JP3736248B2 - 受信器及び増幅器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する受信器およびその受信器に適用する増幅器に係り、特に、光信号を光電変換素子により光電変換することにより光信号を受信する光通信において、光信号の復調に誤りが生じるのを防止するのに好適な受信器およびその受信器に好適な増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光信号を受信する光受信器としては、例えば、光信号を受光するフォトダイオードと、フォトダイオードで光電変換した受信信号を増幅するプリアンプと、プリアンプで増幅した増幅信号を一定の閾値電圧と比較する比較器とで構成されているものがあった。
【0003】
比較器では、プリアンプで増幅した増幅信号のレベルが一定の閾値電圧以上であるときは、ハイレベルの信号を出力し、プリアンプで増幅した増幅信号のレベルが一定の閾値電圧未満であるときは、ローレベルの信号を出力することにより、増幅信号をディジタル信号に復調するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光受信器にあっては、プリアンプで増幅した増幅信号を一定の閾値電圧と比較するようになっているため、光信号の伝送路である光ファイバの曲げ、温度、外圧等の原因により光信号のレベルが変動したときは、光信号の復調に誤りが生じ、光信号を正確に復調することができないという問題があった。例えば、送信側で「1」を示すディジタル信号(ハイレベルの信号)を光信号として送信したはずが、上記原因等により伝送過程で光信号のレベルが減衰することにより、プリアンプで増幅した増幅信号のレベルが比較器の閾値電圧未満となると、比較器からは、「0」を示すディジタル信号(ローレベルの信号)が出力される。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、光通信において光信号の復調に誤りが生じるのを防止するのに好適な受信器およびその受信器に好適な増幅器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の受信器は、受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する受信器であって、前記受信信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段で増幅した増幅信号を前記閾値と比較する比較手段と、前記増幅手段で増幅した増幅信号の平均レベルを検出する平均レベル検出手段とを含み、前記増幅手段は、奇数個のカレントミラー回路をカスケード接続してなる増幅回路と、最終段のカレントミラー回路の出力を帰還抵抗を介して初段のカレントミラー回路にフィードバック入力するフィードバック回路とを含み、前記受信信号としての電流信号が初段のカレントミラー回路に入力され、
前記比較手段は、前記平均レベル検出手段で検出した平均レベルを前記閾値として入力し、前記増幅信号と前記閾値との比較結果を前記ディジタル信号として出力する構成を特徴とする。
また、本発明の受信器は、さらに、前記比較手段から前記ディジタル信号が出力されたか否かを判定する出力判定手段を含み、前記平均レベル検出手段は、前記出力判定手段で出力がないと判定されたときは、所定電圧値を前記平均レベルとして出力し、前記出力判定手段で出力があると判定されたときは、前記所定電圧値を初期値として前記増幅信号の平均レベルを出力する構成を特徴とする。
また、本発明の受信器は、さらに、前記平均レベル検出手段は、前記増幅信号を積分する積分器を含み、前記出力判定手段で出力があると判定されたときは、前記所定電圧値を前記積分器の初期値として与える構成を特徴とする。
また、本発明の受信器は、さらに、前記増幅手段は、複数の反転増幅器をカスケード接続してなる第2の増幅回路を含み、前記第2の増幅回路は、前記増幅回路の出力信号が初段の前記反転増幅器に入力される構成を特徴とする。
また、本発明の受信器は、さらに、前記フィードバック回路は、前記帰還抵抗としてのMOS電界効果トランジスタを含み、当該増幅回路の入力電圧及び出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅回路の入力側又は出力側に切り換える構成を特徴とする受信器。
また、本発明の受信器は、さらに、前記フィードバック回路は、当該増幅回路の入力電圧によりスイッチングする第1のトランジスタと、当該増幅回路の出力電圧によりスイッチングする第2のトランジスタとを含み、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅回路の入力側又は出力側に切り換える構成を特徴とする。
また、本発明の受信器は、さらに、前記受信信号は、光信号を光電変換素子により光電変換した信号であることを特徴とする。
また、本発明に係る受信器は、受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する受信器であって、前記受信信号のレベルに応じて前記閾値を変化させるようにしてもよい。
【0007】
このような構成であれば、受信信号のレベルに応じて閾値が変化しつつ、受信信号とその変化した閾値とが比較されてディジタル信号に復調される。
【0008】
ここで、閾値を変化させることとしては、例えば、閾値が受信信号の平均レベルとなるように変化させてもよいし、受信信号のレベルからその減衰度を測定し、減衰度が大きくなるにつれて閾値が小さくなるように変化させてもよい。
【0009】
また、受信信号は、光信号を用いて通信を行う場合に、光信号を光電変換素子により光電変換した信号であってもよいし、電気信号を用いて通信を行う場合に、電気信号そのものであってもよい。以下、請求項3記載の受信器および請求項13記載の増幅器において同じである。
【0010】
さらに、本発明に係る受信器は、さらに、前記受信信号の平均レベルを前記閾値としてもよい。
【0011】
このような構成であれば、受信信号の平均レベルが閾値とされ、受信信号とその閾値とが比較されてディジタル信号に復調される。
【0012】
さらに、本発明に係る受信器は、受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する受信器であって、前記受信信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段で増幅した増幅信号を前記閾値と比較する比較手段と、前記増幅手段で増幅した増幅信号の平均レベルを検出する平均レベル検出手段とを備え、前記比較手段は、前記平均レベル検出手段で検出した平均レベルを前記閾値とし、前記増幅信号と前記閾値との比較結果を前記ディジタル信号として出力するようにしてもよい。
【0013】
このような構成であれば、増幅手段により、受信信号が増幅される。そして、平均レベル検出手段により、増幅手段からの増幅信号の平均レベルが検出され、比較手段により、平均レベル検出手段からの平均レベルが閾値とされ、増幅手段からの増幅信号とその閾値とが比較され、その比較結果がディジタル信号として出力される。
【0014】
ここで、比較手段は、増幅信号と閾値との比較結果をディジタル信号として出力するようになっていればよく、具体的には、例えば、増幅信号のレベルが閾値以上であるときは、ハイレベルの信号を出力し、増幅信号のレベルが閾値未満であるときは、ローレベルの信号を出力するようになっていればよい。もちろん、これとは逆に、閾値以上であるときは、ローレベルの信号を出力し、閾値未満であるときは、ハイレベルの信号を出力するようになっていてもよい。
【0015】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記比較手段から前記ディジタル信号が出力されたか否かを判定する出力判定手段を備え、前記平均レベル検出手段は、前記出力判定手段で出力がないと判定されたときは、所定電圧値を前記平均レベルとして出力し、前記出力判定手段で出力があると判定されたときは、前記所定電圧値を初期値として前記増幅信号の平均レベルの検出を開始するようにしてもよい。
【0016】
このような構成であれば、比較手段からディジタル信号の出力がなく、出力判定手段で出力がないと判定されたときは、平均レベル検出手段により、所定電圧値が増幅信号の平均レベルとして出力される。これに対し、比較手段からディジタル信号が出力されることにより、出力判定手段で出力があると判定されたときは、平均レベル検出手段により、所定電圧値を初期値として増幅信号の平均レベルの検出が開始される。
【0017】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記平均レベル検出手段は、前記増幅信号を積分する積分器を有し、前記出力判定手段で出力があると判定されたときは、前記所定電圧値を前記積分器の初期値として与えるようにしてもよい。
【0018】
このような構成であれば、出力判定手段で出力があると判定されたときは、平均レベル検出手段により、所定電圧値が積分器の初期値として与えられ、積分器により、増幅信号の平均レベルの検出が開始される。
【0019】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記増幅手段は、奇数個のカレントミラー回路をカスケード接続してなる増幅回路を有し、前記増幅回路は、最終段のカレントミラー回路の出力を帰還抵抗を介して初段のカレントミラー回路の入力にフィードバックするフィードバック回路を有し、前記受信信号としての電流信号を初段のカレントミラー回路に入力するようにしてもよい。
【0020】
このような構成であれば、増幅手段では、受信信号としての電流信号が初段のカレントミラー回路に入力されると、フィードバック回路により、最終段のカレントミラー回路からの出力が帰還抵抗を介して初段のカレントミラー回路の入力にフィードバックされつつ、増幅回路により、入力された電流信号が増幅される。
【0021】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記増幅手段は、複数の反転増幅器をカスケード接続してなる第2の増幅回路を有し、前記第2の増幅回路は、前記増幅回路の出力信号を初段の反転増幅器に入力するようにしてもよい。
【0022】
このような構成であれば、増幅手段では、増幅回路の出力信号が初段の反転増幅器に入力されると、第2の増幅回路により、増幅回路からの出力信号がさらに増幅される。
【0023】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記フィードバック回路は、前記帰還抵抗としてのMOS電界効果トランジスタを有し、当該増幅回路の入力電圧および出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅回路の入力側または出力側に切り換えるようにしてもよい。
【0024】
このような構成であれば、フィードバック回路では、増幅回路の入力電圧および出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるようにMOS電界効果トランジスタの基板の接続が増幅回路の入力側または出力側に切り換えられる。
【0025】
ここで、MOS電界効果トランジスタは、nチャネル型であってもpチャネル型であってもよいが、具体的に、nチャネル型である場合は、増幅回路の入力電圧よりも出力電圧の方が高いときは、MOS電界効果トランジスタの接続を増幅回路の入力側に切り換え、これに対して出力電圧の方が低いときは、MOS電界効果トランジスタの接続を増幅回路の出力側に切り換える。また、pチャネル型である場合は、MOS電界効果トランジスタの接続をnチャネル型の場合と逆の接続とする。
【0026】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記フィードバック回路は、当該増幅回路の入力電圧によりスイッチングする第1のトランジスタと、当該増幅回路の出力電圧によりスイッチングする第2のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅回路の入力側または出力側に切り換えるようにしてもよい。
【0027】
このような構成であれば、フィードバック回路では、増幅回路の入力電圧により第1のトランジスタがスイッチングするとともに、増幅回路の出力電圧により第2のトランジスタがスイッチングし、これらトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるようにMOS電界効果トランジスタの基板の接続が増幅回路の入力側または出力側に切り換えられる。
【0028】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記増幅手段は、当該増幅手段の出力を帰還抵抗を介して当該増幅手段の入力にフィードバックするフィードバック回路を有し、前記フィードバック回路は、前記帰還抵抗としてのMOS電界効果トランジスタを有し、当該増幅手段の入力電圧および出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅手段の入力側または出力側に切り換えるようにしてもよい。
【0029】
このような構成であれば、増幅手段では、受信信号が入力されると、フィードバック回路により、増幅手段の出力が帰還抵抗を介して増幅手段の入力にフィードバックされつつ、入力された受信信号が増幅される。そして、フィードバック回路では、増幅手段の入力電圧および出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるようにMOS電界効果トランジスタの基板の接続が増幅手段の入力側または出力側に切り換えられる。
【0030】
ここで、MOS電界効果トランジスタは、nチャネル型であってもpチャネル型であってもよいが、具体的に、nチャネル型である場合は、増幅手段の入力電圧よりも出力電圧の方が高いときは、MOS電界効果トランジスタの接続を増幅手段の入力側に切り換え、これに対して出力電圧の方が低いときは、MOS電界効果トランジスタの接続を増幅手段の出力側に切り換える。また、pチャネル型である場合は、MOS電界効果トランジスタの接続をnチャネル型の場合と逆の接続とする。
【0031】
また、本発明に係る受信器は、さらに、前記フィードバック回路は、当該増幅手段の入力電圧によりスイッチングする第1のトランジスタと、当該増幅手段の出力電圧によりスイッチングする第2のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅手段の入力側または出力側に切り換えるようにしてもよい。
【0032】
このような構成であれば、フィードバック回路では、増幅手段の入力電圧により第1のトランジスタがスイッチングするとともに、増幅手段の出力電圧により第2のトランジスタがスイッチングし、これらトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるようにMOS電界効果トランジスタの基板の接続が増幅回路の入力側または出力側に切り換えられる。
【0033】
また、本発明に係る受信器において、、前記受信信号は、光信号を光電変換素子により光電変換した信号としてもよい。
【0034】
このような構成であれば、光信号が光電変換素子で受光されると、光電変換素子により光信号が電気信号に光電変換され、光電変換された受信信号がディジタル信号に復調される。
【0035】
また、光電変換素子とは、可視、赤外または紫外放射に応じた電気信号を発生する素子をいい、これには、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタ等が含まれる。以下の増幅器において同じである。
【0036】
一方、上記目的を達成するために、本発明に係る増幅器は、受信信号を増幅する増幅器であって、奇数個のカレントミラー回路をカスケード接続してなる増幅回路を備え、前記増幅回路は、最終段のカレントミラー回路の出力を帰還抵抗を介して初段のカレントミラー回路の入力にフィードバックするフィードバック回路を有し、前記受信信号としての電流信号を初段のカレントミラー回路に入力するようにしてもよい。
【0037】
このような構成であれば、受信信号としての電流信号が初段のカレントミラー回路に入力されると、フィードバック回路により、最終段のカレントミラー回路からの出力が帰還抵抗を介して初段のカレントミラー回路の入力にフィードバックされつつ、増幅回路により、入力された電流信号が増幅される。
【0038】
さらに、本発明に係る増幅器は、さらに、複数の反転増幅器をカスケード接続してなる第2の増幅回路を備え、前記第2の増幅回路は、前記増幅回路の出力信号を初段の反転増幅器に入力するようにしてもよい。
【0039】
このような構成であれば、増幅回路の出力信号が初段の反転増幅器に入力されると、第2の増幅回路により、増幅回路からの出力信号がさらに増幅される。
【0040】
また、本発明に係る増幅器は、信号を増幅する増幅器であって、当該増幅器の出力を帰還抵抗を介して当該増幅器の入力にフィードバックするフィードバック回路を有し、前記フィードバック回路は、前記帰還抵抗としてのMOS電界効果トランジスタを有し、当該増幅器の入力電圧および出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅器の入力側または出力側に切り換えるようにしてもよい。
【0041】
このような構成であれば、信号が入力されると、フィードバック回路により、増幅器の出力が帰還抵抗を介して増幅器の入力にフィードバックされつつ、入力された信号が増幅される。そして、フィードバック回路では、増幅器の入力電圧および出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるようにMOS電界効果トランジスタの基板の接続が増幅器の入力側または出力側に切り換えられる。
【0042】
ここで、MOS電界効果トランジスタは、nチャネル型であってもpチャネル型であってもよいが、具体的に、nチャネル型である場合は、増幅器の入力電圧よりも出力電圧の方が高いときは、MOS電界効果トランジスタの接続を増幅器の入力側に切り換え、これに対して出力電圧の方が低いときは、MOS電界効果トランジスタの接続を増幅増幅器の出力側に切り換える。また、pチャネル型である場合は、MOS電界効果トランジスタの接続をnチャネル型の場合と逆の接続とする。
【0043】
また、本発明に係る増幅器は、さらに、前記フィードバック回路は、当該増幅器の入力電圧によりスイッチングする第1のトランジスタと、当該増幅器の出力電圧によりスイッチングする第2のトランジスタとを有し、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅器の入力側または出力側に切り換えるようにしてもよい。
【0044】
このような構成であれば、フィードバック回路では、増幅器の入力電圧により第1のトランジスタがスイッチングするとともに、増幅器の出力電圧により第2のトランジスタがスイッチングし、これらトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるようにMOS電界効果トランジスタの基板の接続が増幅回路の入力側または出力側に切り換えられる。
【0045】
また、本発明に係る受信器において、前記受信信号は、光信号を光電変換素子により光電変換した信号としてもよい。
【0046】
このような構成であれば、光信号が光電変換素子で受光されると、光電変換素子により光信号が電気信号に光電変換され、光電変換された受信信号が増幅される。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る受信器の実施の形態を示す図である。
【0048】
本実施の形態は、本発明に係る受信器を、図1に示すように、光信号をフォトダイオード200により光電変換し、光電変換した受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する場合に適用したものである。
【0049】
まず、本発明に係る受信器を適用した光受信器100の構成を図1を参照しながら説明する。図1は、光受信器100の構成を示す回路図である。
【0050】
光受信器100は、図1に示すように、光信号を受光するフォトダイオード200と、フォトダイオード200で光電変換した受信信号を増幅するプリアンプ300と、プリアンプ300で増幅した増幅信号を閾値と比較してその比較結果をディジタル信号として出力する比較器400と、プリアンプ300で増幅した増幅信号の平均レベルを検出する平均レベル検出回路500と、比較器400からディジタル信号が出力されたか否かを判定する出力判定回路600とで構成されている。
【0051】
フォトダイオード200は、そのカソード端子を所定電圧(例えば、5〔V〕)の電源210に接続し、そのアノード端子をプリアンプ300の入力側に接続しており、光信号を受光したときは、その光信号を電気信号に光電変換するようになっている。なお、フォトダイオード200に入射される光信号は、ハイレベルの状態とローレベルの状態とを平均的に同じ割合でとり得るように送信側で変調された信号である。
【0052】
比較器400は、プリアンプ300の出力に一方の入力を接続しかつ平均レベル検出回路500の出力に他方の入力を接続してなり、平均レベル検出回路500で検出した平均レベルを閾値として入力し、プリアンプ300で増幅した増幅信号のレベルをその入力した閾値である平均レベルと比較し、増幅信号のレベルが閾値以上であるときは、ハイレベルの信号を出力し、増幅信号のレベルが閾値未満であるときは、ローレベルの信号を出力することにより、増幅信号をディジタル信号に復調するようになっている。
【0053】
平均レベル検出回路500は、プリアンプ300の出力に一端を接続しかつ比較器400の他方の入力に他端を接続した抵抗502と、抵抗502の他端に一端を接続しかつ他端を接地したコンデンサ504と、抵抗502の他端にドレイン端子を接続しかつ出力判定回路600の出力にゲート端子を接続したpチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、単にp型MOSという。)506と、所定電圧(例えば、5〔V〕)の電源508に一端を接続しかつp型MOS506のソース端子に他端を接続した抵抗510と、抵抗510の他端に一端を接続しかつ他端を接地した抵抗512とで構成されている。
【0054】
こうした回路構成により、出力判定回路600からローレベルの信号を入力したときは、p型MOS506がオンとなり、電源508の所定電圧を抵抗510,512の抵抗値の比で分圧された電圧が増幅信号の平均レベルとして比較器400の他方の入力に出力されるとともに、その分圧された電圧がコンデンサ504に与えられる。なお、p型MOS506がオンの時にコンデンサ504に与える電圧は、例えば、伝送過程で光信号のレベルが減衰せずにフォトダイオード200に入射される場合において、そのときの光信号の平均レベルと同程度に設定しておく。
【0055】
これに対し、出力判定回路600からハイレベルの信号を入力したときは、p型MOS506がオフとなり、抵抗502およびコンデンサ504で構成される積分器により、p型MOS506がオンの時にコンデンサ504に与えられた電圧を初期値として、プリアンプ300で増幅された増幅信号の平均レベルの検出が開始され、検出された増幅信号の平均レベルが比較器400の他方の入力に出力される。
【0056】
出力判定回路600は、所定電圧の電源602にD端子を接続しかつ比較器400の出力にクロック(CK)端子を接続したDフリップフロップ604からなり、比較器400からハイレベルの信号を入力するまでは、ローレベルの信号を出力し、比較器400からハイレベルの信号を入力してからは、ハイレベルの信号を出力し続けるようになっている。
【0057】
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
【0058】
フォトダイオード200に光信号が入射されない場合は、比較器400からローレベルの信号が出力されるので、出力判定回路600により、ローレベルの信号が出力され、平均レベル検出回路500により、電源508の所定電圧を抵抗510,512の抵抗値の比で分圧された電圧が増幅信号の平均レベルとして比較器400の他方の入力に出力される。
【0059】
この状態で、フォトダイオード200に光信号が入射されると、フォトダイオード200により光信号が光電変換され、プリアンプ300により、光電変換された受信信号が増幅され、増幅された増幅信号が比較器400の一方の入力および平均レベル検出回路500に出力される。
【0060】
比較器400では、光信号の非入射時に平均レベル検出回路500から出力された所定電圧が閾値とされているので、増幅信号のレベルがその閾値と比較される。このとき、増幅信号のレベルが閾値以上であるときは、ハイレベルの信号が出力される。
【0061】
比較器400からハイレベルの信号が出力されると、出力判定回路600により、ハイレベルの信号が出力され、平均レベル検出回路500により、光信号の非入射時にコンデンサ504に与えられた電圧を初期値として、プリアンプ300で増幅された増幅信号の平均レベルの検出が開始されることにより、コンデンサ504の電圧が初期値を起点として増幅信号の平均レベルに収束し、こうして検出された増幅信号の平均レベルが比較器400の他方の入力に出力される。
【0062】
したがって、光信号が入射され、比較器400から一旦ハイレベルの信号が出力された後は、比較器400では、プリアンプ300で増幅された増幅信号の平均レベルが閾値とされるので、増幅信号のレベルがその閾値と比較され、増幅信号のレベルが増幅信号の平均レベル以上であるときは、ハイレベルの信号が出力され、これに対して増幅信号の平均レベル未満であるときは、ローレベルの信号が出力される。
【0063】
このようにして、本実施の形態では、光受信器100は、光信号をフォトダイオード200により光電変換し、光電変換した受信信号をプリアンプ300により増幅し、増幅した増幅信号の平均レベルを平均レベル検出回路500により検出し、増幅した増幅信号のレベルをその増幅信号の平均レベルと比較して、増幅信号が平均レベル以上であるときは、ハイレベルの信号を出力し、増幅信号が平均レベル未満であるときは、ローレベルの信号を出力するようにした。
【0064】
これにより、光信号の伝送路である光ファイバの曲げ、温度、外圧等の原因により光信号のレベルが減衰したときは、これに伴って増幅信号の平均レベルが低下して比較器400の閾値が低下するので、増幅信号がその低下した閾値と比較されることとなり、光信号の復調に誤りが生じにくくなる。
【0065】
したがって、従来に比して、光信号の復調に誤りが生じる可能性を低減することができる。
【0066】
さらに、本実施の形態では、平均レベル検出回路500は、出力判定回路600からローレベルの信号を入力したときは、所定電圧値を増幅信号の平均レベルとして出力し、出力判定回路600からハイレベルの信号を入力したときは、所定電圧値を初期値として増幅信号の平均レベルの検出を開始するようにした。
【0067】
増幅信号の平均レベルを検出して単に閾値とする場合は、光信号の非入射時における増幅信号の平均レベルが、プリアンプ300の定常状態の電位であることから、光信号の最初の比較では増幅信号が0電位と比較されることとなるので、光信号の先頭ビットの復調に誤りが生じてしまうが、このような構成であれば、光信号の最初の比較では増幅信号が所定電圧値と比較されるので、光信号の先頭ビットの復調に誤りが生じにくい。また、光信号が入射されたときは、平均レベル検出回路500の出力であるコンデンサ504の電圧が所定電圧値を起点として増幅信号の平均レベルに収束するので、閾値が増幅信号の平均レベルに比較的高速に収束する。
【0068】
したがって、光信号の先頭ビットの復調に誤りが生じる可能性を低減することができるとともに、平均レベル検出回路500の応答性を向上することができる。
【0069】
上記第1の実施の形態において、フォトダイオード200は、請求項12または17記載の光電変換素子に対応し、プリアンプ300は、請求項3記載の増幅手段に対応し、比較器400は、請求項3記載の比較手段に対応している。
【0070】
また、上記第1の実施の形態において、平均レベル検出回路500は、請求項3ないし5記載の平均レベル検出手段に対応し、出力判定回路600は、請求項4または5記載の出力判定手段に対応し、抵抗502およびコンデンサ504は、請求項5記載の積分器に対応している。
【0071】
次に、本発明の第2の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図2は、本発明に係る増幅器の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0072】
本実施の形態は、本発明に係る増幅器を、図2に示すように、光信号をフォトダイオード200により光電変換し、光電変換した受信信号を増幅する場合に適用したものであり、具体的には、上記第1の実施の形態における光受信器100のプリアンプ300に適用したものである。
【0073】
まず、本発明に係る増幅器を適用したプリアンプ300の構成を図2を参照しながら説明する。図2は、プリアンプ300の構成を示す回路図である。
【0074】
プリアンプ300は、図2に示すように、フォトダイオード200からの電流信号を増幅して電圧信号に変換する電流増幅回路310と、電流増幅回路310の出力信号を増幅する電圧増幅回路320とで構成されている。
【0075】
電流増幅回路310は、カスケード接続したn個(nは奇数)のカレントミラー回路CM1〜CMnと、フォトダイオード200のアノード端子および初段のカレントミラーCM1の入力に接続した定電流源312と、最終段のカレントミラー回路CMnの出力を初段のカレントミラー回路CM1の入力にフィードバックする帰還抵抗314とで構成されている。なお、各カレントミラー回路CM1〜CMnは、入力側のトランジスタに流れる電流よりも、出力側のトランジスタに流れる電流の方が大きくなるように、入力側と出力側のトランジスタの構成を異ならせている。
【0076】
電圧増幅回路320は、m個の反転増幅器I1〜Imをカスケード接続してなり、電流増幅回路310の出力に初段の反転増幅器I1の入力を接続している。
【0077】
次に、上記第2の実施の形態の動作を説明する。
【0078】
プリアンプ300では、フォトダイオード200から電流信号が電流増幅器310に入力されると、電流増幅器310により、最終段のカレントミラー回路CMnからの出力が帰還抵抗314を介して初段のカレントミラー回路CM1の入力にフィードバックされつつ、各カレントミラー回路CM1〜CMnにより、入力された電流信号が増幅され、電圧信号に変換されて最終段のカレントミラー回路CMnから出力される。
【0079】
次いで、電流増幅回路310の出力信号が初段の反転増幅器I1に入力されると、電圧増幅回路320により、入力された信号がさらに増幅され、最終段の反転増幅器Imから出力される。
【0080】
このようにして、本実施の形態では、プリアンプ300は、n個のカレントミラー回路CM1〜CMnをカスケード接続してなる電流増幅回路310を有し、電流増幅回路310は、最終段のカレントミラー回路CMnの出力を初段のカレントミラー回路CM1の入力にフィードバックする帰還抵抗314を有し、フォトダイオード200からの電流信号を初段のカレントミラー回路CM1に入力するようにした。
【0081】
これにより、フォトダイオード200に低電圧大電流を流せるので、プリアンプ300を単にオペアンプ等で構成する場合に比して、プリアンプ300の応答性を向上することができる。
【0082】
上記第2の実施の形態において、フォトダイオード200は、請求項12または17記載の光電変換素子に対応し、プリアンプ300は、請求項6または7記載の増幅手段に対応し、電流増幅回路310は、請求項6、7、13または14記載の増幅回路に対応し、帰還抵抗314は、請求項6または13記載のフィードバック回路に対応し、電圧増幅回路320は、請求項7または14記載の第2の増幅回路に対応している。
【0083】
次に、本発明の第3の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図3は、本発明に係る増幅器の実施の形態を示す図である。なお、以下、上記第1および第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0084】
本実施の形態は、本発明に係る増幅器を、図3に示すように、光信号をフォトダイオード200により光電変換し、光電変換した受信信号を増幅する場合に適用したものであり、具体的には、上記第1の実施の形態における光受信器100のプリアンプ300に適用したものである。上記第2の実施の形態と異なる点は、プリアンプ300の出力を帰還抵抗を介してプリアンプ300の入力にフィードバックするフィードバック回路を設けた点にある。
【0085】
まず、本発明に係る増幅器を適用したプリアンプ300の構成を図3を参照しながら説明する。図3は、プリアンプ300の構成を示す回路図である。
【0086】
プリアンプ300は、図3に示すように、プリアンプ300の出力を帰還抵抗を介してプリアンプ300の入力にフィードバックするフィードバック回路330を有している。
【0087】
フィードバック回路330は、ゲート端子を接地した帰還抵抗としてのp型MOS332と、プリアンプ300の入力にゲート端子を接続したp型MOS334と、プリアンプ300の出力にゲート端子を接続したp型MOS336とで構成されている。また、p型MOS332,336のドレイン端子をプリアンプ300の入力に接続し、p型MOS332のソース端子およびp型MOS334のドレイン端子をプリアンプ300の出力に接続し、p型MOS332のサブストレート端子、並びにp型MOS334,336のソース端子およびサブストレート端子を相互に接続している。
【0088】
次に、上記第3の実施の形態の動作を説明する。
【0089】
プリアンプ300の入力電圧よりも出力電圧の方が大きい場合は、p型MOS334がオンとなり、p型MOS336がオフとなるので、p型MOS332のサブストレート端子がプリアンプ300の出力に接続される。
【0090】
これに対して、プリアンプ300の出力電圧よりも入力電圧の方が大きい場合は、今度は逆に、p型MOS334がオフとなり、p型MOS336がオンとなるので、p型MOS332のサブストレート端子がプリアンプ300の入力に接続される。
【0091】
したがって、p型MOS332のサブストレート端子は、プリアンプ300の入力および出力のうち常に高電位側に接続されることになる。
【0092】
このようにして、本実施の形態では、プリアンプ300は、プリアンプ300の出力を帰還抵抗を介してプリアンプ300の入力にフィードバックするフィードバック回路310を有し、フィードバック回路310は、帰還抵抗としてのp型MOS332と、プリアンプ300の入力電圧によりスイッチングするp型MOS334と、プリアンプ300の出力電圧によりスイッチングするp型MOS336とを有し、p型MOS334,336のスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるようにp型MOS332の基板の接続をプリアンプ300の入力または出力に切り換えるようにした。
【0093】
これにより、p型MOS332の基板の接続をプリアンプ300の入力または出力に固定した場合に比して、バックバイアス効果が少なくなるので、プリアンプ300のオフセット電圧を小さくすることができる。
【0094】
上記第3の実施の形態において、プリアンプ300は、請求項10または11記載の増幅手段に対応し、p型MOS332は、請求項10、11、15または16記載のMOS電界効果トランジスタに対応し、p型MOS334は、請求項11または16記載の第1のトランジスタに対応し、p型MOS336は、請求項11または16記載の第2のトランジスタに対応している。
【0095】
なお、上記第3の実施の形態においては、フィードバック回路330を、p型MOS332〜336により構成したが、これに限らず、図4に示すように、p型MOS332〜336に代えて、nチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、単にn型MOSという。)333,335,337により構成してもよい。図4は、プリアンプ300の構成を示す回路図である。
【0096】
また、上記第1の実施の形態においては、出力判定回路600は、所定電圧の電源602にD端子を接続しかつ比較器400の出力にクロック端子を接続したDフリップフロップ604から構成したが、これに限らず、比較器400からハイレベルの信号を入力するまでは、ローレベルの信号を出力し、比較器400からハイレベルの信号を入力してからは、ハイレベルの信号を出力し続けるようになっていれば、どのような回路構成であってもよい。
【0097】
また、上記第2の実施の形態においては、最終段のカレントミラー回路CMnの出力を初段のカレントミラー回路CM1の入力にフィードバックするフィードバック回路を、帰還抵抗314により構成したが、これに限らず、図3または図4に示すフィードバック回路330により構成してもよい。
【0098】
また、上記第1の実施の形態においては、本発明に係る受信器を、図1に示すように、光信号をフォトダイオード200により光電変換し、光電変換した受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する場合に適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、単に電気信号としての受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する場合に適用可能である。
【0099】
また、上記第2の実施の形態においては、本発明に係る増幅器を、図2に示すように、光信号をフォトダイオード200により光電変換し、光電変換した受信信号を増幅する場合に適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、単に電気信号としての受信信号を増幅する場合に適用可能である。この場合、フォトダイオード200に代えて、コンデンサによりACカップリングしたメタル配線での通信回線において、その通信信号をプリアンプ300により増幅することができる。
【0100】
また、上記第3の実施の形態においては、本発明に係る増幅器を、図3に示すように、光信号をフォトダイオード200により光電変換し、光電変換した受信信号を増幅する場合に適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、単に電気信号としての受信信号を増幅する場合に適用可能である。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1ないし12記載の受信器によれば、従来に比して、受信信号の復調に誤りが生じる可能性を低減することができるという効果が得られる。
【0102】
さらに、本発明に係る請求項4または5記載の受信器によれば、受信信号の先頭ビットの復調に誤りが生じる可能性を低減することができるとともに、平均レベル検出手段の応答性を向上することができるという効果も得られる。
【0103】
さらに、本発明に係る請求項6または7記載の受信器によれば、増幅手段を単にオペアンプ等で構成する場合に比して、増幅手段の応答性を向上することができるという効果も得られる。
【0104】
さらに、本発明に係る請求項8または9記載の受信器によれば、MOS電界効果トランジスタの基板の接続を増幅回路の入力または出力に固定した場合に比して、バックバイアス効果が少なくなるので、増幅回路のオフセット電圧を小さくすることができるという効果も得られる。
【0105】
さらに、本発明に係る請求項10または11記載の受信器によれば、MOS電界効果トランジスタの基板の接続を増幅手段の入力または出力に固定した場合に比して、バックバイアス効果が少なくなるので、増幅手段のオフセット電圧を小さくすることができるという効果も得られる。
【0106】
さらに、本発明に係る請求項12記載の受信器によれば、光信号を受信するのに好適であるという効果も得られる。
【0107】
一方、本発明に係る請求項13または14記載の増幅器によれば、単にオペアンプ等で構成する場合に比して、応答性を向上することができるという効果が得られる。
【0108】
さらに、本発明に係る請求項15または16記載の増幅器によれば、MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅器の入力または出力に固定した場合に比して、バックバイアス効果が少なくなるので、当該増幅器のオフセット電圧を小さくすることができるという効果も得られる。
【0109】
さらに、本発明に係る請求項17記載の増幅器によれば、光信号を増幅するのに好適であるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光受信器100の構成を示す回路図である。
【図2】プリアンプ300の構成を示す回路図である。
【図3】プリアンプ300の構成を示す回路図である。
【図4】プリアンプ300の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
100 光受信器
200 フォトダイオード
300 プリアンプ
310 電流増幅回路
312 定電流源
314 帰還抵抗
CM1〜CMn カレントミラー回路
320 電圧増幅回路
1〜Im 反転増幅器
330 フィードバック回路
332 p型MOS
334,336 p型MOS
333 n型MOS
335,337 n型MOS
400 比較器
500 平均レベル検出回路
502 抵抗
504 コンデンサ
506 p型MOS
510,512 抵抗
600 出力判定回路
602 Dフリップフロップ

Claims (7)

  1. 受信信号を閾値と比較してディジタル信号に復調する受信器であって、
    前記受信信号を増幅する増幅手段と、前記増幅手段で増幅した増幅信号を前記閾値と比較する比較手段と、前記増幅手段で増幅した増幅信号の平均レベルを検出する平均レベル検出手段とを含み、
    前記増幅手段は、奇数個のカレントミラー回路をカスケード接続してなる増幅回路と、最終段のカレントミラー回路の出力を帰還抵抗を介して初段のカレントミラー回路にフィードバック入力するフィードバック回路とを含み、前記受信信号としての電流信号が初段のカレントミラー回路に入力され、
    前記比較手段は、前記平均レベル検出手段で検出した平均レベルを前記閾値として入力し、前記増幅信号と前記閾値との比較結果を前記ディジタル信号として出力する構成を特徴とする受信器。
  2. 請求項1において、
    前記比較手段から前記ディジタル信号が出力されたか否かを判定する出力判定手段を含み、
    前記平均レベル検出手段は、前記出力判定手段で出力がないと判定されたときは、所定電圧値を前記平均レベルとして出力し、前記出力判定手段で出力があると判定されたときは、前記所定電圧値を初期値として前記増幅信号の平均レベルを出力する構成を特徴とする受信器。
  3. 請求項2において、
    前記平均レベル検出手段は、前記増幅信号を積分する積分器を含み、前記出力判定手段で出力があると判定されたときは、前記所定電圧値を前記積分器の初期値として与える構成を特徴とする受信器。
  4. 請求項1において、
    前記増幅手段は、複数の反転増幅器をカスケード接続してなる第2の増幅回路を含み、
    前記第2の増幅回路は、前記増幅回路の出力信号が初段の前記反転増幅器に入力される構成を特徴とする受信器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記フィードバック回路は、前記帰還抵抗としてのMOS電界効果トランジスタを含み、当該増幅回路の入力電圧及び出力電圧に基づいて、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅回路の入力側又は出力側に切り換える構成を特徴とする受信器。
  6. 請求項5において、
    前記フィードバック回路は、当該増幅回路の入力電圧によりスイッチングする第1のトランジスタと、当該増幅回路の出力電圧によりスイッチングする第2のトランジスタとを含み、前記第1のトランジスタ及び前記第2のトランジスタのスイッチングにより、ソースと基板との間が逆バイアスとなるように前記MOS電界効果トランジスタの基板の接続を当該増幅回路の入力側又は出力側に切り換える構成を特徴とする受信器。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記受信信号は、光信号を光電変換素子により光電変換した信号であることを特徴とする受信器。
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