JP3732563B2 - 言語処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば機械翻訳、自動抄録、情報検索、かな漢字変換、音声認識、文字認識(OCR:Optical Character Reader)、音声合成および文書校正などの言語処理に基づいた情報変換や情報認識を実施する言語処理装置に係り、特にこれら言語処理を同期型および非同期型のいずれの実行モードで実行するかを言語処理ごとに動的に制御することのできる言語処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、計算機ネットワークの高速化と大容量化の発達にともない、計算機ネットワーク上に分散した記憶資源、CPU資源、およびデバイス資源などの計算機資源を共有する各種情報システムの実用化が進んでいる。そして、今後、パーソナルコンピュータ、エンジニアリングワークステーション、スーパーコンピュータなど異種の計算機や異種のオペレーティングシステムが計算機ネットワークに結合され、異種の計算機で動作する複数の情報処理機能を有機的に結合し利用することがますます盛んになっていくと予測される。
【0003】
このような分散計算機環境で稼働するシステムとして実現する利点は、異なるシステムで稼働する情報処理機能を有機的に結合することが容易であり、新しい情報処理アプリケーションシステムを実現できるという点にある。また、全く同じ機能を他の計算機システムやオペレーティングシステムで稼働するように移植する手間やコストが不要になるという点も大きな利点である。
【0004】
また、近年では、機械翻訳、自動抄録、情報検索、かな漢字変換、音声認識、文字認識(OCR)、音声合成および文書校正などの言語処理に基づいた情報変換機能や情報認識機能をもつ言語処理システムが種々開発されており、たとえば、OCR機能をもつ全文検索システムなどのように、複数の言語処理システムを利用して実現される言語処理アプリケーションシステムなどが提供されてきている。
【0005】
このような状況にあって、従来の言語処理アプリケーションシステムにおいては、単独の計算機で稼働するシステムが大半であったために、使用することのできる計算機システムやオペレーティングシステムが限定されるという問題点があった。また、分散計算機環境に対応するシステムであっても、単にグラフィカルユーザインタフェースの部分だけをネットワーク対応として分離し、他の計算機上で稼働するようにしたシステムであった。
【0006】
すなわち、言語処理の根幹に関わる処理部は、いまだ一つの計算機システムに閉じており、別の言語処理システムを有機的に結合するという段階にはいたっていない。したがって、計算機ネットワークを介して異なる計算機上で稼働させることによる、システム開発のコストや手間の大幅な削減が期待される。
【0007】
また、言語処理機能を利用した言語処理アプリケーションには、以下に示す2つの利用形態が存在する。
(1)同期型利用形態
あるアプリケーションが、ある言語処理システムに対して処理要求を行なった場合に、処理要求のあったデータの処理に対してその言語処理システムが処理を終わるまで、そのアプリケーションが待機し、処理が終わった段階で処理結果の読み込みを行なう。
【0008】
このような利用形態は、たとえば、ファイルに格納されている音声データに対して音声認識を行なったり、1文ごとに機械翻訳を行なうといった使い方が相当する。
(2)非同期型利用形態
あるアプリケーションが、ある言語処理システムに対して処理要求を行なった場合に、言語処理システム側が処理のある固まりごとに処理結果を出力する。このとき、言語処理システムは、アプリケーション側に対し処理結果が出力可能であることを通知するので、アプリケーション側は、その通知がある度に処理結果の読み込みを行なう。
【0009】
このような利用形態は、たとえば、音声認識機能を用いて、音声によるコマンド入力を行なうような場合が相当する。すなわち、利用者がコマンドに対応するある音声を発声した場合にのみ、音声認識機能は処理結果をアプリケーションに出力する。この結果が得らた段階で、アプリケーション側は処理結果を取り込めばよい。
【0010】
このように同じ言語処理機能であっても、その利用形態が異なるため、アプリケーションと言語処理システム間の通信方法についても、その利用形態に即した形が採られることが望ましい。なぜなら、これら同期型および非同期型の利用形態には、それぞれに固有の利点と欠点とが存在するためである。
【0011】
前述した同期型の利用形態を実現した場合、アプリケーションは処理を依頼したデータの処理結果が得られるまで実行を待機していればよいので、制御が単純となる利点がある。しかしながら、その反面、実行を待機するので、アプリケーションは処理結果が得られるまで他の処理ができないことが欠点となる。
【0012】
一方、非同期型の利用形態を実現した場合、アプリケーションは言語処理システムに処理を依頼した後、他の処理も並行して実行できるという利点がある。しかしながら、その反面、言語処理システムが処理結果を得たことを通知する信号を処理するプログラムをアプリケーションは用意しないといけないために、制御が複雑になるという欠点がある。
【0013】
同期、非同期の概念に関しては、ディスク装置やAD/DA装置への入出力等の機能ですでに公知の概念である。しかしながら、これらの入出力装置では、一定の処理のまとまり(たとえば時間やデータサイズ)を単位として処理を行なうため、その処理のまとまりの間では、同期と非同期とを切り替えるといった機能は必要ではなかった。一方、言語処理システムに関しては、処理のまとまりがデータの内容に依存するため、処理の途中で同期、非同期を切り替えることが必要になる。
【0014】
また、単なる入出力装置とは異なり、言語処理システムでは、最終的な処理結果以外にも、中間結果を他の言語処理システムが利用することで、処理の効率化が図れることがある。たとえば、英語で記載された文書を日本語に翻訳しながら音声合成を行なうといったアプリケーションを想定した場合、言語処理システムとしては、英日機械翻訳システムと音声合成システムとが使用されることになる。機械翻訳結果の最終的な結果は日本語の文字列であるので、もしそのようなデータを受け取った場合、音声合成システムは音声合成のためのアクセントやイントネーションを決定するために、再度形態素解析や構文解析を行なう必要がある。ところが、機械翻訳システムは、日本語文を文字列として生成するため、その形態素情報や構文情報を中間データとして生成している。したがって、このような中間データを使用すれば、音声合成は再度解析を行なう必要がない。
【0015】
すなわち、この例の場合には、機械翻訳システムが中間データを音声合成に送る部分を非同期的に、また、最終結果の日本語文字列を出力する部分を同期的に出力することによって、アプリケーションの制御を非常に単純にすることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来の技術にあっては、同期、非同期のいずれかの一方のみの利用形態を想定した言語処理システムと、それを利用したアプリケーションシステムしか実現されていなかった。また、単純な入出力装置では、同期と非同期の両方式でのデータ授受をサポートするものはあったが、これらを混在した利用は実現されていなかった。
【0017】
しかしながら、複数の言語処理システムを利用したアプリケーションを構成する際に、データ授受の同期、非同期を動的に切り替える枠組みや、同時に利用する枠組みを設けることによって、その制御を非常に単純にすることができることは明白である。
【0018】
この発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、言語処理を同期型および非同期型のいずれの実行モードで実行するかを言語処理ごとに動的に制御することのできる言語処理装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明は、少なくとも一種類以上の言語処理を実行する言語処理実行手段を備えた言語処理装置において、前記言語処理実行手段で処理すべき前記言語処理に対して、同期モードおよび非同期モードからなる前記計算機の実行モードを示す制御情報を設定すると共に、前記言語処理のもつ複数の実行過程それぞれでの出力を同期型および非同期型のいずれで行なうか個別に設定する設定手段と、前記計算機による前記言語処理が処理を終えない途中に、その言語処理に対応した前記制御情報を更新する手段とを具備し、前記設定手段は、前記計算機による前記言語処理が処理を終えない途中であっても実行モードを切り替え、前記言語処理実行手段は、この切り替えた実行モードにしたがって前記言語処理を前記計算機で実行すると共に、前記言語処理の中間出力データを使用した他の言語処理の実行を前記言語処理と並行して行うことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、機械翻訳や文字認識などの言語処理を、たとえば同期型および非同期型のいずれの実行モードで実行するのかを設定手段により言語処理ごとに設定でき、かつ言語処理実行手段がこの設定手段により設定された制御情報にしたがってそれらの言語処理を実行するため、言語処理システム全体として一律に同期型および非同期型のいずれかで言語処理を実行するのではなく、その利用形態に応じた実行制御が行なえることとなる。
【0021】
また、たとえば複数行からなる文書を一行ずつ言語処理システムに引き渡してその処理結果を受け取るといったことを行なう場合に、最後の行以外の処理を非同期モードで依頼して、最終行のみ同期モードで依頼するなどといったことが簡単な制御で実現することができ、その結果、複雑な制御を必要としないで処理効率を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0022】
また、設定手段が、言語処理のもつ複数の実行過程それぞれでの中間出力を同期および非同期型のいずれで行なうか個別に設定する手段を具備することにより、たとえば前述した英語で記載された文書を日本語に翻訳し音声合成を行なうといったことを行なう場合に、機械翻訳システムの中間出力である形態素情報や構文情報などを利用して、音声合成システムを機械翻訳システムと並行して実行するなどといったことが簡単な制御で実現可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1には、この発明を実施するにあたっての概略機器構成が示されており、図示のように、CPU1、記憶装置2(半導体メモリ、磁気記憶装置、光記憶装置など)、および入出力装置3(ディスプレイ、キーボード、マウス、タブレットなど)を有する通常の計算機システムで実現が可能である。
【0024】
図2は本実施形態に係る言語処理装置の機能ブロックを示す図である。この言語処理装置は、全体の制御を司る制御部11と、機械翻訳や文字認識などの言語処理を実行する言語処理実行部12と、この言語処理の実行を同期処理とするか非同期処理とするかを外部より設定する同期/非同期設定部13と、言語処理実行部12の処理を監視して、同期/非同期設定部13に設定された同期/非同期情報にしたがってアプリケーション側の処理の実行アドレスへ実行を移す実行モニタ部14と、言語処理実行部12に対する入力データや、中間データ、および出力データなどを格納するデータ記憶部15とからなる。
【0025】
アプリケーションは、制御部11を介して言語処理の依頼や、同期/非同期の設定、さらにデータの入出力などを行なう。
言語処理実行部12は、機械翻訳であれば機械翻訳システムにおいて、文字認識であれば文字認識システムにおいてそれぞれ実現されている処理であり、本発明はこれらの処理自体に特徴をおいたものではない。したがって、これらのすでに実現されている処理を適用すればよい。
【0026】
また、データ記憶部15には、言語処理実行部12における入力データや中間データ、出力データなどが格納されるが、これらの具体的なデータの形式などは、その言語処理システムに依存する。
【0027】
図3に同期/非同期の設定、データ取り出しフェーズ、および非同期の場合の飛び先アドレスの設定形式を示し、図4に言語処理システムが機械翻訳であるときの一設定例を示す。
【0028】
図4において、"final" は最終結果のフェーズを表しており、"sync"は同期を表している。また、"null"は値が設定されていないことを意味する。一方、"transfer"は構文変換フェーズを表している。機械翻訳では、構文変換フェーズの出力は、最終的な文生成を行なうための目的言語側の構文構造となっているので、ここでの設定は、目的言語側の構文構造を依頼していることになる。また、”async ”は非同期を、”0x00a0540 ”は”transfer”のフェーズが終わったときに実行する飛び先アドレスをそれぞれ表している。
【0029】
この同期/非同期のデータ設定は、アプリケーションが制御部11を介して行なう。すなわち、この例では、あるアプリケーションが、機械翻訳に対して、最終の目的言語側の文については同期処理で、中間の目的言語側の構文構造については非同期処理で、それぞれ出力を依頼していることを意味している。
【0030】
ここで、図5を参照して制御部11の動作手順を説明する。制御部11は、呼出しをしたアプリケーションからのコマンドを受け付けた後(ステップA1のY)、そのアプリケーションの実行をサスペンドする(ステップA2)。次に、入力されたコマンドが、実行命令か否か(ステップA3)、同期/非同期設定命令か否か(ステップA9)、データ出力命令か否か(ステップA11)、および終了命令か否か(ステップA13)のいずれかによって、それぞれに対応する処理を実行する。
【0031】
実行命令の場合(ステップA3のY)、実行時に指定される同期/非同期情報の設定を同期/非同期設定部に設定した後(ステップA4)、アプリケーションから与えられる入力データにしたがって、言語処理実行部12を起動するとともに(ステップA5)、実行モニタを起動する(ステップA6)。次に、同期処理が一つも設定されていなかった場合には(ステップA7のN)、アプリケーションを実行可能状態にし(ステップA8)、同期処理が一つでも設定されていた場合には(ステップA7のY)、その同期処理の過程が終了した後に(ステップA16のY)、アプリケーションを実行可能状態にする(ステップA8)。
【0032】
同期/非同期の情報設定コマンドの場合は(ステップA3のN,ステップA9のY)、同期/非同期情報を設定し(ステップ10)、同期処理が一つも設定されていなかった場合には(ステップA7のN)、アプリケーションを実行可能状態にする(ステップA8)。
【0033】
データ出力コマンドの場合(ステップA3のN,ステップA9のN,ステップA11のY)、アプリケーションから要求されたデータをアプリケーションに送る(ステップA12)。
【0034】
終了コマンドの場合は(ステップA3のN,ステップA9のN,ステップA11のN,ステップA13のY)、同期/非同期設定部の設定データを初期化し(ステップA14)、言語処理実行部の実行を終えた後、アプリケーションの処理をアクティブにする(ステップA15)。
【0035】
制御部11は、これらの制御を繰り返し実行する。
次に、図6を参照して実行モニタ14の動作手順を説明する。実行モニタ14は、制御部11により起動され、同期/非同期設定部13の初期化が行なわれるまで(ステップB1のY)、その処理を繰り返す。
【0036】
すなわち、言語処理実行部12の実行する言語処理の各フェーズに関して、同期/非同期設定部13に設定されたフェーズが終了したか否かを監視して(ステップB2)、そのフェーズが終わった段階で(ステップB2のY)、そのフェーズが同期型および非同期型のいずれのタイプとして設定されているかを判定し(ステップB3)、同期型の場合は(ステップB3のY)、アプリケーションの実行をアクティブにする(ステップB4)。一方、非同期型の場合には(ステップB3のN)、アプリケーションに同期/非同期設定部13に設定された飛び先アドレス先への割り込み処理を行なわせる(ステップB5)。
【0037】
図7には本実施形態の言語処理装置をアプリケーションから使用する際のプログラム例が示されている。このアプリケーションは、機械翻訳と音声合成の2つの言語処理システムを使用して、英語を日本語に翻訳するとともに、その日本語を音声合成するといったものを想定している。また、このプログラム内で用いられている関数の意味は以下の通りである。
「hiopen(procname)」:
procnameで指定された言語処理の機能をオープンし、その同定番号を返す。この具体的な処理は、procnameに対応する同期/非同期設定のためのエリアの確保である。
「hiexec(id, buff, info, icont) 」:
idで指定された言語処理をbuffの内容について実行する。infoは同期/非同期の設定情報を格納した配列、icont はinfoの配列の大きさを示す。この具体的な処理は、図5に示されている。
「hiset(id, info, icont)」:
idで指定された言語処理について同期/非同期の設定情報を設定する。infoは同期/非同期の設定情報を格納した配列、icont は info の配列の大きさを示す。この具体的な処理は、図5に示されている。
「hiread(id, phase, out, bufsize) 」:
idで指定された言語処理が、phase で指定された過程で得られた中間出力データをout に格納する。bufsize はout に格納可能な文字数を示す。この具体的な処理は、図5に示されている。
「hiclose(id) 」:
idで指定された言語処理に対応する同期/非同期設定部13を初期化する。この具体的な処理は、図5に示されている。
【0038】
配列infoはC言語における構造体であり、同期/非同期設定部13に設定されるデータに対応している。すなわち、phase には各言語処理の処理フェーズが、typeには同期/非同期のタイプが、add にはphase に設定した言語処理の処理フェーズが終わったときに、割り込み処理を行なうアプリケーションプログラム中の関数のアドレスがそれぞれ保持される。
【0039】
図7の例では、機械翻訳の言語処理(jeMT)において、最終過程(final) については同期型(sync)で実行し、トランスファー(翻訳)の過程(transfer)については非同期型(async) で実行するといった設定となっている。また、トランスファーの過程が終了した段階で割り込む関数は、func1 を設定している。
【0040】
while 文では、ファイルから、一文単位で文を読み込み(fgets) ながら、その読み込んだデータ(buff に格納されている) をjeMTに引き渡して実行している。jeMTの最終過程は同期型となっているので、最終過程のデータができた段階で、その次の関数 hiread が実行されることになる。
【0041】
一方、func1 では、トランスファー過程での結果を入力する(hiread)とともに、音声合成(vsynth)を起動し、音声合成を行なっている(hiexec)。
これにより、vsynthは、中間出力であるトランスファー過程での結果を入力してjeMTと並行して処理することが可能となる。
【0042】
また、図8で示したプログラム例では、最初の4ステップ(図8(a))では非同期処理を指定して実行を行ない、以降の2ステップ(図8(b))では「hiset 」を用いて同期処理の指定に変更している。すなわち、最初に非同期処理で実行していた言語処理を途中で同期処理に変更することを意味している。
【0043】
これにより、実行中の言語処理の同期/非同期を簡単に制御することができることとなり、たとえば複数行からなる文書を一行ずつ言語処理システムに引き渡してその処理結果を受け取るといったことを行なう場合に、最後の行以外の処理を非同期モードで依頼して、最終行のみ同期モードで依頼するなどといったことが容易に実現できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、機械翻訳と音声合成とを同時に使用した例について説明したが、ここでは、言語処理として単語音声認識を備えた言語処理装置を適用した言語処理システムについて説明する。本実施形態に係る言語処理システムでは、入力された音声を音声データ記憶部に格納しつつ、入力された音声の認識結果に対応するコマンドを実行する処理を同時に行なう。
【0044】
計算機上に表示されているウィンドウの操作や、メニュー操作などを音声によって行なうシステムはすでに存在している。すなわち、音声で入力される単語を認識する技術や、その認識単語によってウィンドウの操作やメニュー操作を行なう技術は公知の技術である。しかしながら、従来にあっては、音声認識と同時に入力された音声を音声データとして蓄積しようとすると、非常に複雑な手続きを記述しなければならず、このようなシステムを作成する上で困難が伴なった。本発明によれば、このような手続きを非常に単純に記述することが可能である。
【0045】
図9に単語音声認識部を有する同期/非同期設定手段をもつ言語処理装置の機能ブロック図を示す。アプリケーションプログラム17は、制御部11を介して単語音声認識部16を起動したり、そこからのデータを受け取ったりする。制御部11の処理の詳細については、すでに第1実施形態で述べているので、ここでは説明を省略する。
【0046】
単語音声認識16は、起動されるとマイクから音声が入力されるごとに単語音声辞書18を用いて音声認識を行ない、その結果を出力する機能をもつ。
この言語処理装置では、入力される音声を音声データ記憶部19に格納しつつ、入力された音声の認識結果に対応するコマンドを実行する処理を同時に行なう。また、言語処理装置内の処理の流れのうちの一部に、図10のステップC1に示すような処理を含んでいる。
【0047】
すなわち、関数func1 は、音声データをデータ記憶部に格納する処理を行ない(図11の(a))、関数func2 は認識結果の単語に対応するコマンドを実行する処理(たとえばマウスで行なうメニュー操作やウィンドウ操作などのコマンドを発生する処理) (図11の(b))を行なう。
【0048】
このステップC1において、音声認識を起動する際に、音声入力フェーズ(voicein) に対しては非同期処理で、飛び先アドレスを関数func1 に設定し、最終結果(final) に対しても非同期処理で、飛び先アドレスを関数func2 に設定している。
【0049】
この結果、この言語処理装置では、単に関数func1 と関数func2 とを独立に準備するだけで、音声入力データを音声データ記憶部19に格納しつつ、入力音声の単語認識結果に基づくコマンド実行が可能になる。
【0050】
なお、この実施形態では、音声入力フェーズの出力、すなわち音声入力データそのものを音声データ記憶部19に格納したが、単語音声認識においては、通常、単語の単位を連続音声波形から切り出すためにセグメンテーションという処理を行なっているため、このセグメンテーション処理フェーズの出力を音声データ記憶部19に格納することにすれば、音声の無音部分を削除した音声データが音声データ記憶部に格納されることになる。
(第3実施形態)
ここでは、言語処理として単語音声認識と情報検索を備えた言語処理装置を適用した言語処理システムについて説明する。本実施形態に係る言語処理システムでは、入力された音声を単語として音声認識し、認識された単語に基づいて、コマンドの実行および検索を行なう。
【0051】
計算機上に表示されているウィンドウの操作や、メニュー操作などを音声によって行なうシステムはすでに存在している。すなわち、音声で入力される単語を認識する技術や、その認識単語によってウィンドウの操作やメニュー操作を行なう技術は公知の技術である。また、情報検索処理についても商用化されている全文検索システムにおける全文検索処理を適用することができる。
【0052】
図12に第3実施形態の言語処理装置の機能ブロック図を示す。制御部11の処理動作や実行モニタ14の処理動作は図5および図6に示した通りである。この制御部11と実行モニタ14は、2つの言語処理、すなわち単語音声認識と情報検索とを同期/非同期設定部13に設定する内容にしたがって制御する。
【0053】
本言語処理システムでは、単語音声認識を行ないつつ、その認識された単語にしたがってウィンドウ操作ならびにメニュー操作を行なうとともに、認識された単語を含むテキストをデータベースから検索する。本言語処理システムにおけるプログラムの動作手順を図13に示す。
【0054】
ここでは、少なくとも図13のステップD1を含み、単語音声認識を非同期処理として起動する。また、ステップD1での同期/非同期設定部13への設定情報は、最終結果を得た段階で、func1 (図14(a))とfunc2 (図14(b))とのそれぞれを起動することを示している。
【0055】
この結果、この言語処理装置においても、単に関数func1 と関数func2 とを独立に準備するだけで、入力音声の単語認識結果に基づくコマンド実行と情報検索とが可能になる。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、言語処理実行の同期/非同期を動的に切り替える手段と、そのデータ授受の同期/非同期を実行フェースごとに設定する手段とを有するため、アプリケーションは、これらの手段を適宜利用することにより、非常に単純な制御フローで複数の言語処理システムの組合せ利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る言語処理装置の概略機器構成を示す図。
【図2】本実施形態に係る言語処理装置の機能ブロックを示す図。
【図3】本実施形態の同期/非同期の設定、データ取り出しフェーズ、および非同期の場合の飛び先アドレスの設定形式を示す図。
【図4】図3の設定形式の一設定例を示す図。
【図5】本実施形態の制御部の動作手順を説明するフローチャート。
【図6】本実施形態の実行モニタの動作手順を説明するフローチャート。
【図7】本実施形態の言語処理装置をアプリケーションから使用する際のプログラム例を示す図。
【図8】本実施形態の実行途中で同期/非同期を切り替えるプログラム例を示す図。
【図9】第2実施形態の単語音声認識部を有する同期/非同期設定手段をもつ言語処理装置の機能ブロック図。
【図10】第2実施形態の動作手順を示すフローチャート。
【図11】第2実施形態の動作手順を示すフローチャート。
【図12】第3実施形態の言語処理装置の機能ブロック図。
【図13】第3実施形態の動作手順を示すフローチャート。
【図14】第3実施形態の動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…CPU、2…記憶装置、3…入出力装置、11…制御部、12…言語処理実行部、13…同期/非同期設定部、14…実行モニタ、15…データ記憶部、16…単語・音声認識部、17…アプリケーションプログラム、18…単語音声辞書、19…音声データ記憶部、20…情報検索部。

Claims (1)

  1. 少なくとも一種類以上の言語処理を計算機で実行する言語処理実行手段を備えた言語処理装置において、
    前記言語処理実行手段で処理すべき前記言語処理に対して、同期モードおよび非同期モードからなる前記計算機の実行モードを示す制御情報を設定すると共に、前記言語処理のもつ複数の実行過程それぞれでの出力を同期型および非同期型のいずれで行なうか個別に設定する設定手段と、
    前記計算機による前記言語処理が処理を終えない途中に、その言語処理に対応した前記制御情報を更新する手段とを具備し、
    前記設定手段は、前記計算機による前記言語処理が処理を終えない途中であっても前記実行モードを切り替え、
    前記言語処理実行手段は、この切り替えた実行モードにしたがって前記言語処理を前記計算機で実行すると共に、前記言語処理の中間出力データを使用した他の言語処理の実行を前記言語処理と並行して行うことを特徴とする言語処理装置。
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