JP3736015B2 - エンボスロール装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックフイルムなどを製造するカレンダ設備に設けられ、プラスチックフイルムなどに凹凸模様を形成するエンボスロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カレンダ設備は塩化ビニル樹脂などを使用してフイルムやシートを形成したり、布や紙などの上にプラスチックを被覆するのに使用している。図3はこのようなカレンダ設備の構成を示す。カレンダロールは数本(4本がよく用いられる)の加熱ロールより構成され、プラスチックのフイルムなどの帯状体を生成する。テークオフロールはこのプラスチックフイルムをカレンダロールから取り出し幅方向(プラスチックフイルムの搬送方向と直交する方向)に収縮するのを防止するため保温しながらエンボスロール装置へ搬送する。エンボスロール装置はプラスチックフイルムに凹凸模様を印下するエンボスロール5と、プラスチックフイルムをエンボスロール5に押圧するラバーロール6とからなる。凹凸模様を印下されたプラスチックフイルムはクーリングロールで冷却される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
プラスチックフイルムは連続して生成されるが、凹凸模様は一定長さごとに変更されることが多い。この変更にはエンボスロール5を交換する必要があり、交換作業はプラスチックフイルムを切断し、図3に破線で示すようにエンボスロール5とラバーロール6を上下に引き離し、ライン方向(プラスチックフイルムの搬送方向)と直交する方向(幅方向)に引き出しロール交換をしていた。しかし、エンボスロール装置の上流側にはテークオフロールのフレームがあり、下流側にはクーリングロール装置が接近しており、フイルムの切断、ロール交換後の接続作業に手間が掛かり生産性を低下させていた。
【0004】
本発明はかかる問題点を解決すために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、帯状体を切断することなくエンボスロールを交換できるエンボスロール装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、カレンダロールからテークオフロールを介して供給される帯状体に表面形成を行うエンボスロールと、このエンボスロールに帯状体を押圧するラバーロールとを1対とするエンボスロール装置において、
前記エンボスロールと前記ラバーロールの両端をそれぞれ軸支する軸箱と、この各軸箱を上下方向に伸縮可能に支持するシリンダと、この各シリンダを支持しており各ロール軸方向に開いた「コ」の字型のロール支持フレームと、このロール支持フレームを「コ」の字の開いた方向と反対方向に移動可能に支持する固定フレームと、を備え、前記エンボスロールの軸箱を支持するシリンダはロール支持フレームの「コ」の字型の上部水平部材に設けられ、前記ラバーロールの軸箱を支持するシリンダはロール支持フレームの「コ」の字型の下部水平部材に設けられている。
【0006】
エンボスロールを交換する場合は、まずシリンダを伸縮してエンボスロールを上昇し、ラバーロールを降下させ帯状体から離し、次にロール支持フレームを「コ」の字の開いた方向と反対方向に移動する。これにより帯状体は「コ」の字の開いた口を通りロール支持フレームから抜くことができ、帯状体を切断する必要がない。帯状体が完全に抜けた状態でエンボスロールを交換し、ロール支持フレームを元の位置の方向に移動し、「コ」の字の開いた口を帯状体が通るようにして、ロール支持フレームを元の位置に設定する。次にシリンダによりエンボスロールを降下させ、ラバーロールを上昇させて帯状体を押圧するようにし、凹凸模様の印下を再開する。これにより帯状体を切断することなしにエンボスロールを交換することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付して使用する。
図1は、本発明のエンボスロール装置の正面図と部分断面図である。図2は図1のX−X矢視図で側面図である。以下図1と図2を参照して本装置を説明する。
【0008】
ロール支持フレーム1は、上部水平部材1aと下部水平部材1bとこの両水平部材1a,1bの端部を結ぶ結合部材1cからなり、「コ」の字を形成しており、図1で左側が開いた口となっている。上部水平部材1aと下部水平部材1bはライン方向(帯状体搬送方向)と直交する方向(以降幅方向と称する)に配置されている。この「コ」の字の開いた口側の両水平部材1a,1bの端部をロッカープレート2で結合し、ロール支持フレーム1の剛性の低下を防止している。ロッカープレート2の一方の端はヒンジ3で下部水平部材1bと結合され、他方の端はボルト4で上部水平部材1aと結合されている。フイルム(帯状体)20をロール支持フレーム1から外すときは、このボルト4を外し、ヒンジ3で回転してロッカープレート2を開いた口から外す。
【0009】
エンボスロール5とこの下側のラバーロール6は幅方向にその軸方向が配置され、エンボスロール5の両端は上部軸箱7により軸支され、ラバーロール6の両端は下部軸箱8により軸支されている。上部軸箱7は上下方向に伸縮する上部シリンダ9と結合され、上部シリンダ9は上部水平部材1aに取付けられている。同様に、下部軸箱8は上下方向に伸縮する下部シリンダ10と結合され、下部シリンダ10は下部水平部材1bに取付けられている。
【0010】
ロール支持フレーム1の下部には幅方向に配置された固定フレーム11が設けられており、上面にレール12が配置され、ロール支持フレーム1はその下部に設けられた車輪13によりレール12上を走行する。この車輪13の1個または2個にはラチェットハンドル14が設けられ、車輪13を回転させることによりロール支持フレーム1を幅方向に移動できるようになっている。なお、このような手動方式ではなくモータなどにより機側または遠隔駆動するようにしてもよい。
【0011】
ロール支持フレーム1の「コ」の字の開いた口側を駆動側、この反対側を操作側と称し、駆動側でエンボスロール5とラバーロール6のいずれか一方または両方は図示しない回転駆動軸と着脱可能に結合されている。操作側には作業員が運転中などにアクセスできるようになっている。レール12の操作側端にはストッパー15が設けられ、ロール支持フレーム1の操作側下面に設けられたストッパ受け16に当たりロール支持フレーム1がレール12より脱線するのを防止する。
【0012】
エンボスロール装置がフイルム20に凹凸模様を印下するときのロール支持フレーム1の位置をオンライン位置とし、操作側に移動してストッパ15に当たった位置をオフライン位置とする。ロール支持フレーム1をオンライン位置に固定するためストッパ受け16には位置決めボルト17が設けられ、これに対応した固定フレーム11に設けられたボルト穴に螺合することにより、幅方向の位置決めがなされる。また固定フレーム11の駆動側の上面には幅方向に長穴を有する位置決め駒18が設けられ、これに対応するロール支持フレーム1の駆動側下面にピン穴が設けられ、位置決めピン19を挿入することによりロール支持フレーム1のライン方向の位置決めがなされる。
【0013】
次に動作について説明する。図1、図2はエンボスロール5によりフイルム20に凹凸模様を印下している運転状態を示す。凹凸模様を変えるためエンボスロール5を交換する場合は、カレンダ設備の運転を止め、フイルム20の搬送を停止する。次にボルト4を外しヒンジ3を回転してロッカープレート2を下げ、ロール支持フレーム1の「コ」の字の開いた口を開放する。上部シリンダ9によりエンボスロール5を上昇し、下部シリンダ10によりラバーロール6を降下させて、フイルム20と両ロール5,6を離す。
【0014】
次に、位置決めボルト17と位置決めピン19を取り外した後、ラチェットハンドル14を往復動してロール支持フレーム1を図1の矢印で示すように操作側に移動し、ストッパ15に当たった所で停止する。エンボスロール5を交換した後、ロール支持フレーム1をオンライン位置にラチェットハンドル14を往復動して戻す。この際エンボスロール5とラバーロール6の間隔は開けておきフイルム20に当たらないようにする。オンライン位置に移動したところで位置決めボルト17により幅方向の位置を固定し、位置決めピン19によりライン方向の位置を固定する。次に上部シリンダ9によりエンボスロール5を降下し、下部シリンダ10によりラバーロール6を上昇してフイルム20を挟み運転状態とする。
【0015】
なお、ロール支持フレーム1を操作側に引き抜いたスペースを利用して、エンボスロール5の上流に隣接するテークオフロール装置について、パス(フイルム20の搬送路)下部のロール交換用治具および駆動側にシフトさせる治具を固定フレーム11に取り付けることにより、テークオフロールの交換が容易にできるようになる。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、「コ」型のロール支持フレームを採用し操作側に往復動できるようにしたことにより、凹凸模様を変えるためエンボスロールを交換する際フイルムなどの帯状体を切断する必要がないので、帯状体の切断と接続作業がなくなり生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンボスロール装置の一部断面図を含む正面図である。
【図2】図1のX−X矢視図で側面図を示す。
【図3】カレンダ設備の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ロール支持フレーム
1a 上部水平部材
1b 下部水平部材
1c 結合部材
2 ロッカープレート
3 ヒンジ
4 ボルト
5 エンボスロール
6 ラバーロール
7 上部軸箱
8 下部軸箱
9 上部シリンダ
10 下部シリンダ
11 固定フレーム
12 レール
13 車輪
14 ラチェットハンドル
15 ストッパ
16 ストッパ受け
17 位置決めボルト
18 位置決め駒
19 位置決めピン
Claims (1)
- カレンダロールからテークオフロールを介して供給される帯状体に表面形成を行うエンボスロールと、このエンボスロールに帯状体を押圧するラバーロールとを1対とするエンボスロール装置において、
前記エンボスロールと前記ラバーロールの両端をそれぞれ軸支する軸箱と、この各軸箱を上下方向に伸縮可能に支持するシリンダと、この各シリンダを支持しており各ロール軸方向に開いた「コ」の字型のロール支持フレームと、このロール支持フレームを「コ」の字の開いた方向と反対方向に移動可能に支持する固定フレームと、を備え、前記エンボスロールの軸箱を支持するシリンダはロール支持フレームの「コ」の字型の上部水平部材に設けられ、前記ラバーロールの軸箱を支持するシリンダはロール支持フレームの「コ」の字型の下部水平部材に設けられていること特徴とするエンボスロール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7322297A JP3736015B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | エンボスロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7322297A JP3736015B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | エンボスロール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10264247A JPH10264247A (ja) | 1998-10-06 |
JP3736015B2 true JP3736015B2 (ja) | 2006-01-18 |
Family
ID=13511940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7322297A Expired - Fee Related JP3736015B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | エンボスロール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3736015B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP7322297A patent/JP3736015B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10264247A (ja) | 1998-10-06 |
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