JP3731187B2 - 歯内治療器具 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、歯内治療学の分野、特に歯根管処置を行うのに使用される器具に関する。器具は、グッタペルカのような適切なフィルタ材料で管の空間を密閉及び充填する前に管から病気の組織を取り除くのに使用される。
背景
歯内治療学の分野において、最も重要で繊細な処置の一つは、本質的に管の中心軸を維持し、適当な大きさの空間をもたらすように歯根管を清掃及び摘出することである。このステップでは、空間がないように管を完全に充填し、管を充填したときに管に不健全な組織が残らないことが重要である。
歯の歯根管は、歯の循環及び神経組織を含む歯根の構造内の狭い通路である。これらの循環及び神経組織は、各歯根の終点に入り、狭く次第に細くなる管組織を通って歯冠部に隣接する歯髄部まで延びる。歯冠組織が病気になっても、病気の組織を取り除いたり、全体に管組織を密閉することにより歯を摘出しなくてもよい場合がしばしばある。
歯根管を清掃及び拡大する場合、ファイル又はリーマーと呼ばれる器具が使用される。これらは、器具の動作部に沿って螺旋状にされたカット端を規定する溝を有する先細りの器具である。器具がファイルか又はリーマーかは、溝のピッチによって決定される。リーマーのように大きなピッチでは、回転運動モードでよりよくカットすることができ、ファイルのように小さいピッチでは、往復運動モードでよりよくカットすることができる。多くの器具は、ファイル及びリーマーとして取り扱うことができる。清掃及び形成操作中、ファイル又はリーマーは、通常、器具の長手方向に沿って歯根管の内へ及び歯根管の外へ回転運動及び/又は往復運動される。
ファイル又はリーマーとしてよく使用されるものとして、“K−ファイル”又は“K−リーマー”と呼ばれるものがよく知られている。これらの器具は、断面が通常三角形又は四角形の先細りのロッドから作られる。器具は、ロッドの動作部分に沿って一つ又はそれ以上の通常螺旋状の溝を形成するようにロッドを捻って製造される。他のリーマー又はファイルは、器具の動作部分に沿って螺旋状の溝を形成するように先細りのロッドを削って作られる。溝は、断面が実質的に半円形状であり、すなわち、溝の底部に沿って溝の長さ方向を横断する経路をトレースする円弧は、経路に沿った全ての点で実質的に均一な半径を有する。
歯根管は、必ずしも真っ直ぐではなく、しばしば湾曲し、渦巻形状を有しているため、自然な形状を維持しながら、管を清掃することは、しばしば困難である。多くの従来の器具は、管から真っ直ぐにし又は歯根管壁に真っ直ぐに進めがちであり、管の自然な形状を変形し、時には管壁に対して最大圧力が作用する点で完全に管壁を通って運ばれる。
また、多くの従来の歯根管のファイルは、破損し易い。例えば、摘出処置の間、形成される歯片が、歯根から十分には取り除かれず、器具と歯根管との間で器具に沿って溝に押しつけられ、管璧の損傷及び/又は不十分又は不均一な除去をもたらす。このため、残骸が形成され、器具と管との間の摩擦抵抗が上昇し、器具の捻れ負荷が増加する。多くの場合、器具の捻れ負荷は、器具の動作部分の抗張力を越え、破壊する。
また、器具が管内にねじ込まれてロックされ、破壊するかもしれない。さらに、器具に限定を加えて該器具をスクリューとして動作させようとして、若しくは管移動を減少させようとして、従来のファイル又はリーマーを改良すると、通常、組織除去効率が通常犠牲にされる。これは、特に、“フィン(fin)”、又は“吻合(anastomosis)”におけるように、実質的に円形でない管に遭遇した場合にその傾向が強い。
発明の要約
好ましい一実施例に従えば、歯内治療器具は、シャフトと、少なくとも前記シャフトの長さ方向の一部に沿った細長い動作部分と、前記シャフトの動作部分の外周に組織除去エッジを規定する前記シャフトの動作部分に形成された少なくとも二つの螺旋状の溝とを備え、前記組織除去エッジは、前記シャフトの外周に不等間隔に設けられる。この構成により、ファイルが管内で回転されると、組織除去エッジに、ファイルの螺旋状のランドよりも大きい切削力が生じる。従って、組織除去エッジは、湾曲したときに器具が管璧に作用する力によって管の湾曲の内側をカットし易い従来の対称な器具に比して、管の湾曲の内側及び外側でより均一な切削力を与える。
好ましい他の実施例に従えば、螺旋状の溝は、組織除去エッジの各々に隣接する螺旋状のランドをさらに規定する。ランドの各々の少なくとも一部は、隣接する溝間のシャフトの外周から凹んでおり、カット性能が改善され、摩擦抵抗が減少され、破損しにくい器具が提供される。
好ましいさらに他の実施例に従えば、前記各螺旋状の溝により前記各組織除去エッジから遠位の後縁を形成する少なくとも一つの点は、断面されたとき、交点で周囲の接線に対してほぼ鋭角に窪んでおり、カット性能が改善され、破片の除去を向上する。
これら及び他の形態及び利点は、以下に続く詳細な説明及び添付図面を参照すれば、当業者にとって容易に理解されるだろう。本発明は、好ましい実施形態のいづれにも制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図1A〜Cは、各々、単一の組織除去エッジを形成する溝を有し、外周近傍の組織除去エッジから遠位の後縁が、断面において、外周に接する線に対して略鋭角で外周から凹んでいる、歯内治療器具の一実施形態を示す正面図、横断面図及び縦断面図である。
図2A〜Cは、各々、2つの一致する組織除去エッジを形成する2つの溝を有することを除き、図1A〜Cのものと同様の歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図及び縦断面図である。
図3A〜Cは、各々、間に1つの組織除去エッジを形成した2つの溝を有し、且つ、凹んだランド部を有する歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図及び縦断面図である。
図4A〜Cは、各々、溝の大きさ及び深さが異なることを除き、図3A〜Cのものと同様の歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図5A〜Cは、各々、1つの凹んだランド部を有することを除き、図1A〜Cのものと同様の歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図6A〜Cは、各々、各組織除去エッジ近傍に2つの凹んだランド部を有することを除き、図2A〜Cのものと同様の歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図及び縦断面図である。
図7A〜Cは、各々、2つの螺旋溝と2つの螺旋ランドとを有し、該ランドのうちの1つが外周から凹んでいる歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図及び縦断面図である。
図8A〜Cは、各々、外周近傍の各組織除去エッジから遠位の後縁が、断面において、外周に接する線に対して鋭角で外周から凹んでいることを除き、図7A〜Cのものと同様の歯内治療器具の他の実施形態を示す、正面図、横断面図及び縦断面図である。
図9A〜Cは、各々、各ランドが、外側部と凹み部とを有することを除き、図7A〜Cのものと同様の歯内治療器具の他の実施形態を示す、正面図、横断面図及び縦断面図である。
図10A〜Cは、各々、図1A〜Cによって図示された形態と、図4A〜Cによって図示されたような不均等に離隔された溝及び不均等な大きさのランドと、を結合した歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図11A〜Cは、各々、本発明の数種の形態を結合した歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図12A〜Cは、各々、不均等に離隔された組織除去エッジを形成する3つの不均等な大きさの溝を有する歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図13A〜Cは、各々、不均等な大きさ及び形状とされた螺旋溝及び螺旋ランド部を有する歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図14A〜Cは、各々、不均等に離隔された組織除去エッジ及びランド部を形成する3つの不均等な大きさの溝を有する歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図15A〜Cは、各々、2つの刃状エッジ及び1つの螺旋ランド部を形成する2つの溝を有する歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図16A〜Cは、各々、1つの刃状カッティンエッジ及び2つの対向する螺旋ランド部を形成する3つの溝を有する歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図17A〜Cは、各々、3つの刃状エッジ及び1つの螺旋ランドを形成する4つの溝を有する歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
図18A〜Cは、各々、1つの刃状エッジ及び3つの螺旋ランドを形成する4つの溝を有することを除き、図16A〜Cのものと同様の歯内治療器具の他の実施形態を示す正面図、横断面図、及び縦断面図である。
好ましい実施形態の詳細な説明
図1〜19は、本発明の範囲内にある種々の動作部の形態を持つ歯内治療器具を示している。この器具は、該器具の回転方向に対する螺旋状の溝部及びランド部(land)の捩り方向によっては、リーマー(拡穴器)又は集積器(condenser)として用いられる。
ここに図示された本発明の実施形態の全てにおいて、この器具は、ヤスリ又はリーマーを意味する。しかしながら、本器具のデザインの鏡像は、本器具の同じ回転方向に対して集積器として使用され得ることも分かるだろう。本発明に従って製作された集積器具は、歯根管穴(虫歯)の間隙空間を充填するために使用される。
今、図1A〜Cを参照すれば、本発明の一実施形態による歯内治療器具が図示されており、該器具は、リーマーとして使用され、ベース端又は近位端12と、該ベース端又は近位端12の終端の先端又は遠位端16との間に延びる細長い動作部14とを有している。この近位端12はまた、歯科用ハンドピースのチャック(図示せず)と噛み合うための適合部(fitting portion)18を有する。適合部18に代えて又はこれに加えて、近位端12は、リーマー10の手操作を容易にするための、ぎざぎざ又は他の処理のなされた表面を有することができる。この器具の動作部14は、約3ミリメートルから約18ミリメートルの範囲にある長さと、約0.08ミリメートルから約1.9ミリメートルの範囲の外径を有している。好ましい長さは、約16ミリメートルである。
前記動作部は、近位端12と遠位端18との間で同じ断面直径を有することができ、又は、前記動作部は、近位端12から遠位端16のどちらかの方向へテーパー状とされ得る。テーパー状とした場合、動作部14の断面直径のテーパーは、1ミリメートルあたり約0.01ミリメートルから約0.8ミリメートルの範囲とすることができ、好ましくは、1ミリメートルあたり約0.02〜約0.06ミリメートルである。
動作部14は、1又は2以上の螺旋溝20と1又は2以上の螺旋ランド22を備える(図1A〜Cの実施形態では各1つを図示)。図示された実施形態では、螺旋溝20及び螺旋ランド22は、組織除去エッジ24に接している。螺旋ランド22及び組織除去エッジ24は、動作部14の外周に位置するが、溝20は、動作部14の外周から窪んだ表面26(図1A,1B)を有し、該表面は、断面において、境界Bの位置で外周に接する線29に対して略鋭角(この角度は、前記接線29のうち前記除去エッジ24に対する遠位の側から図った角度である)に窪んでいる。
図1A及び1Bに示されているように、組織除去エッジ24は、一般に螺旋ランド22のある部位と反対側にある。溝20の壁は、記号Aで示された部位で動作部の外周と交差する。溝20の壁は、記号Aで示される領域において、動作部の外周と接線に対し約90°の角度で交差し、該溝の表面に対し通常0°又は中立のレーキ角と呼ばれるものを形成する。本発明の目的のためには、組織除去エッジ24の前記レーキ角は、中立、正又は負の何れでも良いが、好ましくは、略中立である。
螺旋ランド22は、A地点の組織除去エッジ24と、該組織除去エッジ24から遠位のB地点(図1B)との間に軸受面を提供し、その結果、(歯)根管内での回転時に、螺旋ランドの軸受面が根管璧に支持され、エッジ24だけが組織を除去することが分かるだろう。図1Bでは、両地点A及びBは、ランド22と概略対向する側の動作部14の外周28に設けられている。
図1B及び1Cに図示されているように、溝20は、B地点において、表面26が前記外周に接する線29と略鋭角27をなすような窪んだ凹面26を有している。B地点において、略鋭角を持つ溝を備えることによって、歯根管穴から除去する組織及び破片は、前記器具が前記歯根管内で回転させられるにつれて、前記根管から該器具の送り方向とは逆の方向に向けて、より効果的に取り出され除去され得る。前記破片を前記歯根管から、より効果的に除去することによって、前記動作部での摩擦を減少させ、従って、該器具に付加されるトルクによって該器具を捩り変形させる傾向を減少させる。
最も効果的なカッティング及び組織除去のために、螺旋溝20と螺旋ランド23とのピッチは、該器具の動作部14に沿って約16ミリメートルあたり1旋回から、1ミリメートルあたり1旋回までの間の範囲であることが好ましい。
本発明の前記第1実施形態に従う他の歯内治療器具10は、図2A〜Cに示されており、そこでは、図2Aは正面図、図2Bは図2AのB−B線に沿う断面図、図2Cは図2AのA−A線に沿う部分縦断面図である。図2A〜Cに示された器具の動作部14は、2つの螺旋ランド40及び42を備え、これらが軸受け面44及び46を有している。図1A〜Cで示された器具と同様に、組織除去エッジ36及び38から、それぞれ、遠位のC地点及びD地点は、各々、図1Bを参照して上述したように、交差点でそれぞれの外周に接する線と略鋭角をなしている。
本発明に従う歯内治療器具の動作部は、図1、2に示された上記形態に代えて又はこれに加えて、種々の他の摩擦を減少する設計が施されている。そのような設計は、上記したような凹面を持つ溝、1又は2以上の凹んだランド部、3又は4以上の離隔された螺旋ランド(そこでは、断面において隣り合うランド同士の間の間隔が変化する)、3又は4以上の離隔された組織除去エッジ、種々の刃状エッジ形態、又は、前述の集積手段の結合を、含んでいる。何れかの手段を持つ歯内治療器具の断面形状を、以下に説明する。
図3A〜C及び4A〜Cにおいて、器具10の動作部14は、組織除去エッジ64及び組織除去エッジ64から遠位のエッジ62によって形成される外周近傍の少なくとも1つの外側部螺旋ランド58と少なくとも1つの凹んだランド54とを含んでいる。図3Bに示されたように、螺旋ランド52は、肩部57から溝66に延び、前記動作部の断面中心56から半径R1の凹んだ壁部54と、前記断面中心56から半径R2の位置にある動作部の外周60近傍の部位58とを有している。外周60は、螺旋組織除去エッジ64とランド部58とによって形成される。この実施形態においては、螺旋溝66及び68は、螺旋ランド52と組織除去エッジ64に対し等間隔で離隔されている。
図4A〜Cでは、少なくとも1つの外側部76と、少なくとも1つの凹み部72とを有している。この凹み部72は、動作部の断面中心74から半径R1の位置にあり、ランド70の部位76は、断面中心74から半径R2の位置で動作部の外周78に近接している。外周78は、螺旋組織除去エッジ82と螺旋除去エッジ80から遠位の地点80とによって形成される。この実施形態において、組織除去エッジ82と螺旋ランド70の位置80との間の曲線距離は、組織除去エッジ82と螺旋ランド70の地点88との間の曲線距離よりも大きい。
図3A〜C及び4A〜Cに示された実施形態では、螺旋ランド52及び70の凹み部54及び72によって、組織除去エッジ64及び82の歯根管の壁に対する歯根管内の器具の回転方向に垂直な方向への力を減少させる。歯根管に対する組織除去エッジ64及び82の力の減少は、該器具が、歯根管穴の輪郭に適合するように曲がる際に、前記歯根管内での器具の回転中の摩擦を減少させる。螺旋ランドの凹んだ壁部は、半径R2の約4〜30パーセント以下の半径R1を持つ。
図3A〜3Cに示した凹んだ壁部に加え、図4A〜4Cに示した器具もまた、螺旋ランド70の点88からよりも点80からの曲線距離の方が大きい組織除去エッジ82を含む。この不均等な曲線距離は、器具の動作部の外周78に沿って、不均等な切削力を与える。これにより、曲がった歯根管の中心軸を容易に維持する側部切削効果(side-cutting effect)が生成される。
図5A〜5C及び6A〜6Cは、本発明の他の実施形態を表す。図示のように、断面において、交点で内周102に接する線に対して略鋭角に外周から離隔する溝面を有する1つ以上の螺旋溝と、凹んだ壁部を有する1つ以上の螺旋ランドとが備えられている。内周102は、点E及び凹んだランド部106によって形成されている。図5A〜5Cにおいて、組織除去エッジ98を有する1つの螺旋溝90が備えられている。組織除去エッジ98は、動作部の外周92と接線に対し約90°の角度で交差し、溝90の面94に対し0°又は中立のレーキ角を形成する。
螺旋ランド96は、点E及び組織除去エッジ98の間に軸受面106を与えるため、根管内で回転する際、エッジ98のみが組織を除去し、軸受面106は、根管壁に支持される。螺旋ランド96は、外周92に隣接する外側ランド部108と、肩部F及び点E間の凹んだランド部106とを有する。凹んだランド部106は、動作部の断面中心104からの半径R1を有し、外側ランド部108は、断面中心104からの半径R2を有する。R2は、R1よりも約4〜30%大きい。
図5Bに示すように、溝90の面94は、断面において、前述の図1Bで示したのと同様に、交点で内周102に接する線に対して略鋭角に内周102から窪んでいる。溝90は、器具を根管内で回転させる際に、器具の送り方向と反対方向に破片を搬送することにより、根管から組織又は破片を収集及び除去する手段を与える。螺旋ランド96の凹んだ壁部106と組み合わせることにより、図5A〜5Cに示す器具10は、不均等の切削力によって根管内で器具が回転する際の摩擦を軽減し、歯内治療中、組織をより効果的に除去する。
図6A〜6Cにおいて、歯内治療器具は、2つの螺旋溝110及び112と、2つの螺旋ランド114及び116とを備える。図6Bに示すように、螺旋溝110及び112は、交点132及び134で内周122及び122’に接する線に対して略鋭角に内周122及び122’から窪んだ面118及び120を有する。螺旋ランド114及び116の外側ランド部124及び126は、組織除去エッジ128及び130によって形成される器具の動作部の外周126にある。一方、螺旋ランド114及び116の凹んだ壁部125及び129は、断面中心131から径方向にR1だけ離れた位置にある。R1は、中心131から組織除去エッジ128及び130によって形成される動作部の外周127への径方向の距離R2よりも約4〜30%小さい。
図7A〜7Cは、本発明に係る他の器具10を示す。器具10は、径方向に対向する2つの螺旋溝140及び142と、径方向に対向する2つの螺旋ランド144及び146とを備えた動作部14を有する。図7Bに示すように、本実施形態において、ランド146は、組織除去エッジ154によって形成される外周152に隣接する外側ランドである。ランド144は、組織除去エッジ156によって形成される内周150に隣接する凹んだランドである。凹んだランド144は、断面中心148から内周150上の凹んだランド部への半径R1を有し、外側ランド146は、断面中心148から外周への半径R2を有する。R2は、距離R1よりも4〜30%大きい。図7A〜7Cに示すデザインの器具は、凹んだランド部146により、除去エッジ154に接する根管壁に対しては、除去エッジ156の力より少ない組織除去力しか与えない。螺旋溝140及び142は、動作部のほぼ外周にある除去エッジ154及び156に対して均等に距離を隔てたように図示されているが、不均等な間隔の溝も使用してよいことが認識されるであろう。
図8A〜8Cは、本発明に係る器具10を表す。器具10は、組織除去エッジ190によって形成される動作部の外周172にある螺旋ランド170を有する。また、器具10は、点178で断面中心180に対し半径R1を有する凹んだ壁部176と、外周172にある半径R2を有する壁部とを備える螺旋ランド174を有する。螺旋ランド174の壁部の半径は、内周184に隣接する点178から、外周172に隣接する点182に向かって徐々に増加する。したがって、螺旋ランド174は、図8Bに示すように、外側ランド部及び凹んだランド部を有する。ランド174の凹んだ部分176は、切削エッジ190の切削力を軽減し、それによって、器具の回転中における根管壁に対する摩擦を減少させる。
図8A〜8Cに示す器具の間隔を隔てた螺旋溝186及び188は、断面において、各々面194及び196を有する。面194及び196は、各々点182及び178で、外周172及び内周184に接する線に対して略鋭角に窪んでいる。したがって、図8A〜8Cは、歯内治療の間、摩擦を軽減し、及び/又は、根管から物質をより効率良く除去する図1A〜1Bに示す凹んだランド及び螺旋溝の組合せを備えた歯内治療器具10を表す。
図9A〜9Cは、本発明に係る他の歯内治療器具を示す。この器具は、凹んだランド部を備え、前述の図7A〜7Cに示した特徴を取り入れたものである。図9Bにおいて、螺旋溝224及び226によって分離された対向する2つの螺旋ランド200及び210がある。螺旋ランド200は、凹んだ壁部212及び外壁部216を有する。螺旋ランド210は、凹んだ壁部214及び外壁部218を有する。凹んだ壁部212及び214は、組織除去エッジ228及び232の後縁にある点230及び234によって形成される内周236にある。凹んだ部分212及び214は、断面において、動作部の断面中心222から半径R1の位置にある。外側ランド部216及び218は、中心222から半径R2の位置にあり、組織除去エッジ228及び232によって形成される動作部の外周220に隣接している。半径R2は、中心222に対し、R1よりも4〜30%大きい距離に位置する。螺旋溝224及び226は、組織除去エッジ228及び点230間の曲線距離が組織除去エッジ232及び点234間の曲線距離と実質的に同一となるように、動作部の外周に配置されている。しかしながら、図4A〜4Cに対して前述したように、切削効率を増加させるため、不均等な曲線距離の溝を使用してもよい。
図10A〜10Cは、図4A〜4Cによって示されたように不均等に間隔を隔てた溝240及び242と、不均等に寸法決めされた対向するランド224及び246とを備える、図1A〜1Cに示す特徴を取り入れた形態を表す。本実施形態によれば、動作部14は、少なくとも1つの螺旋溝240を備える。組織除去エッジ250の後縁の点252は、図10Bに示すように、また、図1A〜1Cに関して前述したように、断面において、交点で、外周248に接する線に対して略鋭角に窪んでいる。図10Bに示すように、組織除去エッジ254から点252への曲線距離は、組織除去エッジ250から点256への曲線距離よりも大きい。したがって、螺旋ランド246の軸受面258は、螺旋ランド244の軸受面260よりもかなり大きい。ランド間の不均等な軸受面は、器具の動作部の外周248に沿って、組織除去の効率を不均等にする。これにより、曲がった歯根管の中心軸を容易に維持する側部切削効果が生成される。
前述した本発明の実施形態を2つ組み合わせたものを図11A〜11Cに示す。図11Bによれば、歯内治療器具10は、2つの螺旋ランド262及び264と、2つの螺旋溝266及び268とを備える。螺旋溝266は、組織除去エッジ272及び除去エッジ272の後縁の点274の間にある。螺旋溝268は、組織除去エッジ276及び除去エッジ276の後縁の点278の間にある。点274及び278は、図1Bによって前述したように、交点で、外周270に接する線に対して略鋭角に窪んでいる。動作部の外周270に沿った組織除去エッジ272から点274への曲線距離は、図示のように、除去エッジ276から点278への曲線距離と実質的に同一とすればよいが、不均等にしてもよい。
図11A〜11Cに示した実施形態において、組織除去エッジ284及び272の間と、組織除去エッジ286及び276の間とに、2つの螺旋溝280及び282が備えられている。これらの溝は、溝266及び268よりもかなり小さい体積である。組織除去エッジ272及び284の間の曲線距離は、組織除去エッジ286及び276の間の曲線距離と実質的に同一とすればよいが、不均等にしてもよい。
図12A〜12Cに示す歯内治療器具10は、間隔を隔てた3つの組織除去エッジ290、292及び294を備え、これらは、動作部の外周296を形成する。螺旋溝298は、組織除去エッジ290及び292の間にあり、螺旋溝300は、組織除去エッジ290及び292の間にあり、螺旋溝302は、組織除去エッジ294及び290の間にある。外周296に沿った除去エッジ290から除去エッジ292への曲線距離は、除去エッジ292から除去エッジ294への曲線距離よりも大きくされている。除去エッジ292から除去エッジ294への曲線距離は、除去エッジ294から除去エッジ290への曲線距離よりも大きくされている。あるいは、除去エッジ292及び294の間の曲線距離と除去エッジ294及び290の間の曲線距離とを実質的に同一としてもよい。また、溝298、300及び302の全てを実質的に同一の体積としてもよい。
図13A〜13Cは、本発明に係る器具10のさらに他の実施形態を表す。器具10は、螺旋溝のデザインと1つ以上の凹んだ螺旋ランド部との組合せを備える。図13A〜13Cにおいて、組織除去エッジ338によって形成される外周324に隣接する外側ランド部320及び322と、凹んだランド部314及び316とを各々有する2つの螺旋ランド310及び312がある。凹んだランド部314及び316は、図13Bに示すように、動作部14の断面中心318から径方向の距離R1の位置にある。螺旋ランド部320及び322と、螺旋ランド326とは、全て動作部の外周324に隣接し、断面中心318から距離R2の位置にある。本実施形態において、螺旋ランド326は、凹んだランド部を備えない。しかしながら、3つのランド310、312及び326の全てが凹んだランド部を備えてもよい。
図13Bによって示された器具には、3つの螺旋溝328、330及び332がある。螺旋溝328は、組織除去エッジ334と除去エッジ334の後縁の点340との間にある。螺旋溝330は、組織除去エッジ336と除去エッジ336の後縁の点342との間にある。螺旋溝332は、組織除去エッジ338と除去エッジ338の後縁の点344との間にある。図1Bを参照して前述したように、点340及び342は、交点で、外周324に接する線に対して略鋭角に窪んでいる。さらに、組織除去エッジ338から点344への曲線距離は、組織除去エッジ334から点340への曲線距離よりも大きい。組織除去エッジ334から点340への曲線距離は、組織除去エッジ336及び点342の間の曲線距離よりも大きい。したがって、本実施形態は、図1A〜1Cの溝と、図4A〜4Cの隣接する溝の不均等な間隔とを備える、凹んだランドの特徴を取り入れている。
図14A〜14Cは、本発明に係る歯内治療器具10の他のデザインを示す。このデザインには、動作部14内の3つの螺旋溝350、352及び354と、間隔を隔てた3つの螺旋ランド356、358及び360とが備えられている。図14Bに示すように、動作部の外周362に沿った組織除去エッジ366から除去エッジ366の後縁の点364への曲線距離は、組織除去エッジ370から点368への曲線距離よりも実質的に大きい。同様に、外周362に沿った組織除去エッジ374から点372への曲線距離は、除去エッジ370から点368への曲線距離よりも大きく、組織除去エッジ366から点364への曲線距離と実質的に同一、又は大きく、又は小さくすることができる。本実施形態において、溝350、352及び354の面376、378及び380は、断面で見た場合、円形よりもむしろ三角形である。(図14B)。
図1Bを参照して前述したように、除去エッジ366、370及び374のそれぞれの後縁にある点364、368及び372は、交点における外周の接線に対して略鋭角に窪んでいる。従って、図14A〜14Cによって示された器具は、動作部の外周362に沿って、曲がった歯根管の中心軸をより容易に維持する側部切削効果を生成することによって高められた組織除去効率を与える。
図15A〜Cは、本発明に係る歯内治療器具10´の他の実施の形態を示している。この実施の形態においては、3つの溝が動作部25における放射状ランド及び刃状切削エッジを画している。図15Aに示すように、第1溝26a及び第3溝26cは螺旋放射状ランド28の両側に位置している。溝26a及び26bは刃状エッジ30aの両側に位置しており、溝26b及び26cは刃状エッジ30bの両側に位置している。溝26bは領域28の軸受面32のほぼ反対側に位置している。
溝26a、26b及び26cの壁は、動作部25の外周と約90°の角度で交差している。刃状エッジ30a及び30bは、通常、約90°離間されている。
ランド側端28a及び28bは、動作部外周における,ランド28の軸受面32の両側に位置している。このように、螺旋状の刃状切削エッジ30a及び30b並びにランド側端28a及び28bは、溝26a,26b及び26cによって画され、且つ、動作部25の外周上に位置している。反時計回りへの回転においては、ランド側端28aのみが切削エッジを形成する。
このように、本実施の形態においては、少なくとも3つの螺旋溝と、刃状切削エッジとが存在する。前記3つの螺旋溝のうちの2つの溝間には螺旋放射状ランドが存在する。また、前記刃状切削エッジは、2対の溝間に存在している。該刃状切削エッジは90°離間されており、それぞれは隣接する螺旋放射状ランドの側端から約130度離間している。従って、断面図において一つのランドと3つの溝を有する,本発明における他の形態に係る左右非対称動作部25が提供される。
本発明に係る歯内治療器具のさらに他の形態が、図16A〜Cに示されている。この実施の形態においては、2つの連続した螺旋放射状ランド36A及び36Bが、治療器具10″の動作部38に軸線方向に沿って形成されている。図16Bに示されているように、螺旋ランド36Aは、該ランド36A及び36Bが螺旋溝40bによって画されるように、螺旋ランド36Bから約120度離れている。それぞれが刃状切削端42並びにランド36B及びランド36Aの各サイドを画する螺旋溝40a及び40Cを有している。
溝40c及び40bは、ランド36Aの軸受面44の両側に位置している。溝40b及び40aは、ランド36Bの軸受面46の両側に位置している。溝40a,40b及び40cの壁は、動作部38の外周と、隣接外周の接線に対し約90度の角度で交差している。
図16Cは、ランド36Aの肩部上のランド側端36a及び36bと、ランド36Bの肩部上のランド側端36c及び36dとを示している。器具の半径方向への回転中において、側端36b及び36cが切削エッジを形成する。
さらに、螺旋溝40a及び40c間の刃状エッジ42が示されている。全てのエッジ42,36a,36b,36c及び36dは、動作部38の外周上に位置している。本実施の形態においては、このように、2つのランドと、通常は120°離間された該ランド間に位置する刃状切削エッジとによって分離される3つの螺旋溝、並びに前記ランド間に位置し且つ各ランドから約120度離間された刃状エッジを有しているので、本発明による非対称動作部位を提供し得る。
図17A〜Cは、本発明に係るさらに他の歯内治療器具10'''を示している。この実施の形態においては、4つの螺旋溝50a,50b,50c及び50dと、該治療器具の動作部54に長さ方向に沿って形成された前記4つの螺旋溝の各セット間に位置する一つの螺旋ランド52とが備えられている。前記螺旋溝は、螺旋刃状切削エッジ56a,56b及び56cと、ランドの側端52a及び52bとを画している。該器具の反時計回りへの回転においては、側端52bが切削エッジとなる。
刃状エッジ56bは、動作部51の外周上で且つ螺旋放射状ランド52の反対側にある。この実施の形態においては、刃状エッジ56a及び56bは、動作部の外周まで延びておらず、軸受部58及び刃状エッジ56bによって画される外周から径方向内方へ離間されたポイントで終焉している。
刃状エッジ56a,56b及び56cの関係は、図17Bに最も良く表されている。刃状エッジ56aは、溝50a及び50b間にあり、刃状エッジ56bは溝50b及び50c間に位置し、刃状エッジ56cは溝50c及び50d間に位置している。溝50a及び50dは、それぞれ、軸受部58及びランド52の両側に位置している。溝50a,50b,50c及び50dのそれぞれの一方の側壁は、動作部54の隣接外周における接線に対し約90度の角度で該外周に交差している。前記溝50a,50b,50c及び50dの他方の側壁は、軸受部58及び刃状エッジ56bによって画される動作部54の外周から径方向内方へ離間された刃状エッジ56a及び56bで終焉している。
このような本実施の形態においては、治療器具が一つの螺旋放射状ランドを形成する4つの溝を備え、前記溝のうちの2つが前記ランドから約180°離間した外周近傍で刃状切削エッジを形成するようにし、さらに、対向する交差溝対が周壁から径方向内方に入り込み、互いに約180°離間し且つ通常はランドから約90°シフトされた刃状切削エッジを形成するようにしており、本発明による左右非対称の動作部の変形例を提供している。
本発明に係るさらに他の歯内治療器具10''''が図18A〜Cに示されている。この器具においては、3つの螺旋放射状ランド60A,60B及び60Cと4つの螺旋溝62a,62b,62c及び62dとが動作部64に長さ方向に沿って形成されている。螺旋溝62c及び62dは、刃状切削エッジ66並びにランド60C及び60Aの各側部を画している。前記端部66は動作部64の外周上で螺旋ランド60Bの軸受部68の反対側に位置している。本実施の形態における螺旋ランド及び刃状エッジは全て動作部64の外周まで延びている。
刃状切削エッジ66並びにランド60A,60B及び60C間の関係は、図18Bに最も良く表されている。図に示されているように、刃状エッジ66は溝62c及び62d間に位置し、螺旋ランド60Bの軸受部68は前記刃状エッジ66から約180°離間された溝62a及び62d間に位置している。螺旋ランド60Cの軸受部70は、溝62d及び62a間に位置している。前記ランド60A,60B及び60Cを向く溝62a,62b及び62cの壁は、動作部14の胴部外周の直ぐ近傍において該胴部外周における接線に対し90度より相当小さい角度で該外周と交差している。前記刃状エッジ66を向く溝62c及び62dの壁は、通常、約60°の角度で胴部外周と交差している。
図18Cに示されているように、側端60a1,60a2,60a3及び60a4は、それぞれ、ランド60A,60B及び60Cの肩部にある。これらのランド側端は全て、動作部64の外周上に位置している。該器具の時計回り方向への回転において、側端60a2,60b2及び60c2が切削エッジとなる。斯かる実施の形態においては、本発明に係る動作部を提供するために、それぞれが、通常は、約90°離間された3つの螺旋放射状ランド及び一つの刃状エッジと、ランド及び刃状エッジを分離する4つの螺旋溝とを備えている。
前述した種々の歯内治療器具は、その特定の形状及び位置関係により、歯内治療工程における抵抗の減少、及び/又は歯根管からの物質の除去性の向上を提供する。さらに、本発明に係る歯内治療器具は、歯内治療作業中において器具が破損することを減らすと同時に、改良されたより良い切削性能を有し、従来の器具では触れることができないか若しくは十分に作業することができなかった隅部から物質を除去し得るように、環状でない歯根管中に入り込めるという固有の特徴を有している。
十分な強度を提供するために、歯内治療器具のみぞ底又はカットされていない芯部の直径は、動作部の断面直径の約10%〜約80%であることが好ましい。みぞ底の直径が80%より大きいと、器具の剛性が強くなりすぎ、歯根管の曲線部位に沿って撓むことができなくなるからである。他方、芯部直径が10%より小さくなると、剛性が弱くなりすぎ、歯根管内の物質の効果的なカッティング又は集積器に対する該物質の効果的な粉砕化を提供することができなくなるからである。
前述の図面に描かれているように、動作部は、器具の長手方向に沿って十分な長さを有し、さらに、経路が動作部の駆動端から先端に実質的に連続するテーパ状をなしている。動作部の直径は、先端から駆動端に向かって1mm上がるに毎に約0.01mmから約0.07mm、より好ましくは0.02mm大きくすることができる。動作部の胴部全長は、約20mm〜約30mmとすることができるが、これより長い又は短い動作部も使用し得る。
刃状エッジ又は組織除去端のレーキ角は、動作部の外表面に対し正、負、中立の何れでも良いが、好ましくは、中立若しくは少し負の値をとるのがよい。所望のレーキ角を有する器具を製造するために、捻られた及び/又はテーパ状まで引き出された直線状又はテーパ状ロッドから研削し若しくは研削すること無しに得ることができる。
本発明に係る歯内治療器具は、好ましくは、外科用ステンレス鋼製とすることができるが、ニッケルやチタニウム等の複合材料又は他の新種の合金などを用いて製造することも可能である。本発明に係る器具の好ましい材料は、ニッケル−チタニウム又はチタニウム13−13である。当業者であれば、種々の公知材料又は後に開発される材料を用いた従来の器具を製造するための技術は本発明に係る器具の製造に適用することができると認識できるであろう。使用し得る適切な研削技術は、金属研削用金属テキストに開示されている。例えば、ある材料から器具を作り出す為のある研削砥石又は研削バイトは、他の又は異なる材料に対しては効果的でないことが知られている。シャフトを効果的に研削して必要な端部及びランドを形成するために為には、ステンレス鋼製又は硬金属製のシャフトを研削する際には、天然砥石からなる研削面を比較的高速で回転させるのが好ましく、ニッケル−チタニウムシャフトに対しては微細な研削面の砥石を比較的低速度で回転させることが要求される。
本発明に係る歯内治療器具は、回転又は往復運動中にャフトを効果的に研削して必要な端部及びランドを形成するために為には、おいてファイルを手動で操作することによって用いられる。ファイル又はリーマーは該器具を自動化器具に接続することによって歯根管からの物質の除去を効果的に行う為に使用され得る。
前述の詳細な説明は、本発明の理解を助けると共に、その特徴及び効果を説明する為のものであり、本発明はこれらから理解されるものに限定されるものではない。種々説明した実施の形態の変形や、さらには、他の又は改良された形態への変形のうち、前記開示に基づいて当業者にとって明らかなものは、本発明の精神から離れるものではなく、添付した特許請求の範囲によって画される発明の範囲内に含まれる。

Claims (6)

  1. シャフトと、少なくとも前記シャフトの長さ方向の一部に沿った細長い動作部分と、前記シャフトの動作部分の外周に組織除去エッジを規定する前記シャフトの動作部分に形成された少なくとも二つの螺旋状の溝とを備え、前記組織除去エッジは、前記シャフトの外周に不等間隔に設けられた歯内治療器具。
  2. 前記螺旋状の溝は、前記組織除去エッジの各々に隣接する螺旋状のランドをさらに規定し、前記ランドの各々の少なくとも一部は、隣接する溝間の前記シャフトの外周から凹んでいる請求項1記載の歯内治療器具。
  3. 前記凹んだランドは、器具の断面中心から前記動作部分の外周までの半径より約4〜30パーセント小さい、器具の断面中心から前記凹んだランドまでの半径を有する請求項2記載の歯内治療器具。
  4. 前螺旋状の溝は、前記シャフトの外周に不等間隔に配置される請求項1記載の歯内治療器具。
  5. 前記各螺旋状の溝により前記各組織除去エッジから遠位の後縁を形成する少なくとも一つの点は、断面されたとき、交点で外周の接線に対しほぼ鋭角に窪んでいる請求項1記載の歯内治療器具。
  6. 前記組織除去エッジは、隣接する溝間に形成される刃状のエッジを備える請求項1記載の歯内治療器具。
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