JP3733460B2 - 穀類選別機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被選別穀類の揚上選別部と、この揚上選別部の上部正面側に、選別された整粒を一旦貯留するタンクを備え、揚上選別部の背面側に、被選別穀類の供給ホッパを備えてなる穀類選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転選別網筒の内部に回転螺旋体を設けて、被選別穀類を回転螺旋体で揚上移動させながら回転選別網筒により屑粒を選別排出する穀類選別機は、例えば、特開平9−43035号公報に記載されており、この穀類選別機は、被選別穀類の揚上選別部の上部正面側に整粒のタンクを、また背面側に被選別穀類の供給ホッパーをそれぞれ備えているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の穀類選別機において、整粒のタンクは選別部の上部正面側に大きく張り出していて、タンクの下面には自動開閉シャッタを備えた穀類送出口が突出しているので、タンクに向かって行う穀類の袋詰め作業や穀類選別機の移動運搬作業などにあたっている作業者が、屈み込んだ姿勢から立ち上がる際に頭部や肩部などをタンクの下面や穀類送出口にぶつける事故を起こしやすく、作業の安全上問題である。また、選別部の背面側にも被選別穀類の供給ホッパが突出しているので、ここにも作業者が身体を引っかけたり、物をぶつけやすいなど、やはり作業の安全上問題である。
【0004】
そこで、本発明は、従来のこのような問題点に鑑み、タンクの下部の周りと供給ホッパの上方を通るように揚上選別部の上部を囲む一連水平状のパイプフレームからなり、移動運搬時の手掛部および手回り品などの掛け具を兼ねた安全フレームを取り付けたことにより、この安全フレームによってタンクや供給ホッパの存在認識を容易かつ確実にして安全を確保することができるようにし、併せて安全フレームを作業中に使用する手拭いやメモ類などの掛け具として便利に利用でき、また、穀類選別機の移動運搬時には手掛部となって移動運搬の作業が容易にできる穀類選別機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため次のように構成した。すなわち、請求項1記載の穀類選別機は、被選別穀類の揚上選別部と、この揚上選別部の上部正面側に、選別された整粒を一旦貯留するタンクを備え、揚上選別部の背面側に、被選別穀類の供給ホッパを備えてなる穀類選別機において、揚上選別部には、上記タンクの下部の周りと供給ホッパの上方を通るように揚上選別部の上部を囲む一連水平状のパイプフレームからなり、移動運搬時の手掛部および手回り品などの掛け具を兼ねた安全フレームを取り付けてなることを特徴とするものである。
【0006】
また、請求項2記載の穀類選別機は、タンク側の安全フレームおよび供給ホッパ側の安全フレームは、その一方または両方の前フレーム部分が張り出し調節自在に構成されていることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態に係る穀類選別機の全体側面図、図2は他の形態に係る穀類選別機の全体斜視図、図3はさらに他の形態に係る穀類選別機の全体斜視図、図4は図3の穀類選別機を移動運搬する態様を示す全体斜視図である。
【0008】
図に例示する穀類選別機1は、穀類中に混在している屑粒を選別除去し、選別された穀類を所定重量ごとに袋詰めする計量機能を備えたものである。なお、重量計は図示していない。穀類選別機1は、その外装体2内に、回転選別網筒とそれに内装された回転螺旋体とで構成した揚上選別部3を備えており、揚上選別部3の上部正面側には選別穀類の整粒を一時貯留するタンク4が、また揚上選別部3の背面側中位部には被選別穀類の供給ホッパ5がそれぞれ設けられている。タンク4の下面には、自動開閉シャッタ6を備えた選別穀類の送出口7を有している。
【0009】
上記送出口7の下方には重量計(図示せず)を配置して、その上にセットした収納袋に送出口7から送出される選別穀類を予め設定してある重量まで収納されると、自動開閉シャッタ6が閉作動するようになっている。8は制御部の表示器であってタンク4の正面に設けてある。
【0010】
図1に示すように、揚上選別部3には安全フレーム9が取り付けられている。この安全フレーム9は、タンク4の下部を囲むとともに供給ホッパ5の上方でその上部の輪郭を囲むように一連水平状のパイプフレームであって、10はその取付アームである。安全フレーム9のタンク4側と供給ホッパ5側のそれぞれの前フレーム部分11,12は張り出し調節自在となっている。
【0011】
図2にはタンク4側と供給ホッパ5側の安全フレーム13,14をそれぞれ別体構成としたものを示している。そして、この別体構成の安全フレーム13,14は、その前フレーム部分15,16が張り出し調節および収納自在となっており、17,18はそのための緊締ネジである。この実施の形態にあっては、安全フレーム13の張り出し調節により、その安全フレーム13をタンク4の下方でタンク下部の輪郭に沿う状態にするか、または囲む状態とすることができる。また、安全フレーム13,14の何れか一方または両方を揚上選別部3の外面に沿うように収納状態とすることができるので、穀類選別機1の梱包などにあたって安全フレーム13,14が邪魔になることがない。
【0012】
図3に示した形態においては、安全フレーム19を、タンク4の下方でタンク4下部の輪郭を囲むとともに供給ホッパ5の上方でその上部の輪郭を囲むように一連水平状のパイプフレームとしている。なお、この実施の形態にあっても、安全フレーム19のタンク4側および供給ホッパ5側の前フレーム部分を張り出し調節自在とすることができる。
【0013】
図4には、図3の穀類選別機1を移動運搬するにあたって、安全フレーム19を作業者の手掛部として利用する態様を示しているが、図1または図2に示す実施の形態のものにあっても、安全フレーム9,13,14を同様に移動運搬時の手掛部とすることができることは勿論である。
【0014】
また、図示しないが、図1、図2または図3に示す実施の形態とも、安全フレーム9,13,14を、作業中に使用する手拭いやメモ類、その他の手回り品などの掛け具として利用できるので、本発明に係る穀類選別機1は、作業上きわめて利便性の高いものである。
【0015】
【発明の効果】
本発明によれば、タンクの下部の周りと供給ホッパの上方を通るように揚上選別部の上部を囲む一連水平状のパイプフレームからなり、移動運搬時の手掛部および手回り品などの掛け具を兼ねた安全フレームを取り付けたことにより、この安全フレームによってタンクや供給ホッパの存在認識を容易かつ確実にして安全を確保することができ、併せて安全フレームを作業中に使用する手拭いやメモ類などの掛け具として便利に利用できるうえ、また、穀類選別機の移動運搬時には手掛部となって移動運搬の作業が容易にできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る穀類選別機の全体側面図である。
【図2】 他の形態に係る穀類選別機の全体斜視図である。
【図3】 さらに他の形態に係る穀類選別機の全体斜視図である。
【図4】 図3の穀類選別機を移動運搬する態様を示す全体斜視図である。
Claims (2)
- 被選別穀類の揚上選別部と、この揚上選別部の上部正面側に、選別された整粒を一旦貯留するタンクを備え、揚上選別部の背面側に、被選別穀類の供給ホッパを備えてなる穀類選別機において、揚上選別部には、上記タンクの下部の周りと供給ホッパの上方を通るように揚上選別部の上部を囲む一連水平状のパイプフレームからなり、移動運搬時の手掛部および手回り品などの掛け具を兼ねた安全フレームを取り付けてなることを特徴とする穀類選別機。
- タンク側の安全フレームおよび供給ホッパ側の安全フレームは、その一方または両方の前フレーム部分が張り出し調節自在に構成されていることを特徴とする請求項1記載の穀類選別機。
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JP2000157704A JP3733460B2 (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 穀類選別機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000157704A JP3733460B2 (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 穀類選別機 |
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JP2001334214A JP2001334214A (ja) | 2001-12-04 |
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Family Applications (1)
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JP2000157704A Expired - Fee Related JP3733460B2 (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 穀類選別機 |
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JP (1) | JP3733460B2 (ja) |
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2000
- 2000-05-29 JP JP2000157704A patent/JP3733460B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001334214A (ja) | 2001-12-04 |
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