JP3728968B2 - Frozen beverage dispenser and method for cleaning the beverage tank - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シロップ飲料を原料として半凍結状のフローズン飲料を製造,販売するフローズン飲料ディスペンサ、およびディスペンサに搭載した飲料タンクの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記したフローズン飲料ディスペンサは、ディスペンサに搭載の飲料タンクに収容したシロップ飲料を冷却,攪拌してシャーベット状に半凍結したフローズン飲料を製造し、かつそのフローズン飲料を飲料タンク内に貯蔵して小出しにカップに供給して販売するようにしたものである。
【0003】
次に、従来におけるフローズン飲料ディスペンサの構成を図4に示す。
図において、1はディスペンサ本体に搭載したフローズン飲料の製造部となる飲料タンク(透明容器)、1aはタンク1の上蓋、2は飲料タンク1から前方に引出してベンドステージ3の上方に配置した手動で開閉する販売バルブ(コック付きノズル)である。また、飲料タンク1にはディスペンサ本体に搭載した冷凍機ユニット(冷凍機のコンデンシングユニット)4と組合せたオーガ式製氷機を兼ねた攪拌羽根付きの冷却器5が内蔵されている。
【0004】
ここで、冷却器5は前後の向きに配置したシリンダ状のエバポレータ(内外二重壁の間に冷媒を流し、その内周面,外周面上に製氷する)5aと、エバポレータ5aの内外周面上に配置したスクリュー式のオーガ(エバポレータの表面に結氷した氷を削り取る刃)を兼ねた攪拌羽根(アジテータ)5bとを組合せた構造になり、攪拌羽根5bを攪拌モータ6のギアボックス6aに連結して定方向に回転駆動するようにしている。なお、飲料タンク1には冷却器5の他に、タンク内に貯留した飲料の量を検知してシロップ,希釈水の供給を制御する液面レベルスイッチ、フローズン飲料の硬さを検知して冷却ユニットを運転制御する硬さ検知センサなどを装備している。
【0005】
かかる構成で、飲料タンク1の上蓋1aを開いて定量のシロップを供給(シロップ容器から直接タンク内に投入する)し、この状態で冷凍機ユニット4,攪拌モータ6を運転して冷却器5を冷却すると、エバポレータ5aの表面にシロップが結氷する。ここで、この結氷した氷をオーガ兼用の攪拌羽根5b,5cで削り取りつつ、そのフレーク状の削氷と液状のシロップとを攪拌することにより、シャーベット状に半凍結したフローズン飲料が製造される。そして、販売に際してベンドステージ3にカップを置いて販売バルブ2を開くと、冷却シリンダ5に組付けたスクリュー式攪拌羽根5bの送り作用により飲料タンク1からフローズン飲料がカップに吐出し供給される。
【0006】
一方、前記したフローズン飲料ディスペンサは衛生管理の面から飲料タンク1を例えば1日に1回の割合で殺菌,洗浄するようにしており、そのために従来では営業時間の終了した閉店後にディスペンサの運転を停止した上で、オペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に残留している飲料を全て排出して空にした後、飲料タンク1にバケツに汲んで来た水と薬剤(塩素系の消毒剤)を投入し、所定時間溜め置きしてタンク内部の殺菌,洗浄を行うようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のフローズン飲料ディスペンサでは、飲料タンクの洗浄に際して、洗浄に必要なバルブの開け閉め,および洗浄水,薬剤の投入を全て手作業で行うようにしているために、その作業には手間と時間が掛かって面倒である。また、常温の水と薬剤を投入しただけではタンク内の壁面,スクリュー式攪拌羽根などに付着しているシロップ滓などの汚れを完全に除去できず、さらに洗浄時に薬剤を使用するとディスペンサの運転再開後に製造したフローズン飲料には薬剤の異臭が移って風味が低下するなど、飲料の品質にも悪影響をおよぼす問題点がある。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は高温に加熱した温水を使って飲料タンクの殺菌,洗浄が効果的に行え、併せて洗浄開始の指令を与えるだけで洗浄工程が自動的に行えるように改良したフローズン飲料ディスペンサ,およびその飲料タンクの洗浄方法を提供することをにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、シロップ飲料を原料として半凍結状のフローズン飲料を製造、供給するフローズン飲料ディスペンサであって、攪拌羽根と組合せた冷却器を内蔵した販売バルブ付き飲料タンク、および前記冷却器の冷凍機ユニットをディスペンサ本体に搭載し、前記飲料タンクに収容したシロップ飲料を冷却、攪拌して製造したフローズン飲料を前記販売バルブを通じてカップに供給するようにしたものにおいて、
(1)本発明の第1の発明では、前記飲料タンクの上蓋内部に、給水弁を介して水道に接続したヒータ付きの洗浄水リザーバを組み込み、飲料タンクの洗浄時に前記洗浄水リザーバに接続した出口バルブを通じてヒータ加熱した温水をタンク内に直接注入して温水による殺菌洗浄を行うようにする(請求項1)。
【0010】
(2)また、前項(1)の構成による本発明の飲料タンクの洗浄方法は、飲料タンクから残留飲料を排出した後に、前記飲料タンクの上蓋内部に組み込んだ洗浄水リザーバに接続した出口バルブを通じて直接供給した水で飲料タンクの内部を洗い流す水洗浄工程と、水洗浄工程に続いて前記洗浄水リザーバでヒータ加熱した温水を直接飲料タンクに供給して所定時間溜め置きする温水洗浄工程とに分け、かつ温水洗浄工程では、飲料タンクに内蔵した冷却器に冷凍機ユニットからホットガスを流するとともに、冷却器の攪拌羽根を回転して飲料タンク内に溜め置きした温水を保温,攪拌する(請求項2)ものとし、ここで、前記の水洗浄工程、温水洗浄工程、および温水洗浄工程と並行して行う冷却器へのホットガス供給、および攪拌羽根の回転駆動を、制御部に洗浄指令を与えて自動的に行うようにする(請求項3)。
【0011】
(3)また、先記の目的を達成するために、本発明の第2の発明では、飲料タンクの頂部に、給水弁を介して水道に接続したシャワーノズル、および待機位置からタンク内方へ引出し可能に設置したヒータを格納し、飲料タンクの洗浄時に前記ヒータをタンクの内方に引出し、シャワーノズルを通じてタンク内に洗浄水を散水洗浄した上で、タンク内に溜まった洗浄水をヒータ通電により加熱して温水による殺菌洗浄を行うようにする(請求項4)ものとし、具体的にはシャワーノズル、およびヒータを飲料タンクの上蓋内部に組み込むとともに、上蓋にヒータを待機位置から洗浄水加熱位置に引出し操作するヒータ移動レバー、ヒータの引出しに応動するヒータスイッチ、給水スイッチを配備し、タンク内には溢水防止用の水位センサ、および洗浄水温を検出する温度センサを備えて構成する(請求項5)。
【0012】
(4)そして、前項(3)の構成に対応する本発明の飲料タンクの洗浄方法は、飲料タンクから残留飲料を排出した後に、攪拌羽根を回転しながらシャワーノズルを通じて洗浄水をタンク内に散水する水洗浄工程と、前記水洗浄工程でタンク内に溜まった洗浄水を攪拌羽根で攪拌しながらヒータ加熱により加熱する温水洗浄工程とに分けて洗浄する(請求項6)ものとし、その実施の態様として、ヒータスイッチ、給水スイッチの動作信号を制御部に与えて洗浄工程を開始し、水位センサ、温度センサの信号を基に水洗浄工程、および温水洗浄工程を自動的に行うようにする(請求項7)。
【0013】
上記のようにディスペンサの飲料タンクにヒータ付きの洗浄水リザーバ、もしくはシャワーノズルと引出し移動式のヒータを装備し、飲料タンクの洗浄時にその前半の水洗浄工程で洗浄水をタンク内に注入して水洗いした後、続く温水洗浄工程でリザーバでヒータ加熱した高温水を飲料タンク内に注入する、あるはヒータを待機位置から引出してタンク内に溜まっている洗浄水を高温に加熱することにより、フローズン飲料の風味を損なう殺菌用薬剤を使用せずに、温水を使って飲料タンクの内部を効果的に殺菌,洗浄できる。
【0014】
特に、(2) 項の洗浄方法のように、後半の温水洗浄工程で冷却器に冷凍機ユニットからホットガスを流して加熱することにより、飲料タンク内に溜め置きした温水を高温状態に保持して加熱殺菌が効果的行える。この場合に、68℃以上の温水を40分以上タンク内に溜め置きすることで、雑菌などは全て死滅することが確認されている。また、この温水洗浄工程で攪拌羽根を回転してタンク内に溜め置きした温水を攪拌することにより隅々まで効果的に洗浄される。しかも、前記の各洗浄工程を自動化することで、オペレータは洗浄開始の指令を与えるだけでよく、手間をかけずに洗浄作業が自動的に行える。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図示の実施例に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で図4に対応する同一部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
〔実施例1〕
図1〜図3は本発明の請求項1〜3に対応する実施例を示すものである。この実施例においては、図1の構成図で表すように、ディスペンサ本体に搭載した飲料タンク1の上蓋1aの内部に洗浄水リザーバ7が組み込まれている。この洗浄水リザーバ7は密閉容器で、ヒータ8,溢水防止用の水位センサ9,湯温検出用の温度センサ10,リザーバ7から飲料タンク1に向けて引出した注水用の出口弁11,および蒸気逃がし弁12を装備し、給水弁としての水入口弁13,逆止弁14を介して水道口15との間がホースで接続されている。
【0016】
また、冷凍機ユニット(冷凍機のコンデンシングユニット)4は圧縮機4aと凝縮器4bからなり、かつ圧縮機4aから引き出した吐出側の冷媒管路には凝縮器4bとの間,および凝縮器4bをバイパスして冷却シリンダ5に通じる管路にそれぞれ弁16,ホットガス弁17が接続されており、弁16を閉,ホットガス弁17を開いた状態で冷却ユニット4を運転することにより、圧縮機4aから吐き出したホットガスを冷却器5に直接流して加熱するようにしている。
【0017】
さらに、ディスペンサ本体の前面には洗浄指令を与える洗浄ボタン18を備え、その指令信号を基に制御部19(制御部には飲料タンクに対する洗浄工程の制御プログラムが格納されている)が後記のように飲料タンク1に対する水洗浄工程,および温水洗浄工程を自動的に行うようにしている。なお、20は飲料タンク1の内部に備えた湯温検出用の温度センサ、21は溢水防止用の水位センサである。
【0018】
次に、前記構成による飲料タンク1の洗浄動作を図2のフローチャート、および図3に示すタイムチャートにより説明する。すなわち、ディスペンサの飲料タンク1を洗浄を行う際には、オペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に残っているフローズン飲料を排出し、タンク1を空の状態にする。
【0019】
ここで、洗浄ボタン18を押すと、第1の水洗浄工程が自動的に行われる。この水洗浄工程では、制御部19からの指令で洗浄水リザーバ7に接続した水入口弁13,および出口弁11が開き、水道口15からリザーバ7に給水した水が出口弁11を通じて飲料タンク1の内部に注水されてタンク内を水洗浄する。そして、この状態でオペレータが販売バルブ2を開くと洗浄水が飲料タンク1から流出し、タンク1の内壁面,攪拌羽根5bなどに付着しているシロップ滓などの汚れが大まかに洗い流される。なお、この状態ではリザーバ7の蒸気逃がし弁12は閉じている。なお、この水洗浄工程は数分程度行うものとして制御部19によりタイマ制御される。
【0020】
前記の水洗浄工程の終了後に、オペレータが洗浄ボタン18を再度押すと、次に温水洗浄工程が開始される。この温水洗浄工程では、制御部19からの指令で洗浄水リザーバ7の出口弁11が閉,蒸気逃がし弁12が開に切り換わり、水入口弁13を通じて水道水がリザーバに給水される。また、リザーバ7の水位センサ9で高水位を検出すると、水入口弁13を閉じるとともに、ヒータ8が通電してリザーバ7に貯留した水を加熱する。そして、リザーバ7の水温が所定の温度(80℃程度)に上昇すると、温度センサ10の信号を基に出口弁11が開き、リザーバ7で加熱昇温した高温の湯を飲料タンク1に注入する。
【0021】
また、前記した洗浄水リザーバ7への給水,湯沸かし、並びに飲料タンク1への温水注入動作を数回繰り返し行って飲料タンク1に供給した温水が所定の水位に達して満水状態になると、続いて冷却ユニット4の冷媒管路に接続したホットガス弁17を開,弁16を閉じた上で圧縮機4aを始動してホットガスを冷却シリンダ5のエバポレータに直接流し、冷却シリンダを加熱して飲料タンク内に溜めた温水が所定温度(70℃以上)を維持するように保温するとともに、冷却シリンダ5の攪拌羽根5aを回転して温水をタンク内で攪拌する。そして、この状態で温水を飲料タンク1に所定の時間(1時間程度)溜め置きしてタンクを温水で殺菌,洗浄する。なお、この温水溜め置き中は、温度センサ20の信号を基に冷却ユニット4の圧縮機4aを運転,停止制御して温水を所定温度に保つようにする。
【0022】
なお、温水洗浄工程の開始は、オペレータが洗浄ボタン18を押すほか、制御部のプログラム制御により自動的に水洗浄工程から温水洗浄工程に移行する運転モードに切り換えることも可能である。
【0023】
この温水洗浄により、飲料タンク1,冷却器5の壁面,攪拌羽根5aなどにこびり付いていたシロップ滓などの頑固な汚れ取り除かれるとともに、高温の温水により雑菌もほぼ完全に滅菌される。そして、所定の温水溜め置き時間が経過すると制御部19のタイマ制御により、圧縮機4a,攪拌羽根5bの駆動モータを停止する。そしてオペレータが販売バルブ2を開くと、温水の洗浄廃液がタンク外に排出され、これで飲料タンク1の洗浄が終了する。
【0024】
〔実施例2〕
次に、本発明の請求項4〜7に対応する第2の発明の実施例を図5,図6で説明する。なお、図5の図中で図1に対応する部材には同じ符号が付してある。
この実施例においては、先記実施例1におけるヒータ付き洗浄水リザーバ7の代わりに、飲料タンク1の上に被せた上蓋1aの内部にはシャワーノズル22,および移動式のヒータ(シーズヒータ)23が組み込まれている。ここで、シャワーノズル22は分散配備した複数のノズルからなり、各ノズルが実施例1と同様に給水弁としての水入口弁13,逆止弁14を介して水道口15に接続されている。
【0025】
一方、ヒータ23はその一端が上蓋1aに取付けたヒータ移動レバー24に連結されており、そのレバー操作により実腺で表す待機位置から飲料タンク1内方に突き出す加熱位置(鎖線)へ引出される。また、ヒータ23の引出し位置に対応してON動作するヒータスイッチ(マイクロスイッチ)25を備えている。さらに上蓋1aには給水指令を与える給水スイッチ26を備えている。また、飲料タンク1の内方には図1と同様に温度センサ20,水位センサ(例えばフロートスイッチ)21が装備されている。
【0026】
なお、27はヒータモニター(LED)であり、ヒータ23の使用中は後記のように点灯,ないし点滅して外部にヒータの状態を知らせる。また、28は上蓋1aの開閉検知スイッチである。
次に前記構成により飲料タンク1の洗浄動作を図6のタイムチャートを参照して説明する。まず、洗浄に先立ってはオペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に残っているフローズン飲料を排出し、タンク1を空の状態にする。
【0027】
続いて、ヒータ移動レバー24を操作してヒータ23を図5の待機位置(実腺)から飲料タンク1の内方に向けて鎖線位置に引き出す(これによりヒータスイッチ25がONとなり、ヒータモニター27が点灯する)とともに、給水スイッチ26をONに切換えてヒータスイッチ25,給水スイッチ26の動作信号を制御部19に入力する。
【0028】
一方、制御部19は前記信号を基に次のようなプログラム制御を実行する。まず、前半の水洗浄工程では水入口弁13を開き、水道水をシャワーノズル22を通じて飲料タンク1の内方の隅々に散水しタンク壁面に付着している飲料滓などを洗い流す。なお、洗浄工程中は冷凍機ユニット4を強制停止状態に保持するとともに、攪拌モータ6を強制運転してタンク内に装備した冷却器5の攪拌羽根5a(図4参照)を回し、タンク内に注水された洗浄水を攪拌する。
【0029】
そして、飲料タンク1に注入した洗浄水の水位が次第に上昇して所定の高水位に達する(この高水位ではヒータ23が洗浄水中に浸漬した状態となる)と、水位センサ21の信号で水入口弁13が閉じる。これで、前半の水洗浄工程が終了し、続いて温水洗浄工程に移行する。この温水洗浄工程では、ヒータ23に通電してタンク内に溜まっている洗浄水を加熱するとともに、その水温を温度センサ20が監視して湯温が70℃程度に保たれるようにヒータ23をON/OFF制御し、この状態を約1時間継続して行う。なお、この温水洗浄工程中は攪拌モータ6を強制運転して冷却器5の攪拌羽根5aを回し続けてタンク内に溜まっている温水を攪拌する。また、ヒータモニター27は点滅状態に変わる。
【0030】
この温水洗浄により、飲料タンク1,冷却器5の壁面,攪拌羽根5aなどにこびり付いていたシロップ滓などの頑固な汚れ取り除かれるとともに、高温の温水により雑菌もほぼ完全に滅菌される。そして、所定の洗浄時間が経過すると、制御部19のタイマ制御により攪拌モータ6を停止するとともに、ヒータモニター27が点滅から点灯状態に変わり、温水洗浄工程の終了を外部に知らせる。そして、オペレータが販売バルブ2を開いて飲料タンク1に溜め置きしておいた温水の洗浄廃液をタンク外に排出し、これで洗浄が終了する。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、フローズン飲料ディスペンサに搭載した飲料タンクにヒータ付き洗浄水リザーバ,もしくは移動式のヒータとシャワーノズルを装備し、飲料タンクの洗浄時には水洗浄に続いて高温に加熱した温水でタンク内を洗浄することにより、フローズン飲料の風味を損なう殺菌用薬剤を使用することなしに、温水を使って飲料タンクの内部を効果的に殺菌,洗浄することができる。
【0032】
また、その飲料タンクの洗浄方法として、飲料タンク内の残留飲料は排出した後にタンク内に注入,散水した水で飲料タンクの内部を洗い流す前半の水洗浄工程と、これに続く後半の温水洗浄工程とに分けて洗浄を行うことで、飲料タンクの殺菌,洗浄が効果的に行える。しかも、各洗浄工程を自動化することで、従来のように飲料タンクの洗浄作業を全てマニュアル操作で行う方式と比べて、オペレータは洗浄開始指令を与えるだけでサニテーション作業を手間をかけずに簡単に行えるてサービス性の改善が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に対応したフローズン飲料ディスペンサの略示構成図
【図2】図1の構成による飲料タンクの洗浄方法を表す洗浄工程のフローチャート図
【図3】図2にフローチャートに対応した制御動作を表すタイムチャート図
【図4】本発明の実施対象となるフローズン飲料ディスペンサの従来例の構成斜視図
【図5】本発明の実施例2に対応したフローズン飲料ディスペンサの略示構成図
【図6】図5の構成による飲料タンクの洗浄方法を表す洗浄工程のタイムチャート図
【符号の説明】
1 飲料タンク
1a 上蓋
2 販売バルブ
3 ベンドステージ
4 冷凍機ユニット
4a 圧縮機
5 冷却器
5a エバポレータ
5b 攪拌羽根
6 攪拌モータ
7 洗浄水リザーバ
8 ヒータ
13 水入口弁
15 水道口
17 ホットガス弁
18 洗浄ボタン
19 制御部
20 温度センサ
21 水位センサ
23 ヒータ
24 ヒータ移動レバー
25 ヒータスイッチ
26 給水スイッチ
27 ヒータモニター[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a frozen beverage dispenser that manufactures and sells a semi-frozen frozen beverage using syrup beverage as a raw material, and a method for cleaning a beverage tank mounted on the dispenser.
[0002]
[Prior art]
The frozen beverage dispenser mentioned above produces a frozen beverage that is semi-frozen in a sherbet by cooling and stirring the syrup beverage contained in the beverage tank mounted on the dispenser, and storing the frozen beverage in the beverage tank for dispensing. It is to be supplied to the cup and sold.
[0003]
Next, the structure of the conventional frozen drink dispenser is shown in FIG.
In the figure, 1 is a beverage tank (transparent container), which is a frozen beverage production unit mounted on the dispenser body, 1a is an upper lid of the
[0004]
Here, the
[0005]
With such a configuration, the beverage tank 1 is opened with the
[0006]
On the other hand, the frozen beverage dispenser described above is designed to sterilize and wash the beverage tank 1 at a rate of, for example, once a day from the viewpoint of hygiene management. For this reason, conventionally, the dispenser is operated after closing of the business hours. After stopping, the operator opens the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional frozen beverage dispenser, when the beverage tank is washed, the valves necessary for washing are opened and closed, and the washing water and the medicine are all manually fed. It takes time and is troublesome. In addition, simply adding water and chemicals at room temperature does not completely remove dirt such as syrup cake adhering to the walls of the tank and screw-type stirring blades, and if the chemicals are used during cleaning, the dispenser restarts operation. The frozen beverage produced later has a problem of adversely affecting the quality of the beverage, for example, the odor of the drug is transferred and the flavor is lowered.
[0008]
The present invention has been made in view of the above points, and the purpose thereof is to effectively sterilize and wash a beverage tank using hot water heated to a high temperature, and at the same time, a washing process can be performed simply by giving a command to start washing. It is an object of the present invention to provide a frozen beverage dispenser improved so as to be automatically performed, and a method for cleaning the beverage tank.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, a frozen beverage dispenser that manufactures and supplies a semi-frozen frozen beverage using syrup beverage as a raw material, with a sales valve incorporating a cooler combined with a stirring blade In the beverage tank, the refrigerator unit of the cooler is mounted on the dispenser body, and the frozen beverage produced by cooling and stirring the syrup beverage stored in the beverage tank is supplied to the cup through the sales valve. ,
(1) In the first invention of the present invention, the upper cover inside the beverage tank through the water supply valve incorporates a wash water reservoir with a heater connected to a water and connected to the wash water reservoir during cleaning of the beverage tank Warm water heated by the heater through the outlet valve is directly injected into the tank for sterilization and washing with warm water (Claim 1 ).
[0010]
(2) In addition, the beverage tank cleaning method of the present invention according to the configuration of the above item (1) is configured to discharge the residual beverage from the beverage tank and then through an outlet valve connected to a washing water reservoir incorporated in the upper lid of the beverage tank. water washing step to wash the inside of the beverage tank directly supply water, following the water wash step by supplying the warm water heater directly beverage tank by the cleaning water reservoir divided into a hot water washing step of placing the reservoir a predetermined time In the warm water washing process, hot gas is allowed to flow from the refrigerator unit to the cooler built in the beverage tank, and the hot water stored in the beverage tank is kept warm and stirred by rotating the stirring blades of the cooler (claim) Item 2 ) where the hot gas supply to the cooler performed in parallel with the water washing step, the warm water washing step, and the warm water washing step, and the stirring blade The rotary drive is automatically performed giving cleaning command to the control unit (claim 3).
[0011]
(3) Moreover, in order to achieve the above-described object, in the second invention of the present invention, a shower nozzle connected to the water supply via a water supply valve at the top of the beverage tank, and from the standby position to the inside of the tank The heater installed so that it can be withdrawn is stored, and when the beverage tank is washed, the heater is pulled out to the inside of the tank, the washing water is sprayed into the tank through the shower nozzle, and the washing water collected in the tank is energized with the heater. And sterilizing and washing with warm water (claim 4 ). Specifically, a shower nozzle and a heater are incorporated into the upper lid of the beverage tank, and the heater is heated from the standby position to the upper lid with washing water. A heater moving lever that pulls out the position, a heater switch that responds to the heater pull-out, and a water supply switch are installed. Configuring comprises a temperature sensor for detecting the pre-wash water temperature (claim 5).
[0012]
(4) In the beverage tank cleaning method according to the present invention corresponding to the configuration of (3) above, after the remaining beverage is discharged from the beverage tank, the cleaning water is sprinkled into the tank through the shower nozzle while rotating the stirring blades. The water washing process is performed separately and the warm water washing process in which the washing water accumulated in the tank in the water washing process is heated by heater heating while stirring with stirring blades (Claim 6 ). As an aspect, the operation signal of the heater switch and the water supply switch is given to the control unit to start the cleaning process, and the water cleaning process and the hot water cleaning process are automatically performed based on the signals of the water level sensor and the temperature sensor ( Claim 7 ).
[0013]
As mentioned above, the beverage tank of the dispenser is equipped with a washing water reservoir with a heater, or a shower nozzle and a drawer moving heater, and when washing the beverage tank, the washing water is injected into the tank in the first half of the water washing process. After washing with water, the hot water heated by the reservoir in the subsequent hot water washing process is poured into the beverage tank, or the heater is pulled out of the standby position and the washing water accumulated in the tank is heated to a high temperature. The inside of the beverage tank can be effectively sterilized and washed using hot water without using a sterilizing agent that impairs the beverage flavor.
[0014]
In particular, as in the washing method in (2), the hot water stored in the beverage tank is maintained at a high temperature by flowing hot gas from the refrigerator unit to the cooler in the latter half of the hot water washing process. Heat sterilization can be performed effectively. In this case, it is confirmed that all germs and the like are killed by storing hot water of 68 ° C. or higher in the tank for 40 minutes or more. Further, in this warm water washing step, the stirring blades are rotated and the warm water stored in the tank is stirred to effectively wash every corner. In addition, by automating each of the above-described cleaning steps, the operator only needs to give a command to start cleaning, and the cleaning operation can be performed automatically without taking time and effort.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below based on the illustrated examples. In the drawings of the embodiments, the same members corresponding to those in FIG.
[Example 1]
1 to 3 show an embodiment corresponding to claims 1 to 3 of the present invention. In this embodiment, as shown in the block diagram of FIG. 1, a washing water reservoir 7 is incorporated in the
[0016]
The refrigerator unit (condenser unit of the refrigerator) 4 includes a compressor 4a and a condenser 4b. The refrigerant pipe on the discharge side drawn out from the compressor 4a is connected to the condenser 4b and the condenser. A
[0017]
Further, a cleaning button 18 for giving a cleaning command is provided on the front surface of the dispenser body, and a control unit 19 (a control program for a cleaning process for the beverage tank is stored in the control unit) based on the command signal is described later. In addition, the water washing process and the hot water washing process for the beverage tank 1 are automatically performed.
[0018]
Next, the washing operation of the beverage tank 1 having the above configuration will be described with reference to the flowchart of FIG. 2 and the time chart shown in FIG. That is, when the beverage tank 1 of the dispenser is cleaned, the operator opens the
[0019]
Here, when the washing button 18 is pressed, the first water washing step is automatically performed. In this water washing process, the
[0020]
When the operator presses the cleaning button 18 again after the water cleaning process is completed, the hot water cleaning process is started next. In this warm water cleaning step, the
[0021]
Further, when the warm water supplied to the beverage tank 1 reaches a predetermined water level by filling the washing water reservoir 7 with water, boiling water, and injecting the warm water into the beverage tank 1 several times, the water is continuously filled. The hot gas valve 17 connected to the refrigerant line of the cooling unit 4 is opened, the
[0022]
The start of the hot water cleaning process can be switched to an operation mode in which the operator automatically switches from the water cleaning process to the hot water cleaning process by program control of the control unit in addition to pressing the cleaning button 18.
[0023]
This warm water cleaning removes stubborn dirt such as syrup cakes stuck to the beverage tank 1, the wall surface of the
[0024]
[Example 2]
Next, an embodiment of the second invention corresponding to claims 4 to 7 of the present invention will be described with reference to FIGS. In FIG. 5, members corresponding to those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals.
In this embodiment, instead of the washing water reservoir 7 with heater in the first embodiment, a shower nozzle 22 and a movable heater (seeds heater) 23 are placed inside an
[0025]
On the other hand, one end of the heater 23 is connected to a heater moving lever 24 attached to the
[0026]
Reference numeral 27 denotes a heater monitor (LED), which lights up or blinks as will be described later when the heater 23 is in use to notify the heater status to the outside.
Next, the washing operation of the beverage tank 1 with the above configuration will be described with reference to the time chart of FIG. First, prior to washing, the operator opens the
[0027]
Subsequently, the heater moving lever 24 is operated to draw the heater 23 from the standby position (real gland) in FIG. 5 toward the inward direction of the beverage tank 1 to the chain line position (the heater switch 25 is turned on and the heater monitor 27 is turned on. In addition, the water supply switch 26 is turned ON and operation signals of the heater switch 25 and the water supply switch 26 are input to the
[0028]
On the other hand, the
[0029]
When the water level of the washing water injected into the beverage tank 1 gradually rises to reach a predetermined high water level (when the heater 23 is immersed in the washing water at this high water level), the water inlet is detected by a signal from the
[0030]
This warm water cleaning removes stubborn dirt such as syrup cakes stuck to the beverage tank 1, the wall surface of the
[0031]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a beverage tank mounted on a frozen beverage dispenser is equipped with a washing water reservoir with a heater, or a movable heater and a shower nozzle, and when the beverage tank is washed, the washing tank is washed with water at a high temperature. By washing the inside of the tank with warm water heated to a high temperature, the inside of the beverage tank can be effectively sterilized and washed using warm water without using a sterilizing agent that impairs the flavor of the frozen beverage.
[0032]
In addition, as a washing method for the beverage tank, the remaining beverage in the beverage tank is discharged, then poured into the tank, and the first half of the water wash step in which the inside of the beverage tank is washed away with water sprinkled, followed by the second half of the warm water wash step The beverage tank can be effectively sterilized and washed by washing separately. In addition, by automating each cleaning process, the operator can easily perform the sanitation work by simply giving a cleaning start command, compared to the conventional system where all beverage tank cleaning operations are performed manually. Serviceability can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a frozen beverage dispenser corresponding to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a flowchart of a cleaning process representing a method for cleaning a beverage tank according to the configuration of FIG. FIG. 4 is a perspective view showing a configuration of a conventional frozen beverage dispenser to be implemented by the present invention. FIG. 5 is a schematic diagram of a frozen beverage dispenser corresponding to the second embodiment of the present invention. [Fig. 6] Fig. 6 is a time chart of a cleaning process representing a method for cleaning a beverage tank according to the configuration of Fig. 5. [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (7)
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