JP3737061B2 - Ride type rice transplanter - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用型田植機における苗植付装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用型田植機では、例えば特開平5−344808号公報に開示されているように、フィードケース(前記公報の図1及び図3中の6)に、横フレーム(前記公報の図1及び図3中の7)を連結し、後部に植付アームを備えた植付伝動ケース(前記公報の図1及び図3中の9)を、横フレームに後向きに連結して、苗植付装置の全体を構成したものがある。
これにより、リンク機構(前記公報の図1中の4)が機体の後部に上下に揺動自在に連結され後方に延出されて、リンク機構を上下に揺動駆動する昇降機構が備えられており、リンク機構の後部の前後軸芯(前記公報の図1中のY)周りにフィードケース(苗植付装置)がローリング自在に支持されている。
【0003】
【0004】
【0005】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術に記載の構造によると、リンク機構の後部の前後軸芯周りにフィードケース(苗植付装置)をローリング自在に支持する場合、機体からの動力を伝達する伝動軸(特開平5−344808号公報の図1中の8)が、前後軸芯(前記公報の図1中のY)の位置に配置されている。この場合、前後軸芯の位置には苗植付装置の略全ての重量が掛かるので、伝動軸にも大きな負荷が掛かることになり、伝動軸の耐久性の低下を招くおそれがある。
本発明(請求項1)は、乗用型田植機においてフィードケースに横フレームを連結し、横フレームに植付伝動ケースを連結して苗植付装置を構成した場合、機体からの動力を伝達する伝動軸の耐久性の低下を招くことなく、苗植付装置を適切にローリング自在に支持することができるように構成することを目的としている。
【0007】
乗用型田植機では、例えば苗植付装置を地面付近に下降駆動した場合や、機体から苗植付装置を取り外した場合、地面に置いておく為のスタンド部材を苗植付装置に備えることがある。
本発明(請求項2,3)は、乗用型田植機において従来の技術に記載のように、フィードケースに横フレームを連結し、横フレームに植付伝動ケースを連結して苗植付装置を構成した場合、スタンド部材を充分な強度によって苗植付装置に備えることができるように構成することを目的としている。
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の特徴によると、リンク機構を機体の後部に上下に揺動自在に連結し後方に延出して、リンク機構を上下に揺動駆動する昇降機構を備えた場合に、リンク機構の後部の前後軸芯周りに苗植付装置のフィードケースをローリング自在に支持し、フィードケースにおける前後軸芯よりも下方の部分に横フレームを連結して、後部に植付アームを備えた植付伝動ケースを横フレームに後向きに連結し、機体からの動力を伝達する伝動軸を、横フレームを貫通させてフィードケースに接続している。
【0011】
これによって、請求項1の特徴によると、リンク機構の後部の前後軸芯周りにフィードケースをローリング自在に支持した場合に、伝動軸が前後軸芯の位置に配置されていないので、伝動軸に大きな負荷が掛かると言うような状態は生じない。
【0012】
前述のように、伝動軸を前後軸芯の位置に配置しない構造としては、リンク機構の後部の前後軸芯周りにフィードケースをローリング自在に支持し、フィードケースにおける前後軸芯よりも下方の部分に伝動軸を接続し、フィードケースにおける伝動軸よりも下方の部分に横フレームを連結する構造が考えられる。このように構成すると、前後軸芯と横フレームとの間に伝動軸が配置されることによって、前後軸芯と横フレームとの間隔が大きなものになってしまう。
前述のように前後軸芯と横フレームとの間隔が大きなものになると、前後軸芯周りに苗植付装置がローリングした場合、植付伝動ケースが左右に移動することになって(前後軸芯と横フレームのフィードケースへの連結部分との間をアームとして、横フレーム(植付伝動ケース)が左右に振れるような状態)、苗の植付位置が左右に移動するような状態の生じることがある。これにより、苗の植付位置が直線的に並ぶのではなく、蛇行したように並ぶ状態となって、コンバインによる刈り取りが行い難くなることがある。
【0013】
請求項1の特徴によると、伝動軸が横フレームを貫通してフィードケースに接続されており、伝動軸と横フレームとが同じ高さに配置される状態となっているので、前述のように前後軸芯と横フレームとの間に伝動軸が配置される構造に比べて、前後軸芯と横フレームとの間隔を小さなものにすることができる。
請求項1の特徴のように、前後軸芯と横フレームとの間隔を小さなものにすることができれば、前後軸芯周りに苗植付装置がローリングした場合、植付伝動ケースが左右に移動する状態を小さなものに抑えることができ、苗の植付位置が左右に移動するような状態を小さなものに抑えることができる。これにより、苗の植付位置が直線的に並ぶような状態を得ることができて、コンバインによる刈り取りが行い易くなる。
【0014】
請求項2の特徴によると、苗植付装置の左右方向に横フレームを配置して、フィードケースを横フレームに連結し、後部に植付アームを備えた植付伝動ケースを横フレームに連結した場合、苗植付装置を支持するスタンド部材が取り付けられたブラケットに、複数の当て付け部を備え、ブラケットの複数の当て付け部を横フレームの端部の外面部又は内面部に当て付けて連結している。
【0015】
請求項2の特徴のように、ブラケットに複数の当て付け部を備えて、ブラケットの複数の当て付け部を横フレームの端部の外面部又は内面部に当て付けて連結すると、ブラケットが横フレームの端部に複数箇所(複数の当て付け部)で連結されるのに加えて、ブラケット(複数の当て付け部)が横フレームの端部に外側又は内側から嵌め込まれる状態となり、ブラケットが充分な強度によって横フレームの端部に連結される。これにより、スタンド部材が充分な強度によって、苗植付装置(横フレーム)に備えられる。
【0016】
この場合、横フレームは左右方向に長いものなので、横フレームの左右の端部にブラケット(スタンド部材)を連結すれば、横フレームの左右の端部のスタンド部材の間隔が大きなものになるので、苗植付装置をスタンド部材により安定して支持することができる。
【0017】
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
乗用型田植機の苗植付装置では、苗のせ台が左右方向に往復横送り駆動自在に構成されている。
【0018】
請求項3の特徴によると、ブラケットに支持部材を取り付け、苗のせ台の上部を左右方向に移動自在に案内する案内部材を支持部材に取り付けているので、案内部材が支持部材及びブラケットを介して、横フレームに充分な強度によって支持される状態となる。これにより、案内部材に案内機能を充分に発揮させることができて、苗のせ台の左右方向への往復横送り駆動が、安定して行われるようになる。
この場合、ブラケットはスタンド部材が取り付けられる機能、及び支持部材が取り付けられる機能の2つの機能を備えることになるので、部材の兼用化を図ることができる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】
[1]
図1に示すように、操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が上下に揺動自在に連結され、リンク機構3を上下に揺動駆動する油圧シリンダ4が備えられおり、リンク機構3の後部に苗植付装置5が連結されて、4条植型式の乗用型田植機が構成されている。
【0026】
図1に示すように、機体の前部に備えられたエンジン6の動力が、テンションクラッチ機能を備えた伝動ベルト7、静油圧式無段変速装置8及びミッションケース9を介して前輪1及び後輪2に伝達されており、ミッションケース9の動力がPTO軸10を介して、苗植付装置5に伝達されている。
【0027】
図1,2,4に示すように、苗植付装置5は後述する支持部材19に連結されるフィードケース11、フィードケース11に連結された横フレーム12、横フレーム12に連結されて後方に延出された右及び左の植付伝動ケース13、植付伝動ケース13の右及び左側部で回転駆動される植付ケース14、植付ケース14に支持された植付アーム15、4つの苗のせ面を備えて左右方向に所定のストロークで往復横送り駆動される苗のせ台16、センターフロート17、右及び左のサイドフロート18等を備えて構成されている。
【0028】
[2]
次に、苗植付装置5の支持構造について説明する。
図1及び図2に示すように、機体の後部の支持フレーム20の上部に1本の上リンク3aが上下に揺動自在に支持されて後方に延出され、支持フレーム20の下部に右及び左の下リンク3bが上下に揺動自在に支持されて後方に延出され、リンク機構3が構成されている。上リンク3aの後部、右及び左の下リンク3bの後部が、支持部材19に揺動自在に連結されている。
【0029】
図10に示すように、支持部材19は壁部19b、壁部19bの下部のボス部19a、壁部19bの外周の横壁部19c、横壁部19cの上部に連結孔が開口されたボス部19d、横壁部19cの下部に連結孔が開口されたボス部19e、ボス部19aと横壁部19cとに亘る補強用のリブ19f、ボス部19aと壁部19bとに亘る補強用のリブ19g、壁部19bの補強用のリブ19h、横壁部19cに亘る補強用のリブ19i等を備えて構成されており、支持部材19がアルミダイキャストにより一体的に構成されている。
【0030】
図3及び図10に示すように、上リンク3aの後部が支持部材19の横壁部19cの間に挿入されて、支持部材19のボス部19dに連結軸25によって揺動自在に連結されている。支持部材19のボス部19eに連結軸26が挿入されており、右及び左の下リンク3bの後部が、支持部材19の横壁部19cの外側で連結軸26に揺動自在に連結されている。支持部材19のボス部19aに支持軸23(図7参照)が前後向きに固定されている。
【0031】
図1及び図3に示すように、単動型の油圧シリンダ4が支持フレーム20の上部に上下に揺動自在に支持されて、平面視ハ字状の連結部材がサスペンションゴムを介して油圧シリンダ4の後部に連結されている。右及び左の下リンク3bと支持部材19との間において、連結部材が連結軸26に揺動自在に連結されている。これにより、油圧シリンダ4を収縮作動させると、リンク機構3が上方に揺動駆動され、油圧シリンダ4を伸長作動させると、リンク機構3が下方に揺動駆動される。
【0032】
図6,7,8に示すように、苗植付装置5においてフィードケース11が、ベアリング24を介して支持軸23に回転自在に支持されており、支持軸23の前後軸芯P1周りに苗植付装置5がローリング自在に支持されている。フィードケース11は、支持軸23(前後軸芯P1)の位置で右側部分11R及び左側部分11Lの2分割構造に構成されており、フィードケース11の右及び左側部分11R,11Lは、アルミダイキャストにより一体的に構成されている。
【0033】
図6,7,8に示すように、フィードケース11の右及び左側部分11R,11Lに、半円筒状の半ボス部11aが一体的に形成されており、フィードケース11の半ボス部11aに挟み込まれるようにして、ベアリング24及び支持軸23がフィードケース11の半ボス部11aに支持される。この場合、フィードケース11の半ボス部11aの内面に、ベアリング24を挟み込む為の機械的な加工は施されていない。
【0034】
図3,5,9に示すように、フィードケース11の右及び左側部分11R,11Lに、フランジ部11bが一体的に形成されており、フィードケース11のフランジ部11bに、横フレーム12が連結部材27及びボルト28(後述する[4]及び図20(イ)(ロ)参照)により連結されている。フィードケース11のフランジ部11bに、開口11cが設けられている。
【0035】
図3,5,9に示すように、右及び左の下リンク3bの後端に棒状の右及び左の規制部材29が揺動自在に連結されて、右及び左の規制部材29がフィードケース11の開口11cに挿入されている。右及び左の規制部材29の下端に受け板29aが固定されており、受け板29aに硬質のゴム体29dが固定されている。フィードケース11のフランジ部11bの上側において、受け板29bが右及び左の規制部材29にスライド自在に外嵌され、右及び左の規制部材29にストッパーピン29cが固定されており、受け板29bに硬質のゴム体29dが固定されている。
【0036】
以上の構造により、通常の植付作業状態での苗植付装置5の高さ(センターフロート17及びサイドフロート18が田面に接地するような高さ)において、図3に示すように、右及び左の規制部材29の受け板29aが、フィードケース11のフランジ部11bから下方に離れ、右及び左の規制部材29の受け板29b(ゴム体29d)がフィードケース11のフランジ部11bに乗っており、苗植付装置5がローリング可能な状態となっている。
これにより、苗植付装置5が右又は左にローリングすると、フィードケース11のフランジ部11bが、右又は左の規制部材29の受け板29a(ゴム体29d)に接当し、苗植付装置5のローリングが止められて、苗植付装置5のローリング範囲が所定範囲に規制される。
【0037】
図9に示すように、苗植付装置5を上限位置まで上昇駆動すると、右及び左の下リンク3bの揺動に伴って右及び左の規制部材29が上方に移動し、右及び左の規制部材29の受け板29a(ゴム体29d)が、フィードケース11のフランジ部11bの下面に押圧されて、苗植付装置5のローリングが止められる。苗植付装置5を下限位置まで下降駆動すると、右及び左の下リンク3bの揺動に伴って右及び左の規制部材29が下方に移動し、右及び左の規制部材29の受け板29b(ゴム体29d)が、ストッパーピン29cに接当してフィードケース11のフランジ部11bの上面に押圧されて、苗植付装置5のローリングが止められる。
【0038】
[3]
次に、苗植付装置5における植付アーム15への伝動系の構造について説明する。
図3及び図7に示すように、フィードケース11における支持軸23(前後軸芯P1)よりも下方の部分及びフィードケース11のフランジ部11bに、横フレーム12が連結部材27及びボルト28(後述する[4]及び図20(イ)(ロ)参照)により連結されている。横フレーム12はアルミの引き抜き材により中空の角パイプ状に構成されており、横フレーム12の右及び左の端部は開放されている。
【0039】
図7に示すように、フィードケース11における支持軸23(前後軸芯P1)よりも下方の部分において、横フレーム12に開口12aが設けられ、フィードケース11に備えられた入力軸30が横フレーム12の開口12aを通って前方に出ており、PTO軸10がユニバーサルジョイント31を介して入力軸29に接続されている。図6及び図7に示すように、フィードケース11の内部に出力軸32が配置され、入力軸30のベベルギヤ30aと出力軸32のベベルギヤ32aとが咬合している。右及び左の植付伝動ケース13が連結部材27及びボルト28(後述する[4]及び図20(イ)(ロ)参照)により、横フレーム12に後向きに連結され、出力軸32と植付伝動ケース13の入力軸33とに亘って伝動軸34が接続されており、伝動軸34を覆うカバー35がフィードケース11と植付伝動ケース13とに亘って接続されている。
【0040】
図6に示すように、右及び左の植付伝動ケース13の後部に駆動軸36が支持され、駆動軸36に植付ケース14が連結されている。スプロケット37aが駆動軸36に相対回転自在に外嵌され、咬合部材37bがスプライン構造により駆動軸36にスライド自在及び一体回転するように外嵌されており、咬合部材37bをスプロケット37aに付勢するバネ37cが備えられて、右及び左の各条クラッチ37が構成されている。入力軸33に固定されたスプロケット33aとスプロケット37aとに亘って、伝動チェーン38が巻回されている。通常は咬合部材37bがバネ37cによりスプロケット37aに咬合しており、各条クラッチ37が伝動側に操作された状態となっている。
【0041】
以上の構造により、PTO軸10の動力が入力軸30、出力軸32、伝動軸34、入力軸33、伝動チェーン38及び各条クラッチ37を介して駆動軸36に伝達されて、植付ケース14が回転駆動される。これにより、植付アーム15が後述する苗取り出し口54a(図4及び図14(イ)参照)から、交互に苗を取り出して田面に植え付ける。例えば右(左)の各条クラッチ37において、咬合部材37bをスライド操作してスプロケット37aから離すと、右(左)の各条クラッチ37が遮断側に操作された状態となって、右(左)の植付伝動ケース13の植付ケース14が停止する。
【0042】
[4]
次にフィードケース11における支持軸23(前後軸芯P1)よりも下方の部分及びフィードケース11のフランジ部11b、植付伝動ケース13の横フレーム12への連結構造について、植付伝動ケース13の横フレーム12への連結部分を代表にして説明する。
図20(イ)に示すように、一方の端部の内面に雌ネジ部27aが設けられ、他方の端部にフランジ部27bが設けられた円筒状で金属製の連結部材27が用意されている。横フレーム12において植付伝動ケース13が連結される部分に連結孔12bが設けられている。
【0043】
図20(イ)に示すように、外方から連結孔12bに連結部材27を雌ネジ27aから挿入し、ボルト28を外方から連結部材27に挿入してネジ込み操作する。これにより、図20(ロ)に示すように、連結部材27のフランジ部27bがボルト28の頭部28aに止められた状態で、ボルト28のネジ部28bにより、連結部材27の雌ネジ部27aがボルト28の頭部28aに移動して、連結部材27の中間部分が半径方向外側に塑性変形し横フレーム12の内面に押圧される。
【0044】
次にボルト28を連結部材27から抜き取ると、連結部材27のフランジ部27b及び塑性変形した中間部分により、横フレーム12が挟み込まれる状態となって、連結部材27が横フレーム12から外れない状態になる。この後、図19に示すように、植付伝動ケース13を横フレーム12に当て付け、前述と同じボルト28をワッシャ40及び植付伝動ケース13の連結孔13a、連係部材27に挿入してネジ込み操作する。これにより、ボルト28の頭部28aと連結部材27との間で、横フレーム12及び植付伝動ケース13が挟み込まれる状態となって、横フレーム12に植付伝動ケース13が連結される。
【0045】
[5]
次に、苗植付装置5における苗のせ台16の往復横送り駆動構造について説明する。
図6,7,8に示すように、1本の横送り軸41が、フィードケース11の上部において右及び左側部分11R,11Lに亘って貫通するように配置されており、横送り軸41がフィードケース11の左側部分11Lから左横方に突出するように配置されており、横送り軸41の端部がブラケット42により回転自在に支持されている。横送り軸41の外面に設けられた螺旋溝41aに送り部材43が係入され、2つの円筒をT字状に接続したような支持部材44が横送り軸41及び送り部材43に外嵌されており、支持部材44が苗のせ台16に接続されている。支持部材44とフィードケース11、支持部材44とブラケット42に亘って、伸縮自在なゴム製のカバー82が取り付けられて、カバー82により横送り軸41が覆われている。
【0046】
図6,7,8に示すように、前項[3]に記載の出力軸32はフィードケース11の下部に配置されており、フィードケース11の内部において、出力軸32に2つの第1スプロケット45が固定されている。フィードケース11の内部において、横送り軸41に2つの第2スプロケット46が相対回転自在に外嵌されており、第1及び第2スプロケット45,46に亘って伝動チェーン47が巻回されている。軸芯方向(図8の紙面左右方向)に沿って横送り軸41に溝部41bが設けられ、キー状の連結部材48が軸芯方向にスライド自在に溝部41bに備えられており、外周部に溝部を備えたリング部材49が連結部材48に固定されている。
【0047】
図7及び図12に示すように、フィードケース11(左側部分11L)の上部に操作軸50aが回転自在に支持され、フィードケース11の外部において操作軸50aに操作レバー50が固定されている。フィードケース11の内部において操作軸50aに操作アーム50bが固定されており、操作アーム50bがリング部材49に係合されている。
【0048】
図7及び図8に示すように、操作レバー50を揺動操作して連結部材48及びリング部材49を横送り軸41に沿ってスライド操作し、2つの第2スプロケット46のうちの一方の内面のキー溝に連結部材48の先端を挿入して、2つの第2スプロケット46のうちの一方を横送り軸41に連結することにより、出力軸32の動力が2段に変速されて横送り軸41に伝達される。デテントボール51及びバネ52が横送り軸41に備えられており、デテントボール51により連結部材48が、2つの第2スプロケット46のキー溝に挿入される位置に保持される。
以上のようにして横送り変速機構53が構成されている。この場合、2つの第2スプロケット46を横送り軸41に固定し、2つの第1スプロケット45を出力軸32に相対回転自在に外嵌して、連結部材48及び操作レバー50等の構造を出力軸32に備えるように構成してもよい。
これにより、横送り軸41が回転駆動されるのに伴って、送り部材43及び支持部材44が横送り軸41に沿って往復横送り駆動されて、苗のせ台16が所定のストロークで往復横送り駆動される。
【0049】
[6]
次に、横送り軸41と送り部材43との間の潤滑について説明する。
図15(イ)(ロ)(ハ)に示すように、円柱状の送り部材43の外面に接する第1円筒面44aが支持部材44の内部に設けられており、第1円筒面44aに軸芯方向に沿って溝部44bが設けられている。第1円筒面44aの中心P3よりも溝部44b側に変位した位置に第2円筒面44cの中心P4が位置するように、第2円筒面44cが設けられて、第2円筒面44cが第1円筒面44a及び溝部44bと略同じ位置又は少し外側に位置するように構成されている。
【0050】
図15(イ)(ロ)(ハ)に示すように、第2円筒面44cと同芯状に支持部材44の外面44dが構成されており、支持部材44の外面において溝部44bに対向する部分に、接続部44eが突出するように備えられている。図6,11,12,14(イ)に示すように、苗のせ台16の裏面の下部に案内レール78が固定されており、接続部44eに固定されたボルト77が、連結部材79を介して案内レール78に連結されている。この場合、ボルト77に対して連結部材79の上下方向の位置変更を許す融通部が、連結部材79に備えられており、後述する[8]に記載のように、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を変更する為に、苗のせ台16の位置を上下方向に変更することが、ボルト77の影響を受けることなく支障なく行える。
【0051】
図15(イ)(ロ)(ハ)に示すように、嵌め込み部75a及び蓋部75bを備えた蓋部材75が用意されており、円筒状の嵌め込み部75a及び円盤状の蓋部75bが同芯状に構成されている。嵌め込み部75aが第2円筒面44cに接するように、蓋部材75を支持部材44に取り付けることにより、蓋部材75によって第1円筒面44a及び溝部44bが閉じられる。これにより、支持部材44の内部において、蓋部材75と送り部材43との間の空間に、グリス76を充填しておくことにより、グリス76が溝部44bを通って送り部材43及び横送り軸41に案内される。
【0052】
[7]
次に、苗のせ台16に載置された苗を苗取り出し口54aに送る縦送り機構55について説明する。
図11,12,13に示すように、苗のせ台16に4つの苗のせ面16a,16bが備えられ、苗のせ面16a,16bの各々に長方形状の開孔が設けられており、開孔の各々に縦送り機構55が備えられている。縦送り機構55は下側の駆動輪56及び上側の従動輪57、駆動輪56及び従動輪57に巻回される突起付きの縦送りベルト58によって構成されている。
【0053】
図11,12,13に示すように、断面の外面が6角状で断面の内面が円状の中空パイプ状の支持軸59が、苗のせ台16の裏面において右側2条の苗のせ面13aの下部に回転自在支持されている。断面の外面が6角状で断面の内面が円状の支持軸59が、苗のせ台16の裏面において左側2条の苗のせ面16bの下部に回転自在支持されている。
【0054】
図13に示すように、駆動輪56は爪状の咬合部56a及び断面6角状のボス部56bを備えて樹脂で一体形成されて、右及び左側2条の支持軸59に駆動輪56が一体回転するように外嵌されている。これにより、右側2条の縦送り機構55の4個の駆動輪56が右側2条の支持軸59と一体で回転し、左側2条の縦送り機構55の4個の駆動輪56が左側2条の支持軸59と一体回転する。
【0055】
図11に示すように、苗のせ台16の裏面において全ての苗のせ面16a,16bの上部に亘り、丸パイプ状の1本の支持軸61が架設されており、従動輪57が支持軸61に相対回転自在に外嵌されている。支持軸61を上方に引き上げるように付勢するバネ62が備えられており、バネ62によって縦送りベルト58の張力が維持される。
【0056】
図12及び図13に示すように、断面6角状の支持軸63が、右側2条の苗のせ面16aと左側2条の苗のせ面16bとの間の部分において、右側2条の支持軸59及び左側2条の支持軸59に挿入されて支持されており、右側2条の支持軸59及び左側2条の支持軸59に対して、支持軸63が相対回転自在に支持されている。支持軸63にワンウェイクラッチ64が外嵌されて、ワンウェイクラッチ64と右隣(右側2条)の縦送り機構55の駆動輪56との間に、右の縦送りクラッチ65が備えられており、ワンウェイクラッチ64と左隣(左側2条)の縦送り機構55の駆動輪56との間に、左の縦送りクラッチ65が備えられている。
【0057】
図12及び図13に示すように、内面が断面6角状の伝動部材66が、支持軸63にスライド自在及び一体回転するように外嵌されて、バネ67により伝動部材66が駆動輪56に付勢されている。図11に示すように、苗のせ台16の前後軸芯P2周りに操作アーム68が揺動自在に支持され、操作アーム68の端部が伝動部材66に係合されている。以上のように、右及び左の縦送りクラッチ65が構成されている。
【0058】
図11に示すように、苗のせ台16の裏面に右及び左の各条クラッチレバー69が備えられており、右及び左の各条クラッチレバー69と右及び左の各条クラッチ37(図6参照)とがワイヤ70を介して接続されており、右及び左の各条クラッチレバー69と右及び左の縦送りクラッチ65の操作アーム68とがワイヤ81を介して接続されている。この場合、ワイヤ81が各条クラッチレバー69から苗のせ台16の裏面における苗のせ面16a,16の間を通り、縦送りベルト58の巻回経路内を通って操作アーム68に接続されている。
【0059】
図11及び図12に示すように、ワンウェイクラッチ64にアーム状の第1受け部71が備えられ、苗のせ台16の横送りのストロークに対応する間隔を置いた右側2条の支持軸59の位置に、アーム状の第2受け部72が相対回転自在に外嵌されており、第1及び第2受け部71,72に亘って連結部材73が連結されている。これにより、第1及び第2受け部71,72、連結部材73が一体で揺動するのであり、第1及び第2受け部71,72、連結部材73を下方に付勢するバネ74が、第2受け部72に取り付けられている。この場合、バネ74を第2受け部72ではなく、連結部材73の中間位置から第2受け部72に寄った部分に取り付けるように構成してもよい。
【0060】
図6,8,12に示すように、フィードケース11の右側部分11Rから突出した横送り軸41に端部に駆動アーム80が固定されて、横送り軸41と一体で駆動アーム80が回転駆動されており(図14(イ)の紙面反時計方向)、第1及び第2受け部71,72の間に駆動アーム80が位置している。
【0061】
以上の構造により、前項[5]に記載のように、横送り軸41が回転駆動されるのに伴って、苗のせ台16が所定のストロークで往復横送り駆動され、苗のせ台16が右(左)の横送りのストロークエンドに達すると、第1受け部71(第2受け部72)が駆動アーム80の位置に達して、駆動アーム80により第1受け部71(第2受け部72)が上方に揺動駆動される。これにより、第1受け部71(第2受け部72)の動作がワンウェイクラッチ64、支持軸63、右及び左の縦送りクラッチ65を介して伝達され、右側2条及び左側2条の支持軸59及び縦送り機構55が回転駆動されて、右側2条及び左側2条の苗のせ面16a,16bの苗が苗取り出し口54aに送られる。
【0062】
例えば右(左)の各条クラッチレバー69を遮断位置に操作すると、ワイヤ70,81が引き操作されて、図6に示す右(左)の各条クラッチ37において、咬合部材37bがスライド操作されてスプロケット37aから離れ、右(左)の各条クラッチ37が遮断側に操作された状態となって、右(左)の植付伝動ケース13の植付ケース14が停止する。同様に、図13に示す右(左)の縦送りクラッチ65において、操作アーム68により右(左)の縦送りクラッチ65の伝動部材66が右隣(右側2条)(左隣(左側2条))の縦送り機構55の駆動輪56から離れるようにスライド操作され、右(左)の縦送りクラッチ65が遮断側に操作された状態となって、右側2条(左側2条)の縦送り機構55が停止する。
【0063】
[8]
次に苗のせ台16の位置を上下方向に変更することにより、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を変更する構造について説明する。
図2及び図14(イ)に示すように、植付アーム15が通過する苗取り出し口54aを備えた横長の支持レール54が左右方向に配置され、苗のせ台16の案内レール78が左右方向にスライド自在に、支持レール54に取り付けられている。支持レール54に下向きの支持ロッド54bが備えられ、植付伝動ケース13に備えられたボス部13bに、支持ロッド54bがスライド自在に挿入されている。
【0064】
図5及び図14(イ)に示すように、植付伝動ケース13に操作軸83が回転自在に支持されて、操作軸83に固定されたアーム83aが支持レール54に係合されている。操作軸83に苗取り量変更レバー84が固定され、苗取り量変更レバー84を案内して所望の位置に固定可能なレバーガイド85が備えられている。
【0065】
以上の構造により、苗取り量変更レバーを84を操作し操作軸83を回転操作して、アーム83aの角度を変更することにより、支持レール54及び苗のせ台16の位置を上下に変更することができるのであり、苗取り量変更レバー84をレバーガイド85に係合させて固定することにより、支持レール54及び苗のせ台16を所望の位置に設定することができる。
【0066】
これにより、苗取り出し口54aを通過する植付アーム15の移動軌跡は一定なので、図14(ロ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を下方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を上側に設定すると、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量が少なくなる。図14(イ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を上方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を下側に設定すると、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量が多くなる。
【0067】
図5及び図14(イ)に示すように、操作軸83に接当部材86が固定されており、連結部材73がバネ74(図12参照)により付勢されて接当部材86の上端に接当することによって、第1及び第2受け部71,72の初期位置が設定されている。これにより、図14(ロ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を下方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を上側に設定し、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を少なくすると、接当部材86の上端が紙面左方に移動し、第1及び第2受け部71,72の初期位置が上方に変更される。
【0068】
前述のように、第1及び第2受け部71,72の初期位置が上方に変更されることにより、第1及び第2受け部71,72の上方の揺動限度の位置に変化がない点により、前項[7]に記載のように駆動アーム80により第1受け部71(第2受け部72)が上方に揺動駆動された際、第1受け部71(第2受け部72)の駆動ストロークが小さくなり、支持軸59及び縦送り機構55が回転駆動される量が小さくなって、苗のせ面16a,16bの苗が苗取り出し口54aに送られる量が小さくなる。
【0069】
図14(イ)に示すように、苗取り量変更レバーを84を上方に操作して、支持レール54(苗取り出し口54a)の位置を下側に設定し、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を多くすると、接当部材86の上端が紙面右方に移動し、第1及び第2受け部71,72の初期位置が下方に変更される。
【0070】
前述のように、第1及び第2受け部71,72の初期位置が下方に変更されることにより、第1及び第2受け部71,72の上方の揺動限度の位置に変化がない点により、前項[7]に記載のように駆動アーム80により第1受け部71(第2受け部72)が上方に揺動駆動された際、第1受け部71(第2受け部72)の駆動ストロークが大きくなり、支持軸59及び縦送り機構55が回転駆動される量が大きくなって、苗のせ面16a,16bの苗が苗取り出し口54aに送られる量が大きくなる。
【0071】
[9]
次に、昇降レバー88について説明する。
図1及び図2に示すように、前輪1を操向操作する操縦ハンドル87の右横側に、昇降レバー88が備えられている。油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁(図示せず)、及びエンジン6の動力をPTO軸10(苗植付装置5)に伝動及び遮断自在な植付クラッチ(図示せず)が、ミッションケース9に備えられている。昇降レバー88は上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在に構成され、植付位置において昇降レバー88を右及び左マーカー位置に操作することができる。
【0072】
図1及び図2に示すように、1回の植付行程の走行時に次の植付行程の指標を田面に形成する右及び左のマーカー89が、苗植付装置5の右及び左横部に備えられている。右及び左のマーカー89は、田面に突入して指標を形成する作業姿勢及び田面から上方に離れた格納姿勢に操作自在に構成されており、苗植付装置5が田面から大きく上昇駆動されると、右及び左のマーカー89が格納姿勢に操作されて、ロックアーム90(後述する[10]及び図21参照)により右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持される。苗植付装置5を田面まで下降駆動する際に、ロックアーム90を解除操作すると、右又は左のマーカー89が格納姿勢から作業姿勢に操作される。
【0073】
昇降レバー88を上昇位置に操作すると、制御弁から油圧シリンダ4に作動油が供給され、油圧シリンダ4が収縮作動して苗植付装置5が上昇駆動される。昇降レバー88を中立位置に操作すると、制御弁の作動油の給排操作が停止され、油圧シリンダ4が停止して苗植付装置5が停止する。昇降レバー88を下降位置に操作すると、制御弁を介して油圧シリンダ4から作動油が排出され、油圧シリンダ4が伸長作動して苗植付装置5が下降駆動される。上昇位置、中立位置及び下降位置において、植付クラッチが遮断側に操作され、右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持されている。
昇降レバー88を植付位置に操作すると、植付クラッチが伝動側に操作されて苗植付装置5による苗の植え付けが開始されるのであり、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されて苗の植付深さが設定深さに維持されるように、油圧シリンダ4により苗植付装置5が自動的に昇降駆動される(自動昇降制御)。
【0074】
[10]
次に、右及び左のマーカー89及びスタンド部材91について説明する。
図19に示すように、横フレーム12はアルミの引き抜き材により中空の角パイプ状に構成されており、横フレーム12の右及び左の端部は開放されている。図18(イ)(ロ)及び図19に示すように、長方形状の板材を折り曲げてブラケット92が構成されており、ブラケット92に前の当て付け部92a及び後の当て付け部92bが備えられている。ブラケット92に、横向きの支持パイプ93、縦向きの支持部材94及び支持ブラケット95が固定されており、前の当て付け部92aにナット96が固定されている。
【0075】
図19に示すように、ブラケット92において、前の当て付け部92aが横フレーム12の端部に挿入されて嵌め込まれて、横フレーム12の前面に内側から当て付けられており、ボルト99がナット96にネジ込み操作されて、前の当て付け部92aが横フレーム12に連結されている。横フレーム12の後面に連結部材27が、前項[4]に記載のように事前に取り付けられている。ブラケット92において、後の当て付け部92bが横フレーム12の後面に外側から当て付けられており、ボルト100が連結部材27にネジ込み操作されて、後の当て付け部92bが横フレーム12に連結されている。
【0076】
図1に示すように、支持部材94の上端に案内部材97が固定されており、苗のせ台16の上部が案内部材97に左右方向にスライド自在に案内されている。この場合、苗のせ台16の上下方向の位置変更が許されるように、苗のせ台16の上部が案内部材97に案内されており、前項[8]に記載のように、植付アーム15が苗取り出し口54aから取り出す苗取り量を変更する為に、苗のせ台16の位置を上下方向に変更することが、案内部材97の影響を受けることなく支障なく行える。図5及び図6に示すように、左の支持部材94に支持部材98が固定されており、前項[5]に記載のように、横送り軸41の端部を回転自在に支持するブラケット42が、支持部材98に連結されている。
【0077】
図2及び図18(イ)に示すように、側面視コ字状のブラケット101が支持パイプ93の先端に固定されており、L字状のスタンド部材91がブラケット101の前後軸芯P5周りに揺動自在に支持されている。ブラケット101に第1固定孔101a及び第2固定孔101bが設けられており、スタンド部材91にピン91aが出退自在でバネ(図示せず)により突出側に付勢されて備えられている。図2及び図18の実線に示す状態は、第1固定孔101aにピン91aを挿入して、スタンド部材91を格納姿勢に固定している状態である。格納姿勢において、支持レール54の外側近傍にスタンド部材91が位置しており、支持レール54がスタンド部材91によって保護されている。
【0078】
図18(イ)の二点鎖線に示すようにスタンド部材91を使用姿勢に操作し、ピン91aを第2固定孔101bに挿入してスタンド部材91を使用姿勢に固定する。これにより、スタンド部材91がセンターフロート17及びサイドフロート18よりも下方に出る状態となるので、スタンド部材91によって苗植付装置5を地面に置くことができる。
【0079】
図21,22,23に示すように、右及び左のマーカー89の基部89aがL字状に折り曲げられ、前後軸芯P6周りに揺動自在に支持パイプ93に取り付けられており、板材を折り曲げた基部部材103が右及び左のマーカー89の基部89aに取り付けられ、ピン104が基部部材103に取り付けられいる。これにより、右及び左のマーカー89、基部部材103及びピン104が一体で前後軸芯P6周りに、前項[9]に記載の作業姿勢及び格納姿勢に亘って揺動する。前項[9]に記載のように、苗植付装置5が田面から大きく上昇駆動されると、右及び左のマーカー89を格納姿勢に操作するワイヤ105が、ピン104に接続されており、右及び左のマーカー89を作業姿勢に付勢するバネ106が、基部部材103とブラケット92とに亘って接続されている。
【0080】
図21,22,23に示すように、支持パイプ93に固定されたピン107周りに揺動自在にロックアーム90が支持されて、ロックアーム90を図21の紙面時計方向(ピン104への係合側)に付勢するバネ108が取り付けられており、前項[9]に記載の昇降レバー88とロックアーム90とがワイヤ109によって連係されている。
【0081】
以上の構造により、前述のように苗植付装置5が田面から大きく上昇駆動されると、ワイヤ105が引き操作されて、作業姿勢の右(左)のマーカー89が格納姿勢に操作され、ロックアーム90がピン104に係合して、右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持される。
苗植付装置5を田面まで下降駆動するとワイヤ105が戻し操作されるのでありが、ロックアーム90により右及び左のマーカー89が格納姿勢に保持されている。次に昇降レバー88を植付位置に操作した後、右(左)マーカー位置に操作すると、右(左)のマーカー89に対応するワイヤ109が引き操作され、ロックアーム90がピン107周りに図21の紙面反時計方向に操作されてピン104から離れ(ロックアーム90の解除操作)、右(左)のマーカー89がバネ106により格納姿勢から作業姿勢に操作される。
【0082】
[11]
次に、前項[9]に記載のように、昇降レバー88を植付位置に操作した場合の自動昇降制御の構成について説明する。
図5,16,17に示すように、右及び左のブラケット92の支持ブラケット95に亘って、支持軸110が回転自在に支持され、支持軸110に固定された支持アーム111が後方に延出されており、支持アーム111の横軸芯P7周りに、センターフロート17及びサイドフロート18の後部が上下揺動自在に支持されている。
【0083】
図5,16,17に示すように、支持軸110に植付深さ変更レバー112が固定されており、植付深さ変更レバー112が前項[8]に記載のレバーガイド85に案内されて所望の位置に固定可能に構成されている。これにより、植付深さ変更レバー111を操作し支持軸110を回転操作して、支持アーム111の角度を変更することにより、横軸芯P7の位置を苗植付装置5に対して上下に変更することによって、後述するように苗の植付深さ(設定深さ)を変更する。
【0084】
図16及び図17に示すように、板材をJ字状に折り曲げた支持部材115が横フレーム12の前面に固定され、支持部材115の横軸芯P8周りに連係部材116が揺動自在に支持されている。連係部材116は左右方向に向く中間部116a(支持部材115に支持されている)、中間部116aの左の端部から前方に延出された第1アーム部116b、中間部116aの右の端部から後方に延出された第2アーム部116cを備えて構成されており、1本の棒状部材を折り曲げて連係部材16が構成されている。この場合、中間部116aの右の端部から前方に第1アーム部116bを延出し、中間部116aの左の端部から後方に第2アーム部116cを延出するように構成することも可能である。
【0085】
図16及び図17に示すように、支持軸110に固定されたアーム110aに連係部材116の第2アーム部116cが係合しており、支持軸110によって連係部材116の姿勢が決められている。正面視で細長い門型に折り曲げられた操作部材113がセンターフロート17の前部に取り付けられ、レリーズワイヤ114のアウター114aの一端が操作部材113の上部に固定されている。操作部材113に設けられた長孔113aに、連係部材116の第1アーム部116bが挿入され、レリーズワイヤ114のインナー114bの一端が連係部材116の第1アーム部116bに接続されており、引っ張りバネ117が操作部材113の上部と連係部材116の第1アーム部116bとに亘って接続されている。油圧シリンダ4に作動油を給排操作する制御弁(図示せず)(前項[9]参照)に、レリーズワイヤ114のインナー114bの他端が接続されている。
【0086】
以上の構造により、支持軸110によって連係部材116の姿勢が決められているので、引っ張りバネ117により操作部材113及びセンターフロート17の前部が下方に付勢される状態となって、センターフロート17が田面に接地追従している。センターフロート17に対して苗植付装置5が上下動すると、レリーズワイヤ114のインナー114b及び連係部材116に対し、レリーズワイヤ114のアウター114a及び操作部材113が上下動する状態となり、レリーズワイヤ114のインナー114bが押し引き操作される状態となって、制御弁が操作される。
【0087】
これによって、油圧シリンダ4により苗植付装置5が自動的に昇降駆動され、苗植付装置5が田面から設定高さに維持されて(レリーズワイヤ114のインナー114bの一端(連係部材116の第1アーム部116a)とセンターフロート17の前部との間隔が、図16に示す設定間隔に維持されて)、苗の植付深さが設定深さに維持される(自動昇降制御)。
【0088】
前述のように、植付深さ変更レバー112を操作し支持軸110を回転操作して、支持アーム111の角度を変更し、横軸芯P7の位置を苗植付装置5に対して上下に変更することによって、田面から苗植付装置5までの高さを変更し、苗の植付深さ(設定深さ)を変更することができる。
この場合、横軸芯P7の位置を苗植付装置5に対して上方(下方)に変更すると、支持軸110の回転がアーム111aを介して、連係部材116の第2アーム部116cに伝達され、連係部材116が横軸芯P8周りに図16の紙面時計方向(紙面反時計方向)に揺動操作されるので、苗の植付深さ(設定深さ)を変更しても、レリーズワイヤ114のインナー114bの一端(連係部材116の第1アーム部116a)とセンターフロート17の前部との間隔が、図16に示す設定間隔に維持されて、自動昇降制御が支障なく行われる。
【0089】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、乗用型田植機においてリンク機構の後部の前後軸芯周りに苗植付装置をローリング自在に支持した場合、機体からの動力を伝達する伝動軸に大きな負荷が掛からないように構成することができて、伝動軸の耐久性を高めることができた。
請求項1の特徴によると、前後軸芯周りに苗植付装置がローリングした場合、植付伝動ケースが左右に移動する状態を小さなものに抑えることができ、苗の植付位置が左右に移動するような状態を小さなものに抑えることができるようになり、コンバインによる刈り取りが行い易くなって、作業性を向上させることができた。
【0090】
請求項2の特徴によると、乗用型田植機においてフィードケースに横フレームを連結し、横フレームに植付伝動ケースを連結して苗植付装置を構成した場合、スタンド部材を充分な強度によって苗植付装置(横フレーム)に備えることができるように構成することができて、苗植付装置をスタンド部材により地面に安定して置いておくことができるようになった。
【0091】
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、案内部材が支持部材及びブラケットを介して横フレームに充分な強度によって支持され、案内部材に案内機能を充分に発揮させることができて、苗のせ台の左右方向への往復横送り駆動が、安定して行われるようになり、苗植付装置の植付性能を向上させることができた。
この場合、請求項3の特徴によると、ブラケットはスタンド部材が取り付けられる機能、及び支持部材が取り付けられる機能の2つの機能を備えることになって、部材の兼用化を図ることができるので、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
【0092】
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用型田植機の全体側面図
【図2】 乗用型田植機の全体平面図
【図3】 苗植付装置の側面図
【図4】 苗植付装置の平面図
【図5】 苗植付装置の平面図
【図6】 フィードケース及び植付伝動ケースの付近の横断平面図
【図7】 フィードケース及び横フレームの付近の縦断側面図
【図8】 横送り変速機構の付近の縦断正面図
【図9】 下リンクの後部、規制部材及びフィードケースのフランジ部の付近の側面図
【図10】 支持部材の正面図、縦断側面図及び横断平面図
【図11】 苗のせ台及び縦送り機構の付近の正面図
【図12】 苗のせ台における縦送り機構の付近の横断平面図
【図13】 縦送り機構におけるワンウェイクラッチ、右及び左の縦送りクラッチの付近の横断平面図
【図14】 支持レール及び苗取り出し口の付近の縦断側面図
【図15】 横送り軸、送り部材及び支持部材の付近の縦断正面図、縦断側面図及び横断平面図
【図16】 センターフロート及び連係部材の付近の側面図
【図17】 センターフロート及び連係部材の付近の平面図
【図18】 横フレームの右及び左の端部に連結されるブラケットの付近の正面図及び側面図
【図19】 横フレームの右及び左の端部に連結されるブラケットの付近の横断平面図
【図20】 連結部材の横フレームへの取付状態を示す横断平面図
【図21】 右及び左のマーカーの基部の付近の正面図
【図22】 右及び左のマーカーの基部の付近の平面図
【図23】 右及び左のマーカーの基部の付近の側面図
【符号の説明】
3 リンク機構
4 昇降機構
5 苗植付装置
11 フィードケース
12 横フレーム
12b 連結孔
13 植付伝動ケース
15 植付アーム
16 苗のせ台
17 フロート
27 連結部材
27a 雌ネジ部
27b フランジ部
28 ボルト
30 伝動軸
91 スタンド部材
92 ブラケット
92a,92b 当て付け部
94 支持部材
97 案内部材
110,110a,111 位置変更手段
114 位置検出手段
116 連係部材
116a 中間部
116b 第1アーム部
116c 第2アーム部
P1 前後軸芯
P7 後部支点[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a seedling planting apparatus in a riding type rice transplanter.
[0002]
[Prior art]
Ride type In the rice transplanter, as disclosed in, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 5-344808, a feed frame (6 in FIGS. 1 and 3 of the publication) has a horizontal frame (in FIGS. 1 and 3 of the publication). 7) is connected, and a planting transmission case (9 in FIGS. 1 and 3 in the above publication) is connected rearward to the lateral frame to constitute the entire seedling planting device. There is what I did.
As a result, the link mechanism (4 in FIG. 1 of the above publication) is connected to the rear part of the machine body so as to be swingable up and down, and is extended rearward, so that an elevating mechanism for swinging the link mechanism up and down is provided. In addition, a feed case (seedling planting device) is supported in a freely rolling manner around the front and rear axial cores (Y in FIG. 1 of the publication) at the rear of the link mechanism.
[0003]
[0004]
[0005]
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Traditional To technology According to the described structure, when a feed case (seedling planting device) is supported so as to be able to roll around the front and rear axis around the rear part of the link mechanism, a transmission shaft for transmitting power from the machine body (Japanese Patent Laid-Open No. 5-344808) 8 in FIG. 1 is arranged at the position of the front and rear axis (Y in FIG. 1 of the above publication). In this case, since substantially the entire weight of the seedling planting device is applied to the position of the front and rear shaft core, a large load is applied to the transmission shaft, and there is a possibility that the durability of the transmission shaft is reduced.
In the riding type rice transplanter, the present invention (Claim 1) transmits the power from the machine body when the horizontal frame is connected to the feed case, and the seedling planting device is configured by connecting the planting transmission case to the horizontal frame. It aims at comprising so that a seedling planting apparatus can be supported appropriately freely rolling, without causing the fall of durability of a transmission shaft.
[0007]
In the riding type rice transplanter, for example, when the seedling planting device is driven down to the ground or when the seedling planting device is removed from the machine body, the seedling planting device may be provided with a stand member to be placed on the ground. is there.
The present invention (
[0008]
[0009]
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Claim 1 According to the above feature, when the link mechanism is connected to the rear part of the machine body so as to be swingable up and down and extended rearward, the front and rear shafts of the rear part of the link mechanism are provided. The feed case of the seedling planting device is supported so that it can roll freely around the core, a horizontal frame is connected to the lower part of the feed case below the front and rear shaft cores, and a planting transmission case with a planting arm at the rear is placed sideways. A transmission shaft, which is connected to the frame in a rearward direction and transmits power from the airframe, is connected to the feed case through the horizontal frame.
[0011]
Thus, according to the feature of claim 1, when the feed case is supported so as to be able to roll around the front and rear axis around the rear part of the link mechanism, the transmission shaft is not arranged at the position of the front and rear axis. There is no situation where a large load is applied.
[0012]
As described above, the structure in which the transmission shaft is not arranged at the position of the front and rear axis cores is such that the feed case is supported around the front and rear axis cores at the rear of the link mechanism so as to be able to roll freely, and the part below the front and rear axis cores in the feed case A structure in which a transmission shaft is connected to the horizontal frame and a horizontal frame is connected to a portion below the transmission shaft in the feed case is conceivable. If comprised in this way, the space | interval of a front-back axis and a horizontal frame will become a big thing by arrange | positioning a transmission shaft between a front-back axis and a horizontal frame.
As described above, when the distance between the front and rear axis and the horizontal frame becomes large, the planting transmission case moves to the left and right when the seedling planting device rolls around the front and rear axis (the front and rear axis). The state where the horizontal frame (planting transmission case) swings to the left and right using the arm between the frame and the connecting part of the horizontal frame to the feed case), the state where the seedling planting position moves to the left and right There is. As a result, the planting positions of the seedlings are not arranged in a straight line, but are arranged in a meandering manner, and it may be difficult to perform harvesting by the combine.
[0013]
According to the features of claim 1, the transmission shaft penetrates the horizontal frame and is connected to the feed case, and the transmission shaft and the horizontal frame are arranged at the same height. Compared to the structure in which the transmission shaft is disposed between the front and rear axis and the horizontal frame, the distance between the front and rear axis and the horizontal frame can be reduced.
If the space | interval of a front-back axis and a horizontal frame can be made small like the characteristic of Claim 1, when a seedling planting apparatus rolls around the front-back axis, a planting transmission case will move to right and left. The state can be suppressed to a small one, and the state where the planting position of the seedling moves to the left and right can be suppressed to a small one. As a result, it is possible to obtain a state in which the planting positions of the seedlings are arranged in a straight line, and it becomes easy to perform cutting with a combine.
[0014]
[0015]
According to a second aspect of the present invention, when the bracket includes a plurality of abutting portions, and the plurality of abutting portions of the bracket are abutted and connected to the outer surface portion or the inner surface portion of the end portion of the horizontal frame, the bracket is In addition to being connected to the end portion of the frame at a plurality of locations (plural abutting portions), the bracket (plural abutting portions) is fitted into the end portion of the horizontal frame from the outside or the inside, so that the bracket is sufficient It is connected to the end of the horizontal frame depending on the strength. Thereby, the stand member is provided in the seedling planting device (lateral frame) with sufficient strength.
[0016]
In this case, since the horizontal frame is long in the left-right direction, if the bracket (stand member) is connected to the left and right ends of the horizontal frame, the distance between the stand members at the left and right ends of the horizontal frame will be large. The seedling planting device can be stably supported by the stand member.
[0017]
According to the features of
In the seedling planting device of the riding type rice transplanter, the seedling platform is configured to be capable of reciprocating laterally feeding in the left-right direction.
[0018]
According to the feature of
In this case, since the bracket has two functions of a function for attaching the stand member and a function for attaching the support member, the member can be shared.
[0019]
[0020]
[0021]
[0022]
[0023]
[0024]
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[1]
As shown in FIG. 1, a
[0026]
As shown in FIG. 1, the power of the engine 6 provided in the front part of the airframe is transmitted to the front wheel 1 and the rear through a transmission belt 7 having a tension clutch function, a hydrostatic continuously variable transmission 8 and a transmission case 9. The power of the transmission case 9 is transmitted to the
[0027]
As shown in FIGS. 1, 2, and 4, the
[0028]
[2]
Next, the support structure of the
As shown in FIGS. 1 and 2, one
[0029]
As shown in FIG. 10, the
[0030]
As shown in FIGS. 3 and 10, the rear portion of the
[0031]
As shown in FIGS. 1 and 3, a single-acting hydraulic cylinder 4 is supported on an upper portion of a
[0032]
As shown in FIGS. 6, 7, and 8, in the
[0033]
As shown in FIGS. 6, 7, and 8, semicylindrical
[0034]
As shown in FIGS. 3, 5, and 9, the
[0035]
As shown in FIGS. 3, 5, and 9, rod-like right and left regulating
[0036]
With the above structure, at the height of the
Accordingly, when the
[0037]
As shown in FIG. 9, when the
[0038]
[3]
Next, the structure of the transmission system to the
As shown in FIGS. 3 and 7, the
[0039]
As shown in FIG. 7, an
[0040]
As shown in FIG. 6, the
[0041]
With the above structure, the power of the
[0042]
[4]
Next, regarding the connection structure of the
As shown in FIG. 20 (a), a cylindrical
[0043]
As shown in FIG. 20 (a), the connecting
[0044]
Next, when the
[0045]
[5]
Next, the reciprocating lateral feed drive structure of the seedling raising table 16 in the
As shown in FIGS. 6, 7, and 8, one
[0046]
As shown in FIGS. 6, 7, and 8, the
[0047]
As shown in FIGS. 7 and 12, the
[0048]
As shown in FIGS. 7 and 8, the operating
The lateral
Thus, as the
[0049]
[6]
Next, lubrication between the
As shown in FIGS. 15 (a), (b), and (c), a first
[0050]
As shown in FIGS. 15 (a), (b), and (c), the
[0051]
As shown in FIGS. 15A, 15B and 15C, a
[0052]
[7]
Next, the
As shown in FIGS. 11, 12, and 13, the seedling setting table 16 is provided with four seedling setting surfaces 16 a and 16 b, and each of the seedling setting surfaces 16 a and 16 b is provided with a rectangular opening. Each of these is provided with a
[0053]
As shown in FIGS. 11, 12, and 13, the hollow pipe-shaped
[0054]
As shown in FIG. 13, the
[0055]
As shown in FIG. 11, a
[0056]
As shown in FIGS. 12 and 13, the
[0057]
As shown in FIGS. 12 and 13, a
[0058]
As shown in FIG. 11, right and left strip clutch levers 69 are provided on the rear surface of the
[0059]
As shown in FIGS. 11 and 12, the one-way clutch 64 is provided with an arm-shaped first receiving
[0060]
As shown in FIGS. 6, 8, and 12, the
[0061]
With the above structure, as described in [5] above, as the
[0062]
For example, when the right (left) strip
[0063]
[8]
Next, a structure for changing the amount of seedling taken out by the
As shown in FIGS. 2 and 14 (a), a horizontally
[0064]
As shown in FIGS. 5 and 14 (a), the
[0065]
With the above structure, the position of the
[0066]
As a result, the movement trajectory of the
[0067]
As shown in FIGS. 5 and 14 (a), a
[0068]
As described above, since the initial positions of the first and second receiving
[0069]
As shown in FIG. 14 (a), the seedling removal
[0070]
As described above, since the initial positions of the first and second receiving
[0071]
[9]
Next, the lifting
As shown in FIGS. 1 and 2, an elevating
[0072]
As shown in FIGS. 1 and 2, the right and left
[0073]
When the elevating
When the elevating
[0074]
[10]
Next, the right and left
As shown in FIG. 19, the
[0075]
As shown in FIG. 19, in the
[0076]
As shown in FIG. 1, a
[0077]
As shown in FIGS. 2 and 18 (a), a
[0078]
As shown by a two-dot chain line in FIG. 18A, the
[0079]
As shown in FIGS. 21, 22, and 23, the
[0080]
As shown in FIGS. 21, 22, and 23, a
[0081]
With the above structure, as described above, when the
When the
[0082]
[11]
Next, as described in the previous item [9], the configuration of automatic lifting control when the lifting
As shown in FIGS. 5, 16, and 17, the
[0083]
As shown in FIGS. 5, 16, and 17, the planting
[0084]
As shown in FIGS. 16 and 17, a
[0085]
As shown in FIGS. 16 and 17, the
[0086]
With the above structure, since the attitude of the
[0087]
Thus, the
[0088]
As described above, the planting
In this case, when the position of the horizontal axis P7 is changed upward (downward) with respect to the
[0089]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, when the seedling planting device is supported so as to be able to roll freely around the front and rear shaft cores of the rear portion of the link mechanism in the riding type rice transplanter, a large load is not applied to the transmission shaft that transmits power from the machine body. It was possible to improve the durability of the transmission shaft.
According to the features of claim 1, when the seedling planting device rolls around the longitudinal axis, the planting transmission case can be restrained from moving to the left and right, and the planting position of the seedling moves to the left and right. As a result, it is possible to reduce the state of the above to a small one, and it becomes easy to perform harvesting by the combine, and the workability can be improved.
[0090]
According to the second aspect of the present invention, in the riding type rice transplanter, when the horizontal frame is connected to the feed case, and the seedling planting device is configured by connecting the planting transmission case to the horizontal frame, the stand member is formed with sufficient strength. The planting device (lateral frame) can be provided, and the seedling planting device can be stably placed on the ground by the stand member.
[0091]
According to the feature of
According to the third aspect of the present invention, the guide member is supported by the horizontal frame through the support member and the bracket with sufficient strength, and the guide member can sufficiently exhibit the guide function, so that the seedling platform is laterally moved. The reciprocating lateral feed driving is stably performed, and the planting performance of the seedling planting apparatus can be improved.
In this case, according to the feature of
[0092]
[0093]
[Brief description of the drawings]
[Fig. 1] Overall side view of a riding rice transplanter
[Figure 2] Overall plan view of the riding rice transplanter
[Fig. 3] Side view of seedling planting device
[Fig. 4] Plan view of seedling planting device
[Fig. 5] Plan view of seedling planting device
[Fig. 6] Transverse plan view near the feed case and planting transmission case
FIG. 7 is a vertical side view of the vicinity of the feed case and the horizontal frame.
FIG. 8 is a longitudinal front view of the vicinity of the lateral feed speed change mechanism.
FIG. 9 is a side view of the vicinity of the rear portion of the lower link, the regulating member, and the flange portion of the feed case.
FIG. 10 is a front view, a longitudinal side view, and a transverse plan view of a support member.
FIG. 11 is a front view of the vicinity of a seedling table and a vertical feed mechanism.
FIG. 12 is a cross-sectional plan view of the vicinity of the vertical feed mechanism in the seedling platform.
FIG. 13 is a cross-sectional plan view of the vicinity of the one-way clutch and the right and left vertical feed clutches in the vertical feed mechanism.
FIG. 14 is a longitudinal side view of the vicinity of the support rail and the seedling outlet.
FIG. 15 is a longitudinal front view, a longitudinal side view, and a transverse plan view of the vicinity of a transverse feed shaft, a feed member, and a support member.
FIG. 16 is a side view of the vicinity of the center float and the linking member.
FIG. 17 is a plan view of the vicinity of the center float and the linking member.
FIG. 18 is a front view and a side view of the vicinity of the bracket connected to the right and left ends of the horizontal frame.
FIG. 19 is a cross-sectional plan view of the vicinity of the bracket connected to the right and left ends of the horizontal frame.
FIG. 20 is a cross-sectional plan view showing the attachment state of the connecting member to the horizontal frame.
FIG. 21 is a front view of the vicinity of the base of the right and left markers.
FIG. 22 is a plan view near the base of the right and left markers.
FIG. 23 is a side view of the vicinity of the base of the right and left markers.
[Explanation of symbols]
3 Link mechanism
4 Lifting mechanism
5 Seedling planting equipment
11 Feed case
12 Horizontal frame
12b Connecting hole
13 Planting transmission case
15 Planting arm
16 Seedling stand
17 Float
27 Connecting member
27a Female thread
27b Flange
28 volts
30 Transmission shaft
91 Stand member
92 Bracket
92a, 92b abutting part
94 Support member
97 Guide members
110, 110a, 111 Position changing means
114 Position detection means
116 Linking member
116a middle part
116b 1st arm part
116c 2nd arm part
P1 Longitudinal shaft core
P7 rear fulcrum
Claims (3)
前記リンク機構を上下に揺動駆動する昇降機構を備えると共に、
前記リンク機構の後部の前後軸芯周りに苗植付装置のフィードケースをローリング自在に支持し、前記フィードケースにおける前記前後軸芯よりも下方の部分に横フレームを連結して、後部に植付アームを備えた植付伝動ケースを前記横フレームに後向きに連結し、
機体からの動力を伝達する伝動軸を、前記横フレームを貫通させて前記フィードケースに接続してある乗用型田植機。The link mechanism is connected to the rear part of the fuselage so that it can swing up and down, and extends backward.
A lifting mechanism for swinging the link mechanism up and down is provided,
A feed case of a seedling planting device is supported in a freely rolling manner around the front and rear shaft cores of the rear part of the link mechanism, and a horizontal frame is connected to a portion below the front and rear shaft cores in the feed case to plant the rear part A planting transmission case with an arm is connected to the lateral frame in a rearward direction,
A riding type rice transplanter in which a transmission shaft for transmitting power from the machine body is connected to the feed case through the horizontal frame.
前記ブラケットの複数の当て付け部を前記横フレームの端部の外面部又は内面部に当て付けて連結してある請求項1記載の乗用型田植機。A bracket to which a stand member that supports the seedling planting device is attached is provided with a plurality of abutting portions,
The riding type rice transplanter according to claim 1 , wherein a plurality of abutting portions of the bracket are abutted and connected to an outer surface portion or an inner surface portion of an end portion of the horizontal frame.
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