JP3730552B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機やプリンター、ファクシミリや各種印刷装置、プルーファ等に用いられる液体現像剤を用いた画像形成装置に関連し、特にオフセット方式の中間転写媒体表面に残留する現像剤や紙紛などの付着物を除去する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真記録装置や静電記録装置等の画像形成装置として、液体現像剤を用いた湿式画像形成装置が開発されている。この湿式画像形成装置は、乾式では実現できない利点を有しており、近年その価値が見直されつつある。
【0003】
すなわち、この湿式画像形成装置は、サブミクロンサイズの極めて微細なトナーを用いることが出来るため高画質を実現できること、少量のトナーで十分な画像濃度が得られるため経済的であるうえに印刷(例えばオフセット印刷)並の質感を実現できること、比較的低温でトナーを用紙に定着出来るため省エネルギーを実現できること、などが乾式に対する利点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液体トナーによる湿式画像形成装置にはいくつかの本質的な問題点が含まれており、そのために長い間乾式技術の独壇場を許してきた。これらの問題の一つとして、オフセット方式を用いた中間転写媒体クリーニング手段におけるクリーニング不良が発生しやすいという課題が挙げられる。クリーニング不良が発生すると画像欠落となり実用に耐えなくなってしまう。
【0005】
クリーニング不良が発生する原因は100%の転写効率で被転写媒体にトナーが転移できなかった場合や、長期の運用で紙紛や環境に存在するゴミなどが中間転写媒体に付着してトナーの転写不良が発生してしまう。特に、オフセット方式を用いた中間転写媒体クリーニング手段は表面エネルギー差やタック力、シェアリングによる歪みを利用して転写しているため中間転写媒体表面に異物が付着すると致命的な性能低下をもたらしてしまう。
【0006】
従来のオフセット方式を用いた中間転写媒体クリーニング手段のクリーニング方法として鏡面ローラを用いたクリーニング方式がある。この方法は例えば公告特許第1754031号(小西六写真工業)、第2619629号(富士ゼロックス)、第2888663号(富士通)などに開示されている。これらの方式では主に表面エネルギーの差を利用してクリーニングを行っているため、装置が複雑であり、長時間の運用でローラ表面物性が変化しクリーニング効率が低下してしまうという欠点を有していた。
【0007】
したがって、従来の湿式画像形成装置の中間転写媒体クリーニング装置においては、良好なクリーニング結果を得ようとすると、上述したように装置が複雑になり、その結果コストアップにつながったり、故障の原因になるなどの問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、簡単な構成によって、湿式電子写真において常に良好な中間転写媒体のクリーニングを行い高画質を長時間維持できることを可能にした画像形成装置及び方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、潜像保持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視像を形成する現像手段と、前記潜像保持体に接触可能に設けられるとともに、その表面が粘性を有する粘性層で形成され、前記可視像を前記潜像保持体から写し取り一時的に保持し、この可視像を像担持体に転写する中間転写手段と、前記中間転写手段の内部に設けられ、該中間転写手段の表面を高温に維持する加熱装置と、前記中間転写手段に付着した液体現像剤を除去するクリーニング手段とを備え、前記クリーニング手段は、前記中間転写手段に摺動可能に設けられた略板状の掻き落とし手段を有し、前記クリーニング手段には、前記掻き落とし手段の端部と、前記中間転写手段の表面との両方に接触し、該中間転写手段と同方向に回転し、該掻き落とし手段との接触部において該中間転写媒体の表面と相対する方向に接触するクリーニングローラーが設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明によれば、中間転写手段に付着した残留現像剤をクリーニング手段の掻き落とす掻き落とし手段により除去するため、中間転写手段によって転写される可視像が、中間転写手段に残留した現像剤によって汚染させるのを防止することができ、印刷画像の品質を向上させることができる。また、中間転写手段が、粘性層を有することから潜像保持体上の液体現像剤を容易に写し取ることができる。さらに、クリーニング手段にクリーニングローラーを設けることによって、掻き落とし手段近辺に溜まる残留現像剤を動的に排除することができ、長時間運用した場合に発生しやすい縦スジなどの不具合を避けることが出来る。
【0011】
本発明において、前記クリーニング手段は、制御信号に基づいて動作する離間機構により、前記中間転写手段に対して離着可能に設けられ、前記掻き落とし手段は、前記中間転写手段に対して5度の角度で接触するときに、 150 g/cm の圧力で圧接され、 2 度の角度で接触するときに、 250 g/cm の圧力で圧接されることが好ましい。これによれば、掻き落とし手段を中間転写媒体に周期的に摺接させる等、掻き落とし手段の摺接時間を調節することができ、掻き落とし手段の寿命を長くすることができる。
【0012】
本発明において、前記潜像保持体と前記中間転写手段とは、異なる周面速度で接触していることが好ましい。これによれば、中間転写手段が潜像保持体の表面において摺動することとなり、この摺動によって、潜像保持体表面の液体現像剤にせん断力が作用し、液体現像剤が潜像保持体表面から容易に剥離される。
【0013】
このように、潜像保持体表面に作用するせん断力により液体現像剤の剥離を容易にすることにより、中間転写手段の粘性層の粘性度を必要最低限まで低減させることができ、その結果、中間転写手段に摺接される掻き落とし手段と、中間転写手段との摩擦抵抗を低下させることができる。このように摩擦抵抗を低減できるため、掻き落とし手段が中間転写手段に巻き付いたり、中間転写手段の回転機構に多大なトルクが作用するのを防止することができる。
【0014】
また、掻き落とし手段と中間転写手段との間に生じる摩擦抵抗を低減させることにより、掻き落とし手段や中間転写手段の摩耗を低減することができ、これらの寿命を長くすることができ、形成される画像を長期に亘り高品質に維持することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(画像形成装置の基本構成)
以下に本発明の実施形態に係る画像形成装置について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る湿式画像形成装置の全体を示す。
【0021】
同図に示すように、本実施形態に係る湿式画像形成装置は、潜像保持体1上に静電潜像を形成する潜像形成手段5と、静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視像を形成する現像器4と、潜像保持体1に接触可能に設けられ、可視像を潜像保持体1から写し取り一時的に保持する中間転写媒体8と、中間転写媒体8に付着した液体現像剤を除去するクリーニング手段200とを備えている。
【0022】
潜像保持体1は、導電性基体の上に有機系もしくはアモルファスシリコン系等の感光層を設けた感光体ドラムである。本実施形態では、この潜像保持体1の周囲には、潜像保持体100の表面に付着した液体現像剤を回収する溶媒回収装置101と、この溶媒回収装置101により回収しきれなかった溶媒を除去する潜像保持体クリーナ100とが設けられている。
【0023】
潜像保持体クリーナ100は、潜像保持体1上の、転写残りトナーを除去するため感光体クリーニング装置である。湿式画像形成装置においては、現像手段において潜像保持体1表面に形成されるトナー像の厚さは高々0.4μm程度であり、低濃度画像領域においては0.1μm以下になることも珍しくなかった。そのため、表面に数十μmの凹凸を有する普通紙にこれらのトナー像を転写する際には、いかにしてトナー粒子を用紙表面に接触させるかが重要な課題となっていた。従って、中間転写媒体8を弾性体(粘性体)で構成し、この弾性体を高い圧力下で変形させることによって用紙の凹部にトナーを接触させることが必須条件となっていた。この中間転写媒体8への潜像保持体1へのトナーの転写効率はほぼ100%近いが若干の転写残りトナーが潜像保持体上に残留してしまう。潜像保持体クリーナ100は、この残留トナーをブレードやスポンジロール等により掻き取るものである。
【0024】
潜像形成手段5は、本実施形態では、帯電器2とレーザー露光手段3とから構成されている。帯電器2は、潜像保持体1の表面を均一に帯電させるものであり、周知のコロナ帯電器もしくはスコロトロン帯電器を用いることができる。また、レーザー露光手段3は、画像変調されたレーザービームを潜像保持体1の表面に照射し、潜像を形成するものである。
【0025】
中間転写媒体8は、潜像保持体1及び加圧ローラ6に接触するように設けられたローラ部材であり、本実施形態では、その表面が粘性を有するゴム層で形成されている。この中間転写媒体8は、加圧ローラ6と用紙9を挟持するとともに、回転することにより、挟持した用紙9を送り出す。
【0026】
加圧ローラ6は、中間転写媒体8との協働により用紙9の挟持、及び送り出しを行うとともに、中間転写媒体8上の可視像を用紙9に転写する際には、用紙9に対し所定の圧力を付与するものである。なお、この加圧ローラ6の内部に加熱源を設置し、これによってトナー像を加熱し用紙への定着の向上を図ることもできる。
【0027】
なお、本実施形態において、潜像保持体1の周面速度と、中間転写媒体8の周面速度との間には、速度差が生じるようになっており、潜像保持体1と中間転写媒体8は、異なる周面速度で接触している。
【0028】
前記クリーニング手段200は、中間転写媒体8に摺動可能に設けられた掻き落とし手段としてのブレード201を有するものであり、用紙9に転写されなかった転写残りトナーを中間転写媒体8から除去するものである。このクリーニング手段200の構成及び動作については、後述する。
【0029】
なお、本実施形態は、画像形成装置の構成例であり、例えば、図示しない、LEDやACコロナなどを用いた除電装置、現像後のトナーを乾燥させる絞り装置などを含む構成とすることもできる。
【0030】
(中間転写媒体クリーナ200の構成)
図2に本実施形態に係る中間転写媒体クリーナ200の概略構成を示す。同図に示すように、中間転写媒体クリーナ200は、中間転写媒体8に摺動可能に設けられた掻き落とし手段であるブレード201と、ブレード201を支持すると共に、ブレード201により掻き取られたトナーを蓄積する溝部205と、溝部205内に設けられたオーガー203とを備えている。
【0031】
ブレード201は、中間転写媒体8に摺動可能に取付けられた板状体であり、中間転写媒体8に摺動可能に所定の角度をもって押し当てられた構造をしている。このブレード201は、中間転写媒体8と摺接することにより、中間転写媒体8の表面に付着した液体現像剤やトナー、紙粉等を除去するものである。なお、ブレード201は一般的な乾式現像で用いられている感光体クリーニングブレードなどとほぼ同様の構造とすることができる。
【0032】
ブレード201の材質としては、弾性を有するSUS、リン青銅、ベリリウム銅などの金属ブレードやウレタン系、シリコーン系、フッ素系などのエラストマーの弾性体で板状または適当な断面構造をもつ略板状にされたものを用いることができる。望ましくは耐熱性を有する樹脂が好ましい。
【0033】
ブレード201としてエラストマーを採用した場合、その硬度は JIS A硬度測定法で40度以上が好ましい。すなわち、40度よりも柔らか過ぎると押し当て圧力が分散してしまいクリーニングに必要な密着性を得ることができなくなったり、摩擦力が大きいため巻き込みがおこり中間転写媒体8に巻き付いてしまう。圧接圧力は20g/cm〜2000g/cmが望ましく20g/cm以下であると押し当ての均一性が得られず部分的にクリーニング不良になったり、摩擦力が足りないためトナーをクリーニングでききれず全体的クリーニング不良となり、2000g/cmよりも圧力が大きいと過大なトルクが装置にかかるため潜像保持体の駆動に影響を与えて正確な印字をすることができなくなる。
【0034】
溝部203は、中間転写媒体8と平行に配設されており、ブレード201が中間転写媒体8に所定の角度で当接されるように、ブレード201を支持している。オーガ203は、スクリュー状の部材であり、溝部205内で回転することにより、溝部205内に蓄積されたトナーを軸方向に押し出すものである。
【0035】
(画像形成装置を用いた画像形成方法)
そして、上記構成を有する本実施形態に係る画像形成装置を用いた画像形成方法は、以下の手順による。
【0036】
先ず、潜像保持体1は、帯電器2によって帯電された後、画像変調されたレーザビームによる露光3を受け、表面に静電潜像が形成される。しかる後に、液体現像剤を収納する現像装置4によって静電潜像の可視像化が行われる。
【0037】
この可視像は、本実施形態では、トナーにより可視化されたトナー像であり、このトナー像は、中間転写媒体8に一旦転写し取られる。本実施形態では、上述したように潜像保持体1と中間転写媒体8とは異なる周面速度で接触しているため、中間転写媒体8が潜像保持体1の表面において摺動することとなり、この摺動によって、潜像保持体1表面のトナーにせん断力が作用し、トナーが潜像保持体1表面から容易に剥離される。
【0038】
このようにトナーの剥離が容易となる結果、中間転写媒体8表面の粘性層(ゴム層)の粘性を必要最低限まで低下させることができ、その結果、中間転写媒体8に摺接されるブレード201と、中間転写媒体8表面との摩擦抵抗を低下させることができる。
【0039】
この中間転写媒体8に写し取られた可視像は、中間転写媒体8が回転することにより用紙9に接触され、加圧ローラ6との挟持によって用紙9に対し所定の圧力が付与され、可視像を用紙9に転写される。
【0040】
転写後は、中間転写媒体クリーナ200で、中間転写媒体8をクリーニングを行う。具体的には、中間転写媒体8に押しつけられたブレード201を、中間転写媒体8表面で摺動させ、表面に付着したトナーを掻き取る。掻き取られたトナーは、溝部205内に落下し、ここに蓄積される。蓄積されたトナーは、オーガ203の回転により溝部205外部へ排出される。
【0041】
なお、本実施形態では、このクリーニングの後、図示しないLED光を利用した除電ランプにより潜像保持体1の表面電位を均一化する。
【0042】
この本実施形態に係る画像形成方法によれば、中間転写媒体8が、粘性層を有することから潜像保持体1上の液体現像剤を容易に写し取ることができる。特に、潜像保持体1と中間転写媒体8とを異なる周面速度で接触させることによって、中間転写媒体8が潜像保持体1の表面において摺動することとなり、潜像保持体1表面の液体現像剤にせん断力が作用し、残留した液体現像剤を潜像保持体1表面から容易に剥離することができる。
【0043】
このように潜像保持体1表面に作用するせん断力により液体現像剤やトナーの剥離を容易にすることにより、中間転写媒体8の粘性層の粘性度を必要最低限まで低減させることができる。これにより、ブレード201と中間転写媒体8表面との間に生じる摩擦抵抗を低下させることができ、その結果、ブレード201が中間転写媒体8に巻き付いたり、中間転写媒体8の回転機構に多大なトルクが作用するのを防止することができる。また、摩擦抵抗を低減させることにより、ブレード201や中間転写媒体8の摩耗を低減することができ、これらの寿命を長くすることができ、長期に亘り画像を高品質に維持することができる。
【0044】
(変更例1)
なお、中間転写媒体クリーナ200には、図3に示すように、ブレードクリーニングローラ202を設けてもよい。
【0045】
本実施形態におけるブレードクリーニングローラ202は、本実施形態では、ブレード201の端部と、中間転写媒体8の表面との両方に接触する位置に設けられている。また、このブレードクリーニングローラ202は、図示しない駆動装置で回転駆動されるもので、本実施形態では、中間転写媒体8と同方向に回転し、接触面で相対する方向に接触するようになっている。
【0046】
このブレードクリーニングローラ202の材料としては、多孔質のフォーム類、ブラシなどに加工したポリエステル系、ナイロン系、アラミド系、ウレタン系、アクリル系、シリコーン系、フッ素系の繊維、発泡体などを用いることが出来る。また導電性の材料を用いてバイアスを印加しても良い。
【0047】
このブレードクリーニングローラ202によれば、中間転写媒体8と接触されることから、ブレード201に到達する前のトナーを中間転写媒体8表面において乱すことができ、ブレード201による掻取りを容易にすることができる。また、このブレードクリーニングローラ202は、ブレード201との接触部において、中間転写媒体8の表面と相対する方向に接触することから、ブレード201と中間転写媒体8との間にトナーが詰まるのを防止することができる。
【0048】
これらの結果、ブレードクリーニングローラ202によれば、ブレード201近辺に溜まるトナーを動的に排除することができ、長時間運用した場合に発生しやすい縦スジなどの不具合を避けることが出来る。
【0049】
(変更例2)
また、図4に示すように、中間転写媒体クリーナ200に離間機構204を設けてもよい。この離間機構204は、本実施形態では、溝部205の底部に設けられており、溝部205とともにブレード201及びオーガ203を、中間転写媒体8から離着させる構成を有し、図示しない信号発生装置の指示で駆動される。
【0050】
この離間機構204によれば、ブレード201を中間転写媒体8に周期的に摺接させる等、ブレード201の摺接時間を調節することができ、ブレード201の寿命を長くすることができる。
【0051】
(変更例3)
さらに、図5に示すように、上記中間転写媒体の形態を変更することができる。すなわち、上述したローラ状をなす中間転写媒体8を、図5に示すような、ローラー部11及び12の間に、ベルト部13を掛け回した構造とすることができる。
【0052】
この変更例においては、潜像保持体1状に形成された可視像を、ベルト部13に転写紙、ローラ部11及び12の回転によりベルト部13を周回させ、ローラ部11及び加圧ローラ6間における圧力により、ベルト部13上の可視像を、用紙9に転写する。転写後、ベルト部13上に残留する現像剤を中間転写媒体クリーナ200により除去する。
【0053】
このような本変更例によれば、中間転写媒体をローラ状からベルト状にすることによって、中間転写媒体の表面積を拡大することができ、中間転写媒体クリーナ200による摩耗を低減させることができ、中間転写媒体の寿命を延長することができる。
【0054】
【実施例】
以上説明した本発明の画像形成装置の試験装置による実施例について、以下に説明する。
【0055】
(実施例1)
実施例1では、潜像保持体1として、アモルファスシリコン型の正帯電性感光体で、80mm/sの速度で回転するものを用いた。潜像形成は、潜像保持体1を、スコロトロン帯電器2によって均一に800Vに帯電した後、画像変調されたレーザビームによる露光3を行った。このときの露光後電位は50Vとした。
【0056】
現像器4としては、現像ローラを金属製で形成するとともに、120ミクロンのギャップを潜像保持体1との間で保持し、550Vの現像バイアスを印可し、潜像保持体1と同方向に300mm/sで回転させた。その後のかぶり取りローラも金属製で形成し、400Vのバイアスを印可し、潜像保持体1とは100ミクロンのギャップを保持し逆の方向へ250mm/sで回転させた。
【0057】
中間転写媒体8としては、内部に加熱装置を設け、表面温度を100℃に維持した。転写後は、中間転写媒体クリーナー200で中間転写媒体8をクリーニングし、図示しないLED光を利用した除電ランプで潜像保持体の表面電位を均一化した。
【0058】
また、本実施例ではブレード201としては、板状の耐熱性ウレタンブレードを用い、硬度はJIS Aで78度を用いた。このウレタンブレードは厚さ3mm、突き出し長10mm、アゲンスト方向で感光体に対して5度の角度で、150 g/cmの押し当て圧力とした。
【0059】
この試験装置を用いて1万枚の画像出力テストを行った。結果は一万枚後も画像劣化のない画像を得ることができた。
【0060】
(実施例2)
実施例2では、上述した実施例1と同様の装置構成において、ブレード201として、板状の耐熱性フッ素樹脂で硬度はショアーDで70度のものを用いた。このフッ素樹脂ブレードは厚さ2mm、突き出し長10mm、アゲンスト方向で感光体に対して2度の角度で、250 g/cmの押し当て圧力とした。
【0061】
この試験装置を用いて1万枚の画像出力テストを行った。結果は一万枚後も画像劣化のない画像を得ることができた
(実施例3)
実施例3では、潜像保持体1として、アモルファスシリコン型の正帯電性感光体を採用し、80mm/sの速度で回転させた。また、帯電器2としては、スコロトロン帯電器2を用い、800Vで帯電させた。また、レーザビームによる露光においては、露光後電位は50Vとした。
【0062】
現像器4としては、現像ローラを金属製とし、120ミクロンのギャップを潜像保持体との間で保持し、550Vの現像バイアスを印可し、潜像保持体と同方向に300mm/sで回転させた。かぶり取りローラも金属製で400Vのバイアスを印可し、潜像保持体とは100ミクロンのギャップを保持し逆の方向へ250mm/sで回転させた。
【0063】
可視像の転写については、内部に加熱装置を備え、表面が100℃維持されいる中間転写媒体8を用い、転写後における中間転写媒体8のクリーニングに際しては、図示しないLED光を利用した除電ランプで潜像保持体の表面電位を均一化した。
【0064】
また、本実施例では、ブレード201として、板状の耐熱性ウレタンブレードを採用し、その硬度はJIS Aで78度とした。このウレタンブレードは厚さ3mm、突き出し長10mm、アゲンスト方向で感光体に対して5度の角度で、150 g/cmの押し当て圧力とした。
【0065】
本実施例では、さらにブレードクリーニングローラ202を設置した。ブレードクリーニングローラ202としては、ポリエステル系のブラシローラを用いた。駆動は中間転写媒体とは逆方向に回転させ、表面速度が80mm/sの速度になるようにした。
【0066】
この試験装置を用いて2万枚の画像出力テストを行った。結果は2万枚後も画像劣化のない画像を得ることができた。
【0067】
(実施例4)
実施例4では、潜像保持体1として、アモルファスシリコン型の正帯電性感光体を採用し、80mm/sの速度で回転させた。また、帯電器2としては、スコロトロン帯電器2を用い、800Vで帯電させた。また、レーザビームによる露光においては、露光後電位は50Vとした。
【0068】
現像器4としては、現像ローラを金属製とし、120ミクロンのギャップを潜像保持体との間で保持し、550Vの現像バイアスを印可し、潜像保持体と同方向に300mm/sで回転させた。かぶり取りローラも金属製で400Vのバイアスを印可し、潜像保持体とは100ミクロンのギャップを保持し逆の方向へ250mm/sで回転させた。
【0069】
可視像の転写については、内部に加熱装置を備え、表面が100℃維持されいる中間転写媒体8を用い、転写後における中間転写媒体8のクリーニングに際しては、図示しないLED光を利用した除電ランプで潜像保持体の表面電位を均一化した。
【0070】
また、本実施例では、ブレード201として、板状の耐熱性ウレタンブレードを採用し、その硬度はJIS Aで78度とした。このウレタンブレードは厚さ3mm、突き出し長10mm、アゲンスト方向で感光体に対して5度の角度で、150 g/cmの押し当て圧力とした。
【0071】
本実施例では、ブレードクリーニングローラ202を設置した。ブレードクリーニングローラ202としては、ポリエステル系のブラシローラを用いた。駆動は中間転写媒体とは逆方向に回転させ、表面速度が80mm/sの速度になるようにした。
【0072】
さらに、本実施例では、離間機構204は、10枚印字に対して中間転写媒体1周分のクリーニングを行うよう離間、接触の動作を制御した。
【0073】
この試験装置を用いて1万枚の画像出力テストを行った。結果は1万枚後も画像劣化のない画像を得ることができた。
【0074】
(比較例)
実施例1と同様の装置構成で中間転写媒体のクリーニング機構なしで試験を行った。その結果、500枚印字後には用紙から発生した紙粉が中間転写媒体に固着してしまい転写効率が著しく劣化してしまった。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、液体現像剤を用いた湿式画像形成装置において、簡単な構成により、中間転写媒体のクリーニングを確実に簡便に行うことができ、特に紙粉を効率的に除去することが可能であり、寿命の長い画像形成装置のクリーニング装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の全体構造を示す概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る中間転写媒体クリーナの概略構成図である。
【図3】本実施形態に係る中間転写媒体クリーナの変形例を示す概略構成図である。
【図4】本実施形態に係る中間転写媒体クリーナの変形例を示す概略構成図である。
【図5】本実施形態に係る中間転写媒体クリーナの変形例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…潜像保持体、2…帯電器、3…レーザー露光手段、4…現像器、5…潜像形成手段、6…加圧ローラ、8…中間転写媒体、9…用紙、200…中間転写媒体クリーナ、201…ブレード、202…ブレードクリーニングローラ、204…離間機構

Claims (1)

  1. 潜像保持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記静電潜像に液体現像剤を供給することによって可視像を形成する現像手段と、
    前記潜像保持体に接触可能に設けられるとともに、その表面が粘性を有する粘性層で形成され、前記可視像を前記潜像保持体から写し取り一時的に保持し、この可視像を像担持体に転写する中間転写手段と、
    前記中間転写手段の内部に設けられ、該中間転写手段の表面を高温に維持する加熱装置と、
    前記中間転写手段に付着した液体現像剤を除去するクリーニング手段とを備え、
    前記クリーニング手段は、前記中間転写手段に摺動可能に設けられた略板状の掻き落とし手段を有し、
    前記クリーニング手段には、前記掻き落とし手段の端部と、前記中間転写手段の表面との両方に接触し、該中間転写手段と同方向に回転し、該掻き落とし手段との接触部において該中間転写媒体の表面と相対する方向に接触するクリーニングローラーが設けられている
    ことを特徴とする画像形成装置。
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