JP3731481B2 - シャッター閉じ力検査用カートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データの再生あるいは記録を行うディスクカートリッジに格納される記録媒体の一部の露出と収納とを行うシャッターの閉じ力を検査するためのシャッター閉じ力検査用カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体の中には、ミニディスクカートリッジ(以後、MDカートリッジ)に代表されるように、ディスクの保護および防塵を目的とするシャッターを備えたものがある。
【0003】
図6は、MDカートリッジを上から見た図である。MDカートリッジは、図6(A)に示すように、四角い筺体20の内部に、円形のディスク21を格納した記録媒体である。筺体20の一部には、シャッター23と、そのシャッター23が往復移動するためのシャッター可動部22が設けられている。また、図6(B)に示すように、シャッター可動部22の略上半分には、ディスク21を外部に露出するための開口部24が設けられている。
【0004】
MDカートリッジをMDプレーヤに挿入していない状態(以後、「非挿入状態」という)では、図6(A)に示すように、シャッター23は、開口部24を覆っており、ディスク21が外部に露出しないようにしている。一方、MDカートリッジをMDプレーヤに挿入した状態(以後、「挿入状態」という)では、図6(B)に示すように、シャッター23が開口部24と反対側(矢印Aの方向)に移動し、開口部24からディスク21が露出するようにしている。したがって、図6(B)の状態では、開口部24を介して、MDプレーヤ本体に設けられている光ピックアップ(図示省略)を用いたデータの記録あるいは再生を行うことができる。
【0005】
図7は、シャッター23を半分程度開けた状態のMDカートリッジを示す図である。また、図8は、MDカートリッジのシャッター23およびロック25の部分と、MDプレーヤの一部とを示す図である。また、図8では、ロック25の一部(X部で示す部分)の拡大図も示す。
【0006】
MDカートリッジ内部の開口部24の近傍には、シャッター23を閉状態に保持するためのロック25が設けられている。図6(A)で示した非挿入状態では、ロック25がシャッター23の一部に引っかかっている。このため、シャッター23を開けることはできない。
【0007】
一方、MDカートリッジをMDプレーヤに挿入する際には、ロック25が解除されると共に、MDプレーヤ側に備えられた凸部28がシャッター23の一端に当たる。そして、MDカートリッジの挿入に伴い、シャッター23以外の部分は、図7中の矢印Bの方向に移動する。シャッター23だけは、凸部28に突き当たって固定されているので、矢印Bの方向には動かない。この結果、シャッター23が開状態となり、開口部24からディスク21の一部が露出する。
【0008】
かかるシャッター23の開閉機構を、図8および図9に基づいて詳述する。図8におけるX部の拡大図に示すように、非挿入状態では、シャッター23の一端にある凸部23aは、ロック25を構成するアーム25aの凹部25bに当接している。このため、非挿入状態では、シャッター23は、閉状態で固定される。一方、MDプレーヤの上蓋30には、図8に示すように、板バネ26と突起部28が備えられている。
【0009】
図8の矢印Cに示すように、MDカートリッジをMDプレーヤに挿入すると、突起部28が、MDカートリッジの溝部29を通って、ロック25を解除する。具体的には、図9に示すように、ロック25を格納したMDカートリッジが矢印Dの方向に移動するので、アーム25aは、矢印Eの方向に回動し、一点鎖線の状態から実線の状態になる。これによって、シャッター23の固定は解除される。
【0010】
また、MDカートリッジが挿入される際に、板バネ26の裏側にある凸部26aがシャッター23にのり上がる。このため、図8に示すように、板バネ26は、一点鎖線で示す状態にたわむ。そして、ロック25が解除されると同時に板バネ26の凸部26aが凹部27にはまる。すると、板バネ26は、一点鎖線の状態から実線の状態に戻る。これによって、板バネ26とシャッター23とが固定された状態になる。この後、凸部28がシャッター23の一端に突き当たり、シャッター23はMDカートリッジの挿入に伴って開く。
【0011】
逆に、MDカートリッジをMDプレーヤから取り出す際には、MDカートリッジがMDプレーヤの奥から押し出される。図10に示すように、この押し出しによって、シャッター23は、MDカートリッジの押し出し方向と逆方向である矢印F1の方向に強制的に移動させられる。このとき、板バネ26は、矢印F2で示す方向に撓み、実線の状態から一点鎖線の状態になる。すると、凸部26aは、シャッター23の凹部27から抜けて、シャッター23にのり上がる。この結果、シャッター23の移動は停止し、ロック25によって固定される。
【0012】
上述のようなシャッター23の開閉時の負荷に対応する板バネ26の弾性力は、公式規格によって0.5N以下と決められている。しかし、板バネ26の弾性力を上記公式規格よりも十分高い値に設定すると、MDカートリッジの排出時に、MDカートリッジが引っ掛かり間尺的な動作となったり、完全に引っ掛かってしまい排出不能となってしまう。また、板バネ26がカートリッジおよびシャッター23に摺動することで、カートリッジおよびシャッター23を削ってしまうという問題も発生する。したがって、板バネ26の弾性力は、上記公式規格に入れる必要がある。
【0013】
しかし、板バネ26がシャッター23の凹部27に圧接する圧接力のばらつきが大きいため、開発及び量産段階では、板バネ26の圧接力の確認作業がしばしば行われる。
【0014】
圧接力の確認作業の方法は、通常、次のような方法にて行われる。図11に示すように、微小角θだけ内側に曲げられた略コの字形状の検査用シャッター30は、検査用筺体31の検査用シャッター可動部32を挟み込むように、矢印G方向に押し入れられる。検査用シャッター30が取り付けられた検査用筺体31は、検査用カートリッジとしてシャッター閉じ力の検査に供される。検査用シャッター30の微小角θの大きさによって、検査用シャッター30の閉じ力が変動する。したがって、検査用シャッター30の閉じ力が異なる複数の検査用カートリッジを使用して、板バネ26の弾性力を検査するようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような検査カートリッジを用いた板バネ26の弾性力の検査には、次のような問題がある。かかる検査方法は、検査用シャッター30の付勢力と、検査用シャッター30と検査用シャッター可動部32との間の摩擦力とを利用した方法である。
【0016】
このため、検査用シャッター30の閉じ力が温度等の環境条件によって変化しやすいという問題がある。また、摩擦力(静摩擦と動摩擦)は変動しやすく、安定した検査ができないという問題がある。また、当該閉じ力が、検査用シャッター30の閉じ速度に依存してしまうという問題もある。
【0017】
また、検査用カートリッジは、MDカートリッジと同じ形態であり、開口部24に相当する部分も設けられている。このため、検査用シャッター30が開口部24に相当する部分にくると、接触面積が減少し、これによって摺動負荷が変わってしまうという問題がある。さらに、検査用カートリッジを繰り返し使用していると、閉じ力が変わってしまうという問題もある。
【0018】
また、微小角θの調整が難しく、正確な閉じ力を得ることが難しいという問題がある。さらに、各閉じ力別の検査用カートリッジを用意する必要があるという煩わしさもある。
【0019】
そこで、本発明は、かかる問題を解決すること、すなわち、正確かつ経時変化が少なく、しかも手軽にシャッター閉じ力を検査可能なシャッター閉じ力検査用カートリッジを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、データの再生あるいは記録を行うディスクカートリッジに格納される記録媒体の一部の露出と収納とを行うシャッターの閉じ力を検査するシャッター閉じ力検査用カートリッジにおいて、ディスクカートリッジの形状に合わせた筺体と、その筺体において、その筺体を挿脱するための挿脱装置に上記筺体を挿入する挿入方向および上記筺体を取り出す取り出し方向に往復可動に取り付けられ、その往復可動の際に、挿脱装置の側にある閉部材と結合および解除する結合部を有する検査用シャッターと、筺体に一端を固定し、検査用シャッターに他端を固定すると共に、検査用シャッターを取り出し方向に付勢する弾性体と、挿入方向および取り出し方向に往復可動であって、挿入方向にのみ、検査用シャッターと一緒に移動可能なスライダー針とを備え、筺体を取り出し方向に駆動すると、閉部材と結合状態にある検査用シャッターは、弾性体の復元力に逆らって閉部材と結合できなくなると、検査用シャッターがスライダー針を残して元の位置に戻るシャッター閉じ力検査用カートリッジとするようにしている。
【0021】
このため、挿脱装置から筺体を取り出す際に、挿入方向に移動する閉部材と結合していた結合部が閉部材から外れるまで移動したスライダー針の位置に基づいて、検査用シャッターの閉じ力を検査することができる。したがって、検査用シャッターと筺体との摩擦力にほとんど依存せず、弾性体の弾性力に依存した検査が可能となる。その結果、シャッターの閉じ力の検査結果は、温度等の環境条件あるいはカートリッジの排出速度に依存しない正確かつ再現性の高いものとなる。さらに、繰り返しの検査に耐え得る。また、単一の検査用カートリッジで複数の閉じ力の検査ができる。
【0022】
また、他の発明は、筺体に、スライダー針が移動した位置を定量するための目盛りを備えたシャッター閉じ力検査用カートリッジとしている。このため、シャッターの閉じ力を一目で定量化できる。したがって、シャッター閉じ力の検査が簡便かつ正確になる。
【0023】
また、他の発明は、検査用シャッターにおけるスライダー針の端面と接触して押す部分に、その端面と垂直方向に伸びる押板を備えるシャッター閉じ力検査用カートリッジとするようにしている。このため、検査用シャッターとスライダー針を、カートリッジの厚み方向に同一平面にない状態に配置できる。また、弾性体を検査用シャッターに固定することが容易になる。したがって、検査用カートリッジの製造工程が簡単になり、低コスト化を図ることができると共に、検査の正確をきすことができる。
【0024】
また、他の発明は、検査用シャッターが移動する範囲の筺体を、検査用カートリッジの移動中の摩擦力を変えない摩擦力不変領域、特に、検査用シャッターの下方にへこんだ凹部あるいは空洞としたシャッター閉じ力検査用カートリッジとしている。
【0025】
このため、検査用シャッターが移動する範囲において、検査用シャッターと接触している部分が変化せず、摺動負荷も変わらない。したがって、正確かつ再現性の高い検査結果を得ることができる。特に、検査用シャッターの接触部分を検査用シャッターの端部にとどめ、検査用シャッターの摺動面に接触する部材を設けないことによって、より正確かつ再現性の高い検査結果を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、第1の実施の形態は、図1から図3に基づいて説明し、第2の実施の形態および第3の実施の形態は、それぞれ図4および図5に基づいて説明する。
【0027】
図1は、本発明に係るシャッター閉じ力検査用カートリッジの第1の実施の形態を示す斜視図である。また、図2は、シャッター閉じ力検査用カートリッジを構成する部材の配置関係を示す図である。
【0028】
シャッター閉じ力検査用カートリッジは、ディスクカートリッジの形状に合わせた筺体1を有している。筺体1の最も広い平面1aの片側には、摩擦力不変領域として、平面1aの裏方向に貫通した開口部2を有している。開口部2には、シャッター閉じ力検査用の装置(以後、挿脱装置という)に筺体1を挿入する方向あるいは取り出す方向(矢印Pおよび矢印Qの両方向)に往復移動可能な検査用シャッター3が取り付けられている。
【0029】
検査用シャッター3は、開口部2の一部を覆うシャッター片4と、開口部2近傍にある筺体1の側面1bに沿って移動する部分であって挿脱装置と結合する結合片5とから構成された略カギ形状を呈している。側面1bには、結合片5が挿脱方向に往復移動できるように、シャッター用凹部1cが設けられている。
【0030】
また、結合片5には、挿脱装置の一部と結合する結合部としての角穴6が設けられている。また、シャッター片4の端部は、筺体1の断面に設けられた溝部7に挿入されている。このため、検査用シャッター3は、シャッター用凹部1cと溝部7とに支持されて、矢印Pおよび矢印Qの両方向に往復移動できる。
【0031】
また、筺体1の内部であって、検査用シャッター3に対して結合片5の反対側には、スライダー針8が備えられている。スライダー針8は、検査用シャッター3のシャッター片4よりも筺体1内部に配置されている。スライダー針8は、シャッター片4の長さ方向と同方向に伸びる計測片8aと、計測片8aに直交する移動片8bとから構成され、略カギ型の形状を呈している。スライダー針8は、検査用シャッター3に押されて、シャッター閉じ力検査用カートリッジの挿入方向(矢印Qの方向)に移動できる。
【0032】
検査用シャッター3の一部には、弾性体の一形態であるコイルバネ9が取り付けられている。コイルバネ9は、検査用シャッター3を取り出し方向(矢印Pの方向)に付勢されている。検査用シャッター3は、挿脱装置に挿入された状態において、取り出し方向(矢印Pの方向)の限界位置にある。
【0033】
検査用シャッター3のシャッター片4の裏側には、そのシャッター片4と垂直に伸びた押板10と結合板11が設けられている。押板10は、シャッター片4より内部に配置されたスライダー針8を挿入方向(矢印Qの方向)に押す役割を有している。一方、結合板11は、コイルバネ9の一端を固定する役割を有している。コイルバネ9における結合板11の反対にある他端は、筺体1に設けた弾性体固定部材12に固定されている。
【0034】
開口部2よりも筺体1の中心方向には、目盛り13が設けられている。目盛り13は、スライダー針8の移動した位置によって、シャッター閉じ力を定量化するためのものである。
【0035】
図3は、シャッター閉じ力検査用カートリッジを用いて、シャッターの閉じ力を調べる方法を説明するための図である。図3(A)および図3(B)は、共に図1に示す矢印Rの方向からシャッター閉じ力検査用カートリッジを見た図である。また、図3(A)は、シャッター閉じ力検査用カートリッジを挿脱装置に挿入した状態における検査用シャッター3およびスライダー針8の位置関係を示す。図3(B)は、シャッター閉じ力検査用カートリッジを挿脱装置から取り出している状態における検査用シャッター3およびスライダー針8の位置関係を示す。
【0036】
シャッター閉じ力検査用カートリッジを挿脱装置に挿入した状態では、検査用シャッター3は、図中、開口部2の左端にある。また、スライダー針8は、計測片8aを押板10に接した状態で、開口部2における取り出し方向の端部に最も寄った位置にある。スライダー針8の移動片8bは、挿入方向および取り出し方向に往復移動できるように、移動路14に挿入された状態で筺体1に配置されている。また、検査用シャッター3の角穴6には、挿脱装置の一部を構成する板バネ15の凸部15a(閉部材)がはまった状態にある。
【0037】
挿脱装置からシャッター閉じ力検査用カートリッジを取り出す際には、シャッター閉じ力検査用カートリッジ自体は、図3(B)に示す矢印Pの方向に移動するが、検査用シャッター3は、板バネ15に固定されているので、シャッター閉じ力検査用カートリッジと共に移動しない。したがって、見かけ上、検査用シャッター3のみが、矢印Pと反対方向に移動しているように見える。そして、スライダー針8は、検査用シャッター3と共に、見かけ上、矢印Pと反対方向に移動する。
【0038】
シャッター閉じ力検査用カートリッジが矢印Pの方向に移動していくと、コイルバネ9の伸びる長さが増し、コイルバネ9の復元力が大きくなる。すると、板バネ15の凸部15aが検査用シャッター3の角穴6にはまった状態を維持することが難しくなる。そして、ついには、凸部15aは角穴6からはずれる。すなわち、図3(B)に示すように、板バネ15が、矢印Sに示すように、一点鎖線の状態からたわんで実線の状態になる。この結果、検査用シャッター3は、コイルバネ9の復元力により、矢印Tの方向に戻る。一方、スライダー針8は、検査用シャッター3が移動した位置で停止した状態を維持する。スライダー針8の停止している位置によって、シャッター閉じ力を計測できる。
【0039】
こうして、板バネ15の弾性力に起因したシャッター閉じ力を定量的に検査することができる。板バネ15を付け替えて上述の検査を繰り返すと、公式規格内のシャッター閉じ力となる板バネ15を選別することができる。
【0040】
図4および図5は、それぞれ、シャッター閉じ力検査用カートリッジの第2の実施の形態および第3の実施の形態を示す斜視図である。なお、第2の実施の形態および第3の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ部材については、同じ符号で示している。
【0041】
第1の実施の形態では、コイルバネ9を取り出し方向(矢印Pの方向)に固定している。しかし、図4に示すように、コイルバネ9の一端を、挿入方向(矢印Qの方向)に設けた弾性体固定部材16に固定しても良い。この場合、コイルバネ9は、検査用シャッター3が最も矢印P側に移動した状態で一番軽い負荷となるようにしている。したがって、検査用シャッター3が矢印Qの方向に移動していくと、コイルバネ9に圧縮の力がかかることになる。
【0042】
また、図5に示すように、検査用シャッター3に、第1の実施の形態で示す押板10と結合板11との両機能を併せ持った一つの突起板17を設けても良い。これによって、検査用シャッター3の製造コストを安価にすることができる。なお、コイルバネ9の配置位置は、第1の実施の形態に比べて、筺体1の中心側に移動することになるが、コイルバネ9の他端を固定する弾性体固定部材18も、筺体1の中心側に移動した位置に設けると良い。
【0043】
さらに、図5に示すように、第1の実施の形態および第2の実施の形態に存在する目盛り13は、必ずしも設けなくても良い。スライダー針8の移動位置を、定規で計測しても良いからである。ただし、目盛り13を設ける方が好ましい。逐一、定規を使わずにシャッター閉じ力を計測できるからである。
【0044】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、種々変形した実施の形態を採用することができる。
【0045】
例えば、本発明を、MDカートリッジ以外であって、傷つきやすい記録媒体を保護するカートリッジ形式の媒体の開閉式シャッターの閉じ力を検査するシャッター閉じ力検査用カートリッジとしても良い。また、検査用シャッター3とつなぐ弾性体は、コイルバネ9以外に、つる巻きバネ、トーションバネ、検査用シャッター3と一体の板バネ等の各種バネ、あるいはゴムとしても良い。
【0046】
また、検査用シャッター3とスライダー針8とを筺体1の厚さ方向で同一平面に配置するようにしても良い。さらに、同一平面に配置した場合に、押板10を設けずに、検査用シャッター3の挿入方向側の縁で、スライダー針8の縁を押すようにしても良い。
【0047】
また、押板10、結合板11または突起板17の内少なくとも1つは、検査用シャッター3の上方に折り曲げられた部材としても良い。なお、押板10または突起板17を検査用シャッター3の上方に設けた場合には、検査用シャッター3の上方に、スライダー針8を配置すると良い。また、結合板11または突起板17を検査用シャッター3の上方に設けた場合には、検査用シャッター3の上方に、コイルバネ9を配置すると良い。
【0048】
また、検査用シャッター3が閉まる範囲の摩擦力不変領域は、開口部2とせずに検査用シャッター3と接しない凹部としても良い。また、検査用シャッター3と常に接する凹部としても良い。さらに、凹部の材質を摩擦抵抗の少ない材質とすることによって、検査用シャッター3とある位置のときのみ接する凹部としても良い。
【0049】
また、スライダー針8は、検査用シャッター3より筺体1の中央側に設けるのではなく、検査用シャッター3と筺体1の側面1bとの間に設けても良い。また、板バネ15側にに凸部15aの代わりに凹部を設けると共に、検査用シャッター3側に角穴6の代わりに凸部を設けるようにしても良い。また、角穴6とせずに、丸穴や楕円の穴としても良い。さらに、板バネ15の凸部15aが引っかかる結合部を、検査用シャッター3の縁としても良い。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、正確かつ経時変化が少なく、しかも手軽にシャッターの閉じ力を検査可能なシャッター閉じ力検査用カートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャッター閉じ力検査用カートリッジの第1の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すシャッター閉じ力検査用カートリッジを構成する部材の配置関係を示す図である。
【図3】図1に示すシャッター閉じ力検査用カートリッジを用いて、シャッターの閉じ力を調べる方法を説明するための図であり、(A)は、シャッター閉じ力検査用カートリッジを挿脱装置に挿入した状態における検査用シャッターおよびスライダー針の位置関係を示し、(B)は、シャッター閉じ力検査用カートリッジを挿脱装置から取り出している状態における検査用シャッターおよびスライダー針の位置関係を示す図である。
【図4】本発明に係るシャッター閉じ力検査用カートリッジの第2の実施の形態を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るシャッター閉じ力検査用カートリッジの第3の実施の形態を示す斜視図である。
【図6】MDカートリッジを上から見た図であり、(A)は、MDプレーヤに挿入していない非挿入状態を、(B)は、MDプレーヤに挿入した挿入状態を示す図である。
【図7】シャッターを半分程度開けた状態のMDカートリッジを示す図である。
【図8】MDカートリッジのシャッターおよびロックの部分と、MDプレーヤの一部と、ロックの一部の拡大とを示す図である。
【図9】図8に示すMDカートリッジをMDプレーヤに挿入する際に、MDカートリッジを構成するロックの解除動作と、シャッターと板バネとの結合動作とを示す図である。
【図10】図8に示すMDカートリッジをMDプレーヤから取り出す際に、シャッターが板バネからはずれる動作を示す図である。
【図11】従来のシャッターの閉じ力を検査する方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 筺体
2 開口部(摩擦力不変領域、空洞)
3 検査用シャッター
6 角穴(結合部)
8 スライダー針
9 コイルバネ(弾性体)
10 押板
11 結合板
13 目盛り
15 板バネ
15a 凸部(閉部材)

Claims (5)

  1. データの再生あるいは記録を行うディスクカートリッジに格納される記録媒体の一部の露出と収納とを行うシャッターの閉じ力を検査するシャッター閉じ力検査用カートリッジにおいて、上記ディスクカートリッジの形状に合わせた筺体と、上記筺体において、その筺体を挿脱するための挿脱装置に上記筺体を挿入する挿入方向および上記筺体を取り出す取り出し方向に往復可動に取り付けられ、その往復可動の際に、上記挿脱装置の側にある閉部材と結合および解除する結合部を有する検査用シャッターと、上記筺体に一端を固定し、上記検査用シャッターに他端を固定すると共に、上記検査用シャッターを上記取り出し方向に付勢する弾性体と、上記挿入方向および上記取り出し方向に往復可動であって、上記挿入方向にのみ、上記検査用シャッターと一緒に移動可能なスライダー針と、を備え、上記筺体を上記取り出し方向に駆動すると、上記閉部材と結合状態にある上記検査用シャッターは、上記弾性体の復元力に逆らって上記閉部材と結合できなくなると、上記検査用シャッターが、上記スライダー針を残して元の位置に戻ることを特徴とするシャッター閉じ力検査用カートリッジ。
  2. 前記筺体に、前記スライダー針が移動した位置を定量するための目盛りを備えたことを特徴とする請求項1記載のシャッター閉じ力検査用カートリッジ。
  3. 前記検査用シャッターは、前記スライダー針の端面と接触して押す部分に、その端面と垂直方向に伸びる押板を備えることを特徴とする請求項1または2記載のシャッター閉じ力検査用カートリッジ。
  4. 前記検査用シャッターが移動する範囲の前記筺体を、前記検査用カートリッジの移動中の摩擦力を変えない摩擦力不変領域としたことを特徴とする請求項1、2または3記載のシャッター閉じ力検査用カートリッジ。
  5. 前記摩擦力不変領域は、前記検査用シャッターの下方にへこんだ凹部あるいは空洞としたことを特徴とする請求項4記載のシャッター閉じ力検査用カートリッジ。
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