JP3728827B2 - 送液ポンプ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高速液体クロマトグラフィ（以下、ＨＰＬＣとする）で移動相を送液するために使用される送液ポンプに関する。
【０００２】
ＨＰＬＣ用のポンプは、移動相溶液を脱気した後プランジャで連続加圧してカラムへ送液する。従来の送液ポンプとしては、例えば図３に示すような構成のポンプが知られている。この送液ポンプは、内部に液流路２１ａを設け且つ入口側一方向弁と出口側一方向弁とを装着するポンプヘッド２１と、シ−ルホルダ２２と、ヘッドホルダ２５と、前記ポンプヘッド２１やシ−ルホルダ２２やヘッドホルダ２５等の内部で往復動するプランジャロッド２７ａとばね座２７ｂとより成るプランジャアッセンブリ２７と、前記ばね座２７ｂに支持され背後よりクロスヘッド２９で付勢されるリタ−ンスプリング２８と、ハウジング２６と、等で構成されている。
【０００３】
ＨＰＬＣで使用する送液ポンプは、プランジャアッセンブリの交換やメインテナンスの必要上時々分解して点検整備しなければならないが、分解の際には、図４に示すように、殆どすべての構成部品に分解される。即ち、先ず、ポンプヘッド２１を外し、シ−ルホルダ２２を取外し、次にヘッドホルダ２５を外し、リタ−ンスプリング２８とプランジャアッセンブリ２７を取り外す。該プランジャアッセンブリ２７を組み込む場合にはこの逆の手順で組み立てる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ＨＰＬＣ用の送液ポンプは、上記するような構成から成るが、実際にはプランジャアッセンブリ２７やリタ−ンスプリング２８は、図５に示すように、２組を平行に配置して交互に往復動するように構成されている。そして送液ポンプを分解する際には２個のリタ−ンスプリング２８を取り外さなければならないが、この場合、リタ−ンスプリング２８を慎重に伸ばしながらヘッドホルダ２５のねじを外す必要がある。また、組立の際にもリタ−ンスプリング２８を圧縮しながらヘッドホルダ２５をハウジング２６にねじ止めしなければならない。そして場合によっては分解、組立作業中リタ−ンスプリング２８が飛び出し、これがプランジャアッセンブリ２７の破損を引き起こす原因ともなっていた。このようにいずれにしても分解、組立作業はリタ−ンスプリング２８があるため不安定な作業となっている。
【０００５】
この発明は上記する課題に着目してなされたものであり、分解や組立の際にリタ−ンスプリングを外す必要がなく、また、プランジャアッセンブリも簡単に交換することのできる送液ポンプを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、液体流路と入口側一方向弁と出口側一方向弁とを備えたポンプヘッドとヘッドホルダとを組み立てたとき前記液体流路に通じるよう形成される内部空間に、リタ−ンスプリングで付勢されたプランジャアッセンブリのプランジャロッドを配置し、前記ヘッドホルダに連結されるハウジング内部空間に前記プランジャアッセンブリを駆動するクロスヘッドを配置してなる送液ポンプにおいて、
前記ヘッドホルダとハウジングとを連結したとき形成される内部空間に配置されるリタ−ンスプリングを該ヘッドホルダと前記クロスヘッドとで付勢支持し、前記プランジャアッセンブリはプランジャロッドと非円形且つ前記リターンスプリングの内径より小さい鍔部とねじ部とで構成し、前記クロスヘッドとプランジャアッセンブリのねじ部とを着脱可能に螺合させたことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図１はこの発明の送液ポンプを組み立てた状態の縦断面図である。この送液ポンプは、内部に液流路１ａを設け且つ入口側一方向弁と出口側一方向弁（いずれも図示省略）を装着するポンプヘッド１と、シ−ルホルダ２と、該シ−ルホルダ２全体を保持するリングホルダ４と、該リングホルダ４を保持し前記ポンプヘッド１とねじにより固定されるヘッドホルダ５と、該ヘッドホルダ５をねじにより固定するハウジング６と、前記ヘッドホルダ５とシ−ルホルダ２及びリングホルダ４に設けた空間を往復動するプランジャアッセンブリ７と、前記ヘッドホルダ５とハウジング６とで形成される内部空間１０に配置されるリタ−ンスプリング８と、該リタ−ンスプリング８を前記ヘッドホルダ５側に付勢するクロスヘッド９と、で構成されている。なお、クロスヘッド９には鍔部９ａが設けられ該鍔部９ａにリタ−ンスプリング８を支持させている。
【０００８】
前記ヘッドホルダ５の内部にはリングホルダ４を嵌め入れるための段状の穴５ａ，５ｂが設けられているが、該穴５ａの反対側には前記リタ−ンスプリング８を支持するための段部５ｃが設けられている。該ヘッドホルダ５はハウジング６にボルト（図示省略）により固定されるが、前記リタ−ンスプリング８は、これらヘッドホルダ５とハウジング６とを組み立てたとき形成される内部空間１０に該ヘッドホルダ５の段部５ｃとハウジング６内を往復動するクロスヘッド９の鍔部９ａとの間で付勢且つ支持されて配置される。
【０００９】
前記プランジャアッセンブリ７は、プランジャロッド７ａと六角形の鍔部７ｂと雄ねじ部７ｃとで構成されている。そして前記クロスヘッド９の端部には雌ねじ部９ｂが設けられ、前記プランジャアッセンブリ７の雄ねじ部７ｃと螺合させてある。また、前記ポンプヘッド１及びシ−ルホルダ２にはそれぞれシ−ル３ａ、３ｂが配置され、プランジャロッド７ａ回りをシ−ルしている。
【００１０】
前記クロスヘッド９の他端部にはころ１１が回動自在に枢着され、該ころ１１に図示しない回転駆動機構によって駆動されるカム１２が当接させてある。このカム機構でクロスヘッド９を往復動させることにより、即ち、プランジャアッセンブリ７を往復動させることにより移動相は送液される。
【００１１】
図２（Ａ）はこの発明の送液ポンプを分解した状態の縦断面図であり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＡ−Ａ矢視断面図である。
前記プランジャアッセンブリ７を交換する場合、ポンプヘッド１とヘッドホルダ５とを固定しているボルト（図示省略）を外し、シ−ルホルダ２とリングホルダ４とを分解する。即ち、ポンプヘッド１とヘッドホルダ５との間のボルト（図示省略）を外せばこれらは分解することができる。次に、プランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂに専用治具１３を嵌め、該専用治具１３を回転させれば、プランジャアッセンブリ７の雄ねじ部７ｃとクロスヘッド９の雌ねじ部９ｂの螺合を外すことができる。この場合、ヘッドホルダ５とハウジング６及びリタ−ンスプリング８とクロスヘッド９とは分解する必要はない。
尚、本願発明のプランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂは、その外径（最大径）がリターンスプリング８の内径より小さくしなければ該プランジャアッセンブリ７をクロスヘッド９に着脱することはできない。即ち、図１および図２（Ａ）に示すように、鍔部７ｂの最大径はリターンスプリング８の内径より小さくして、取付け或いは取外しの際スムーズに該リターンスプリング８の内径部を通過できるようにしてある。
【００１２】
したがって、この発明の送液ポンプは、専用治具１３を使用することによりリタ−ンスプリング８を外すことなく簡単にプランジャアッセンブリ７を交換することができる。また、プランジャアッセンブリ７を交換し組み立てる際にも専用治具１３を使用してプランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂを回転させるだけでクロスヘッド９の雌ねじ部９ｂに該プランジャアッセンブリ７の雄ねじ部７ｃを螺合させることができる。そしてプランジャアッセンブリ７をクロスヘッド９に取り付けた後はリングホルダ４にシ−ルホルダ２を嵌め、該リングホルダ４をポンプヘッド１に嵌め、これらの中央部にプランジャアッセンブリ７のプランジャロッド７ａを通し、該ポンプヘッド１をヘッドホルダ５にボルトで固定すれば組立が完了する。
【００１３】
上記実施例において、プランジャアッセンブリ７には雄ねじ部７ｃを設け、クロスヘッド９側にはこの雄ねじ部７ｃに螺合する雌ねじ部９ｂを設けたが、勿論、プランジャアッセンブリ７には雌ねじ部を設けクロスヘッド９側には雄ねじ部を設けて螺合させるようにしてもよい。また、プランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂは六角形としたが、該鍔部７ｂは六角形である必要はなく円形以外なら、即ち、専用治具１３を回転させた時これに係止され共に回転するような形状であればどのような形状でもよい。ただし、該鍔部７ｂの形状に合わせて専用治具１３の内部形状も鍔部７ｂを共に回転させることができるものに変えなければならない。
【００１４】
【発明の効果】
以上詳述したように、従来の送液ポンプは分解、組立時リタ−ンスプリングが不意に飛び出したりしてその扱いが難したったが、この発明の送液ポンプによれば、リタ−ンスプリングを外す必要もなく専用治具を用いるだけで簡単に分解、組立作業を行うことができる。従って、プランジャアッセンブリの交換時プランジャアッセンブリを損傷する可能性も殆どなくなり、メインテナンス性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の送液ポンプを組み立てた状態の縦断面図である。
【図２】図２（Ａ）はこの発明の送液ポンプを分解した状態の縦断面図であり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図３】従来の送液ポンプを組み立てた状態の縦断面図である。
【図４】従来の送液ポンプを分解した状態の縦断面図である。
【図５】従来の送液ポンプを分解した状態の一部斜視図である。
【符号の説明】
１ ポンプヘッド
１ａ 流路
２ シ−ルホルダ
３ａ、３ｂ シ−ル
４ リングホルダ
５ ヘッドホルダ
６ ハウジング
７ プランジャアッセンブリ
７ａ プランジャロッド
７ｂ 鍔部
７ｃ 雄ねじ部
８ リタ−ンスプリング
９ クロスヘッド
９ａ 鍔部
９ｂ 雌ねじ部
１０ 空間
１１ ころ
１２ カム
１３ 専用治具
【発明の属する技術分野】
この発明は、高速液体クロマトグラフィ（以下、ＨＰＬＣとする）で移動相を送液するために使用される送液ポンプに関する。
【０００２】
ＨＰＬＣ用のポンプは、移動相溶液を脱気した後プランジャで連続加圧してカラムへ送液する。従来の送液ポンプとしては、例えば図３に示すような構成のポンプが知られている。この送液ポンプは、内部に液流路２１ａを設け且つ入口側一方向弁と出口側一方向弁とを装着するポンプヘッド２１と、シ−ルホルダ２２と、ヘッドホルダ２５と、前記ポンプヘッド２１やシ−ルホルダ２２やヘッドホルダ２５等の内部で往復動するプランジャロッド２７ａとばね座２７ｂとより成るプランジャアッセンブリ２７と、前記ばね座２７ｂに支持され背後よりクロスヘッド２９で付勢されるリタ−ンスプリング２８と、ハウジング２６と、等で構成されている。
【０００３】
ＨＰＬＣで使用する送液ポンプは、プランジャアッセンブリの交換やメインテナンスの必要上時々分解して点検整備しなければならないが、分解の際には、図４に示すように、殆どすべての構成部品に分解される。即ち、先ず、ポンプヘッド２１を外し、シ−ルホルダ２２を取外し、次にヘッドホルダ２５を外し、リタ−ンスプリング２８とプランジャアッセンブリ２７を取り外す。該プランジャアッセンブリ２７を組み込む場合にはこの逆の手順で組み立てる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ＨＰＬＣ用の送液ポンプは、上記するような構成から成るが、実際にはプランジャアッセンブリ２７やリタ−ンスプリング２８は、図５に示すように、２組を平行に配置して交互に往復動するように構成されている。そして送液ポンプを分解する際には２個のリタ−ンスプリング２８を取り外さなければならないが、この場合、リタ−ンスプリング２８を慎重に伸ばしながらヘッドホルダ２５のねじを外す必要がある。また、組立の際にもリタ−ンスプリング２８を圧縮しながらヘッドホルダ２５をハウジング２６にねじ止めしなければならない。そして場合によっては分解、組立作業中リタ−ンスプリング２８が飛び出し、これがプランジャアッセンブリ２７の破損を引き起こす原因ともなっていた。このようにいずれにしても分解、組立作業はリタ−ンスプリング２８があるため不安定な作業となっている。
【０００５】
この発明は上記する課題に着目してなされたものであり、分解や組立の際にリタ−ンスプリングを外す必要がなく、また、プランジャアッセンブリも簡単に交換することのできる送液ポンプを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は上記する課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、液体流路と入口側一方向弁と出口側一方向弁とを備えたポンプヘッドとヘッドホルダとを組み立てたとき前記液体流路に通じるよう形成される内部空間に、リタ−ンスプリングで付勢されたプランジャアッセンブリのプランジャロッドを配置し、前記ヘッドホルダに連結されるハウジング内部空間に前記プランジャアッセンブリを駆動するクロスヘッドを配置してなる送液ポンプにおいて、
前記ヘッドホルダとハウジングとを連結したとき形成される内部空間に配置されるリタ−ンスプリングを該ヘッドホルダと前記クロスヘッドとで付勢支持し、前記プランジャアッセンブリはプランジャロッドと非円形且つ前記リターンスプリングの内径より小さい鍔部とねじ部とで構成し、前記クロスヘッドとプランジャアッセンブリのねじ部とを着脱可能に螺合させたことを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図１はこの発明の送液ポンプを組み立てた状態の縦断面図である。この送液ポンプは、内部に液流路１ａを設け且つ入口側一方向弁と出口側一方向弁（いずれも図示省略）を装着するポンプヘッド１と、シ−ルホルダ２と、該シ−ルホルダ２全体を保持するリングホルダ４と、該リングホルダ４を保持し前記ポンプヘッド１とねじにより固定されるヘッドホルダ５と、該ヘッドホルダ５をねじにより固定するハウジング６と、前記ヘッドホルダ５とシ−ルホルダ２及びリングホルダ４に設けた空間を往復動するプランジャアッセンブリ７と、前記ヘッドホルダ５とハウジング６とで形成される内部空間１０に配置されるリタ−ンスプリング８と、該リタ−ンスプリング８を前記ヘッドホルダ５側に付勢するクロスヘッド９と、で構成されている。なお、クロスヘッド９には鍔部９ａが設けられ該鍔部９ａにリタ−ンスプリング８を支持させている。
【０００８】
前記ヘッドホルダ５の内部にはリングホルダ４を嵌め入れるための段状の穴５ａ，５ｂが設けられているが、該穴５ａの反対側には前記リタ−ンスプリング８を支持するための段部５ｃが設けられている。該ヘッドホルダ５はハウジング６にボルト（図示省略）により固定されるが、前記リタ−ンスプリング８は、これらヘッドホルダ５とハウジング６とを組み立てたとき形成される内部空間１０に該ヘッドホルダ５の段部５ｃとハウジング６内を往復動するクロスヘッド９の鍔部９ａとの間で付勢且つ支持されて配置される。
【０００９】
前記プランジャアッセンブリ７は、プランジャロッド７ａと六角形の鍔部７ｂと雄ねじ部７ｃとで構成されている。そして前記クロスヘッド９の端部には雌ねじ部９ｂが設けられ、前記プランジャアッセンブリ７の雄ねじ部７ｃと螺合させてある。また、前記ポンプヘッド１及びシ−ルホルダ２にはそれぞれシ−ル３ａ、３ｂが配置され、プランジャロッド７ａ回りをシ−ルしている。
【００１０】
前記クロスヘッド９の他端部にはころ１１が回動自在に枢着され、該ころ１１に図示しない回転駆動機構によって駆動されるカム１２が当接させてある。このカム機構でクロスヘッド９を往復動させることにより、即ち、プランジャアッセンブリ７を往復動させることにより移動相は送液される。
【００１１】
図２（Ａ）はこの発明の送液ポンプを分解した状態の縦断面図であり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＡ−Ａ矢視断面図である。
前記プランジャアッセンブリ７を交換する場合、ポンプヘッド１とヘッドホルダ５とを固定しているボルト（図示省略）を外し、シ−ルホルダ２とリングホルダ４とを分解する。即ち、ポンプヘッド１とヘッドホルダ５との間のボルト（図示省略）を外せばこれらは分解することができる。次に、プランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂに専用治具１３を嵌め、該専用治具１３を回転させれば、プランジャアッセンブリ７の雄ねじ部７ｃとクロスヘッド９の雌ねじ部９ｂの螺合を外すことができる。この場合、ヘッドホルダ５とハウジング６及びリタ−ンスプリング８とクロスヘッド９とは分解する必要はない。
尚、本願発明のプランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂは、その外径（最大径）がリターンスプリング８の内径より小さくしなければ該プランジャアッセンブリ７をクロスヘッド９に着脱することはできない。即ち、図１および図２（Ａ）に示すように、鍔部７ｂの最大径はリターンスプリング８の内径より小さくして、取付け或いは取外しの際スムーズに該リターンスプリング８の内径部を通過できるようにしてある。
【００１２】
したがって、この発明の送液ポンプは、専用治具１３を使用することによりリタ−ンスプリング８を外すことなく簡単にプランジャアッセンブリ７を交換することができる。また、プランジャアッセンブリ７を交換し組み立てる際にも専用治具１３を使用してプランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂを回転させるだけでクロスヘッド９の雌ねじ部９ｂに該プランジャアッセンブリ７の雄ねじ部７ｃを螺合させることができる。そしてプランジャアッセンブリ７をクロスヘッド９に取り付けた後はリングホルダ４にシ−ルホルダ２を嵌め、該リングホルダ４をポンプヘッド１に嵌め、これらの中央部にプランジャアッセンブリ７のプランジャロッド７ａを通し、該ポンプヘッド１をヘッドホルダ５にボルトで固定すれば組立が完了する。
【００１３】
上記実施例において、プランジャアッセンブリ７には雄ねじ部７ｃを設け、クロスヘッド９側にはこの雄ねじ部７ｃに螺合する雌ねじ部９ｂを設けたが、勿論、プランジャアッセンブリ７には雌ねじ部を設けクロスヘッド９側には雄ねじ部を設けて螺合させるようにしてもよい。また、プランジャアッセンブリ７の鍔部７ｂは六角形としたが、該鍔部７ｂは六角形である必要はなく円形以外なら、即ち、専用治具１３を回転させた時これに係止され共に回転するような形状であればどのような形状でもよい。ただし、該鍔部７ｂの形状に合わせて専用治具１３の内部形状も鍔部７ｂを共に回転させることができるものに変えなければならない。
【００１４】
【発明の効果】
以上詳述したように、従来の送液ポンプは分解、組立時リタ−ンスプリングが不意に飛び出したりしてその扱いが難したったが、この発明の送液ポンプによれば、リタ−ンスプリングを外す必要もなく専用治具を用いるだけで簡単に分解、組立作業を行うことができる。従って、プランジャアッセンブリの交換時プランジャアッセンブリを損傷する可能性も殆どなくなり、メインテナンス性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の送液ポンプを組み立てた状態の縦断面図である。
【図２】図２（Ａ）はこの発明の送液ポンプを分解した状態の縦断面図であり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＡ−Ａ矢視断面図である。
【図３】従来の送液ポンプを組み立てた状態の縦断面図である。
【図４】従来の送液ポンプを分解した状態の縦断面図である。
【図５】従来の送液ポンプを分解した状態の一部斜視図である。
【符号の説明】
１ ポンプヘッド
１ａ 流路
２ シ−ルホルダ
３ａ、３ｂ シ−ル
４ リングホルダ
５ ヘッドホルダ
６ ハウジング
７ プランジャアッセンブリ
７ａ プランジャロッド
７ｂ 鍔部
７ｃ 雄ねじ部
８ リタ−ンスプリング
９ クロスヘッド
９ａ 鍔部
９ｂ 雌ねじ部
１０ 空間
１１ ころ
１２ カム
１３ 専用治具
Claims (1)
- 液体流路と入口側一方向弁と出口側一方向弁とを備えたポンプヘッドとヘッドホルダとを組み立てたとき前記液体流路に通じるよう形成される内部空間に、リタ−ンスプリングで付勢されたプランジャアッセンブリのプランジャロッドを配置し、前記ヘッドホルダに連結されるハウジング内部空間に前記プランジャアッセンブリを駆動するクロスヘッドを配置してなる送液ポンプにおいて、
前記ヘッドホルダとハウジングとを連結したとき形成される内部空間に配置されるリタ−ンスプリングを該ヘッドホルダと前記クロスヘッドとで付勢支持し、前記プランジャアッセンブリはプランジャロッドと非円形且つ前記リターンスプリングの内径より小さい鍔部とねじ部とで構成し、前記クロスヘッドとプランジャアッセンブリのねじ部とを着脱可能に螺合させたことを特徴とする送液ポンプ。
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|---|---|---|---|
| JP25840696A JP3728827B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 送液ポンプ |
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| JP25840696A Expired - Fee Related JP3728827B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 送液ポンプ |
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