JP3733042B2 - 遠隔監視制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遠隔監視制御システムに関し、特にたとえば、遠隔地にある監視対象物を電子メールにより監視および制御することができる遠隔監視制御システムである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、遠隔地にある各種ポンプやコピー機等の監視対象物を監視する遠隔監視制御システムとしては、図24に示すような遠隔監視制御システムが知られている。遠隔検知システム1は、計測手段2とプロトコル変換器3とパケット通信対応通信機4とパケット通信網5と専用線6とルータ7とLANネットワーク8およびサーバ9とから構成されている。計測手段2には、計測装置やパソコン等の情報端末が使用される。計測手段2は、監視対象物の動作状況を図示しないセンサ等により検知する機能を有する。検知手段は、監視対象物を監視した結果を示すデータをテキストデータとして生成する。検出手段2は、テキストデータを無手順によりプロトコル変換器3に入力する。プロトコル変換器3は、無手順で入力されたテキストデータをTCP/IP(Transmission Control Protocol/Intemet Protocol)プロトコルによりパケットとして送信する機能を有する。プロトコル変換器3は、パケット通信対応通信機4によりパケット通信網にダイアルアップ接続を行い、専用線6,ルータ7,LANネットワーク8を介してサーバ9とPPP(Point to Point Protocol)接続を行う。プロトコル変換器3は、サーバ9に割当てられたIPアドレスを指定してTCP/IPプロトコルにより計測手段2より入力されたテキストデータを送信する。サーバ9は、送信されたテキストデータの内容を適宜な監視アプリケーションを用いて画面上に表示する。このように、この遠隔監視制御システム1では監視対象物が設置されている現場まで直接出向くことなく遠隔地において監視対象物の状態を監視することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遠隔監視制御システム1では、プロトコル変換器3がサーバ8に割当てられたIPアドレスを指定してデータの送信を行うため、サーバ9に固定してIPアドレスが割当てられるように専用線6,ルータ7およびLANネットワーク8を介してパケット通信網5に常時接続されているサーバ9を設置しておく必要があった。また、これらの機器を維持管理するには、多くの時間,費用および人手が必要であったため遠隔監視制御システムを導入する障害となっていた。この問題は、監視対象物を複数の場所で監視する必要がある場合には、設置するサーバ8等の機器を複数設置しなければならないため大きな問題となつていた。
【0004】
さらに、従来の遠隔監視制御システム1でサーバ9に蓄積されたデータを他のPC等で利用するには、サーバ9にデータを管理するためのデータベースを構築した後、データを配信するための配信アプリケーションをインストールしておかなければならなかった。配信アプリケーションは、通常運用されているシステム構成に適応したものを開発してインストールするが、配信アプリケーションの開発コストが高額であるため利用者が少ない場合には、導入する効果に対する導入コストが嵩む結果となっていた。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、専用線やサーバ等の設備機器を導入することなく監視対象物を監視することができ、監視対象物に関するデータを複数の場所に通知し多くの環境で利用することができる遠隔監視制御システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、監視制御対象物に接続される監視制御装置と遠隔地に設置される電子メール送受信機能を有する監視用端末とをパケット通信網にそれぞれ接続し、電子メールによって監視制御対象物を遠隔監視制御するシステムであって、監視制御装置は、監視制御対象物の稼働状況を監視する監視手段と、監視手段から得られた情報から監視制御対象物の状態を示すデータを選択または生成するデータ選択・生成手段と、選択または生成されたデータを電子メールとして監視用端末に送信する電子メール送信手段と、監視制御対象物の稼働状態を制御可能な制御手段と、監視用端末から電子メールを受信するための電子メール受信手段と、受信された電子メールの内容から監視制御対象物の動作設定を変更する命令を抽出する命令抽出手段と、制御手段に抽出された動作設定を変更する命令を入力する命令入力手段とを備え、電子メール受信手段は、受信された電子メールから選択または生成されたデータを電子メールとして送信するための送信条件を取得する機能を有し、電子メール送信手段は、取得された送信条件に基づいて選択または生成されたデータを電子メールとして送信する機能を有するものであって、電子メール受信手段は、送信された選択または生成されたデータの電子メールの確認を監視用端末において行った場合に生成される確認メールを受信する機能を有し、電子メール送信手段は、送信された確認メールを受信したことで、選択または生成されたデータの電子メールの送信を中断する機能と、中断後に監視制御対象物の稼働状況が取得された送信条件に基づいて設定された時間継続した場合に再コールする機能とを有することを特徴とする、遠隔監視制御システムである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、監視制御装置は、外部電源から電気が供給されなくなった場合に、停電信号を検出する停電検出手段を備え、電子メール送信手段は、検出された停電信号に基づき電子メールにより停電が発生したことを通知する機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の遠隔監視制御システムである。
【0011】
請求項に記載の発明は、データ選択・生成手段は、テキストデータを選択または生成する、請求項1または請求項に記載の遠隔監視制御システムである。
【0013】
請求項に記載の発明は、監視制御対象物の動作設定を変更する命令を含んだ電子メールが、監視制御対象物の動作設定を変更する正当な権利を有する者からの電子メールであるかを判別する判別手段を有する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遠隔監視制御システムである。
【0014】
請求項に記載の発明は、判別手段は、電子メールのメールアドレスから監視制御対象物の動作設定を変更する正当な権利を有する者からの電子メールであるかを判別する、請求項に記載の遠隔監視制御システムである。
【0015】
請求項に記載の発明は、判別手段は、電子メールのsubjectの欄に予め決めておいた数字,文字またはこれらの組合わせが入力されていた場合に監視制御対象物の動作設定を変更する正当な権利を有する者からの電子メールと判別する、請求項4または請求項に記載の遠隔監視制御システムである。
【0016】
請求項に記載の発明は、パケット通信網は、無線パケット通信網を含む、請求項ないし請求項のいずれかに記載の遠隔監視制御システムである。
【0017】
請求項に記載の発明は、監視用端末は、電子メール受信機能を有する携帯電話である、請求項ないし請求項のいずれかに記載の遠隔監視制御システムである。
【0018】
請求項に記載の発明は、電子メール送信手段から監視制御装置宛の電子メールを受信したときに、電子メール受信手段に電子メールが届いたことを通知する機能を有する中継メールサーバを備えることを特徴とする、請求項ないし請求項のいずれかに記載の遠隔監視制御システムである。
【0020】
請求項10に記載の発明は、電子メール受信手段は、メールサーバから電子メールが届いたことを通知されたときに、ダイアルアップ接続によりパケット通信網と接続し電子メールを受信する、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の遠隔監視制御システムである。
【0021】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明にかかる遠隔監視制御システムの一実施形態を示す図解図である。以下図1乃至図3を参照しながら遠隔監視制御システム10の構成について説明する。遠隔監視制御システム10は、監視制御装置12を含む。監視制御装置12は、図示しないセンサ等の計測器により監視制御対象物である下水道中継ポンプPの動作状況を監視し、制御信号を下水道中継ポンプPに入力することにより下水道中継ポンプPの動作を制御する。また、監視制御装置12はセンサ等の計測機器から出力されている計測結果を示す電気信号や電子的信号より、予め記憶していたテキストデータを選択したり、計測結果データを記録したテキストデータを生成する機能を有する。なお、監視制御装置12には、各種計測機器や計測用アプリケーションがインストールされたコンピュータが使用され構成されている。
【0023】
監視制御装置12には、メール監視制御装置14が接続されている。メール監視制御装置14は、監視制御装置12から入力されたテキストデータを電子メールとして管理者の電子メールアドレスに送信する。また、メール監視制御装置14は管理者から送信された電子メールの内容を下水道中継ポンプPの制御するためのデータとして監視制御装置12に入力する。さらに、メール監視制御装置14は管理者から送信された電子メールの内容に基づいてメール監視制御装置14自身の動作設定を変更する。メール監視制御装置14は、図2に示すように、データ入力部16を有する。データ入力部16は、監視制御装置12と接続されている。データ入カ部16は、監視制御装置12からのデータを入力するためのインターフェイスである。また、データ入出力部16は後述するコントローラ部18から入力された制御データを監視制御装置12に出力するためのインターフェイスでもある。
【0024】
データ入出力部16には、コントローラ部18が接続されている。コントローラ部18は、メール監視制御装置14全体の動作を制御する機能を有する。コントローラ部18が制御する動作として主なものには、メールの送信指示,メールの受信指示,後述するメモリ部20のパラメータの変更等挙げられる。また、コントローラ部18は、受信した電子メールの「subject」の欄のデータを認識することにより受信した電子メールが制御コマンドが記載された電子メールであるかを判断する。
【0025】
コントローラ部18には、メモリ部20が接続されている。メモリ部20には、メール監視制御装置14における各種処理に使用される各種アプリケーションおよびデータが記憶されている。メモリ部20に記憶されているパラメータとしては、図3に示すようなパラメータが記憶されている。
【0026】
コントローラ部18には、メール送受信部22が接続されている。メール送受信部22は、コントローラ部18より発せられたメール送信指令およびメール受信指令に基づいてメールの送受信処理を行う。なお、メール送受信部22はデータ入力部16にも接続されており、コントローラ部18よりメール送信指令が発せられた場合には、データ入力部16に入力されたテキストデータをSMTPプロトコルに基づいて電子メールとして送信する。さらに、メール送受信部22は、コントローラ部18よりメール受信指令が発せられた場合には、POPプロトコルに基づいて電子メールを受信する。
【0027】
メール送受信部22は、プロトコル変換部24と接続されている。プロトコル変換部24は、TCP/IPプロトコルで入力されたデータを無手順に変換する機能および無手順で入カされたデータをTCP/IPプロトコルに変換する機能を有する。なお。このプロトコル変換機能についてはプロトコル変換IC等を用いることにより実現されている。
【0028】
コントローラ部18には、タイマ26が接続されている。タイマ26は、メール監視制御装置14が、一定時間間隔毎に自動メール送受信処理を行うときの時間計測を行うときなど各種の時間間隔を計測するために使用される。
【0029】
また、コントローラ部18にはLED部28が接続されている。LED部28は、メール監視制御装置14の動作状況をLEDの点灯状態で示すものである。LED部28への点灯指示は、コントローラ部18で行われる。LED部28は、タイマ26にも接続されており、LED部28を点滅させるときの時間計測にタイマ26が使用される。
【0030】
メール監視制御装置14には、パケット通信に対応している無線通信機30が接続されている。無線通信機30は、パケット通信網32とダイアルアップIP接続することによりパケット化されたデータを送受信する機能を有する。なお、パケット通信網32には、株式会杜エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西が提供するDoPa網(DoPaは株式会杜エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西の登録商標)などのようなインターネット回線網と相互的に接続されている無線パケット通信網とインターネット回線網が含まれている。これにより無線通信機30は、インターネット回線網に接続されているISP(Internet Service Provider)が設置しているメールサーバ34等にパケットを送信することが可能である。
【0031】
メールサーバ34aは、メールサーバアプリケーションがインストールされたサーバまたはパーソナルコンピュータより構成されている。メールサーバ34aは、SMTPプロトコルに基づいて電子メールを受信し、POPプロトコルに基づいてメール監視制御装置14が使用するメールアドレスに送信された電子メールを配信する機能を有する。なお、このメールサーバ34aは、メール監視制御装置14が使用するメールアドレスの電子メールデータを管理するメールサーバである。
【0032】
メールサーバ34bは、メールサーバアプリケーションがインストールされたサーバまたはパーソナルコンピュータより構成されている。メールサーバ34bは、SMTPプロトコルに基づいてメール監視制御装置14からの電子メールを受信し、POPプロトコルに基づいて監視用端末36および携帯電話38が使用するメールアドレスに送信された電子メールをメール監視制御装置14に配信する機能を有する。なお、このメールサーバ34bは、下水道中継ポンプPを管理するものが使用する電子メールアドレスの電子メールデータを管理するメールサーバである。
【0033】
パケット通信網32には、管理用端末36が図示しないモデムやターミナルアダプタ等をダイヤルアップIP接続することにより接続される。管理用端末36は、メールクライアントアプリケーションがインストールされたワークステーションやパーソナルコンピュータより構成されている。管理用端末36は、適宜ダイヤルアップIP接続によりパケット通信網32に接続することによりメールサーバ34aと電子メールの送受信が可能である。
【0034】
また、パケット通信網32には、電子メール送受信機能を有する携帯電話38が接続可能である。携帯電話38は、携帯電話会杜が提供するインターネット電子メールサービスを利用することにより携帯電話会杜が提供するセンタサーバ(メールサーバ34b)を介してメール監視制御装置14との電子メールの送受信が可能である。
【0035】
引き続き、本発明にかかる遠隔監視制御システムの動作について説明する。
【0036】
図4は、本発明にかかる遠隔監視制御システム10が監視した結果を電子メールにより報告するときの動作を示すフローチャート図である。以下、図4を参照しながら遠隔監視制御システム10が電子メールにより管理用端末36および携帯電話38に監視した結果を報告する動作について説明する。なお、この動作は、メール監視制御装置14のメモリ部20に記憶されている自動送信の時問問隔に関するパラメータの値に基づく時間間隔でコントローラ部18の制御のもと行われる。
【0037】
まず、監視制御装置12からメール監視制御装置14に下水道中継ポンプPの動作状況を記録したテキストデータの入力が行われる(ステップS1)。
【0038】
次に、コントローラ部18によりメモリ部20に記憶されているパラメータである、相手先メールアドレス(複数個),ダイヤルアップ接続先電話番号,ダイヤルアップ接続認証ユーザ名,ダイヤルアップ接続認証パスワードを読み出して送信先情報の取得を行う(ステップS2)。
【0039】
メール監視制御装置14は、無線通信機30を用いてダイヤルアップIP接続を確立することによりパケット通信網32に接続する(ステップS3)。
【0040】
メール監視制御装置14は、メール送受信部22により監視結果を記録したテキストデータをメールサーバ34bに電子メールにより送信する(ステップS4)。
【0041】
管理用端末36および携帯電話38は、ダイヤルアップIP接続によりパケット通信網32に接続してメールサーバ34から電子メールを受信する。(ステップS5)。管理者は、管理用端末36および携帯電話38により受信された電子メールの内容を確認することで監視制御対象物である下水道中継ポンプPの動作状況を確認することができる。
【0042】
図5は、本発明にかかる遠隔監視制御システム10が管理用端末36および携帯電話38から送信された電子メールにより下水道中継ポンプPの動作を制御するときの動作を示すフローチャート図である。以下、図5を参照しながら遠隔監視制御システム10が管理用端末36および携帯電話38から送信された電子メールにより下水道中継ポンプPの動作を制御するときの動作について説明する。
【0043】
まず、管理者により管理用端末36または携帯電話38を使用して、下水道中継ポンプPの動作を制御するときに監視制御装置12に入カする制御コマンドを電子メールの本文に記入した電子メールが作成される(ステップS21)。なお、この電子メールの「subject」の欄には、下水道中継ポンプPの動作を制御するときに送信される電子メールに使用される「subject」の値である「パラメータ変更許可コマンド」が入力されている必要がある。
【0044】
そして、管理者によりステップS21で作成された電子メールがメール監視制御装置14が使用するメールアドレス(自己メールアドレス)宛に送信される(ステップS22)。
【0045】
メール監視制御装置14は、メモリ部20に記憶されている「自動受信の時間間隔」のパラメータに基づいてパケット通信網32に接続しメールサーバ34aから電子メールを受信する(ステップS23)。
【0046】
メール監視制御装置14は、受信した電子メールの「subject」の欄のデータを認識することにより受信した電子メールが制御コマンドが記載された電子メールであるかを判断する(ステップS24)。なお、このときのように受信した電子メールの「subject」に「パラメータ変更許可コマンド」の値が入力されている場合には、メール監視制御装置14は無線通信機30に回線の切断を指示することなくパケット回線網32との接続が維持される。また、「subject」の欄が「パラメータ変更許可コマンド」の値以外のデータが入力されている場合には、メール監視制御装置14は監視制御装置12に単に電子メールの内容をデータとして入力するなどの処理を行う。
【0047】
メール監視制御装置14は、受信した電子メールのメールヘッダ情報をコントローラ部18により除去し電子メール本文のみ(制御コマンドのみ)のテキストデータの状態にする(ステップS25)。
【0048】
メール監視制御装置14は、データ入山力部14からステップS25で生成したテキストデータ(制御コマンド)を監視制御装置12に入力する。監視制御装置12は、テキストデータに含まれる制御コマンドに従い制御設定値等を変化させ下水道中継ポンプPの動作を制御する(ステップS26)。
【0049】
ステップS26において、メール監視制御装置14により監視制御装置12にテキストデータを入カした後、監視制御装置12からメール監視制御装置14に下水道中継ポンプPの動作状況を記録したテキストデータの入力が行われる(ステップS27)。
【0050】
メール監視制御装置14は、メール送受信部22により監視結果を記録したテキストデータをメールサーバ34bに電子メールとして送信する(ステップS28)。
【0051】
管理用端末36および携帯電話38は、ダイヤルアップIP接続によりパケット通信網32に接続してメールサーバ34から電子メールを受信する。(ステップS29)。管理者は、管理用端末36および携帯電話38により受信された電子メールの内容を確認することで監視制御対象物である下水道中継ポンプPを動作を制御した結果を迅速に確認することができる。
【0052】
なお、この実施形態においては、電子メールの「subject」の欄に「パラメータ変更許可コマンド」が入力されている場合に、電子メールの本文である制御コマンドを監視制御装置12に入力するように構成したが、偶然や悪意のある第三者により「subject」の欄に「パラメータ変更許可コマンド」が入力され電了メールが送信され、制御設定が変更される危険性があるので、「subject」と合わせて、送信者のメールアドレスがメモリ部20に記憶されたパラメータ「相手先メールアドレス」の中の特定のメールアドレスと一致した場合のみ制御コマンドを実行するように構成されてもよい。
【0053】
図6は、本発明にかかる遠隔監視制御システム10が管理用端末36および携帯電話38から送信された電子メールによりメール監視制御装置14の動作設定を変更するときの動作を示すフローチャート図である。以下、図6を参照しながら、遠隔監視制御システム10が管理用端末36および携帯電話38から送信された電子メールによりメール監視制御装置14の動作設定を変更するときの動作について説明する。
【0054】
まず、管理者により管理用端末36または携帯電話38を使用して、下水道中継ポンプPの動作を制御するときに監視制御装置12に入力する制御コマンドを電子メールの本文に記入した電子メールが作成される(ステップS31)。なお、この電子メールの「subject」の欄には、下水道中継ポンプPの動作を制御するときに送信される電子メールに使用される「subject」の値である「パラメータ変更許可コマンド」が入力されている必要がある。
【0055】
そして、管理者によりステップS31で作成された電子メールがメール監視制御装置14が使用するメールアドレス(自己メールアドレス)に送信される(ステップS32)。
【0056】
メール監視制御装置14は、メモリ部20に記憶されているr自動受信の時間間隔」のデータに基づいてパケット通信網32に接続しメールサーバ34aから電子メールを受信する(ステップS33)。
【0057】
メール監視制御装置14は、受信した電子メールの送信者のメールアドレスがメモリ部20に記憶されたパラメータ「相手先メールアドレス」のアドレスと一致するかを判断し、電子メールがメール監視制御装置14のパラメータを変更する電子メールであるかを判断する(ステップS34)。なお、このときもメール監視制御装置14は無線通信機30に回線の切断を指示することなくパケット回線網32との接続が維持される。また、受信した電子メールがメモリ部20に記憶されたパラメータ「相手先メールアドレス」のアドレスと合致しない場合、メール監視制御装置14は電子メールを破棄する。
【0058】
メール監視制御装置14は、受信した電子メールのメールヘッダ情報をコントローラ部18により除去し電子メール本文のみ(パラメータ値)のテキストデータの状態にする(ステップS35)。
【0059】
メール監視制御装置14は、データ入出力部14からステップS25で生成したテキストデータ(パラメータ値)に基づいてコントローラ部18によりメモリ部20のパラメータを変更する(ステップS36)。
【0060】
ステップS36において、コントローラ部18によりメモリ部20のパラメータを変更した後は、コントローラ部18により変更結果を示すテキストデータが生成されメールサーバ34bに電子メールとして送信する(ステップS37)。なお、メール監視制御装置14は、携帯電話38に電子メールを送信する場合には、携帯電話会杜が設置しているホストコンピュータに電子メールを送信する処理を行う(ステップS38)。
【0061】
管理用端末36は、ダイヤルアップIP接続によりパケット通信網32に接続してメールサーバ34から電子メールを受信する。また、携帯電話38の場合には、携帯電話会杜が設置しているホストコンピュータから携帯電話38の呼出し処理が行われた後電子メールが転送される(ステップS39)。管理者は、管理用端末36および携帯電話38により受信された電子メールの内容を確認することでメール監視制御装置14のパラメータが変更されたことを迅速に確認することができる。
【0062】
このように、この発明にかかる遠隔監視制御システムによれば、遠隔地にいながら、監視制御対象物の動作状況を認識し、動作を制御することが可能である。
【0063】
なお、この実施形態においては監視制御対象物を下水道中継ポンプPとしているが、これに限らず監視制御対象物としては、入退場センサやコピー機センサ等の計測装置により対象物の動作状況が把握できる機器類であればよく、適用可能の監視制御対象物としてはコピー機,給水ポンプ等の各種ポンプ類,人工透析機,信号機,灯台,点灯型ブイや自動販売機などの特に常時正常な状態で稼動していることが要求される機器類などや、防犯防災のためのセキュリティシステム,入退場センサ,電光掲示板などの人物や物体の動作状況を適時把握することが望まれる機器などに適用することが可能である。なお。上述した例は、一例を述べたに過ぎず、上述したように対象物の動作状況が計測装置等により把握できる機器類であればよい。
【0064】
なお、この実施形態においては、監視計測装置12からメール監視制御装置14に監視制御対象物の状況を示すテキストデータを無手順で入力するように構成したが、これに限らず、メール監視制御装置14にセンサや計測機器からの電気的信号または電子的信号を入力するインタフェイスと、入力された電気的信号または電子的信号に応じてテキストデータを選択または生成するテキストデータ選択・生成手段とを設けて、センサ等からの電気的信号等を直接入力可能に構成されてもよい。
【0065】
また、この実施形態においては、メールサーバ34aにISPが設置しているメールサーバを使用したが、これに限らず、下水道中継ポンプP等の監視制御対象物を管理する者がメールサーバを有しているときには、そのメールサーバを使用してもよい。
【0066】
さらに、この実施形態においては、監視制御装置12はセンサ等の計測機器から出力されている計測結果を示す電気信号や電子的信号より、計測結果データを記録したテキストデータを生成したが、これに限らず、テキストデータの他、静止画像データや動画画像データを生成するように構成してもよい。
【0067】
続いて、本発明にかかる別の実施形態について説明を行う。以下図7乃至図23を参照しながら遠隔監視制御システム50の構成について説明する。遠隔監視制御システム50は、監視制御装置52を含む。監視制御装置52は、図示しないセンサ等の計測器等の接点入力により監視制御対象物の動作状況を監視する。また、監視制御装置52は接点入力の変化状況に基いて、予め記憶していたテキストデータを選択したり、計測結果データを記録したテキストデータを生成する機能を有する。なお、監視制御装置12には、各種計測機器や計測用アプリケーションがインストールされたコンピュータが使用され構成されている。
【0068】
監視制御装置52には、メール監視制御装置54が接続されている。メール監視制御装置54は、メール監視制御装置14と同様に監視制御装置52から入力されたテキストデータを電子メールとして管理者の電子メールアドレスに送信する。また、メール監視制御装置54は管理者から送信された電子メールの内容を監視制御対象物を制御するためのデータとして監視制御装置52に入力する。さらに、メール監視制御装置54は管理者から送信された電子メールの内容に基づいてメール監視制御装置54自身の動作設定を変更する。メール監視制御装置54は、図8に示すように、データ入力部56を有する。データ入力部56は、監視制御装置52と接続されている。データ入カ部56は、監視制御装置52からのデータを入力するためのインターフェイスである。また、データ入出力部56は後述するコントローラ部58から入力された制御データを監視制御装置52に出力するためのインターフェイスでもある。
【0069】
データ入出力部56には、コントローラ部58が接続されている。コントローラ部58は、メール監視制御装置54全体の動作を制御する機能を有する。コントローラ部58が制御する動作として主なものには、メールの送信指示,メールの受信指示,後述するメモリ部60のパラメータの変更等挙げられる。また、コントローラ部58は、受信した電子メールの「subject」の欄のデータを認識することにより受信した電子メールが制御コマンドが記載された電子メールであるかを判断する。なお、コントローラ部58は、後述するデータ入出力部56や停電検出部70から入力された情報およびメモリ部60に記憶されているパラメータに基づいてメールの送受信を行う。
【0070】
コントローラ部58には、メモリ部60が接続されている。メモリ部60には、メール監視制御装置54における各種処理に使用される各種アプリケーションおよびデータが記憶されている。メモリ部60に記憶されているパラメータとしては、図9に示すようなパラメータが記憶されている。
【0071】
コントローラ部58には、メール送受信部62が接続されている。メール送受信部62は、コントローラ部58より発せられたメール送信指令およびメール受信指令に基づいてメールの送受信処理を行う。なお、メール送受信部62はデータ入力部56にも接続されており、コントローラ部58よりメール送信指令が発せられた場合には、データ入力部56に入力されたテキストデータをSMTPプロトコルに基づいて電子メールとして送信する。さらに、メール送受信部62は、コントローラ部58よりメール受信指令が発せられた場合には、POPプロトコルに基づいて電子メールを受信する。
【0072】
メール送受信部62は、プロトコル変換部64と接続されている。プロトコル変換部64は、TCP/IPプロトコルで入力されたデータを無手順に変換する機能および無手順で入カされたデータをTCP/IPプロトコルに変換する機能を有する。なお。このプロトコル変換機能についてはプロトコル変換IC等を用いることにより実現されている。
【0073】
コントローラ部58には、タイマ66が接続されている。タイマ66は、メール監視制御装置54が、一定時間間隔毎に自動メール送受信処理を行うときの時間計測を行うときなど各種の時間間隔を計測するために使用される。
【0074】
また、コントローラ部58にはLED部68が接続されている。LED部68は、メール監視制御装置54の動作状況をLEDの点灯状態で示すものである。LED部68への点灯指示は、コントローラ部58で行われる。LED部68は、タイマ66にも接続されており、LED部28を点滅させるときの時間計測にタイマ66が使用される。
【0075】
さらに、コントローラ部58には停電検出部70が接続されている。停電検出部70は、メール監視制御装置54の図示しない停電時駆動用バッテリー装置と並列に設けられ、図示しない電源装置から停電等の理由から電気が供給されなくなった場合に停電を検知する。停電検出部70は、停電を検知した場合にコントローラ部58に停電を通知する信号を入力する。信号を受けたコントローラ部58は停電が発生したことを通知するメールを発信する。
【0076】
メール監視制御装置54には、パケット通信に対応している無線通信機72が接続されている。無線通信機72には、無線通信機30と同等のものが使用される。
【0077】
遠隔監視システム50には、メールサーバ74a,メールサーバ74b,パケット通信網76には、メールサーバ74a,メールサーバ34b,パケット通信網32と同等のものが使用される。
【0078】
遠隔監視システム50は、中継メールサーバ78を含む。中継メールサーバ78は、サーバまたはパーソナルコンピュータより構成されている。中継メールサーバ78は、メールサーバ34aと同様に、メールサーバアプリケーションがインストールされたサーバまたはパーソナルコンピュータより構成されている。メールサーバ34aは、SMTPプロトコルに基づいて電子メールを受信し、POPプロトコルに基づいてメール監視制御装置14が使用するメールアドレスに送信された電子メールを配信する機能を有する。
【00 79】
また、中継メールサーバ78はパケット通信網76に常時接続されている状態にあり、メール監視制御装置54をLANに接続されているクライアント機器として認識できるように構築されている。さらに、中継メールサーバ78は電子メールデータベース78aを有する。電子メールデータベース78aには、図10に示すように、中継メールサーバ78によりメール監視制御装置54に割当てられたローカルIPアドレスと、中継メールサーバ78によりメール監視制御装置54に割当てられたメールアドレスとが対応して記憶されている。中継メールサーバ78は、電子メールデータベース78aを検索することにより、電子メールアドレスからその電子メールアドレスが割当てられたメール監視制御装置54のローカルIPアドレスを取得することが可能である。
【0080】
さらに、中継メールサーバ78は、BIFFプロトコルを実装しており、BIFFサービスを用いることにより、メール監視制御装置54に電子メールの着信を通知する機能を有する。
【0081】
遠隔監視システム50は、管理用端末80および携帯電話82を含む。管理用端末80および携帯電話82は、管理用端末36および携帯電話38と同様なものを使用する。管理用端末80は、適宜ダイヤルアップIP接続によりパケット通信網76に接続することによりメールサーバ74aおよび中継メールサーバ78と電子メールの送受信が可能である。携帯電話82は、携帯電話会杜が提供するインターネット電子メールサービスを利用することにより携帯電話会杜が提供するセンタサーバ(メールサーバ74b)を介してメール監視制御装置54との電子メールの送受信が可能である。
【0082】
引き続き、本実施形態の遠隔監視制御システムの動作について説明する。なお、遠隔監視制御システム50が電子メールにより管理用端末80および携帯電話82に監視した結果を報告する動作については、図4を用いて説明した動作と同様なので省略する。なお、この動作は、メール監視制御装置54のメモリ部60に記憶されているパラメータの値に基づいてコントローラ部18の制御のもと行われる。以下、パラメータ設定例の幾つかについて説明する。
【0083】
メモリ部60には、図9に示すように多数のパラメータが記憶されているが、メールの送信に関する主なパラメータは以下のパラメータである。ONレベル(以下単位T1と称す)は、接点入力がどれぐらいの時間ONであった場合に接点入力をONであると判断するかという時間を示すパラメータである。OFFレベル(以下単位T2と称す)は、接点入力がどれぐらいの時間OFFであった場合に接点入力をOFFであると判断するかという設定時間を示すパラメータである。リピート送信(以下単位T3と称す)は、設定したイベントが継続している状態において電子メールを送信する時間間隔を示すパラメータである。再コール(以下単位T4と称す)は、メール監視制御装置54が確認メールを受取った後もイベントが継続している場合において、確認メールを受取ったときから再度メールを送信するまでの時間を示すパラメータである。
【0084】
図11は、パラメータの一設定例を示す図であり、図12は、図11に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。この設定例においては、通常運転時には、接点入力がOFFレベルである機器がONレベルに変化し、ONレベルがT1の値である1秒以上継続した場合に電子メールが送信するように設定されている。
【0085】
図13は、パラメータの別の設定例を示す図であり、図14は、図13に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。この設定例においては、通常運転時には、接点入力がONレベルである機器の接点入力がOFFレベルに変化し、OFFレベルがT2の値である1秒以上継続した場合に電子メールが送信するように設定されている。
【0086】
図15は、パラメータのさらに別の設定例を示す図であり、図16は、図15に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。この設定例においては、通常運転時には、接点入力がOFFレベルである機器の接点入力がONレベルに変化し、ONレベルがT1の値である1秒以上継続した場合に電子メールが送信する。さらに、ONレベルからOFFレベルに状態が回復し、OFFレベルがT2の値である1秒以上継続した場合に再度電子メールが送信するように設定されている。
【0087】
図17は、パラメータのまたさらに別の設定例を示す図であり、図18は、図17に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。この設定例においては、通常運転時には、接点入力がOFFレベルである機器の接点入力がONレベルに変化し、ONレベルがT1の値である1秒以上継続した場合に電子メールが送信する。さらに、接点入力がONレベルの状態がT1の値である1秒以上継続して、さらにT1の値である1秒が経過してからT3の値である4分がしてもONレベルが継続している場合に再度電子メールが送信するように設定されている。図17に示すパラメータの場合には、監視用端末80または携帯電話82から送信されたメールに対して確認を行ったことを表す確認メールが送信され、メール監視制御装置54において受信されたとき、図19に示すようにメール受信以降は再度メールが送信されない。なお、確認メールとは、メール監視制御装置54から送信された内容を確認したことを示すメールのことであり、適宜パラメータをメモリ部60に記憶させ、例えば、「subject」の欄にメール監視制御装置54から送信されたメールの「subject」に記載した内容等が含まれているメールをメール監視制御装置54から送信したメールに対する確認メールなどとする。
【0088】
図20は、パラメータの一設定例を示す図であり、図21は、図20に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。この設定例においては、図19の場合と異なり、確認メールを受信した後、T4の値である10分を経過しても接点入力がONレベルである場合に、再度確認メールが受信されるか、接点入力がOFFレベルになるまでメールを送信するように設定されている。
【0089】
このように、この実施形態では、パラメータの組合わせ等を変化させることにより、様々な状態でメールとしてデータを取得することが可能である。
【0090】
図22は、本発明にかかる遠隔監視制御システムが管理用端末および携帯電話から送信された電子メールにより監視制御対象物の動作を制御するときの動作を示すフローチャート図である。以下、図22を参照しながら遠隔監視制御システム10が管理用端末36および携帯電話38から送信された電子メールにより監視制御対象物の動作を制御するときの動作について説明する。
【0091】
まず、管理者により管理用端末36または携帯電話38を使用して、監視制御対象物の動作を制御するときに監視制御装置12に入カする制御コマンドを電子メールの本文に記入した電子メールが作成される(ステップS41)。なお、この電子メールの「subject」の欄には、下水道中継ポンプPの動作を制御するときに送信される電子メールに使用される「subject」の値である「パラメータ変更許可コマンド」が入力されている必要がある。
【0092】
そして、管理者によりステップS41で作成された電子メールがメール監視制御装置14が使用するメールアドレス(自己メールアドレス)宛に送信される(ステップS42)。なお、この実施形態においては、メールはメールサーバ74aに送信されずに、中継メールサーバ78に送信されるように構成されている(ステップS43)。
【0093】
メールを受信した中継メールサーバ78は、受信したメールが電子メールデータベース78aに登録されているアドレスかを判断する(ステップS44)。
【0094】
受信したメールが電子メールデータベース78aに登録されているアドレスである場合には、電子メールデータベース78aからメールアドレスに対応するIPアドレスを取得し(ステップS45)、IPアドレスに向けてBIFFサービスを実施してメールを受信したことをメール監視制御装置54に通知する(ステップS46)。なお、受信したメールが電子メールデータベース78aに登録されていない場合にはBIFFサービスを実施しない。
【0095】
BIFFサービスによりメールサーバ74aがメールを受信したことを通知されたメール監視制御装置54は、ダイアルアップ接続を行い、メールサーバ74aからメールを受信する(ステップS47)。
【0096】
以下、ステップS48からステップS53については、図5に示すステップS24からステップS29と同じ処理が行われので説明は省略する。
【0097】
図23は、本発明にかかる遠隔監視制御システム50が管理用端末80および携帯電話82から送信された電子メールによりメール監視制御装置54の動作設定を変更するときの動作を示すフローチャート図である。以下、図23を参照しながら、遠隔監視制御システム50が管理用端末36および携帯電話38から送信された電子メールによりメール監視制御装置54の動作設定を変更するときの動作について説明する。
【0098】
まず、管理者により管理用端末80または携帯電話82を使用して、監視制御対象物の動作を制御するときに監視制御装置52に入力する制御コマンドを電子メールの本文に記入した電子メールが作成される(ステップS61)。なお、この電子メールの「subject」の欄には、下水道中継ポンプPの動作を制御するときに送信される電子メールに使用される「subject」の値である「パラメータ変更許可コマンド」が入力されている必要がある。
【0099】
そして、管理者によりステップS61で作成された電子メールがメール監視制御装置14が使用するメールアドレス(自己メールアドレス)に送信される(ステップS64)。なお、この実施形態においては、メールはメールサーバ74aに送信されずに、中継メールサーバ78に送信されるように構成されている(ステップS63)。
【0100】
メールを受信した中継メールサーバ78は、受信したメールが電子メールデータベース78aに登録されているアドレスかを判断する(ステップS64)。
【0101】
受信したメールが電子メールデータベース78aに登録されているアドレスである場合には、電子メールデータベース78aからメールアドレスに対応するIPアドレスを取得し(ステップS65)、IPアドレスに向けてBIFFサービスを実施してメールを受信したことをメール監視制御装置54に通知する(ステップS66)。なお、受信したメールが電子メールデータベース78aに登録されていない場合にはBIFFサービスを実施しない。
【0102】
BIFFサービスによりメールサーバ74aがメールを受信したことを通知されたメール監視制御装置54は、ダイアルアップ接続を行い、メールサーバ74aからメールを受信する(ステップS67)。
【0103】
以下、ステップS67からステップS72については、図6に示すステップS34からステップS39と同じ処理が行われので説明は省略する。
【0104】
このように、本実施形態においては、上述した実施形態と同様の効果を有するほか、必要なときにだけメール監視制御装置がダイアルアップ接続を行うので、送受信するパケット数が減少する。これによりパケット数に応じて通信費を請求される場合には、通信費を減少させることができる。
【0105】
なお、この実施形態においては、メールの受信を通知するためにBIFFサービスを用いたが、これに限らず、Ping等の各種パケット通信を用いて通知するように構成されてもよい。
【0106】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、専用線やサーバ等の設備機器を導入することなく監視対象物を監視することができ、監視対象物に関するデータを複数の場所に通知し、多くの環境で利用することができる遠隔監視制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる遠隔監視制御システムの一実施形態を示す図解図である。
【図2】メール監視制御装置を示すブロック図である。
【図3】メモリ部に記憶されているパラメータを示す図である。
【図4】本発明にかかる遠隔監視制御システムが監視した結果を電子メールにより報告するときの動作を示すフローチャート図である。
【図5】本発明にかかる遠隔監視制御システムが管理用端末および携帯電話から送信された電子メールにより下水道中継ポンプの動作を制御するときの動作を示すフローチャート図である。
【図6】本発明にかかる遠隔監視制御システムが管理用端末および携帯電話から送信された電子メールによりメール監視制御装置の動作設定を変更するときの動作を示すフローチャート図である。
【図7】本発明にかかる遠隔監視制御システムの別の実施形態を示す図解図である。
【図8】メール監視制御装置を示すブロック図である。
【図9】メモリ部に記憶されているパラメータを示す図である。
【図10】電子メールデータベースを示す図解図である。
【図11】パラメータの一設定例を示す図である。
【図12】図11に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。
【図13】パラメータの別の設定例を示す図である。
【図14】図13に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。
【図15】パラメータのさらに別の設定例を示す図である。
【図16】図15に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。
【図17】パラメータのまたさらに別の設定例を示す図である。
【図18】図17に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。
【図19】図17に示すパラメータ設定を行ったときの別の動作を示す図である。
【図20】パラメータの一設定例を示す図である。
【図21】図20に示すパラメータ設定を行ったときの動作を示す図である。
【図22】本発明にかかる遠隔監視制御システムが管理用端末および携帯電話から送信された電子メールにより監視制御対象物の動作を制御するときの動作を示すフローチャート図である。
【図23】本発明にかかる遠隔監視制御システムが管理用端末および携帯電話から送信された電子メールによりメール監視制御装置の動作設定を変更するときの動作を示すフローチャート図である。
【図24】従来の遠隔監視制御システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
10,50 遠隔監視制御システム
12,52 監視制御装置
14,54 メール制御監視装置
30,72 無線通信機
32,76 パケット通信網
34a,34b,74a,74b メールサーバ
78 中継メールサーバ
78a 電子メールデータベース
36,80 監視用端末
38,82 携帯電話

Claims (10)

  1. 監視制御対象物に接続される監視制御装置と遠隔地に設置される電子メール送受信機能を有する監視用端末とをパケット通信網にそれぞれ接続し、電子メールによって前記監視制御対象物を遠隔監視制御するシステムであって、
    前記監視制御装置は、
    監視制御対象物の稼働状況を監視する監視手段と、
    前記監視手段から得られた情報から監視制御対象物の状態を示すデータを選択または生成するデータ選択・生成手段と、
    前記選択または生成されたデータを電子メールとして前記監視用端末に送信する電子メール送信手段と、
    前記監視制御対象物の稼働状態を制御可能な制御手段と、
    前記監視用端末から電子メールを受信するための電子メール受信手段と、
    前記受信された電子メールの内容から前記監視制御対象物の動作設定を変更する命令を抽出する命令抽出手段と、
    前記制御手段に前記抽出された動作設定を変更する命令を入力する命令入力手段とを備え、
    前記電子メール受信手段は、
    前記受信された電子メールから前記選択または生成されたデータを電子メールとして送信するための送信条件を取得する機能を有し、
    前記電子メール送信手段は、
    前記取得された送信条件に基づいて前記選択または生成されたデータを電子メールとして送信する機能を有するものであって、
    前記電子メール受信手段は、
    前記送信された選択または生成されたデータの電子メールの確認を前記監視用端末において行った場合に生成される確認メールを受信する機能を有し、
    前記電子メール送信手段は、
    前記送信された確認メールを受信したことで、前記選択または生成されたデータの電子メールの送信を中断する機能と、中断後に前記監視制御対象物の稼働状況が前記取得された送信条件に基づいて設定された時間継続した場合に再コールする機能とを有することを特徴とする、遠隔監視制御システム。
  2. 前記監視制御装置は、
    外部電源から電気が供給されなくなった場合に、停電信号を検出する停電検出手段を備え、
    前記電子メール送信手段は、
    前記検出された停電信号に基づき電子メールにより停電が発生したことを通知する機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の遠隔監視制御システム。
  3. 前記データ選択・生成手段は、テキストデータを選択または生成する、請求項1または請求項に記載の遠隔監視制御システム。
  4. 前記監視制御対象物の動作設定を変更する命令を含んだ電子メールが、監視制御対象物の動作設定を変更する正当な権利を有する者からの電子メールであるかを判別する判別手段を有する、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の遠隔監視制御システム。
  5. 前記判別手段は、電子メールのメールアドレスから前記監視制御対象物の動作設定を変更する正当な権利を有する者からの電子メールであるかを判別する、請求項に記載の遠隔監視制御システム。
  6. 前記判別手段は、電子メールのsubjectの欄に予め決めておいた数字,文字またはこれらの組合わせが入力されていた場合に前記監視制御対象物の動作設定を変更する正当な権利を有する者からの電子メールと判別する、請求項4または請求項に記載の遠隔監視制御システム。
  7. 前記パケット通信網は、無線パケット通信網を含む、請求項ないし請求項のいずれかに記載の遠隔監視制御システム。
  8. 前記監視用端末は、電子メール受信機能を有する携帯電話である、請求項ないし請求項のいずれかに記載の遠隔監視制御システム。
  9. 前記電子メール送信手段から前記監視制御装置宛の電子メールを受信したときに、前記電子メール受信手段に電子メールが届いたことを通知する機能を有する中継メールサーバを備えることを特徴とする、請求項ないし請求項のいずれかに記載の遠隔監視制御システム。
  10. 前記電子メール受信手段は、前記メールサーバから電子メールが届いたことを通知されたときに、ダイアルアップ接続により前記パケット通信網と接続し電子メールを受信する、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の遠隔監視制御システム。
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