JP3725794B2 - 観賞魚用水槽 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として金魚や熱帯魚等の観賞魚を飼育するための観賞魚用水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
インテリアの一種として、又、子供の情操教育の一環として金魚や熱帯魚等の観賞魚を家庭内で飼育観賞することが従前から盛んに行われている。このような観賞魚の飼育には、側面が透明な観賞魚用水槽が好適である。
【0003】
この観賞魚用水槽を用いた観賞魚の飼育では、観賞魚用水槽内を清浄な状態に保つことが大事である。このため、飼育者は、食べ残された餌や排泄物などによって観賞魚用水槽内が汚れると、水を交換したり、清掃したりする。この場合、バケツで汲み出したり、排水ポンプを使用したり、或いは、ホースを使用する。そして、ホースの場合には、ホースの一端を観賞魚用水槽内に投入した状態で、他端を口で吸ってホース内に水を満たしてから指で他端出口を閉じ、その後、ホースの他端を観賞魚用水槽の底面よりも下に下げて出口を開放する。こうすると、ホース出入口の高低差によって水を排出できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ホースを使用する方法では、飼育者が口で吸うことでホース内に水を満たすので、強く吸い込む必要が生じる反面、吸い込み過ぎると観賞魚用水槽内の汚れた水が口の中に入ってしまうので好ましい方法とはいえない。また、バケツを使用する方法は多大な労力を必要とし、排水ポンプなどを使用する場合には、別途ポンプを用意しなければならないので煩雑である。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ポンプを使用することなく、水を簡単に排出できる観賞魚用水槽を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、底板部から複数の側板部とその支柱を立設することにより飼育室を形成した観賞魚用水槽において、前記支柱の内部に排水路を上下方向に形成し、支柱の下端部に排水路と飼育室内とを連通する流入口を設け、支柱の上部であって標準水位よりも下の位置に排水路と飼育室外とを連通する排水口を突設し、該排水口を、排水ホースを接続可能に構成し、排水路の上部に、排水路内に嵌合して上下動可能な閉子を設け、該閉子に、該閉子を下降させた閉状態では排水口よりも下の位置で排水路をシールし、閉子を上昇させた開状態では排水口よりも上の位置で排水路をシールするシール部を設けたことを特徴とする。
なお、「標準水位」とは、水槽使用時における標準的な水位、即ち、設計上の使用予定水位を意味し、ある程度の上下許容範囲がある。
【0008】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記排水路を標準径部とその上部の拡径部とで構成し、前記閉子に、標準径部に嵌合してシールする第1シール部と拡径部に嵌合してシールする第2シール部とを設け、閉子を下降させた状態で第1シール部が排水口よりも下でシールして閉状態となり、閉子を上昇させた状態で第2シール部が排出口よりも上でシールして開状態となるように排水口を配置したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明が適用される観賞魚用水槽1(以下、単に水槽1という。)の平面図、図2は正面図、図3は右側面図である。
【0011】
これらの図に示すように、水槽1は、底板部2及び鍔部3を有する底板部材4と、側板部(5,6)と、側板部同士を接続する支柱(7,8)とを有し、底板部2の縁から側板部(5,6)と支柱(7,8)とを立設することによって観賞魚及び水を入れるための飼育室9を形成した上面開放の箱状体である。
なお、この水槽1の上面は、開放したままでもよいが、通気孔を設けた蓋部材や照明部材を取り付けてもよい。
【0012】
底板部材4は合成樹脂材等によって構成された板状の部材であり、鍔部3の厚さは、底板部2よりも厚くされている。これにより、底板部2と鍔部3との境界部分には段差が形成され、底板部2は鍔部3よりも一段低い凹部として設けられる。そして、この段差に沿って側板部(5,6)や支柱(7,8)が配設される。さらに、側板部(5,6)及び支柱(7,8)と底板部2との境界部分はシール材によってシールされ、液密性が確保されている。
【0013】
側板部は、主側板部5と背面板部6とで構成される。主側板部5は、水槽1の前面及び左右側面を区画する部材であり、本実施形態では上方から見て略コ字状に屈曲された板材である。そして、この主側板部5は、飼育室9が外側から視認できるように、透視可能な材料、例えば、ガラスあるいはアクリル等の合成樹脂材によって作製されている。また、背面板部6は水槽1の背面を区画する部材であり、矩形状の板材、例えば、主側板部5と同じ材質のガラスあるいは合成樹脂材によって作製されている。
【0014】
支柱は、主側板部5と背面板部6とを接合するための部材であり、背面板部6の左側に配置される左側支柱7と、背面板部6の右側に配置される右側支柱8とからなる。そして、左側支柱7は、水槽1における左後側の隅角部に配設され、右側支柱8は、水槽1における右後側の隅角部に配設される。
これらの各支柱7,8には各板部5,6の縁部が嵌合、当接する当接部が形成され、各支柱7,8と各板部5,6との境界部分はシール材によって液密性が確保されている。
【0015】
そして、右側支柱8には、飼育室9に溜められた水を飼育室9の外部、つまり、水槽1外に排出するための排水機構が設けられている。以下、この排水機構について詳細に説明する。
【0016】
この排水機構は、図4に示すように、右側支柱8の内部に上下方向に形成された排水路11と、右側支柱8の下端部に突設され、飼育室9と排水路11の下端部とを連通する入口管12と、右側支柱8の上部側面に突設され、水槽1の外部と排水路11の上部とを連通する出口管13と、右側支柱8の上部であって排水路11内に嵌合された閉子14とで概略構成されている。
【0017】
排水路11は、右側支柱8の長手方向を貫通するように、水槽1の高さ方向の全域に亘って一連に形成されている。言い換えれば、右側支柱8は、中空状の柱状部材として構成されている。この排水路11は、標準となる内径の標準径部15と、標準径部15よりも一回り大きい内径の拡径部16とからなる断面円形の水路である。そして、標準径部15は、右側支柱8の下端から出口管13の手前まで形成され、拡径部16は、標準径部15よりも上側の位置から右側支柱8の上端まで形成されている。
【0018】
入口管12は、本発明の流入口の一種であり、ほぼ直角に屈曲させたパイプ材によって構成されている。この入口管12は、先端部を底板部2に対向させた状態で右側支柱8の側面開口に接合されている。また、この入口管12の先端部にはフィルタ17を配設してある。このフィルタ17は、水槽1の底部に敷き詰められた小石等の異物が排水路11内に侵入しないようにするためのものであり、比較的目の粗いものが用いられる。
【0019】
出口管13は、本発明の排水口の一種であり、直線状のパイプ材によって構成されている。この出口管13の取り付け高さは、水槽1の上部であって、水槽1使用時における標準的な水位(設計上の使用予定水位)よりも下に設定される。そして、この出口管13が接合される右側支柱8の側面にも開口が形成されているので、出口管13の内側空部と排水路11とは互いに連通されている。また、図5に示すように、この出口管13は、排水ホース18を接続可能なホース接続部としても機能する。このため、先端の外側表面には、ホース18の抜けを防止するための突条19を設けてある。
なお、この排水ホース18は、飼育室9内に溜められた水を水槽1外に排出する際に取り付けられるので、通常時には取り外されている。このため、通常時において出口管13にはキャップ20が取り付けられている。
【0020】
閉子14は、標準径部15に対応する径の下半部21と、下半部21の上に設けられて拡径部16に対応する径の上半部22と、上半部22の上面から上方に突設された把手部23とで構成され、排水路11内を上下方向に移動可能に配設されている。
【0021】
そして、下半部21の下端部には、本発明の第1シール部の一種である下側Oリング24を取り付けてあり、上半部22の下端部には、本発明の第2シール部の一種である上側Oリング25を取り付けてある。
【0022】
下側Oリング24は、閉子14が下降した閉状態(図4参照)において出口管13の開口下縁よりも下、具体的には標準径部15の上端部に位置し、この標準径部15と嵌合して排水路11内の水が上昇しないように排水路11をシールする。
そして、この下側Oリング24は、閉子14が上昇した開状態(図5参照)では拡径部16内であって出口管13の上に位置する。なお、本実施形態では、標準径部15と拡径部16とを繋ぐテーパーの上側に下側Oリング24が位置すると、下側Oリング24による排水路11のシール状態が解かれる。
【0023】
上側Oリング25は、閉子14の閉状態と開状態の何れにおいても拡径部16内に位置する。即ち、閉状態では、出口管13の開口上縁よりも少し上に位置し、開状態では拡径部16の上端付近に位置する。そして、この上側Oリング25は、閉子14の開閉状態に拘わらず拡径部16と嵌合して、上側Oリング25よりも下側の排水路11が大気に開放されないようにシールしている。
【0024】
把手部23は正面からみて略T字状の部分であり、閉子14を上下動させる際に用いられる。この把手部23のT字頭部は、閉子14が下降した閉状態においても右側支柱8の上端から上方に突出しており、指が容易に掛けられるようになっている。
【0025】
そして、このような構成の閉子14は、上下方向に移動させることによって排水路11を開閉できるので開閉操作が容易であり、また、各Oリング24,25でシールできるのでシール構造も簡素化できる。
さらに、閉子14を下降させた閉状態では、下側Oリング24によって排水路11をシールし、閉子14を上昇させた開状態では、下側Oリング24よりも上方に設けた上側Oリング25によって排水路11をシールするので、開閉に必要な閉子14の移動ストロークを短くすることもできる。
【0026】
次に、このような構成の水槽1の使用方法について説明する。
【0027】
飼育室9内に水を溜める場合は、図4に示すように、適当なタイミングで閉子14を下降させて閉状態とし、排水路11の入口管12側と出口管13との間を遮断する。これは、開状態で飼育室9内に水を入れ続けると、飼育室9内の水位が出口管13の高さに達した後は、入れた分の水が出口管13から流出してしまうためである。閉子14を閉状態にしたならば、標準水位、つまり、出口管13よりも上方に設定された通常使用時における水位に達するまで飼育室9内に水を入れる。なお、この標準水位は、ある程度の上下許容範囲がある。また、閉子14を閉じるタイミングは、飼育室9内の水位が出口管13の高さに達する前ならばいつでも良く、水を入れる前から閉じておいてもよい。
【0028】
一方、飼育室9内に溜められた水を水槽1外に排出する場合は、図5に示すように、出口管13に排水ホース18の一端を接続し、この排水ホース18の他端(自由端)を底板部2よりも下方に位置させる。
【0029】
そして、閉子14を上昇させて開状態に切り換え、排水路11の入口管12側と出口管13とを連通させる。これにより、飼育室9内の水が出口管13から排水ホース18へ流れる。
即ち、閉子14による閉状態では飼育室9内の水位(つまり、標準水位)が排水路11内の水位よりも高いが、下側Oリング24によりシールされているので、排水路11内の水は出口管13に到達しない。そして、この状態で閉子14を上昇させて開状態にすると、排水路11と出口管13とが連通し、出口管13側は大気に開放されているので、排水路11内の水位が連通管の原理により上昇する。
これにより、排水路11内はすぐに水で満たされ、出口管13から水が流出する。
【0030】
出口管13から流出した水は、排水ホース18内を通って先端から外に排出される。このとき、上側Oリング25が、この上側Oリング25よりも下側の排水路11をシールして空気の流入を阻止しているので、以後は、サイホンの原理によって飼育室9内の水は連続的に排出される。このようにして排出された水は、例えば、バケツ内に注がれたり、住宅内の排水口に注がれたりする。
【0031】
ここで、バケツで受けた場合には、飼育槽9内の水が抜け切る前にバケツ内が水で一杯になってしまうことがある。
このような場合は、例えば、閉子14を一旦下降させて閉じ、排水ホース18の先端出口を上に向けて保持することで排水を中断できる。そして、バケツの水を棄てたならば、出口を指で閉じたまま排水ホース18の先端をバケツ内に入れ、閉子14を上昇させた後に排水ホース18の先端を開放すると、排水を再開できる。
【0032】
そして、飼育室9内の水位が入口管12の先端開口よりも低くなると、入口管12から空気が流入するので排水が終了する。排水が終了したならば、排水ホース18を出口管13から取り外し、キャップ20を被せる。
【0033】
このように、例示した水槽1では、水を飼育室9内に溜める場合、閉子14を閉じた状態で標準水位まで水を注げばよく、溜めた水を排出する場合、出口管13に排水ホース18を取り付けた状態で閉子14を開ければよい。このため、排水の作業が非常に容易であるし、特別な動力も必要ない。
また、この流路が、水槽1の隅角部に配設された右側支柱8に設けられているので、水槽1の美観を損なうことがない。
【0034】
また、万一、出口管13から水漏れが生じてしまっても、飼育室9内の水位は出口管13の開口下端よりも下がらない。このため、飼育室9内に溜めた水が全て流れ出してしまうことはない。
【0035】
ところで、この種の水槽1では、水槽1内の汚れを防止するため、途中にフィルタを有する循環濾過路で飼育室9内の水を連続的に濾過すること、つまり、飼育室9内の水を取り出してフィルタで濾過し、濾過後の水を飼育室9内に戻すことが行われている。
【0036】
このように、飼育室9の水を濾過する場合において、入口管12から排水路11を通って出口管13に至る流路を、循環濾過路の一部としても使用できる。例えば、出口管13にポンプ付外部濾過器を接続することで、上記流路を循環濾過路の一部として使用できる。以下、このように構成した第2実施形態について説明する。
【0037】
まず、水槽1の構成について説明する。この第2実施形態における水槽1は、基本的には第1実施形態と同様の構成である。
第1実施形態の水槽1との相違は、図6〜図8に示すように、右側支柱8の後上部に後方に向けて出口管30が突設され、この出口管30よりも上方に供給管31が突設されている点、及び、供給管31に対向する右側支柱8の前上端部に取付開口が開設され、この取付開口にシャワーパイプ32が取り付けられている点、閉子が出口管30に作用する下側閉子33と供給管31に作用する上側閉子34とで構成されている点である。
【0038】
出口管30と供給管31は、略直角に屈曲した中空パイプ状であり、右側支柱8との取付部を中心に回転可能に取り付けられている。また、出口管30には、前記した排水ホース18以外に、図10に示すポンプ付外部濾過器35(以下、外部濾過器35という。)の吸水チューブ36も接続可能であり、供給管31には外部濾過器35の送水チューブ37が接続可能である。即ち、出口管30は、ホース接続部として機能すると共にチューブ接続部としても機能する。
そして、各管先端の外側表面には、抜け防止用の突条38,39を設けてある。また、シャワーパイプ32は、背面板部6の上端部に左右方向に取り付けられている。
【0039】
この水槽1では、図8に示すように、ロッドによって互いに連結された閉子33,34を下降させて閉状態にすると、下側閉子33の下側Oリング40が出口管30の開口下縁よりも下に位置し、上側Oリング41が出口管30の開口上縁よりも少し上に位置する。また、上側閉子34は、供給管31の開口上縁よりも少し上に位置する。
この閉状態では、下側閉子33が排水路11をシールし、出口管30との間を遮断する。また、上側閉子34は供給管31よりも少し上に位置するOリング42で排水路11をシールしている。従って、この閉状態では、供給管31とシャワーパイプ32とは互いに連通されている。
【0040】
一方、図9に示すように、各閉子33,34を上昇させた開状態においては、下側閉子33が出口管30と供給管31の丁度間に位置し、上側閉子34の一部が右側支柱8よりも突出する。この開状態では、上側Oリング41よりも下側の排水路11と出口管30との間が連通される。また、供給管31とシャワーパイプ32との間も連通される。
このとき、上側Oリング41は、出口管30と供給管31との間で排水路11をシールして遮断し、Oリング42は、供給管31よりも上の拡径部16の部分で、排水路11が大気に開放されないようにシールしている。
【0041】
次に、外部濾過器35について説明する。図10に示すように、外部濾過器35は、吸水チューブ36及び送水チューブ37からなるチューブと、吸水チューブ36と送水チューブ37との間に配設されたフィルタ43と、ポンプ44とを備えている。そして、ポンプ44の作動により、吸水チューブ36側から送水チューブ37側に向けて水が送り出される。
【0042】
この外部濾過器35を使用する際には、吸水チューブ36の先端部を出口管30に接続し、送水チューブ37の先端部を供給管31に接続する。これにより、飼育室9内の入口管12から排水路11を介して外部濾過器35を通り、シャワーパイプ32を介して飼育室9に戻る一連の循環濾過路が形成され、入口管12から出口管30までの流路は、この循環濾過路の一部となる。
【0043】
そして、外部濾過器35を接続した状態でポンプ44を作動させると、飼育室9内から吸引された水は、入口管12から出口管30及び吸水チューブ36を順に通ってフィルタ43に供給される。そして、このフィルタ43で濾過された水は、送水チューブ37から供給管31、シャワーパイプ32を通って飼育室9内に戻される。
これにより、飼育室9内の水の汚れを長期間に亘って防止することができる。
【0044】
一方、飼育室9内に溜められた水を水槽1外に排出する場合には、上記した第1実施形態と同様に、出口管30に排水ホース18(図5参照)の基端を接続し、この排水ホース18の先端を底板部2よりも下側に位置付けた状態で、各閉子33,34を上昇させて開く。これにより、飼育室9内の水が出口管30から排水ホース18内を通って外部に排出される。
【0045】
そして、この第2実施形態でも、飼育室9内に溜めた水を排出する際には、出口管30に排水ホース18を付けた状態で各閉子33,34を開けばよい。このため、排水の作業が非常に容易であるし、特別な動力も必要ない。
【0046】
さらに、第2実施形態では、入口管12から排水路11を通って出口管30に至る流路を、循環濾過路の一部として使用すると共に、排水用の流路としても使用している。つまり、1つの流路を複数の用途に用いているので、水槽1の構造の簡素化が図れる。また、この流路は、右側支柱8に設けられているので、水槽1の美観を損なうことがない。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、特許請求の範囲内で種々の変形が可能である。
【0049】
例えば、本発明の閉子14は、前記実施形態では、下側Oリング24と上側Oリング25とを備えたものであるが、下側Oリングだけを備えた閉子であっても同様に構成できる。
この場合、排水路11の内径は均一であり、閉子を下降させて閉状態にすると、下側Oリングが出口管13よりも下に位置してシールし、排水路11内の水の上昇を阻止する。一方、閉子を上昇させて開状態にすると、下側Oリングが出口管13よりも上に位置してシールし、出口管13側に空気が流入するのを阻止する。閉子を閉状態から開状態に切り換える途中で出口管13が一時的に大気に開放されるが、連通管の原理で排水路11内の水位は出口管13よりも上昇しようとするため支障無く排水できる。
【0050】
なお、飼育室9内の水位が出口管13よりも低くなると、閉子の開閉によって大気に開放された際に排水路11の内の水位が下がってしまうので、この構成では、排水を中断することなく連続して行うのが好ましい。
また、シールはOリングに限らず、Uパッキンであってもよい。
【0051】
また、入口管12の先端部分に設けたフィルタ17は、必要に応じて取り付ければよい。そして、このフィルタ17を無くした場合には、水槽1底部の小石を入口管12の先端部分よりも高く敷き詰めることが好ましい。これは、敷き詰められた小石がフィルタ17と同様の作用を奏するためである。
【0052】
また、入口管12を無くし、右側支柱8の側面に設けられた開口から水を流入させるようにしてもよい。この場合、右側支柱8の側面開口が本発明の流入口として機能する。また、この場合においても、水槽1底部の小石を排水路11の側面開口よりも高く敷き詰めることが好ましい。そして、入口管12を無くした構成では、右側支柱8に突起が無くなるので、水槽1内がすっきりして美観の向上が図れる。
【0053】
さらに、上記水槽1は、観賞魚を飼育するためのものに限らず、虫等の水生生物を飼育するものとしても使用できる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果を奏する。
即ち、支柱の下端部に排水路と飼育室内とを連通する流入口を設け、支柱の上部であって標準水位よりも下の位置に排水路と飼育室外とを連通する排水口を突設し、該排水口を、排水ホースを接続可能に構成し、排水路内に嵌合して上下動可能な閉子を設け、該閉子に、該閉子を下降させた閉状態では排水口よりも下の位置で排水路をシールし、閉子を上昇させた開状態では排水口よりも上の位置で排水路をシールするシール部を設けたので、排水口に排水ホースを接続した状態で閉子を上昇させて排水路と排水口とを連通させると、飼育室内の水位と排水路内の水位との高低差によって排水路内の水位が上昇する。そして、排水路内の水位が排水口まで達すると、この水は排水ホースを通じて流下して水槽外に排出される。そして、以後は、サイホンの原理で水が連続的に排出される。
このため、排水の作業が非常に容易であるし、特別な動力も必要ない。また、排水用の流路が支柱に設けられているので、水槽の美観を損なうことなく流路を設けることができる。
【0057】
また、排水路を標準径部とその上部の拡径部とで構成し、閉子は、標準径部に嵌合してシールする第1シール部と拡径部に嵌合してシールする第2シール部とを備え、閉子を下降させた状態で第1シール部が排水口よりも下でシールして閉状態となり、閉子を上昇させた状態で第2シール部が排出口よりも上でシールして開状態となるように排水口を配置した場合には、開状態と閉状態との間で閉子の上下方向の移動ストロークを短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される観賞魚用水槽の平面図である。
【図2】本発明が適用される観賞魚用水槽の正面図である。
【図3】本発明が適用される観賞魚用水槽の右側面図である。
【図4】右側支柱に形成された排水機構を説明する図1のA−A断面図である。
【図5】閉子が上昇した状態の排水機構を説明する断面図である。
【図6】第2実施形態を説明する図であり、水槽の要部を示す平面図である。
【図7】第2実施形態を説明する図であり、水槽の要部を示す背面図である。
【図8】第2実施形態を説明する図であり、閉状態の排水路を示す断面図である。
【図9】第2実施形態を説明する図であり、開状態の排水路を示す断面図である。
【図10】ポンプ付外部濾過器の斜視図である。
【符号の説明】
1 鑑賞魚用水槽
2 底板部
3 鍔部
4 底板部材
5 主側板部
6 背面板部
7 左側支柱
8 右側支柱
9 飼育室
11 排水路
12 入口管
13 出口管
14 閉子
15 標準径部
16 拡径部
17 フィルタ
18 排水ホース
19 突条
20 キャップ
21 下半部
22 上半部
23 把手部
24 下側Oリング
25 上側Oリング
30 出口管
31 供給管
32 シャワーパイプ
33 下側閉子
34 上側閉子
35 外部濾過器
36 吸水チューブ
37 送水チューブ
38 突条
39 突条
40 下側Oリング
41 上側Oリング
42 Oリング
43 フィルタ
44 ポンプ

Claims (2)

  1. 底板部から複数の側板部とその支柱を立設することにより飼育室を形成した観賞魚用水槽において、
    前記支柱の内部に、排水路を上下方向に形成し、
    支柱の下端部に、排水路と飼育室内とを連通する流入口を設け、
    支柱の上部であって標準水位よりも下の位置に、排水路と飼育室外とを連通する排水口を突設し、
    該排水口を、排水ホースを接続可能に構成し、
    排水路の上部に、排水路内に嵌合して上下動可能な閉子を設け、
    該閉子に、該閉子を下降させた閉状態では排水口よりも下の位置で排水路をシールし、閉子を上昇させた開状態では排水口よりも上の位置で排水路をシールするシール部を設けた、
    ことを特徴とする観賞魚用水槽。
  2. 請求項に記載の観賞魚用水槽において、
    前記排水路を標準径部とその上部の拡径部とで構成し、
    前記閉子は、標準径部に嵌合してシールする第1シール部と拡径部に嵌合してシールする第2シール部とを備え、閉子を下降させた状態で第1シール部が排水口よりも下でシールして閉状態となり、閉子を上昇させた状態で第2シール部が排出口よりも上でシールして開状態となるように排水口を配置した、
    ことを特徴とする請求項に記載の観賞魚用水槽。
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