JP3733932B2 - エネルギー蓄積装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エネルギー蓄積装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のエネルギー蓄積装置として、例えば、電気エネルギーを蓄積する無停電電源装置(以下、UPSと称する)が広く知られている。このUPSは、通電時に入力電圧(例えば100V商用交流電圧)を降圧してバッテリを充電しておき、停電時に当該バッテリに充電された充電電圧を上記入力電圧に昇圧して出力する電源装置であり、電源の供給を停止することができない機器に接続して用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、UPSでは、一般にバッテリとして鉛蓄電池を用いており、この鉛蓄電池は、3〜4年で交換しなければならず、装置維持のためのランニングコストが高くなってしまう。このため、エネルギーを蓄積する手段として、鉛蓄電池の代わりにフライホイール等を用い、電気エネルギーではなく他のエネルギー(例えば、運動エネルギー)で蓄積しておくことも考えられるが、この場合においても、エネルギーを蓄積した状態に維持しておくためのエネルギーが新たに必要となり、ランニングコストを低減することは不可能である。例えば、フライホイールを用いる場合、常時フライホイールをモータにより回転させておく必要があり、モータを駆動するための電気エネルギーが必要となる。
【0004】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、装置維持のためのランニングコストを低減することが可能なエネルギー蓄積装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエネルギー蓄積装置は、エネルギーを蓄積可能なエネルギー蓄積手段と、インターネット網に接続可能であり、インターネット網を介して送信される電力供給の停止を示唆する電力供給停止情報を受信する情報受信手段と、情報受信手段が電力供給停止情報を受信すると、電力供給の停止前に、エネルギー蓄積手段にてエネルギーを蓄積するように当該エネルギー蓄積手段の動作を開始させるエネルギー蓄積制御手段と、を有することを特徴としている。
【0006】
本発明に係るエネルギー蓄積装置では、エネルギー蓄積手段と、情報受信手段と、エネルギー蓄積制御手段とを有しているので、エネルギー蓄積制御手段により、情報受信手段にて電力供給停止情報が受信されると、エネルギー蓄積手段にてエネルギーが蓄積されるように当該エネルギー蓄積手段の動作が電力供給の停止前に開始されることとなる。このため、エネルギー蓄積手段においてエネルギーを常時蓄積しておく必要がなくなり、情報受信手段にて電力供給停止情報が受信されてからエネルギーを蓄積するので、エネルギーを蓄積した状態に維持しておくためのエネルギーが少なくてすみ、装置維持のためのランニングコストを低減することができる。
【0007】
また、エネルギー蓄積手段は、交流発電電動機と、交流発電電動機の回転軸に連結されるフライホイールと、を含み、エネルギー蓄積制御手段は、情報受信手段が電力供給停止情報を受信すると、電気エネルギーをフライホイールの回転運動エネルギーに変換して蓄積するように、交流発電電動機に電力を供給して当該交流発電電動機を電動機として動作させることが好ましい。このように構成した場合、情報受信手段にて電力供給停止情報が受信された際に、フライホイールに回転運動エネルギーを確実に蓄積することができる。
【0008】
また、実際に電力供給が停止されたことを検出する電力供給停止検出手段を更に有し、エネルギー蓄積制御手段は、電力供給停止検出手段が電力供給の停止を検出すると、フライホイールの回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換して供給するように、交流発電電動機を発電機として動作させることが好ましい。このように構成した場合、停電発生時に、フライホイールの回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、電力を確実に供給することができる。
【0009】
また、エネルギー蓄積手段は、フライホイールの外側に同じ回転軸芯を持ち回転自在に支持され、フライホイールを覆う覆回転体を更に含むことが好ましい。このように構成した場合、フライホイールと覆回転体との間で相対速度が減少し、流体抵抗が低減され、風損が低減されることとなる。この結果、フライホイールにおける回転運動エネルギーの蓄積効率を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係るエネルギー蓄積装置について図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るエネルギー蓄積装置の構成を説明するためのブロック図である。エネルギー蓄積装置1は、商用電源3と各種電気機器等の電気負荷5との間に設けられ、図1に示されるように、交流発電電動機11、フライホイール13、コンバータ部15、インバータ部17,19、切替スイッチ21、制御部23等を有している。
【0012】
交流発電電動機11は、モータ(電動機)及びジェネレータ(発電機)として機能するものであり、例えば三相交流発電電動機を用いることができる。
【0013】
フライホイール13は、交流発電電動機11の回転軸に連結されており、交流発電電動機11が電動機として機能する場合には、交流発電電動機11から駆動力が与えられることにより回転する。一方、交流発電電動機11が発電機として機能する場合には、フライホイール13は、交流発電電動機11の回転軸に駆動力を与える。
【0014】
ここで、図2に基づいて、フライホイール13の構成について説明する。図2はフライホイールの一部を破断した斜視図である。フライホイール13は軸101を有しており、この軸101が交流発電電動機11の回転軸に接続されることにより、交流発電電動機11の回転軸に連結される。フライホイール13は、当該フライホイール13と同じ回転軸芯を持ち回転自在に支持される第1の覆回転体102で覆われている。この第1の覆回転体102は、薄板で形成されている。
【0015】
第1の覆回転体102は、フライホイール13と同じ回転軸芯を回転自在に支持される第2の覆回転体103で覆われている。この第2の覆回転体103は、第1の覆回転体102と同様に、薄板で形成されている。
【0016】
第2の覆回転体103のさらに外側には、これらフライホイール13、第1の覆回転体102および第2の覆回転体103を覆い、フライホイール13の軸受部104,105が設けられた容器106が輩けられている。容器106は図示しない支持台に固定されている。第1の覆回転体102と第2の覆回転体103との間には、一対の軸受107,108が設けられ、第2の覆回転体103と容器106との間には、一対の軸受109,110が設けられている。
【0017】
なお、第1の覆回転体102、第2の覆回転体103には、図3に示されるように、その平面上には開孔201、202を設けるようにしてもよい。この開孔201、202は貫通し、相互間で気体の移動が可能になっている。
【0018】
また、図3においては、容器106には、ガス管113が取り付けられ、このガス管113から空気はもとより空気よりも質量の小さい気体、例えば水素やヘリウムなどを注入することができる。注入されると第1の覆回転体102や第2の覆回転体103には開孔201、202がそれぞれ設けられているため、水素を注入すればこれら開孔から水素が入り込み、装置全体を水素で置換することができる。また、回転体の速度を上げて外周のガス圧が高くなり、中心部の圧力が下がって中心近くの覆回転体は内側に変形し、逆に外周に近い部分では圧力が上がって外側に変形する可能性があるが、開孔を設けることにより、この圧力変動を減少でき、覆回転体が押しつぶされる現象を回避できる。
【0019】
ここで、フライホイール13を覆回転体102,103で覆うことにより、風損が減少する原理について説明する。フライホイール等、周速が高い回転体における単位面積当たりの流体抵抗Dは、流体の密度をρ、レイノルズ数や動粘性係数などで決定される係数をA、回転体の速度をVとすると、
D=(ρ/2)AV2 … (1)
で表されることが知られている。
【0020】
よって、Aが係数であるから、抵抗は、速度の二乗に比例していることが分かる。したがって、回転体全体が受ける抵抗は回転体の角速度の二乗に比例することが分かり、回転体が流体抵抗によって受けるトルクをQ、流体の密度をρ、トルク係数B、回転体の角速度をωとすると、トルクQは
Q=(ρ/2)Bω2 … (2)
で表される。
【0021】
まず、覆回転体が1つ場合で考える。フライホイール13と覆回転体の表面積がほぼ等しいとし、フライホイール13の角速度ω1、覆回転体の角速度ω2が釣り合って回転しているとして、フライホイール13と覆回転体102との間の流体抵抗によるトルクをQ1、覆回転体102と覆回転体102の外側の流体との間の流体抵抗によるトルクをQ2とすると、トルクQ1及びQ2は、
l=(ρ/2)B(ω1一ω22 … (3)
2=(ρ/2)Bω2 2 … (4)
【0022】
この両者は釣り合って回転しており、両者のトルクQ1とQ2は等しいため、Q1=Q2の関係が成立し、上記Q1とQ2の式から、次の関係を導ける。
(ρ/2)B(ω1一ω22=(ρ/2)Bω2 2 … (5)
この式を整理すると、ω2=ω1/2が得られる。これは覆回転体102の角速度ω2がフライホイール13の角速度ω1の1/2の速度で回転することを示す。
【0023】
次に覆回転体が任意数ある場合について考える。覆回転体をn個設けたときに各覆回転体のトルクをQ1、Q2、Q3、…、Qn-1、Qnとすると、それらは全て同じ値になり、それぞれの相対角速度はω1/(n+1)で等しくなる。さらに、フライホイール13および覆回転体に接する流体の層の数は(n+1)層となるので、フライホイール13を露出して回転させる場合の流体抵抗によるトルクをQ0とすると、覆回転体をn個設けたときめ流体抵抗によるトルクQnは、
n=Q0/(n+1)2 … (6)
となる。したがって、フライホイール13が受ける抵抗は覆回転体が1個、2個、3個、…と増えるにしたがって1/4、1/9、1/16、…のように減少する。
【0024】
このように、フライホイール13に覆回転体を多数設けるとフライホイール13の流体抵抗が減少し、いわゆる風損を減少できることがわかる。実際には、覆回転体を多数設けると、フライホイール13に接する流体層などは層全体が大きい角速度で回転することになって流体の質量による影響が無視できなくなる。
【0025】
図4は、フライホイールや覆回転体の周速Vと、流体の回転による遠心力による圧力Pの関係をグラフに示したものであり、Pは図中に記載の式により得られる。この式において、周速をV、気体定数をR、絶対温度をT、大気圧をP0で示す。フライホイールや覆回転体の周速が極めて大きくなると、それら同士に挟まれる流体の回転による遠心力の影響が無視できなくなり、フライホイールまたは覆回転体の外周部分の圧力が増大するので、外周に近い部分の密封性を高くすることが望まれる。特に気体のように圧縮性流体の場合には、回転体の外周に基づくにしたがって流体の密度が高くなる。
【0026】
図4のグラフから明らかなように、空気の場合には、フライホイールの周速を大きくすると、500m/sで4.42気圧、1000m/sで382.2気圧と急激に圧力が上昇する。これに対し、水素は2000m/sでも計算値では、5.34気圧となり、空気と比較して圧力上昇が極めて少ない。
【0027】
このように、空気で周速を1500m/sにすることは現実的に不可能であるが、水素では空気の4倍の速度、2000m/sの周速にしても空気の1/4の速度の場合の圧力と大差ない。空気より密度が小さい水素やヘリウムで置換すると空気に比べ抵抗がはるかに小さく、より風損を減少できる。また、特に水素は熱伝導度が高いため、水素に置換することにより、従来技術では使用できなかった発熱を伴う部品も利用可能になる。
【0028】
図5は、各回転体(フライホイール及び覆回転体)の周速について、流体の回転に伴う遠心力による内圧上昇を考慮しない場合と、考慮した場合とについて、算出した周速を示すグラフである。1枚目の覆回転体について内圧上昇を考慮した場合には、内圧上昇を考慮しない場合と比較して周速が上昇する。2枚目の覆回転体も同様に内圧上昇の影響を受けて周速が上昇するが、周速が1枚目の覆回転体よりも小さいため、内圧上昇に伴う回転数の上昇の割合は小さい。
【0029】
図6は、フライホイールの周速度と抵抗トルクの関係を、フライホイールのみ、覆回転体が1から5枚ある場合について示した図である。フライホイールの外周に覆回転体が1枚設けられた場合には、フライホイールと1枚目の覆回転体の相対的回転数が小さくなる結果、フライホイールの風損による損失が低下することを示している。同様に、覆回転体が複数枚設けられた場合には、覆回転体と次の覆回転体との相対的回転数も小さくなるから、この現象による損失の低下が加わる。しかし、覆回転体の枚数が増加した場合、損失低下に寄与する割合は次第に小さくなる。覆回転体を増加する場合は、装置のコストが増加するから、損失低下のメリットを比較判断して設計する必要がある。
【0030】
再び、図1を参照する。コンバータ部15は、商用電源3に接続されており、当該商用電源3からの交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を出力する。
【0031】
インバータ部17は、切替スイッチ21を介してコンバータ部15に接続されており、交流発電電動機11を電動機として動作させる際には、コンバータ部15からの直流電力を交流電力に変換し、交流発電電動機11に供給する。一方、インバータ部17は、交流発電電動機11を発電機として動作させる際には、交流発電電動機11からの交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を出力する。
【0032】
インバータ部19は、コンバータ部15に接続されると共に、切替スイッチ21を介してインバータ部17に接続されており、コンバータ部15からの直流電力あるいはインバータ部17からの直流電力を交流電力に変換し、電気負荷5に供給する。
【0033】
切替スイッチ21は、インバータ部17と、コンバータ部15あるいはインバータ部19とを接続する状態と非接続とする状態との2つの状態を切り替えるものである。これらの状態は、制御部23からの出力信号に基づいて切り替えられる。
【0034】
制御部23は、データ回線終端装置(Data Circuit terminating Equipment:DCE)等を介してインターネット網INに接続されており、図7に示されるように、予め設定された制御プログラムに従って各種演算処理を実行するCPU24、制御プログラムや制御データ等を予め格納するROM25、各種演算処理を実行するのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM26、インターネット網INを介した通信を制御する通信制御部27、外部機器(インバータ部17、切替スイッチ21等)が接続されるインターフェース部(I/F部)28等を有している。制御プログラムには、停電を検知する停電検知プログラム、インバータ部17の制御プログラム、切替スイッチ21の制御プログラム、インターネット網INを介して送信されてきた各種情報を受信処理するプログラム等が含まれている。また、制御部23は、エネルギー蓄積装置1の作動状態等を示すための表示部29(例えば、ディスプレイ等)や使用者がエネルギー蓄積装置1の操作を行うための操作部30(例えば、マウスやキーボード等)を含んでいる。
【0035】
制御部23は、上記各種プログラムを実行することにより、機能的な構成要素として、図1に示されるように、情報受信部31と、エネルギー蓄積制御部33と、電力供給停止検出部35とを備えて構成される。
【0036】
情報受信部31は、インターネット網INに接続可能であり、インターネット網INを介して送信される電力供給の停止を示唆する電力供給停止情報を受信する。情報受信部31は、電力供給停止情報を受信すると、当該電力供給停止情報を受信した旨を示す受信情報を送出する。ここで、電力供給停止情報とは、電力会社から供給される停電の予告情報や、雷注意報、雷雲情報又は落雷情報等の気象情報といった、電力供給の停止を事前に予告するもの、あるいは、電力供給が停止する可能性が存在することを示唆するものである。
【0037】
電力供給停止検出部35は、商用電源3から供給される交流電力に基づいて、実際に電力供給が停止されたことを検出する。電力供給停止検出部35は、実際に電力供給が停止されたことを検出すると、電力供給が停止された旨を示す停電情報を送出する。
【0038】
エネルギー蓄積制御部33は、情報受信部31から送出された受信情報を受領し、電力供給の停止前に、フライホイール13にて回転運動エネルギーを蓄積し始めるようにインバータ部17及び切替スイッチ21に制御信号を出力する。また、エネルギー蓄積制御部33は、電力供給停止検出部35から送出された停電情報を受領し、フライホイール13にて蓄積された回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換して供給するように、インバータ部17及び切替スイッチ21に制御信号を出力する。
【0039】
続いて、図8を参照して、エネルギー蓄積装置1の動作について説明する。図8は、エネルギー蓄積装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0040】
まず、制御部23において、情報受信部31が電力供給停止情報を受信したか否かを判定する(S101)。情報受信部31が電力供給停止情報を受信していない場合、制御部23において、エネルギー蓄積制御部33は、フライホイール稼動停止処理を実行する(S103)。フライホイール稼動停止処理は、インバータ部17と、コンバータ部15及びインバータ部19とを非接続とするように切替スイッチ21を切り替える処理と、交流発電電動機11の駆動を中止してフライホイール13の回転を停止させるようにインバータ部17を制御する処理とを含んでいる。いずれの処理も、エネルギー蓄積制御部33からの制御信号に基づいて、切替スイッチ21及びインバータ部17が作動することにより実行される。フライホイール稼動停止処理により、商用電源3からの交流電力がコンバータ部15により直流電力に変換され、変換された直流電力がインバータ部19に供給される。そして、インバータ部19は、コンバータ部15からの直流電力を交流電力に変換して、電気負荷5に供給する。
【0041】
一方、情報受信部31が電力供給停止情報を受信すると、制御部23において、エネルギー蓄積制御部33は、フライホイール稼動開始処理を実行する(S105)。フライホイール稼動開始処理は、インバータ部17と、コンバータ部15(インバータ部19)とを接続するように切替スイッチ21を切り替える処理と、交流発電電動機11の駆動してフライホイール13を回転させるようにインバータ部17を制御する処理とを含んでいる。いずれの処理も、エネルギー蓄積制御部33からの制御信号に基づいて、切替スイッチ21及びインバータ部17が作動することにより実行される。
【0042】
フライホイール稼動開始処理により、商用電源3からの交流電力がコンバータ部15により直流電力に変換され、変換された直流電力の一部は切替スイッチ21を介してインバータ部17にも供給され、一部はインバータ部19に供給される。インバータ部17は、コンバータ部15からの直流電力を交流電力に変換するとともに、交流発電電動機11を電動機として動作させ、フライホイール13が所定の回転速度に達するように当該交流発電電動機11の回転を制御する。これにより、商用電源3からの交流電力が有する電気エネルギーがフライホイール13での回転運動エネルギーに変換されて、蓄積されていくこととなる。なお、インバータ部19は、情報受信部31が電力供給停止情報を受信していない場合と同様に、コンバータ部15からの直流電力を交流電力に変換して、電気負荷5に供給する。
【0043】
そして、制御部23において、電力供給停止検出部35が電力供給の停止を検出したか否かを判定する(S107)。電力供給停止検出部35が電力供給の停止を検出すると、制御部23において、エネルギー蓄積制御部33は、フライホイール電力供給処理を実行する(S109)。フライホイール電力供給処理は、インバータ部17と、インバータ部19とを接続するように切替スイッチ21を切り替える処理と、フライホイール13の回転により交流発電電動機11を駆動して交流発電電動機11を発電機として動作させるようにインバータ部17を制御する処理とを含んでいる。いずれの処理も、エネルギー蓄積制御部33からの制御信号に基づいて、切替スイッチ21及びインバータ部17が作動することにより実行される。
【0044】
フライホイール電力供給処理により、交流発電電動機11は発電機として動作して、フライホイール13に蓄積された回転運動エネルギーが電気エネルギーに変換され、変換された電気エネルギーが交流電力としてインバータ部17に供給される。インバータ部17は、交流発電電動機11からの交流電力を直流電力に変換し、切替スイッチ21を介してインバータ部19に供給する。インバータ部19は、インバータ部17からの直流電力を交流電力に変換して、電気負荷5に供給する。なお、フライホイール13は、その回転運動エネルギーが電気エネルギーに変換、回生されていくため、回転速度は低下していく。そこで、インバータ部17は、エネルギー回生に伴う減速制御を行う。
【0045】
その後、電力供給が再開されて復電すると(S111)、制御部23において、エネルギー蓄積制御部33は、フライホイール電力供給停止処理を実行する(S113)。なお、復電したか否かの判定は、電力供給停止検出部35が実際に電力が供給された状態を検出することにより、行うことができる。
【0046】
フライホイール電力供給停止処理は、インバータ部17と、コンバータ部15及びインバータ部19とを非接続とするように切替スイッチ21を切り替える処理と、交流発電電動機11の駆動を中止してフライホイール13の回転を停止させるようにインバータ部17を制御する処理とを含んでいる。いずれの処理も、エネルギー蓄積制御部33からの制御信号に基づいて、切替スイッチ21及びインバータ部17が作動することにより実行される。なお、必ずしもフライホイール13の回転を停止させておく必要はなく、フライホイール13の慣性により回転させておくようにしてもよい。
【0047】
以上のように、本実施形態のエネルギー蓄積装置1では、フライホイール13、交流発電電動機11、制御部23(情報受信部31及びエネルギー蓄積制御部33)等を有しているので、エネルギー蓄積制御部33により、情報受信部31にて電力供給停止情報が受信されると、フライホイール13にて回転運動エネルギーが蓄積されるように交流発電電動機11(フライホイール13)の動作が電力供給の停止前に開始されることとなる。このため、フライホイール13において回転運動エネルギーを常時蓄積しておく必要がなくなり、情報受信部31にて電力供給停止情報が受信されてから回転運動エネルギーを蓄積するので、回転運動エネルギーを蓄積した状態に維持しておくために必要とされる電気エネルギーが極めて少なくてすみ、装置維持のためのランニングコストを低減することができる。
【0048】
また、本実施形態のエネルギー蓄積装置1においては、エネルギー蓄積制御部33は、情報受信部31が電力供給停止情報を受信すると、電気エネルギーをフライホイール13の回転運動エネルギーに変換して蓄積するように、交流発電電動機11に交流電力を供給して当該交流発電電動機11を電動機として動作させている。これにより、情報受信部31にて電力供給停止情報が受信された際に、フライホイール13に回転運動エネルギーを確実に蓄積することができる。
【0049】
また、本実施形態のエネルギー蓄積装置1においては、制御部23が電力供給停止検出部35を有し、エネルギー蓄積制御部33は、電力供給停止検出部35が電力供給の停止を検出すると、フライホイール13の回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換して供給するように、交流発電電動機11を発電機として動作させている。これにより、停電発生時に、フライホイール13の回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、交流電力を電気負荷5に対して確実に供給することができる。
【0050】
また、本実施形態のエネルギー蓄積装置1においては、フライホイール13の外側には、フライホイール13と同じ回転軸芯を持ち回転自在に支持され、フライホイール13を覆う覆回転体102,103が設けられている。これにより、フライホイール13と覆回転体102,103との間で相対速度が減少し、流体抵抗が低減され、風損が低減されることとなる。この結果、フライホイール13における回転運動エネルギーの蓄積効率を高めることができる。
【0051】
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。本実施形態においては、交流発電電動機11によりフライホイール13を回転させてエネルギーを蓄積するようにしているが、エネルギー蓄積手段としては、これに限られるものではなく、例えば、内燃機関により駆動される発電機を用い、当該発電機により電気二重層コンデンサに電気エネルギーを蓄積するものであってもよい。
【0052】
また、瞬断に対応するための鉛蓄電池を更に備えるようにしてもよい。この場合、鉛蓄電池は、瞬断に対応し得る必要最低限の容量を有していればよい。
【0053】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、装置維持のためのランニングコストを低減することが可能なエネルギー蓄積装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るエネルギー蓄積装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】本実施形態に係るエネルギー蓄積装置に含まれるフライホイール及び覆回転体の一部を破断した斜視図である。
【図3】本実施形態に係るエネルギー蓄積装置に含まれるフライホイール及び覆回転体の一部を破断した斜視図である。
【図4】流体の種類によるフライホイールの周速と圧力との関係を示したグラフである。
【図5】遠心力による内圧上昇を考慮しない場合、考慮した場合の、算出した周速または角速度を示すグラフである。
【図6】フライホイールの周速度と抵抗トルクの関係を、フライホイールのみ、覆回転体が1から5枚ある場合について示した図である。
【図7】本実施形態に係るエネルギー蓄積装置に含まれる制御部の構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態に係るエネルギー蓄積装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…エネルギー蓄積装置、3…商用電源、5…電気負荷、11…交流発電電動機、13…フライホイール、15…コンバータ部、17,19…インバータ部、21…切替スイッチ、23…制御部、31…情報受信部、33…エネルギー蓄積制御部、35…電力供給停止検出部、102,103…覆回転体、IN…インターネット網。

Claims (4)

  1. エネルギーを蓄積可能なエネルギー蓄積手段と、
    インターネット網に接続可能であり、前記インターネット網を介して送信される電力供給の停止を示唆する電力供給停止情報を受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段が前記電力供給停止情報を受信すると、電力供給の停止前に、前記エネルギー蓄積手段にてエネルギーを蓄積するように当該エネルギー蓄積手段の動作を開始させるエネルギー蓄積制御手段と、を有することを特徴とするエネルギー蓄積装置。
  2. 前記エネルギー蓄積手段は、交流発電電動機と、前記交流発電電動機の回転軸に連結されるフライホイールと、を含み、
    前記エネルギー蓄積制御手段は、前記情報受信手段が前記電力供給停止情報を受信すると、電気エネルギーを前記フライホイールの回転運動エネルギーに変換して蓄積するように、前記交流発電電動機に電力を供給して当該交流発電電動機を電動機として動作させることを特徴する請求項1に記載のエネルギー蓄積装置。
  3. 実際に電力供給が停止されたことを検出する電力供給停止検出手段を更に有し、
    前記エネルギー蓄積制御手段は、前記電力供給停止検出手段が電力供給の停止を検出すると、前記フライホイールの回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換して供給するように、前記交流発電電動機を発電機として動作させることを特徴とする請求項2に記載のエネルギー蓄積装置。
  4. 前記エネルギー蓄積手段は、前記フライホイールの外側に同じ回転軸芯を持ち回転自在に支持され、前記フライホイールを覆う覆回転体を更に含むことを特徴とする請求項2に記載のエネルギー蓄積装置。
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