JP3728704B2 - 二重構造プリーツ形状スクリーン装置、二重構造プリーツ形状スクリーン及び二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法 - Google Patents
二重構造プリーツ形状スクリーン装置、二重構造プリーツ形状スクリーン及び二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラインドや間仕切り等に利用される二重構造プリーツ形状スクリーン装置、二重構造プリーツ形状スクリーン及び二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の二重構造のプリーツ状スクリーン装置は、例えば特開平２−２３１１３０号に開示されている。該特許は、近似六角形の単一セル片を各々順次接着して複数個組み合わせたハニカム構造から構成されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記の構成においては、互いに隣接する単一セル片同士を各々接着剤を使用して結合しているため組立に多大な時間を必要とするため生産効率が悪くしかも製造費用がかかる問題があった。さらに、隣接する各々のセルの接着面は極めて狭い構成を採つているためにスクリーン材料が限定されていた。そのため、従来のスクリーン材として、その厚さが厚すぎたり及び又は曲げ剛性が強いものは使用することができず、不織物のみが使用されているのが現状である。
【０００４】
本発明は上述の事情に鑑みなされたもので、プリーツ状に加工されるスクリーンの材料であれば、スクリーン材の厚さ及び又は物性に関係なく、短時間にかつ安価に二重構造プリーツ形状スクリーン装置、二重構造プリーツ形状スクリーン及び二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置は、互いに対向させて配置され、任意の長さを有するプリーツ形状に一体形成されたスクリーンと、一方側のプリーツ形状のスクリーンの凸部の右側傾斜面と他方側のプリーツ形状のスクリーンの凸部の左側傾斜面との間に直線状に架設され、かつその長手方向幅はスクリーンの斜辺の長さの２倍を有し、その両端部はスクリーンの斜辺の長さを越えない範囲の幅を有する連接部材と、操作又は案内コードを備え、互いに対向させて任意の長さを有する一体形成されたスクリーンを配設し、対向した前記スクリーンの内側に連接部材を挟み込み、この状態で前記スクリーンを折り畳んでホットプレスを行ってなる。
【０００６】
請求項２に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置は、互いに対向させて配設され、かつ任意の長さを有するプリーツ形状に形成されたスクリーンと、前記スクリーンの互いに対向する内側斜面同士を固着するための連接部材と、前記スクリーンの先導端部に設けられた移動案内装置とを備える。
【０００７】
請求項３に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置は、互いに対向させて配設され、かつ任意の長さを有するプリーツ形状に形成されたスクリーンと、前記スクリーンの互いに対向する内側斜面同士を固着するための連接部材と、前記スクリーンの先導端部に設けられた移動案内装置とを備え、前記スクリーンを横引きで使用してなる。
【０００８】
請求項４に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置は、互いに対向させて配設され、かつ任意の長さを有するプリーツ形状に形成されたスクリーンと、前記対向させて配設されたスクリーン同士を固着するための連接部材と、前記スクリーンの先導端部に設けられた移動案内装置とを備える二重構造プリーツ形状スクリーン装置。
【０００９】
請求項５に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置は、前記プリーツ形状スクリーンの凸部の頂部と隣接の凸部の頂部との間の頂部間間隔を一定に維持するための間隔維持部材をさらに設けることを特徴とする。
【００１０】
請求項６に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置は、前記連接部材は、スクリーンの斜辺長さの２倍を越える長手方向幅を備えることを特徴とする。
【００１１】
請求項７に係る二重構造プリーツ形状スクリーンは、互いに対向させて配設され、かつ互いに対向する内側斜面同士を固着してなる。
【００１２】
請求項８に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法は、互いに対向させて配設され、かつ任意の長さを有するプリーツ形状にスクリーンを設ける工程と、前記スクリーンの互いに対向する内側斜面に連接部材を配設する工程と、この状態で前記スクリーンを折り畳んでスクリーンの内側斜面に前記連接部材を固着する工程とを備える。
【００１３】
【発明の実施の態様】
以下本発明に係るプリーツ状スクリーン装置を図面に示す実施例に基づいて詳述する。
【００１４】
図１において、符号１０は本発明に係る二重構造のスクリーン装置であり、そしてこのスクリーン装置は、互いに対向して配設された一対のプリーツ形状に一体形成されたスクリーン１２と、このスクリーンの内側を互いに連接するための連接部材１４と、連接部材のほぼ中央に形成された挿通孔１６と、挿通孔に挿通された操作又は案内コード１８と、上函体２０及び下函体２２とを備える。ここで、前記スクリーンの材質としてはポリエステルような化学繊維を織つたもの等を使用することができる。該図はスクリーンを上下に伸縮させた場合を示すが、スクリーンを左右に伸縮させることも同様に可能である。ここで、連接部材１４は、スクリーンの上下方向の全幅にわたって設けることも、また所定の数カ所に分割して設けることもできる。
【００１５】
図２は、プリーツ形状に一体形成されたスクリーン１２の二重構造の平面図を示す。ここでスクリーン１２は、ｍ１、ｍ２、−−−、ｍｎ個の凸部とｎ１、ｎ２、−−−、ｎｎ個の凹部を一体的に形成して作られている。スクリーンは一枚ものであることが好ましいが複数のプリーツを組合わせて一体的に形成してもよい。そして該図において連接部材１４−１は、前記スクリーンの互いに対向する内側斜面同士に固着される。すなわち一方側のプリーツ形状スクリーンの凸部ｍ１の右側斜面と他方側のプリーツ形状スクリーンの凸部ｍ２の左側斜面とが接着材１５で固着される。同様に、連接部材１４−２は、一方側のプリーツ形状のスクリーンの凸部ｍ４の右側斜面と他方側のプリーツ形状のスクリーンの凸部ｍ５の左側斜面とを接着材１５で固着される。ここで、連接部材１４は、プリーツ形状のスクリーンの凸部を３ピッチづづ離間した状態で設けられているが、離間間隔は３ピッチに限定されるものではなく、スクリーンの剛性により適当なピッチ、例えば各ピッチ毎に、または１０ピッチ毎に離間して配設してもよい。
【００１６】
また、図３に示すように連接部材は、上記の長方形片を２校用いてその中央に切り込みを入れて交差に配設して、上記図１でスクリーンの凸部ｍ１の右側斜面と他方側のスクリーンの凸部ｍ２の左側斜面及びスクリーンの凸部ｍ２の左側斜面と他方側のスクリーンの凸部ｍ１の右側斜面にそれぞれ連接部材１４−３、１４−４を取り付けてもよい。
【００１７】
また図４に示すように、連接部材１４−５は、一方側のプリーツ形状のスクリーンの凸部ｍ１の頂部と他方側のプリーツ形状スクリーンの凸部ｍ１の頂部とを接着材で固着するようにしてもよい。同様に、連接部材１４−６は、一方側のプリーツ形状スクリーンの凸部ｍ４の頂部と他方側のプリーツ形状スクリーンの凸部ｍ４の頂部とを接着材で固着する。また、一方側のプリーツ形状スクリーン凹部ｎ１の頂部と他方側のプリーツ形状スクリーンの凹部ｎ１の頂部とを連接部材で結合してもよい。
【００１８】
ここで、連接部材１４−１〜１４−６は、長方形片であり、その長手方向幅はスクリーンの斜辺長さの２倍を越えるを有する。またその両端部はスクリーンの斜辺の長さを越えない範囲で、かつ相対する面に接着材としてホットメルト、片面テープを備える。連接部材の材料としては、ある程度の耐曲げ性を有するものであればよく、例えば金属又は合成樹脂の薄片、ポリエステルの長繊維を網状に編んだ薄片等を使用することができる。
【００１９】
これら連接部材１４−１、１４−２はそのほぼ中央部に挿通孔１６を備え、この挿通孔１６に操作又は案内コード１８が挿設されるためにプリーツ形状のスクリーン伸長、圧縮に併せて連接部材は案内コード又は操作コードを中心として自由な振れ角度を得ることになり、１対のプリーツ形状のスクリーンを安定的に伸長、圧縮することが可能となる。
【００２０】
また、操作又は案内コードは連接部材内を通すことなしに、該コードを連接部材の外側でスクリーンとの間に設けてもよい。また上函体から下函体を介して上函体に前記コードを張設してもよい。さらに前記プリーツ形状のスクリーンの凸部ｍ１の頂部と隣接の凸部ｍ２の頂部との間の頂部間の間隔を一定に維持するために所定長さのコード又はテープ等を取り付けてもよい。
【００２１】
上述の本発明による二重構造プリーツ状スクリーン装置を横引きで使用する場合において該装置の動きをスムーズにするために該装置のねじれトルクがかかる先導端部にほぼＬ字形状をした移動案内装置を取り付けることが好ましい。
【００２２】
上記のような二重構造のプリーツ形状のスクリーン装置は、互いに対向させて、任意に長さを有する一体形成されたスクリーンを配設し、対向した前記スクリーンの内側間に連接部材を挟み込み、この状態で前記スクリーンを折り畳んでホットプレスを行うことにより製造される。
【００２３】
【発明の効果】
以上のような本発明に係る二重構造プリーツ形状スクリーン装置、二重構造プリーツ形状スクリーン及び二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法によれば、プリーツ状に一体的に加工されるスクリーンの材料であれば、スクリーン材の厚さ及び又は物性に関係なく対向するプリーツ状スクリーン間に有効な空気層を形成でき、しかも断熱、防音等の効果を得ることができる二重構造のプリーツ状スクリーン装置を短時間にかつ安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明に係る二重構造のプリーツ状スクリーン装置を示す概略図である。
【図２】図２は、図１の本発明の二重構造のプリーツ状スクリーンを示す平面図である。
【図３】図３は、本発明の二重構造のプリーツ状スクリーンの他の構造を示す平面図である。
【図４】図４は、本発明の二重構造のプリーツ状スクリーンの他の構造を示す平面図である。
【符号の説明】
１２−スクリーン
１４−連接部材
１５−接着剤
１６−挿通孔
１８−操作又は案内コード
２０−上函体
２２−下函体
凸部−ｍ１、ｍ２、ｍｎ
凹部−ｎ１，ｎ２、ｎｎ
Claims (1)
- 互いに対向させて配置され、任意の長さを有するプリーツ形状に一体形成されたスクリーンと、一方側のプリーツ形状のスクリーンの凸部の右側傾斜面と他方側のプリーツ形状のスクリーンの凸部の左側傾斜面との間に直線状に架設され、かつその長手方向幅はスクリーンの斜辺の長さの２倍を有し、その両端部はスクリーンの斜辺の長さを越えない範囲の幅を有する連接部材と、操作又は案内コードを備え、互いに対向させて任意の長さを有する一体形成されたスクリーンを配設し、対向した前記スクリーンの内側に連接部材を挟み込み、この状態で前記スクリーンを折り畳んでホットプレスを行ってなる二重構造プリーツ状スクリーン装置。
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| JP20124295A JP3728704B2 (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 二重構造プリーツ形状スクリーン装置、二重構造プリーツ形状スクリーン及び二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP20124295A JP3728704B2 (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 二重構造プリーツ形状スクリーン装置、二重構造プリーツ形状スクリーン及び二重構造プリーツ形状スクリーン装置の製造方法 |
Publications (2)
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| JPH0921281A JPH0921281A (ja) | 1997-01-21 |
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