JP3723660B2 - 掘削負荷計測表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掘削負荷計測表示装置に係わり、特に、鉱山等において、発破や削岩を行った後の掘削機による地面の掘削負荷を計測し表示することにより、作業効率の向上に有効となる要因を推定することのできる掘削負荷計測表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、露天掘り(直掘り)の大規模鉱山等においては、発破により一旦地面を爆破し、その後、爆破された地面を掘削機、例えば油圧ショベルで掘削する手段が採用されている。
【0003】
この時の採掘状況を図16〜図17を用いて説明する。図16は大規模鉱山全体の平面図である。この図で、Aは大規模鉱山の全体領域を示し、通常、縦、横それぞれ数km以上に及ぶ。A1 〜An は全体領域Aを小さく区分した区域を示し、各区域は、例えば、縦、横それぞれ50〜 200m程度に選定される。Bはこの鉱山現場の管理を行う鉱山管理事務所を示す。鉱山管理事務所Bは全体領域Aの内外の管理に都合の良い位置に設置される。
【0004】
図17は図16に示す1つの区域の平面図である。この場合、図16に示す区域A1 が方形で示される。Pb1、Pb2、・・・、Pbi、・・・は、区域A1における発破の設置位置を示す。また、d1 、d2 は発破相互の間隔を示す。通常、この間隔はほぼ等間隔とされることが多い。発破の設置位置(間隔)や爆薬の量は、全体領域Aにおけるある場所の地質調査の柱状サンプルや地形図を参考にして決定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような大規模鉱山においては、作業の80%は表土の除去作業にあるといわれている。従って、掘削機による掘削作業は、掘削場所によって地山の堅さが異なることから、発破や削岩の適否によって重大な影響を受ける。そのため、同量の掘削を行うにも掘削時間や掘削機の燃料消費量が変動し、掘削機の作業量を正確に予測できないという問題が生じる。そこで、掘削場所における掘削機の掘削負荷を事前に正確に予測することが要望される。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みて、今後の発破、削岩の計画や掘削機の今後の作業計画に役立てることのできる掘削負荷計測表示装置の提供を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
【0008】
発破や削岩を行った後の地面を掘削する掘削機に利用され、前記掘削機の作業領域を検出する作業領域検出手段と、前記検出された各作業領域における前記掘削機の掘削負荷を計測する掘削負荷計測手段と、前記計測された計測データを送信する通信手段と、前記通信手段を介して前記計測データを受信し、各作業領域毎の前記掘削負荷を表示する表示手段とを備え、今後の発破、削岩の計画や前記掘削機の今後の作業計画に役立てることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施形態を図1〜図15を用いて説明する。
【0013】
図2は本実施形態に係わる掘削負荷を計測する装置を備える油圧ショベルの側面図である。
【0014】
図において、1は走行体、2は上部旋回体、3は運転室、4は上部旋回体2に回動可能に支持されたブーム、4Sはブーム4を駆動するブームシリンダ、5はブーム4に回動可能に支持されたアーム、5Sはアーム5を駆動するアームシリンダ、6はアーム5に回動可能に支持されたバケット、6Sはバケット6を駆動するバケットシリンダ、6pはバケットの回動中心となるピン、20Aは人工衛星からの信号を受信するためのアンテナ、24Aは鉱山事務所等に備えられるコンピュータと送受信するためのアンテナである。Cはバケット操作におけるクラウド方向、Dはダンプ方向を示す。
【0015】
この油圧ショベルは、通常、バケット6がクラウド方向Cに操作されると掘削が行われ、ダンプ方向Dに操作されると放土が行われる。1つの区域に発破による爆破または削岩が終了すると、当該区域に1台または複数台の油圧ショベルが入って爆破または削岩された地面を掘削し、掘削土石等をダンプトラックに積み込んで所定の個所に運搬する。
【0016】
図1は、本実施形態に係わる掘削負荷計測表示装置のブロック図である。なお、図2に示す部分と同一の部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0017】
図において、6Srはバケットシリンダ6Sのロッド室、6Sbはボトム室、10は油圧ポンプ、11は油タンク、12は油圧ポンプ10とバケットシリンダ6Sの間に介在するコントロール弁、13はバケット6をクラウド方向またはダンプ方向に操作する操作レバー、14はバケット操作用パイロット弁、15は操作レバー13によるバケット6のクラウド方向(図2におけるクラウド方向C)の操作信号Lcを検出する圧力スイッチ、16は操作レバー13によるバケット6のダンプ方向(図2におけるダンプ方向D)の操作信号Ldを検出する圧力スイッチ、17はバケットシリンダ6Sのボトム室6Sbの圧力信号Pbを検出する圧力センサである。
【0018】
操作レバー13が操作されると、バケット操作パイロット弁14のパイロット圧力が制御されてコントロール弁12を駆動するように構成されている。
【0019】
また、18は油圧ショベルのブーム角αを検出する角度センサ、19は油圧ショベルのアーム角βを検出する角度センサ、20は、油圧ショベルに搭載され、人工衛星からの信号をアンテナ20Aで受信して油圧ショベルの地球上の絶対座標Pgを出力するGPS( Grobal Positioning System)、21は油圧ショベルの上部旋回体2の旋回中心に設置され、検出角度θを検出する磁気方位センサ、22は油圧ショベルに備えられ、スタートスイッチONまたはストップスイッチONに操作されたとき信号Ssを出力するスタート/ストップスイッチ、23は、油圧ショベルに備えられ、コンピュータで構成される処理装置(構成の詳細は後述する)、24はアンテナ24Aを備える無線送受信器である。
【0020】
また、30は、例えば、図16に示す管理事務所B等に備えられるコンピュータ(構成の詳細は後述する)、31は処理装置23から送信される各種データをアンテナ31Aを介して受信する無線送受信機、32はコンピュータ30から出力される各種データを表示する表示装置である。
【0021】
図3は、磁気方位センサ21の方位検出を説明する図である。
【0022】
図において、2cは上部旋回体2の旋回中心、実線で示す4、5はそれぞれブーム4およびアーム5の軸線、6pはバケット6の回動ピンである。磁気方位センサ28は、上部旋回体2の正面方向の向き、即ち、ブーム4、アーム5、バケット6の向きが地磁気の北方向から何度傾いているかを検出し、その検出角度θを方位データとして検出する。
【0023】
次に、処理装置23の構成を図4を用いて説明する。
【0024】
図4は図1に示す処理装置23のシステム構成図である。
【0025】
図において、231は図1に示す油圧ショベルの各部から出力される信号を入力する入力インタフェース、232は種々の演算処理を実行するCPU、233は各種の処理プログラム等を格納するROM、234は演算処理の結果等を格納するRAM、235は時刻信号を出力するタイマ、236は処理装置23で得られたデータを外部に出力するための出力インタフェースである。ROM233には、後に詳述する処理装置23において実行される、負荷計測処理プログラム233a、負荷計測処理に先だって各掘削領域の各種データを初期化処理する初期化プログラム233b、掘削機の各部に設けられたセンサから入力するセンサデータにもとづいて演算し負荷計測データを得る負荷計測プログラム233c、掘削機の各部に設けるセンサから入力するセンサデータにもとづいて、掘削機の掘削位置を計測する掘削位置計測プログラム233dの各プログラムが格納されている。
【0026】
次に、コンピュータ30の構成を図5を用いて説明する。
【0027】
図5は図1に示すコンピュータ30のシステム構成図である。
【0028】
図において、301は図1に示す無線送受信機31で受信した信号を入力する入力インタフェース、302は種々の演算処理を実行するCPU、303は処理プログラムや各種データが格納されるROMおよびRAM、304は表示処理される表示画像データ等を格納するRAM、305はコンピュータ30で得られた表示画像データを表示装置32等へ出力する出力インタフェースである。ROMおよびRAM303には、格子状に区分された掘削領域の諸データが格納される掘削領域データ303a、処理装置23において掘削負荷計測処理の結果得られ、無線送受信機24,31を介して受信した負荷計測データ303b、および受信した負荷計測データを所定の処理を行って表示装置32に表示する表示プログラム303cが格納されている。
【0029】
掘削領域データ303aは、図6に示すように、全体の領域の一辺が50〜100mで構成され、横軸をi、縦軸をjとして各格子領域の一辺が5〜10mの大きさを有する格子状の掘削領域A(i,j)に区分され、この各掘削領域A(i,j)に、一日に掘削する領域や一日の発破が仕掛けられる領域等のデータから構成されている。
【0030】
また、負荷計測データ303bは、図7に示すように、少なくとも、各掘削領域A(i,j)毎の、掘削回数N、掘削時間Tのデータから構成され、必要に応じて、各掘削領域での全作業に要した作業時間や各掘削領域における掘削負荷の各データから構成される。
【0031】
次に、処理装置23において実行される処理手順を図8〜図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0032】
図8は、処理装置23における負荷処理プログラム233aの実行に係わり、初期化プログラム233bおよび負荷計測プログラム233cを実行し、その結果得られた負荷計測データをコンピュータ30に送信する処理手順を示すフローチャートである。
【0033】
ステップ10において、発破終了後等において、地面の掘削を開始する時、オペレータによる油圧ショベルのスタート/ストップスイッチ22の操作を確認する。スタートスイッチ22がONされると信号Ssが出力され負荷処理プログラム233aによる処理が開始される。ステップ11において、初期化プログラムによる初期化処理(詳細は後述する)を実行する。初期化処理後、ステップ12において、タイマ255の出力に基づき、一定時間毎、例えば10msec毎に起動され、ステップ13の負荷計測処理(詳細は後述する)を実行する。ステップ14において、掘削作業が終了した時、オペレータによって操作されるストップスイッチ22の状態を確認する。ストップスイッチ22が操作されていない時は、ステップ12からの処理を繰り返す。ストップスイッチ22がONされると信号Ssが出力され、それまで計測処理した結果を負荷計測データとしてコンピュータ30に伝送する。
【0034】
図9は、図8に示すステップ11の処理に相当し、処理装置23における初期化プログラム253bの実行に係わる、初期化処理の手順を示すフローチャートである。
【0035】
図8に示すステップ10においてスタートスイッチがONされると、初期化処理がスタートし、ステップ20において、負荷計測データが格納されるRAM234の、各掘削領域A(i,j)毎に計測される掘削回数N(i,j)および掘削時間T(i,j)をそれぞれ0にセットする。次いで、ステップ21において、計測される掘削時間Txを0にセットし、掘削中であるか否か示す掘削フラグFを掘削中でないことを示す0にセットし、初期化処理を終了する。
【0036】
図10は、図8に示すステップ13の処理に相当し、処理装置23における負荷計測処理プログラム233cの実行に係わる、負荷計測データを得るための処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
図8に示すステップ11の初期化処理が終了すると、ステップ12に示すように一定周期(Ts=10msec)毎に負荷計測処理が実行される。
【0038】
ステップ30において、図1に示す圧力センサ17によって検出されたバケットシリンダ6のボトム圧力信号Pbが設定圧力値Ps以上であるか否かを判断する。Pb>Psの場合は、掘削中とみなし、ステップ31において、掘削時間Txにサンプリング間隔Tsを加算する。次いでステップ32において、掘削中であることを示す掘削フラグFpをONにセットする。
【0039】
ステップ30において、Pb≦Psの場合は、ステップ33において、前回の負荷計測処理まで掘削中であったか否かを判断し、即ちFp=ONであるか否かを判断する。前回が掘削中であった場合は、ステップ34において、そのときの掘削位置Ppの属する掘削領域A(i,j)を判別し、次いで、ステップ35において、その判別された掘削領域A(i、j)における掘削回数N(i,j)および掘削時間T(i、j)を更新するために、掘削回数N(i,j)に回数1を加算し、掘削時間T(i、j)に今回の掘削に要した掘削時間Txを加算する。次に、ステップ36において、今回の掘削に要した掘削時間Txをクリアして次回の掘削時間Txの計測に備える。次に、ステップ37で現在掘削中でないことを表す掘削フラグFpをOFFにセットする。負荷計測処理が終了すると、図8のステップ14に示すストップスイッチがONされているか否かを判断し、ONされていない時は、再びステップ12を経て負荷計測処理が繰り返される。
【0040】
計測処理されたデータは、処理装置23からコンピュータ30に伝送され、図7に示すような、各掘削領域毎の掘削回数および掘削時間の各データを得ることになる。
【0041】
次に、処理装置23における掘削位置計測プログラム233dの実行に係わる、図10のステップ34における掘削位置Ppを算出するための処理手順を図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0042】
ステップ40において、図1に示すように、GPS20からの信号Pg、磁気方位センサ21からの検出信号θ、ブーム角センサ18およびアーム角センサ19からの各検出信号α、βを読み込む。次に、ステップ41において、油圧ショベルの旋回中心とブーム4の上部旋回体2との連結点2cとの間の水平距離(既知)、および角度α、β用いて上記連結点2cとバケットピン6pとの間の水平距離Lを演算し、先に読み出された信号Pg、演算された距離L、および方位θに基づいて掘削位置(バケットピン6pの位置)Ppを演算する。
【0043】
次に、コンピュータ30および表示装置32における負荷計測データの表示処理について図12〜図15を用いて説明する。
【0044】
図12は、コンピュータ30における表示プログラム303cの一部の実行に係わり、受信した負荷計測データ303bとしての掘削回数データを表示装置32に表示するための処理手順を示すフローチャートである。
【0045】
通常、各掘削領域において掘削に要する掘削回数、掘削時間は、過去の測定値の平均や作業量等から期待される値があり、コンピュータ30にはそれらの設定値が記憶されている。
【0046】
ステップ50では、計測された各掘削領域A(i,j)における掘削回数N(i,j)を、前記の設定値を基にして作成された基準レベル値Nlvで変換して、各掘削領域A(i,j)におけるレベル変換された掘削回数Nlv(i,j)を得る。このレベル変換は、ステップ50に示すように、掘削回数N(i,j)を、予定した掘削回数Noに対応する0.0を中心に、予定掘削回数の上限値Nmaxに対応する+1.0と予定掘削回数の下限値Nminに対応する−1.0から成る基準レベル値Nlvで変換する。なお、ここでは、Nmax,Nminは、それぞれ予定掘削回数Noの20%増、20%減に設定したが、これらの値は操作者が目視確認しやすいように任意に設定することができる。
【0047】
次に、ステップ51において、ステップ50で得られたレベル変換された掘削回数Nlv(i,j)を、さらにレベル変換された掘削回数Nlv(i,j)の値に対応する色彩またはその濃淡で段階分けする。ここではステップ51に示すように、レベル変換された掘削回数Nlv(i,j)=+1.0〜−1.0をその値に応じて赤から青の数段階に色分けする。この色分けは、操作者がその違いが解る程度とする。ここでは、レベル変換された掘削回数Nlv(i,j)が、予定回数No(=0.0)より多い場合は赤、少ない場合は青と色分けし、さらに色の濃淡で段階分けするようにする。つまり、レベル変換された掘削回数Nlv(i,j)が−0.1〜+0.1までは無色、0.1〜0.3までは薄い赤、といった配色により全体を11段階に区分けする。
【0048】
ステップ52では、各掘削領域A(i,j)毎に、ステップ50〜ステップ51の処理を行って、各掘削領域A(i,j)毎のレベル変換された掘削回数Nlv(i,j)の色彩およびその濃淡処理された表示画像データを得る。
【0049】
図13は、上記の表示処理によって得られた表示装置32の表示画像の一例である。
【0050】
40は、格子状の各掘削領域A(i,j)に対応してレベル変換された掘削回数Nlv(i,j)が色分けして表示された表示画面であり、領域(i,j)の無色にあたるところは、ほぼ予定通りの掘削回数であることを示し、赤が濃くなる程(図では濃淡)予定以上の掘削回数であることを一目で認識できるように表示される。
【0051】
41は、レベル変換された掘削回数Nlvと色彩およびその濃淡との関係を示す。
【0052】
42は、掘削機によって計測された実際の掘削回数の平均値421a、最大値421b、最小値421c、および処理装置23内で設定した予定値422a、最大値422b、最小値422cを表示する。なお、この予定値422a、最大値422b、最小値422cはオペレータが数値を入力することによって設定可能になっている。
【0053】
以上の表示処理の説明では、掘削回数N(i,j)についてのみ説明したが、同様の処理を掘削時間T(i,j)やさらには土量等の他の計測値にも施し、同様の表示画像を得ることができる。
【0054】
図14は、負荷計測データを表示処理することによって得られた表示装置32の表示画像の他の例である。
【0055】
50および51は、図12に示すフローチャートで求めたと同様に、それぞれレベル変換された掘削回数Nlv(i,j)およびレベル変換された掘削時間Tlv(i,j)を各掘削領域A(i,j)毎に測定値の違いを色彩およびその濃淡の違いとして表示したものである。このように両者を同時に表示することにより、掘削領域A(i,j)が色彩パターンの違いとなって対比され、例えば、掘削時間が長く、効率が悪かった領域の周辺で、同様に掘削負荷も高い数値が表示される場合は、発破不足による土砂の硬さが作業効率の低下の原因と推定することができる。
【0056】
次に、コンピュータ30および表示装置32における負荷計測データの表示処理の異なる例を図15を用いて説明する。
【0057】
図15はコンピュータ30における表示プログラム303cの一部の実行に係わり、受信した負荷計測データ303bとしての掘削回数データおよび掘削時間データを表示装置32に一つの表示画像データとして表示するための処理手順を示すフローチャートである。
【0058】
ステップ60およびステップ61では、図12のステップ50で求めたと同様に、それぞれ、計測された各掘削領域A(i,j)における掘削回数N(i,j)から基準レベル値Nlvによって変換された掘削回数Nlv(i,j)、および計測された各掘削領域A(i,j)における掘削時間T(i,j)から基準レベル値Tlvによって変換された掘削時間Tlv(i,j)を求める。
【0059】
次に、ステップ62において、レベル変換されて掘削回数Nlv(i,j)と掘削時間Tlv(i、j)との相関を求めるために、各掘削領域A(i,j)毎の、両者の差分量NTlv(i,j)を下式で求める。
【0060】
NTlv(i,j)={Nlv(i,j)−Tlv(i,j)}/2
なお、上式で2で割るのはNTlv(i,j)の値域を−1.0から+1.0にするためである。
【0061】
次いで、ステップ63およびステップ64では、図12のステップ51およびステップ52における処理と同様の処理を実行し、各掘削領域A(i,j)毎に処理して、掘削回数および掘削時間の相関データNTlv(i,j)の色彩およびその濃淡処理された表示画像データを得る。
【0062】
上記のごとく、掘削回数N(i,j)と掘削時間T(i、j)とを相関処理して表示することにより、掘削回数N(i,j)と掘削時間T(i、j)が同じ程度のレベルを示す場合は、対応する画像の色合いが薄くなり、レベルが大きくなるほど色合いが濃くなるため、掘削回数N(i,j)と掘削時間T(i、j)の位置毎の関連が比較し易くなる。
【0063】
このように、計測値の種類が多い場合や領域区分が多い場合は、各計測値の相関をとって表示することにより、目視による判定処理が容易になる。
【0064】
【発明の効果】
上記のごとく、本発明は、破砕地面の掘削負荷を各作業領域毎に計測し、各作業領域毎に、該掘削負荷を表示するようにしたので、掘削負荷がどのような要因によって影響されたを判断することができ、今後の作業領域における掘削作業計画を立案する上で極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る掘削負荷計測表示装置のブロック図である。
【図2】 本実施形態に係わる掘削負荷を計測する装置を備える油圧ショベルの側面図である。
【図3】図1に示す磁気方位センサ21の方位検出を説明する図である。
【図4】図1に示す処理装置23のシステム構成図である。
【図5】図1に示すコンピュータ30のシステム構成図である。
【図6】図5に示す掘削領域データ303aを説明する図である。
【図7】図5に示す負荷計測データ303bの内容の一例を示す図である。
【図8】図1に示す処理装置23の処理手順を説明するフローチャートである。
【図9】図1に示す処理装置23の処理手順を説明するフローチャートである。
【図10】図1に示す処理装置23の処理手順を説明するフローチャートである。
【図11】図1に示す処理装置23の処理手順を説明するフローチャートである。
【図12】図1に示すコンピュータ30の表示処理手順を説明するフローチャートである。
【図13】図1に示す表示装置32の表示画面の一例を示す図である。
【図14】図1に示す表示装置32の図13に示すものと異なる表示画面の一例を示す図である。
【図15】図1に示すコンピュータ30の図12に示すものと異なる表示処理手順を説明するフローチャートである。
【図16】露天堀される大規模鉱山全体の平面図である。
【図17】図16に示す1つの区域の平面図である。
【符号の説明】
6 バケット
6S バケットシリンダ
13 操作レバー
14 パイロット弁
15 圧力スイッチ
16 圧力スイッチ
17 圧力センサ
18 角度センサ
19 角度センサ
20 GPS
21 磁気方位センサ
22 スタート/ストップスイッチ
23 処理装置
233c 負荷計測処理プログラム
233d 掘削位置計測プログラム
24 ,31 無線送受信機
30 コンピュータ
303a 掘削領域データ
303b 負荷計測データ
303c 表示プログラム
32 表示装置
Pp 掘削位置
Claims (1)
- 発破や削岩を行った後の地面を掘削する掘削機に利用され、
前記掘削機の作業領域を検出する作業領域検出手段と、
前記検出された各作業領域における前記掘削機の掘削負荷を計測する掘削負荷計測手段と、
前記計測された計測データを送信する通信手段と、
前記通信手段を介して前記計測データを受信し、各作業領域毎の前記掘削負荷を表示する表示手段とを備え、今後の発破、削岩の計画や前記掘削機の今後の作業計画に役立てることを特徴とする掘削負荷計測表示装置。
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