JP3735140B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、トナー粒子を絶縁性キャリア液体中に分散してなる液体現像剤を用い、感光体上に形成された静電潜像を複数の現像装置により現像してカラー画像を得る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、静電潜像担持体(感光体)上に形成された静電潜像を現像する複数の現像装置を備え、形成されたトナー像を記録媒体上に転写・定着してカラー画像を得る画像形成装置が知られている。この静電潜像担持体上の静電潜像を現像するための現像剤として、例えば絶縁性キャリア液体中にトナー粒子を分散してなる液体現像剤が用いられる。このような液体現像剤を用いる画像形成装置では、静電潜像担持体と現像電極との間に電圧を印加して電界を形成し、液体現像剤中のトナー粒子を静電潜像担持体上の静電潜像に電気的に吸着させて可視像を形成する。そして、例えば可視像が形成される毎に記録媒体に転写して像を重ね合わせ、できたトナー像を加熱・加圧して記録媒体上に定着させたカラー画像を得るものである。
【0003】
この画像形成装置で用いられる現像装置には、例えば図8に示されるような構成のものがある。この現像装置100は、静電潜像担持体110と間隙をおいて対向するように配置されたプレート状の現像電極101と、この現像電極と静電潜像担持体との間隙に液体現像剤を送り込む現像剤供給路102と、現像電極に供給する液体現像剤を一旦貯蔵する現像剤貯蔵部103と、現像後に静電潜像担持体の表面に残留する余剰液を回収する回収ローラ104とが設けられている。さらに、現像剤収容タンク105から現像剤貯蔵部103へ液体現像剤を補給する供給チューブ106と、回収された液体現像剤を現像剤収容タンク105へ戻す回収チューブ107とが連結されている。そして、現像剤収容タンク105から液体現像剤がポンプ108によって現像剤貯蔵部103へ供給され、さらに液体現像剤が現像剤貯蔵部103から現像剤供給路102を通って静電潜像担持体110と現像電極101との間隙に送り出されるようになっている。
【0004】
上記のような画像形成装置では、現像電極101と静電潜像担持体110との間隙が静電潜像担持体の偏心等により変化すると濃度等の現像特性が変化するという欠点がある。このため、各現像装置毎に静電潜像担持体と当接するトラッキングローラを配設し、これにより現像電極と静電潜像担持体との間隙をほぼ一定に保持し、間隙内に供給される液体現像剤の量を安定化するようにした装置が提案されている。
【0005】
また、特開平3−185471号公報には、図9に示すように、各現像装置120内に回転可能なローラ状の現像電極121を配設し、トラッキングローラ122によって現像電極121と静電潜像担持体130との間隙をほぼ一定に保持した装置が提案されている。このような装置は、現像剤貯蔵部123から液体現像剤を現像剤供給路124を介して現像電極121に供給するとともに、現像電極121の回転により液体現像剤を強制的に現像領域へ送り込むものである。
上記のような画像形成装置では、静電潜像担持体と現像装置との間隙がほぼ一定であるため、同一部品を使用できる点でコストダウンにつながるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような画像形成装置では以下に示すような問題点がある。
上記プレート状の現像電極を用いる画像形成装置では、静電潜像担持体に対する現像装置の配設位置が各色毎に異なるため、静電潜像担持体と対向する現像電極面(静電潜像担持体と対向する位置における接線方向とほぼ平行に設定されている面)と水平面とのなす角度がそれぞれ異なる。このため、各現像装置の静電潜像担持体と現像電極との間隙がほぼ同一であると、現像電極面と水平面とのなす角度が大きい現像装置、例えば図8に示す静電潜像担持体の側部と対向する現像装置100aと、現像電極面と水平面とのなす角度が小さい現像装置、例えば図8に示す静電潜像担持体の下部と対向する現像装置100bとで、間隙内に供給される液体現像剤の状態が異なる。
【0007】
すなわち、側部と対向する現像装置100aでは、液体現像剤の供給力と静電潜像担持体の移動に伴う搬送力のほかに、液体現像剤に重力が作用し、静電潜像担持体110と現像電極101との間隙に充分な液体現像剤が供給される。これに対し、下部と対向する現像装置100bでは、液体現像剤の供給力と静電潜像担持体の移動に伴う搬送力のみで重力は作用せず、静電潜像の通過量に対し、液体現像剤の供給量が追いつかなくなる。つまり、静電潜像担持体110の周回移動にともなって現像に消費させる液体現像剤の量に対し、現像装置100bからの現像剤の供給が間に合わない事態が起こる。このような現象は、単位時間当たりに現像する静電潜像の面積が大きい高速機において顕著となる。さらに、静電潜像担持体110と現像電極101bとの間隙に液体現像剤が流れ込みにくいため、現像剤供給路から吐出された液体現像剤が現像領域に流れ込まず現像装置の外部へ漏れ出してしまい、これらが現像抜けや濃度不良、しいては機内汚れ等を引き起こすという問題がある。
【0008】
また、上記対策として、静電潜像担持体と現像電極との間隙量dを下部と対向する現像装置100bに合わせて設定することも考えられるが、側部と対向する現像装置100aでは液体現像剤の供給量が過剰となり、図10に示すように回収ローラ104によって余剰液109を回収しきれなくなる。このため、現像時にトナー像流れを引き起こしたり、下部の現像装置へ液体現像剤が流れ落ち混色等を引き起こすという問題がある。
【0009】
一方、図9に示すようなローラ状の現像電極121を用いる画像形成装置では、ローラの回転速度を調節することで液体現像剤の供給量をある程度調整することが可能であるが、ローラを回転するための駆動源が必要となり、コストが上昇するという問題がある。また、ローラの回転が現像に影響を及ぼし、画質を劣化させる可能性も大きくなる。
【0010】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各色の現像装置の位置に対応して現像電極と静電潜像担持体との間に送り込まれる液体現像剤の液量を適切に調整し、画質欠陥のない良好なカラー画像を得ることができる画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の現像装置は、 表面が周回移動できるように支持され、表面に静電電位の差による潜像が形成される静電潜像担持体と、 同じ構成を有する複数の現像装置が前記静電潜像担持体の周囲に備えられた画像形成装置において、 前記現像装置の各々が、 前記静電潜像担持体の周方向に沿って、該静電潜像担持体の周面とほぼ等間隔で対向する面を備えた現像電極と、 絶縁性キャリア液体中にトナー粒子が分散した液体現像剤を、前記静電潜像担持体と前記現像電極との対向位置に、供給する現像剤供給路とを有し、 各現像装置の、前記現像電極が対向する位置における前記静電潜像担持体の接線方向と水平線とのなす角度(角度<90°)が大きいものから小さいものの順に、前記現像電極と前記静電潜像担持体との間隙が大きくなり、間隙をみたしつつ静電潜像担持体に接触する液体現像剤の量が、各現像装置ともほぼ等しくなるように設定されているものとする。
【0012】
また、請求項2に記載の現像装置は、 表面が周回移動できるように支持され、表面に静電電位の差による潜像が形成される静電潜像担持体と、 同じ構成を有する複数の現像装置が前記静電潜像担持体の周囲に備えられた画像形成装置において、 前記現像装置の各々が、 前記静電潜像担持体の周方向に沿って、該静電潜像担持体の周面とほぼ等間隔で対向する面を備えた現像電極と、 絶縁性キャリア液体中にトナー粒子が分散した液体現像剤を、前記静電潜像担持体と前記現像電極との対向位置に、供給する現像剤供給路とを有し、 各現像装置の、前記現像電極が対向する位置における前記静電潜像担持体の接線方向と水平線とのなす角度(角度<90°)が大きいものから小さいものの順に、前記現像剤供給路へ送り込まれる単位時間あたりの現像剤量が多くなり、間隙をみたしつつ静電潜像担持体に接触する液体現像剤の量が、各現像装置ともほぼ等しくなるように設定されているものとする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、 表面が周回移動できるように支持され、表面に静電電位の差による潜像が形成される静電潜像担持体と、 同じ構成を有する複数の現像装置が前記静電潜像担持体の周囲に備えられた画像形成装置において、 前記現像装置の各々が、 前記静電潜像担持体の周方向に沿って、該静電潜像担持体の周面とほぼ等間隔で対向する面を備えた現像電極と、 絶縁性キャリア液体中にトナー粒子が分散した液体現像剤を、前記静電潜像担持体と前記現像電極との対向位置に、供給する現像剤供給路とを有し、 各現像装置の、前記現像電極が対向する位置における前記静電潜像担持体の接線方向と水平線とのなす角度(角度<90°)が大きいものから小さいものの順に、前記現像電極と前記静電潜像担持体との間隙が大きく、前記現像剤供給路へ送り込まれる単位時間あたりの現像剤量は多くなり、間隙をみたしつつ静電潜像担持体に接触する液体現像剤の量が、各現像装置ともほぼ等しくなるように設定されているものとする。
【0014】
上記請求項1又は請求項3に記載の発明において、各現像電極と静電潜像担持体との間隙量は、トナー像の流れや液漏れを防止するとともに、現像濃度等の現像性を考慮して適切な値に設定することが望ましい。
【0015】
上記請求項2又は請求項3に記載の発明において、各現像装置内で現像剤供給路へ送り込まれる現像剤量は、例えば現像剤供給用のポンプの出力、供給量制御用の弁の調整によって制御されるものであり、トナー像の流れや液漏れを防止するとともに、現像濃度等の現像性を考慮して適切な値に設定される。
【0016】
【作用】
請求項1に記載の画像形成装置では、現像電極が対向する位置における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度(角度<90°)の大きいものから小さいものの順に、現像電極と静電潜像担持体との間隙が大きくなるように各現像装置が設定されているので、現像剤供給路から供給される液体現像剤は、この間隙が大きくなるにしたがって間隙内に流入し易くなり、滞在する液体現像剤の量も多くなる。このため、現像電極の対向部における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が大きいもの、すなわち間隙が小さいものでは、液体現像剤の供給力、及び静電潜像担持体の移動に伴う搬送力の他に液体現像剤に重力が作用し、間隙内に適切な量の液体現像剤が送り込まれ、現像剤の供給及び回収が円滑に行われる。一方、現像電極の対向部における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が小さいもの、すなわち間隙が大きいものでは、間隙内の液体現像剤に重力がほとんど作用しないが、間隙が大きく設定されていることによって充分な量の現像剤が間隙内に流れ込む。また、間隙内に滞在する液体現像剤の量が多くなる。これにより、現像電極と静電潜像担持体との間隙内を通過する液体現像剤の量が、位置が異なる各現像装置について適切に調整される。
【0017】
したがって、現像電極の対向部における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が大きいものでは、現像剤量が過剰になることによる像流れ、混色等の発生が防止される。また、現像電極の対向部における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が小さいものでは、静電潜像の現像量に対して現像剤の供給が追いつかないことがなくなり、現像抜け、濃度不良の発生や、液体現像剤の漏出等の発生が防止され、安定した現像を行うことが可能となる。
【0018】
請求項2に記載の画像形成装置では、現像電極が対向する位置における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度(角度<90°)の大きいものから小さいものの順に、各現像装置の現像剤供給路へ送り込まれる現像剤量が多くなるように設定されているので、対向位置の静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が小さい現像装置ほど、静電潜像担持体と現像電極との間隙内に供給される液体現像剤の量が多くなる。従って、現像電極と静電潜像担持体との間隙内に供給される液体現像剤の量が、各現像装置の位置によって適切に調整される。このため、現像電極の対向部における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が大きいものでは、現像剤量が過剰になることによる像流れ、混色等が防止される。また、現像電極の対向部における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が小さいものでは、静電潜像の現像量に対して現像剤の供給が追いつかないことがなくなり、現像抜け、濃度不良の発生や、液体現像剤の漏出等が防止される。
【0019】
請求項3に記載の画像形成装置では、現像電極が対向する位置における静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度(角度<90°)の大きいものから小さいものの順に、各現像装置の現像電極と静電潜像担持体との間隙が大きく、現像剤供給路へ送り込まれる現像剤量が多くなるように設定されているので、上記静電潜像担持体の接線方向と水平線とがなす角度が小さい現像装置ほど、現像電極と静電潜像担持体との間隙が大きくなり、これとともに間隙内に供給される液体現像剤の量が多くなる。従って、現像電極と静電潜像担持体との間隙内に送り込まれる液体現像剤の量が、各現像装置の位置によって適切かつ確実に調整される。このため、現像電極と静電潜像担持体との間隙内の現像剤量が過剰になることによる像流れや混色等の発生がより確実に防止されるとともに、静電潜像の現像量に対し現像剤の供給が追いつかないこともなくなり、現像抜け、濃度不良、及び機内汚れの発生もより確実に防止される。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発明の一実施例である画像形成装置を示す概略構成図である。また、図2は、この画像形成装置における現像装置の位置を示す拡大図である。
この画像形成装置は、感光体からなる静電潜像担持体1の周囲に、その回転方向上流側から、該静電潜像担持体1の表面を一様に帯電させる帯電装置2と、帯電後の静電潜像担持体1の表面に像光を照射して静電潜像を形成する露光装置3と、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのトナーを含む液体現像剤をそれぞれ収容する4台の現像装置4Y,4M,4C,4Kと、転写用紙を表面に吸着しながら回転する転写ドラム5と、この転写ドラム5内に固定支持され、静電潜像担持体1上に形成されたトナー像を転写用紙に転写する転写帯電器6と、転写後の静電潜像担持体1の表面を清掃するクリーニング装置7と、静電潜像担持体1の表面を除電する除電装置8とが設けられている。また、転写ドラム5との近接位置には、用紙搬送路9に沿って搬送される転写用紙を転写ドラム5に案内する用紙ガイド10と、転写用紙を転写ドラム5に吸着させる吸着装置11と、トナー像の転写後に転写用紙を剥離する剥離装置12等が設けられている。さらに装置内には、転写ドラム5から剥離された用紙を搬送する搬送ベルト13と、転写用紙上のトナー像を加熱・加圧して定着させる定着装置14とが設けられている。
【0021】
また、各現像装置4Y,4M,4C,4Kは、各色の液体現像剤が収容される現像剤収容タンク15と2本のチューブ16,17によって連結されており、供給用ポンプ18によってチューブ16から液体現像剤が供給されるとともに、現像に使用された余剰液が回収用ポンプ19によりチューブ17から回収されるようになっている。
【0022】
上記現像装置4は、図2に示すように、静電潜像担持体1との対向部に開口を備えるハウジング40内に、静電潜像担持体1と間隙をおいて対向するように配置された現像電極41と、この現像電極41と静電潜像担持体1との間隙に液体現像剤を供給する現像剤供給路42と、上記チューブ16を介してハウジング40内に供給される液体現像剤を一旦貯蔵する現像剤貯蔵部43と、現像後に静電潜像担持体1の表面に残留する余剰液を回収する回収ローラ44とを有している。さらに、回収ローラ44上に付着した余剰液を拭い落とすブレード45と、現像電極41と静電潜像担持体1との間、回収ローラ44と静電潜像担持体1との間にそれぞれ電圧を印加する電源22,23等を有している。
【0023】
上記現像電極41は、静電潜像担持体1の軸線方向におけるほぼ全長に対向配置されるプレート状の電極であり、電極の先端部に静電潜像担持体1の周面と同じ曲率を持たせた湾曲面が形成されている。また、ハウジング40の両端部には、静電潜像担持体1の非画像領域と当接するトラッキングローラ46が設けられ、現像電極41の先端部と静電潜像担持体1とが微小間隙おいて対向するように保持される。このトラッキングローラ46は適切な大きさに形成され、現像電極41が対向する位置における静電潜像担持体1の接線方向と水平線とがなす角度(角度<90°)の大きいものから小さいもの、即ち現像装置4Y,4M,4C,4Kの順に、現像電極21と静電潜像担持体1との間隙が大きくなるように設定されている。この現像電極41と静電潜像担持体1との間隙は、現像濃度等の現像性を考慮して約100μm〜200μmの範囲で適切に設定される。この間隙の設定値及びその根拠は後述する。
【0024】
また、現像電極21の静電潜像担持体1との対向面の後方には現像剤貯蔵部43と連通される現像剤供給路42が形成されており、この現像剤供給路42を出た液体現像剤が現像電極41と静電潜像担持体1との間隙内に流れ込むようになっている。そして、現像電極41と静電潜像担持体1との間には、電源22から直流電圧が印加され、現像領域で形成される電界によって液体現像剤中のトナーが静電潜像担持体1上の静電潜像に吸着される。
なお、上記現像電極41の先端部の形状は、平板状でも機能するが、上述にように静電潜像担持体1の周面と同じ曲率をもたせると現像電界の強度が一様となり、現像効果がより高まる。
【0025】
上記回収ローラ44は、回転可能に支持され、図中に示す矢印の方向、すなわち静電潜像担持体1との対向位置で双方の表面が反対方向に移動するように回転駆動されている。この回収ローラ44は、静電潜像担持体1との対向部に微小間隙を安定して形成するため、回収ローラ44の両端部に、静電潜像担持体1の周面と当接しながら回転するトラッキングローラ44aを備えている。また、回収ローラ44と静電潜像担持体1との間には、電源23から現像電極41と同じ電圧が印加されており、トナーが静電潜像に引き付けられるとともに、回収ローラ44の周回移動により余剰液が現像装置内に回収されるようになっている。
【0026】
また、上記現像装置4と接続されるチューブ16には、液体現像剤を吸引する上記供給用ポンプ18の他、液体現像剤が逆流するのを防止する逆流防止弁20と、液体現像剤の吸引量を調節する流量調整バルブ21とが設けられている。そして、ポンプ18による揚圧力で液体現像剤を現像剤貯蔵部43に供給するとともに、現像剤貯蔵部43内の液体現像剤を現像剤供給路42へ送り出すようになっている。このとき、現像電極41が対向する位置における静電潜像担持体1の接線方向と水平線とがなす角度(角度<90°)の大きいものから小さいもの、即ち現像装置4Y,4M,4C,4Kの順に、現像剤供給路42へ送り込まれる現像剤量が多くなるように設定されている。本実施例では、現像剤供給路42へ送り込まれる現像剤量が、0.5〜1.5リットル/minの範囲内で適宜に設定されている。この現像剤の供給量及びその根拠については後述する。
【0027】
このような画像形成装置では、帯電装置2により静電潜像担持体1が所定の電位に帯電された後、露光装置3により像光が照射され、静電潜像担持体1の表面に帯電電位の差による静電潜像が形成される。この静電潜像はイエローの液体現像剤を収容する現像装置4Yにより現像され、液体現像剤によるトナー像が形成される。さらに、転写用紙が転写ドラム5上に吸着されながら搬送され、転写帯電器6により静電潜像担持体上のトナー像が転写用紙に転写される。
【0028】
転写後に静電潜像担持体1の表面に残留する液体現像剤はクリーニング装置17により除去され、除電装置8により静電潜像担持体1が除電される。その後、再び帯電装置2により帯電され、前述の工程と同様に静電潜像担持体1上にマゼンタ像が形成され、転写用紙に先のイエロー像と重ねて転写される。さらに、同様の工程を繰り返してシアン像及びブラック像が転写用紙に重ねて転写される。
この4色のトナー像が転写された転写用紙は剥離装置12によって転写ドラム5から剥離され、搬送ベルト13によって定着装置14に送られる。そして、定着装置14の熱によりキャリア液が気化するとともにトナー像が転写用紙に融着され、一枚の画像が形成される。
【0029】
一方、上記画像形成装置における現像装置4では、画像形成動作の開始とともに、チューブ16に接続されたポンプ18により液体現像剤の圧送が開始され、現像剤収容タンク15の液体現像剤がチューブ16を通って現像剤貯蔵部43内に供給される。これにともない、現像剤貯蔵部43内の液体現像剤は現像剤供給路42へ送り込まれ、静電潜像担持体1との対向部へ移送される。静電潜像担持体1は現像電極41と対向して周回移動しており、現像剤供給路42から流れ出した液体現像剤は、静電潜像担持体1の周回方向に沿って現像電極41と静電潜像担持体1との間に流れ込む。こうして現像領域に液体現像剤が供給されると、現像領域で形成される電界の作用によって、液体現像剤中のトナー粒子が静電潜像担持体1上の静電潜像に吸着され、静電潜像が可視化される。
【0030】
このとき、図3に示すように、イエロー用の現像装置4Yでは、現像電極41Yと静電潜像担持体1との間隙aが小さく、液体現像剤の供給量が少なく設定されており、液体現像剤の供給力と、静電潜像保持体1の周回移動による現像剤の搬送力と、液体現像剤に作用する重力とによって、間隙内に適切な量の液体現像剤が送り込まれる。このため、液体現像剤の供給が過多になることによるトナー像流れや、液漏れ等の発生が防止される。一方、図4に示すように、ブラック用の現像装置4Kでは、現像電極41Kと静電潜像担持体1との間隙bが大きく、液体現像剤の供給量が多めに設定されており、この間隙内では、液体現像剤の供給力及び静電潜像保持体1の周回移動による液体現像剤の搬送力のみで重力は作用しないが、適切な量の液体現像剤が静電潜像担持体1と現像電極41Kとの間隙に流れ込む。従って、液体現像剤の供給が不足することなく、白抜けや濃度むら等の現像性の低下が防止される。
【0031】
さらに現像後、現像電極41と静電潜像担持体1との間を流れる液体現像剤の余剰液は、静電潜像担持体1と対向する周面が逆方向に移動する回収ローラ44に付着し、現像装置のハウジング40内に回収される。この回収ローラ44上の液体現像剤は、ブレード45によって現像装置内に拭い取られ、回収用ポンプ19によりチューブ17を通って現像剤収容タンク15内に送られる。そして、現像剤収容タンク15内で撹拌され、再びチューブ16を通って現像装置4に供給される。
【0032】
次に、現像電極41と静電潜像担持体1との間隙量の設定値及び現像剤供給路42へ供給される現像剤量の設定値について説明する。
図5は、上記実施例における現像電極41と静電潜像担持体1との間隙量と、
この間隙すなわち現像領域を通過する液体現像剤の流量との関係を示す図である。また、図6は、この液体現像剤の流量と画像の濃度との関係を示す図である。
図5に示すように、各現像装置4においては、現像電極41と静電潜像担持体1との間隙量が大きくなるにしたがって現像領域通過流量が大きくなり、間隙量にかかわらず現像装置4K,4C,4M,4Yの順となっている。また、この流量によって現像濃度が変動するとともに、現像性やトナー像流れ、液漏れ等に影響を及ぼすことが確認され、図6に示すように、現像領域通過流量が小さすぎると濃度むらが発生し、逆に大きすぎると現像時のトナー像流れや、液漏れを生じることがわかる。これらの結果から、上記実施例において、現像性の点で好ましい間隙量をそれぞれの現像装置毎に求めると、現像装置4Yでは約100μm、現像装置4Mでは約100μm、現像装置4Cでは100μm〜200μm、現像装置4Kでは約200μmである。
【0033】
また、図7は、ポンプ18から供給される現像剤の流量と、現像領域における現像剤通過流量との関係を示す図である。
現像電極41と静電潜像担持体1との間隙内にはポンプ18の揚圧力によって液体現像剤が供給されるが、上述の各間隙量に設定したときに、適切な現像領域通過流量が得られる現像剤の供給流量が求められる。その結果、ポンプ18からの現像剤の供給流量は、現像装置4Yに対しては0.5〜0.8リットル/min、現像装置4Mに対しては0.7〜1.0リットル/min、現像装置4Cに対しては0.8〜1.3リットル/min、現像装置4Kに対しては1.0〜1.4リットル/minが好ましいことが確認される。この液体現像剤の供給流量は、チューブ16に接続された流量調整バルブ21によって、それぞれの現像位置に合った値に調整することができる。ただし、現像剤の流量の調整は、上述の手段に限らず、例えばポンプ18の電圧値等を制御することにより調整することもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明に係る画像形成装置では、各々の現像電極と静電潜像担持体との間隙量が、現像装置の位置によって適切に設定されているので、各々の間隙内を通過する液体現像剤の量を適切に調整することができる。このため、一つの静電潜像担持体に複数の現像装置が対向するように配置され、各々の配置角度が異なっていても、全ての現像装置について現像領域で液体現像剤の供給不足による濃度むらが発生したり、逆に供給過多により像流れ、液漏れによる機内汚れ等が発生したりすることもなく、良好な画像を得ることができる。
【0035】
請求項2に記載の発明に係る画像形成装置では、各現像装置の現像剤供給路へ送り込まれる現像剤量が、現像装置の位置によって適切に調整されているので、現像領域を通過する液体現像剤の量を適切に制御することができる。このため、像流れや液漏れ等の発生もなく、画質欠陥のない良好な画像を得ることができる。
【0036】
請求項3に記載の発明に係る画像形成装置では、各現像装置における現像電極と静電潜像担持体との間隙量、および現像剤供給路へ送り込まれる現像剤量が、現像装置の位置によって適切に設定されているので、現像領域を通過する液体現像剤の量をより適切に制御することができる。このため、より確実に像流れや液漏れ等の発生が防止され、画質欠陥のない良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2または請求項3に記載の発明の一実施例である画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置で用いられる現像装置の概略構成図である。
【図3】図1に示す画像形成装置の現像領域を示す拡大図である。
【図4】図1に示す画像形成装置の現像領域を示す拡大図である。
【図5】図1の画像形成装置における現像領域の間隙量と液体現像剤の現像領域通過流量との関係を示す図である。
【図6】図1の画像形成装置における液体現像剤の現像領域通過流量と画像の濃度との関係を示す図である。
【図7】図1の画像形成装置におけるポンプからの液体現像剤の供給流量と現像剤の現像領域通過流量との関係を示す図である。
【図8】従来の画像形成装置で用いられる現像装置を示す概略構成図である。
【図9】従来の画像形成装置で用いられる現像装置の他の例を示す概略構成図である。
【図10】図8の画像形成装置の現像領域を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 静電潜像担持体
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
5 転写ドラム
6 転写帯電器
7 クリーニング装置
8 除電装置
9 用紙搬送路
10 用紙ガイド
11 吸着装置
12 剥離装置
13 搬送ベルト
14 定着装置
15 現像剤収容タンク
16 供給用チューブ
17 回収用チューブ
18 供給用ポンプ
19 回収用ポンプ
20 逆流防止弁
21 流量調整バルブ
22、23 電源
41 現像電極
42 現像剤供給路
43 現像剤貯蔵部
44 回収ローラ
45 ブレード
46 トラッキングローラ
a,b 静電潜像担持体と現像電極との間隙量

Claims (3)

  1. 表面が周回移動できるように支持され、表面に静電電位の差による潜像が形成される静電潜像担持体と、
    同じ構成を有する複数の現像装置が前記静電潜像担持体の周囲に備えられた画像形成装置において、
    前記現像装置の各々が、
    前記静電潜像担持体の周方向に沿って、該静電潜像担持体の周面とほぼ等間隔で対向する面を備えた現像電極と、
    絶縁性キャリア液体中にトナー粒子が分散した液体現像剤を、前記静電潜像担持体と前記現像電極との対向位置に、供給する現像剤供給路とを有し、
    各現像装置の、前記現像電極が対向する位置における前記静電潜像担持体の接線方向と水平線とのなす角度(角度<90°)が大きいものから小さいものの順に、前記現像電極と前記静電潜像担持体との間隙が大きくなり、間隙をみたしつつ静電潜像担持体に接触する液体現像剤の量が、各現像装置ともほぼ等しくなるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 表面が周回移動できるように支持され、表面に静電電位の差による潜像が形成される静電潜像担持体と、
    同じ構成を有する複数の現像装置が前記静電潜像担持体の周囲に備えられた画像形成装置において、
    前記現像装置の各々が、
    前記静電潜像担持体の周方向に沿って、該静電潜像担持体の周面とほぼ等間隔で対向する面を備えた現像電極と、
    絶縁性キャリア液体中にトナー粒子が分散した液体現像剤を、前記静電潜像担持体と前記現像電極との対向位置に、供給する現像剤供給路とを有し、
    各現像装置の、前記現像電極が対向する位置における前記静電潜像担持体の接線方向と水平線とのなす角度(角度<90°)が大きいものから小さいものの順に、前記現像剤供給路へ送り込まれる単位時間あたりの現像剤量が多くなり、間隙をみたしつつ静電潜像担持体に接触する液体現像剤の量が、各現像装置ともほぼ等しくなるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 表面が周回移動できるように支持され、表面に静電電位の差による潜像が形成される静電潜像担持体と、
    同じ構成を有する複数の現像装置が前記静電潜像担持体の周囲に備えられた画像形成装置において、
    前記現像装置の各々が、
    前記静電潜像担持体の周方向に沿って、該静電潜像担持体の周面とほぼ等間隔で対向する面を備えた現像電極と、
    絶縁性キャリア液体中にトナー粒子が分散した液体現像剤を、前記静電潜像担持体と前記現像電極との対向位置に、供給する現像剤供給路とを有し、
    各現像装置の、前記現像電極が対向する位置における前記静電潜像担持体の接線方向と水平線とのなす角度(角度<90°)が大きいものから小さいものの順に、前記現像電極と前記静電潜像担持体との間隙が大きく、前記現像剤供給路へ送り込まれる単位時間あたりの現像剤量は多くなり、間隙をみたしつつ静電潜像担持体に接触する液体現像剤の量が、各現像装置ともほぼ等しくなるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
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