JP2009296976A - 水槽 - Google Patents
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Abstract
【課題】補助水槽12の外面の汚れを小さくする。
【解決手段】主水槽11内の水を吸引して吐出ノズル16から補助水槽12の外面に流出させる水ポンプ13を設け、水ポンプ13の吸引側には、濾過用のフィルタ14を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】主水槽11内の水を吸引して吐出ノズル16から補助水槽12の外面に流出させる水ポンプ13を設け、水ポンプ13の吸引側には、濾過用のフィルタ14を設ける。
【選択図】図1
Description
この発明は、金魚や熱帯魚のような鑑賞魚を一段と興趣あるように鑑賞させることができる水槽に関する。
主水槽内に下向きの補助水槽を設置する水槽が知られている(特許文献1)。なお、この水槽は、出願人の発案によるものである。
下向きの補助水槽は、たとえばドーム状の頂部を有する透明体であって、下端縁の全周を主水槽内の水面下に保持するとともに、内部のエアを排気して水を充満させるか、内部の水面を主水槽の水面より高く維持することにより、主水槽内の魚の遊泳範囲を補助水槽内にまで高く拡大することができ、補助水槽内を遊泳する魚を横から鑑賞させることができる。なお、主水槽内に水ポンプを設置し、水ポンプからの水を補助水槽の頂部から外面に流下させると、補助水槽の外観を一層良好に見せることができる。
特許第2700916号公報
かかる従来技術によるときは、補助水槽の外面を流下する水は、格別の浄化処理をすることがなかったので、補助水槽の外面の透明度が短期間のうちに失われてしまい、美感を損ないかねないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、内部濾過式または外部濾過式のフィルタを水ポンプの吸引側に設けることによって、補助水槽の外面を流下する水を連続的に濾過し、補助水槽の外面の汚れを小さく維持することができる水槽を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、主水槽と、主水槽内に下向きに設置し、内外に貫通する吐出ノズルを頂部に有する補助水槽と、主水槽内の水を吸引して吐出ノズルから補助水槽の外面に流出させる水ポンプとを備えてなり、補助水槽は、下端縁の全周を主水槽内の水面下に保持し、水ポンプは、濾過用のフィルタを吸引側に有し、補助水槽内の透明パイプを介して吐出側を吐出ノズルに着脱自在に連結することをその要旨とする。
なお、補助水槽の頂部には、上向きの凹部を形成し、吐出ノズルは、凹部の底面に開口することができる。
また、フィルタは、主水槽の底部に設置し、水ポンプを組み込むことができ、フィルタには、補助水槽内をライトアップする照明器具、主水槽内の水を加温するヒータの一方または双方を組み込むことができる。
さらに、水ポンプの吐出側には、切換弁を装着してもよい。
かかる発明の構成によるときは、補助水槽は、内部に水を満たすことにより、主水槽内の魚を高く遊泳させることができる。一方、水ポンプは、主水槽内の水を吸引し、補助水槽の頂部の吐出ノズルを介して補助水槽の外面に水を流下させるが、水ポンプの吸引側の濾過用のフィルタは、補助水槽の外面を流下する水を浄化し、補助水槽の透明度を長く維持することができる。なお、補助水槽は、ガラスまたはプラスチック材料からなる透明水槽を倒立させて使用するものとし、その形状は、たとえば頂部をドーム状に閉じる円筒状が好ましいが、他の形状であってもよい。
補助水槽は、たとえば外径少なくとも10cm以上、好ましくは30cm以上の大形とし、主水槽の水面から10cm以上、特に好ましくは40cm以上上向きに突出させることにより、豪華な雰囲気を作ることができる。また、水ポンプの吐出水量は、補助水槽の頂部の吐出ノズルから流出する水が補助水槽の外表面の全面に拡がって流下するように設定することが好ましい。補助水槽の外表面の全面を利用して水を空気に接触させることにより、水中の溶存酸素を多くして魚の活性を良好に維持することができる。なお、補助水槽内の透明パイプは、補助水槽の外面から極端に目立って見えることがない。
なお、濾過用のフィルタは、主水槽の内部の水中に設置することにより、内部濾過式として動作させてもよく、主水槽の外部に設置することにより、外部濾過式として動作させてもよい。また、フィルタは、たとえばプラスチック繊維、炭素繊維、グラスウール繊維などの繊維質の濾材の他、多孔質のセラミックス、活性炭などの濾材を単独で、またはこれらを組み合わせて使用してもよく、あるいは、好気性または嫌気性の微生物によるバイオフィルタを併用してもよい。
補助水槽の頂部に形成する上向きの凹部には、底面に開口する吐出ノズルからの水が溜まり、全周縁から溢れ出て補助水槽の外面を流下する。そこで、凹部内の水面には、たとえば水草類を浮かべたり、ろうそくを点火して浮かべたりすることにより、格別な興趣を演出することができる。
主水槽の底部に設置するフィルタは、水ポンプを組み込むことにより、両者をコンパクトにまとめることができる。また、フィルタに照明器具、ヒータの一方または双方を組み込めば、照明器具やヒータにより魚の遊泳環境を狭めることがなく、これらと魚との接触により魚体を傷付けるおそれがない。
水ポンプの吐出側の切換弁は、通常運転中は、水ポンプの吐出側を補助水槽の頂部の吐出ノズルに連通させることにより、吐出ノズルから水を流出させるが、水換えや槽内の清掃などの際には、水ポンプの吐出側を外部に連通する排水ホース側に切り換え、水ポンプを利用して槽内の水を外部に排出することができる。なお、このとき、補助水槽は、エアホースを介して外部からエアを少量ずつ注入することにより、内部の水面を徐々に低下させることが好ましい。ただし、排水ホースは、必要に応じて切換弁に着脱してもよく、切換弁に常時接続しておいてもよい。
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
水槽は、主水槽11、補助水槽12、水ポンプ13、フィルタ14を主要部材としてなる(図1)。
主水槽11は、たとえば円形鉢状の有底容器であり、内部に水を満たすことができる。主水槽11は、透明であってもよく、不透明であってもよい。主水槽11の底部には、上面のメッシュ板15を介してフィルタ14が設置されている。
補助水槽12は、たとえば頂部をドーム状に閉じる倒立円筒容器である。補助水槽12は、透明であり、下端縁の全周が主水槽11内の水面下にあるように、複数のスペーサ12a、12a…を介して主水槽11内に設置されている。ただし、各スペーサ12aは、メッシュ板15のポケット15aに下端部を着脱自在に収納して立設されている。
水ポンプ13は、メッシュ板15の下面に付設する下部開放のケース15b内に収納するようにして、フィルタ14に一体に組み込まれている。水ポンプ13の吸引側は、ケース15b内に下向きに開口しており、吐出側は、メッシュ板15を下から上に貫通し、メッシュ板15上の3ポート2位置の切換弁13aに連結されている。
切換弁13aの一方の出口側は、透明パイプ13bを介して、補助水槽12の頂部の吐出ノズル16に接続されている。吐出ノズル16は、補助水槽12の頂部を内外に貫通している。透明パイプ13bの下端は、蛇腹式のコネクタ13cを介して、切換弁13aの一方の出口側に着脱自在に連結されている(図2(A)、(B))。ただし、図2(A)、(B)は、それぞれコネクタ13cを伸縮させて透明パイプ13bを切換弁13aの出口側に着脱するときの模式図である。なお、コネクタ13cは、透明パイプ13b、切換弁13aを着脱自在に連結できればよく、蛇腹式でなくてもよい。
フィルタ14は、メッシュ板15の下側に配置されている(図1)。フィルタ14は、メッシュ板15を介して水ポンプ13が吸引する主水槽11内の水を連続的に濾過することができる。なお、フィルタ14内には、メッシュ板15を通過する水が適切に濾過されてケース15b内の水ポンプ13の吸引側に到達するように、図示しないガイドが形成されている。ただし、メッシュ板15は、フィルタ14の上面の全部でなく、一部だけに水を通過させてもよい。
フィルタ14には、ヒータ17、照明器具18が組み込まれている。ヒータ17は、メッシュ板15に付設するポケット15cに収納されており(図3(A))、メッシュ板15上に露出することがない。ヒータ17は、水ポンプ13に吸引される主水槽11内の水を加温する。また、照明器具18は、メッシュ板15に付設するポケット15d内に上向きに収納されており(図3(B))、投光部分がメッシュ板15上に露出している。照明器具18は、メッシュ板15上の補助水槽12内をライトアップする。なお、ヒータ17、照明器具18は、必要に応じてそれぞれ任意の個数を設ければよく、その一方または双方を設けてもよく、双方を省略してもよい。
かかる水槽は、主水槽11内に水を満たし、主水槽11内の水面が補助水槽12の下端縁より上にあるようにする(図1)。つづいて、補助水槽12内にエアホース21を高く挿入し、図示しないエアポンプをエアホース21の一端に接続して補助水槽12内のエアを排出すると、主水槽11内の水が補助水槽12内に高く吸い上げられるから、補助水槽12内の全部を水で満たしてエアホース21を抜去する。なお、補助水槽12内に水が吸い上げられると、主水槽11内の水面が下降するから、補助水槽12の下端縁が主水槽11内の水面より高くならないように、主水槽11内に随時水を補給する。そこで、主水槽11内に魚を放流すれば、魚は、主水槽11内のみならず、補助水槽12内にも高く遊泳することができる。
つづいて、水ポンプ13を運転すると、フィルタ14を介して主水槽11内の水が吸引され、切換弁13a、透明パイプ13bを介して補助水槽12の頂部の吐出ノズル16から上向きに流出する。また、吐出ノズル16からの水は、補助水槽12の外表面の全面に亘って水膜を形成しながら流下して主水槽11に戻ることにより、補助水槽12内の魚と相俟って、独特の興趣を実現することができる。なお、フィルタ14は、水ポンプ13に吸引される水を浄化し、補助水槽12の外面が短期間内に汚損することを防止する。
主水槽11、補助水槽12内の水換えをし、内部を清掃するときは、外部に連通する排水ホース22の一端を切換弁13aに接続して、切換弁13aを透明パイプ13b側から排水ホース22側に切り換える。そのまま水ポンプ13を運転すると、排水ホース22を介して主水槽11内の水を外部に排水することができるから、つづいて、エアホース21を補助水槽12内に挿入し、エアホース21を介して補助水槽12内にエアを少量ずつ注入することにより、補助水槽12内の水を主水槽11内に排出させる。なお、主水槽11、補助水槽12内の水が十分に排出されたら、コネクタ13cを切換弁13aから抜き取り、補助水槽12を主水槽11から分離して内部を洗浄することができる。
フィルタ14、水ポンプ13は、主水槽11の外部に設置することができる(図4)。
水ポンプ13と一体のフィルタ14は、吸引管14a、排出管14bを介して主水槽11と連結されている。吸引管14aの一端は、ストレーナ14cを介して主水槽11の底部に開口しており、排出管14bの一端は、主水槽11の底部に開口し、コネクタ13c、透明パイプ13bを介して補助水槽12の頂部の吐出ノズル16に連通している。なお、排出管14bには、排水ホース22が分岐接続されており、排水ホース22の先端には、開閉弁22aが装着されている。また、主水槽11には、補助水槽12内に高く伸びるエアホース21が組み付けられており、エアホース21の一端は、主水槽11の側壁を貫通して開閉弁21aが装着されている。
主水槽11内に水を入れ、エアホース21の開閉弁21aの出口側に接続するエアポンプを作動させると、補助水槽12内のエアを排出して補助水槽12内に水を満たすことができるから、その後、開閉弁21aを閉じることにより、補助水槽12内の水を高く保持する。なお、このとき、水ポンプ13は停止させ、排水ホース22の先端の開閉弁22aは、全閉に閉じておく。
つづいて、水ポンプ13を運転すると、フィルタ14により主水槽11内の水を濾過しながら吐出ノズル16から流出させ、補助水槽12の外面に流下させることができる。なお、水換えなどの際には、水ポンプ13を運転しながら開閉弁22aを開き、排水ホース22を介して水を外部に排出するとともに、開閉弁21aを開くことにより、エアホース21を介して補助水槽12内にエアを少量ずつ注入し、主水槽11、補助水槽12内の水を外部に排出する。ただし、排出管14bに分岐接続する排水ホース22、開閉弁22aは、排出管14bに接続するコネクタ13c、透明パイプ13b、吐出ノズル16に比して、全体の流路抵抗が十分小さくなるように構成するものとする。
なお、図1において、切換弁13a、排水ホース22は、図4の水ポンプ13の吐出側に接続する排出管14b、開閉弁22a付きの排水ホース22に代えることができる。なお、このときの排水ホース22は、主水槽11の側壁を貫通させて開閉弁22aを装着し、主水槽11に組み付けることが好ましい。また、図1のエアホース21は、図4の主水槽11に組み付ける開閉弁21a付きのエアホース21に代えることができる。すなわち、図4の排水ホース22、エアホース21の各構成は、図1にも適用可能である。
また、主水槽11内の水は、水ポンプ13を使用することなく、たとえば図示しないサイホン式のポンプまたはホースを利用して簡単に外部に排水することができる。そこで、その場合は、図1の切換弁13a、排水ホース22、図4の開閉弁22a付きの排水ホース22などを全部省略してもよい。
補助水槽12の頂部には、凹部12bを形成することができる(図5)。
凹部12bの底面には、吐出ノズル16が上向きに開口している。そこで、吐出ノズル16から流出する水は、凹部12bに溜まり、凹部12bの全周縁から溢れて補助水槽12の外面を流下する。凹部12b内の水面には、図示しない浮き草や花、浮遊玩具、点火中のろうそくなどを浮かべることができる。
主水槽11の周囲には、花Fなどを立てる補助スペース11aを形成してもよい(図6)。たとえば、角筒状の主水槽11の各角部に補助スペース11aを形成してもよく(図6(A)、(C))、円筒状の主水槽11の全周に補助スペース11aを形成してもよい(図6(B)、(C))。ただし、図6(A)、(B)は、それぞれ異なる形態の上面図であり、同図(C)は、同図(A)、(B)の各X−X線矢視相当拡大断面図である。
主水槽11の底部には、補助水槽12内に高く進入するようにして、突出部11bを形成することができる(図7(A))。ただし、このときの主水槽11は、少なくとも突出部11bを透明材料によって形成するものとし、突出部11b内には、花Fや人形などを挿入して装飾することができる。また、補助水槽12は、相似形の透明な内部材12cを組み合わせることにより(図7(B))、花Fや、人形などの浮遊玩具を内部材12c内の水面に浮かべてもよい。なお、内部材12cは、図示しない連結材を介して補助水槽12と一体に連結されている。
以上の説明において、補助水槽12内には、水を充満させるに代えて、上部にエアを残すことにより、適当な高さに水面に形成してもよい。このとき、補助水槽12内の水面上にも、花Fや浮遊玩具などを浮かべることができる。また、ライトアップ用の照明器具18は、フィルタ14に組み込むに代えて、たとえば補助水槽12の内側下端部や、補助水槽12を支持するスペーサ12aに付設してもよい。
11…主水槽
12…補助水槽
13…水ポンプ
13a…切換弁
13b…透明パイプ
14…フィルタ
16…吐出ノズル
17…ヒータ
18…照明器具
特許出願人 坂 北 千 恵
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
12…補助水槽
13…水ポンプ
13a…切換弁
13b…透明パイプ
14…フィルタ
16…吐出ノズル
17…ヒータ
18…照明器具
特許出願人 坂 北 千 恵
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
Claims (5)
- 主水槽と、該主水槽内に下向きに設置し、内外に貫通する吐出ノズルを頂部に有する補助水槽と、前記主水槽内の水を吸引して前記吐出ノズルから前記補助水槽の外面に流出させる水ポンプとを備えてなり、前記補助水槽は、下端縁の全周を前記主水槽内の水面下に保持し、前記水ポンプは、濾過用のフィルタを吸引側に有し、前記補助水槽内の透明パイプを介して吐出側を前記吐出ノズルに着脱自在に連結することを特徴とする水槽。
- 前記補助水槽の頂部には、上向きの凹部を形成し、前記吐出ノズルは、前記凹部の底面に開口することを特徴とする請求項1記載の水槽。
- 前記フィルタは、前記主水槽の底部に設置し、前記水ポンプを組み込むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の水槽。
- 前記フィルタには、前記補助水槽内をライトアップする照明器具、前記主水槽内の水を加温するヒータの一方または双方を組み込むことを特徴とする請求項3記載の水槽。
- 前記水ポンプの吐出側には、切換弁を装着することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか記載の水槽。
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2008
- 2008-06-17 JP JP2008157337A patent/JP2009296976A/ja active Pending
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