図32に示すようにz値を変換した加工データP5fを得ることができる。図31に示す空間フィルタテーブルのマトリックスは5×5の標本点で示しているが、標本点の数に制限はない。
更に、加工データP5fに対して線画発生手段3を用いてy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形を作成した結果、図33に示されるような立体図形の輪郭の高さを増した印象を与える線画立体図形P3iにすることができる。尚、上述した隠線消去も施している。
【0073】
また、図34に示す空間フィルタテーブルは、ガウシアン法の平滑化フィルタとも呼ばれる空間フィルタテーブルである。この空間フィルタテーブルを用いて、加工データP5eを再加工した結果、図35に示すようにz値を変換した加工データP5hを得ることができる。図34に示す空間フィルタテーブルのマトリックスは5×5の標本点で示しているが、標本点の数に制限はない。
更に、加工データP5hに対して線画発生手段3を用いてy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形を作成した結果、隣り合う標本点のz値が滑らかに近似するため、図36に示されるような角のない柔らかな印象を与える線画立体図形P3kにすることができる。尚、上述した隠線消去も施している。
【0074】
次に、図37に示すように、加工データP5eのz値のヒストグラム(ア)を作成し、ヒストグラム(ア)の「0」から「255」のz値を、ヒストグラム(イ)のように変換することにより、図38に示すような加工データP5gを得ることができる。
更に、加工データP5fに対し線画発生手段3を用いて図33に示されるようなy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形を作成した結果、立体図形の手前にある高さを強調したような線画立体図形P3jを得ることができる。尚、ここでは上述した隠線消去も施している。
【0075】
(実施例3)
次に、レンダリングを終えた図40に示すラスタデータP2bを基に、線画発生手段3にて、より立体的な表現を可能にする実施の形態について説明する。
【0076】
先ず、図40に示すように、基本線方向がx軸方向であり、ラスタデータP2b上の標本点Zmidole”と交わる基本線B2’は線画L2’のような形状で生成し、標本点Zmax”と交わる基本線B3’は線画L3’のような形状で生成し、標本点Z0”と交わる基本線B4’は線画L4’のような形状で生成する。
【0077】
本実施例は、線画発生手段3において全ての標本点のz値を任意の角度(方向)に任意の変化量を、パラメータ設定手段7によって手入力で設定することができるものである。例えば角度θ’を30度とし、変化量x3を20mmとしたとき、ラスタデータP2b上の標本点Zmax”のz値255が最大変化量の20mmとなるようにするため、全ての標本点のz値に定数0.078(つまりx3/255=0.078である。)を乗算する。
【0078】
次に、上述のように図40のラスタデータP2の標本点全てのz値に定数0.078を乗算し、図40のラスタデータP2b全体をほぼ網羅するように例えば縦ピッチが0.625mm且つ160本の横基本線からなる線画の集合模様を配置し、図8に示された変化の手法にて線画を描画する。これにより、図41に示すような複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成した豊かな立体感のある物体表現の線画立体図形P3eを表示することができる。
【0079】
更に、より自然な立体感を得るために、線画発生手段3では前記線画立体図形P3eに対し必要に応じて線画の描画像に変形を与えることができる。
例えば図42に示すP3hは、図41の線画立体図形P3gに7度の角度を有する角度θ”をパラメータ設定手段7において操作者が設定し、変形を与えた状態を示したものである。これにより、自然且つ豊かな立体感のある物体表現の線画立体図形P3hを表示することができる。
【0080】
尚、本実施例は、線画発生手段3で角度θ’、角度θ”、変化量x3をパラメータ設定手段7によって手入力で設定しているが、これらは3次元空間座標を計算して算出しても良い。
【発明の効果】
従来の3DCGでは、物体の立体感を奏するのはレンダリングによって得た画像の濃淡若しくは色相分けのみで写真的な階調画像になってしまうのに対し、本発明によれば、線画による複数本の同一画線幅の直線及び曲線によって、立体表面形状を表現する新しい3DCGを提供することができる。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体表現用コンピュータ・グラフィックス・システムを示したブロック図。
【図2】従来の技術における二値画像Aもしくは輪郭線データの境界線における線画レリーフ模様の画線の立ち上がりを示した説明図。
【図3】従来の技術における二値画像の連結成分の境界線からレリーフの立ち上がり形状を制御するテンプレートを示した説明図。
【図4】従来の技術における境界線より外側から発生する線画レリーフ模様を示した説明図。
【図5】本発明の実施の形態によるモデリングデータを示した説明図。
【図6】同実施の形態に従いモデリングデータのZ軸の値を0〜255の256段階の量子化条件を示した説明図。
【図7】同実施の形態に従いモデリングデータにZ軸レンダリングでラスタデータの作成を示した説明図。
【図8】同実施の形態に従いレンダリングを終えたラスタデータを基にモデリングデータが有する立体形状を線画表示させる方法示した説明図。
【図9】同実施の形態に従いラスタデータの標本点と交わる基本線の形状を示した説明図。
【図10】同実施の形態に従いモデリングデータに対する視線の角度θから三角関数の定義によりy軸方向の最大変化量を示した説明図。
【図11】同実施の形態に従い複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成した豊かな立体感のある物体表現の線画立体図形を示した説明図。
【図12】同実施の形態に従い基本線方向がy軸方向とした場合の複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成した豊かな立体感のある物体表現の線画立体図形を示した説明図。
【図13】同実施の形態に従い前記加工編集手段によって顔部のz値のみにランダムな係数を与えた加工データを示した説明図。
【図14】同実施の形態に従い基本線方向がy軸方向とした場合の複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成し砂目状の質感のある物体表現の線画立体図形を示した説明図。
【図15】同実施の形態に従い前記加工編集手段によって一定間隔の標本点領域についてz値の平均化を行った加工データを示した説明図。
【図16】同実施の形態に従い基本線方向がy軸方向とした場合の複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成し階段状の高さをもつ物体表現の線画立体図形を示した説明図。
【図17】同実施の形態に従い前記加工編集手段によって顔部の一定間隔の標本点領域についてz値の平均化を行い且つ背景部のz値のみにランダムな係数を与えた加工データを示した説明図。
【図18】同実施の形態に従い基本線方向がy軸方向とした場合の複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成し顔部に階段状の高さをもち且つ背景部に砂目状の質感のある物体表現の線画立体図形を示した説明図。
【図19】同実施の形態に従い前記加工編集手段によって顔部右半分のz値のみにランダムな係数を与えて且つ顔部左半分の一定間隔の標本点領域についてz値の平均化を行った加工データを示した説明図。
【図20】同実施の形態に従い基本線方向がy軸方向とした場合の複数本の同一画線幅の直線及び曲線で形成し顔部右半分に階段状の高さをもち且つ顔部左半分に砂目状の質感のある物体表現の線画立体図形を示した説明図。
【図21】同実施の形態に従い図形データ変更方法を実現可能にするコンピュータプログラムを記録した記録媒体の説明図。
【図22】同実施の形態に従い想像上の動物「シーサー」の立体形状を、Bスプラインを用いて作成したモデリングデータ示した説明図。
【図23】同実施の形態に従いシェーディング処理を使ってレンダリングしたラスタデータを示した説明図。
【図24】同実施の形態に従いZ軸レンダリング処理を使ってレンダリングしたラスタデータを示した説明図。
【図25】同実施の形態に従いz値の線形変換の1価関数を示した説明図。
【図26】同実施の形態に従いz値の範囲を「128」から「255」の高域に圧縮したラスタデータを示した説明図。
【図27】同実施の形態に従い線画発生手段にて作成したy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形を示した説明図。
【図28】同実施の形態に従い横基本線に対し標本点z’から下向きの変化量y’を与えて線画を生成させたとき、横基本線の順位が上からになるような並び換えを示した説明図。
【図29】同実施の形態に従い横基本線に対して変化した領域Mを、マスクあるいは白塗りを施して下の順位の線画の隠線消去を示した説明図。
【図30】同実施の形態に従い隠線消去を施した線画立体図形を示した説明図。
【図31】同実施の形態に従いラプラシアン法のエッジ検出フィルタとも呼ばれる空間フィルタテーブルを示した説明図。
【図32】同実施の形態に従い空間フィルタテーブルを用いてz値を変換した加工データを示した説明図。
【図33】同実施の形態に従い線画発生手段を用いてy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形を作成し、立体図形の輪郭の高さを増した印象を与える線画立体図形を示した説明図。
【図34】同実施の形態に従いガウシアン法の平滑化フィルタとも呼ばれる空間フィルタテーブルを示した説明図。
【図35】同実施の形態に従い空間フィルタテーブルを用いてz値を変換した加工データを示した説明図。
【図36】同実施の形態に従い線画発生手段を用いてy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形を作成し、角のない柔らかな印象を与える線画立体図形を示した説明図。
【図37】同実施の形態に従い加工データのz値のヒストグラムの変換を示した説明図。
【図38】同実施の形態に従い加工データのz値のヒストグラムの変換によって得た加工データを示した説明図。
【図39】同実施の形態に従いy方向の任意の最大変化量を有する線画立体図形を作成し、立体図形の手前にある高さを強調したような線画立体図形を示した説明図。
【図40】同実施の形態に従いZ軸レンダリング処理を使ってレンダリングしたラスタデータを示した説明図。
【図41】同実施の形態に従い任意の角度(方向)に任意の変化量によって作成した線画立体図形を示した説明図。
【図42】同実施の形態に従い線画発生手段は前記線画立体図形に対し線画の描画像に変形を施した線画立体図形を示した説明図。
【符号の説明】
1 モデリングデータ入力手段
2 レンダリング手段
3 線画発生手段
4 変換出力手段
5 加工編集手段
6 校正確認手段
7 パラメータ設定手段
8 コンピュータ
9 フロッピーディスクドライブ
10 光ディスクドライブ
11 フロッピーディスク
12 CD−ROM
14 テープ再生装置
15 通信媒体
16 z値
17 z値
18 後方部
19 領域
A 二値画像
B1 基本線
B2 基本線
B3 基本線
b3 線画レリーフ模様
B4 基本線
c 距離
d 画線
L1 線画
L2 線画
L3 線画
L4 線画
M 領域
P1 モデリングデータ
P1a モデリングデータ
P2 ラスタデータ
P2 標本点群
P2a ラスタデータP2b ラスタデータ
P3 線画立体図形
P3a 線画立体図形
P3b 線画立体図形
P3c 線画立体図形
P3d 線画立体図形
P3e 線画立体図形
P3g 線画立体図形
P3h 線画立体図形
P3i 線画立体図形
P3j 線画立体図形
P3k 線画立体図形
P4 変換データ
P4a ラスタデータ
P5 加工データ
P5a 加工データ
P5b 加工データ
P5c 加工データ
P5d 加工データ
P5e 加工データ
P5f 加工データ
P5g 加工データ
P5h 加工データ
Q5 線画立体図形
S 視線
X 次元空間座標
x2 最大変化量
x3 変化量
y 変化量
y1 最大長
y1 変化量
y2 最大変化量
z’ 標本点
y’ 変化量
Z0 空間座標
Z0” 標本点
z1 最大長
Zmax 空間座標
Zmax” 標本点
Zmidole 空間座標
Zmidole” 標本点
α 整数値
β 整数値
θ 角度
θ” 角度

Claims (21)

  1. 3次元空間座標からなるモデリングデータを入力させる段階と、3次元空間座標を示すX軸、Y軸、Z軸において、X軸、Y軸の2次元座標上に設定した所定の標本点群と、前記標本点群の各標本点毎に前記モデリングデータのZ軸の値を所定段階の量子化条件によって定めたz値を設定させたラスタデータを得るレンダリング段階と、前記ラスタデータを基に、前記z値を変化量として複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形を発生させる線画発生段階とを備えた立体表現用画像の作成方法であって、
    レンダリング段階によって得た前記ラスタデータ形式に変換させる段階によって得た変換データにおける、前記z値を所定の関数を用いて加工編集する段階を有することを特徴とする立体表現用画像の作成方法。
  2. 前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータにおけるz値を、1価関数を用いて線形変換することを特徴とする請求項記載の立体表現用画像の作成方法。
  3. 前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータのz値のヒストグラムを作成し、前記ヒストグラム上でz値を非線形変換することを特徴とする請求項記載の立体表現用画像の作成方法。
  4. 前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータのz値を空間フィルタテーブルを用いて、局所平均を行うことを特徴とする請求項記載の立体表現用画像の作成方法。
  5. 前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータのz値を空間フィルタテーブルを用い、エッジを強調する処理を行うことを特徴とする請求項記載の立体表現用画像の作成方法。
  6. 前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータのz値を空間フィルタテーブルを用い、隣り合う標本点のz値が滑らかに近似する処理を行うことを特徴とする請求項記載の立体表現用画像の作成方法。
  7. 前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータのz値にランダムな係数を乗算することを特徴とする請求項記載の立体表現用画像の作成方法。
  8. 前記加工編集させる段階において、前記ラスタデータの前記z値に対し、一定間隔の標本点領域において平均化を行うことを特徴とする請求項記載の立体表現用画像の作成方法。
  9. 前記線画発生段階において、前記z値を変化量として形状が変化する複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形が、前記変化量の奏するX、Y座標上の所定の方向で並び換え行い、前記線画立体図形が前記z値の変化量で変化した領域をマスクあるいは白塗りを施すことを特徴とする請求項乃至記載の立体表現用画像の作成方法。
  10. レンダリング段階によって得たラスタデータ形式に変換させる段階によって得た変換データ、又は加工編集させる段階によって得た加工編集データ、又は線画発生段階によって得た複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形を、ディスプレイ・モニタ若しくはプリンタを用いて表示出力させる立体データ校正確認段階を更に有することを特徴とする請求項乃至記載の立体表現用画像の作成方法。
  11. 3次元空間座標からなるモデリングデータを入力する手段と、3次元空間座標を示すX軸、Y軸、Z軸において、X軸、Y軸の2次元座標上に設定した所定の標本点群と、前記標本点群の各標本点毎に前記モデリングデータのZ軸の値を所定段階の量子化条件によって定めたz値で設定したラスタデータを得るレンダリング手段と、前記ラスタデータを基に、前記z値の変化に従って複数本の同一画線幅の直線及び曲線を変化させて線画を発生させる線画発生手段とを備えたコンピュータ・グラフィックス・システムであって、
    レンダリング手段によって得た前記ラスタデータ形式に変換させる手段によって得た変換データの前記z値を所定の関数を用いて加工編集する手段を有することを特徴とするコンピュータ・グラフィックス・システム。
  12. 前記加工編集する手段において、前記ラスタデータを、1価関数を用いて前記z値を線形変換することを特徴とする請求項11記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  13. 前記加工編集する手段において、前記ラスタデータの前記z値のヒストグラムを作成し、前記ヒストグラム上で前記z値を非線形変換することを特徴とする請求項11記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  14. 前記加工編集する手段において、前記ラスタデータを、前記z値を空間フィルタテーブルを用いて、局所平均を行うことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ・グラフィックス・システム
  15. 前記加工編集する手段において、前記ラスタデータを、前記z値を空間フィルタテーブルを用いて、エッジを強調する処理を行うことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  16. 前記加工編集する手段において、前記ラスタデータにおけるX軸、Y軸の2次元座標上に設定した任意の標本点群に、標本化分解能の補間修正を行うことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  17. 前記加工編集する手段において、前記ラスタデータのz値にランダムな係数を乗算することを特徴とする請求項11記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  18. 前記加工編集する手段において、前記ラスタデータの前記z値に対し、一定間隔の標本点領域において平均化を行うことを特徴とする請求項11記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  19. 前記線画発生段階において、前記z値を変化量として形状が変化する複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形が、前記変化量の奏するX、Y座標上の所定の方向で並び換え行い、前記線画立体図形が前記z値の変化量で変化した領域をマスクあるいは白塗りを施すことを特徴とする請求項11乃至18記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  20. レンダリング手段によって得たラスタデータ形式に変換させる手段によって得た変換データ、又は加工編集させる手段によって得た加工編集データ、又は線画発生手段によって得た複数本の同一画線幅の直線及び曲線から成る線画立体図形を、ディスプレイ・モニタ若しくはプリンタを用いて表示出力させる立体データ校正確認手段を更に有することを特徴とする請求項11乃至19記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
  21. 前記モデリングデータを入力する手段についてはモデリングデータのデータタイプの選択、前記レンダリング手段についてはラスタデータの標本化分解能の設定と各標本点毎の整数値範囲の設定、前記線画発生手段については複数本の同一画線幅の直線及び曲線の数、長さ、位置、画線幅、色、変化量の設定、前記変換出力手段についてはラスタデータを変換するファイルフォーマットの選択、前記加工編集手段についてはラスタデータ又は前記変換データのz値を修正するための設定値の設定、前記校正確認手段については線画立体図形の選択又は変換データの選択又は加工データの選択における所定の設定値を設定するためのパラメータ設定手段を備えることを特徴とする請求項11乃至20記載のコンピュータ・グラフィックス・システム。
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