JP3724887B2 - 弁の開度検出器 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、弁の開度検出器の改良に関するものであり、シャフト部材の昇降又は進退により開閉を行なう弁に主として利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
弁の開度検出器としては、従来から弁棒等のシャフト部材の回転量や昇降量を機械的若しくは電気的に検出するようにした構成のものが多く利用されている。
しかし、シャフト部材の回転量や昇降量を機械的に検出するには歯車機構等が必要となり、構造が複雑になると共に弁そのものも大形化し、製造コストの引き下げが困難になると云う問題がある(特開昭55−30544号等)。
また、光電素子等を用いて、シャフト部材の回転量や昇降量を電気的に検出する弁の開度検出器に於いても、検出精度を高めようとすれば受光部に多数の光電素子を必要とすることになり、機械的検出の場合と同様に製造コストの引き下げを図り難いと云う難点がある(特開昭55−27548号等)。
【0003】
一方、シャフト部材の回転量や昇降量を光電素子やポテンショメータ、MR素子等を用いて電気的に検出する構成の開度検出器に於いては、一般に弁棒等のシャフト部材は弁箱に対して所定の相対位置関係を保持した状態で駆動(例えば垂直方向に昇降動)されるものとしてその設計が行なわれている。
しかし、現実の弁に於いては、弁棒等のシャフト部材が弁箱に対して常に所定の相対位置関係を保持した状態で駆動(例えば正確に垂直姿勢を保持した状態で昇降動)されることは殆んどなく、一般には弁箱に対して極く僅かに傾いた状態即ち所謂芯振れを起した状態で回転若しくは昇降動されることになる。
尚、この傾向は手動のダイヤフラム弁等に於いて特に顕著であり、バルブハンドルの回転時にシャフト部材の軸線が1〜5度程度傾くことが多くある。
【0004】
ところで、上述の如くシャフト部材の軸線がその回転時に僅かでも傾くと、弁箱側に支持固定した開度検出器の構成部材(例えば受光素子)とシャフト部材側に取り付けした開度検出器の構成部材(例えば発光素子)との間の間隔寸法がシャフト部材の回転につれて変動することになり、結果としてシャフト部材の回転量や昇降量の正確な検出が困難になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従前の弁の開度検出器に於ける上述の如き問題、即ち▲1▼開度検出器の構造が複雑で、製造コストの引き下げを図り難いこと、▲2▼弁開閉操作時にシャフト部材に芯振れが生じ易く、この芯振れによって高精度な弁開度検出が困難になること等の問題を解決せんとするものであり、構造が簡単で部品点数も少なく、安価に製造することができるうえ、弁の開閉操作時に万一シャフト部材に芯振れを生じても、弁箱側に支持した開度検出器の構成部材を前記シャフト部材の芯振れに追従せしめて移動させることにより、弁開度を極めて正確に検出できるようにした弁の開度検出器を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願請求項1に記載の発明では、弁の開度をシャフト部材の昇降又は進退によって調節するようにした弁の開度検出器において、前記シャフト部材の昇降又は進退に伴って一体に上下運動し、外側面を斜め下方内向きに所定角度傾斜する傾斜面に形成した上下移動部材と、前記弁の外箱に固定された水平板の上面に前記上下移動部材の傾斜面と同一角度に傾斜して配置され、前記上下移動部材の傾斜面に常時当接しつつ出没する接触部材を備えた接触型検出部材とから構成され、前記接触部材の出没寸法からシャフト部材の上下移動量を検出することを特徴としている。
【0007】
請求項2の弁の開度位置検出器は、請求項1における前記水平板に、上下移動部材の傾動に伴って前記接触型検出部材をこれと同一方向へ傾動させるための自動傾動手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
請求項3の弁の開度位置検出器は、請求項1における前記接触型検出部材を、MR素子と接触部材に設けられたマグネット部とを備え、MR素子に対するマグネット部の接離移動による電圧変化によって、シャフト部材の上下移動量を検出する構成としたことを特徴としている。
【0009】
請求項4の手動弁の弁開度位置検出器は、請求項2における前記自動傾動手段を、水平板の下方に配設した基部板と、基部板の両端部上面へ水平板を貫通せしめて立設され、上端に鍔部を設けた筒状のガイド部材と、下方部を筒状ガイド部材内へ摺動自在に挿入され且つ上端を上下部材へ固定したロッド部と、筒状ガイド部材の外周面に巻装され、基部板を上方向へ付勢するコイルスプリングとから構成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る弁の開度検出器の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は本実施形態に係るの弁の開度検出器を備えた手動弁の斜視図、図2は開度検出器を構成する接触型検出部材の分解斜視図、図3は手動弁の一部とこれに配設した開度検出器の縦断面図である。
【0011】
本実施形態の弁の開度検出器1は、図1及び図3に示すように弁体(図示略)の開度位置を弁棒を構成するシャフト部材Mの昇降又は進退によって調節するようにした構成の弁Sに多く用いられるものである。
この開度検出器1は、シャフト部材Mの螺入螺退に伴ってこれと一体に上下動し、外側面が斜め下方内向きに所定角度傾斜する傾斜面2aに形成された上下移動部材2と、弁Sの外箱s1に固定した水平板3の上面に、上下移動部材2の傾斜面2aと同一角度に傾斜せしめて配置され、上下移動部材2の傾斜面2aに常持当接しつつ出没する接触部材4aを備えた接触型検出部材4とから構成されており、前記接触型検出部材4の接触部材4aの出没寸法から、シャフト部材(弁棒)Mの上下移動量を検出するようになっている。
【0012】
また、前記水平板3には、シャフト部材Mがその操作時に図1の矢印方向へ芯振れをし、これに支持されている上下移動部材2が傾いても、上下移動部材2の傾動に追従して接触型検出部材4を同一方向へ傾動させるための自動傾動手段5が設けてられている。
【0013】
前記接触型検出部材4は、MR素子4bと接触部材4aに設けられたマグネット部4cとを備え、MR素子4bに対するマグネット部4cの接離移動による電圧変化によりシャフト部材Mの上下移動量を検出し、これによって弁Sの弁体(図示略)の移動量即ち弁開度を検出する。
【0014】
即ち、前記接触型検出部材4は、図2に示すように、下端部に取付片4dを有するシールドケース4eと、このシールドケース4e内に入れられるケース4fと、シールドケース4dの取付片4dに下側から当てられるシールド板4gと、導線4hとMR素子4bが取付けられた基板4iと、ケース4fの後側の開口部を塞ぐための押さえ板部4jと、MR素子4bに対向してセットされるマグネット4kを収容する接触部材(マグネットホルダー)4aと、この接触部材4aを上下移動部材2の傾斜面2aへ接触する方向に付勢するバネ4mとから構成されている。 即ち、マグネット4kとバネ4mは接触部材4a内に嵌め込まれており、この接触部材4aがケース4fの前壁に形成された開口部4nに挿入されるようになっている。そして、接触部材4aはその先端部がケース4fの開口部4nの外部へ突出した状態でセットされており、バネ4mの付勢力によって上下移動部材2の傾斜面2aに常時接触するようになっている。
尚、接触部材4aの先端には、傾斜面2aに対する接触を滑らかにするため、ボールスクリュー4pが設けられている。
【0015】
前記図2に於いては、接触型検出部材4をMR素子4bとマグネット部4cを有する接触部材4aとから構成するようにしているが、接触型検出部材4としてはこの他に、摺動子を備えた接触部材4aと摺動抵抗とから成るポテンショメータ型式の検出部材を使用することも可能である。
【0016】
前記自動傾動手段5は、図1及び図3に示すように、水平板3の下方に配設した基部板5aと、基部板5aの両端部上面へ水平板3を貫通せしめて立設され、上端に鍔部5cを設けた筒状のガイド部材5eと、下方部を筒状ガイド部材5e内へ摺動自在に挿入され且つ上端を上下部材2へ固定したロッド部5bと、筒状ガイド部材5eの外周面に間隙を持たせて巻装され、基部板5aを上方向へ付勢するコイルスプリング5dとから構成されている。
【0017】
次に、弁Sのシャフト部材(弁棒)Mを含む上方部と本実施形態の接触型検出部材4の内部構造について、図3を参照しつつ説明する。
シャフト部材Mの上端部には、連結ボスRが平座金Zを介して六角ナットNによって取付けられ、この連結ボスRにハンドル軸HがボルトBによって取付け固定されている。また、このハンドル軸Hに、スプリングピンPによってハンドルHAが取付けられている。
更に、このハンドル軸Hには、上下移動部材2の回転台2bがボールベアリング2cを介して回転可能に取付けられ、この回転台2bに傾斜面2aを有する傾斜板2dが小ねじ2eによって取付け固定されている。
【0018】
前記傾斜板2dには、ロッド部材5bが垂下状態で取付けられ、このロッド部材5bは筒状のガイド部材5e内にドライベアリング5fを介して挿入され、このガイド部材5bの上端に鍔部5cが形成されている。
【0019】
一方、弁Sの外箱s1にはセンサ保持台5gが取付けられ、このセンサ保持台5gに水平板3が小ねじ5hで取付け固定されている。
また、前記水平板3の下面側には基部板5aが配設されており、この基部板5aは、水平板3に対してコイルスプリング5dを介して傾動自在に配設されている。
更に、前記基部板5aの上面には、シールドケース4eの取付片4dがねじ4g(図1参照)によって取付け固定されている。
【0020】
尚、前記センサ保持台5gは二分割に構成されており、手動弁Sの上部外箱s1にこれを挟むようにして、左右2箇所に挿入された取付けボルト(図示略)によって取付け固定されている。
また、前記傾斜板2dには、カバー6が蝶ボルト7によって取付けられており、このカバー6によって、開度検出器1の全体を覆うように構成されている。
【0021】
次に、図4及び図5に基づいて、本実施形態の開度検出器1の作用について説明する。
図4は、ハンドルHAを回動させてシャフト部材(弁棒)Mを回動し、弁を開放する状態を示すものであって、(A)は弁が全閉の状態を、また(B)は弁が全開の状態を示している。
【0022】
図4(A)の状態からハンドルHAを回動させてシャフト部材Mを回動すると、シャフト部材Mが上方へ移動し、図4(B)に示す状態となる。
尚、図4(A)の状態では、接触部材4aは傾斜板2dの傾斜面2aに接触しており、且つ接触部材4aの先端は僅かに突き出た状態となっている。そして、ハンドルHAを回動してシャフト部材Mを上方へ移動すると、接触部材4aは傾斜板2dの傾斜面2aに接触した状態で摺動し、所定の寸法だけ前方へ突き出た状態となる。
即ち、この接触部材4aの突き出た寸法を計測することによって、シャフト部材Mの上方への移動長さを計測することができ、これによって弁Sの弁の開度を知ることができる。
【0023】
図5(A)はハンドルHAとシャフト部材Mが正常な相対位置関係の状態にあるときを示し、図5(B)はハンドルHAとシャフト部材Mとの相対位置関係が正規の状態から外れ、シャフト部材Mが傾動した状態を示している。
シャフト部材が図5(A)の正常な状態から図5(B)のような傾斜状態になると、自動傾動手段5が作用する。即ち、ロッド部材5b及びガイド部材5eを介して基部板5aがシャフト部材Mの傾斜方向と同一方向へ傾動されることになり、その結果、接触型検出部材4は、所定の突き出し寸法を保った状態で接触部材4aの先端を傾斜板2dの傾斜面2aへ接触させつつ、傾斜面2aの傾動に追従移動することになる。
【0024】
このように、ハンドルHAの操作等によってシャフト部材Mが傾動した場合でも、自動傾動手段5によって接触型検出部材4も同一方向へ傾動されるので、接触部材4aの突き出し寸法が変動することはない。その結果、シャフト部材Mの上下移動量を正確に検出することができ、弁の開度を正確に検出することができる。
【0025】
図6は、弁を開閉するためのシャフト部材Mの上下方向の移動ストロークLと、このストロークLに対する傾斜板2dの傾斜面2aの傾斜角度Θの関係を示すものである。
一例として、接触型検出部材4の変移量lが4mmに決められている場合について説明する。
一般に、弁Sの口径に応じて開弁ストロークLは異なってくるが、傾斜板2dの傾斜面2aの傾斜角度Θは下記により算出される。
即ち、 弁体のストロークLが17mmの場合には、Θ17=sin-1 4/17=13.61°となって、傾斜角度Θは13 61°となる。
また、弁体のストロークLが22mmの場合には、Θ22=sin-1 4/22=10.48°となって、傾斜角度Θは10 48°となって、傾斜角度Θは10 48°となり、
更に、弁体のストロークLが42mmの場合には、Θ42=sin-1 4/42=5.47°となって、傾斜角度Θは5.47°となる。
このように、弁体のストロークLに合わせて傾斜板2dの傾斜面2aの傾斜角度Θを算出し、接触型検出部材4の変移量(最大変位量l=4mm)を求めることによって、上下移動部材2の上下移動量を算出することができ、弁Sの弁開度を求めることができる。
【0026】
図7は、本発明に係る開度検出器1の特性試験装置を示すものであり、弁SのハンドルHAにデジタルゲージDGを設けると共に、このデジタルゲージDGにデジタルカウンタDKを接続している。また、4mmのストロークの開度検出器1には、DC24Vの電源VとマルチメータMTを接続している。
そして、ハンドルHAの昇降ストロークをデジタルゲージDGを介してデジタルカウンタDKで表示し、弁Sの弁開度を計測するとともに、開度検出器1で検出された変動電圧をマルチメータMTで計測することにより弁Sの開度を計測する。 尚、弁Sとしては、口径3/4Bのダイヤフラム弁(ウツエバルブ製1800クラス)、開弁ストロークL=17mmの弁を利用した。
【0027】
図8は、弁の開度検出器1の接触部材4aの移動ストローク(4mm)と出力電圧の関係を示すグラフであって、この電圧の変移量を算出することによって、弁Sの弁開度を知ることができる。
また、図9(A)は自動傾動手段(偏芯補正機構)5を設けていない弁開度検出器における検出器出力と弁ストロークの関係を示すグラフであり、図9(B)は自動傾動手段(偏芯補正機構)5を設けた開度検出器1における検出器出力と弁ストロークの関係を示すグラフであり、前記図7の特性試験装置を用いて測定をしたものである。
【0028】
前記図9(A)及び図9(B)に示すように、自動傾動手段(偏芯補正機構)5を設けていない開度検出器においては、両端基準直線との誤差が7.3%もあるが、自動傾動手段(偏芯補正機構)5を設けた弁開度検出器1においては、両端基準直線との誤差が4.7%と小さくなり、これにより、本発明の自動傾動手段(偏芯補正機構)5を設けることによって、弁Sの弁開度をより正確に計測できることがわかる。
【0029】
図10及び図11は、傾斜面2aを有する傾斜板2dの下部にガイド部8を設けた例を示すものである。
即ち、図10では、傾斜面2aを有する傾斜板2dの下部延長部にピン部材8aを突設する。また、基部板5aに上向き突出部8bを形成し、この上向き突出部8bに縦向き長穴8cを形成する。そして、この縦向き長穴8cにピン部材8aを嵌め入れてEリング8dで抜け止めし、ピン部材8aが縦向き長穴8bをガイドとして移動するようにしたものである。
また、図11では、傾斜面2aを有する傾斜板2dの下部延長部を基部板5aに形成した縦長凹溝8e内に入れ、この縦長凹溝8e内に取付けられたガイドローラ8fが、傾斜板2dの下部延長部に当接するようにしたものであり、傾斜板2dの上下移動をガイドローラ8fの回転によってガイドするようにしたものである。
このように、基部板5aに対して、傾斜面2aを有する傾斜板2dの下部延長部を上下方向にガイドしつつ移動させることによって、傾斜面2aに対する接触型検出部材4の接触部材4aの接触状態がより良好となり、弁Sの弁開度を一層正確に検出することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明では、開閉検出器を、弁を開閉するシャフト部材の昇降又は進退に伴ってこれと一体に上下運動する上下移動部材と、この上下移動部材の傾斜面に常時当接しつつ出没する接触部材を備えた接触型検出部材とから構成しているため、部品点数が少なくて構造も簡単となり、製造コストの大幅な低減を図ることができる。
また、接触部材の出没寸法からシャフト部材の上下移動量を検出し、これによって弁開度を検出する構成としているため、可動範囲の比較的短かいMR素子等を用いて大きな弁体ストロークの開弁度を高精度で検出することが可能となる。
【0031】
請求項2の発明では、水平板に、上下移動部材の傾動に伴って接触型検出部材を同一方向に傾動させるための自動傾動手段を設けている。その結果、弁体を開閉するシャフト部材が傾動しても、この傾動に追従して接触型検出部材を同一方向へ傾動させることができるので、弁開度をより正確に検出することができる。
【0032】
請求項3の発明では、接触型検出部材をMR素子とマグネット部を備えた接触部材とから形成し、MR素子に対する接触部材に設けたマグネット部の接離移動による電圧変化によって、シャフト部材の上下移動量を検出する構成としている。
その結果、簡単な構造の検出装置でもって、リニアー特性に優れた高精度な弁開度の検出を行なうことが可能となる。
【0033】
請求項4の発明では、自動傾動手段を、基部板とロッド部材とガイド部材と基部板を上方向へ付勢するコイルスプリングとで形成し、上下移動部材の傾動に伴って接触型検出部材を同一方向へ正確に傾動させる構成としている。その結果、極めて簡単な構造の自動傾動手段でもって、シャフト部材の芯振れ等によって上下移動部材が傾動をした際に、接触型検出部材を円滑にこれに追従して同じ角度だけ傾動させることができ、高精度な弁開度の検出が可能となる。
本発明は上述の通り優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弁の開度検出器を備えた弁の斜視図である。
【図2】弁の開度検出器を構成する接触型検出部材の分解斜視図である。
【図3】弁の一部と開度検出器の縦断面図である。
【図4】シャフト部材の上下移動に伴う接触型検出部材の接触部材の作動状態(出没状態)を示す説明図である。
【図5】シャフト部材の傾動に伴う接触型検出部材の傾動状態を示す説明図である。
【図6】シャフト部材の上下移動のストローク長さと傾斜面の傾斜角度の関係を示す説明図である。
【図7】弁の開度検出器の試験装置の概要を示すブロック図である。
【図8】接触型検出部材のMR素子と接触部材のマグネット部との接離による電圧変化と、接触部材のセンサストロークとの関係を示すグラフである。
【図9】自動傾動手段を備えていない開度検出器の弁ストローク検出特性と、自動傾動手段を備えた開度検出器の弁ストローク検出特性とを示すグラフである。
【図10】傾斜面を有する傾斜板の下部と基部板との間にガイド部を設けた第1例の一部を断面した正面図である。
【図11】(A)は傾斜面を有する傾斜板の下部と基部板との間にガイド部を設けた第2例の一部を断面した正面図、(B)はその側面図である。
【符号の説明】
1 弁の開度検出器
2 上下移動部材
2a 傾斜面
3 水平板
4 接触型検出部材
4a 接触部材
4b MR素子
4c マグネット部
5 自動傾動手段
5a 基部板
5b ロッド部材
5c 鍔部
5d コイルスプリング
M シャフト部材(弁棒)
S 手動弁
s1 外箱
Claims (4)
- 弁の開度をシャフト部材の昇降又は進退によって調整するようにした弁の開度検出器において、前記シャフト部材の昇降又は進退に伴ってこれと一体に上下運動し、外側面を斜め下方内向きに所定角度傾斜する傾斜面に形成した上下移動部材と、前記弁の外箱に固定された水平板の上面に前記上下移動部材の傾斜面と同一角度に傾斜して配置され、前記上下移動部材の傾斜面に常時当接しつつ出没する接触部材を備えた接触型検出部材とから構成され、前記接触部材の出没寸法からシャフト部材の移動量を検出することを特徴とする弁の開度検出器。
- 水平板に、上下移動部材の傾動に伴って接触型検出部材をこれと同一方向へ傾動させるための自動傾動手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の弁の開度検出器。
- 接触型検出部材を、MR素子と接触部材に設けられたマグネット部とを備え、MR素子に対するマグネット部の接離移動による電圧変化によってシャフト部材の上下移動量を検出する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の弁の開度検出器。
- 自動傾動手段を、水平板の下方に配設した基部板と、基部板の両端部上面へ水平板を貫通せしめて立設され、上端に鍔部を設けた筒状のガイド部材と、下方部を筒状ガイド部材内へ摺動自在に挿入され且つ上端を上下部材へ固定したロッド部と、筒状ガイド部材の外周面に巻装され、基部板を上方向へ付勢するコイルスプリングとから構成したことを特徴とする請求項2に記載の弁の開度検出器。
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