JP3727891B2 - アースブラシ - Google Patents

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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気タービンなどの回転機械のロータ軸をアースするためのアースブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
蒸気タービンにおいては、蒸気中に含まれる不純物などによりロータがチャージされる。ロータは油膜を介して支持されていることにより、アースからは絶縁状態である。このため、アースを施さなければある程度の電荷が蓄積した時点で油膜を破って放電してしまう。
このため、従来の蒸気タービンにおいてはロータをアースするためのアースブラシが設けられている。図6に従来のアースブラシの構成例を示した。
アースブラシ1は、ロータ軸2をアースするものであり、先端にブラシ体3が設けられていてこのブラシ体3がロータ軸2の表面に押し当てられた状態でアースブラシ1が固定されている。ブラシ体3は不図示の構成によりアースと連結しており、これによりロータ軸2がアースされた状態となっている。この他、ロータ軸にカーボンを長手方向にバネで押し付ける方式もある。
また、ブラシ体3がロータ軸2に押し当てられていることにより、ロータ軸2の表面に油がある場合でも油膜の形成がされにくいため、軸受け台内部等の油雰囲気中の使用も可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようにアースブラシ1によってロータ軸21のアースが行われているが、図6に示した従来のアースブラシでは、運転によってブラシ体3が摩滅した場合には蒸気タービンを停止して交換をする必要があり、作業が煩雑であった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、交換の手間を軽減することができるアースブラシを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、導電体により形成された糸状部材が表面に多数設けられた導電体のワイヤと、前記糸状部材がロータ軸に接触した状態で前記ワイヤにテンションを与える付勢手段が設けられ、さらに、前記ワイヤは長手方向に移動自在に設けられていることを特徴とする。
【0006】
この発明においては、ワイヤにテンションが与えられていることにより、ワイヤに多数設けられた糸状部材がロータ軸に押圧状態となって、アースが確保される。糸状部材が摩滅した場合にはワイヤを長手方向に移動させることで、新たな糸状部材がロータ軸に接触される。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のアースブラシにおいて、前記ワイヤがロータ軸周囲を取り囲んで設けられ、前記糸状部材が前記ワイヤの複数部位において前記ロータ軸と接触していることを特徴とする。
【0008】
この発明においては、複数部位においてワイヤの糸状部材がロータ軸と接触しているため、より確実にアースを確保することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のアースブラシにおいて、前記ワイヤの一端側を巻き取るとともに他端側からワイヤを繰り出すワイヤ巻き取り・繰り出し手段が設けられていることを特徴とする。
【0010】
この発明においては、ワイヤ巻き取り・繰り出し手段によって、ワイヤが長手方向に移動自在となっている。このようにワイヤを巻き取り状態としておくことで、配置スペースを低減することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、棒状のカーボンと、該カーボンの側部をロータ軸に付勢させる付勢手段とを備え、前記カーボンは長手方向に移動自在に設けられていることを特徴とする。
【0012】
この発明においては、棒状のカーボンがロータ軸に付勢されていることでアースが確保される。カーボンが摩滅した場合にはカーボンを長手方向に移動させることで、摩滅していない部位をロータ軸に接触させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示したものは、アースブラシ20が設けられたロータ軸21である。アースブラシ20は導電体により形成された糸状部材22が表面に多数設けられた導電体のワイヤ23を備えている。図2はワイヤ23の断面図である。図1のようにワイヤ23はワイヤ巻き取り・繰り出し手段(付勢手段)25により巻き取り、繰り出しされるようになっている。糸状部材22は、導電性がよくて柔らかい金属、例えば銅や銀、白金の合金によりできており、ワイヤ23の表面から多数のびている。またワイヤ23自体も導電体である。ワイヤ23は、曲折部において円筒状ホルダ27によってその向きを変えつつ長手方向移動自在に支持されていて、円筒状ホルダ27が適宜配置されていることで、ワイヤ23がロータ軸21を取り囲んでいる。この状態で、糸状部材22がワイヤ23の複数の部位においてロータ軸21に接触している。
【0014】
ワイヤ巻き取り・繰り出し手段25は、ワイヤ23の一端側を巻き取る巻き取り部25aと、ワイヤ23の他端側を繰り出す繰り出し部25bとにより構成されている。これら巻き取り部25aと繰り出し部25bはテンションリールであり、通常時には巻き取り部25aと繰り出し部25bとの間のワイヤ23に張力を与えるようになっている。
【0015】
さて、このように構成されたアースブラシ20は、以下のように動作する。
通常時(運転時)には、ワイヤ23は巻き取り部25aと繰り出し部25bとによって張力が与えられている。これによって糸状部材22がロータ軸21に押圧された状態となり、ロータのアースが確保される。
この状態で運転を続け、糸状部材22が摩滅した場合には、巻き取り部25aによってワイヤ23を適宜巻き取るとともに繰り出し部25bによってワイヤ23を繰り出す。これによってワイヤ23が長手方向に移動するため、糸状部材22が摩滅していないワイヤ23の部位がロータ軸21と接触するようになる。この状態で再びアースを確保した運転を行うことができる。
なお、糸状部材22の摩滅は、ロータ軸21の電位差を測定してアースが不十分となったことで検出することができる。
【0016】
このように、本実施形態においては、巻き取り部25aと繰り出し部25bとによってワイヤ23を移動させることにより、摩滅していない糸状部材22を容易にロータ軸21に接触させてアースを確保することができる。したがってアースブラシを取り出して交換する手間を省くことができる。また複数部位においてワイヤ23の糸状部材22がロータ軸21と接触しているため、より確実にアースを確保することができる。
ワイヤ23の端部は巻き取り部25aと繰り出し部25bとに巻き取られているため、配置スペースを低減することができる。
尚、本方式はロータとの接触が細いワイヤによるので、運転中の接触部の油膜の形成がされにくい、従って、軸受け台内部等の油雰囲気中でも使用可能である。
【0017】
次に、上記実施形態の変形例について示す。
図3に示すように、ワイヤ23を単に直線上に沿って配置することとしてもよい。この場合でも糸状部材22がロータ軸21に接触しているためアースを確保することができる。
図4に示したように、円筒状ホルダ27を適宜配置することにより、巻き取り部25aと繰り出し部25bを、ワイヤ23とロータ軸21とを接触させる部位から離間させてもよい。この場合、装置内にアースブラシを柔軟に配置することができる。したがって、例えばアースをとる部分の近傍に巻き取り部25aと繰り出し部25bを設置するスペースがない場合、設置スペースのある場所に巻き取り部25aと繰り出し部25bを離して設置することができる。
【0018】
図5に示したように、ワイヤ30を設け、ワイヤ30に棒状のカーボン32を設ける。ワイヤ30の両端は巻き取り部25aと繰り出し部25bとにより巻き取られていることで、カーボン32を長手方向に移動自在としている。
さらにカーボン32は付勢手段33によりロータ軸21に付勢されている。付勢手段33はカーボン32をロータ軸21に対して押圧するが、不図示のストッパが設けられていることにより、付勢手段33のカーボン32側端面33aとロータ軸21との間の距離はある値以下には接近できないようになっている。
このように構成されたアースブラシにおいては、付勢手段33でカーボン32をロータ軸21に押圧した状態で運転を行う。カーボン32が摩滅し、付勢手段33の端面33aとロータ軸21との距離がそれ以上近づくことができなくなったとき、付勢手段33によるカーボン32の押圧力が消えるためにアースの確保が難しくなる。この状態をロータ軸21の電位差を測定することによって検出する。そして、巻き取り部25aと繰り出し部25bによってカーボン32を長手方向に移動させ、カーボン32の摩滅していない部位をロータ軸21と接触させる。このようにしてアースブラシを取り出して交換することなく、再びアースを確保することができる
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては以下の効果を得ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、ワイヤにテンションが与えられていることにより、ワイヤに多数設けられた糸状部材がロータ軸に押圧状態となって、アースを確保することができる。糸状部材が摩耗した場合にはワイヤを長手方向に移動させることで、新たな糸状部材がロータ軸に接触される。これによりアースブラシを取り出して交換する手間を省き、常にアースを確保した状態とすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数部位においてワイヤの糸状部材がロータ軸と接触しているため、より確実にアースを確保することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ワイヤ巻き取り・繰り出し手段によって、ワイヤが長手方向に移動自在となっている。このようにワイヤを巻き取り状態としておくことで、配置スペースを低減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、棒状のカーボンがロータ軸に付勢されていることでアースを確保することができる。カーボンが摩耗した場合にはカーボンを長手方向に移動させることで、摩耗していない部位をロータ軸に接触させることができるため、常にアースを確保した状態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示したアースブラシを示した図である。
【図2】 同アースブラシに用いられるワイヤの断面図である。
【図3】 変形例として示したアースブラシである。
【図4】 変形例として示したアースブラシである。
【図5】 変形例として示したアースブラシである。
【図6】 従来のアースブラシの構成を示した図である。
【符号の説明】
20 アースブラシ
21 ロータ軸
22 糸状部材
23 ワイヤ
25 ワイヤ巻き取り・繰り出し手段(付勢手段)
32 カーボン
33 付勢手段

Claims (4)

  1. 導電体により形成された糸状部材が表面に多数設けられた導電体のワイヤと、前記糸状部材がロータ軸に接触した状態で前記ワイヤにテンションを与える付勢手段が設けられ、さらに、前記ワイヤは長手方向に移動自在に設けられていることを特徴とするアースブラシ。
  2. 請求項1に記載のアースブラシにおいて、前記ワイヤがロータ軸周囲を取り囲んで設けられ、前記糸状部材が前記ワイヤの複数部位において前記ロータ軸と接触していることを特徴とするアースブラシ。
  3. 請求項1または2に記載のアースブラシにおいて、
    前記ワイヤの一端側を巻き取るとともに他端側からワイヤを繰り出すワイヤ巻き取り・繰り出し手段が設けられていることを特徴とするアースブラシ。
  4. 棒状のカーボンと、該カーボンの側部をロータ軸に付勢させる付勢手段とを備え、前記カーボンは長手方向に移動自在に設けられていることを特徴とするアースブラシ。
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