JP3729765B2 - 対話型論理シミュレーションシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、論理回路のシミュレーションを行う技術に係り、特に、ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで論理シミュレーションを行い、その結果をディスプレイ画面に表示する構成を採る論理シミュレーションシステムおよび入出力制御装置に関する。
【0002】
近年、計算機システム等に実装する論理回路はますます高集積度化が進み、これに伴い、その設計した論理回路の動作確認や誤動作の解析を行うためのシミュレーションに要する時間が膨大なものになっている。大規模な回路を階層的に分割して設計する過程において、階層単位に論理シミュレーションを行い検証していくためには、上位階層の規模の大きい回路のシミュレーションの作業と同様に下位階層の規模の小さい回路のシミュレーションの作業をも容易で分かりやすいことが要求される。
【0003】
【従来の技術】
従来の論理シミュレーションシステムでは、指定した時刻の論理シミュレーション結果情報をユーザ定義の表示形式に従って表示する「フリーフォーマット表示形式」の方法、又は、指定した信号端子の論理シミュレーション結果情報をシステム定義の表示形式に従って時刻の流れに沿った形で表示する「ストリーム表示形式」の方法が採用されている。
【0004】
フリーフォーマット表示形式では、論理シミュレーション結果情報となる信号端子の信号値を一画面に多数表示できるという利点があるが、その反面、信号値の時間的な流れを把握できないので、論理回路の誤りを発見した時にその原因解析に時間を要するといった問題点がある。一方、ストリーム表示形式では、信号端子の信号値の時系列データを表示するようになっているので、論理回路の誤りを発見した時にその原因解析が容易になるという利点があるが、その反面、時系列データを表示することから一画面に表示可能な信号端子数が少なくなり、このために別画面表示を頻繁に行うことになり、ひいてはシミュレーションの作業に時間を要するといった問題点がある。このように、両者の表示形式はそれぞれ一長一短がある。
【0005】
また、従来行われている論理シミュレーションの方法では、専用の制御言語によって論理シミュレーションの手順(例えば回路動作パターン等)を予め記述しておき、その記述された制御言語を翻訳した後にシミュレーションを実行し、その実行結果すなわち論理シミュレーション結果情報を解析することによって論理回路の動作確認を行っている。
【0006】
この場合、論理回路設計の初期段階では設計誤りも比較的多いため、種々の回路動作パターンを予め記述しておくという手法よりも、むしろ、論理回路設計者が、ディスプレイ画面との対話を通して少しずつ回路の動作状態を見ながら次のシミュレーションの動作を思考していくといった手法の方が適していると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来技術では、制御言語によるシミュレーション手順の記述→制御言語の翻訳→シミュレーション実行→結果解析及び動作確認といった手法に基づいて論理シミュレーションが行われていた。
このため、論理回路の設計終了後すぐシミュレーションを開始してから動作確認までに多大な手間と時間を要するといった課題があった。
【0008】
また、結果解析及び動作確認後、さらに次のシミュレーション手順を記述していくうえで、論理回路設計者にとっては、必ずしも使い勝手のよい手法ではなかった。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、ユーザに対し、論理シミュレーションに関する面倒な手順や操作を意識することなくシミュレーションの実行及び解析を容易に且つ効率的に行えるようにし、また次の段階のシミュレーション手順を考える場合にはその思考の中断を少なくして良好な操作性を与えることができる論理シミュレーションシステムおよび入出力制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る対話型論理シミュレーションシステムは、ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで論理シミュレーションを行い、その結果を該ディスプレイ画面に表示する構成を採ることを前提として、前記ディスプレイ画面に表示すべきウィンドウの表示態様を管理するウィンドウ管理テーブルと、該ウィンドウ管理テーブルにより設定されたウィンドウの内、指定した時刻のみの信号端子の信号値を表示するフリーフォーマット表示形式のウィンドウ内の表示態様を管理するフリーフォーマットウィンドウ管理テーブルと、前記ウィンドウ管理テーブルにより設定されたウィンドウの内、論理シミュレーション結果情報の時系列表示形式となるストリーム表示形式のウィンドウ内の表示態様を管理するストリームウィンドウ管理テーブルと、論理シミュレーション結果情報をなす信号端子毎の信号値の時系列データを管理する信号値管理テーブルと、前記フリーフォーマットウィンドウ管理テーブルおよび前記信号値管理テーブルの管理データを参照して、フリーフォーマット表示形式の持つ信号端子の現表示時刻の信号値を定することにより、現表示時刻におけるフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報を特定すると共に、前記ストリームウィンドウ管理テーブルおよび前記信号値管理テーブルの管理データを参照して、ストリーム表示形式の持つ信号端子の現表示時刻を含む信号値の時系列データを特定することで、現表示時刻を含むストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報を特定し、かつ、特定したフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報とストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報とを、前記ウィンドウ管理テーブルにて設定されたそれぞれのウィンドウにて表示するための結果表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0010】
さらに本発明にかかる論理シミュレーションシステムでは、論理シミュレーションの結果を画面に表示する論理シミュレーションシステムにおいて、前記論理シミュレーションの対象となる論理回路の信号端子に対応付けられた論理回路データ情報を管理する情報管理手段と、指定した時刻のみの前記信号端子の信号値を表示するフリーフォーマット表示形式による論理シミュレーション結果情報と指定した時刻を含む前記信号端子の信号値の時系列表示形式となるストリーム表示形式による論理シミュレーション結果情報をそれぞれ画面上に表示するための結果表示制御手段と、変更された信号値を前記論理回路データ情報の前記信号端子に設定する信号値設定手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
本発明にかかる入出力制御装置では、論理回路の信号端子に対応付けられた論理回路データ情報に基づいて論理シミュレーションを行う論理シミュレーション装置を制御し、前記論理シミュレーション装置の結果を画面に表示させる入出力制御装置において、指定した時刻のみの前記信号端子の信号値を状態値として表示するフリーフォーマット表示形式による論理シミュレーション結果情報と指定した時刻を含む前記信号端子の信号値の時系列表示形式となるストリーム表示形式による論理シミュレーション結果情報をそれぞれ画面上に表示するための結果表示制御手段と、変更された信号値を前記論理シミュレーション装置が管理する前記論理回路データ情報の前記信号端子に設定させる信号値設定手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の好適な実施態様においては、論理シミュレーション対象の回路内の複数のメモリセルを特定する論理アドレス空間を定義したデータを管理するメモリ管理テーブルを更に具備し、このメモリ管理テーブルを参照して、前記論理アドレス空間によって規定されるメモリ仮想空間イメージでメモリ内容をディスプレイ画面に表示するよう処理を行っている。
【0013】
【作用】
上述した本発明の構成によれば、多数の信号端子の信号値を表示可能にするフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報と、信号端子の信号値の時間的な流れを把握可能にするストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報とを同一ディスプレイ画面上にマルチウィンドウの形態で同時に表示することを基本構成とし、またメモリ仮想空間イメージでメモリ内容をディスプレイ画面上に表示することを基本構成にして、メニューの選択による入力指示等を不要にし、フリーフォーマット表示上に直接書き込むことにより状態値を設定したり、ストリーム表示上の時刻部分を直接指示することによりシミュレーションを実行したり、メモリ内容表示上に直接書き込むことによりメモリ内容を書き換えたりする構成を採っている。
【0014】
従って、ユーザは、論理シミュレーションに関する面倒な手順や操作を意識することなく、論理シミュレーションの実行とその解析を容易に且つ効率的に行うことができる。また、次の段階のシミュレーション手順を考える場合でも、その思考の中断を少なくして、効率的なシミュレーションの実行が可能となる。
なお、本発明の他の構成上の特徴及び作用の詳細については、添付図面を参照しつつ以下に記述される実施例を用いて説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1には本発明に係る対話型論理シミュレーションシステムの一実施例の構成が示される。
図中、1は本発明に係る論理シミュレーションシステム、2は論理シミュレーションシステム1の備える端末を示し、該端末は、論理シミュレーション結果情報等を表示するディスプレイ3と、ユーザ又はオペレータが操作するキーボードやマウス等の入力装置4を備えている。
【0016】
本実施例による論理シミュレーションシステム1は、入出力(I/O)制御手段10と、論理回路データ(LD)情報管理手段11と、論理シミュレーション手段12と、結果表示制御手段13と、コマンド解析手段14と、ファクションキー制御手段15と、ウィンドウ管理テーブル16と、信号値管理テーブル17と、フリーフォーマットウィンドウ(FW)管理テーブル18と、ストリームウィンドウ(SW)管理テーブル19と、時刻管理テーブル20と、メモリ管理テーブル21と、ファンクション管理テーブル22と、ログ出力手段23と、ウィンドウ設定手段24と、状態値選択手段25と、信号値設定手段26と、属性変更手段27と、メモリ内容表示手段28と、メモリ内容設定手段29と、シミュレーション実行手段30と、時刻設定手段31と、メモリ内容選択手段32とを有している。以下、各構成要素について説明する。
【0017】
入出力(I/O)制御手段10は、端末2との間のインタフェース処理を実行する。また、論理回路データ(LD)情報管理手段11は、論理シミュレーションの対象となる論理回路データ情報を管理する。但し、論理回路データ情報は実際には信号端子番号で記述されているので、LD情報管理手段11は、この信号端子番号とユーザ定義の信号端子名との対応関係を管理することになる。また、論理シミュレーション手段12は、LD情報管理手段11の管理する論理回路の論理シミュレーション処理を実行し、その論理シミュレーション結果情報を信号値管理テーブル17に登録すると共に、そのシミュレーション時刻を時刻管理テーブル20に登録する。
【0018】
結果表示制御手段13は、ウィンドウ管理テーブル16、信号値管理テーブル17、フリーフォーマットウィンドウ管理テーブル18、ストリームウィンドウ管理テーブル19及び時刻管理テーブル20の各管理データを用いて、論理シミュレーション結果情報を端末2のディスプレイ3に表示するよう制御を行う。
コマンド解析手段14は、ユーザと対話することで、ユーザから与えられたコマンドを解析して命令管理テーブルを作成し、指示された命令へ制御を移す。また、ファクションキー制御手段15は、ユーザと対話することで、端末2の入力装置4を介してユーザから指示されたファクションキーに設定されているコマンドをコマンド解析手段14に転送する。
【0019】
ウィンドウ管理テーブル16は、端末2のディスプレイ3に表示すべき1つ又は複数のウィンドウの表示態様を管理する。また、信号値管理テーブル17は、論理シミュレーション結果情報をなす信号端子毎の信号値の時系列データを管理する。また、フリーフォーマットウィンドウ(FW)管理テーブル18は、ユーザ定義のフリーフォーマット表示形式の表示態様を管理する。また、ストリームウィンドウ(SW)管理テーブル19は、論理シミュレーション結果情報の時系列表示形式となるシステム定義のストリーム表示形式の表示態様を管理する。また、時刻管理テーブル20は、表示する論理シミュレーション時刻を管理すると共に、現表示時刻を管理する。また、メモリ管理テーブル21は、後述するように論理アドレス空間の定義データを管理する。また、ファンクション管理テーブル22は、端末2の入力装置4に備えられているファクションキーに設定されているコマンドデータを管理する。
【0020】
ログ出力手段23は、コマンド解析手段14の解析結果に基づいて、エラーの無かったものを「ログ」として出力する。
ウィンドウ設定手段24は、ユーザとの対話を通してコマンド解析手段14の解析結果に基づき、端末2のディスプレイ3に表示すべき1つ又は複数のウィンドウ(フリーフォーマットウィンドウとストリームウィンドウ)を設定するための処理を行う。具体的には、例えば、ユーザが2種類のフリーフォーマットウィンドウを表示することを希望した場合には、ストリームウィンドウを表示することに加えて、デフォルトとして用意される2つのフリーフォーマットウィンドウ用のウィンドウ枠を設定し、ユーザとの対話を通して、この2つのウィンドウ枠のそれぞれにユーザの希望するフリーフォーマット表示形式を割り付ける。係る処理は、2種類以上のフリーフォーマットウィンドウを表示する時にも同様である。さらに、このウィンドウ設定手段24は、ユーザとの対話を通して、フリーフォーマットウィンドウ用のウィンドウ枠の大きさや配置を変える機能をも有している。
【0021】
状態値選択手段25は、ユーザと対話することで、端末2のディスプレイ3に表示されているフリーフォーマット表示形式中の状態値を選択する。また、信号値設定手段26は、コマンド解析手段14の解析結果に基づいて、当該コマンドが信号値設定命令であると判断される時、その解析結果より得られた信号端子に値を設定する。また、属性変更手段27は、コマンド解析手段14の解析結果に基づいて、当該コマンドが属性変更命令であると判断される時、その解析結果より得られた信号端子の属性を変更することで、該当する素子又は回路の評価を行わないようにする。
【0022】
メモリ内容表示手段28は、コマンド解析手段14の解析結果に基づいて、当該コマンドがメモリ内容表示命令であると判断される時、メモリ管理テーブル21を参照して該当するメモリ内容を端末2のディスプレイ3に表示するよう制御を行う。また、メモリ内容設定手段29は、コマンド解析手段14の解析結果に基づいて、当該コマンドがメモリ内容設定命令であると判断される時、シミュレーション対象回路内のメモリ内容を書き換える。
【0023】
シミュレーション実行手段30は、コマンド解析手段14の解析結果に基づいて、当該コマンドがシミュレーションを実行する命令であると判断される時、論理シミュレーション手段12に制御を移し、指定された時刻における論理シミュレーションを実行する。また、時刻設定手段31は、ユーザと対話することで、端末2のディスプレイ3に表示されるストリーム表示形式中の任意のシミュレーション時刻を設定し、シミュレーション実行手段30を介して論理シミュレーション手段12に制御を移し、その設定されたシミュレーション時刻まで論理シミュレーションを実行する。なお、設定されたシミュレーション時刻が現在時刻よりも前の時刻である場合には、その設定された過去の時刻でのシミュレーション結果をフリーフォーマット表示形式で表示するように処理がなされる。
【0024】
メモリ内容選択手段32は、ユーザと対話することで、端末2のディスプレイ3に表示されているメモリ内容のうちユーザの指定したメモリ内容を選択し、その選択したメモリ内容をメモリ内容設定手段29に転送する。そして、その選択されたメモリ内容の値が元の表示値と異なる値である場合に、メモリ内容設定手段29は、その選択されたメモリ内容を書き換えるよう処理を行う。
【0025】
以下、論理シミュレーション結果情報の表示処理に用いられる各種管理テーブルについて、図2〜図5を参照しながら詳細に説明する。
図2はウィンドウ管理テーブル及びそれに関連した各テーブルを説明するための図である。
図中、(a)に示すウィンドウ管理テーブル16は、端末2のディスプレイ3に表示されるウィンドウの持つ属性情報を管理するものであり、具体的には、ウィンドウ設定手段24によって設定されたウィンドウがフリーフォーマットウィンドウなのか又はストリームウィンドウなのかを管理するウィンドウ種別エントリーと、設定されたウィンドウの表示位置を管理する表示位置エントリーと、設定されたウィンドウの表示態様データの展開位置を管理する管理テーブル位置エントリーと、以前に特定されたフリーフォーマットウィンドウの表示内容データの展開位置を管理する表示内容エントリーとを備えている。
【0026】
また、(b)に示すフリーフォーマットウィンドウ(FW)管理テーブル18は、前述したようにユーザ定義のフリーフォーマット表示形式の表示態様データを管理するものであり、具体的には、どの表示位置にどの信号端子の信号値を表示させるかといった表示態様データを管理する。上述したウィンドウ管理テーブル16は、ウィンドウ種別エントリーでフリーフォーマットウィンドウ種別を管理する時には、設定されたフリーフォーマット表示態様データを管理するこのフリーフォーマットウィンドウ管理テーブル18の展開位置を管理する。
【0027】
また、(c)に示すストリームウィンドウ(SW)管理テーブル19は、前述したようにシステム定義のストリーム表示形式の表示態様データを管理するものであり、具体的には、1行目にはどの信号端子の信号値を表示させ、2行目にはどの信号端子の信号値を表示させるかといった表示態様データを管理する。上述したウィンドウ管理テーブル16は、ウィンドウ種別エントリーでストリームウィンドウ種別を管理する時には、設定されたストリーム表示態様データを管理するこのストリームウィンドウ管理テーブル19の展開位置を管理する。
【0028】
また、(d)に示す信号値管理テーブル17は、前述したように論理シミュレーション結果情報を管理するものであり、具体的には、信号端子毎の信号値の時系列データを信号端子毎に管理する。また、(e)に示す時刻管理テーブル20は、対象となる論理シミュレーションの表示時刻と、現表示時刻を示す論理シミュレーション表示時刻とを管理する。更に、(f)は表示内容テーブルを示し、以前に特定されたフリーフォーマットウィンドウの表示内容データの再利用のために管理する。上述したウィンドウ管理テーブル16は、表示内容エントリーでこの表示内容テーブルの展開位置を管理する。
【0029】
上述したように、ウィンドウ管理テーブル16は、端末2のディスプレイ3に表示すべき1つ又は複数のウィンドウの表示態様を管理しているが、設定された各ウィンドウ内の表示は、フリーフォーマット表示形式の場合にはフリーフォーマットウィンドウ(FW)管理テーブル18及び信号値管理テーブル17を参照することにより、またストリーム表示形式の場合にはストリームウィンドウ(SW)管理テーブル19及び信号値管理テーブル17を参照することにより、それぞれ行われる。また、シミュレーション時刻が経過するか、又は現時刻よりも以前の時刻を指定された場合には、時刻管理テーブル20によって管理することにより、全てのウィンドウの表示シミュレーション時刻を同期させる。
【0030】
フリーフォーマット表示形式のウィンドウ内に表示されている任意の状態値を指示された場合、フリーフォーマットウィンドウ(FW)管理テーブル18を参照することで、指示された状態値に対応する信号端子を知ることができる。従って、ウィンドウ上の状態値が書き換えられた場合、その状態値を、指示された信号端子の回路情報(つまり論理回路データ情報管理手段11によって管理されている回路情報)に設定することで、フリーフォーマット表示形式ウィンドウ上を書き換えて、信号値を設定することができる。
【0031】
図3はメモリ管理テーブルを説明するための図である。
図中、(a)は論理シミュレーションの対象となる論理回路内の複数のメモリセル(RAM)を特定するアドレス空間を規定したメモリ仮想空間イメージを示し、(b)はそのメモリ仮想空間イメージを管理するメモリ管理テーブル21の構成を示す。
【0032】
このメモリ仮想空間イメージは、例えば、以下に記述するメモリ定義例によって定義される。
メモリ定義例
MEMORY MEMORY01 ( ('/RAM SIG11', '/RAM SIG12', …………, '/RAM SIG18' ), ('/RAM SIG21', '/RAM SIG22', …………, '/RAM SIG28' ), ……………, ('/RAM SIG81', '/RAM SIG82', …………, '/RAM SIG88' ) ) SIZE (512K, 8) ;
このメモリ定義例において、'/RAM SIG11', '/RAM SIG12', ……等は、各メモリセル(RAM)のモデルに対する信号名を表しており、図示の例では、64KアドレスのRAMを8×8個用いて8ビット幅の512Kアドレス空間を定義している。
【0033】
図4はメモリのインタリーブを説明するための図である。
インタリーブ等でアドレスが不連続な場合、例えば、以下に記述するインタリーブ指定定義例のようにウェイ数を定義する。
インタリーブ指定定義例
MEMORY MEMORY01 ( ('/RAM SIG11', '/RAM SIG12', …………, '/RAM SIG18' ), ('/RAM SIG21', '/RAM SIG22', …………, '/RAM SIG28' ), ……………, ('/RAM SIG81', '/RAM SIG82', …………, '/RAM SIG88' ) ) SIZE (512K, 8) INTERLEAVE (8);
この例のようにウェイ数を8とした場合、図4に示すように19ビット(0〜18)のうち下位3ビット(0〜2)を上位に移動してアドレスを計算する。なお、図4において、m=19は、log(アドレス数)=log(512K)の計算によって求められ、n=3は、log(ウェイ数)=log(8)の計算によって求められる。
【0034】
このようにして定義されたウェイ数、アドレス数、信号名等は、図3(c)に示すメモリ宣言管理テーブルによって管理される。そして、メモリ宣言管理テーブル内の補助テーブル位置エントリーによって展開される補助テーブルを介して記憶域をアクセスすることにより、上述したメモリ仮想空間を作り出すことができ、これによってメモリ内容表示が可能となる。
【0035】
また、アドレスが或る変換規則に従って不連続な場合でも、メモリ宣言管理テーブルのウェイ数から、上述したようなインタリーブのアドレス計算を行うことでメモリ仮想空間を作り出すことができる。
さらに、メモリへの書き込みの場合は、メモリ内容の表示と同じようにして記憶域をアクセスすることにより、メモリ内容の書き換えを行うことができる。
【0036】
図5はファンクション管理テーブル22を説明するための図である。
ユーザとの対話を通して端末2の入力装置4よりファンクションキーが操作された場合、図示のファンクション管理テーブルを参照することで、実行すべきコマンド列が得られる。
図5において、(1)のコマンド文字列のようにコマンド(図示の例ではシミュレーションを実行する命令;SIML)で始まっている場合には、当該コマンドはコマンド解析手段14に引き渡され、それによってその命令の即時実行が処理される。また、(2)のコマンド文字列のように先頭に“D”がある場合には、そのコマンド文字列はコマンド入力域(後述する図7の(7)の領域)に表示される。
【0037】
前述したように、本発明に係る論理シミュレーションシステムでは、フリーフォーマット表示形式で表される論理シミュレーション結果情報と、ストリーム表示形式で表される論理シミュレーション結果情報とを同一ディスプレイ画面上にマルチウィンドウを用いて同時に表示することを基本構成にしている。このうちストリーム表示形式の表示態様については、システム側で予め用意するものであるが、フリーフォーマット表示形式の表示態様については、ユーザが自由に定義することになる。
【0038】
このフリーフォーマット表示形式の表示態様の設定処理は、主として、ウィンドウ管理テーブル16(フリーフォーマットウィンドウ管理テーブル18)及びウィンドウ設定手段24によって制御される。つまり、ユーザに対し画面イメージでもって、どの表示位置にどの信号端子の信号値を表示させるかといった表示態様を指定させて、これを論理シミュレーションシステム1の内部データ形式に変換していくことで、1つ又は複数のフリーフォーマット表示形式(例えば、後述する図6〜図10に示すウィンドウa,b)を設定していくことになる。
【0039】
ここで、ストリーム表示形式とフリーフォーマット表示形式のいずれもが、複数の信号端子を1つのグループとして定義することを許しており、例えば、
GROUP # GRP1 ('DATA0', 'DATA1', 'DATA2', 'DATA3');
というように4つの信号端子DATAi (i=0,1,2,3)を「# GRP1」というグループ名で定義して、このグループ名を用いて、この4つの信号端子DATAi の信号値を2進数や16進数で表示させるように指定させることも可能である。この指定に従って、例えば“0011”という2進数でもって、この4つの信号端子DATAi の持つ信号値の表示が実現されることになり、また、例えば“3”という16進数でもって、この4つの信号端子DATAi の持つ信号値の表示が実現されることになる。
【0040】
次に、本実施例に係るシステムによる論理シミュレーション結果情報の表示処理例について、図6〜図10を参照しながら説明する。
図6は、ディスプレイ3の画面上に2つのフリーフォーマット表示形式のウィンドウa,bと1つのストリーム表示形式のウィンドウcとが表示されている表示例を示す。
【0041】
図中、(1)はユーザが自由に設定できる文字、(2)はユーザが設定した信号端子の状態値を示す。この状態値は、前述したように、1信号端子に対して1文字、或いは4信号端子をまとめて1文字(つまり16進表示)で指示することが可能である。また、(3)はシミュレーション時刻、(4)は信号端子名、(5)は(4)の信号端子に対する状態値をシミュレーション時刻に沿って表示したものである。また、(6)は現シミュレーション時刻を示す。
【0042】
図7は、上記3つのウィンドウa,b,cとコマンド入力域を表示した表示例を示す。
図中、(7)で指示される部分が、ユーザの入力操作に基づいて入力されたコマンド(文字列)を表示するためのコマンド入力域を示す。図示の例では、コマンド入力域(7)にSETS(信号端子に値を設定する命令)が表示され、 'SIG1' という信号端子に '1' を設定する旨の指示が表示されている。
【0043】
図8は、図7の表示例におけるウィンドウa内の(8)の部分をポインティングデバイス等で指示することでその状態値を直接書き換えた表示例を示す。これは、上述したSETS(信号端子に値を設定する命令)と同じ機能であるが、図7のようにコマンド入力域(7)に長い文字列を入力することなく、容易に信号値を設定できる例を示している。
【0044】
図9は、コマンド入力域(7)にSIML(シミュレーションを実行する命令)が表示されている表示例を示す。図示の例では、シミュレーション時刻をt1まで進める旨の指示が表示されている。
図10は、図9の表示例におけるウィンドウc内の(9)の部分をポインティングデバイス等で指示することでシミュレーション時刻をt1まで進めた表示例を示す。これは、上述したSIML(シミュレーションを実行する命令)と同じ機能であるが、図9のようにコマンド入力域(7)に文字列を入力することなく、容易にシミュレーションの実行ができる例を示している。
【0045】
図11は、図3及び図4に関連して説明したメモリ仮想空間イメージの内容表示の一例を示す。
図示の例では、ワード長が16Kで、ビット長が72ビットの仮想空間イメージの内容が表示されている。図中、*1,*2,……,*16はそれぞれメッセージ表示欄又はデータ入力欄を表している。すなわち、*1はメモリ名表示欄、*2はワード長表示欄、*3はビット長表示欄、*4はインタリーブのウェイ数表示欄、*5はベースアドレス表示・入力欄、*6は表示先頭アドレス変位表示・入力欄、*7はアドレス表現のモード(HEX/DEC)表示・入力欄、*8は縦スクロール量表示・入力欄、*9は横スクロール量表示・入力欄、*10は先頭表示コラム位置表示・入力欄、*11はテンプレート名入力欄、*12はコメント表示・入力欄、*13はフォーマット表示・入力欄、*14はアドレス表示欄、*15はデータ表示・入力欄、*16はコマンド入力欄を示す。
【0046】
図12は、メモリの内容書き換えの一例を示す。
図示の例では、ディスプレイ画面のコマンド入力域(7)にSETM(メモリの内容を書き換える命令)が表示され、これによって、MEMORY01と定義されたメモリ空間の0ワード目に‘0’を書き込んでいる。
図13は、メモリの内容書き換えの他の例を示す。
【0047】
図示の例は、図11の表示例におけるアドレス表示欄*14のアドレス“0”に対応するデータを直接指定して書き換えた場合の表示例を示している。この例では、1箇所のみを指定して書き換えを行うようにしているが、もちろん、複数箇所を指定して同時に書き込むことも可能である。これは、前述のSETM(メモリの内容を書き換える命令)と同じ機能であるが、図12のようにコマンド入力域(7)に文字列を入力することなく、容易にメモリ内容を書き換えることができる例を示している。
【0048】
図14には結果表示制御手段13のプログラム構成の一例が示される。
同図に示すように、結果表示制御手段13は、ウィンドウマネージャ80と、該ウィンドウマネージャによって制御されるイベント処理プロセス81と、それぞれイベント処理プロセス81によって起動されるストリームウィンドウ表示プロセス82、フリーフォーマットウィンドウ表示プロセス83、時刻変更プロセス84、コマンド処理プロセス85、状態値変更プロセス86、メモリ表示プロセス87、メモリ書き込みプロセス88及びファンクションキー処理プロセス89とを備える。
【0049】
図15〜図25には結果表示制御手段13が備える各プロセスを規定したフローチャートが示される。以下、これらのフローチャートを参照しながら、本実施例に係る論理シミュレーション処理について詳細に説明する。
<イベント処理プロセス81……図15参照>
端末2からイベントが入力されると、先ずステップ101では、この入力イベントの受付処理を実行する。次のステップ102では、入力イベントがストリームウィンドウ(SW)表示プロセス82の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはストリームウィンドウ表示プロセス82を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ103に進む。ステップ103では、入力イベントがフリーフォーマットウィンドウ(FW)表示プロセス83の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはフリーフォーマットウィンドウ表示プロセス83を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ104に進む。
【0050】
ステップ104では、入力イベントが時刻変更プロセス84の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合には時刻変更プロセス84を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ105に進む。ステップ105では、入力イベントがコマンド処理プロセス85の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはコマンド処理プロセス85を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ106に進む。ステップ106では、入力イベントが状態値変更プロセス86の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合には状態値変更プロセス86を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ107に進む。
【0051】
ステップ107では、入力イベントがメモリ表示プロセス87の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはメモリ表示プロセス87を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ108に進む。ステップ108では、入力イベントがメモリ書き込みプロセス88の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはメモリ書き込みプロセス88を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ109に進む。
【0052】
ステップ109では、入力イベントがファンクションキー処理プロセス89の起動を指示するイベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはファンクションキー処理プロセス89を起動し、判定結果がNを指示する場合にはステップ110に進む。ステップ110では、入力イベントが処理終了を指示する終了イベントである(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはこのフローは「終了」となり、判定結果がNを指示する場合にはステップ101に戻って上記処理を繰り返す。
【0053】
このようにして、イベント処理プロセス81は、図15の処理フローを実行することで、入力イベントの指示するプロセスを起動していくよう処理する。
<ストリームウィンドウ表示プロセス82……図16参照>
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ201では、時刻管理テーブル20から現表示時刻を示す論理シミュレーション表示時刻を読み出す。次のステップ202では、この読み出した論理シミュレーション表示時刻を標準時刻として、ストリームウィンドウ表示データを作成する。すなわち、ストリームウィンドウ管理テーブル19の指定するストリームウィンドウの表示形式に、読み出した論理シミュレーション表示時刻近傍の信号値管理テーブル17の信号値時系列データを当てはめていくことで、ストリームウィンドウ表示データを作成する。
【0054】
次のステップ203では、作成したストリームウィンドウ表示データをウィンドウ設定手段24が設定したストリームウィンドウ(例えば図6〜図10に示されるストリーム表示形式のウィンドウc)に表示していく。この時、ストリームウィンドウ表示プロセス82は、現シミュレーション表示時刻部分(図6の(6)の部分)と当該シミュレーション表示時刻に対応付けられる信号値部分(図6の(5)の部分)については色を変えて表示していくことで、その旨を表示していくことになる。
【0055】
<フリーフォーマットウィンドウ表示プロセス83……図17参照>
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ301では、時刻管理テーブル20から現表示時刻を示す論理シミュレーション表示時刻を読み出す。次のステップ302では、この読み出した論理シミュレーション表示時刻を標準時刻として、フリーフォーマットウィンドウ表示データを作成する。すなわち、フリーフォーマットウィンドウ管理テーブル18の指定するフリーフォーマットウィンドウの表示形式に、読み出した論理シミュレーション表示時刻の信号値テーブル17の信号値データを当てはめていくことで、フリーフォーマットウィンドウ表示データを作成する。
【0056】
次のステップ303では、作成したフリーフォーマットウィンドウ表示データをウィンドウ設定手段24が設定したフリーフォーマットウィンドウ(例えば図6〜図10に示されるフリーフォーマット表示形式のウィンドウa,b)に表示していく。
以上の如く、ストリームウィンドウ表示プロセス82及びフリーフォーマットウィンドウ表示プロセス83の処理に従って、ストリーム表示形式に従う論理シミュレーション結果情報とフリーフォーマット表示形式に従う論理シミュレーション結果情報とが、端末2のディスプレイ3に同時に表示されることになる。
【0057】
<時刻変更プロセス84……図18参照>
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ401では、新たな論理シミュレーション表示時刻となる、指定された変更後の時刻を取得する。次のステップ402では、指定された時刻が現在の時刻より前である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ403に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ404に進む。ステップ404では、指定された時刻まで論理シミュレーションを進める処理を行い、この後、ステップ403に進む。
【0058】
ステップ403では、時刻管理テーブル20の論理シミュレーション表示時刻を更新すると共に、処理すべきウィンドウ(すなわち表示中のウィンドウ)がストリーム表示形式である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ405に進み、判定結果がNを指示する場合(つまり処理すべきウィンドウがフリーフォーマット表示形式である場合)にはステップ406に進む。ステップ406では、指定された新たな論理シミュレーション表示時刻の信号値を信号値管理テーブル17から取得し、次のステップ407では、その取得した信号値を現在表示中の信号値と比較して違うところだけを色を変えて当該フリーフォーマットウィンドウに表示する。この後、このフローは「終了」となる。
【0059】
一方、ステップ405では、指定された時刻が現在時刻より前である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ408に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ409に進む。ステップ409では、更新前の論理シミュレーション表示時刻から指定された新たな論理シミュレーション表示時刻までの信号値を信号値管理テーブル17から読み出して表示し、この後、ステップ408に進む。ステップ408では、指定された新たな論理シミュレーション表示時刻の表示部分の色を変えて表示する。この後、このフローは「終了」となる。
【0060】
このようにして、時刻変更プロセス84の処理に従って、論理シミュレーション表示時刻がユーザの指定するものに更新され、また、ストリームウィンドウ中の現シミュレーション表示時刻の表示部分が色を変えて表示されると共に、フリーフォーマットウィンドウ中の信号値表示の内の論理シミュレーション表示時刻の更新により変化する信号値部分が色を変えて表示されるようになる。
【0061】
<コマンド処理プロセス85……図19,図20参照>
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ501では、コマンドがファイルから入力されたもの(Y)か否(N)か、つまりユーザとの対話を通して入力されたものでないか否かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ502に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ504に進む。ステップ502ではファイルからのコマンド入力が終了していない(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ503に進み、判定結果がNを指示する場合にはこのフローは「終了」となる。ステップ503では、1コマンド文字列をファイルから入力する。
【0062】
次のステップ504では、入力されてくるコマンド文字列の解析を実行する。ステップ505では、この解析結果に基づいて文法上の間違いがある(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ506に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ507に進む。ステップ506では、エラーメッセージを出力し、この後、このフローは「終了」となる。
【0063】
一方、ステップ507では、入力されたコマンドがSETS(信号端子に値を設定する命令)である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ508に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ509に進む。ステップ508では、指定された信号端子に値を設定し、この後、ステップ515に進む。
【0064】
一方、ステップ509では、入力されたコマンドがSETM(メモリの内容を書き換える命令)である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ510に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ511に進む。ステップ510では、指定されたメモリ仮想空間に値を設定し、この後、ステップ515に進む。
【0065】
一方、ステップ511では、入力されたコマンドがCHGV(信号端子の属性を変更する命令)である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ512に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ513に進む。ステップ512では、指定された信号端子の属性を変更し、この後、ステップ515に進む。
【0066】
一方、ステップ513では、入力されたコマンドがSIML(シミュレーションを実行する命令)である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ514に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ515に進む。ステップ514では、指定された時刻まで論理シミュレーションを実行し、この後、ステップ515に進む。
【0067】
ステップ515では、ファイルからコマンドが入力中である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ502に戻って上記処理を繰り返し、判定結果がNを指示する場合にはこのフローは「終了」となる。
このようにして、コマンド処理プロセス85の処理に従って、コマンドの指定条件を充足する時刻を論理シミュレーション表示時刻として、フリーフォーマット表示形式でのウィンドウ内の表示データ、ストリーム表示形式でのウィンドウ内の表示データ、及び、メモリ仮想空間イメージの内容表示データが更新されていく。
【0068】
<状態値変更プロセス86……図21>
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ601では、フリーフォーマット表示形式のウィンドウ内の指定された状態値の表示位置と書き換えられた値をウィンドウ管理テーブル16及びフリーフォーマットウィンドウ管理テーブル18と信号値管理テーブル17から取得する。次のステップ602では、指定された表示位置は上記状態値の設定が可能である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ603に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ605に進む。
【0069】
ステップ603では、指定された表示位置に対応する信号端子をフリーフォーマットウィンドウ管理テーブル18から取得し、次のステップ604では、その取得した信号端子に上記状態値を設定する。これによって、フリーフォーマットウィンドウ内の指定された表示位置における状態値が変更されて表示される。この後、このフローは「終了」となる。
【0070】
一方、ステップ605では、エラーメッセージを出力し、この後、このフローは「終了」となる。
このようにして、状態値変更プロセス86の処理に従って、フリーフォーマットウィンドウ上の表示位置の指定と書き換えるべき状態値の指定から、その表示位置に対応する信号端子が特定され、その信号端子の状態値が変更表示されるようになる。
【0071】
<メモリ表示プロセス87……図22>
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ701では、図3及び図4に関連して説明したようにメモリ管理テーブル21を参照して仮想空間イメージを生成する。次のステップ702では、生成した仮想空間イメージを端末2のディスプレイ3に表示する(例えば図11,図13参照)。この後、このフローは「終了」となる。
【0072】
<メモリ書き込みプロセス88……図23,図24>
(1) 第1の例……図23参照
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ801では、ユーザとの対話を通してディスプレイ画面上に直接指定された位置と状態値を取得する。次のステップ802では、その取得した位置に基づいて、メモリ管理テーブル21の記憶領域内のアクセスする領域(つまり、その取得した位置を指示するアドレスによって指定される記憶領域)を求める。次のステップ803では、その求められた領域に上記指定された状態値を設定する。これによって、ディスプレイ画面上に直接指定された位置に対応するメモリ内容が書き換えられる。この後、このフローは「終了」となる。
【0073】
(2) 第2の例……図24参照
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ851では、入力されたコマンドがメモリ内容を書き換える命令(SETM)であると判断された時に、メモリ管理テーブル21よりアクセスする領域を求める。次のステップ852では、その求められた領域に、上記SETMによって指示される状態値を設定する。これによって、上記SETMに基づいてディスプレイ画面上に指定された位置に対応するメモリ内容が書き換えられる。この後、このフローは「終了」となる。
【0074】
<ファンクションキー処理プロセス89……図25>
イベント処理プロセス81から起動されると、先ずステップ901では、ユーザが操作したファンクションキーの番号を指示する情報をファンクション管理テーブル22から取得する。次のステップ902では、その取得した番号情報に基づいて、その操作されたファンクションキーに特定のコマンドが設定されている(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ903に進み、判定結果がNを指示する場合にはこのフローは「終了」となる。
【0075】
ステップ903では、そのコマンドは即時実行されるべき命令である(Y)か否(N)かを判定し、判定結果がYを指示する場合にはステップ904に進み、判定結果がNを指示する場合にはステップ905に進む。ステップ905では、指定されたコマンド文字列をコマンド入力域(図19に示す表示画面上の(7)の部分)に表示し、この後、このフローは「終了」となる。
【0076】
一方、ステップ904では、指定されたコマンド文字列を前述のコマンド処理プロセス(図19,図20参照)に引き渡すことで即時実行を行う。この後、このフローは「終了」となる。
以上説明したように、本実施例に係る論理シミュレーションシステムにおいては、結果表示制御手段13は、ウィンドウ管理テーブル16(フリーフォーマットウィンドウ管理テーブル18)及び信号値管理テーブル17の管理データを参照して、フリーフォーマット表示形式の持つ信号端子の現表示時刻の信号値を設定することで、現表示時刻におけるフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報を特定すると共に、ウィンドウ管理テーブル16(ストリームウィンドウ管理テーブル19)及び信号値管理テーブル17の管理データを参照して、ストリーム表示形式の持つ信号端子の現表示時刻を含む信号値の時系列データを特定することで、現表示時刻を含むストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報を特定する。そして、特定したフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報とストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報とを、それぞれディスプレイ画面上の設定されたウィンドウ内に同時に表示する。
【0077】
そして、コマンド解析手段14は、ディスプレイ3を介してユーザと対話することで、入出力制御手段10を介して入力されるコマンドを解析し、その結果、当該コマンドが信号端子への信号値設定の命令である場合には、信号値設定手段26に制御を渡す。信号値設定手段26は、論理回路データ情報管理手段11に変更を通知することによって信号値の状態を変更する。なお、信号値の設定に際しては、2進表示或いは16進表示によって、複数の信号端子にまとめて設定してもよい。
【0078】
状態値選択手段25は、ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで、フリーフォーマット表示形式中の状態値を選択する。そして、この選択された状態値が元の表示値と異なる値であると判定した場合には、ウィンドウ管理テーブル16を参照して、選択された状態値に対応する信号端子を、入力された値と共に、信号値設定手段26に引き渡す。これを受けて信号値設定手段26は、フリーフォーマット表示形式中の指示された状態値を直接変更する。
【0079】
また、時刻設定手段31は、ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで、ストリーム表示形式中のシミュレーション時刻を選択する。そして、その選択したシミュレーション時刻が現時刻よりも先であると判定した場合には、シミュレーション実行手段30に制御を移すことで、その選択したシミュレーション時刻までシミュレーションを進める。
【0080】
一方、メモリ内容選択手段32は、ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで、ディスプレイ画面に表示されているメモリ内容のうちユーザが指示したメモリ内容を選択する。そして、その指示されたメモリ内容の値が元の表示値と異なる値であると判定した場合には、メモリ管理テーブル21を参照し、メモリ内容設定手段29に制御を移すことで、その指示されたメモリ内容の書き換えを行う。
【0081】
このように、本実施例による論理シミュレーションシステムによれば、多数の信号端子の信号値を表示可能にするフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報と、信号端子の信号値の時間的な流れを把握可能にするストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報とを同一ディスプレイ画面上にマルチウィンドウの形態で同時に表示し、またメモリ仮想空間イメージの内容をディスプレイ画面上に表示することを基本構成にして、メニューの選択による入力指示等を不要にし、フリーフォーマット表示上に直接書き込むことにより状態値を設定したり、ストリーム表示上の時刻部分を直接指示することによりシミュレーションを実行したり、メモリ内容表示上に直接書き込むことによりメモリ内容を書き換えたりする構成を採っている。
【0082】
従って、ユーザは、論理シミュレーションに関する面倒な手順や操作を意識することなく、論理シミュレーションの実行とその解析を容易に且つ効率的に行うことができる。
また、次の段階のシミュレーション手順を考える場合でも、その思考の中断を少なくして、効率的なシミュレーションの実行が可能となる。
【0083】
なお、上述した実施例ではディスプレイ画面上の表示部分の色を変えることでユーザの注意を喚起する構成について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、明るさを変えたり、或いはフリッカさせたりするような他の構成を採ることも可能である。
【0084】
本発明は、さらに以下の実施態様を含む。
(付記1) ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで論理シミュレーションを行い、その結果を該ディスプレイ画面に表示する構成を採る対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで、任意の表示範囲によって規定されたウィンドウの形態で論理シミュレーション結果情報の少なくとも1つの表示形式を設定する設定手段(24)と、
該設定手段により設定されるフリーフォーマット表示形式の表示態様を管理する第1の管理テーブル(16,18)と、
論理シミュレーション結果情報の時系列表示形式となるストリーム表示形式の表示態様を管理する第2の管理テーブル(16,19)と、
論理シミュレーション結果情報をなす信号端子毎の信号値の時系列データを管理する第3の管理テーブル(17)と、
前記第1,第2,第3の管理テーブルの管理データを用いて論理シミュレーション結果情報を特定し、該特定した論理シミュレーション結果情報を前記ディスプレイ画面に表示するよう処理を行う結果表示制御手段(13)とを具備し、
指定した時刻のフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報と指定した信号端子のストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報とを、それぞれ前記ディスプレイ画面上の設定されたウィンドウに同時に表示するようにしたことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0085】
(付記2) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
論理シミュレーションの対象となる論理回路の信号端子に対応付けられた論理回路データ情報を管理する手段(11)と、
前記ディスプレイ画面との対話を通してユーザから与えられたコマンドを解析する手段(14)と、
該解析結果に基づいて当該コマンドが信号端子への信号値設定を指示する命令(SETS)である場合に、前記論理回路データ情報のうち指示された信号端子に対応する信号値の情報を変更することで信号値設定を行う手段(26)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0086】
(付記3) 付記2に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記信号値設定を行う手段は、一信号端子名又は複数の信号端子をまとめたグループ名の指定によるコマンドに基づいて信号端子への信号値設定を行うことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0087】
(付記4) 付記3に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記結果表示制御手段は、前記信号端子への信号値設定がグループ名の指定によって行われる場合に、論理シミュレーション結果情報の信号値を16進数又は2進数で表示することで複数の信号端子の信号値をまとめて表示するよう処理を行うことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0088】
(付記5) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
論理シミュレーションの対象となる論理回路の信号端子に対応付けられた論理回路データ情報を管理する手段(11)と、
前記ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで、フリーフォーマット表示形式のウィンドウ内に表示されている状態値のうちユーザが指示した状態値を選択する手段(25)と、
該選択された状態値が元の表示値と異なる値である場合に、前記第1の管理テーブルを参照して該選択された状態値に対応する信号端子を特定し、前記論理回路データ情報のうち前記特定された信号端子に対応する現時刻での状態値情報を変更する手段(25,26)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0089】
(付記6) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
論理シミュレーションの対象となる論理回路の信号端子に対応付けられた論理回路データ情報を管理する手段(11)と、
前記ディスプレイ画面との対話を通してユーザから与えられたコマンドを解析する手段(14)と、
該解析結果に基づいて当該コマンドが属性変更を指示する命令である場合に、前記論理回路データ情報のうち指示された信号端子の属性情報を変更することで論理シミュレーション対象回路内の該当する素子又は回路の評価を行わないよう処理する手段(27)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0090】
(付記7) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記ディスプレイ画面との対話を通してユーザから与えられたコマンドを解析する手段(14)と、
該解析結果に基づいて当該コマンドがシミュレーションを実行する命令(SIML)である場合に、該命令によって指定された時刻における論理シミュレーションを実行する手段(30,12)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0091】
(付記8) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで、該ディスプレイ画面に表示されるストリーム表示形式のウィンドウ内の任意のシミュレーション時刻を設定する手段(31)と、
該設定されたシミュレーション時刻まで論理シミュレーションを実行する手段(30,12)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0092】
(付記9) 付記8に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記結果表示制御手段は、前記設定されたシミュレーション時刻が現在時刻よりも過去の時刻である場合に、その設定された過去の時刻での論理シミュレーション結果情報をフリーフォーマット表示形式で表示するよう処理を行うことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0093】
(付記10) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
ユーザが操作する入力装置(4)に備えられているファクションキーに設定されたコマンドデータを管理するファクション管理テーブル(22)と、
前記ディスプレイ画面との対話を通してユーザから指示されたファクションキーに設定されているコマンドを前記ファクション管理テーブルから特定し、該特定したコマンドの内容に応じて、定義済みコマンドの即時実行の処理、又は前記ディスプレイ画面内の特定の表示領域への当該コマンドの表示処理を制御する手段(15,14)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0094】
(付記11) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記ディスプレイ画面との対話を通してユーザから与えられたコマンドを解析する手段(14)と、
前記コマンドの解析結果に基づいてエラーの無かったものをログとして出力する手段(23)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0095】
(付記12) 付記1に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
論理シミュレーション対象の回路内の複数のメモリセル(RAM)を特定する論理アドレス空間を定義したデータを管理するメモリ管理テーブル(21)を更に具備し、
該メモリ管理テーブルを参照して、前記論理アドレス空間によって規定されるメモリ仮想空間イメージでメモリ内容を前記ディスプレイ画面に表示するよう処理を行うことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0096】
(付記13) 付記12に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記ディスプレイ画面との対話を通してユーザから与えられたコマンドを解析する手段(14)と、
該解析結果に基づいて当該コマンドがメモリ内容表示を指示する命令である場合に、前記メモリ管理テーブルを参照して該当するメモリ内容を前記ディスプレイ画面に表示するよう処理を行う手段(28,13)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0097】
(付記14) 付記12に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記ディスプレイ画面との対話を通してユーザから与えられたコマンドを解析する手段(14)と、
該解析結果に基づいて当該コマンドがメモリ内容設定命令(SETM)である場合に、シミュレーション対象回路内のメモリセルのメモリ内容を書き換えるよう処理を行う手段(29)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0098】
(付記15) 付記12に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
前記ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで、前記ディスプレイ画面に表示されているメモリ内容のうちユーザの指定したメモリ内容を選択する手段(32)と、
該選択されたメモリ内容の値が元の表示値と異なる値である場合に、前記メモリ管理テーブルを参照して該選択されたメモリ内容を書き換えるよう処理を行う手段(32,29)とを具備することを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0099】
(付記16) 付記12に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
シミュレーション対象回路内の複数のメモリセルを特定するアドレスがインタリーブ等のために所定の変換規則に従って不連続に設定されている場合に、当該アドレス空間に対応したメモリ仮想空間イメージでメモリ内容を前記ディスプレイ画面に表示する際に、前記所定の変換規則に従ってデータを並び変えることで当該メモリ仮想空間上にデータを連続して表示するよう処理を行うことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0100】
(付記17) 付記16に記載の対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
ディスプレイ画面に表示されるメモリセル仮想空間上の任意のアドレス及びビットの値を書き換えた時に、付記16のアドレス変換の逆変換によりシミュレーション対象回路内のメモリセルに対するアドレスを計算し、データを並び変えてメモリセルの内容を書き換えるようにしたことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、フリーフォーマット表示上に直接書き込むことによって状態値を設定したり、ストリーム表示上の時刻部分を指示することによりシミュレーション実行を行わせたり、メモリ内容表示上に直接書き込むことによってメモリ内容を書き換えたりすることができるので、ユーザは、シミュレーションに関する面倒な手順や操作を意識することなく、容易に且つ効率的にシミュレーションの実行及び解析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る対話型論理シミュレーションシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるウィンドウ管理テーブル及びそれに関連した各テーブルの説明図である。
【図3】図1におけるメモリ管理テーブルの説明図である。
【図4】メモリのインタリーブの説明図である。
【図5】図1におけるファンクション管理テーブルの説明図である。
【図6】図1のシステムによる論理シミュレーション結果情報の表示処理の第1の例を示す図である。
【図7】図1のシステムによる論理シミュレーション結果情報の表示処理の第2の例を示す図である。
【図8】図1のシステムによる論理シミュレーション結果情報の表示処理の第3の例を示す図である。
【図9】図1のシステムによる論理シミュレーション結果情報の表示処理の第4の例を示す図である。
【図10】図1のシステムによる論理シミュレーション結果情報の表示処理の第5の例を示す図である。
【図11】図1のシステムによるメモリ仮想空間イメージの内容表示の一例を示す図である。
【図12】メモリの内容書き換えの一例を示す図である。
【図13】メモリの内容書き換えの他の例を示す図である。
【図14】図1における結果表示制御手段のプログラム構成の一例を示すブロック図である。
【図15】図14に示すイベント処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図16】図14に示すストリームウィンドウ表示プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図17】図14に示すフリーフォーマットウィンドウ表示プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図18】図14に示す時刻変更プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図19】図14に示すコマンド処理プロセスの一例(その1)を示すフローチャートである。
【図20】図14に示すコマンド処理プロセスの一例(その2)を示すフローチャートである。
【図21】図14に示す状態値変更プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図22】図14に示すメモリ表示プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図23】図14に示すメモリ書き込みプロセスの第1の例を示すフローチャートである。
【図24】図14に示すメモリ書き込みプロセスの第2の例を示すフローチャートである。
【図25】図14に示すファンクションキー処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…論理シミュレーションシステム
2…端末
3…ディスプレイ
4…入力装置(キーボード、マウス等)
10…入出力(I/O)制御手段
11…論理回路データ(LD)情報管理手段
12…論理シミュレーション手段
13…結果表示制御手段
14…コマンド解析手段
15…ファクションキー制御手段
16…ウィンドウ管理テーブル
17…信号値管理テーブル
18…フリーフォーマットウィンドウ(FW)管理テーブル
19…ストリームウィンドウ(SW)管理テーブル
20…時刻管理テーブル
21…メモリ管理テーブル
22…ファンクション管理テーブル
23…ログ出力手段
24…ウィンドウ設定手段
25…状態値選択手段
26…信号値設定手段
27…属性変更手段
28…メモリ内容表示手段
29…メモリ内容設定手段
30…シミュレーション実行手段
31…時刻設定手段
32…メモリ内容選択手段

Claims (1)

  1. ディスプレイ画面を介してユーザと対話することで論理シミュレーションを行い、その結果を該ディスプレイ画面に表示する構成を採る対話型論理シミュレーションシステムにおいて、
    前記ディスプレイ画面に表示すべきウィンドウの表示態様を管理するウィンドウ管理テーブルと、
    該ウィンドウ管理テーブルにより設定されたウィンドウの内、指定した時刻のみの信号端子の信号値を表示するフリーフォーマット表示形式のウィンドウ内の表示態様を管理するフリーフォーマットウィンドウ管理テーブルと、
    前記ウィンドウ管理テーブルにより設定されたウィンドウの内、論理シミュレーション結果情報の時系列表示形式となるストリーム表示形式のウィンドウ内の表示態様を管理するストリームウィンドウ管理テーブルと、
    論理シミュレーション結果情報をなす信号端子毎の信号値の時系列データを管理する信号値管理テーブルと、
    前記フリーフォーマットウィンドウ管理テーブルおよび前記信号値管理テーブルの管理データを参照して、フリーフォーマット表示形式の持つ信号端子の現表示時刻の信号値を定することにより、現表示時刻におけるフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報を特定すると共に、前記ストリームウィンドウ管理テーブルおよび前記信号値管理テーブルの管理データを参照して、ストリーム表示形式の持つ信号端子の現表示時刻を含む信号値の時系列データを特定することで、現表示時刻を含むストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報を特定し、かつ、特定したフリーフォーマット表示形式での論理シミュレーション結果情報とストリーム表示形式での論理シミュレーション結果情報とを、前記ウィンドウ管理テーブルにて設定されたそれぞれのウィンドウにて表示するための結果表示制御手段とを具備したことを特徴とする対話型論理シミュレーションシステム。
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