JP3737225B2 - Propylene-based polymer composition and blow molded article comprising the composition - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロピレン系重合体組成物、ブロー成形用プロピレン系重合体組成物および該組成物をブロー成形することにより得られるブロー成形体に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】
プロピレン単独重合体、プロピレン共重合体などのプロピレン系重合体は、機械的物性、耐熱性および耐薬品性などの諸特性が良好であるため、ブロー成形体などの中空成形品、フィルム、シートなどに加工され各種用途に用いられている。しかしながら用途によっては、耐衝撃性などが充分とはいえない場合がある。プロピレン系重合体からなる成形体の耐衝撃性などを向上させる方法としては、たとえばプロピレン系重合体に低結晶性エチレン・α−オレフィン共重合体などの改質材をブレンドして組成物とする方法が知られている。
【0003】
たとえば、特開平1−247445号公報には、炭素数6以上の3位分岐α−オレフィン又は、ビニルシクロアルカンを、1〜100000wtppm含有する結晶性プロピレン重合体あるいは共重合体から成る成分(A)95〜40wt%と、密度が0.950〜0.890g/ccであって、屈折率が成分(A)以上のものであるエチレン重合体あるいは共重合体の成分(B)3〜55wt%と、密度が0.890g/cc以下であって、屈折率が成分(A)以下のものであるエチレン共重合体の成分(C)2〜40wt%からなることを特徴とする組成物が記載されており、実施例には結晶性ポリプロピレン共重合体と、分岐状低密度ポリエチレンと、エチレン・ブテン-1ゴム状重合体とからなる組成物が記載されている。しかしながらこのような組成物は、用途によっては耐衝撃性が充分でない場合があり、ブロー成形によりボトルに成形した場合に、表面硬度および落下強度が充分でないことがある。
【0004】
また、特開平3−59049号公報には、(a)メルトフローインデックスが0.7g/10分以下のポリプロピレン40〜80重量%と、(b)メルトフローインデックスが0.2g/10分以下のポリエチレン5〜35重量%と、(c)メルトフローインデックスが1.0g/10分以下のエチレン−αオレフィン共重合体ゴム15重量%を超え25重量%以下とを含有し、0.3g/10分以下のメルトフローインデックスを有することを特徴とするポリオレフィン組成物が記載されており、実施例には結晶性ポリプロピレン共重合体と、高密度ポリエチレンと、エチレン・プロピレン共重合ゴムとからなる組成物が記載されている。しかしながらこのような組成物は、ボトルに成形した場合に、表面硬度が充分でないことがあり、またウエルド部の外観が良好でないことがある。
【0005】
本発明者らは、このような従来技術に鑑みて鋭意検討した結果、プロピレン系重合体と、エチレンと炭素原子数が6〜20のα−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.905〜0.95g/cm3 の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体と、エチレンと炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.85g/cm3 以上0.87g/cm3 未満の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体とからなる組成物は、剛性と耐衝撃性とのバランスに優れ、透明性、表面平滑性(グロス)および表面硬度に優れ、かつウエルド部の外観が良好で、落下強度に優れたブロー成形体が得られることを見出して本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に鑑みてなされたものであって、剛性と耐衝撃性とのバランスに優れ、透明性、表面平滑性(グロス)および表面硬度に優れ、かつウエルド部の外観が良好で、落下強度に優れたブロー成形体が得られるようなプロピレン系重合体組成物、ブロー成形用プロピレン系重合体組成物およびこの組成物からなるブロー成形体を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】
本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、
(A)64℃デカン可溶成分の含有割合が0.1〜20重量%の範囲にあり、230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートが0.05〜50g/10分の範囲にあるプロピレン系重合体:30〜93重量%と、
(B)エチレンと、炭素原子数が6〜20のα−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.905〜0.95g/cm3 の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体:5〜35重量%と、
(C)エチレンと、炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.85g/cm3 以上0.87g/cm3 未満の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体:2〜35重量%とからなり
前記(B)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(d B )と、前記(C)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(d C )との差(d B −d C )が0.04〜0.085の範囲にあることを特徴としている。
【0009】
また、前記(B)エチレン・α−オレフィン共重合体において、炭素原子数が6〜20のα−オレフィンが直鎖状のα−オレフィンであることが望ましい。
本発明に係るブロー成形用プロピレン系重合体組成物は、前記プロピレン系重合体組成物からなることを特徴としている。
【0010】
本発明に係るブロー成形体は、前記プロピレン系重合体組成物をブロー成形することにより得られることを特徴としている。
【0011】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係るプロピレン系重合体組成物、ブロー成形用プロピレン系重合体組成物および該組成物からなるブロー成形体について具体的に説明する。
【0012】
本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、(A)プロピレン系重合体と、互いに密度が異なる(B)エチレン・α−オレフィン共重合体および(C)エチレン・α−オレフィン共重合体とから構成されている。
【0013】
まず本発明に係るプロピレン系重合体組成物を構成する各成分について説明する。
(A)プロピレン系重合体
プロピレン系重合体(A)は、プロピレンの単独重合体、またはプロピレンと、エチレン若しくは炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとの共重合体である。炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとしては、エチレン、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンなどが挙げられる。これらのα−オレフィンは1種単独でまたは2種以上組合わせて用いることができる。これらのα−オレフィンは、プロピレンとランダム共重合体を形成してもよく、また、ブロック共重合体を形成してもよい。本発明では、プロピレン単独重合体、エチレン含量が2〜40モル%の結晶性プロピレン・エチレンブロック共重合体、エチレン含量が0.5〜10モル%の結晶性プロピレン・エチレンランダム共重合体が好ましい。
【0014】
このようなプロピレン系重合体(A)では、64℃デカン可溶成分の含有割合は、0.1〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%、より好ましくは0.1〜10重量%の範囲にあり、64℃デカン可溶成分の135℃デカリン中の極限粘度[η]は、通常0.1〜6dl/g、好ましくは0.1〜4dl/g、より好ましくは0.5〜4dl/gの範囲にある。この64℃デカン可溶成分は、通常ゴム成分およびアタクティック成分である。
【0015】
また64℃デカン不溶成分のペンタッドアイソタクティシティー(mmmm分率)は、通常0.95〜0.99、好ましくは0.97〜0.99の範囲にある。
【0016】
プロピレン系重合体(A)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートは、通常0.05〜50g/10分、好ましくは0.05〜40g/10分、好ましくは0.05〜30g/10分の範囲にある。
【0017】
また、密度は、通常0.885〜0.91g/cm3 、好ましくは0.89〜0.91g/cm3 、より好ましくは0.895〜0.91g/cm3 の範囲にあり、屈折率は、通常1.490〜1.510、好ましくは1.495〜1.510、より好ましくは1.500〜1.510の範囲にある。
【0018】
本発明ではプロピレン系重合体組成物の64℃デカン可溶成分量は、以下のようにして測定される。すなわち、500mlのデカンに試料を2g、安定剤を0.05g加えて145℃で溶融するまで攪拌する。溶融したところで、溶融温度が64℃になるように調節し、64℃で2時間ゆっくり攪拌した後、64℃に加熱した濾過フィルターで濾過することによりデカン可溶成分と不溶成分(析出成分)を分離する。デカン可溶成分は、3リットルのアセトンにあけて、24時間攪拌して析出させる。この析出成分を濾過し、減圧下、室温で24時間乾燥した後、秤量することによりデカン可溶成分量を測定することができる。
【0019】
また、64℃デカン不溶成分の含有割合は、以下のようにして測定される。すなわち、前記デカン可溶成分量の測定の際に得られたデカン不溶成分(析出成分)を再び500mlのデカンに加えて、145℃にて溶融させ、この溶液を3リットルのアセトンにあけて、24時間攪拌して析出させる。この析出成分を濾過し、減圧下、室温で24時間乾燥した後、秤量することによりデカン不溶成分量を測定することができる。
【0020】
本発明では、mmmm分率、MFR、密度および屈折率は、以下のようにして測定される。
mmmm分率は、13C−NMRスペクトルにおけるPmmmm(プロピレン単位が5単位連続してイソタクチック結合した部位における第3単位目のメチル基に由来する吸収強度)およびPW (プロピレン単位の全メチル基に由来する吸収強度)の吸収強度から下記式により求められる。
【0021】
mmmm分率=Pmmmm/PW
NMR測定は、たとえば次のようにして行われる。すなわち、試料0.35gをヘキサクロロブタジエン2.0mlに加熱溶解させる。この溶液をグラスフィルター(G2)で濾過した後、重水素化ベンゼン0.5mlを加え、内径10mmのNMRチューブに装入する。そして日本電子(株)製GX−500型NMR測定装置を用い、120℃で13C−NMR測定を行う。積算回数は、10,000回以上とする。
【0022】
MFRは、ASTM D1238に準拠して、230℃、2.16kg荷重の条件で測定される。
密度は、JIS K7112 A法により測定される。
【0023】
屈折率は、アッベ屈折計2T型(アタゴ(株)製)を用いて、ナトリウム線(λ0 =589.3nm)で測定される。
このような特性を有するプロピレン系重合体(A)は、種々の方法により製造することができるが、たとえば、固体状チタン触媒成分と有機金属化合物触媒成分とから形成される触媒、もしくはこれら両成分および電子供与体から形成される高活性チタン触媒、またはメタロセン化合物とアルミノキサンとから形成される触媒、またはこれらの触媒を混合した触媒を用いて製造することができる。また、プロピレン系重合体(A)がブロック共重合体である場合には、多段重合時に、各段ごとに前記触媒から選ばれる異なった触媒を用いて製造することもできる。
【0024】
(B)エチレン・α−オレフィン共重合体
(B)エチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと、炭素原子数が6〜20のα−オレフィンとの共重合体である。炭素原子数が6〜20のα−オレフィンとしては、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンおよびこれらの組合わせなどが挙げられる。これらのなかでは、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセンが好ましく、1-ヘキセンが特に好ましい。
【0025】
このような(B)エチレン・α−オレフィン共重合体では、密度は、0.905〜0.95g/cm3 、好ましくは0.910〜940g/cm3 、より好ましくは0.920〜0.940g/cm3 の範囲にある。
【0026】
また190℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートは、通常0.001〜15g/10分、好ましくは0.005〜15g/10分、好ましくは0.01〜10g/10分の範囲にあり、屈折率は、通常1.5050〜1.5400、好ましくは1.5070〜1.5400、より好ましくは1.5090〜1.5350の範囲にある。
【0027】
エチレン・α−オレフィン共重合体のメルトフローレートは、ASTM D1238−65Tに準拠して、190℃、2.16kg荷重下で測定される。
このような特性を有するエチレン・α−オレフィン共重合体(B)は、種々の方法により製造することができるが、たとえば、固体状チタン触媒成分と有機金属化合物触媒成分とから形成される触媒、もしくはこれら両成分および電子供与体から形成される高活性チタン触媒、またはメタロセン化合物とアルミノキサンとから形成される触媒、またはこれらの触媒を混合した触媒を用いて製造することができる。
【0028】
(C)エチレン・α−オレフィン共重合体
(C)エチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと、炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとの共重合体である。炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとしては、1-ブテン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデセン、1-エイコセンおよびこれらの組合わせなどが挙げられる。これらのなかでは、1-ブテンが好ましい。
【0029】
このような(C)エチレン・α−オレフィン共重合体では、密度は、0.85g/cm3 以上0.87g/cm3 未満、好ましくは0.855g/cm3 以上0.87g/cm3 未満、より好ましくは0.86g/cm3 以上0.87g/cm3 未満の範囲にある。
【0030】
また190℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレートは、通常0.001〜15g/10分、好ましくは0.005〜15g/10分、好ましくは0.01〜10g/10分の範囲にあり、屈折率は、通常1.4700〜1.4950、好ましくは1.4720〜1.4950、より好ましくは1.4750〜1.4950の範囲にある。
【0031】
このような特性を有するエチレン・α−オレフィン共重合体(C)は、種々の方法により製造することができるが、たとえば、固体状チタン触媒成分と有機金属化合物触媒成分とから形成される触媒、もしくはこれら両成分および電子供与体から形成される高活性チタン触媒、またはメタロセン化合物とアルミノキサンとから形成される触媒、またはこれらの触媒を混合した触媒を用いて製造することができる。
【0032】
プロピレン系重合体組成物
本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、
(A)プロピレン系重合体:30〜93重量%、好ましくは40〜90重量%、より好ましくは50〜85重量%と、
(B)エチレン・α−オレフィン共重合体:5〜35重量%、好ましくは10〜35重量%、より好ましくは10〜30重量%と、
(C)エチレン・α−オレフィン共重合体:2〜35重量%、好ましくは5〜35重量%、より好ましくは5〜30重量%とから形成されている。
【0033】
本発明では、前記(B)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(dB )と、前記(C)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(dC )との差(dB −dC )が0.04〜0.085、好ましくは0.05〜0.08の範囲となるように、(B)エチレン・α−オレフィン共重合体と(C)エチレン・α−オレフィン共重合体とを組み合わせることが好ましい。
【0034】
(B)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(dB )と、前記(C)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(dC )との差が上記のような範囲内にあると、得られる組成物は剛性および耐衝撃性のバランスに優れる。
【0035】
また、(B)エチレン・α−オレフィン共重合体と(C)エチレン・α−オレフィン共重合体とからなる組成物の密度が、(A)プロピレン系重合体の密度とほぼ同じになるように、各成分を組み合わせることが好ましい。このように各成分を組み合わせると、得られる組成物は透明性に優れる。
【0036】
プロピレン系重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、核剤、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等の添加剤が必要に応じて配合されていてもよい。
【0037】
プロピレン系重合体組成物は、上記のような特性を満たすようにプロピレン系重合体(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)およびエチレン・α−オレフィン共重合体(C)を選択し、公知の方法によりブレンドすることにより製造することができる。
【0038】
各成分をブレンドする方法として具体的には、
(1)プロピレン系重合体(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)、エチレン・α−オレフィン共重合体(C)および所望により他の成分を押出機、ニーダーなどを用いてブレンドする方法、
(2)プロピレン系重合体(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)、エチレン・α−オレフィン共重合体(C)および所望により他の成分を、適当な良溶媒(たとえばヘキサン、ヘプタン、デカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素溶媒)に溶解し、次いで溶媒を除去する方法、
(3)プロピレン系重合体(A)、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)、エチレン・α−オレフィン共重合体(C)および所望により他の成分を適当な良溶媒にそれぞれ別個に溶解した溶液を調製した後混合し、次いで溶媒を除去する方法、
(4)上記(1)〜(3)の方法を組み合わせて行う方法などが挙げられる。
【0039】
本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、ブロー成形、真空・圧空成形、カレンダー成形、インフレーション成形、押出成形、発泡成形、延伸フィルム成形、射出成形などの種々の成形方法により成形して、広範な用途に利用することができる。本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、特にブロー成形用の材料として好適である。
【0040】
ブロー成形体
本発明に係るプロピレン系重合体組成物からなるブロー成形体は、上記のようにして得られたプロピレン系重合体組成物をブロー成形することにより得られる。ブロー成形体は、従来公知のブロー成形装置により製造することができる。また成形条件も、従来公知の条件を採用することができる。たとえば押出ブロー成形の場合には、樹脂温度100〜300℃でダイより上記プロピレン系重合体組成物を溶融状態でチューブ状パリソンを押出し、次いで付与すべき形状の金型中にパリソンを保持した後、空気を吹き込み樹脂温度130〜300℃で金型に着装し中空成形品を得る。延伸倍率は、横方向に1.5〜5倍であることが望ましい。
【0041】
射出ブロー成形の場合には、樹脂温度100℃〜300℃で上記プロピレン系重合体組成物を金型に射出してパリソンを成形し、次いで付与すべき形状の金型中にパリソンを保持した後空気を吹き込み、樹脂温度120℃〜300℃で金型に着装し、中空成形体を得る。延伸倍率は、縦方向に1.1〜1.8倍であることが望ましく、横方向に1.3〜2.5倍であることが望ましい。
【0042】
このようにして得られたブロー成形体としては、たとえば化粧瓶、洗剤瓶および、シャンプー、リンス、ボディーソープなどの入浴用洗剤瓶ならびに、工業用薬品缶、ドラム缶、ボトルなどが挙げられる。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係るプロピレン系重合体組成物は、剛性と耐衝撃性とのバランスに優れ、透明性、表面平滑性(グロス)および表面硬度に優れ、かつウエルド部の外観が良好で、落下強度に優れたブロー成形体が得られる。
【0044】
本発明に係るブロー成形体は、剛性と耐衝撃性とのバランスに優れ、透明性、表面平滑性(グロス)および表面硬度に優れ、かつウエルド部の外観が良好で、落下強度に優れている。
【0045】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0046】
実施例において、MFR、密度および屈折率は、前述の方法により測定した。曲げ弾性率、耐衝撃強度およびヘイズは、プロピレン系重合体組成物を230℃でプレス成形した試料を用い、以下のようにして測定した。
【0047】
曲げ弾性率(FM)
ASTM D790に準拠して、厚さ2mmの試験片を用いて、スパン間32mm、曲げ速度5mm/分の条件下で測定した。
【0048】
耐衝撃強度(IZ)
ASTM D256に準拠して、厚さ3mmの試験片(後ノッチ)を用いて、0℃にて測定した。
【0049】
ヘイズ(Haze)
厚さ0.5mmの試験片を用いて、日本電色工業(株)製のデジタル濁度計NDH−20Dにて測定した。
【0050】
落下強度、外観および表面硬度は、混練により作製したプロピレン系重合体組成物のペレットを、ブロー成形機で230℃、金型水冷にてブロー成形して得られた内容積200mlのボトルを用いて各試験を行い、以下のように目視にて評価した。グロスは、前記ボトルを用い以下のようにして測定した。
【0051】
落下強度
ボトルに水を100ml入れ、0℃雰囲気下で、1.8mの高さから容器を落下させてボトルが白化するか又は割れた個数で評価した。
【0052】
外観
ウエルド部の厚みむらを目視にて観察し次の基準で評価した。
◎:厚みむらがない
○:厚みむらがほとんどない
△:厚みむらが若干目立つ
×:厚みむらがかなり目立つ
表面硬度
厚さ2mmの試験片の表面に爪を押し当てて、その傷の付き具合いにより次の基準で評価した。
【0053】
○:ほとんど傷がつかない
△:傷が若干目立つ
×:傷がかなり目立つ
グロス
ボトルの側面を変角光沢計VG−1D型(日本電色(株)製)を用いて、入射角60度にて正反射の光量を測定し、鏡面光沢度に対する百分率(%)として表した。
【0054】
【実施例1〜4】
表1に示すようなプロピレン系重合体(A)と、エチレン・α−オレフィン共重合体(B)と、エチレン・α−オレフィン共重合体(C)とを、表2に示す割合で230℃で溶融混練して得られたプロピレン系重合体組成物を調製し、各種物性を測定した。結果を表2に示す。
【0055】
【比較例1〜4】
成分(B)として表1に示す(b'-1)エチレン・プロピレン共重合体、(b'-2)エチレン・ブテン共重合体、(b'-3)エチレン単独重合体を、成分(C)として表1に示す(c'-1)エチレン・ブテン共重合体、(c'-2)エチレン・プロピレン共重合体を表2に示す割合で用い、実施例1〜4と同様にしてプロピレン系重合体組成物を調製し、各種物性を測定した。結果を表2に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a propylene polymer composition, a propylene polymer composition for blow molding, and a blow molded article obtained by blow molding the composition.
[0002]
TECHNICAL BACKGROUND OF THE INVENTION
Propylene polymers such as propylene homopolymers and propylene copolymers have good properties such as mechanical properties, heat resistance and chemical resistance, so hollow molded products such as blow molded products, films, sheets, etc. And is used for various purposes. However, depending on the application, impact resistance may not be sufficient. As a method for improving the impact resistance of a molded product made of a propylene-based polymer, for example, a propylene-based polymer is blended with a modifier such as a low crystalline ethylene / α-olefin copolymer to obtain a composition. The method is known.
[0003]
For example, JP-A-1-247445 discloses a component (A) comprising a crystalline propylene polymer or copolymer containing 1 to 100000 wtppm of a 3-position branched α-olefin having 6 or more carbon atoms or vinylcycloalkane. 95 to 40 wt%, a density of 0.950 to 0.890 g / cc, and a refractive index of an ethylene polymer or copolymer component (B) of 3 to 55 wt% that is higher than the component (A) And a composition characterized by comprising 2 to 40 wt% of an ethylene copolymer component (C) having a density of 0.890 g / cc or less and a refractive index of component (A) or less. In the examples, a composition comprising a crystalline polypropylene copolymer, a branched low-density polyethylene, and an ethylene-butene-1 rubber-like polymer is described. However, such a composition may not have sufficient impact resistance depending on the application, and when formed into a bottle by blow molding, the surface hardness and drop strength may not be sufficient.
[0004]
JP-A-3-59049 discloses (a) 40 to 80% by weight of polypropylene having a melt flow index of 0.7 g / 10 min or less and (b) a melt flow index of 0.2 g / 10 min or less. 5 to 35% by weight of polyethylene, and (c) an ethylene-α-olefin copolymer rubber having a melt flow index of 1.0 g / 10 min or less and more than 15% by weight and 25% by weight or less, 0.3 g / 10 A polyolefin composition characterized by having a melt flow index of less than or equal to a minute is described, and in the examples, a composition comprising a crystalline polypropylene copolymer, high-density polyethylene, and ethylene / propylene copolymer rubber Is described. However, when such a composition is molded into a bottle, the surface hardness may not be sufficient, and the appearance of the weld may not be good.
[0005]
As a result of intensive studies in view of such conventional techniques, the present inventors have found that this is a copolymer of a propylene polymer, ethylene and an α-olefin having 6 to 20 carbon atoms, and the density is 0. An ethylene / α-olefin copolymer in the range of 905 to 0.95 g / cm 3 , and a copolymer of ethylene and an α-olefin having 4 to 20 carbon atoms, and the density is 0.85 g. / cm 3 or more 0.87 g / cm consisting of ethylene · alpha-olefin copolymer in less than 3 ranges composition is excellent in balance between rigidity and impact resistance, transparency, surface smoothness (gloss) In addition, the present inventors have found that a blow molded article having excellent surface hardness, good weld appearance, and excellent drop strength can be obtained.
[0006]
OBJECT OF THE INVENTION
The present invention has been made in view of the prior art as described above, and is excellent in balance between rigidity and impact resistance, excellent in transparency, surface smoothness (gloss) and surface hardness, and in the weld portion. For the purpose of providing a propylene polymer composition, a propylene polymer composition for blow molding, and a blow molded article comprising this composition, which can provide a blow molded article having good appearance and excellent drop strength. Yes.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION
The propylene-based polymer composition according to the present invention is
(A) The content rate of 64 degreeC decane soluble components exists in the range of 0.1-20 weight%, The melt flow rate measured by 230 degreeC and a 2.16kg load is the range of 0.05-50 g / 10min. Propylene polymer in: 30 to 93% by weight;
(B) A copolymer of ethylene and an α-olefin having 6 to 20 carbon atoms and having a density in the range of 0.905 to 0.95 g / cm 3. : 5 to 35% by weight;
(C) A copolymer of ethylene and an α-olefin having 4 to 20 carbon atoms, and having a density in the range of 0.85 g / cm 3 or more and less than 0.87 g / cm 3 olefin copolymer: from 2 to 35 consists of a weight%
(B) Density of ethylene / α-olefin copolymer (d B ) And the density of the (C) ethylene / α-olefin copolymer (d C ) (D B -D C ) Is in the range of 0.04 to 0.085 .
[0009]
In the (B) ethylene / α-olefin copolymer, the α-olefin having 6 to 20 carbon atoms is preferably a linear α-olefin.
The propylene-based polymer composition for blow molding according to the present invention is characterized by comprising the propylene-based polymer composition.
[0010]
The blow molded article according to the present invention is obtained by blow molding the propylene polymer composition.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the propylene-based polymer composition, the propylene-based polymer composition for blow molding, and the blow-molded body comprising the composition will be specifically described.
[0012]
The propylene-based polymer composition according to the present invention comprises (A) a propylene-based polymer, (B) an ethylene / α-olefin copolymer and (C) an ethylene / α-olefin copolymer having different densities. It is configured.
[0013]
First, each component constituting the propylene polymer composition according to the present invention will be described.
(A) Propylene polymer The propylene polymer (A) is a homopolymer of propylene or a copolymer of propylene and ethylene or an α-olefin having 4 to 20 carbon atoms. . Examples of the α-olefin having 4 to 20 carbon atoms include ethylene, 1-butene, 1-pentene, 4-methyl-1-pentene, 1-hexene, 1-octene, 1-decene, 1-dodecene, 1- Examples include tetradecene, 1-hexadecene, 1-octadecene, and 1-eicocene. These α-olefins can be used alone or in combination of two or more. These α-olefins may form a random copolymer with propylene or may form a block copolymer. In the present invention, a propylene homopolymer, a crystalline propylene / ethylene block copolymer having an ethylene content of 2 to 40 mol%, and a crystalline propylene / ethylene random copolymer having an ethylene content of 0.5 to 10 mol% are preferred. .
[0014]
In such a propylene polymer (A), the content of the 64 ° C. decane-soluble component is 0.1 to 20% by weight, preferably 0.1 to 15% by weight, more preferably 0.1 to 10% by weight. %, And the intrinsic viscosity [η] in 135 ° C. decalin of a 64 ° C. decane-soluble component is usually 0.1 to 6 dl / g, preferably 0.1 to 4 dl / g, more preferably 0.5. It is in the range of ˜4 dl / g. This 64 ° C. decane-soluble component is usually a rubber component and an atactic component.
[0015]
The pentad isotacticity (mmmm fraction) of the 64 ° C. decane insoluble component is usually in the range of 0.95 to 0.99, preferably 0.97 to 0.99.
[0016]
The melt flow rate of the propylene polymer (A) measured at 230 ° C. and 2.16 kg load is usually 0.05 to 50 g / 10 minutes, preferably 0.05 to 40 g / 10 minutes, preferably 0.05. It is in the range of ˜30 g / 10 minutes.
[0017]
The density is usually in the range of 0.885 to 0.91 g / cm 3 , preferably 0.89 to 0.91 g / cm 3 , more preferably 0.895 to 0.91 g / cm 3 , and the refractive index. Is usually in the range of 1.490 to 1.510, preferably 1.495 to 1.510, more preferably 1.500 to 1.510.
[0018]
In the present invention, the amount of the 64 ° C. decane-soluble component of the propylene-based polymer composition is measured as follows. That is, 2 g of a sample and 0.05 g of a stabilizer are added to 500 ml of decane and stirred at 145 ° C. until it melts. When melted, the melting temperature is adjusted to 64 ° C., and after slowly stirring at 64 ° C. for 2 hours, the decane soluble component and the insoluble component (precipitated component) are filtered by filtration through a filter heated to 64 ° C. To separate. The decane-soluble component is poured into 3 liters of acetone and precipitated by stirring for 24 hours. This precipitated component is filtered, dried at room temperature under reduced pressure for 24 hours, and then weighed to measure the amount of the decane-soluble component.
[0019]
Moreover, the content rate of a 64 degreeC decane insoluble component is measured as follows. That is, the decane-insoluble component (deposited component) obtained in the measurement of the amount of the decane-soluble component was added again to 500 ml of decane and melted at 145 ° C., and this solution was poured into 3 liters of acetone. Precipitate by stirring for 24 hours. The precipitated component is filtered, dried at room temperature under reduced pressure for 24 hours, and then weighed to measure the amount of decane insoluble component.
[0020]
In the present invention, the mmmm fraction, MFR, density and refractive index are measured as follows.
The mmmm fraction is P mmmm in 13 C-NMR spectrum (absorption intensity derived from the methyl group of the third unit in a site where 5 units of propylene units are continuously isotactic bonded) and P W (total methyl groups of propylene units). (Absorption intensity derived from the above) is determined by the following formula.
[0021]
mmmm fraction = P mmmm / P W
The NMR measurement is performed as follows, for example. That is, 0.35 g of a sample is dissolved by heating in 2.0 ml of hexachlorobutadiene. After this solution is filtered through a glass filter (G2), 0.5 ml of deuterated benzene is added and charged into an NMR tube having an inner diameter of 10 mm. And 13 C-NMR measurement is performed at 120 degreeC using the JEOL Co., Ltd. product GX-500 type | mold NMR measuring apparatus. The number of integration is 10,000 times or more.
[0022]
MFR is measured under the conditions of 230 ° C. and 2.16 kg load in accordance with ASTM D1238.
The density is measured by JIS K7112 A method.
[0023]
The refractive index is measured with a sodium wire (λ 0 = 589.3 nm) using an Abbe refractometer 2T type (manufactured by Atago Co., Ltd.).
The propylene polymer (A) having such characteristics can be produced by various methods. For example, a catalyst formed from a solid titanium catalyst component and an organometallic compound catalyst component, or both of these components And a highly active titanium catalyst formed from an electron donor, a catalyst formed from a metallocene compound and an aluminoxane, or a catalyst obtained by mixing these catalysts. Further, when the propylene-based polymer (A) is a block copolymer, it can be produced using a different catalyst selected from the above catalysts for each stage during multistage polymerization.
[0024]
(B) Ethylene / α-olefin copolymer (B) The ethylene / α-olefin copolymer is a copolymer of ethylene and an α-olefin having 6 to 20 carbon atoms. Examples of the α-olefin having 6 to 20 carbon atoms include 4-methyl-1-pentene, 1-hexene, 1-octene, 1-decene, 1-dodecene, 1-tetradecene, 1-hexadecene, 1-octadecene, 1-eicosene and combinations thereof. Of these, 4-methyl-1-pentene and 1-hexene are preferable, and 1-hexene is particularly preferable.
[0025]
In such (B) ethylene / α-olefin copolymer, the density is 0.905 to 0.95 g / cm 3 , preferably 0.910 to 940 g / cm 3 , more preferably 0.920 to 0.00. It is in the range of 940 g / cm 3 .
[0026]
The melt flow rate measured at 190 ° C. and a load of 2.16 kg is usually in the range of 0.001 to 15 g / 10 min, preferably 0.005 to 15 g / 10 min, preferably 0.01 to 10 g / 10 min. The refractive index is usually in the range of 1.50050 to 1.5400, preferably 1.5070 to 1.5400, more preferably 1.5090 to 1.5350.
[0027]
The melt flow rate of the ethylene / α-olefin copolymer is measured at 190 ° C. under a load of 2.16 kg in accordance with ASTM D1238-65T.
The ethylene / α-olefin copolymer (B) having such characteristics can be produced by various methods. For example, a catalyst formed from a solid titanium catalyst component and an organometallic compound catalyst component, Or it can manufacture using the highly active titanium catalyst formed from these both components and an electron donor, the catalyst formed from a metallocene compound and an aluminoxane, or the catalyst which mixed these catalysts.
[0028]
(C) Ethylene / α-olefin copolymer (C) The ethylene / α-olefin copolymer is a copolymer of ethylene and an α-olefin having 4 to 20 carbon atoms. Examples of the α-olefin having 4 to 20 carbon atoms include 1-butene, 1-pentene, 4-methyl-1-pentene, 1-hexene, 1-octene, 1-decene, 1-dodecene, 1-tetradecene, Examples include 1-hexadecene, 1-octadecene, 1-eicocene, and combinations thereof. Of these, 1-butene is preferred.
[0029]
In such (C) an ethylene · alpha-olefin copolymer, density, 0.85 g / cm 3 or more 0.87 g / cm less than 3, preferably 0.855 g / cm 3 or more 0.87 g / cm less than 3 More preferably, it is in the range of 0.86 g / cm 3 or more and less than 0.87 g / cm 3 .
[0030]
The melt flow rate measured at 190 ° C. and a load of 2.16 kg is usually in the range of 0.001 to 15 g / 10 min, preferably 0.005 to 15 g / 10 min, preferably 0.01 to 10 g / 10 min. The refractive index is usually in the range of 1.4700 to 1.4950, preferably 1.4720 to 1.4950, more preferably 1.4750 to 1.4950.
[0031]
The ethylene / α-olefin copolymer (C) having such characteristics can be produced by various methods. For example, a catalyst formed from a solid titanium catalyst component and an organometallic compound catalyst component, Or it can manufacture using the highly active titanium catalyst formed from these both components and an electron donor, the catalyst formed from a metallocene compound and an aluminoxane, or the catalyst which mixed these catalysts.
[0032]
Propylene polymer composition The propylene polymer composition according to the present invention comprises:
(A) Propylene polymer: 30 to 93% by weight, preferably 40 to 90% by weight, more preferably 50 to 85% by weight;
(B) ethylene / α-olefin copolymer: 5 to 35% by weight, preferably 10 to 35% by weight, more preferably 10 to 30% by weight;
(C) Ethylene / α-olefin copolymer: 2 to 35% by weight, preferably 5 to 35% by weight, more preferably 5 to 30% by weight.
[0033]
In the present invention, the (B) Density of the ethylene · alpha-olefin copolymer (d B), wherein (C) the difference between the density of the ethylene · alpha-olefin copolymer (d C) (d B -d (B) an ethylene / α-olefin copolymer and (C) an ethylene / α-olefin copolymer so that C ) is in the range of 0.04 to 0.085, preferably 0.05 to 0.08. Are preferably combined.
[0034]
And (B) a density of the ethylene · alpha-olefin copolymer (d B), when the difference between the (C) The density of the ethylene · alpha-olefin copolymer (d C) is within the above range The resulting composition has an excellent balance between rigidity and impact resistance.
[0035]
The density of the composition comprising (B) the ethylene / α-olefin copolymer and (C) the ethylene / α-olefin copolymer is substantially the same as the density of the (A) propylene-based polymer. It is preferable to combine the components. Thus, when each component is combined, the obtained composition is excellent in transparency.
[0036]
The propylene-based polymer composition includes a weather resistance stabilizer, a heat resistance stabilizer, an antistatic agent, an anti-slip agent, an anti-blocking agent, an antifogging agent, a lubricant, a pigment, a dye, as long as the object of the present invention is not impaired. Additives such as a nucleating agent, a plasticizer, an anti-aging agent, a hydrochloric acid absorbent, and an antioxidant may be blended as necessary.
[0037]
For the propylene polymer composition, a propylene polymer (A), an ethylene / α-olefin copolymer (B), and an ethylene / α-olefin copolymer (C) are selected so as to satisfy the characteristics as described above. And it can manufacture by blending by a well-known method.
[0038]
Specifically as a method of blending each component,
(1) Propylene-based polymer (A), ethylene / α-olefin copolymer (B), ethylene / α-olefin copolymer (C) and optionally other components blended using an extruder, kneader, etc. how to,
(2) A propylene-based polymer (A), an ethylene / α-olefin copolymer (B), an ethylene / α-olefin copolymer (C) and optionally other components are mixed with an appropriate good solvent (for example, hexane, A hydrocarbon solvent such as heptane, decane, cyclohexane, benzene, toluene, xylene), and then removing the solvent,
(3) Propylene-based polymer (A), ethylene / α-olefin copolymer (B), ethylene / α-olefin copolymer (C) and other components as required are dissolved separately in an appropriate good solvent. Preparing a prepared solution, mixing and then removing the solvent,
(4) The method of combining the methods (1) to (3) above and the like can be mentioned.
[0039]
The propylene-based polymer composition according to the present invention can be molded by various molding methods such as blow molding, vacuum / pressure molding, calender molding, inflation molding, extrusion molding, foam molding, stretched film molding, injection molding, and the like. It can be used for various purposes. The propylene polymer composition according to the present invention is particularly suitable as a material for blow molding.
[0040]
Blow molded article A blow molded article comprising the propylene polymer composition according to the present invention is obtained by blow molding the propylene polymer composition obtained as described above. The blow molded body can be manufactured by a conventionally known blow molding apparatus. Also, conventionally known conditions can be adopted as the molding conditions. For example, in the case of extrusion blow molding, a tube-shaped parison is extruded from a die at a resin temperature of 100 to 300 ° C. in a molten state, and then the parison is held in a mold having a shape to be applied. Then, air is blown into the mold at a resin temperature of 130 to 300 ° C. to obtain a hollow molded product. The draw ratio is desirably 1.5 to 5 times in the transverse direction.
[0041]
In the case of injection blow molding, the propylene-based polymer composition is injected into a mold at a resin temperature of 100 ° C. to 300 ° C. to form a parison, and then the parison is held in a mold having a shape to be applied. Air is blown into the mold at a resin temperature of 120 ° C. to 300 ° C. to obtain a hollow molded body. The draw ratio is desirably 1.1 to 1.8 times in the longitudinal direction, and desirably 1.3 to 2.5 times in the transverse direction.
[0042]
Examples of the blow molded article thus obtained include cosmetic bottles, detergent bottles, bath detergent detergents such as shampoos, rinses and body soaps, industrial chemical cans, drum cans and bottles.
[0043]
【The invention's effect】
The propylene-based polymer composition according to the present invention has an excellent balance between rigidity and impact resistance, excellent transparency, surface smoothness (gross) and surface hardness, a good weld appearance, and good drop strength. An excellent blow molded article can be obtained.
[0044]
The blow molded product according to the present invention is excellent in balance between rigidity and impact resistance, excellent in transparency, surface smoothness (gross) and surface hardness, and has a good appearance in the weld part and excellent in drop strength. .
[0045]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although this invention is demonstrated further more concretely based on an Example, this invention is not limited to these Examples.
[0046]
In the examples, MFR, density and refractive index were measured by the methods described above. The flexural modulus, impact strength, and haze were measured as follows using a sample obtained by press-molding a propylene-based polymer composition at 230 ° C.
[0047]
Flexural modulus (FM)
In accordance with ASTM D 790, a test piece having a thickness of 2 mm was used, and measurement was performed under conditions of a span interval of 32 mm and a bending speed of 5 mm / min.
[0048]
Impact strength (IZ)
Based on ASTM D256, it measured at 0 degreeC using the test piece (rear notch) of thickness 3mm.
[0049]
Haze
Using a test piece having a thickness of 0.5 mm, measurement was performed with a digital turbidimeter NDH-20D manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd.
[0050]
The drop strength, appearance, and surface hardness were determined using a 200 ml bottle with a propylene-based polymer composition pellet produced by kneading and blow molded at 230 ° C. with a mold water cooling in a blow molding machine. Each test was performed and visually evaluated as follows. The gloss was measured using the bottle as follows.
[0051]
Drop strength 100 ml of water was put into a bottle, and the container was dropped from a height of 1.8 m in an atmosphere of 0 ° C, and the number of bottles whitened or broken was evaluated.
[0052]
Appearance Weld thickness unevenness was visually observed and evaluated according to the following criteria.
◎: No thickness unevenness ○: Little thickness unevenness Δ: Thickness unevenness is slightly noticeable ×: Thickness unevenness is quite noticeable
Surface hardness A nail was pressed against the surface of a test piece having a thickness of 2 mm, and evaluation was made according to the following criteria based on the degree of scratching.
[0053]
○: Scratches are scarcely △: Scratches are slightly noticeable ×: Scratches are quite noticeable
Gross The side of the bottle was measured using a gonio-gloss meter VG-1D type (manufactured by Nippon Denshoku Co., Ltd.), the amount of specular reflection was measured at an incident angle of 60 degrees, and the percentage of specular gloss ( %).
[0054]
Examples 1 to 4
A propylene-based polymer (A) as shown in Table 1, an ethylene / α-olefin copolymer (B), and an ethylene / α-olefin copolymer (C) at 230 ° C. in the proportions shown in Table 2. A propylene-based polymer composition obtained by melt kneading was prepared, and various physical properties were measured. The results are shown in Table 2.
[0055]
[Comparative Examples 1-4]
As component (B), (b'-1) ethylene / propylene copolymer, (b'-2) ethylene / butene copolymer, (b'-3) ethylene homopolymer shown in Table 1 are used as component (C). ) Using (c'-1) ethylene / butene copolymer and (c'-2) ethylene / propylene copolymer shown in Table 1 in the proportions shown in Table 2, and propylene in the same manner as in Examples 1 to 4. A system polymer composition was prepared and various physical properties were measured. The results are shown in Table 2.
[0056]
[Table 1]
[0057]
[Table 2]
Claims (4)
(B)エチレンと、炭素原子数が6〜20のα−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.905〜0.95g/cm3 の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体:5〜35重量%と、
(C)エチレンと、炭素原子数が4〜20のα−オレフィンとの共重合体であって、密度が0.85g/cm3 以上0.87g/cm3 未満の範囲にあるエチレン・α−オレフィン共重合体:2〜35重量%とからなり
前記(B)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(dB )と、前記(C)エチレン・α−オレフィン共重合体の密度(dC )との差(dB −dC )が0.04〜0.085の範囲にあることを特徴とするプロピレン系重合体組成物。(A) The content rate of 64 degreeC decane soluble components exists in the range of 0.1-20 weight%, The melt flow rate measured by 230 degreeC and a 2.16kg load is the range of 0.05-50 g / 10min. Propylene polymer in: 30 to 93% by weight;
(B) A copolymer of ethylene and an α-olefin having 6 to 20 carbon atoms, and an ethylene / α-olefin copolymer having a density in the range of 0.905 to 0.95 g / cm 3. : 5 to 35% by weight;
(C) an ethylene / α-copolymer of ethylene and an α-olefin having 4 to 20 carbon atoms and having a density in the range of 0.85 g / cm 3 or more and less than 0.87 g / cm 3 olefin copolymer: 2-35 wt% and made from the (B) and the density of the ethylene · alpha-olefin copolymer (d B), wherein (C) the density of the ethylene · alpha-olefin copolymer (d C And a difference (d B -d C ) in the range of 0.04 to 0.085.
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